説明

機器制御装置、機器制御方法及び機器制御プログラム

【課題】任意の地域について、時間的要素を考慮した上で目的の環境情報を取得し、それに基づいて家電機器などを制御する。
【解決手段】機器制御装置は、例えばPCなどの端末装置により構成され、表示装置を備える。ユーザは表示装置上に表示された地図情報を見て所望の地域を示す地域情報を指定する。機器制御装置は、指定された地域情報に対応するエリアを決定するとともに、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素、例えば年月日、時刻などを取得する。そして、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づき、出力内容(指定地域における環境)が決定される。そして、機器制御装置は、出力内容に対応する被制御機器を決定し、その被制御機器に対して、出力内容に応じた制御を施す。例えば、出力内容として、指定された地域の温度及び湿度が得られた場合、機器制御装置は、被制御機器として空調機などを制御して、その温度及び湿度を再現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの入力に応じて各種機器を制御する機器制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、家電機器などのネットワーク制御技術が進んでおり、携帯電話などの端末装置を用い、インターネットや公衆回線などを介して、戸外からユーザの自宅内の家電機器を遠隔制御する手法が既知である。
【0003】
一方、インターネットのウェブ上でユーザが家電機器の制御条件を指定し、その条件に従って自宅内の家電機器を制御する手法も提案されている。例えば特許文献1には、サーバ内に各地の地名とその場所における環境情報が予め用意されており、インターネットのウェブ上でユーザが任意の地名などを指定すると、その場所に対応する環境情報に従ってユーザの自宅の空調機などが制御されるものが記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−287266号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の特許文献1の手法では、ユーザは予め用意された地名から選択することにより場所を指定することができるに止まり、地図上の任意の場所の環境情報を得ることはできない。また、例えば温度、湿度などの環境情報は同じ場所でも季節、時刻(朝昼夜)などに応じて変わるものであり、地域を指定しただけでは目的の環境情報が得られるとは限らない。
【0006】
本発明が解決しようとする課題には、上記のようなものが例として挙げられる。本発明は、任意の地域について、時間的要素を考慮した上で目的の環境情報を取得し、それに基づいて家電機器などを制御することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明では、機器制御装置は、表示装置に地図情報を表示する表示手段と、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段と、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段と、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段と、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段と、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段と、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項6に記載の発明では、被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御方法は、表示装置に地図情報を表示する表示工程と、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力工程と、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定工程と、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得工程と、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定工程と、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定工程と、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御工程と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項7に記載の発明では、被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御プログラムは、表示装置に地図情報を表示する表示手段、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段、として前記コンピュータを機能させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の1つの実施形態では、機器制御装置は、表示装置に地図情報を表示する表示手段と、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段と、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段と、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段と、定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段と、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段と、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段と、を備える。
【0011】
上記の機器制御装置は、例えばPCなどの端末装置により構成され、表示装置を備える。表示装置上には地図情報が表示され、ユーザは表示装置上に表示された地図情報を見て所望の地域を示す地域情報を指定する。機器制御装置は、指定された地域情報に対応するエリアを決定するとともに、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素、例えば年月日、時刻などを取得する。そして、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容が決定される。ここで、出力内容は、指定された地域における環境を示す。そして、機器制御装置は、出力内容に対応する被制御機器を決定し、その被制御機器に対して、出力内容に応じた制御を施す。例えば、出力内容として、指定された地域の温度及び湿度が得られた場合、機器制御装置は、被制御機器として空調機などを制御して、その温度及び湿度を再現する。
【0012】
上記の機器制御装置の一態様では、前記時間要素取得手段は、ユーザが前記地域情報を指定を行ったときの日時を前記時間要素として取得する。これにより、ユーザが地域情報の指定を行ったときの環境に基づいて出力内容が決定され、被制御機器が制御される。
【0013】
上記の機器制御装置の他の一態様では、機器制御装置は、緯度及び経度を含む地域情報と、予め規定された複数のエリアとの対応を記憶したエリア定義データベースを備え、前記エリア決定手段は、前記エリア定義データベースを参照して前記エリアを決定する。
【0014】
好適な例では、前記被制御機器は空調機であり、前記出力内容は温度及び湿度を含み、前記機器制御手段は、前記空調機が設置された空間内の温度及び湿度を前記出力内容が示す温度及び湿度に制御する。また、他の好適な例では、前記被制御機器は映像及び/又は音声を再生するAV機器であり、前記機器制御手段は、前記エリア及び前記時間要素に対応する映像及び/又は音声を再生するように前記AV機器を制御する。
【0015】
本発明の他の観点では、被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御方法は、表示装置に地図情報を表示する表示工程と、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力工程と、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定工程と、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得工程と、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定工程と、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定工程と、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御工程と、を備える。この方法によれば、ユーザが指定した地域情報に対応する環境に基づいて出力内容が決定され、被制御装置が制御される。
【0016】
本発明の他の観点では、被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御プログラムは、表示装置に地図情報を表示する表示手段、前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段、指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段、ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段、決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段、前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段、決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段、として前記コンピュータを機能させる。このプログラムを端末装置上で実行することにより、上記の機器制御装置を実現することができる。好適な例では、上記の機器制御プログラムは記憶媒体に記憶されて取り扱われる。
【実施例】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0018】
図1に、本発明の実施例に係る機器制御システムの概略構成を示す。機器制御システム1は、機器制御装置としての制御端末3を備える。制御端末3は、例えばコンピュータを搭載したパーソナルコンピュータ(PC)などにより構成される。また、制御端末3は、図示しない表示装置、入力装置などを備える。表示装置としては、例えば液晶表示装置などが使用される。また、入力装置としてはキーボード、マウスなどが使用される。ユーザは、表示装置を見ながら入力装置を操作することにより、必要な情報の入力、指定、選択などを実行する。
【0019】
制御端末3は、機器制御ネットワーク4を介して複数の被制御機器7に接続されている。被制御機器7としては、照明機器7a、空調機7b、音声再生機器7c及び映像再生機器7dが図示されているが、被制御機器7はこれらには限られず、機器制御ネットワーク4を通じて制御可能な各種の機器を被制御機器とすることができる。本実施例では、これらの被制御機器7はユーザの自宅又は部屋内に設置されているものとする。なお、これらの機器は、一般的にはネットワーク対応機器などと呼ばれている。機器制御ネットワーク4は、有線ネットワークでもよく、無線ネットワークでもよい。
【0020】
音声再生機器7cは、いわゆるステレオコンポ、複数のスピーカを備えるオーディオシステムなどにより構成される。また、映像再生機器7dは、DVDプレイヤー、ビデオプレイヤーなどにより構成される。なお、音声再生機器7c及び映像再生機器7dは一体となっていてもよい。また、音声再生機器7cと映像再生機器7dを併せてAV機器とも呼ぶ。
【0021】
制御端末3は、地図情報データベース(以下、「データベース」を「DB」と記す。)11、エリア定義DB12、環境データDB13及び対応機器DB14に接続されている。地図DB11は、一般的な地図データを記憶している。この地図データは、例えば図2(a)に示すように、制御端末3の表示装置に地図を表示するために使用される。
【0022】
エリア定義DB12は、予め決定されたエリアと、そのエリアを構成する地理情報(具体的には、緯度及び経度)との関係を記憶している。エリア定義DB12の内容を図3に概略的に示す。図示のように、エリア定義DB12は、予め決定された複数のエリア毎に、「エリア名」、「エリアコード」、「緯度」及び「経度」を記憶している。各エリアは、例えば都道府県などを単位として規定してもよいし、それより大きい又は小さい区域毎に規定してもよい。また、地図を緯度及び経度で縦横に区切ってメッシュ状に規定してもよい。図3の例は、メッシュ状にエリアを規定した場合の例である。「エリア名」は当該エリアに付けられた名称である。また、「エリアコード」は各エリアに付された識別コードである。このエリア定義DB12を参照することにより、緯度及び経度から、それらに対応するエリアを決定することができる。
【0023】
環境データDB13は、被制御機器7を制御するための入力条件と、それに応じた被制御機器7の制御方法を示す出力内容との対応を規定している。環境データDB13の例を図4に概略的に示す。図4において、「入力条件」は「空間要素」と「時間要素」に大別される。「空間要素」は前述のエリア名及びエリアコードを含む。一方、「時間要素」は、「年月日」、「時刻」、「季節」、「期間」などを含む。
【0024】
一方、本実施例では、出力内容は、「気象」、「視覚」、「聴覚」、「嗅覚」、「触覚」などの項目に分類されている。前述のように、出力内容は、被制御装置7の制御により実現される環境を示している。
【0025】
対応機器DB14は、図4に示した出力内容と、当該出力内容に応じて制御される被制御機器7との対応関係を示す。対応機器DB14の例を図5に示す。図示のように、各出力内容毎に、制御される被制御機器及び制御内容が示されている。
【0026】
以下、図4及び図5を参照して具体的に説明する。項目「気象」に関連する出力内容は「天気」、「気温」、「湿度」などを含む。天気は主として照明機器7aを制御することにより実現され、温度及び湿度は主として空調機7bを制御することにより実現される。項目「視覚」に関連する出力内容は「静止画」及び「動画」を含み、これらは主として映像再生機器7dにより実現される。項目「聴覚」に関連する出力内容は「音声」及び「音楽」を含み、これらは主として音声再生機器7cにより実現される。
【0027】
項目「嗅覚」に関連する出力内容は「におい」を含み、これは主として被制御機器7の他の例である芳香発生器などにより実現される。項目「触覚」に関連する出力内容は「風速」及び「空気」を含む。風速は被制御機器7の他の例である扇風機により実現され、空気は被制御機器の他の例である除湿機により実現される。項目「その他」に関連する出力内容は「傾き」を含む。これはユーザが座るリクライニングシート(揺動椅子)の傾きを示している。即ち、ここで示されている傾きは、被制御機器7の他の例であるリクライニングシートの傾きを制御することにより実現される。
【0028】
このように、入力条件として空間要素及び時間要素が決まると、それに応じて出力内容、即ち各種被制御機器7の制御内容が決定される。詳細は後述するが、空間要素はユーザが制御端末3を操作して地域情報を指定することにより決定される。一方、時間要素は、ユーザが地域情報を指定したときの年月日、時刻などが自動取得されるか、もしくはユーザが個別に入力することにより決定される。
【0029】
本実施例では、上記の各DB11〜14は制御端末3に直接接続されているが、制御端末3はインターネットなどを介してウェブ上のサーバやDBからリアルタイム情報を取得することもできる。図1は、その場合の例として、制御端末3がインターネット5を通じてリアルタイムDB15に接続されている例を示している。
【0030】
リアルタイムDB15は、環境データDB13に記憶される情報のうち、リアルタイムで取得された情報を記憶している。例えば、リアルタイムDB15は、気象情報DBとして実際の気象情報を記憶することができる。リアルタイム情報を記憶する気象情報DBの例を図6に示す。この例では、エリアコードで示されるエリア毎に、各時刻における実際の気象情報を記憶している。よって、この気象情報DBを利用して前述の各種被制御機器7を制御すれば、ユーザは、指定した地域のある年月日及び時分における実際の天候などの環境を自分の部屋で再現することができる。
【0031】
図7は、リアルタイムDB15に記憶される他のリアルタイム情報の例として、インタラクティブ情報DBの例を示す。図示のように、インタラクティブ情報DBは、エリアコードで示されるエリア毎に、各時刻における実際の情報を記憶している。具体的には、ある時刻において現地で撮影された画像、映像、収集された音などがインタラクティブ情報として記憶されている。よって、このインタラクティブ情報DBを利用して前述の各種被制御機器7を制御すれば、ユーザは、指定した地域のある年月日及び時分における実際の風景、音、雰囲気などの環境を自分の部屋で再現することができる。
【0032】
次に、上記の制御端末3による機器制御処理について説明する。機器制御処理のフローチャートを図8に示す。この処理は、コンピュータを搭載する制御端末3が、予め用意された機器制御プログラムを実行することにより実現される。
【0033】
図8において、まずユーザは、制御端末3を操作して、所望の地域又は場所を指定し、制御端末3はこの指定を受け取る(ステップS11)。具体的には、ユーザは所定の操作により地図情報を制御端末3の表示装置上に表示させる。この時の典型的な例を図2(a)に示す。図2(a)の例では、日本地図が表示装置に表示されている。ここで、ユーザがマウスなどの入力装置を操作して地図上のある地域/場所を指定すると、例えば図2(b)に示すようにその指定を受け付けた旨のメッセージが表示される。
【0034】
こうしてユーザが地域/場所を指定すると、制御端末3は指定された地域/場所の緯度及び経度を取得し、エリア定義DB12を参照して、指定された地域/場所に対応するエリアを決定する(ステップS12)。こうして決定されたエリアは、図4に示す入力条件のうちの空間要素に対応する。即ち、ユーザによる地域/場所の指定により、入力条件のうちの空間要素が決定される。
【0035】
加えて、制御端末3は、入力条件のうちの時間要素を決定する(ステップS13)。好適な例では、制御端末3は、端末内部に装備されているクロック機能などを使用して、ユーザがステップS12で地域/場所を指定したときの年月日及び時刻を自動的に取得する。なお、「期間」などの項目は、必要に応じてユーザが入力することができる。また、他の例では、ユーザが季節、時刻、期間などを入力するように構成することもできる。
【0036】
こうして時間要素が取得されると、制御端末3は、図4に例示される環境データDBを参照し、エリア及び時間要素に基づいて出力内容を決定する(ステップS14)。なお、この際、制御端末3はリアルタイムDB15を参照してリアルタイム情報を取得してもよい。
【0037】
次に、制御端末3は、対応機器DB14を参照し、ステップS14で決定された出力内容に基づいて、制御対象となる被制御機器7を決定する(ステップS15)。そして、制御端末3は、決定された出力内容及び被制御機器7に基づいて、各被制御機器7を制御する(ステップS16)。例えば、制御端末3は、ユーザが指定したエリア及び時間要素に対応する温度及び湿度となるように空調機7bを制御したり、ユーザが指定したエリア及び時間要素に対応して用意された音楽、映像などを再生するように音声再生機器7c又は映像再生機器7dを制御したりする。
【0038】
このように、本実施例では、予め用意された地域の選択肢から選択するのではなく、表示装置に表示された地図上でユーザが所望の地域/場所を指定するので、地図上の任意の場所の環境に応じて被制御機器を制御することが可能となる。また、ユーザは、指定の対象となる地名や地域名を知らなくとも、希望の地域/場所を指定することができる。
【0039】
また、ユーザが地域/場所を指定したときの時間情報を時間要素として自動的に取得することとすれば、ユーザが指定した地域/場所におけるその時点での環境に基づいて被制御機器7を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施例に係る機器制御システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】表示装置における地図表示例を示す。
【図3】エリア定義DBの例を示す。
【図4】環境データDBの例を示す。
【図5】対応機器DBの例を示す。
【図6】気象情報DBの例を示す。
【図7】インタラクティブ情報DBの例を示す。
【図8】機器制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1 機器制御システム
3 制御端末
4 機器制御用ネットワーク
5 インターネット
7 被制御装置
11 地図情報DB
12 エリア定義DB
13 環境データDB
14 対応機器DB
15 リアルタイムDB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に地図情報を表示する表示手段と、
前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段と、
指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段と、
ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段と、
決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段と、
前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段と、
決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段と、を備えることを特徴とする機器制御装置。
【請求項2】
前記時間要素取得手段は、ユーザが前記地域情報を指定を行ったときの日時を前記時間要素として取得することを特徴とする請求項1に記載の機器制御装置。
【請求項3】
緯度及び経度を含む地域情報と、予め規定された複数のエリアとの対応を記憶したエリア定義データベースを備え、
前記エリア決定手段は、前記エリア定義データベースを参照して前記エリアを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器制御装置。
【請求項4】
前記被制御機器は空調機であり、前記出力内容は温度及び湿度を含み、
前記機器制御手段は、前記空調機が設置された空間内の温度及び湿度を前記出力内容が示す温度及び湿度に制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の機器制御装置。
【請求項5】
前記被制御機器は映像及び/又は音声を再生するAV機器であり、
前記機器制御手段は、前記エリア及び前記時間要素に対応する映像及び/又は音声を再生するように前記AV機器を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の機器制御装置。
【請求項6】
被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御方法であって、
表示装置に地図情報を表示する表示工程と、
前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力工程と、
指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定工程と、
ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得工程と、
決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定工程と、
前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定工程と、
決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御工程と、を備えることを特徴とする機器制御方法。
【請求項7】
被制御機器に接続され、コンピュータを備える端末装置において実行される機器制御プログラムであって、
表示装置に地図情報を表示する表示手段、
前記表示装置上で、ユーザによる地域情報の指定を受け取る入力手段、
指定された地域情報に対応するエリアを決定するエリア決定手段、
ユーザにより地域情報の指定が行われた際の時間要素を取得する時間要素取得手段、
決定されたエリア及び取得された時間要素に基づいて、出力内容を決定する出力決定手段、
前記出力内容に対応する被制御機器を決定する機器決定手段、
決定された被制御機器に対して、対応する出力内容に応じた制御を施す機器制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする機器制御プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の機器制御プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−76088(P2009−76088A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269866(P2008−269866)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【分割の表示】特願2006−24744(P2006−24744)の分割
【原出願日】平成18年2月1日(2006.2.1)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】