説明

機器組込用のサーマルヘッドプリントエンジン

【課題】 リボンテープ経路は外周外架けのリボンテープホルダ直接駆動とした、取扱が容易な小型組込用プリントエンジンを提供すること。
【解決手段】 枠板1の右上隅にリボンテープホルダ供給2を配置し、枠板1の左上隅にリボンテープホルダ巻取を横一列に配置し、この隣り合う2つのリボンテープホルダの間に駆動モータ4、5を上下隣り合うように背を向けて埋込み配置し、リボンテープ34の下、枠板1いっぱいの横長四角形空間の4隅にガイドローラ6、7、8、9を配置し、この4本のガイドローラの軸を支柱としてH字の形をした操作パネル12を取り付ける。この配置によって機器類は、四角形の枠板1の面内に無駄なスペース無く効率的に配置されると共に、リボンテープホルダ供給2から出てリボンテープホルダ巻取3に向かう経路21は、それら機器類の周り、すなわち、枠板1の周囲に沿って導かれる外周外架けになり、枠板1の面を有効に使って機器構成を小型化している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱時剥離型熱転写リボンテープとラインサーマルヘッドを使って、印字媒体に印字を行うサーマルプリンターにかかるもので、特に、機器組込用を意識した、取扱が容易で、多彩な方面の製造機械への組込を可能とする小型プリントエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、包装品に対して賞味期限、製造番号、収穫地表示など印字対象物毎に異なる文字や記号を表示することが求められ、このよう場合、熱転写リボンテープをサーマルヘッドを使って印字することが行われる。
【0003】
印字は、包装品の製造工程、例えば、その包装工程での印字媒体である包装シートやラベルシートに行われるので、包装品製造装置の機器配置に支障なしに取付が可能なようにまず小型であることに加え、包装機は包装する製品分野により形状や包装運転方式もまちまちであるが、印字装置は包装品の製造それ自体には直接関与しない機器であるため印字機の機種はできるだけ少なく、簡素化された機構であって高耐久性を備え、尚かつ印字装置の取付においても、日々の操作においても、扱いやすいものであるものが要求される。
【0004】
印字装置は印字する印字媒体の状態により、搬送中の動いている印字媒体に印字を行うサーマルヘッドを固定して熱転写リボンテープを印字媒体に追従させ送りながら印字を行う連続機と呼ばれるものと、停止している印字媒体にサーマルヘッドを可動させながら印字を行う間欠機と呼ばれるも2種類があり、それが必要であった。
【0005】
小型化された印字装置として、サーマルヘッドを固定して印字する前記連続機(特許文献1の図1)と、サーマルヘッドが可動して印字する前記間欠機(特許文献1の図3)に提案され、外形寸法においては(特許文献1の段落番号0027では葉書サイズ大の外形寸法内に、最大外形60mmを超える大きさのリボンテープ)と提案されているが、前記連続機と前記間欠機が一体化して1機種となり取り扱いやすい小型化されたものがなかった。
【0006】
包装工程での印字では、その印字回数の多さからサーマルヘッドも消耗品となることから製造ラインを止めてしまう、そのときサーマルヘッドは短時間に、簡単に、間違うこといなく交換作業を終わらさなくてはならい、そこで従来の着脱自在な交換を可能としたものとして(特許文献2)に記載された磁石取付のものがあるが、これはサーマルヘッドをプラテンに押圧する際、支点(公報では突起36)と鉛直をなす軸まわり方向、図3の80kで示す幅方向での揺動を抑え精度を上げる新たな機構が必要があることが判明した。
【0007】
従来のサーマルヘッドが鉛直方向に押圧され、サーマルヘッドの着脱自在が磁石で構成されたサーマルヘッドキャリッジを図3に示してある。図3において80fがスライドレールの台車でこれにサーマルヘッドキャリッジが搭載されて移動される。80eはレバーカムで80aのロータリーソレノイド軸に接続されてバネパッド80dを押してサーマルヘッドを鉛直方向に押し下げる。80cはバネ、80dはバネ受け、80mは押圧前の平行を保つスプリングプランジャ、25aはサーマルヘッド25の発熱体である。磁性体凸プレート80jはサーマルヘッド25に固定されサーマルヘッド取付ブロック80gに埋め込まれた磁石80iにより着脱自在に吸着保持される。また磁性体突プレート80jの凸を支点としてサーマルヘッド25は揺動する。
【0008】
印字装置のあらゆる機種への使い回しの組込を考えると、包装機に設置するときは印字媒体である包材シートは幅600mmを超えてくる。そうするとプラテンとサーマルヘッドの接離距離の精度確保も幅の長さに比例して難しくなる。また印字媒体は薄いフィルムシートから厚さ2mm程度のものまで考えられる。これに対し現状はサーマルヘッド印字媒体進行方向に対して後方のサーマルヘッドコネクタ付近にサーマルヘッド発熱体と平行する軸を設けその軸周りに円弧を描いて押圧するもの、鉛直にサーマルヘッドを押圧するものでも接離距離を稼ごうとするとサーマルヘッド押圧バネ(図3ではバネ80c)の圧縮量を利用して接離距離変動を吸収しなければならず、所要とするする押圧が極端に変わるので印字品質に影響を与えるもの、この二つのもので接離距離を稼ごうとすると印字装置かプラテンかのどちらをを鉛直方向に移動し取り付けなければならないという問題があり、これらを改善しなくてはならないことが判明した。
【0009】
印字装置の使用中において製造ラインを止めてしまう一番の原因は消耗品である熱転写リボンテープの交換作業となる。その作業性においてはリボンテープを掛ける経路にピンチローラなどが無くリボンテープのインク面外、そしてフレームの外周に沿った外架け(特許文献1参照)が一番効率的で間違いが少ない。それを可能としたものとしてリボンテープホルダを直接駆動する提案として(特許文献3)に記載された機構がある。前記製造ラインの生産効率をこれ以上あげるためにはより長いリボンテープを搭載し、リボンテープの交換そのものを減らす要求ある。
【0010】
前記長いリボンテープに関して、現状小型化されたものはリボンテープ巻長さにしてだいたい300m巻前後が主流を期しているが、リボンテープ交換による製造ラインの停止を嫌い、リボンテープの交換は1日1回限りとし、1日分の生産を考えるとリボンテープ巻長さ600m程度が要求される。またこの600m巻を要求されるようなところは生産効率向上に関心が高く製品の生産スピードも速くなってきており従来サーマルプリンタにて印字を要望される印字媒体であるフィルムシート搬送速度は20インチ/sec位であったものがフィルムシート搬送速度30インチ/secに向かって進んでおり、印字装置もそれに印字できる能力を要求されている。しかし(特許文献3)記載の機構ではリボンテープ巻長が倍の長さになり、リボンテープ走行速度が上がってくるとリボンテープ巻取り側に組み込まれているトルクリミッタとそれを駆動する駆動モータを一気にパワーアップしなくてはならず、それにともなってサイズも一気に大きくなるり、この条件下でも小型化は要求されるので新たな軸駆動方式が必要とされる。
【0011】
印字開始位置の変更においては、印字装置は包装工程での機器組込用であるため印字を行うときの印字タイミング信号は包装機やラベル貼付機といった印字媒体の搬送を行う機械が信号出力するのが普通で、印字媒体が搬送中に印字を行う前記連続機では印字開始位置を変更するときはほとんど前記信号出力側に変更を依頼する。が搬送中の印字媒体速度に追従して印字を行うため印字媒体速度は印字装置が検出しているので時間を遅らす方法(印字開始位置を後方へずらす)で対処できた。それでも対処できないときは段差ローラによる方法(特許文献4)などもある。
【0012】
しかしながら前記間欠機の印字開始位置の変更を考えるとき、印字媒体が停止しているので停止中に信号出力を変えたところで印字開始位置を変えることはできない。これを段差ローラなどで変えようとしてもラベル貼付機などに組込搭載されることを考えると、曲げるとラベルが剥がれてくるのでストレートパス上で実現するしかない。これを印字装置本体を印字媒体の搬送方向に前後移動しようとすると大がかりになり、前記間欠機のヘッド可動距離を長くして印字装置内で簡単に変えられる機能が要求される。
【0013】
これに対処するものとして印字装置本体に内蔵され片端に固定されたホームポジションセンサーを原点として数値設定分ステップモータで駆動してサーマルヘッドを移動した所を仮の原点とする方法がある。だがこれだと何かの原因で過負荷がかかりステップモータに脱調が発生すると仮の原点が狂ってしまうことになる。サーマルヘッドキャリッジの移動量を検出するロータリーエンコーダを搭載したものであればサーマルヘッドキャリッジを手動で動かしその位置を仮の原点として記憶させるティーチング方式は容易に製作でき脱調による心配は軽減される。がサーマルヘッド移動中の停電を考えると、バッテリーによるバックアップも必要となる。この狂いを無くす為の方法としては印字毎に原点まで戻し、そして仮の原点まで移動する。だがこれだと新たに原点まで返って仮の原点に移動するということで処理時間がかかり印字能力が落ちてしまう。特に原点から離れた場所だとこの処理時間が災いして印字能力が格段に落ちてしまう。またこの仮の原点までの距離を設定登録する際もメジャーで測って設定するか、目安で設定して数回の印字を見て補正そして決定する。これでは頻繁に印字場所が変わる場合、意図する印字場所に印字が出来るまで印字位置不備の不良品が出るといった具合に何らかの問題が残ってしまう。オペレーターを安心させるためには、目で見て、手で操作する機構的な印字開始位置変更手段が求められている。
従って、従来の印字装置は小型で葉書サイズ大でリボンテープホルダ軸駆動のインク面外巻きでリボン経路は外周外架けと扱い易いものはあるが連続機、間欠機の2つに分かれていて、サーマルヘッド押圧の鉛直動作するものはあるがプラテンとの接離距離は狭くて、サーマルヘッドの交換作業に際し着脱自在なものはあるが接離時の揺動に関してはより精度アップの必要があり、搭載可能なリボンテープ巻長さとしては600m位の要望があり、印字媒体停止時のサーマルヘッド可動式のオペレーターが求める容易な印字位置合わせ方法はなしということであった。
【特許文献1】特開2005−169701号公報
【特許文献2】特開2001−225495号公報
【特許文献3】特開2000−238396号公報
【特許文献4】特開2001−19245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、小型化したものが普及しだした中、多彩な方面の製造機械にたいし、印字装置は製造のそれ自体には直接関与しない機器であるのに、印字装置も多品種で組込取付および取扱操作もまちまちであるため、オーバースペックではなくフルスペックの要望は解っているのに実現されなかった機能も含めて標準化搭載し、印字装置の機種を減らして、製造機械に対する組込負荷および日々の取扱負荷を軽減できる小型なプリントエンジンを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
(1)本発明は、前記した課題を解決するために、リボンテープホルダ回転用のステップモータを枠板の中央上部にリボンテープ端に接触しないように背を向けて埋込配置し、その直ぐ下に隣り合うようにサーマルヘッド往復移動用のステップモータを同じくリボンテープ端に接触しないように背を向けて縦一列に埋込配置し、中央を上下縦に隣り合うように配置された2つのステップモータを跨ぎ且つ隣り合うよう左右横一列に前記枠板からリボンテープを抜き差しする前面に向かって飛び出すように片側にリボンテープホルダ供給軸、もう片側にリボンテープホルダ巻取軸を配置し、この二つのリボンテープホルダの間隔は搭載可能な最大外径のリボンテープを供給側にセットし巻の無い新しいコアを巻取り側にセットして全てのリボンテープを巻取り側が巻き終えるまでに接触しない最小間隔とし前記枠板の横幅は前記最大外径のリボンテープがはみ出さない程度とし、前記サーマルヘッド往復移動用のステップモータの下隅からセンター線に対しては直角に交差して前記枠板端辺と交わる線上の両隅に各ガイドローラを配置し、枠板の下部両隅にも各ガイドローラを配置し、この4本のガイドローラ軸に囲まれた□な空間をサーマルヘッドキャリッジ往復移動に使用し、また前記ガイドローラ軸を支柱として前面に補強板を固定取付し前記サーマルヘッドキャリッジ往復移動時のレールとしても使用してサーマルヘッド押圧時の衝撃に対する耐久性の向上にも役立てる機器配置をする。
【0016】
(2)また、印字品質の向上と、メンテナンス時、製造ラインの停止を出来る限り少なくするため、サーマルヘッドの交換作業に関しては、サーマルヘッドを着脱自在に交換作業できる取付け方法として、加圧前のサーマルヘッド発熱体長手方向の平行と加圧時プラテンに対して前記サーマルヘッド発熱体長手方向が全幅均等な圧力を得る為に、前記サーマルヘッド発熱体長手方向に平行で且つその中央を跨いで、軸の円周上に溝を施した位置合せピンを前記サーマルヘッド左右に配し、相手するヘッド取付ブロックに前記位置合せピンがサーマルヘッド発熱体長手方向に揺動するだけの遊びを持って嵌合するピン嵌合穴を設け、その穴に側面より伸縮性のあるプランジャ機構を付加したプランジャ突起部が前記位置合せピンの溝に押圧し嵌合遊びを吸収させるとともに着脱自在に保持し、前記ヘッド取付ブロック及び前記サーマルヘッドのいずれか一方に前記サーマルヘッド発熱体長手方向のほぼ中央と直角に交わるように突起を設け同突起を支点として前記サーマルヘッドを揺動可能なものとする。
【0017】
(3)また、多彩な機械に組み込まれることを考慮して、ソレノイドの取付調整でサーマルヘッド発熱体と印字媒体との接離距離を調整できよう、凹した形状部をもつブロックの嵌合窪みにソレノイドを埋込配置し、前記ソレノイドを跨いで左右に1本ずつ前記ソレノイドのプランジャシャフトと同鉛直方向に動作可能なスライドシャフトを前記合計3本のシャフトを結ぶ線は直線となる位置に配置し、前記スライドシャフト2本はそれぞれバネによりリフトアップするように構成し、前記2本のスライドシャフトを支柱としてヘッド取付ブロックへ立てて固定し、前記ヘッド取付ブロックの前記ソレノイドのプランジャシャフトの押圧直下へサーマルヘッド発熱体をプラテンへ押圧するときの圧を決定するスプリングプランジャを1組埋込み、前記スプリングプランジャを構成するケース以外のバネパッド、圧縮バネ、バネ受けはそれぞれ前記ヘッド取付ブロックの底面から交換可能とし、また前記ソレノイドのソレノイドコイル通電時はコイルの発熱対策として電力制御手段を採用することもできるようなものとする。
【0018】
(4)また、リボンテープの走行をロータリーエンコーダで検知活用してリボンテープ供給と巻取りの直径が使用に応じて刻々と変わるも前記リボンテープの走行速度を所要速度に保つ速度制御手段を配置し、巻取り軸の駆動と供給軸の駆動を1個の駆動モータで駆動させ、前記リボンテープの送りと巻取りは前記リボンテープをセットするリボンテープホルダを直接回転させて行うリボンテープの走行機構であって、リボンテープホルダ巻取へは前記駆動モータの駆動を直接伝達し、リボンテープホルダ供給が巻き戻す時は常に前記リボンテープに張力を伝えられる速度に変えてからワンウェイクラッチとフリクション駆動させるトルクリミッタを介して行うようにし、前記リボンテープホルダ供給の前記リボンテープを引っ張り出して前記リボンテープホルダ巻取が巻き取るときは前記トルクリミッタの駆動側に接続されたワンウェイクラッチを利用したブレーキ機構により制動をかけ前記トルクリミッタの駆動側の回転を停止させ前記トルクリミッタをフリクションブレーキとして利用して張力を得られるようにし、また前記リボンテープの高速時の応答手段として前記トルクリミッタの内部構成としてコイルバネが使用され、負荷状態から解放すると復元力のある、軸を回転させて引き戻し作用のあるものと、前記駆動モータの放熱用ファンとを採用できるようなものとする。
【0019】
(5)また、印字媒体上でサーマルヘッドを往復移動させるサーマルヘッド往復移動機構と、前記往復移動の方向に移動するサーマルヘッドキャリッジと、前記サーマルヘッドキャリッジに取付られた前記サーマルヘッドの発熱体部を前記印字媒体上での前記往復移動の方向での位置合わせマーカーとして採用したため前記発熱体部がプラテンに対して接離しても取付角度が変わることなく鉛直に接離させることのできるヘッド押圧機構と、前記サーマルヘッドキャリッジに取付けたセンサードグを検出するセンサーを搭載したセンサブロックを前記往復移動の方向に並進して往復移動させるセンサブロック往復移動機構と、リボンテープを抜き差し交換し前記印字媒体上で印字開始位置を決める際前記位置合わせマーカーがよく見える容易に操作することの出来る外周部に設けたホームポジションツマミからの回転指示をホームポジション往復移動機構へ伝えるための動力伝達機構と、前記操作パネルに前記位置合わせマーカーの数値的位置を表すスケールと、前記サーマルヘッドキャリッジに前記スケールに対しての指示マーカーと、前記センサーへ前記センサードグが近づきセンサーが検出した折りに前記サーマルヘッドキャリッジと前記センサブロックは接触してその距離を保つ機構とを配置されることにより、前記ホームポジションツマミの操作で前記センサブロックが前記サーマルヘッドキャリッジに接触して押し進め前記位置合わせマーカーを目安として印字媒体上での印字開始位置設定ができるようにし、またサーマルヘッドキャリッジは搬送ベルトと駆動モータの接続により適度な走行負荷がかかっているのでホームポジション方向への戻しは指で軽く操作して戻すこととし、要望があれば前記サーマルヘッドキャリッジと前記センサブロックのいずれか一方に磁石を、他方に磁性体を設け、双方が接触する際い磁力にて接離可能な状態で吸着一体化保持するようにし、前記吸着一体化保持している間は前記ホームポジションツマミにて前記位置合わせマーカーを目安とした双方向移動の前記印字開始位置設定ができるようにし、前記サーマルヘッドキャリッジを移動させる駆動モータ励時駆動時には前記吸着一体化保持力以上の力により拘束を破り自由に移動することもできるようなものとする。
【発明の効果】
【0020】
本発明による上記(1)に記載のプリントエンジンでは、前記したようにリボンテープホルダ供給軸とリボンテープホルダ巻取軸をリボンテープのセットでリボンテープ配置だけで横幅いっぱいに見えるように横一列に配置し、その直下に前記横幅いっぱい可動できるようにしたサーマルヘッドキャリッジが往復移動する空間を取り囲むように前記空間の4隅にガイドローラと、枠板の一方側は印字に必要とされるものだけが無駄なスペース無く効率的に配置され、また供給側から出て巻取り側に向かうリボンテープの経路は凵字の形をした、リボンテープとって優しいインク面外巻のものを、オペレータにとっては扱い易い機器の外周外架けとして、取扱も含めた上で小型化している。そしてこのリボンテープ巻長さに対応出来るようにめいいっぱい近づけて隣り合わせに配置されたリボンテープホルダ配置からできあがった間の空間に、リボンテープホルダ回転用のステップモータとサーマルヘッド往復移動用のステップモータを縦一列に枠板に背を向けるように埋込配置し、二つのステップモータの中央をを結ぶ線を中央として、リボンテープホルダ軸とガイドローラ軸は線対称的な配置とし、製造機械に組み込むとき印字媒体が反対に搬送される製造機械には本プリントエンジンの勝手反対機も必要となるが、左右対称につき同じ部品の組み替えで勝手反対機が出来上がるので、製造にとってはうれしいコスト削減に繋がり、また本プリントエンジンを取り付ける人も、操作するオペレータも同じ感覚で扱うことのできる取扱の容易なものとなっている。
【0021】
また本発明による上記(2)に記載のプリントエンジンでは、サーマルヘッドの寿命や故障により取替交換をするとき、製造元に返すことなく、また専門の担当者が行うこともなく、オペレータ自らが抜き差し交換できるワンタッチ式となっている。これは製造機械に組み込まれて24時間365日稼動することが予想される本プリントエンジンではサーマルヘッドの交換も、日々消耗して交換するリボンテープ交換と同様に考えた結果による。そしてワンタッチで交換されたサーマルヘッド、押圧前はサーマルヘッドとリボンテープの平行を保って送りと巻き戻しによるリボンテープの蛇行を抑え、且つ押圧時はプラテンに対して適正に押圧されて鮮明な印字が得られるようになっている。これは位置合せピンの溝に、側面より、伸縮性のあるプランジャ突起により、常に与圧がかかり、嵌合遊びを吸収しているのに他ならない。
【0022】
また本発明による上記(3)に記載のプリントエンジンでは、ヘッド取付ブロックを鉛直方向に動作させることが出来るので、これに取り付けられるサーマルヘッドは印字媒体との接離距離が変わってもサーマルヘッド発熱体の接地角度が変わらず、また印字媒体との接離距離が変わった場合でも従来であれば押圧用のバネのみが距離を吸収して押圧が極端に変わるところを、押圧用のバネには変化を与えず、ソレノイドのスライド一つで接離距離調整のできるリフター機能を設けたので押圧が極端に変わることはなく鮮明な印字が得られるようになり、また押圧を極端に変えずに済むと云うことはバネを押していたソレノイドが必要とするストロークを短くでき、出力を落とすことが出来るため外径の小さなソレノイドを使用することができ、更に本プリントエンジンでは電力制御手段を用いることにより電磁石の特性を生かし吸着するまでは大出力で、吸着後は小出力とすることもできるのでまた更に外径の小さなソレノイドを使用することができる。そして多彩な製造機械に組み込まれることを考慮すると印字媒体は薄いフィルムから厚紙までと印字媒体の材質も厚みも多彩となり必要とするサーマルヘッド押圧も幅広くなり、サーマルヘッド押圧バネの圧縮量を調整したところで間に合わないのでサーマルヘッド押圧バネそのものを別の規格のサーマルヘッド押圧バネへと簡単に交換できるようにヘッド取付ブロック中央下から抜けるような構成としている。ここで云うリフター機能は、枚用紙を使用する印字機では印字媒体である用紙を印字部に近づけるリフターがあるが、ここではソレノイドをスライドさせることにより印字部であるサーマルヘッドを動かして印字媒体に近づけることができるのでリフター機能とした。
【0023】
また本発明による上記(4)に記載のプリントエンジンでは、リボンテープホルダ供給とリボンテープホルダ巻取が共にリボンテープホルダ駆動となっているためリボンテープを経路に掛ける際、煩わしいピンチローラからは解放され、リボンテープとって優しいインク面外巻のものを、オペレータにとっては扱い易い機器の外周外架けの配置をもつ装置を提供できるし、リボンテープホルダ巻取とリボンテープホルダ供給は駆動モータの軸を介して機構で繋がっているのでリボンテープ交換作業の支度時、リボンテープをリボンテープホルダにセットして両リボンテープホルダをリボンテープで接続するとリボンテープホルダ巻取側を掴みどちらに回しても、リボンテープホルダ供給側のフリクション駆動するトルクリミッタを巻き戻し駆動とブレーキへ随時切り替えてくれるので、掴み回しているオペレータはどちらに回してもセットしたリボンテープを直ぐに張ることができリボンテープ交換作業時の支度が捗るという効果もある。またリボンテープの高速時の応答手段としてトルクリミッタの内部構成としてコイルバネが使用され、負荷状態から解放すると復元力のある、軸を回転させて引き戻し作用のある品を使用することによってリボンテープを送り出して巻き戻すときの時間を、(特許文献3)の提案による伝達機構の半分程度に短縮し、駆動モータの放熱用ファンと、(特許文献3の図1の伝達ローラ22からなる巻き戻し時も巻取り軸に駆動を伝達する)ではなくリボンテープホルダ巻取の巻き取り時はリボンテープホルダ供給のトルクリミッタをただのブレーキとして利用し、リボンテープホルダ巻取のリボンテープ送り出し時のみリボンテープホルダ供給のトルクリミッタにワンウェイクラッチを介して駆動を伝達し回転させる機構としたため、モータ駆動伝達の高効率化によるモータ外形寸法アップの回避と、部品点数削減による配置スペースの減少により上記(1)の小型ステップモータを使用して隣り合うリボンテープホルダの間への埋込配置が可能となり、小型ながら主流な小型機の2倍の巻き長さのリボンテープを搭載して尚かつリボンテープ走行速度30インチ/sec向けての構成としている。発明者により(特許文献3)の機構と本段落0023記載の機構とを同じ駆動モータ、同じモータドライバ、同じリボンテープ負荷で実験したところ3〜4割は好成績であった。
【0024】
また本発明による上記(5)に記載のプリントエンジンでは、容易に操作することの出来る外周部に配置したホームポジションツマミの操作により、ホームポジションセンサーとサーマルヘッドを一緒に動かして印字開始位置の設定変更が出来るようにしている。印字場所を変更しようとした場合、印字媒体に対してはサーマルヘッド発熱体が一番近く、このサーマルヘッドの尖端をマーカーとして印字場所が変えられるとオペレータの目視としては一番解り易いし、また原点検出のホームポジションセンサー自体を動かすので電気的な処理を必要とせず至って簡単で、また設定方法をスライドレバーではなくホームポジションツマミからの回転指示としているのは耐久性の追及と印字位置の微小設定の容易さからしている。
【0025】
こうして、本発明のプリントエンジンによればリボンテープの供給と巻取りを横一列に並べリボンテープをセットした外径枠が装置幅と言える位小型化した中に、多彩な製造機械への組込時に要求される機能を取り扱い易く構成し、気になる製造コスト削減に至っても線対称的な配置により部品の組み替えにより勝手反対機になる構成として、製造装置に組み込むプリントエンジンとしてはフルスペックを目指した装置としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係わるプリントエンジンの好ましい実施の形態を図1〜図13を使用して第1実施形態と、第2実施形態に分けて説明する。
【0027】
(第1実施形態)
これは図1の正面図が示す配置において実施されたもので、課題を解決するための手段である上記(1)〜(5)の説明を基に、上記(1)〜(5)の順にて図を参照して説明する。
(上記(1)の実施形態)
この実施形態では発明時主流と思われるリボンテープPET基材厚さ4.5μm、使用リボンテープコア内径1インチを使用して、リボンテープ巻長600m、仕上がり最大外径φ89とし、ステップモータ外形は□42を使用している。
図1において、リボンテープホルダ回転用のステップモータ4を枠板1の中央上部にリボンテープ端に接触しないように背を向けて埋込配置し、その直ぐ下に隣り合うようにサーマルヘッド往復移動用のステップモータ5を同じくリボンテープ端に接触しないように背を向けて縦一列に埋込配置し、センター線22上に駆動モータ4,5の軸が来るように上下縦に隣り合うように配置された2つの駆動モータ4と5を跨ぎ且つ隣り合うよう左右横一列31の線上に枠板1からリボンテープを抜き差しする前面に向かって飛び出すように片側にリボンテープホルダ供給軸2、もう片側にリボンテープホルダ巻取軸3を配置し、この二つのリボンテープホルダの間隔は搭載可能な最大外径φ89のリボンテープを供給側2にセットし巻の無い新しいコアを巻取り側3にセットして全てのリボンテープを巻取り側3が巻き終えるまでに接触しない最小間隔とし枠板1の横幅は最大外径φ89のリボンテープがはみ出さない程度とし、前記サーマルヘッド往復移動用のステップモータ5の下隅からセンター線22に対しては直角に交差して枠板1の端辺と交わる線上の両隅にガイドローラ6と9を配置し、枠板1の下部両隅にもガイドローラ7、8を配置し、この4本のガイドローラ6,7,8,9に囲まれた□な空間をサーマルヘッドキャリッジ10の往復移動13に使用し、またガイドローラ6,7,8,9の軸を支柱として前面に操作パネル12を固定取付しサーマルヘッドキャリッジ10の往復移動時のレールとしてサーマルヘッドキャリッジ10へ固定のベアリング33を使用してサーマルヘッド押圧時の衝撃に対する耐久性の向上にも役立てる機器配置としている。またこの操作パネル図1ではH字の形をしているが、これを冂字形やΠ字形にして設置面積を増やし日付に使用する時計表示とか品種選択設定などの表示スイッチを追加してもまた便利である。
【0028】
リボンテープホルダ供給軸2とリボンテープホルダ巻取軸3をリボンテープのセットでリボンテープ配置だけで横幅いっぱいに34と34のように横一列に配置し、その直下に前記横幅いっぱい可動できるようにしたサーマルヘッドキャリッジ10が往復移動13する空間を取り囲むように前記空間の4隅にガイドローラ6,7,8,9と、枠板1の一方側は印字に必要とされるものだけが無駄なスペース無く効率的に配置され、また供給側2から出て、6、7、8,9の順に巻取り側3に向かうリボンテープの経路21は凵字の形をした、リボンテープとって優しいインク面外巻のものを、オペレータにとっては扱い易い機器の外周外架けとして、取扱も含めた上で小型化している。そしてこのリボンテープ最大外径φ89に対応出来るようにめいいっぱい近づけて隣り合わせに配置されたリボンテープホルダ配置からできあがった間の空間に、リボンテープホルダ回転用のステップモータとサーマルヘッド往復移動用のステップモータを縦一列に枠板に背を向けるように埋込配置し、二つのステップモータ4と5の中央をを結ぶ線22を中央として、リボンテープホルダ2と3、ガイドローラ6,7と8,9と、サーマルヘッドキャリッジ10のキャリッジ搬送ベルト20のガイドローラプーリ17と18は線対称的な配置とし、製造機械に組み込むとき印字媒体が反対に搬送される製造機械には本プリントエンジンの勝手反対機も必要となるが、左右対称につき同じ部品の組み替えで勝手反対機(図2に示す)が出来上がるので、製造にとってはうれしいコスト削減に繋がり、また本プリントエンジンを取り付ける人も、操作するオペレータも同じ感覚で扱うことのできる取扱の容易なものとし、また図1に葉書サイズ78の大きさと1円硬貨32を表示、本プリントエンジンの小型化を示している。
【0029】
(上記(2)の実施形態)
図1と図4を参考に、サーマルヘッド25を着脱自在に交換できる取付け方法として、加圧前のサーマルヘッド発熱体25a長手方向の平行と加圧時プラテンに対してサーマルヘッド発熱体25a長手方向が全幅均等な圧力を得る為に、サーマルヘッド発熱体25a長手方向に平行で且つその中央を跨いで、軸の円周上に溝27aを施した位置合せピン27をサーマルヘッド25の左右に配し、相手するヘッド取付ブロック11に位置合せピン25がサーマルヘッド発熱体長手方向に揺動80oするだけの遊びを持って嵌合するピン嵌合穴11aを設け、その穴に側面穴11bより止めネジ30によりヘッド取付ブロック11に取り付けられた板バネ29の伸縮性により真円球28が位置合せピンの溝27aに押圧し嵌合遊びを吸収させるとともに着脱自在に保持し、サーマルヘッド25に位置合せピン27にて固定された突起プレート26の発熱体25aと直角に交わる奥行きのある細長い突起を支点として前記サーマルヘッドを80o方向へ揺動可能とし、また80k方向への揺動は真円球28を介して板バネ29が伸縮性をもって位置合せピン27をピン嵌合穴11aに押し当てているので鮮明な印字が得られるようにしている。
【0030】
またスライドシャフト36に接続されて、発熱体25aとプラテンとの接地角度θは固定を特徴とするが、突起プレート26の突起直線上の指示箇所26a、26bの高さを変えて接地角度θを可変としてもよいし、市販されているボールプランジャをヘッド取付ブロック11に埋込んで調整可能な突起としてもよいし、位置合せピン27の溝27aはV字としているが凵字、U字などでもよいし、真円球28、板バネ29、止めネジ30で構成しているプランジャ機構は市販されているスプリングプランジャでもよい。
【0031】
(上記(3)の実施形態)
図5と図6を参考に、キャリッジブロック48の凹した形の嵌合窪みにソレノイド35を埋込配置し、そのソレノイドの固定手段として側面に固定穴45を配置し側面より止めネジ46にて固定可能とし、ソレノイド35を跨いで左右に1本ずつソレノイドのプランジャ35aと同鉛直方向に動作可能なスライドシャフト36を前記合計3本の軸心を結ぶ線は直線となる位置に配置し、スライドシャフト36の2本へはそれぞれスライドシャフト上部にリフター用圧縮バネ37及びリフター用圧縮バネ抜け止め36aを設けリフトアップするように構成し、2本のスライドシャフト36を支柱としてヘッド取付ブロック11へ立てて固定し、ヘッド取付ブロック11のソレノイド35のプランジャ35aの押圧直下へサーマルヘッド発熱体をプラテンへ押圧するときの圧を決定するスプリングプランジャを1組埋込み、前記スプリングプランジャを構成する圧入バネケース38以外のバネパッド39、圧縮バネ40、ネジになっているバネ受け41はそれぞれヘッド取付ブロック11の底から抜き差し交換可能とし、またソレノイド35のソレノイドコイル通電時はコイルの発熱対策として電力制御手段47に接続して搭載するソレノイドを小型化している。
【0032】
図5の(a)、(b)、(c)の動作状態について説明する。(a)はキャリッジブロック48に接触するまでヘッド取付ブロック11を上げソレノイド35は無励時状態。(b)はソレノイド35をキャリッジブロック48に接触するまでスライドさせて押し下げソレノイド35は無励時状態で移設量は可変量43で示す。(c)はヘッド取付ブロック11を固定しソレノイド35を励時状態で吸引量は可変量44で示す。ここに示すとおり従来の場合は図3も含め可変量44の範囲内で印字媒体への接地そして加圧としなければならなかったが、本発明は可変量43に示すとおり圧縮バネ40が動作する前に可変量43の範囲内で印字媒体にサーマルヘッドを適正な範囲内に近づけることのできるリフターの役目を果たしているので従来機よりも可変量44を少なくすることができ搭載するソレノイド35は随分と小型化している。バネパッド39とソレノイドのプランジャ35aは面を接触するだけなのでソレノイド35の支柱を側面からの止めネジ46により固定する際あまり精度は必要としないのでスライドさせても容易に固定することができる。
【0033】
(上記(4)の実施形態)
図7と図1を参考に、リボンテープ21の走行をロータリーエンコーダが接続されたガイドローラ8で検知活用してリボンテープ供給と巻取りの直径が使用に応じて刻々と変わるもリボンテープ21の走行速度を所要速度に保つ速度制御手段(図示せず)を配置し、巻取り軸50の駆動と供給軸58の駆動を1個の駆動モータ4で駆動させ、リボンテープ21の送りと巻取りはリボンテープ21をセットするリボンテープホルダ2と3を直接回転させて行うリボンテープの走行機構であって、リボンテープホルダ巻取3へは駆動モータ4の駆動を駆動モータ軸に結合されたギヤ53、軸60に結合されたギヤ51を介して直接伝達し、リボンテープホルダ供給2が巻き戻す時はギヤ51、52、53、55のギヤ比により常にリボンテープ21に張力を伝えられるよう構成され、駆動モータ軸に結合されたギヤ52、ワンウェイクラッチ内蔵のギヤ55を介して軸58に伝達し、軸58に結合されたトルクリミッタ駆動側(図示せず)に伝達してフリクション駆動を行うようにし、リボンテープホルダ供給2のリボンテープを引っ張り出してリボンテープホルダ巻取3が方向21へ巻き取るときはトルクリミッタ駆動側が結合している軸58に結合されたギヤ54がワンウェイクラッチ内蔵のギヤ57と咬合して軸58の回転を停止させトルクリミッタをフリクションブレーキとして利用して張力を得られるようにしている。
【0034】
更に、リボンテープの高速時の応答手段としてトルクリミッタの構造としてコイルバネが搭載された品を使用し、負荷状態から解放すると復元力があるので待機状態でもリボンテープに常に張力がかかり、本プリントエンジンで使用する熱時剥離型リボンテープにおいてサーマルヘッド先端のリボンテープ剥離部分に弛みが生ずることのない良好な印字条件を整えるばかりではなく、リボンテープの蛇行防止や駆動モータ4の駆動スタート時の負荷も軽減している。軸56はギヤ57用の固定軸で、ファン49は駆動モータの強制冷却用として使用。
【0035】
また、リボンテープの送り速度により挙動変化しだす17〜18インチ/sec以下の領域では、本プリントエンジンの軸駆動方式における巻き取りと送りの関係を逆にして、送り軸の方を駆動するやり方にしてもインク面に負担を掛けることがないので、良好な印字品質を保つことができる。但しそれ以上の領域で使用しようとして行くと、φ89のリボンテープを搭載して駆動実験した場合リボンテープ巻取り方向を前としてサーマルヘッド押圧部を境に後方に弛みが発生し、それによりリボンテープが空気を叩き音も発生し始め、弛みが発生すると所定量のリボンテープがサーマルヘッド発熱体下を通過しないので印字画像が薄くなり印字不良が発生する。
【0036】
(上記(5)の実施形態)
図8と図1を主に参考に、印字媒体上でサーマルヘッド25を往復移動させるサーマルヘッド往復移動機構として枠板1の裏面に駆動モータ4に結合された駆動プーリ19、ガイドローラプーリ17、ガイドローラプーリ18の三角形配置に掛けられたキャリッジ搬送ベルト20に矢印13方向に往復移動するサーマルヘッドキャリッジ10を固定し、サーマルヘッドキャリッジ10に取付られたサーマルヘッドの発熱体25aを印字媒体上での矢印13方向での位置合わせマーカーとして採用し、発熱体25aがプラテン15に対して接離しても取付角度(図4のθ)が変わることなく接離させることのできるヘッド押圧機構として前述の(上記(3)の実施形態)を採用し、サーマルヘッドキャリッジ10に取付けたセンサードグ74を矢印62の検出方向で検出するセンサー77を搭載したセンサブロック63を矢印13の方向に並進して往復移動させるセンサブロック往復移動機構としてシャフトホルダ59とシャフトホルダ69で支持しされた送りネジ60と組み付けられたそれのナット76と、スライドシャフト61と組み付けられた軸受け75を配置し、ナット76と軸受け75は共にセンサブロック63に組込固定し、リボンテープを抜き差し交換し印字媒体上で印字開始位置を決める際前記位置合わせマーカーがよく見える前面の操作パネル12に設けたホームポジションツマミ16からの回転指示をセンサブロック往復移動機構へ伝えるための動力伝達機構としてホームポジションツマミ16を結合した軸72と、回転指示を座標変換して伝えるため軸72の片側にマイタギヤ71を結合し、このマイタギヤ71と咬合するマイタギヤ70を送りネジ60に結合する。操作パネル12に位置合わせマーカーの数値的位置を表すスケール24と、サーマルヘッドキャリッジ10にスケール24に対しての指示マーカー23と、ホームポジションセンサー77へセンサードグ74が近づきホームポジションセンサー77が検出した折りにキャリッジブロック48に取り付けられたノックピン68とセンサブロック63は矢印65の面で接触して停止し、ホームポジションツマミ16の操作でセンサブロック63がサーマルヘッドキャリッジ10に接触して押し進め前記位置合わせマーカーを目安として印字媒体上での印字開始位置設定ができるようにしている。またサーマルヘッドキャリッジ10はキャリッジ搬送ベルト20と駆動モータ5の接続により適度な走行負荷がかかっているのでホームポジション方向への戻しは指で軽く操作して戻すことができる。キャリッジブロック48に取り付けた磁性体板67はセンサブロック63に取り付けた磁石64と矢印66の面で双方が接触する際い磁力にて接離可能な状態で吸着一体化保持するようにし、吸着一体化保持している間はホームポジションツマミ16にて前記位置合わせマーカーを目安とした双方向移動の印字開始位置設定ができるようにし、サーマルヘッドキャリッジ10を移動させる駆動モータ5励時駆動時には吸着一体化保持力以上の力により拘束を破り自由に移動するようにしている。
【0037】
この実施形態ではセンサブロック63の往復移動にはホームポジションツマミ1回転2mm移動できる送りネジを敢えて使用したため効率が悪くセンサブロック63にサーマルヘッドキャリッジ10が衝突し駆動モータ4が脱調しても移動することがなくホームポジションが狂わないのでセンサー77は一つとした。ベルトやボールネジなどの効率の良い送りを使用した際はシャフトホルダ59側に真のホームポジションセンサーを取り付けるか、サーマルヘッドキャリッジを緩やかに減速停止させるためにセンサー77の位置にセンサーを矢印62の方向で2個取り付けることで対処できる。図1でホームポジションツマミの周りに指示したスケールは1回転で2mm移動できることを刻み、より分かり易くしてある。また矢印136は送りネジ60の軸を延ばしホームポジションツマミ16を側面に配置することにより座標変換機構を無くしコスト削減をした場合を示す。
【0038】
(第2実施形態)
これは図9が示す正面図の配置において実施されたもので、課題を解決するための手段である上記(2)〜(4)を利用して、発明時主流と思われるリボンテープ巻長300m(最大外径φ65)、リボンテープPET基材厚さ4.5μm、使用リボンテープコア内径1インチ、搬送フィルム追従速度20インチ/sec、印字動作は連続/間欠併用型の仕様に対して組み上げた時、この発明による効果を示した実施例である。
【0039】
まず、図9と図10において、リボンテープホルダ供給2は原反12の外径を基準として右上隅に配置され、その隣り合う左側にリボンテープホルダ巻取3がこれも原反12の外径を基準として配置され、その隣り合う左側にリボンテープホルダ駆動モータ111と、3つが横一列に配置され、原反120の外径に隣り合う直ぐ下の右隅にサーマルヘッドキャリッジ109の駆動モータ106が配置され、サーマルヘッドキャリッジ109は駆動モータ106を終点として、駆動モータ111の隣り合う直ぐ下の左下隅まで水平に可動できるように枠板102の一方の面に配置されている。ガイドロール105は駆動モータ106の右上角の隣り合う場所に、ガイドロール107は同じく駆動モータ106の右下角の隣り合う場所に、ガイドロール110は枠板102の左下隅に、ガイドロール113は枠板102の左上隅に、ガイドロール115はガイドロール113に架かるリボンテープを水平に保てるよう駆動モータ111右上角の隣り合う上に配置され、これらのガイドロールの軸を支柱として馬字に似た補強板108が取付け固定されて、各ガイドローラ強度を格段に高めている。
【0040】
リボンテープホルダ供給にセットされたリボンテープ原反120から引っ張り出されたリボンテープは経路116の指し示すように各ガイドロールの周り、すなわち枠板102の周囲に沿って導かれてリボンテープホルダ巻取3に到達する構成とすることによって、枠板102の面を有効に使って機器を取り付け、印字装置全体を小型化している。
【0041】
この小型化を実現した第1要因としてはサーマルヘッドキャリッジ109のキャリッジ搬送ベルト留め123部分が示すようにサーマルヘッドキャリッジ109の構成として上記(2)の機構(図4)と、上記(3)の機構(図5と図6)を利用したため従来の図3のロータリーソレノイド80aのような出っ張りが無く、サーマルヘッドキャリッジ109の往復移動機構を組み込むための後方空間が有効に活用できたからである。
【0042】
そして、第2要因としては、図9と図11において、リボンテープ116の走行をロータリーエンコーダが接続されたガイドローラ113で検知活用してリボンテープ供給と巻取りの直径が使用に応じて刻々と変わるもリボンテープ116の走行速度を所要速度に保つ速度制御手段(図示せず)を配置し、巻取り軸126の駆動と供給軸135の駆動を1個の駆動モータ111で駆動させ、リボンテープ116の送りと巻取りはリボンテープ116をセットするリボンテープホルダ2と3を直接回転させて行うリボンテープの走行機構であって、リボンテープホルダ巻取3へは駆動モータ111の駆動を駆動モータ軸に結合されたタイミングプーリ112、軸126に結合されたタイミングプーリ127にタイミングベルト114を介して直接伝達し、リボンテープホルダ供給2が巻き戻す時はタイミングプーリギヤ112、127、130の比により常にリボンテープ116に張力を伝えられるよう構成され、駆動モータ軸から直接伝達されたものをタイミングプーリ127からタイミングベルト118を利用して、ワンウェイクラッチ内蔵のタイミングプーリ130を介するようにして軸135に伝達し、軸135に結合されたトルクリミッタ駆動側(図示せず)に伝達してフリクション駆動を行うようにし、リボンテープホルダ供給2のリボンテープを引っ張り出してリボンテープホルダ巻取3が方向116へ巻き取るときはトルクリミッタ駆動側が結合している軸135に結合されたギヤ132がワンウェイクラッチ内蔵のギヤ104と咬合して軸135の回転を停止させトルクリミッタをフリクションブレーキとして利用して張力を得られるようにしたと、このリボンテープホルダを直接駆動する軸駆動方式だから邪魔なピンチローラは使わず、リボンテープに優しいインク面外巻きの、リボンテープは外周外架けにでき、そしてこの機能の組込は(特許文献3)に比べて部品点数の減少に伴い小スペースで実現できるようになった上記(4)の機構の活用による。
【0043】
このように、図9が示すとおり葉書サイズ78よりは、ほんの少し大きいだけである。そのことは比較対象として置いた1円硬貨32からも判ると思う。なのに同じ葉書サイズクラスで比べた場合、従来機の約2倍近いサーマルヘッドキャリッジ可動量である70mmを超える装置がを作ることができる。また、図9の駆動モータと駆動対象は横一列の関係にあるが、駆動モータ111と駆動モータ106の駆動対象を変えて、駆動モータ106の配置位置から図12のタイミングベルト139のように三角形に架けることでリボンテープホルダを駆動し、同じくサーマルヘッドキャリッジも図12のタイミングベルト140のように三角形に架けることで往復移動できるように構成することもできる。
【0044】
以上、本発明による印字装置を第1実施形態と第2実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、以上説明した実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変形、変更を加えてよいことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態における印字装置の正面配置を示す平面図
【図2】図1に示された装置の勝手反対機を組み上げたときの平面図
【図3】従来の印字装置のサーマルヘッドキャリッジ例を示す平面図
【図4】着脱自在なサーマルヘッド取付を示す平面図
【図5】ソレノイドのスライドにおける状態遷移を示す平面図
【図6】図5に示された図から一つを抜き出した上側面図
【図7】図1に示されたリボンテープ駆動部を抜き出した簡易な上側面図
【図8】図1に示されたホームポジション設定変更機構を抜き出した簡易な上側面図
【図9】本発明の第2実施形態における印字装置の正面配置を示す平面図
【図10】図9に示された装置の左側面図
【図11】図9に示されたリボンテープ駆動部を抜き出した簡易な上側面図
【図12】図9に示された装置の勝手反対機を組み上げたときの平面図
【図13】図9の前面補強板108に表示スイッチ等の操作機器の配置を示す平面図
【符号の説明】
【0046】
1 枠板
2 リボンテープホルダ供給
3 リボンテープホルダ巻取
4 駆動モータ(リボンテープホルダ回転用のステップモータ)
5 駆動モータ(サーマルヘッド往復移動用のステップモータ)
6 ガイドローラ
7 ガイドローラ
8 ガイドローラ兼ロータリーエンコーダの周速リング
9 ガイドローラ
10 サーマルヘッドキャリッジ
11 ヘッド取付ブロック
11a ピン嵌合穴(80o方向の揺動を許す長穴となっている)
11b 横穴(真円球28の抜け止め突起をもつ)
12 操作パネル
13 サーマルヘッドキャリッジ10の往復移動方向
14 サーマルヘッド25が鉛直に動作する様
15 プラテン
16 ホームポジションツマミ
17 ガイドローラプーリ
18 ガイドローラプーリ
19 駆動プーリ
20 キャリッジ搬送ベルト
21 リボンテープ走行経路と印字中の巻取り方向
22 枠板1のセンター線を示す
23 指示マーカー
24 スケール
25 サーマルヘッド
25a 25の発熱体
26 突起プレート
27 位置合せピン
27a 溝
27b 11aへの嵌合方向を示す
28 真円球
29 板バネ
30 止めネジ
31 22と直角に交わる2と3の中心を結ぶ線
32 比較対象として1円玉の大きさを表す
33 ベアリング
34 最大外径のリボンテープ
35 ソレノイド
35a プランジャ
36 スライドシャフト
37 リフター用圧縮バネ
38 圧入バネケース
39 バネパッド
40 圧縮バネ
41 バネ受け
42 スライドレールの台車
43 可変量
44 可変量
45 固定用穴
46 止めネジ
47 電力制御手段
48 キャリッジブロック
49 ファン
50 軸
51 ギヤ
52 ギヤ
53 ギヤ
54 ギヤ
55 ギヤ(ワンウェイクラッチ内蔵)
56 軸
57 ギヤ(ワンウェイクラッチ内蔵)
58 軸
59 シャフトホルダ
60 送りネジ
61 スライドシャフト
62 矢印
63 センサブロック
64 磁石
65 矢印
66 矢印
67 磁性体板
68 ノックピン
69 シャフトホルダ
70 ギヤ
71 ギヤ
72 軸
73 軸受け
74 センサードグ
75 軸受け
76 ナット
77 センサー
78 葉書サイズ
79 ロールフィルムシート等の連続した印字媒体の搬送方向
80a ロータリーソレノイド
80b バネ受け
80c 圧縮バネ
80d バネパッド
80e レバーカム
80f スライドレールの台車
80g ヘッド取付ブロック
80i 磁石
80j 磁性体突プレート
80k ヘッドの揺動方向を示す
80m スプリングプランジャ
80n 搬送ベルト固定部
80o 80jの凸部を支点に揺動する方向
90 ワンウェイクラッチがロックする回転方向を示す
102 枠板
103 スライドレールの台車
104 ギヤ(ワンウェイクラッチ内蔵)
105 ガイドローラ
106 駆動モータ
107 ガイドローラ
108 前面補強板
109 サーマルヘッドキャリッジ
110 ガイドローラ
111 駆動モータ
112 タイミングプーリ
113 ガイドローラ兼ロータリーエンコーダの周速リング
114 タイミングベルト
115 ガイドローラ
116 リボンテープ経路及び巻取り方向を示す
118 タイミングベルト
119 止めネジ
120 原反
123 キャリッジ搬送ベルト留め
124 ファン
126 軸
127 タイミングプーリ
128 タイミングプーリ(テンション用)
129 支柱
130 タイミングプーリ(ワンウェイクラッチ内蔵)
132 ギヤ
134 支柱
135 軸
136 矢印(16を側面に配置した場合)
137 操作パネル
138 メモリーカード
139 タイミングベルト(リボンテープ駆動用)
140 タイミングベルト(サーマルヘッドキャリッジ移動用)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リボンテープホルダ回転用のステップモータを枠板の中央上部にリボンテープ端に接触しないように背を向けて埋込配置し、その直ぐ下に隣り合うようにサーマルヘッド往復移動用のステップモータを同じくリボンテープ端に接触しないように背を向けて縦一列に埋込配置し、中央を上下縦に隣り合うように配置された2つのステップモータを跨ぎ且つ隣り合うよう左右横一列に前記枠板からリボンテープを抜き差しする前面に向かって飛び出すように片側にリボンテープホルダ供給軸、もう片側にリボンテープホルダ巻取軸を配置し、この二つのリボンテープホルダの間隔は搭載可能な最大外径のリボンテープを供給側にセットし巻の無い新しいコアを巻取り側にセットして全てのリボンテープを巻取り側が巻き終えるまでに接触しない最小間隔とし前記枠板の横幅は前記最大外径のリボンテープがはみ出さない程度とし、前記サーマルヘッド往復移動用のステップモータの下隅からセンター線に対しては直角に交差して前記枠板端辺と交わる線上の両隅にガイドローラを配置し、前記枠板の下部両隅にもガイドローラを配置し、こうして出来上がった4本のガイドローラにより囲まれた□な空間の内側をサーマルヘッドキャリッジ往復移動用とし、またこの4本のガイドローラの軸を支柱として前面に補強板を固定取付配置と、した構成を持つことを特徴とするプリントエンジン。
【請求項2】
サーマルヘッドを着脱自在に取付けるサーマルヘッドの取付け方法において、加圧前のサーマルヘッド発熱体長手方向の平行と加圧時プラテンに対して前記サーマルヘッド発熱体長手方向が全幅均等な圧力を得る用に、前記サーマルヘッド発熱体長手方向に平行で且つその中央を跨いで、軸の円周上に溝を施した位置合せピンを前記サーマルヘッド左右に配し、相手するヘッド取付ブロックに前記位置合せピンがサーマルヘッド発熱体長手方向に揺動するだけの遊びを持って嵌合するピン嵌合穴を設け、その穴に側面より伸縮性のあるプランジャ機構を付加したプランジャ突起部が前記位置合せピンの溝に押圧し嵌合遊びを吸収させるとともに着脱自在に保持し、前記ヘッド取付ブロック及び前記サーマルヘッドのいずれか一方に前記サーマルヘッド発熱体長手方向のほぼ中央と直角に交わる直線上に間隔を空けて配置された2つ以上の突起または突起となる桟を設け同突起を支点として前記サーマルヘッドを揺動可能と、した構成を持つことを特徴とするプリントエンジン。
【請求項3】
凹した形状ブロックの嵌合窪みにソレノイドを埋込配置し、前記ソレノイドを跨いで左右に1本ずつ前記ソレノイドのプランジャシャフトと同鉛直方向に動作可能なスライドシャフトを前記合計3本のシャフトを結ぶ線は直線となる位置に配置し、前記スライドシャフト2本はそれぞれバネによりリフトアップするように構成し、前記2本のスライドシャフトを支柱としてヘッド取付ブロックへ立てて固定し、前記ヘッド取付ブロックの前記ソレノイドのプランジャシャフトの押圧直下へサーマルヘッド発熱体をプラテンへ押圧するときの圧を決定するスプリングプランジャを1組埋込み、前記スプリングプランジャを構成するケース以外のバネパッド、圧縮バネ、バネ受けはそれぞれ前記ヘッド取付ブロックの底面から交換可能と、した構成を持つことを特徴とするプリントエンジン。
【請求項4】
前記ソレノイドのソレノイドコイル通電時はコイルの発熱対策として電力制御手段が設置されることを特徴とする請求項3記載のプリントエンジン。
【請求項5】
リボンテープの走行をロータリーエンコーダで検知活用してリボンテープ供給と巻取りの直径が使用に応じて刻々と変わるも前記リボンテープの走行速度を所要速度に保つ速度制御手段を配置し、巻取軸の駆動と供給軸の駆動を1個の駆動モータで駆動させ、前記リボンテープの送りと巻取りは前記リボンテープをセットするリボンテープホルダを直接回転させて行うリボンテープの走行機構であって、リボンテープホルダ巻取へは前記駆動モータの駆動を直接伝達し、リボンテープホルダ供給が巻き戻す時は常に前記リボンテープに張力を伝えられる速度に変えてからワンウェイクラッチとフリクション駆動させるトルクリミッタを介して行うようにし、前記リボンテープホルダ供給の前記リボンテープを引っ張り出して前記リボンテープホルダ巻取が巻き取るときは前記トルクリミッタの駆動側に接続されたワンウェイクラッチを利用したブレーキ機構により制動をかけ前記トルクリミッタの駆動側の回転を停止させ前記トルクリミッタをフリクションブレーキとして利用して張力を得られるようにしたことを特徴とするプリントエンジン。
【請求項6】
前記トルクリミッタの内部構成としてコイルバネが使用され、過負荷状態から解放すると復元力のある、軸を回転させて引き戻し作用のあるものと、前記駆動モータの放熱用ファンとを配置したことを特徴とする請求項5に記載のプリントエンジン。
【請求項7】
印字媒体上でサーマルヘッドを往復移動させるサーマルヘッド往復移動機構と、前記往復移動の方向に移動するサーマルヘッドキャリッジと、前記サーマルヘッドキャリッジに取付られた前記サーマルヘッドの発熱体部を前記印字媒体上での前記往復移動の方向での位置合わせマーカーとして採用したため前記発熱体部がプラテンに対して接離しても取付角度が変わることなく鉛直に接離させることのできるヘッド押圧機構と、前記サーマルヘッドキャリッジに取付けたセンサードグを検出するセンサーを搭載したセンサブロックを前記往復移動の方向に並進して往復移動させるセンサブロック往復移動機構と、リボンテープを抜き差し交換し前記印字媒体上で印字開始位置を決める際前記位置合わせマーカーがよく見え容易に操作することの出来る外周部に設けたホームポジションツマミからの回転指示ををセンサブロック往復移動機構へ伝えるための動力伝達機構と、前記操作パネルに前記位置合わせマーカーの数値的位置を表すスケールと、前記サーマルヘッドキャリッジに前記スケールに対しての指示マーカーとなるものと、前記センサーへ前記センサードグが近づきセンサーが検出した折りに前記サーマルヘッドキャリッジと前記センサブロックは接触してその距離を保つ機構とを配置されることにより、前記ホームポジションツマミの操作で前記センサブロックが前記サーマルヘッドキャリッジに接触して押し進め前記位置合わせマーカーを目安として印字媒体上での印字開始位置設定ができるようにしたことを特徴とするプリントエンジン。
【請求項8】
前記サーマルヘッドキャリッジと前記センサブロックのいずれか一方に磁石を、他方に磁性体を設け、双方が接触する際い磁力にて接離可能な状態で吸着一体化保持するようにし、前記吸着一体化保持している間は前記ホームポジションツマミにて前記位置合わせマーカーを目安とした双方向移動の前記印字開始位置設定ができるようにし、前記サーマルヘッドキャリッジを移動させる駆動モータ励時駆動時には前記吸着一体化保持力以上の力により拘束を破り自由に移動できるようにしたことを特徴とする請求項7記載のプリントエンジン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−118550(P2007−118550A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336304(P2005−336304)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(505375975)
【Fターム(参考)】