説明

機能的インフルエンザウイルス様粒子(VLP)

本発明では、季節的なインフルエンザウイルスのタンパク質、トリインフルエンザウイルスタンパク質、および/または世界的に流行する可能性があるウイルスに由来するインフルエンザウイルスタンパク質を発現する、ならびに/あるいはそれらが含まれているウイルス様粒子(VLP)が開示され、そして請求される。本発明には、上記タンパク質が含まれているベクター構築物、上記構築物が含まれている細胞、本発明のVLPが含まれている処方物およびワクチンが含まれる。本発明にはまた、VLPを作成し、そして脊椎動物に投与する方法も含まれる、これには、季節的なインフルエンザおよびトリインフルエンザ、またはその少なくとも1つの症状に対する実質的な免疫力を誘導する方法が含まれる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフルエンザウイルスM1タンパク質と、インフルエンザウイルスH5およびN1ヘマグルチニンおよびノイラミニダーゼタンパク質が含まれている、ウイルス様粒子(VLP)。
【請求項2】
前記M1タンパク質が、H5およびN1タンパク質タンパク質と比較して、異なるインフルエンザウイルス株に由来する、請求項1に記載のVLP。
【請求項3】
前記H5またはN1が、H5N1 clade 1インフルエンザウイルス由来である、請求項1に記載のVLP。
【請求項4】
前記H5およびN1が、H5N1 clade 2インフルエンザウイルス由来である、請求項1に記載のVLP。
【請求項5】
前記H5およびN1タンパク質に、それぞれ、配列番号43および46、または、前記配列に対して少なくとも90%の配列同一性を含む配列が含まれている、請求項3に記載のVLP。
【請求項6】
前記H5およびN1タンパク質に、それぞれ、配列番号50および54、または、前記配列に対して少なくとも90%の配列同一性を含む配列が含まれている、請求項4に記載のVLP。
【請求項7】
前記H5およびN1が、感染した動物から単離されたインフルエンザウイルス由来である、請求項1に記載のVLP。
【請求項8】
前記感染した動物がヒトである、請求項7に記載のVLP。
【請求項9】
前記VLPが、VLPの形成が可能な条件下で、インフルエンザH5およびN1タンパク質をコードする核酸と、インフルエンザM1タンパク質をコードする核酸のうちの1つ以上を含む真核生物細胞から発現される、請求項1に記載のVLP。
【請求項10】
前記真核生物細胞が、酵母、昆虫、両生類、鳥類、および哺乳動物の細胞からなる群より選択される、請求項9に記載のVLP。
【請求項11】
前記真核生物細胞が昆虫細胞である、請求項10に記載のVLP。
【請求項12】
前記昆虫細胞がSf9である、請求項11に記載のVLP。
【請求項13】
前記VLPが、ヒトまたは動物に投与されるとインフルエンザ感染に対して防御的である中和抗体を前記ヒトまたは動物において誘発する、請求項1に記載のVLP。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のVLPの有効用量が含まれている免疫原性組成物。
【請求項15】
前記組成物にアジュバントが含まれている、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のVLPの有効用量が含まれているワクチン。
【請求項17】
前記ワクチンに、様々なインフルエンザ株に由来するHAおよびNAを含む第2のVLPが少なくとも含まれている、請求項16に記載のワクチン。
【請求項18】
前記ワクチンにアジュバントが含まれている、請求項16または17に記載のワクチン。
【請求項19】
前記アジュバントにNovasomes(登録商標)が含まれている、請求項15もしくは18に記載の免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項20】
請求項16〜18のいずれか1項に記載のワクチンの少なくとも1有効用量を投与する工程が含まれる、動物においてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する方法。
【請求項21】
前記ワクチンが動物に対して、経口で、皮内に、鼻腔内に、筋肉内に、腹腔内に、静脈内に、または皮下に投与される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記動物がヒトである、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
動物用のワクチンの調製のための、請求項1〜13のいずれか1項に記載のVLPの使用であって、前記ワクチンが前記動物においてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、使用。
【請求項24】
前記ワクチンが動物に対して、経口で、皮内に、鼻腔内に、筋肉内に、腹腔内に、静脈内に、または皮下に投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
真核生物細胞の中で前記M1、HA、およびNAタンパク質を発現させる工程が含まれる、請求項1〜13のいずれか1項に記載のVLPを作成する方法。
【請求項26】
前記真核生物細胞が、酵母、昆虫、両生類、鳥類、および哺乳動物の細胞からなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記真核生物細胞が昆虫細胞である、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記昆虫細胞がSf9である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
インフルエンザH5またはN1タンパク質の少なくとも1つをコードする、昆虫細胞発現ベクター。
【請求項30】
インフルエンザVLPを含むワクチンであって、前記VLPに、インフルエンザM1、HA、およびNAタンパク質が含まれており、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、ワクチン。
【請求項31】
インフルエンザVLPを含むワクチンであって、前記VLPは、原則として、インフルエンザM1、HA、およびNAタンパク質からなり、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、ワクチン。
【請求項32】
インフルエンザVLPを含むワクチンであって、前記VLPには、M1、HA、およびNAタンパク質からなる群より選択されるインフルエンザタンパク質が含まれており、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、ワクチン。
【請求項33】
ヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する方法であって、請求項30〜32のいずれか1項に記載のワクチンの少なくとも1有効用量を投与する工程が含まれる、方法。
【請求項34】
前記ワクチンが、経口で、皮内に、鼻腔内に、筋肉内に、腹腔内に、静脈内に、または皮下に投与される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
ワクチンの調製のためのインフルエンザVLPの使用であって、前記VLPにインフルエンザM1、HA、およびNAタンパク質が含まれており、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、使用。
【請求項36】
ワクチンの調製のためのインフルエンザVLPの使用であって、前記VLPがインフルエンザM1、HA、およびNAタンパク質からなり、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、使用。
【請求項37】
ワクチンの調製のためのインフルエンザVLPの使用であって、前記VLPに、インフルエンザM1、HA、およびNAタンパク質からなる群より選択されるインフルエンザタンパク質が含まれており、前記ワクチンがヒトにおいてインフルエンザウイルス感染に対する実質的な免疫力を誘導する、使用。
【請求項38】
前記ワクチンがヒトに対して、経口で、皮内に、鼻腔内に、筋肉内に、腹腔内に、静脈内に、または皮下に投与される、請求項35〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記ワクチンがバキュロウイルスを不活化させるために処理される、請求項16〜19および30〜32のいずれか1項に記載のワクチン。
【請求項40】
前記不活化処理に、およそ0.2%のβ−プロピルラクトン(BPL)中にVLPを含む試料を、約25℃で約3時間インキュベートする工程が含まれる、請求項40に記載のワクチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図30D】
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【図30E】
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【図30F】
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【図30G】
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【図30H】
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【公表番号】特表2009−511084(P2009−511084A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−536796(P2008−536796)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/040862
【国際公開番号】WO2007/047831
【国際公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【出願人】(508118337)ノババックス, インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】