櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシ
【課題】擬似増毛材の吐出量のムラを抑制するとともに、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシを提供する。
【解決手段】容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、櫛歯部2を備え、且つブラシ毛の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30を形成する。
【解決手段】容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、櫛歯部2を備え、且つブラシ毛の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、擬似増毛材を、髪や頭皮に付着させ、頭部頭髪の薄くなった部分を増毛するために用いる櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、頭部における髪の薄い部分に増毛効果を得るためには、様々な方法があるが、そもそも髪が薄く見えるのは、実際に毛が抜け落ちる訳ではなく、徐々に毛髪の密度が薄くなり、髪の太さが細く短くなるといった薄毛化していることが主な原因とされている。
【0003】
このため、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分を一時的に増毛する簡便な方法としては、容器に設けた網孔を通じて疑似増毛材を、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分に振り掛けた後、ブラッシングで地毛(髪)に馴染ませる増毛方法が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分を一時的に増毛する簡便な方法としては、ガス圧を利用して擬似増毛材を噴射する装置が開示されている(特許文献2及び特許文献3参照)。これらの装置は、噴射ガスを直接、擬似増毛材に噴射して、その噴射圧力により、拡散された擬似増毛材を吐出口から、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分に、噴射し、髪や頭部に吹き付けるものである。
【0005】
しかしながら、特許文献1〜3に示す増毛方法は、擬似増毛材の吐出量にムラが発生し易く、また、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実に振り掛けることが困難であり、作業性や増毛効果を十分に期待することができなかった。
【特許文献1】特公昭48−40036号公報
【特許文献2】特開昭62−225263号公報
【特許文献3】特公平6−26684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制するとともに、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明は、以下の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシを提供するものである。
【0008】
[1] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記櫛歯の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されている櫛付キャップ。
【0009】
[2] 前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[1]に記載の櫛付キャップ。
【0010】
[3] 櫛歯の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[1]又は[2]に記載の櫛付キャップ。
【0011】
[4] 櫛歯が、櫛歯部と一体及び/又は別体で植設されている[1]〜[3]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0012】
[5] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の前記櫛歯部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されている櫛付キャップ。
【0013】
[6] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[5]に記載の櫛付キャップ。
【0014】
[7] 散布口が、櫛歯部に平坦及び/又は突出している[5]又は[6]に記載の櫛付キャップ。
【0015】
[8] 散布口が、櫛歯部から0.01〜40mm突出している[5]〜[7]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0016】
[9] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである[1]〜[8]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0017】
[10] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記ブラシ毛の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されているブラシ付キャップ。
【0018】
[11] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[10]に記載のブラシ付キャップ。
【0019】
[12] ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[10]又は[11]に記載のブラシ付キャップ。
【0020】
[13] ブラシ毛が、ブラシ部と一体及び/又は別体で植設されている[10]〜[12]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0021】
[14] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されているブラシ付キャップ。
【0022】
[15] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[14]に記載のブラシ付キャップ。
【0023】
[16] 散布口が、ブラシ部に平坦及び/又は突出している[14]又は[15]に記載のブラシ付キャップ。
【0024】
[17] 散布口が、ブラシ部から0.01〜40mm突出している[14]〜[16]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0025】
[18] ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である[14]〜[17]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0026】
[19] ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される[18]に記載のブラシ付キャップ。
【0027】
[20] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである[10]〜[19]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0028】
[21] [10]〜[20]のいずれかに記載のブラシ付キャップを用いたヘアーブラシ。
【0029】
[22] 多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、前記ブラシ部に前記擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の各々の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【0030】
[23] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[22]に記載のヘアーブラシ。
【0031】
[24] 散布口が、ブラシ部に平坦及び/又は突出している[22]又は[23]に記載のヘアーブラシ。
【0032】
[25] 散布口が、ブラシ部から0.01〜40mm突出している[22]〜[24]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0033】
[26] ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である[22]〜[25]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0034】
[27] ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される[26]に記載のヘアーブラシ。
【0035】
[28] 振動又は静電気の発生手段が、把持部に内蔵されている[22]〜[27]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0036】
[29] 振動が、機械的振動又は超音波振動である[22]〜[28]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0037】
[30] 多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、前記ブラシ部に擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【0038】
[31] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[30]に記載のヘアーブラシ。
【0039】
[32] ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[30]又は[31]に記載のヘアーブラシ。
【0040】
[33] ブラシ毛が、ブラシ部と一体化及び/又は別体で配設されている[30]〜[32]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0041】
[34] 振動又は静電気の発生手段が、把持部に内蔵されている[30]〜[32]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0042】
[35] 振動が、機械的振動又は超音波振動である[30]〜[33]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【発明の効果】
【0043】
本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシは、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制するとともに、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図面を参照して、本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシについて詳細に説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0045】
図1(a)は本発明の櫛付キャップの一例を示す概略斜視図、図1(b)は図1(a)の要部断面図であり、図4は図1(a)に示す櫛付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【0046】
本発明の櫛付キャップの一例は、例えば、図4に示すように、擬似増毛材が混入されたガスを収納する容器60の吐出部62に装着される櫛付キャップ1である。更に詳細には、図1(a)(b)に示すように、容器60の吐出部62に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通した櫛歯部2とを備え、櫛歯部2に多数の突起物(櫛歯)10が立設され、且つ櫛歯10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図1(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(櫛歯)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0047】
このとき、図1(b)に示す櫛付キャップは、櫛歯の先端に開口形成された散布口12の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、櫛歯の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0048】
また、図1(b)に示す櫛付キャップは、突起物(櫛歯)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0049】
更に、図1(a)(b)に示す櫛付キャップ1は、櫛歯部2に多数に立設された突起物(櫛歯)10が、櫛歯部2と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(櫛歯)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0050】
尚、本発明で用いる櫛歯は、頭皮を傷付けることを防止するため、櫛歯の先端部の形状に角をつけないことが好ましく、櫛歯を櫛歯部に別体で植設する場合、作業性が低下しない程度に、頭皮を傷付けることのないやわらかい素材(例えば、樹脂、シリコン、ゴム、天然素材等)を植設することがより好ましい。
【0051】
また、本発明の櫛付キャップの他の例は、例えば、図2(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通した櫛歯部2とを備え、櫛歯部2に多数の櫛歯20が立設され、且つブラシ毛25の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明の櫛付キャップの更に他の例は、図3(a)(b)に示すように、櫛歯20の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する櫛歯部2に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0052】
このとき、図2(b)に示す櫛付キャップは、突出した散布口の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0053】
また、図2(b)及び図3(b)に示す櫛付キャップは、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0054】
尚、図2(b)及び図3(b)に示す櫛付キャップは、櫛歯部2に多数に立設された櫛歯20が、ブラシ部2と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、櫛歯20の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0055】
図5(a)は本発明のブラシ付キャップの一例を示す概略斜視図、図5(b)は図1(a)の要部断面図であり、図12は図5(a)に示すブラシ付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【0056】
本発明のブラシ付キャップの一例は、例えば、図12に示すように、擬似増毛材が混入されたガスを収納する容器60の吐出部62に装着されるブラシ付キャップ100である。図5(a)(b)に示すように、容器60の吐出部62に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数の突起物(ブラシ毛)10が立設され、且つ突起物(ブラシ毛)10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図5(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(ブラシ毛)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0057】
このとき、図5(b)に示すブラシ付キャップは、突起物(ブラシ毛)の先端に開口形成された散布口12の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0058】
また、図5(b)に示すブラシ付キャップは、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0059】
更に、図5(a)(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設された突起物(ブラシ毛)10が、ブラシ部110と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(ブラシ毛)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0060】
本発明のブラシ付キャップの他の例は、例えば、図6(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数のブラシ毛25が立設され、且つブラシ毛25のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図7(a)(b)に示すように、ブラシ毛25のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0061】
このとき、図6(b)に示すブラシ付キャップは、突出した散布口30の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0062】
また、図6(b)及び図7(b)に示すブラシ付キャップは、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0063】
尚、図6(b)及び図7(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設されたブラシ毛25が、ブラシ部110と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、ブラシ毛25の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0064】
更に、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、例えば、図8(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数のブラシ毛束40が立設され、且つブラシ毛束40のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図8(a)(b)に示すように、ブラシ毛束40のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0065】
尚、図8(a)(b)は、図6(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、図9(a)(b)は、図7(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、基本構成が同じである。
【0066】
このとき、図8(b)及び図9(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設されたブラシ毛束40が、ブラシ部110に植設されていることが好ましく、ブラシ毛束40の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0067】
次に、本発明のブラシ付キャップの別の例としては、例えば、図10(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数の長いブラシ毛束41と短いブラシ毛束42とが立設され、且つ長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図11(a)(b)に示すように、長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0068】
尚、図10(a)(b)は、図6(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、図11(a)(b)は、図7(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、基本構成が同じである。
【0069】
このとき、図10(a)(b)及び図11(a)(b)に示すように、ブラシ毛束は、長いブラシ毛束40と、短いブラシ毛束42とが交互に立設されている。このとき、図10(b)及び図11(b)に示すように、長いブラシ毛束41の長さL1は、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが好ましく、短いブラシ毛束42の長さL2は、1〜20mm(より好ましくは、5〜15mm)であることが好ましい。
【0070】
尚、本発明の櫛付キャップ及びブラシ付キャップは、擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものであることが好ましい。
【0071】
このとき、本発明の櫛付キャップ及びブラシ付キャップで用いるガスとしては、空気、窒素、二酸化炭素等の圧縮ガス、フロン系ガス、代替フロン系ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。上記液化石油ガスとしては、プロパン、n−ブタン、イソブタン等が挙げられる。これらのガスは、単独あるいは二種以上を混合して使用することができるが、使用中の噴射圧力の低下が少なく、通常使用する温度領域において必要十分な噴射圧を呈するジメチルエーテルの単独使用がより好ましい。
【0072】
図13(a)は本発明のヘアーブラシの一例を示す概略斜視図、図13(b)は図1(a)の概略透視図、図13(c)は図13(a)の要部断面図である。
【0073】
本発明のヘアーブラシの一例は、例えば、図13(a)〜(c)に示すように、多数のブラシ毛40が配置されたブラシ部150及び把持部160から構成されたヘアーブラシ200であり、ブラシ部150に擬似増毛材70を収容する収容部80を有し、ブラシ毛40の各々のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材70を散布する散布口32が開口形成され、収容部80から散布口32に擬似増毛材70を振動又は静電気により供給するものである。
【0074】
このとき、本発明のヘアーブラシは、擬似増毛材が収容された収容部から散布口に擬似増毛材を振動又は静電気により供給されるが、その振動は、機械的に運動を発生する機械的振動発生手段や超音波を発生する超音波発生手段により得られることが好ましい。
【0075】
例えば、機械的振動発生手段としては、図13(b)に示すように、モータ軸体に偏心して取り付けられた重り53を有する振動モータ54であることが好ましく、その振動モータ54と振動モータ54を駆動させるための電源56及び振動モータ54の電源をON/OFFするスイッチ58とが把持部3に内蔵されていることがより好ましい。
【0076】
また、擬似増毛材を静電気で供給する場合、擬似増毛材の散布を行う際に、人間の体を構成する細胞中の電気の流れ(生体電気)における帯電状態に応じて、擬似増毛材を散布する箇所に擬似増毛材が引き寄せられるように、擬似増毛材を静電気で帯電させることにより、擬似増毛材の収容部から散布口への誘導が容易であり、また擬似増毛材を散布する箇所まで、擬似増毛材を確実且つ容易に散布し、増毛することができるだけでなく、擬似増毛材を散布した箇所から擬似増毛材の剥離を抑制し、増毛効果を持続する効果が期待できる。
【0077】
また、本発明のヘアーブラシのブラシ部における実施形態は、特に限定されることなく、以下に示す形態を好適に用いることができる。
【0078】
本発明で用いるブラシ部の一例は、例えば、図14(a)(b)に示すように、多数の突起物(ブラシ毛)10が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、突起物(ブラシ毛)10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図14(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(ブラシ毛)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0079】
このとき、図14(b)に示すブラシ部150は、突起物(ブラシ毛)10の先端に開口形成された散布口の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0080】
また、図14(b)に示すブラシ部150は、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0081】
更に、図14(b)に示すブラシ部150は、多数に立設された突起物(ブラシ毛)10が、ブラシ部150と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(ブラシ毛)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0082】
また、本発明で用いるブラシ部の他の例は、例えば、図15(a)(b)に示すように、多数のブラシ毛25が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つブラシ毛25のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図16(a)(b)に示すように、ブラシ毛25のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0083】
このとき、図15(b)に示すブラシ部150は、突出した散布口30の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0084】
また、図15(b)及び図16(b)に示すブラシ部150は、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0085】
尚、図15(b)及び図16(b)に示すブラシ部150は、多数に立設されたブラシ毛25が、ブラシ部150と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、ブラシ毛25の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0086】
更に、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、例えば、図17(a)(b)に示すように、多数のブラシ毛束40が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つブラシ毛束40のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図18(a)(b)に示すように、ブラシ毛束40のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0087】
尚、図17(a)(b)は、図15(a)(b)のブラシ部2のブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、図18(a)(b)は、図16(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、基本構成が同じである。
【0088】
このとき、図17(b)及び図18(b)に示すブラシ部150は、ブラシ部150に多数に立設されたブラシ毛束40が、ブラシ部150に植設されていることが好ましく、ブラシ毛束40の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0089】
次に、本発明で用いるブラシ部の別の例としては、例えば、図19(a)(b)に示すように、多数の長いブラシ毛束41と短いブラシ毛束42とが所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つ長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図20(a)(b)に示すように、長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0090】
尚、図19(a)(b)は、図15(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、図20(a)(b)は、図16(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、基本構成が同じである。
【0091】
このとき、図19(a)(b)及び図20(a)(b)に示すように、ブラシ毛束は、長いブラシ毛束40と、短いブラシ毛束42とが交互に立設されている。
【0092】
尚、図19(b)及び図20(b)に示すように、長いブラシ毛束41の長さL1は、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが好ましく、短いブラシ毛束42の長さL2は、1〜20mm(より好ましくは、5〜15mm)であることが好ましい。
【0093】
ここで、本発明で用いるブラシ毛は、単毛またはブラシ毛束であることが好ましく、頭皮を傷付けることを防止するため、ブラシ毛の先端部の形状に角をつけないことが好ましく、ブラシ毛をブラシ部に別体で植設する場合、作業性が低下しない程度に、頭皮を傷付けることのないやわらかい素材(例えば、樹脂、シリコン、ゴム、天然素材等)を植設することがより好ましい。
【0094】
また、本発明のブラシ付キャップ及びヘアーブラシで用いるブラシ毛束は、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上(例えば、2〜4種)から構成されているとともに、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束とを交互に立設させたり、所定の段差(例えば、2〜4段階)になるように立設することにより、髪を掻き分けすぎずに、うまく擬似増毛材を髪に馴染ませることができ、ブラッシング後の仕上がり感の向上や例えば、毛のボリューム感の向上といった増毛効果をより促進することができる。
【0095】
尚、本発明で用いる擬似増毛材は、粉状又は短繊維状であり、例えば、人毛、羊毛、木綿、絹等の天然繊維又はその再生繊維、ナイロン、ビニロン、ポリエステル等の合成繊維又は炭素繊維等の素材から構成されている。これら各種の繊維は、そのまま、あるいは、適宜、人毛色に類似した黒色等の色彩等に着色されて用いられる。また、各繊維は、一種を単独で用いても良く、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0096】
また、上記擬似増毛材は、直径(光学顕微鏡観察による平均値)5〜120ミクロン、長さ10〜2000ミクロンのものが好適に使用される。なお、上記の範囲に長さを整えるには、公知の方法であるギロチンカッターを用いて所定の長さにカットする方法や、粉砕機で粉砕してふるい分けする方法等がある。また、長さは一定にそろえることは必須条件ではなく、上記10〜2000ミクロン程度の範囲内であれば分布を有していても差し支えない。
【0097】
更に、上記擬似増毛材は、その分離性を向上させて繊維の飛昇を良好にさせる目的として、擬似増毛材のそれぞれの素材に応じて公知の分離促進剤で処理することができる。上記分離促進剤としては、特に限定されないが、珪酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩類、アニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤等の界面活性剤、コロイダルシリカ等の有機珪素化合物、アルミナゾルが挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシは、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1(a)】本発明の櫛付キャップの一例を示す概略斜視図である。
【図1(b)】図1(a)の要部断面図である。
【図2(a)】本発明の櫛付キャップの他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図2(b)】図2(a)の要部断面図である。
【図3(a)】本発明の櫛付キャップの他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図3(b)】図3(a)の要部断面図である。
【図4】図1(a)に示す櫛付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【図5(a)】本発明のブラシ付キャップの一例を示す概略斜視図である。
【図5(b)】図5(a)の要部断面図である。
【図6(a)】本発明のブラシ付キャップの他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図6(b)】図6(a)の要部断面図である。
【図7(a)】本発明のブラシ付キャップの他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図7(b)】図7(a)の要部断面図である。
【図8(a)】本発明のブラシ付キャップの更に他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図8(b)】図8(a)の要部断面図である。
【図9(a)】本発明のブラシ付キャップの更に他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図9(b)】図8(a)の要部断面図である。
【図10(a)】本発明のブラシ付キャップの別の例(1)を示す概略斜視図である。
【図10(b)】図10(a)の要部断面図である。
【図11(a)】本発明のブラシ付キャップの別の例(2)を示す概略斜視図である。
【図11(b)】図11(a)の要部断面図である。
【図12】図5(a)に示すブラシ付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【図13(a)】本発明のヘアーブラシの一例を示す概略斜視図である。
【図13(b)】図13(a)の概略透視図である。
【図13(c)】図13(a)の要部断面図である。
【図14(a)】本発明で用いるブラシ部の一例を示す概略斜視図である。
【図14(b)】図14(a)の要部断面図である。
【図15(a)】本発明で用いるブラシ部の他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図15(b)】図15(a)の要部断面図である。
【図16(a)】本発明で用いるブラシ部の他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図16(b)】図16(a)の要部断面図である。
【図17(a)】本発明で用いるブラシ部の更に他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図17(b)】図17(a)の要部断面図である。
【図18(a)】本発明で用いるブラシ部の更に他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図18(b)】図18(a)の要部断面図である。
【図19(a)】本発明で用いるブラシ部の別の例(1)を示す概略斜視図である。
【図19(b)】図19(a)の要部断面図である。
【図20(a)】本発明で用いるブラシ部の別の例(2)を示す概略斜視図である。
【図20(b)】図20(a)の要部断面図である。
【符号の説明】
【0100】
1:櫛付キャップ、2:櫛歯部、3:キャップ部、4:案内流路、6:散布流路、10:突起物(櫛歯又はブラシ毛)、12,14:散布口、20:櫛歯、25:ブラシ毛、30:突出した散布口、32:平坦な散布口、40:ブラシ毛束、41:長いブラシ毛束、42:短いブラシ毛束、53:重り、54:振動モータ、56:電源、58:スイッチ、60:容器、62:容器の吐出部、70:擬似増毛材、80:収容部、100:ブラシ付キャップ、110,150:ブラシ部、160:把持部、200:ヘアーブラシ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、擬似増毛材を、髪や頭皮に付着させ、頭部頭髪の薄くなった部分を増毛するために用いる櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、頭部における髪の薄い部分に増毛効果を得るためには、様々な方法があるが、そもそも髪が薄く見えるのは、実際に毛が抜け落ちる訳ではなく、徐々に毛髪の密度が薄くなり、髪の太さが細く短くなるといった薄毛化していることが主な原因とされている。
【0003】
このため、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分を一時的に増毛する簡便な方法としては、容器に設けた網孔を通じて疑似増毛材を、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分に振り掛けた後、ブラッシングで地毛(髪)に馴染ませる増毛方法が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
また、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分を一時的に増毛する簡便な方法としては、ガス圧を利用して擬似増毛材を噴射する装置が開示されている(特許文献2及び特許文献3参照)。これらの装置は、噴射ガスを直接、擬似増毛材に噴射して、その噴射圧力により、拡散された擬似増毛材を吐出口から、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分に、噴射し、髪や頭部に吹き付けるものである。
【0005】
しかしながら、特許文献1〜3に示す増毛方法は、擬似増毛材の吐出量にムラが発生し易く、また、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実に振り掛けることが困難であり、作業性や増毛効果を十分に期待することができなかった。
【特許文献1】特公昭48−40036号公報
【特許文献2】特開昭62−225263号公報
【特許文献3】特公平6−26684号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制するとともに、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明は、以下の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシを提供するものである。
【0008】
[1] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記櫛歯の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されている櫛付キャップ。
【0009】
[2] 前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[1]に記載の櫛付キャップ。
【0010】
[3] 櫛歯の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[1]又は[2]に記載の櫛付キャップ。
【0011】
[4] 櫛歯が、櫛歯部と一体及び/又は別体で植設されている[1]〜[3]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0012】
[5] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の前記櫛歯部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されている櫛付キャップ。
【0013】
[6] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[5]に記載の櫛付キャップ。
【0014】
[7] 散布口が、櫛歯部に平坦及び/又は突出している[5]又は[6]に記載の櫛付キャップ。
【0015】
[8] 散布口が、櫛歯部から0.01〜40mm突出している[5]〜[7]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0016】
[9] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである[1]〜[8]のいずれかに記載の櫛付キャップ。
【0017】
[10] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記ブラシ毛の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されているブラシ付キャップ。
【0018】
[11] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[10]に記載のブラシ付キャップ。
【0019】
[12] ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[10]又は[11]に記載のブラシ付キャップ。
【0020】
[13] ブラシ毛が、ブラシ部と一体及び/又は別体で植設されている[10]〜[12]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0021】
[14] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されているブラシ付キャップ。
【0022】
[15] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[14]に記載のブラシ付キャップ。
【0023】
[16] 散布口が、ブラシ部に平坦及び/又は突出している[14]又は[15]に記載のブラシ付キャップ。
【0024】
[17] 散布口が、ブラシ部から0.01〜40mm突出している[14]〜[16]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0025】
[18] ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である[14]〜[17]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0026】
[19] ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される[18]に記載のブラシ付キャップ。
【0027】
[20] 擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである[10]〜[19]のいずれかに記載のブラシ付キャップ。
【0028】
[21] [10]〜[20]のいずれかに記載のブラシ付キャップを用いたヘアーブラシ。
【0029】
[22] 多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、前記ブラシ部に前記擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の各々の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【0030】
[23] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[22]に記載のヘアーブラシ。
【0031】
[24] 散布口が、ブラシ部に平坦及び/又は突出している[22]又は[23]に記載のヘアーブラシ。
【0032】
[25] 散布口が、ブラシ部から0.01〜40mm突出している[22]〜[24]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0033】
[26] ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である[22]〜[25]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0034】
[27] ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される[26]に記載のヘアーブラシ。
【0035】
[28] 振動又は静電気の発生手段が、把持部に内蔵されている[22]〜[27]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0036】
[29] 振動が、機械的振動又は超音波振動である[22]〜[28]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0037】
[30] 多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、前記ブラシ部に擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【0038】
[31] 散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである[30]に記載のヘアーブラシ。
【0039】
[32] ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である[30]又は[31]に記載のヘアーブラシ。
【0040】
[33] ブラシ毛が、ブラシ部と一体化及び/又は別体で配設されている[30]〜[32]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0041】
[34] 振動又は静電気の発生手段が、把持部に内蔵されている[30]〜[32]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【0042】
[35] 振動が、機械的振動又は超音波振動である[30]〜[33]のいずれかに記載のヘアーブラシ。
【発明の効果】
【0043】
本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシは、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制するとともに、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、図面を参照して、本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシについて詳細に説明するが、本発明は、これに限定されて解釈されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
【0045】
図1(a)は本発明の櫛付キャップの一例を示す概略斜視図、図1(b)は図1(a)の要部断面図であり、図4は図1(a)に示す櫛付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【0046】
本発明の櫛付キャップの一例は、例えば、図4に示すように、擬似増毛材が混入されたガスを収納する容器60の吐出部62に装着される櫛付キャップ1である。更に詳細には、図1(a)(b)に示すように、容器60の吐出部62に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通した櫛歯部2とを備え、櫛歯部2に多数の突起物(櫛歯)10が立設され、且つ櫛歯10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図1(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(櫛歯)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0047】
このとき、図1(b)に示す櫛付キャップは、櫛歯の先端に開口形成された散布口12の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、櫛歯の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0048】
また、図1(b)に示す櫛付キャップは、突起物(櫛歯)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0049】
更に、図1(a)(b)に示す櫛付キャップ1は、櫛歯部2に多数に立設された突起物(櫛歯)10が、櫛歯部2と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(櫛歯)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0050】
尚、本発明で用いる櫛歯は、頭皮を傷付けることを防止するため、櫛歯の先端部の形状に角をつけないことが好ましく、櫛歯を櫛歯部に別体で植設する場合、作業性が低下しない程度に、頭皮を傷付けることのないやわらかい素材(例えば、樹脂、シリコン、ゴム、天然素材等)を植設することがより好ましい。
【0051】
また、本発明の櫛付キャップの他の例は、例えば、図2(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通した櫛歯部2とを備え、櫛歯部2に多数の櫛歯20が立設され、且つブラシ毛25の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明の櫛付キャップの更に他の例は、図3(a)(b)に示すように、櫛歯20の櫛歯部2における対向空間部に、擬似増毛材を散布する櫛歯部2に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0052】
このとき、図2(b)に示す櫛付キャップは、突出した散布口の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0053】
また、図2(b)及び図3(b)に示す櫛付キャップは、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0054】
尚、図2(b)及び図3(b)に示す櫛付キャップは、櫛歯部2に多数に立設された櫛歯20が、ブラシ部2と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、櫛歯20の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0055】
図5(a)は本発明のブラシ付キャップの一例を示す概略斜視図、図5(b)は図1(a)の要部断面図であり、図12は図5(a)に示すブラシ付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【0056】
本発明のブラシ付キャップの一例は、例えば、図12に示すように、擬似増毛材が混入されたガスを収納する容器60の吐出部62に装着されるブラシ付キャップ100である。図5(a)(b)に示すように、容器60の吐出部62に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数の突起物(ブラシ毛)10が立設され、且つ突起物(ブラシ毛)10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図5(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(ブラシ毛)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0057】
このとき、図5(b)に示すブラシ付キャップは、突起物(ブラシ毛)の先端に開口形成された散布口12の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0058】
また、図5(b)に示すブラシ付キャップは、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0059】
更に、図5(a)(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設された突起物(ブラシ毛)10が、ブラシ部110と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(ブラシ毛)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0060】
本発明のブラシ付キャップの他の例は、例えば、図6(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数のブラシ毛25が立設され、且つブラシ毛25のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図7(a)(b)に示すように、ブラシ毛25のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0061】
このとき、図6(b)に示すブラシ付キャップは、突出した散布口30の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0062】
また、図6(b)及び図7(b)に示すブラシ付キャップは、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0063】
尚、図6(b)及び図7(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設されたブラシ毛25が、ブラシ部110と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、ブラシ毛25の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0064】
更に、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、例えば、図8(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数のブラシ毛束40が立設され、且つブラシ毛束40のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図8(a)(b)に示すように、ブラシ毛束40のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0065】
尚、図8(a)(b)は、図6(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、図9(a)(b)は、図7(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、基本構成が同じである。
【0066】
このとき、図8(b)及び図9(b)に示すブラシ付キャップは、ブラシ部110に多数に立設されたブラシ毛束40が、ブラシ部110に植設されていることが好ましく、ブラシ毛束40の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0067】
次に、本発明のブラシ付キャップの別の例としては、例えば、図10(a)(b)に示すように、容器の吐出部に装着され、且つ擬似増毛材が混入されたガスの案内流路4を形成するキャップ部3と、キャップ部3と連通したブラシ部110とを備え、ブラシ部110に多数の長いブラシ毛束41と短いブラシ毛束42とが立設され、且つ長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明のブラシ付キャップの更に他の例は、図11(a)(b)に示すように、長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部110における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部110に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0068】
尚、図10(a)(b)は、図6(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、図11(a)(b)は、図7(a)(b)のブラシ付キャップのブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、基本構成が同じである。
【0069】
このとき、図10(a)(b)及び図11(a)(b)に示すように、ブラシ毛束は、長いブラシ毛束40と、短いブラシ毛束42とが交互に立設されている。このとき、図10(b)及び図11(b)に示すように、長いブラシ毛束41の長さL1は、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが好ましく、短いブラシ毛束42の長さL2は、1〜20mm(より好ましくは、5〜15mm)であることが好ましい。
【0070】
尚、本発明の櫛付キャップ及びブラシ付キャップは、擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものであることが好ましい。
【0071】
このとき、本発明の櫛付キャップ及びブラシ付キャップで用いるガスとしては、空気、窒素、二酸化炭素等の圧縮ガス、フロン系ガス、代替フロン系ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。上記液化石油ガスとしては、プロパン、n−ブタン、イソブタン等が挙げられる。これらのガスは、単独あるいは二種以上を混合して使用することができるが、使用中の噴射圧力の低下が少なく、通常使用する温度領域において必要十分な噴射圧を呈するジメチルエーテルの単独使用がより好ましい。
【0072】
図13(a)は本発明のヘアーブラシの一例を示す概略斜視図、図13(b)は図1(a)の概略透視図、図13(c)は図13(a)の要部断面図である。
【0073】
本発明のヘアーブラシの一例は、例えば、図13(a)〜(c)に示すように、多数のブラシ毛40が配置されたブラシ部150及び把持部160から構成されたヘアーブラシ200であり、ブラシ部150に擬似増毛材70を収容する収容部80を有し、ブラシ毛40の各々のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材70を散布する散布口32が開口形成され、収容部80から散布口32に擬似増毛材70を振動又は静電気により供給するものである。
【0074】
このとき、本発明のヘアーブラシは、擬似増毛材が収容された収容部から散布口に擬似増毛材を振動又は静電気により供給されるが、その振動は、機械的に運動を発生する機械的振動発生手段や超音波を発生する超音波発生手段により得られることが好ましい。
【0075】
例えば、機械的振動発生手段としては、図13(b)に示すように、モータ軸体に偏心して取り付けられた重り53を有する振動モータ54であることが好ましく、その振動モータ54と振動モータ54を駆動させるための電源56及び振動モータ54の電源をON/OFFするスイッチ58とが把持部3に内蔵されていることがより好ましい。
【0076】
また、擬似増毛材を静電気で供給する場合、擬似増毛材の散布を行う際に、人間の体を構成する細胞中の電気の流れ(生体電気)における帯電状態に応じて、擬似増毛材を散布する箇所に擬似増毛材が引き寄せられるように、擬似増毛材を静電気で帯電させることにより、擬似増毛材の収容部から散布口への誘導が容易であり、また擬似増毛材を散布する箇所まで、擬似増毛材を確実且つ容易に散布し、増毛することができるだけでなく、擬似増毛材を散布した箇所から擬似増毛材の剥離を抑制し、増毛効果を持続する効果が期待できる。
【0077】
また、本発明のヘアーブラシのブラシ部における実施形態は、特に限定されることなく、以下に示す形態を好適に用いることができる。
【0078】
本発明で用いるブラシ部の一例は、例えば、図14(a)(b)に示すように、多数の突起物(ブラシ毛)10が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、突起物(ブラシ毛)10の先端及び両側面に少なくとも1つ以上(図14(b)の場合、7つ)の擬似増毛材を散布する散布口12,14が開口形成され、突起物(ブラシ毛)10の内部に、案内流路4から散布口12,14へ連通する散布流路6が形成されているものである。
【0079】
このとき、図14(b)に示すブラシ部150は、突起物(ブラシ毛)10の先端に開口形成された散布口の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であり、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の大きさbが、直径換算で0.01〜5mm(より好ましくは、0.05〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0080】
また、図14(b)に示すブラシ部150は、突起物(ブラシ毛)10の両側面に開口形成された散布口14の角度θが、被散布対象物X(例えば、頭皮)に対して、10〜150°(より好ましくは、45〜90゜)であることが、髪の生え際に擬似増毛材を適切に散布することができるため好ましい。
【0081】
更に、図14(b)に示すブラシ部150は、多数に立設された突起物(ブラシ毛)10が、ブラシ部150と一体化及び/又は別体で植設されていてもよく、突起物(ブラシ毛)10の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0082】
また、本発明で用いるブラシ部の他の例は、例えば、図15(a)(b)に示すように、多数のブラシ毛25が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つブラシ毛25のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図16(a)(b)に示すように、ブラシ毛25のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0083】
このとき、図15(b)に示すブラシ部150は、突出した散布口30の長さhが、0.01〜40mm(より好ましくは、1〜20mm、更に好ましくは、1〜10mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0084】
また、図15(b)及び図16(b)に示すブラシ部150は、散布口30,32の大きさaが、直径換算で0.01〜30mm(より好ましくは、0.01〜10mm、更に好ましくは、0.5〜3mm)であることが、擬似増毛材の吐出量のムラを抑制することができる点で好ましい。
【0085】
尚、図15(b)及び図16(b)に示すブラシ部150は、多数に立設されたブラシ毛25が、ブラシ部150と一体及び/又は別体で植設されていてもよく、ブラシ毛25の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0086】
更に、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、例えば、図17(a)(b)に示すように、多数のブラシ毛束40が所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つブラシ毛束40のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図18(a)(b)に示すように、ブラシ毛束40のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0087】
尚、図17(a)(b)は、図15(a)(b)のブラシ部2のブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、図18(a)(b)は、図16(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25をブラシ毛束40に替えた以外、基本構成が同じである。
【0088】
このとき、図17(b)及び図18(b)に示すブラシ部150は、ブラシ部150に多数に立設されたブラシ毛束40が、ブラシ部150に植設されていることが好ましく、ブラシ毛束40の長さLは、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが、作業性や増毛効果を考慮すると好ましい。
【0089】
次に、本発明で用いるブラシ部の別の例としては、例えば、図19(a)(b)に示すように、多数の長いブラシ毛束41と短いブラシ毛束42とが所定の位置(例えば、千鳥状や格子状等)に配置され、且つ擬似増毛材を収容する収容部80を対面に有するものであって、且つ長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布する突出した散布口30が開口形成されているものである。尚、本発明で用いるブラシ部の更に他の例は、図20(a)(b)に示すように、長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42のブラシ部150における対向空間部に、擬似増毛材を散布するブラシ部150に平坦な散布口32が開口形成されているものである。
【0090】
尚、図19(a)(b)は、図15(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、図20(a)(b)は、図16(a)(b)のブラシ部150のブラシ毛25を長いブラシ毛束41及び/又は短いブラシ毛束42に替えた以外、基本構成が同じである。
【0091】
このとき、図19(a)(b)及び図20(a)(b)に示すように、ブラシ毛束は、長いブラシ毛束40と、短いブラシ毛束42とが交互に立設されている。
【0092】
尚、図19(b)及び図20(b)に示すように、長いブラシ毛束41の長さL1は、3〜50mm(より好ましくは、10〜30mm)であることが好ましく、短いブラシ毛束42の長さL2は、1〜20mm(より好ましくは、5〜15mm)であることが好ましい。
【0093】
ここで、本発明で用いるブラシ毛は、単毛またはブラシ毛束であることが好ましく、頭皮を傷付けることを防止するため、ブラシ毛の先端部の形状に角をつけないことが好ましく、ブラシ毛をブラシ部に別体で植設する場合、作業性が低下しない程度に、頭皮を傷付けることのないやわらかい素材(例えば、樹脂、シリコン、ゴム、天然素材等)を植設することがより好ましい。
【0094】
また、本発明のブラシ付キャップ及びヘアーブラシで用いるブラシ毛束は、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上(例えば、2〜4種)から構成されているとともに、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束とを交互に立設させたり、所定の段差(例えば、2〜4段階)になるように立設することにより、髪を掻き分けすぎずに、うまく擬似増毛材を髪に馴染ませることができ、ブラッシング後の仕上がり感の向上や例えば、毛のボリューム感の向上といった増毛効果をより促進することができる。
【0095】
尚、本発明で用いる擬似増毛材は、粉状又は短繊維状であり、例えば、人毛、羊毛、木綿、絹等の天然繊維又はその再生繊維、ナイロン、ビニロン、ポリエステル等の合成繊維又は炭素繊維等の素材から構成されている。これら各種の繊維は、そのまま、あるいは、適宜、人毛色に類似した黒色等の色彩等に着色されて用いられる。また、各繊維は、一種を単独で用いても良く、二種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0096】
また、上記擬似増毛材は、直径(光学顕微鏡観察による平均値)5〜120ミクロン、長さ10〜2000ミクロンのものが好適に使用される。なお、上記の範囲に長さを整えるには、公知の方法であるギロチンカッターを用いて所定の長さにカットする方法や、粉砕機で粉砕してふるい分けする方法等がある。また、長さは一定にそろえることは必須条件ではなく、上記10〜2000ミクロン程度の範囲内であれば分布を有していても差し支えない。
【0097】
更に、上記擬似増毛材は、その分離性を向上させて繊維の飛昇を良好にさせる目的として、擬似増毛材のそれぞれの素材に応じて公知の分離促進剤で処理することができる。上記分離促進剤としては、特に限定されないが、珪酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩類、アニオン活性剤、カチオン活性剤、両性活性剤等の界面活性剤、コロイダルシリカ等の有機珪素化合物、アルミナゾルが挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明の櫛付キャップ、ブラシ付キャップ、並びにヘアーブラシは、自分自身で擬似増毛材の散布を行った場合であっても、局所的に頭部頭髪の薄くなった部分(特に、目視出来ない部分や髪の生え際等)に確実且つ容易に振り掛けることでき、作業性や増毛効果を十分に期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1(a)】本発明の櫛付キャップの一例を示す概略斜視図である。
【図1(b)】図1(a)の要部断面図である。
【図2(a)】本発明の櫛付キャップの他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図2(b)】図2(a)の要部断面図である。
【図3(a)】本発明の櫛付キャップの他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図3(b)】図3(a)の要部断面図である。
【図4】図1(a)に示す櫛付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【図5(a)】本発明のブラシ付キャップの一例を示す概略斜視図である。
【図5(b)】図5(a)の要部断面図である。
【図6(a)】本発明のブラシ付キャップの他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図6(b)】図6(a)の要部断面図である。
【図7(a)】本発明のブラシ付キャップの他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図7(b)】図7(a)の要部断面図である。
【図8(a)】本発明のブラシ付キャップの更に他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図8(b)】図8(a)の要部断面図である。
【図9(a)】本発明のブラシ付キャップの更に他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図9(b)】図8(a)の要部断面図である。
【図10(a)】本発明のブラシ付キャップの別の例(1)を示す概略斜視図である。
【図10(b)】図10(a)の要部断面図である。
【図11(a)】本発明のブラシ付キャップの別の例(2)を示す概略斜視図である。
【図11(b)】図11(a)の要部断面図である。
【図12】図5(a)に示すブラシ付キャップの適用例の一例を示す説明図である。
【図13(a)】本発明のヘアーブラシの一例を示す概略斜視図である。
【図13(b)】図13(a)の概略透視図である。
【図13(c)】図13(a)の要部断面図である。
【図14(a)】本発明で用いるブラシ部の一例を示す概略斜視図である。
【図14(b)】図14(a)の要部断面図である。
【図15(a)】本発明で用いるブラシ部の他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図15(b)】図15(a)の要部断面図である。
【図16(a)】本発明で用いるブラシ部の他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図16(b)】図16(a)の要部断面図である。
【図17(a)】本発明で用いるブラシ部の更に他の例(1)を示す概略斜視図である。
【図17(b)】図17(a)の要部断面図である。
【図18(a)】本発明で用いるブラシ部の更に他の例(2)を示す概略斜視図である。
【図18(b)】図18(a)の要部断面図である。
【図19(a)】本発明で用いるブラシ部の別の例(1)を示す概略斜視図である。
【図19(b)】図19(a)の要部断面図である。
【図20(a)】本発明で用いるブラシ部の別の例(2)を示す概略斜視図である。
【図20(b)】図20(a)の要部断面図である。
【符号の説明】
【0100】
1:櫛付キャップ、2:櫛歯部、3:キャップ部、4:案内流路、6:散布流路、10:突起物(櫛歯又はブラシ毛)、12,14:散布口、20:櫛歯、25:ブラシ毛、30:突出した散布口、32:平坦な散布口、40:ブラシ毛束、41:長いブラシ毛束、42:短いブラシ毛束、53:重り、54:振動モータ、56:電源、58:スイッチ、60:容器、62:容器の吐出部、70:擬似増毛材、80:収容部、100:ブラシ付キャップ、110,150:ブラシ部、160:把持部、200:ヘアーブラシ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記櫛歯の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されている櫛付キャップ。
【請求項2】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項1に記載の櫛付キャップ。
【請求項3】
前記櫛歯の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項1又は2に記載の櫛付キャップ。
【請求項4】
前記櫛歯が、前記櫛歯部と一体及び/又は別体で植設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項5】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の前記櫛歯部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されている櫛付キャップ。
【請求項6】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項5に記載の櫛付キャップ。
【請求項7】
前記散布口が、前記櫛歯部に平坦及び/又は突出している請求項5又は6に記載の櫛付キャップ。
【請求項8】
前記散布口が、前記櫛歯部から0.01〜40mm突出している請求項5〜7のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項9】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである請求項1〜8のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項10】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記ブラシ毛の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されているブラシ付キャップ。
【請求項11】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項10に記載のブラシ付キャップ。
【請求項12】
前記ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項10又は11に記載のブラシ付キャップ。
【請求項13】
前記ブラシ毛が、前記ブラシ部と一体及び/又は別体で植設されている請求項10〜12のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項14】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されているブラシ付キャップ。
【請求項15】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項14に記載のブラシ付キャップ。
【請求項16】
前記散布口が、前記ブラシ部に平坦及び/又は突出している請求項14又は15に記載のブラシ付キャップ。
【請求項17】
前記散布口が、前記ブラシ部から0.01〜40mm突出している請求項14〜16のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項18】
前記ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である請求項14〜17のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項19】
前記ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される請求項18に記載のブラシ付キャップ。
【請求項20】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである請求項10〜19のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項21】
請求項10〜20のいずれか1項に記載のブラシ付キャップを用いたヘアーブラシ。
【請求項22】
多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、
前記ブラシ部に前記擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の各々の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【請求項23】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項22に記載のヘアーブラシ。
【請求項24】
前記散布口が、前記ブラシ部に平坦及び/又は突出している請求項22又は23に記載のヘアーブラシ。
【請求項25】
前記散布口が、前記ブラシ部から0.01〜40mm突出している請求項22〜24のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項26】
前記ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である請求項22〜25のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項27】
前記ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される請求項26に記載のヘアーブラシ。
【請求項28】
前記振動又は静電気の発生手段が、前記把持部に内蔵されている請求項22〜27のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項29】
前記振動が、機械的振動又は超音波振動である請求項22〜28のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項30】
多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、
前記ブラシ部に擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【請求項31】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項30に記載のヘアーブラシ。
【請求項32】
前記ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項30又は31に記載のヘアーブラシ。
【請求項33】
前記ブラシ毛が、前記ブラシ部と一体化及び/又は別体で配設されている請求項30〜32のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項34】
前記振動又は静電気の発生手段が、前記把持部に内蔵されている請求項30〜32のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項35】
前記振動が、機械的振動又は超音波振動である請求項30〜33のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項1】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記櫛歯の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されている櫛付キャップ。
【請求項2】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項1に記載の櫛付キャップ。
【請求項3】
前記櫛歯の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項1又は2に記載の櫛付キャップ。
【請求項4】
前記櫛歯が、前記櫛歯部と一体及び/又は別体で植設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項5】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着される櫛付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通した櫛歯部とを備え、前記櫛歯部に多数の櫛歯が立設され、且つ前記櫛歯の前記櫛歯部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されている櫛付キャップ。
【請求項6】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項5に記載の櫛付キャップ。
【請求項7】
前記散布口が、前記櫛歯部に平坦及び/又は突出している請求項5又は6に記載の櫛付キャップ。
【請求項8】
前記散布口が、前記櫛歯部から0.01〜40mm突出している請求項5〜7のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項9】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである請求項1〜8のいずれか1項に記載の櫛付キャップ。
【請求項10】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記ブラシ毛の内部に、前記案内流路から前記散布口へ連通する散布流路が形成されているブラシ付キャップ。
【請求項11】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項10に記載のブラシ付キャップ。
【請求項12】
前記ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項10又は11に記載のブラシ付キャップ。
【請求項13】
前記ブラシ毛が、前記ブラシ部と一体及び/又は別体で植設されている請求項10〜12のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項14】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部に装着されるブラシ付キャップであって、
前記容器の吐出部に装着され、且つ前記擬似増毛材の案内流路を形成するキャップ部と、前記キャップ部と連通したブラシ部とを備え、前記ブラシ部に多数のブラシ毛が立設され、且つ前記ブラシ毛の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成されているブラシ付キャップ。
【請求項15】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項14に記載のブラシ付キャップ。
【請求項16】
前記散布口が、前記ブラシ部に平坦及び/又は突出している請求項14又は15に記載のブラシ付キャップ。
【請求項17】
前記散布口が、前記ブラシ部から0.01〜40mm突出している請求項14〜16のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項18】
前記ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である請求項14〜17のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項19】
前記ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される請求項18に記載のブラシ付キャップ。
【請求項20】
擬似増毛材を収納する容器の吐出部から擬似増毛材を散布する散布口までの擬似増毛材の供給方法が、ガス圧を利用したもの又は振動を利用したものである請求項10〜19のいずれか1項に記載のブラシ付キャップ。
【請求項21】
請求項10〜20のいずれか1項に記載のブラシ付キャップを用いたヘアーブラシ。
【請求項22】
多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、
前記ブラシ部に前記擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の各々の前記ブラシ部における対向空間部に、前記擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【請求項23】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項22に記載のヘアーブラシ。
【請求項24】
前記散布口が、前記ブラシ部に平坦及び/又は突出している請求項22又は23に記載のヘアーブラシ。
【請求項25】
前記散布口が、前記ブラシ部から0.01〜40mm突出している請求項22〜24のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項26】
前記ブラシ毛が、単毛又はブラシ毛束である請求項22〜25のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項27】
前記ブラシ毛束が、長いブラシ毛束と、短いブラシ毛束との少なくとも2種以上から構成される請求項26に記載のヘアーブラシ。
【請求項28】
前記振動又は静電気の発生手段が、前記把持部に内蔵されている請求項22〜27のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項29】
前記振動が、機械的振動又は超音波振動である請求項22〜28のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項30】
多数のブラシ毛が配置されたブラシ部及び把持部から構成されたヘアーブラシであって、
前記ブラシ部に擬似増毛材を収容する収容部を有し、前記ブラシ毛の先端及び/又は両側面に少なくとも1つ以上の擬似増毛材を散布する散布口が開口形成され、前記収容部から前記散布口に前記擬似増毛材を振動又は静電気により供給するヘアーブラシ。
【請求項31】
前記散布口の大きさが、直径換算で0.01〜30mmである請求項30に記載のヘアーブラシ。
【請求項32】
前記ブラシ毛の両側面に開口形成された散布口の角度が、被散布対象物に対して、10〜150゜である請求項30又は31に記載のヘアーブラシ。
【請求項33】
前記ブラシ毛が、前記ブラシ部と一体化及び/又は別体で配設されている請求項30〜32のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項34】
前記振動又は静電気の発生手段が、前記把持部に内蔵されている請求項30〜32のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【請求項35】
前記振動が、機械的振動又は超音波振動である請求項30〜33のいずれか1項に記載のヘアーブラシ。
【図1(a)】
【図1(b)】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図4】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12】
【図13(a)】
【図13(b)】
【図13(c)】
【図14(a)】
【図14(b)】
【図15(a)】
【図15(b)】
【図16(a)】
【図16(b)】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【図1(b)】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図4】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図9(a)】
【図9(b)】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12】
【図13(a)】
【図13(b)】
【図13(c)】
【図14(a)】
【図14(b)】
【図15(a)】
【図15(b)】
【図16(a)】
【図16(b)】
【図17(a)】
【図17(b)】
【図18(a)】
【図18(b)】
【図19(a)】
【図19(b)】
【図20(a)】
【図20(b)】
【公開番号】特開2007−175371(P2007−175371A)
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−378797(P2005−378797)
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(596149051)株式会社 菊星 (23)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月28日(2005.12.28)
【出願人】(596149051)株式会社 菊星 (23)
【Fターム(参考)】
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