歌唱者属性対抗歌合戦システム
【課題】 グループ対抗歌合戦を行う場合に、楽曲の登録操作を容易とし、どのグループが歌唱する楽曲であるかの判断に注意を必要とせずに、歌合戦の興趣を十分に味わうことを可能とする。
【解決手段】 歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、マイク７から現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析する音声認識手段１と、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定する歌唱者属性判定手段２と、歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理する採点結果管理手段３と、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を表示手段６に表示させる管理情報表示手段４とを備える。
【解決手段】 歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、マイク７から現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析する音声認識手段１と、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定する歌唱者属性判定手段２と、歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理する採点結果管理手段３と、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を表示手段６に表示させる管理情報表示手段４とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歌唱者属性対抗歌合戦システムに関するものであり、特に歌唱者の属性に基づきグループ分けを行い、歌唱採点機能を用いてグループ対抗の歌合戦を行うことができるようにした歌唱者属性対抗歌合戦システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年のカラオケ装置には、通常装備として歌唱採点機能が搭載されている。カラオケコンテンツの中には、この歌唱採点機能を利用して、チーム対抗で歌唱採点を競いながら歌合戦を楽しむことができるようにしたものがある。従来、このようなチーム対抗歌合戦に関連した技術が種々提案されている。
【０００３】
例えば、複数の歌唱者が紅白に分かれて交互に歌唱して歌合戦を行う技術が開示されている（特許文献１参照）。この特許文献１に記載された技術は、カラオケ演奏をスタートするときに、紅組または白組のイラストを表示して紅白いずれの組の歌唱曲であるかを表示して、歌う順番を分かりやすくしたものである。また、所定のタイミングで各組の得点を発表して、ゲーム性を高めている。
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−１６１６７４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、カラオケ装置が設置されたカラオケボックスやスナック等で歌合戦を行う場合には、各参加者毎に歌唱する楽曲を選択し、参加者自ら、あるいは代表者が、選択された楽曲をカラオケ装置に登録してゆく。そして、参加者は、演奏が開始された楽曲のイントロを聴き取って、どのグループが歌唱する曲であるかを判断して歌唱を開始しなければならない。
【０００６】
また、従来のカラオケ装置では、選択した楽曲をカラオケ装置に登録する際に、楽曲の識別情報と共にグループ情報を登録する操作が必要であった。また、楽曲の演奏が開始された時点で、どのグループが歌唱する楽曲であるかを瞬時に判断しなければならなかった。
【０００７】
このように、従来の技術では、カラオケ装置を用いてグループ対抗の歌合戦を行う場合に、楽曲の登録操作が面倒であるばかりでなく、歌唱開始に際してどのグループが歌唱する楽曲であるかに注意を払わなければならず、歌合戦の興趣を十分に味わうことができない場合もあった。特に、多数の者が参加して行われるグループ対抗の歌合戦では、参加者が入り乱れて混沌とした状況となっており、選曲及び歌唱時に神経を使っていた。
【０００８】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、グループ対抗の歌合戦を行う場合に、楽曲の登録操作が容易であるばかりでなく、どのグループが歌唱する楽曲であるかの判断に注意を必要とせずに、歌合戦の興趣を十分に味わうことが可能な歌唱者属性対抗歌合戦システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムは、上述した事情に鑑み提案されたもので、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムは、歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、音声認識手段と、歌唱者属性判定手段と、採点結果管理手段と、管理情報表示手段と、を備えた歌唱者属性対抗歌合戦システムである。そして、音声認識手段は、マイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析し、歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定し、採点結果管理手段は、当該歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理し、管理情報表示手段は、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させる、ことを特徴としている。
【００１０】
ここで、歌唱者属性は、例えば、男女の区別に基づく属性であってもよいし、年代の区別に基づく属性であってもよい。
【００１１】
このような構成からなる歌唱者属性対抗歌合戦システムでは、男女や年代といった属性に基づいて歌唱者をグループ分けする。歌唱者のグループ分けは、音声認識手段で解析した音声データを、歌唱者属性判定手段で音声リファレンスに基づいて判定することにより行われる。そして、採点管理手段で歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成してグループ毎に管理し、管理情報表示手段で取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させることにより、歌唱者属性に基づいた歌合戦を行うことができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムによれば、カラオケマイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて歌唱者の属性を自動的に判定してグループ分けを行い、取得ポイントに応じた歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させている。
【００１３】
したがって、選択した楽曲をカラオケ装置に登録する際に、楽曲の識別情報と共にグループ情報を登録する必要がなく、また、楽曲の演奏が開始された際に、どのグループが歌唱する楽曲であるかを判断する必要もないため、歌唱者は歌唱に集中して歌合戦の興趣を十分に味わうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、図面を参照して、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムの実施形態を説明する。図１は、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムの構成を示すブロック図である。
【００１５】
＜システムの概要＞
本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システム５０は、歌唱採点手段５を有するカラオケ装置に組み込まれたシステムであり、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５を備えている。
【００１６】
上述した各手段は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等の機能を備えたマイクロコンピュータ等により構成されるものであり、ＲＯＭ等に記憶されたアプリケーションプログラムに従ってＣＰＵ等が動作することにより各手段としての機能が発揮されるようになっている。
【００１７】
＜音声認識手段＞
音声認識手段１は、マイク７から現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析するための手段である。具体的には、現在演奏されている楽曲に合わせて歌唱者が歌唱している歌唱音声データをマイク７から取り込んで、Ａ／Ｄコンバータ２３によりデジタル変換された音声データを解析する。これにより歌唱者についての、例えば後述するフォルマントデータ等を抽出する。
【００１８】
＜歌唱者属性判定手段＞
歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定するための手段である。音声リファレンスとは、歌唱者属性の判定に用いる基準データのことである。この音声リファレンスは、判定対象となる歌唱者属性に合致させて作成されており、ハードディスク記憶装置等からなる記憶手段に格納されている。
【００１９】
ところで、人の音声スペクトルを観察すると、特定の周波数ピークが時間的に移動していることが分かる。この周波数ピークをフォルマント（ホルマント）と称する。フォルマントは、周波数の低い順に第１フォルマント、第２フォルマント、・・・、第ｎフォルマント（ｎ：正の整数）に区別されている。そして、発音する音韻が同一であれば、類似したフォルマントパターンが観察されることが知られている。このように、歌唱者の歌唱音声からフォルマントデータを抽出して分析することにより、歌唱者の性別、年代等の歌唱者属性を判別することができる。なお、歌唱者の歌唱音声からフォルマントデータを抽出して分析し、歌唱者の性別を判定するカラオケ装置が、特開２０００−４７６７３号公報に開示されている。
【００２０】
また、歌唱者属性判定手段２で判定する歌唱者属性は、性別、年代に限られず、歌唱者の出身地等、フォルマントデータに基づいて解析することができる属性であればどのようなものであってもよい。例えば、日本国内の地域差により発音態様が異なることは周知である。したがって、フォルマントデータに基づいて解析することができる発音態様の差異に基づいて、出身地や居住地という属性を用いて歌唱者をグループ分けすることができる。このように、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムでは、紅白歌合戦、年代別歌合戦だけではなく、東西対抗歌合戦を行うことができる。さらに、これらの属性を組み合わせてグループ分けを行うこともできる。
【００２１】
＜採点結果管理手段＞
採点結果管理手段３は、歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成し、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理するための手段である。具体的には、採点結果管理手段３では、各歌唱者の歌唱採点結果から取得ポイントを演算する。そして、この取得ポイントを歌唱者属性グループに対応させて区分し、ＲＡＭ等の記憶手段に歌唱者属性グループ管理テーブルとして格納する。なお、歌唱採点は、後に詳述する歌唱採点手段５で行われる。
【００２２】
＜管理情報表示手段＞
管理情報表示手段４は、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させるための手段である。具体的には、管理情報表示手段４では、液晶表示装置やビデオプロジェクタ等からなる表示手段６の表示画面に、各歌唱者属性グループ毎の取得ポイントを表示することにより、歌合戦に参加している歌唱者に対して各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を認識させる。
【００２３】
なお、所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを作成するとは、グループ毎に、歌唱採点の総計、歌唱採点の平均点、歌唱採点の最高点等を算出することをいう。この場合、全ての歌唱者に対して同様の重み付けで採点を行うのではなく、最後の歌唱者、すなわちいわゆるトリの歌唱者について得点を加算する等、歌唱者に対する採点の重み付けを異ならせてもよい。このように、歌唱者に対する採点の重み付けを異ならせることにより、さらにゲーム性を高めることができる。
【００２４】
＜歌唱者属性対抗歌合戦の手順＞
次に、図２を参照して、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システム５０における歌合戦の手順を説明する。図２は、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌合戦の手順を示すフローチャートである。
【００２５】
本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムを用いて歌合戦を行うには、図２に示すように、まず、歌合戦が開始されたか否かを判定する（Ｓ１）。そして、歌合戦が開始されると、歌唱する楽曲の登録を行う（Ｓ２）。続いて、登録された楽曲が演奏され（Ｓ３）、この楽曲に合わせて歌唱している歌唱者の音声データを解析し（Ｓ４）、音声データの歌唱者属性を判定する（Ｓ５）。なお、この歌唱者属性判定処理で判定する歌唱者属性とは、例えば、性別、年代別、地域別等の属性のことである。また、歌合戦は、例えば歌合戦開始ボタン等が操作されることにより開始される。
【００２６】
続いて、歌唱されている楽曲の歌唱採点を行い（Ｓ６）、歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成し（Ｓ７）、歌唱採点結果を属性別に区分して管理する（Ｓ８）。続いて、表示手段の表示画面に取得ポイントを属性別に区別して表示する（Ｓ９）。そして、歌合戦の終了を判断し（Ｓ１０）、歌合戦が終了していなければ、楽曲の登録処理（Ｓ２）以降の処理を繰り返して行う。
【００２７】
表示手段の表示画面に取得ポイントを表示するタイミングは、各楽曲の歌唱終了毎であってもよいし、所定数の楽曲の歌唱が終了した際であってもよいし、全ての楽曲の歌唱が終了した際であってもよい。特に、中間得点発表、最終得点発表のように、所定数の楽曲毎に区切って取得ポイントを表示することにより、歌合戦のゲーム性を高めて歌合戦の興趣を十分に引き出すことが可能となる。
【００２８】
＜カラオケ端末の全体構成＞
次に、図３を参照して、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の代表的な一例について説明する。図３は、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の一例を示すブロック図である。
【００２９】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末は、図３に示すように、バス８を介して相互に接続された制御手段９、ＲＯＭ１０、ＲＡＭ１１、記憶手段１２、通信手段１３、映像出力手段１４、操作制御手段１５、音楽曲出力手段１６、送受信手段１７、Ａ／Ｄコンバータ２３、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５を備えている。
また、映像出力手段１４には表示手段６が接続されており、音楽曲出力手段１６にはミキシングアンプ２４を介してスピーカ１８が接続されている。また、Ａ／Ｄコンバータ２３には、マイク７が接続されている。さらに、マイク７からのアナログ入力は、ミキシングアンプ２４にも入力されるようになっている。
【００３０】
これらの構成要素のうち、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５は、上述したように、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムの構成要素となる手段である。
【００３１】
制御手段９は、歌唱者属性対抗歌合戦システムを総合的に制御するための手段であり、例えばＣＰＵ及びその周辺機器により構成されており、ＣＰＵ等がＲＯＭ等に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【００３２】
ＲＯＭ１０は、カラオケ端末を構成する各機器を制御するためのアプリケーションプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、ＲＡＭ１１は、アプリケーションプログラムや種々のデータを一時的に読み込む一時記憶領域として機能するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。本実施形態では、ＲＡＭ１１に、歌唱者属性グループ管理テーブルが格納されている。
【００３３】
この歌唱者属性グループ管理テーブルの構成を図４に示す。図４（ａ）は、歌唱者を男女別に区分した場合の歌唱者属性グループ管理テーブルであり、図４（ｂ）は、歌唱者を年代別に区分した場合の歌唱者属性グループ管理テーブルである。
歌唱者属性グループ管理テーブルは、歌唱者の歌唱採点結果と、この歌唱採点結果から演算された取得ポイントとを、歌唱者属性グループに対応させて区分したデータテーブルであり、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、各歌唱者を属性毎に区分し、各歌唱者毎の歌唱採点結果と、各属性毎の平均点、総合点、最高点とを格納するようになっている。
なお、歌唱者属性グループ管理テーブルに格納されるデータは、図４（ａ）、（ｂ）に示すものに限定されるものではなく、歌唱者を他の属性に基づいて区分してもよいし、平均点、総合点、及び最高点の全てを格納するのではなく、必要な得点についてのみ格納してもよい。
【００３４】
記憶手段１２は、例えばハードディスク記憶装置等からなり、多数のカラオケ楽曲について、ＭＩＤＩデータやＭＰ３データからなる伴奏データと、歌詞、画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケデータが記憶され、また、背景映像として再生される所定形式の動画データが記憶される。本実施形態では、記憶手段１２に、歌唱者属性を判定するための音声リファレンスが格納されている。
映像制御手段１４は、選択された楽曲に基づき、制御手段９から順次転送される選択楽曲に対応する動画データを復号し、また、選択楽曲の歌詞描出データに基づき、伴奏音楽に同期して歌唱すべき箇所が色変わりする歌詞画像を、復号した動画映像にスーパーインポーズ処理して表示手段６に表示出力するための手段である。
【００３５】
リモコン装置１９はＧＵＩ機能を有しており、例えば液晶ディスプレイとタッチセンサとを重畳したインタフェイスが搭載されている。カラオケ端末の利用者は、タッチセンサを用いて楽曲の選択やその他のデータ入力を行うことができる。
操作制御手段１５は、端末本体及びリモコン装置１９からの入力データを制御するための手段である。
【００３６】
音楽曲出力手段１６は、ＭＩＤＩ音源やＭＰ３デコーダからなり、記憶手段１２に格納されたカラオケデータの中から選択された楽曲の伴奏データを再生する。そして、ミキシングアンプ２４により、再生された伴奏データとマイク７から入力される歌唱音声とをミキシングし、アンプ機能により増幅してスピーカ１８から出力する。
【００３７】
送受信手段１７は、リモコン装置１９との間で有線あるいは無線によりデータの授受を行うための手段である。
通信手段１３は、通信ネットワーク２１上に配置されたセンターサーバ２２との間で所定の通信プロトコルに従って通信を行うための手段である。
【００３８】
歌唱採点手段５は、例えば採点テーブルを備えており、選択された楽曲データに基づいて音楽曲出力手段１６で再生された楽曲の主旋律のピッチ基準条件と、マイク７より入力され、Ａ／Ｄコンバータ２３により変換された音声データから抽出した歌唱ピッチとを、採点テーブルを参照して比較する。そして、例えば１小節等の区間毎の比較結果を得点化して平均することにより採点結果を得るようになっている。
【００３９】
なお、カラオケ端末を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、カラオケ端末の設置場所や用途等に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加することができる。
また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、制御手段９の機能として構成できる手段であれば、制御手段９に当該手段の機能を含ませてもよいし、各機能を統合した手段として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムの概略構成を示すブロック図。
【図２】本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌合戦の手順を示すフローチャート。
【図３】本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の一例を示すブロック図。
【図４】本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌唱者属性グループ管理テーブルの構成を示す説明図。
【符号の説明】
【００４１】
１ 音声認識手段
２ 歌唱者属性判定手段
３ 採点結果管理手段
４ 管理情報表示手段
５ 歌唱採点手段
６ 表示手段
７ マイク
８ バス
９ 制御手段
１０ ＲＯＭ
１１ ＲＡＭ
１２ 記憶手段
１３ 通信手段
１４ 映像出力手段
１５ 操作制御手段
１６ 音楽曲出力手段
１７ 送受信手段
１８ スピーカ
１９ リモコン装置
２１ 通信ネットワーク
２２ センターサーバ
２３ Ａ／Ｄコンバータ
２４ ミキシングアンプ
５０ 歌唱者属性対抗歌合戦システム
【技術分野】
【０００１】
本発明は、歌唱者属性対抗歌合戦システムに関するものであり、特に歌唱者の属性に基づきグループ分けを行い、歌唱採点機能を用いてグループ対抗の歌合戦を行うことができるようにした歌唱者属性対抗歌合戦システムに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
近年のカラオケ装置には、通常装備として歌唱採点機能が搭載されている。カラオケコンテンツの中には、この歌唱採点機能を利用して、チーム対抗で歌唱採点を競いながら歌合戦を楽しむことができるようにしたものがある。従来、このようなチーム対抗歌合戦に関連した技術が種々提案されている。
【０００３】
例えば、複数の歌唱者が紅白に分かれて交互に歌唱して歌合戦を行う技術が開示されている（特許文献１参照）。この特許文献１に記載された技術は、カラオケ演奏をスタートするときに、紅組または白組のイラストを表示して紅白いずれの組の歌唱曲であるかを表示して、歌う順番を分かりやすくしたものである。また、所定のタイミングで各組の得点を発表して、ゲーム性を高めている。
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−１６１６７４号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、カラオケ装置が設置されたカラオケボックスやスナック等で歌合戦を行う場合には、各参加者毎に歌唱する楽曲を選択し、参加者自ら、あるいは代表者が、選択された楽曲をカラオケ装置に登録してゆく。そして、参加者は、演奏が開始された楽曲のイントロを聴き取って、どのグループが歌唱する曲であるかを判断して歌唱を開始しなければならない。
【０００６】
また、従来のカラオケ装置では、選択した楽曲をカラオケ装置に登録する際に、楽曲の識別情報と共にグループ情報を登録する操作が必要であった。また、楽曲の演奏が開始された時点で、どのグループが歌唱する楽曲であるかを瞬時に判断しなければならなかった。
【０００７】
このように、従来の技術では、カラオケ装置を用いてグループ対抗の歌合戦を行う場合に、楽曲の登録操作が面倒であるばかりでなく、歌唱開始に際してどのグループが歌唱する楽曲であるかに注意を払わなければならず、歌合戦の興趣を十分に味わうことができない場合もあった。特に、多数の者が参加して行われるグループ対抗の歌合戦では、参加者が入り乱れて混沌とした状況となっており、選曲及び歌唱時に神経を使っていた。
【０００８】
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、グループ対抗の歌合戦を行う場合に、楽曲の登録操作が容易であるばかりでなく、どのグループが歌唱する楽曲であるかの判断に注意を必要とせずに、歌合戦の興趣を十分に味わうことが可能な歌唱者属性対抗歌合戦システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムは、上述した事情に鑑み提案されたもので、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムは、歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、音声認識手段と、歌唱者属性判定手段と、採点結果管理手段と、管理情報表示手段と、を備えた歌唱者属性対抗歌合戦システムである。そして、音声認識手段は、マイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析し、歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定し、採点結果管理手段は、当該歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理し、管理情報表示手段は、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させる、ことを特徴としている。
【００１０】
ここで、歌唱者属性は、例えば、男女の区別に基づく属性であってもよいし、年代の区別に基づく属性であってもよい。
【００１１】
このような構成からなる歌唱者属性対抗歌合戦システムでは、男女や年代といった属性に基づいて歌唱者をグループ分けする。歌唱者のグループ分けは、音声認識手段で解析した音声データを、歌唱者属性判定手段で音声リファレンスに基づいて判定することにより行われる。そして、採点管理手段で歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成してグループ毎に管理し、管理情報表示手段で取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させることにより、歌唱者属性に基づいた歌合戦を行うことができる。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムによれば、カラオケマイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて歌唱者の属性を自動的に判定してグループ分けを行い、取得ポイントに応じた歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させている。
【００１３】
したがって、選択した楽曲をカラオケ装置に登録する際に、楽曲の識別情報と共にグループ情報を登録する必要がなく、また、楽曲の演奏が開始された際に、どのグループが歌唱する楽曲であるかを判断する必要もないため、歌唱者は歌唱に集中して歌合戦の興趣を十分に味わうことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１４】
以下、図面を参照して、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムの実施形態を説明する。図１は、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムの構成を示すブロック図である。
【００１５】
＜システムの概要＞
本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システム５０は、歌唱採点手段５を有するカラオケ装置に組み込まれたシステムであり、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５を備えている。
【００１６】
上述した各手段は、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等の機能を備えたマイクロコンピュータ等により構成されるものであり、ＲＯＭ等に記憶されたアプリケーションプログラムに従ってＣＰＵ等が動作することにより各手段としての機能が発揮されるようになっている。
【００１７】
＜音声認識手段＞
音声認識手段１は、マイク７から現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析するための手段である。具体的には、現在演奏されている楽曲に合わせて歌唱者が歌唱している歌唱音声データをマイク７から取り込んで、Ａ／Ｄコンバータ２３によりデジタル変換された音声データを解析する。これにより歌唱者についての、例えば後述するフォルマントデータ等を抽出する。
【００１８】
＜歌唱者属性判定手段＞
歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて解析された音声データの歌唱者属性を判定するための手段である。音声リファレンスとは、歌唱者属性の判定に用いる基準データのことである。この音声リファレンスは、判定対象となる歌唱者属性に合致させて作成されており、ハードディスク記憶装置等からなる記憶手段に格納されている。
【００１９】
ところで、人の音声スペクトルを観察すると、特定の周波数ピークが時間的に移動していることが分かる。この周波数ピークをフォルマント（ホルマント）と称する。フォルマントは、周波数の低い順に第１フォルマント、第２フォルマント、・・・、第ｎフォルマント（ｎ：正の整数）に区別されている。そして、発音する音韻が同一であれば、類似したフォルマントパターンが観察されることが知られている。このように、歌唱者の歌唱音声からフォルマントデータを抽出して分析することにより、歌唱者の性別、年代等の歌唱者属性を判別することができる。なお、歌唱者の歌唱音声からフォルマントデータを抽出して分析し、歌唱者の性別を判定するカラオケ装置が、特開２０００−４７６７３号公報に開示されている。
【００２０】
また、歌唱者属性判定手段２で判定する歌唱者属性は、性別、年代に限られず、歌唱者の出身地等、フォルマントデータに基づいて解析することができる属性であればどのようなものであってもよい。例えば、日本国内の地域差により発音態様が異なることは周知である。したがって、フォルマントデータに基づいて解析することができる発音態様の差異に基づいて、出身地や居住地という属性を用いて歌唱者をグループ分けすることができる。このように、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムでは、紅白歌合戦、年代別歌合戦だけではなく、東西対抗歌合戦を行うことができる。さらに、これらの属性を組み合わせてグループ分けを行うこともできる。
【００２１】
＜採点結果管理手段＞
採点結果管理手段３は、歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成し、判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理するための手段である。具体的には、採点結果管理手段３では、各歌唱者の歌唱採点結果から取得ポイントを演算する。そして、この取得ポイントを歌唱者属性グループに対応させて区分し、ＲＡＭ等の記憶手段に歌唱者属性グループ管理テーブルとして格納する。なお、歌唱採点は、後に詳述する歌唱採点手段５で行われる。
【００２２】
＜管理情報表示手段＞
管理情報表示手段４は、管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させるための手段である。具体的には、管理情報表示手段４では、液晶表示装置やビデオプロジェクタ等からなる表示手段６の表示画面に、各歌唱者属性グループ毎の取得ポイントを表示することにより、歌合戦に参加している歌唱者に対して各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を認識させる。
【００２３】
なお、所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを作成するとは、グループ毎に、歌唱採点の総計、歌唱採点の平均点、歌唱採点の最高点等を算出することをいう。この場合、全ての歌唱者に対して同様の重み付けで採点を行うのではなく、最後の歌唱者、すなわちいわゆるトリの歌唱者について得点を加算する等、歌唱者に対する採点の重み付けを異ならせてもよい。このように、歌唱者に対する採点の重み付けを異ならせることにより、さらにゲーム性を高めることができる。
【００２４】
＜歌唱者属性対抗歌合戦の手順＞
次に、図２を参照して、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システム５０における歌合戦の手順を説明する。図２は、本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌合戦の手順を示すフローチャートである。
【００２５】
本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムを用いて歌合戦を行うには、図２に示すように、まず、歌合戦が開始されたか否かを判定する（Ｓ１）。そして、歌合戦が開始されると、歌唱する楽曲の登録を行う（Ｓ２）。続いて、登録された楽曲が演奏され（Ｓ３）、この楽曲に合わせて歌唱している歌唱者の音声データを解析し（Ｓ４）、音声データの歌唱者属性を判定する（Ｓ５）。なお、この歌唱者属性判定処理で判定する歌唱者属性とは、例えば、性別、年代別、地域別等の属性のことである。また、歌合戦は、例えば歌合戦開始ボタン等が操作されることにより開始される。
【００２６】
続いて、歌唱されている楽曲の歌唱採点を行い（Ｓ６）、歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成し（Ｓ７）、歌唱採点結果を属性別に区分して管理する（Ｓ８）。続いて、表示手段の表示画面に取得ポイントを属性別に区別して表示する（Ｓ９）。そして、歌合戦の終了を判断し（Ｓ１０）、歌合戦が終了していなければ、楽曲の登録処理（Ｓ２）以降の処理を繰り返して行う。
【００２７】
表示手段の表示画面に取得ポイントを表示するタイミングは、各楽曲の歌唱終了毎であってもよいし、所定数の楽曲の歌唱が終了した際であってもよいし、全ての楽曲の歌唱が終了した際であってもよい。特に、中間得点発表、最終得点発表のように、所定数の楽曲毎に区切って取得ポイントを表示することにより、歌合戦のゲーム性を高めて歌合戦の興趣を十分に引き出すことが可能となる。
【００２８】
＜カラオケ端末の全体構成＞
次に、図３を参照して、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の代表的な一例について説明する。図３は、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の一例を示すブロック図である。
【００２９】
本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末は、図３に示すように、バス８を介して相互に接続された制御手段９、ＲＯＭ１０、ＲＡＭ１１、記憶手段１２、通信手段１３、映像出力手段１４、操作制御手段１５、音楽曲出力手段１６、送受信手段１７、Ａ／Ｄコンバータ２３、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５を備えている。
また、映像出力手段１４には表示手段６が接続されており、音楽曲出力手段１６にはミキシングアンプ２４を介してスピーカ１８が接続されている。また、Ａ／Ｄコンバータ２３には、マイク７が接続されている。さらに、マイク７からのアナログ入力は、ミキシングアンプ２４にも入力されるようになっている。
【００３０】
これらの構成要素のうち、音声認識手段１、歌唱者属性判定手段２、採点結果管理手段３、管理情報表示手段４、及び歌唱採点手段５は、上述したように、本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムの構成要素となる手段である。
【００３１】
制御手段９は、歌唱者属性対抗歌合戦システムを総合的に制御するための手段であり、例えばＣＰＵ及びその周辺機器により構成されており、ＣＰＵ等がＲＯＭ等に記憶されたアプリケーションプログラムに従って動作することにより、制御機能を発揮することができるようになっている。
【００３２】
ＲＯＭ１０は、カラオケ端末を構成する各機器を制御するためのアプリケーションプログラムデータや数値データを記憶するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。また、ＲＡＭ１１は、アプリケーションプログラムや種々のデータを一時的に読み込む一時記憶領域として機能するための機器で、例えば半導体メモリ等で構成される。本実施形態では、ＲＡＭ１１に、歌唱者属性グループ管理テーブルが格納されている。
【００３３】
この歌唱者属性グループ管理テーブルの構成を図４に示す。図４（ａ）は、歌唱者を男女別に区分した場合の歌唱者属性グループ管理テーブルであり、図４（ｂ）は、歌唱者を年代別に区分した場合の歌唱者属性グループ管理テーブルである。
歌唱者属性グループ管理テーブルは、歌唱者の歌唱採点結果と、この歌唱採点結果から演算された取得ポイントとを、歌唱者属性グループに対応させて区分したデータテーブルであり、図４（ａ）、（ｂ）に示すように、各歌唱者を属性毎に区分し、各歌唱者毎の歌唱採点結果と、各属性毎の平均点、総合点、最高点とを格納するようになっている。
なお、歌唱者属性グループ管理テーブルに格納されるデータは、図４（ａ）、（ｂ）に示すものに限定されるものではなく、歌唱者を他の属性に基づいて区分してもよいし、平均点、総合点、及び最高点の全てを格納するのではなく、必要な得点についてのみ格納してもよい。
【００３４】
記憶手段１２は、例えばハードディスク記憶装置等からなり、多数のカラオケ楽曲について、ＭＩＤＩデータやＭＰ３データからなる伴奏データと、歌詞、画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケデータが記憶され、また、背景映像として再生される所定形式の動画データが記憶される。本実施形態では、記憶手段１２に、歌唱者属性を判定するための音声リファレンスが格納されている。
映像制御手段１４は、選択された楽曲に基づき、制御手段９から順次転送される選択楽曲に対応する動画データを復号し、また、選択楽曲の歌詞描出データに基づき、伴奏音楽に同期して歌唱すべき箇所が色変わりする歌詞画像を、復号した動画映像にスーパーインポーズ処理して表示手段６に表示出力するための手段である。
【００３５】
リモコン装置１９はＧＵＩ機能を有しており、例えば液晶ディスプレイとタッチセンサとを重畳したインタフェイスが搭載されている。カラオケ端末の利用者は、タッチセンサを用いて楽曲の選択やその他のデータ入力を行うことができる。
操作制御手段１５は、端末本体及びリモコン装置１９からの入力データを制御するための手段である。
【００３６】
音楽曲出力手段１６は、ＭＩＤＩ音源やＭＰ３デコーダからなり、記憶手段１２に格納されたカラオケデータの中から選択された楽曲の伴奏データを再生する。そして、ミキシングアンプ２４により、再生された伴奏データとマイク７から入力される歌唱音声とをミキシングし、アンプ機能により増幅してスピーカ１８から出力する。
【００３７】
送受信手段１７は、リモコン装置１９との間で有線あるいは無線によりデータの授受を行うための手段である。
通信手段１３は、通信ネットワーク２１上に配置されたセンターサーバ２２との間で所定の通信プロトコルに従って通信を行うための手段である。
【００３８】
歌唱採点手段５は、例えば採点テーブルを備えており、選択された楽曲データに基づいて音楽曲出力手段１６で再生された楽曲の主旋律のピッチ基準条件と、マイク７より入力され、Ａ／Ｄコンバータ２３により変換された音声データから抽出した歌唱ピッチとを、採点テーブルを参照して比較する。そして、例えば１小節等の区間毎の比較結果を得点化して平均することにより採点結果を得るようになっている。
【００３９】
なお、カラオケ端末を構成する機器や手段は上述したものに限定されず、カラオケ端末の設置場所や用途等に応じて、必要な機器や手段のみの構成としたり、適宜他の機器や手段を付加することができる。
また、各手段をそれぞれ別個のものとして構成するのではなく、制御手段９の機能として構成できる手段であれば、制御手段９に当該手段の機能を含ませてもよいし、各機能を統合した手段として構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムの概略構成を示すブロック図。
【図２】本発明の実施形態に係る歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌合戦の手順を示すフローチャート。
【図３】本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムを適用するカラオケ端末の一例を示すブロック図。
【図４】本発明の歌唱者属性対抗歌合戦システムにおける歌唱者属性グループ管理テーブルの構成を示す説明図。
【符号の説明】
【００４１】
１ 音声認識手段
２ 歌唱者属性判定手段
３ 採点結果管理手段
４ 管理情報表示手段
５ 歌唱採点手段
６ 表示手段
７ マイク
８ バス
９ 制御手段
１０ ＲＯＭ
１１ ＲＡＭ
１２ 記憶手段
１３ 通信手段
１４ 映像出力手段
１５ 操作制御手段
１６ 音楽曲出力手段
１７ 送受信手段
１８ スピーカ
１９ リモコン装置
２１ 通信ネットワーク
２２ センターサーバ
２３ Ａ／Ｄコンバータ
２４ ミキシングアンプ
５０ 歌唱者属性対抗歌合戦システム
【特許請求の範囲】
【請求項１】
歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、音声認識手段と、歌唱者属性判定手段と、採点結果管理手段と、管理情報表示手段と、を備えた歌唱者属性対抗歌合戦システムであって、
前記音声認識手段は、マイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析し、
前記歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて前記解析された音声データの歌唱者属性を判定し、
前記採点結果管理手段は、当該歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、前記判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理し、
前記管理情報表示手段は、前記管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させる、
ことを特徴とする歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【請求項２】
前記歌唱者属性は、男女の区別に基づく属性である、
ことを特徴とする請求項１に記載の歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【請求項３】
前記歌唱者属性は、年代の区別に基づく属性である、
ことを特徴とする請求項１に記載の歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【請求項１】
歌唱採点機能を有するカラオケ装置に組み込まれてなり、音声認識手段と、歌唱者属性判定手段と、採点結果管理手段と、管理情報表示手段と、を備えた歌唱者属性対抗歌合戦システムであって、
前記音声認識手段は、マイクから現在入力されている歌唱音声データに基づいて音声データを解析し、
前記歌唱者属性判定手段は、予め用意された音声リファレンスに基づいて前記解析された音声データの歌唱者属性を判定し、
前記採点結果管理手段は、当該歌唱された楽曲の歌唱採点結果に基づき所定のアルゴリズムを用いて取得ポイントを生成して、前記判定された歌唱者の属性に基づいて歌唱者属性グループ毎に管理し、
前記管理情報表示手段は、前記管理された取得ポイントに応じた各歌唱者属性グループ毎の優劣評価を所定の表示手段に表示させる、
ことを特徴とする歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【請求項２】
前記歌唱者属性は、男女の区別に基づく属性である、
ことを特徴とする請求項１に記載の歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【請求項３】
前記歌唱者属性は、年代の区別に基づく属性である、
ことを特徴とする請求項１に記載の歌唱者属性対抗歌合戦システム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００８−１６５０７９（Ｐ２００８−１６５０７９Ａ）
【公開日】平成２０年７月１７日（２００８．７．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００６−３５６６７９（Ｐ２００６−３５６６７９）
【出願日】平成１８年１２月２９日（２００６．１２．２９）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年７月１７日（２００８．７．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１２月２９日（２００６．１２．２９）
【出願人】（３９０００４７１０）株式会社第一興商 (537)
【Ｆターム（参考）】
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