説明

正確な投薬接続部付き安全注射針アセンブリ

【課題】特殊な投薬容器や投薬線に正確に接続するためのアダプタに取り付けられるように設計される注射針アセンブリ提供する。
【解決手段】アダプタ20の一端にのみ接続される形状を有するように特定の形状に形作られる注射針ハブ4を有する。アダプタ20は、アダプタ20と注射針ハブ4とを相互に容易に結合させる補完的な形態を有するように形作られる。アダプタ20の他端は従来のレセプタクル端24を有する。従来のレセプタクル端24は、例えばシリンジや投薬液体線といった従来のルアー適合型投薬容器に結合されるルアーの形状を有する。注射針ハブ4は、特定の形態を有するように設計されることから、従来のルアーには結合されることはできない。したがって、注射針が患者に注射される場合に、注射針アセンブリ2が、患者に害を及ぼす薬剤を含む液体容器に誤って接続されることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば脊髄針アセンブリや硬膜外針アセンブリといった注射針アセンブリに関し、特に、特殊な投薬容器や投薬線に正確に接続するためのアダプタに取り付けられるように設計される注射針アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
注射針に液体線や液体容器を誤って接続しないために、従来技術は、相互に補完し合うように形作られる対向面を有する2部品のコネクタの使用を開示する。これら2部品のコネクタによれば、コネクタの1部品から延びる1本の線は異なる投薬線に誤って接続されないことが保証される。このコネクタは、米国特許第6612624号明細書(以下「624号特許」という)と、その親出願の米国特許第6402207号明細書(以下「207特許」という)とに開示される。624号特許は参考までにここに組み込まれる。
【0003】
624号特許に開示されるコネクタの代わりに用いられるアダプタは、本出願と同一の譲受人に譲渡された2004年8月11日出願の出願番号10/915574の米国出願に開示される。この米国出願は参考までにここに組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0201216号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2003/0105428号明細書
【特許文献3】特開2004−305749号公報
【特許文献4】特表2001−523490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
624号特許のコネクタは、2つの接続部品を必要とすることから、注射針の使用にあたって、注射針の投入を切り替える液体線の追加を必要とする。こういったことは、貴重な時間の浪費であることは言うまでもなく、潜在的に1秒といえども重要な医療環境では不都合である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る注射針を有する注射針アセンブリは、アダプタの一端にのみ接続される形状を有するように特定の形状に形作られる注射針ハブを有する。アダプタは、当該アダプタと注射針ハブとを相互に容易に結合させる補完的な形態を有するように形作られる。アダプタの他端は従来のレセプタクル端を有する。従来のレセプタクル端は、例えばシリンジや投薬液体線といった従来のルアー適合型投薬容器に結合されるルアーの形状を有する。本発明に係る注射針アセンブリのハブは、特定の形態を有するように設計されることから、従来のルアーには結合されることはできない。したがって、注射針が患者に注射される場合に、注射針アセンブリが、患者に害を及ぼす薬剤を含む液体容器に誤って接続されることはない。
【0007】
注射針は液体容器から取り外される必要がある場合、および/または、患者には追加の薬剤が提供される必要がある場合、適切な薬剤が患者に提供されることの保証のため、適切な薬剤容器(または液体線)に注射針を接続するアダプタは、正しい液体容器がひとたびアダプタに接続されると液体容器の取り外しを規制するロック機構を有する。こうして必要以上の薬剤が患者に注入されず、薬剤容器と注射針との正しい結合に基づき正しい薬剤が患者に供給される。
【0008】
本発明のロック機構は、2部品、すなわち、アダプタコアおよびアダプタコア周りに取り付けられるシュラウドから構成されるアダプタに一体化される。アダプタコアは製造工程でシュラウドに取り付けられる。アダプタコアは、その外周面すなわち外周壁の実質的に中央領域に1対のつめを有する。これらのつめは、アダプタコアおよびシュラウドが相互に相対回転するとき、シュラウドの内周面すなわち内周壁に形成される傾斜止めと協働する。液体容器(または液体線)がアダプタにひとたび結合されると、液体容器(または液体線)は、アダプタからもはや取り外されることはできない。通常であれば液体容器のレセプタクル端がアダプタから取り外される方向に回転しても、液体容器とともにアダプタのレセプタクル端は回転するにすぎない。液体容器のレセプタクル端とアダプタのレセプタクル端との結合の解放は規制される。その結果、特殊なアダプタにのみ接続される注射針で使用されなければならない液体容器に貯蔵される薬剤が注射針で使用されても、依然として患者に差し込まれている注射針に異なる薬剤容器が誤って接続される可能性は排除される。
【0009】
本発明は、そのレセプタクル端に所定の形態を有するハブ、および、ハブの閉塞端から突き出る注射針を有する注射針アセンブリと、前記所定の形態に補完的な第1形態を有する第1端を有して注射針アセンブリのレセプタクル端に結合されるアダプタとを備える装置に関する。アダプタは第2形態を有する第2端をさらに有し、液体容器または液体線は、第2形態に補完的な形態を有するレセプタクル端を有する。その結果、液体容器または液体線のレセプタクル端はアダプタの第2端に結合されるのに適する。
【0010】
本発明はまた、所定の形態のレセプタクル端を有する注射針ハブ、および、注射針ハブの閉塞端から突き出る注射針を有する注射針アセンブリと、所定の形態に補完的な形態の第1端を有するアダプタとの組み合わせに関し、その結果、注射針ハブおよびアダプタの第1端は相互に容易に結合される。アダプタは第2形態の第2端を有し、アダプタは液体容器または液体線のレセプタクル端に結合されることができる。アダプタはさらに、液体容器(または液体線)がアダプタにひとたび結合されると、アダプタから液体容器が取り外される方向にアダプタに対して液体容器(または液体線)を相対回転させないロック機構として機能する。
【0011】
本発明はさらに、レセプタクル端を有するハブ、および、ハブの閉塞端から突き出る注射針を備える注射針アセンブリを適切な薬剤容器または薬剤線に結合する方法に関する。方法は、a)ハブのレセプタクル端に所定の形状を確立する工程と、b)所定の形態に補完的な第1形態を有し、ハブのレセプタクル端に結合される第1端をアダプタに設ける工程と、c)アダプタの第2端に第2形態を確立する工程と、d)レセプタクル端を有する液体容器または液体線に第2形態に補完的な形態を設けて、液体容器または液体線にアダプタの第2端を結合される工程とを備える。
【0012】
添付の図面とともに本発明の以下の説明が参照されれば、本発明は明らかにされ、本発明自体は最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】アダプタおよび液体容器を有する本発明に係る注射針を示す。
【図2】注射針に関連して、アダプタの分解部品を示す。
【図3A】本発明に係る注射針アセンブリの側面図である。
【図3B】本発明に係る注射針アセンブリの側面図である。
【図4A】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図4B】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図4C】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図4D】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図4E】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図4F】アダプタのアダプタコア部品の異なる面から観察される図である。
【図5A】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5B】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5C】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5D】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5E】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5F】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図5G】アダプタのシュラウド部品の異なる面から観察される図である。
【図6】アダプタおよび注射針アセンブリの間に挟み込まれるフィルタを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に示されるように、本発明は、注射針ハブ4を有する注射針アセンブリ2を含む。注射針ハブ4は、レセプタクル端6と、注射針10を突き出させる閉塞端8とを有する。注射針10は従来の注射針であればよいが、本実施形態に係る注射針10は、患者への差し込みに用いられる硬膜外針や脊髄針である。図示されるように、閉塞端8はフランジ12で注射針ハブ4の残余部から分離される。
【0015】
注射針ハブ4のレセプタクル端6は細長いシリンダ部14を備える。シリンダ部14では、製造工程で特殊な形態が確立されて、注射針アセンブリ2に特有の特殊なまた所定の形態が実現される。図示される実施形態では、レセプタクル端6の相互に反対側の面に2つの突起16a、16bが形成される。これらの突起16a、16bは、レセプタクル端6の断面径に加えて、注射針アセンブリ2の注射針ハブ4で所定の形態を規定する。細長いシリンダ部14の外周壁の厚みは、注射針ハブ4の形態のさらなる特性を実現するために必要な大きさに規定される。すなわち、外周壁の厚みは、レセプタクル端6に開口18の断面を形成し、注射針ハブ4の中に貫通路を形成する。開口18は、アダプタ20のレセプタクル端を受け入れるのに十分な径を有する。アダプタ20のレセプタクル端には注射針アセンブリ2の注射針ハブ4が結合される。突起16a、16bは、開口18から特定の距離で注射針ハブ4のレセプタクル端6に形成される。こうして突起16a、16bは、アダプタ20、より具体的には、後述のレセプタクル端およびアダプタ20のシュラウド部品との適切な結合を確立する形状の一部として形成される。
【0016】
図1にさらに示されるように、アダプタ20はもう1つのレセプタクル端24を有する。レセプタクル端24は、従来のルアー端と同様に、例えばシリンジ28といった液体容器の従来のルアー端に結合されるように形作られる。液体容器に代えて、ルアー端26といったルアーに適合する端部を有する液体線も想定される。シリンジ28のルアー端26は、アダプタ20のレセプタクル端24に結合されることができるものの、注射針アセンブリ2のレセプタクル端6には結合されることができない。シリンジ28のルアー端26は、雄のレセプタクル端29を有し、ねじ切り点線30で示されるように内部でねじ切りされる。
【0017】
図2は、注射針アセンブリ2に関してアダプタ20の種々の部品を示す。図示されるように、アダプタ20は、アダプタコア32と、アダプタコア32周りへの嵌め込みに適するシュラウド34とを備える。前述のように、アダプタコア32はレセプタクル端24を有する。レセプタクル端24は遠位端すなわち第2レセプタクル端24と呼ばれる。加えて、アダプタコア32は近位端すなわち第1レセプタクル端36を有する。第1レセプタクル端36は注射針ハブ4のレセプタクル端6との結合に用いられる。アダプタコア32は単一の成型部品から形成されることから、第1レセプタクル端36と第2レセプタクル端24とは貫通路40(図4B)で接続される。貫通路40は、第1レセプタクル端36の開口から第2レセプタクル端24の開口まで延びる。シュラウド34およびアダプタコア32は、従来の医療用プラスチックから成型される別々の部品から形成される。
【0018】
図3Aおよび3Bは注射針アセンブリの側面図である。図3Aに示されるように、注射針アセンブリ2の注射針ハブ4のレセプタクル端6はキャップ39で覆われる。キャップ39から細いカニューレ(図示されず)が延びる。注射針10が患者に差し込まれるとき、カニューレは注射針10内に挿入されて注射針の開口10aの芯抜や閉塞を回避する。注射針10が適切に患者に差し込まれた後にのみ、ユーザはキャップ39を取り外す。その結果、カニューレは注射針10内に挿入される。いずれの場合も、液体は、注射針10の先端で開口10aを介して注射針10および患者の間を移動することができる。
【0019】
本発明に係るアダプタ20のアダプタコア32は、図4A〜図4Fに最もよく示されるように、細長い円錐形の第1レセプタクル端36と、シリンダ状の第2レセプタクル端24とを有する。第2レセプタクル端24の端部には従来のルアー接続を確立するフランジ24aが形成される。図4A、図4Dおよび図4Fに最もよく示されるように、アダプタコア32のほぼ中間領域に2つの一体つめ38が形成される。一体つめ38はアダプタコア32の外周面すなわち外周壁に形成される。図4Fに最もよく示されるように、これらの各一体つめ38は半傾斜部38aおよび先端止め38bを有する。図4Bに最もよく示されるように、貫通路40は、第1レセプタクル端36の開口から第2レセプタクル端24の開口まで延びる。図1に示されるように、アダプタコア32がシュラウド34に嵌め合わせられるとき(逆に言えば、シュラウド34がアダプタコア32周りに嵌め合わせられるとき)、第1レセプタクル端36と第2レセプタクル端24とを分離するフランジ42は嵌め合わせを補強する。テーパ状の円周部44の働きで、アダプタコア32は、シュラウド34に差し込まれることができ、シュラウド34内に固いながらも回転自在に保持されることができる。
【0020】
図5A〜図5Gに示されるように、シュラウド34は第1開口46および第2開口48を有する。第1開口46は、前述のように、注射針アセンブリ2のレセプタクル端6の形態に補完的な形態を確立するように仕上げられる。特に、図5Bに示されるように、シュラウド34の第1開口46は円形状に規定される。第1開口46の内面には2つの入口すなわち溝46aが形成される。溝46aは注射針ハブ4の対応の突起16の通過を許容する。シュラウド34には内側筋49が形成されることから、注射針ハブ4のレセプタクル端6が第1開口46にひとたび挿入されると、注射針ハブ4の突起16はシュラウド34の内側筋49に沿って移動し、開口18を介して第1レセプタクル端6はアダプタコア32の第2レセプタクル端36に一層十分に結合される。こうして注射針ハブ4およびシュラウド34の相対回転に基づき注射針ハブ4はシュラウド34にしっかり固定される。注射針ハブ4がシュラウド34にひとたび完全にねじ込まれると、注射針ハブ4はアダプタ20にしっかりと結合される。
【0021】
アダプタコア32は、図5Eおよび図5Fの矢印48で示される方向にシュラウド34に押し付けられつつ嵌め込まれる。図4のアダプタコア32の部分32aは、図5Eおよび図5Fに示されるように、部分34aでシュラウド34に嵌め込まれて保持される。シュラウド34の内周面には周方向に間隔をあけて複数の突起50が形成される。突起50に固有の柔軟な弾性によれば、アダプタコア32の円周部44の前側はテーパ状に形成されることから、突起50は円周部44を通過させることができる。その一方で、円周部44の環状の平坦な裏面44aは突起50でバイアスをかけて保持されることから、シュラウド34の外側に向かって円周部44の戻りは規制される。その結果、アダプタコア32がシュラウド34内にひとたび嵌め合わせられると、アダプタコア32はシュラウド34から取り外されることはできない。
【0022】
図5Gに最もよく示されるように、シュラウド34には複数の傾斜止め52がさらに形成される。傾斜止め52は、止め面52sが先端止め38bに対してバイアスをかける方向でのアダプタコア32の回転を規制する。実際には、ユーザがレセプタクル端24でアダプタ34を保持しながらシュラウド34を回転させようとするとき、シュラウド34は反時計回り方向にのみ回転することができる。ユーザがアダプタコア32に対してシュラウド34を時計回り方向に回そうとすると、アダプタコア32はシュラウド34と一緒に必ず回転してしまう。
【0023】
操作にあたって、例えば図1に示されるシリンジ28といった液体容器のルアー端に対してアダプタ20のルアー端24が時計回りに回転させられると、アダプタ20は液体容器に簡単に結合されることができる。しかしながら、シュラウド34はアダプタコア32およびシリンジ28の一体的な動きから独立して動く一方で(非回転または回転)、アダプタコア32はシリンジ28と一緒に動く(非回転または回転)ことから、例えばシリンジ28に対して反時計回りの方向にアダプタ20(特にシュラウド34)が回転させられても、シリンジ28からアダプタ20を取り外すことはできない。その結果、シリンジ28がアダプタ20にひとたび結合されると、結合状態が維持される。しかも、注射針ハブ4は、アダプタ20のレセプタクル端36の形態にのみ補完的に結合する形態を有する。したがって、異なるシリンジが注射針アセンブリ2に誤って結合される可能性は排除される。
【0024】
図6は本発明に係る他の実施形態を示す。アダプタ20および注射針アセンブリ2の間にフィルタ装置56が挟み込まれつつ接続される。フィルタ装置56は、フィルタ要素58を有することに加えて第1端60を有する。第1端60は、注射針アセンブリ2の注射針ハブ4のレセプタクル端6の形態に対して補完的な形態を有する。言い替えれば、フィルタ装置56のレセプタクル端60の形態はアダプタ20の第1レセプタクル端36の形態と同一である。さらに、フィルタ装置56は、アダプタ20に結合される第2端62を備える。第2端62は、注射針ハブ4のレセプタクル端6の形態と同一の形態を有する。フィルタ装置56が注射針アセンブリ2およびアダプタ20にひとたび完全に接続されると、フィルタ装置56は、注射針アセンブリ2およびアダプタ20の間で通過する液体を濾過する。アダプタ20の第2レセプタクル端24には液体容器が結合されるのはもちろんのことである。フィルタ装置56のフィルタ要素58には液体内の有害な粒子や要素の濾過に適する従来の医療用フィルタが用いられればよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
そのレセプタクル端に所定の形態を有するハブ、および、前記ハブの閉塞端から突き出る注射針を有する注射針アセンブリと、
そのレセプタクル端に前記所定の形態に補完的な第1形態を有して前記ハブに結合される第1端、および、第2形態を有する第2端を有するアダプタと、
前記第2形態に補完的な形態を有して前記アダプタの第2端に結合されるレセプタクル端を有する液体容器または液体線とを備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記アダプタは、前記液体容器または前記液体線と前記アダプタとがひとたび相互に結合されると前記アダプタから前記液体容器または前記液体線の取り外しを規制するロック機構を備えることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置において、前記ハブのレセプタクル端は、前記所定の形態を形成する一体形状を有し、前記ハブは、前記所定の形態に補完的な形態を有する対の片方のレセプタクル端のみへの結合に適することを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項3に記載の装置において、前記ハブのレセプタクル端の前記一体形状は、前記ハブのレセプタクル端から突き出る2つの突起を備えることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項2に記載の装置において、前記アダプタは、アダプタコア周りに取り付けられるシュラウドと、前記アダプタコアの相互に向かい側の端に形成される前記アダプタの第1端および第2端と、前記アダプタコアの外周面に形成されて、前記シュラウドの内面に沿って周方向に形成される傾斜止めと協働する結果、前記液体容器または液体線が前記アダプタの第2端にひとたび結合されると、前記液体容器または前記液体線と前記アダプタとの間で相互に結合を解除させない少なくとも1つのつめとを備えることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、前記注射針アセンブリは硬膜外針を備えることを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記アダプタは、貫通路を有するアダプタコアと、前記アダプタコア周りに取り付けられるシュラウドと、当該アダプタの第1端を形成するテーパ状の内側レセプタクル端である前記アダプタコアの第1端とを有し、前記シュラウドは、前記ハブのレセプタクル端が前記アダプタコアのテーパ状の内側レセプタクル端に取り付けられる際に前記ハブのレセプタクル端に差し込まれつつ結合され、内側筋に接続される対向入口を有することを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置において、前記アダプタのレセプタクル端の前記第1形態は、従来のルアーを有する注射針アセンブリに接続不可能であることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置において、前記ハブの前記所定の形態に補完的な形態の第1端、および、前記ハブと同一の前記所定の形態を有する第2端を有し、前記ハブのレセプタクル端にその第1端を結合させるとともに前記アダプタの第1端にその第2端を結合させて、前記注射針アセンブリおよび前記アダプタの間に挟み込まれつつ接続されるのに適するフィルタをさらに備えることを特徴とする装置。
【請求項10】
所定の形態のレセプタクル端を有する注射針ハブ、および、注射針ハブの閉塞端から突き出す注射針を有する注射針アセンブリと、前記所定の形態に補完的な形態を有し、前記注射針ハブおよび当該アダプタの第1端とを相互に容易に結合可能にする第1端を有するアダプタとの組み合わせであって、前記アダプタは、液体容器または液体線のレセプタクル端に当該アダプタを結合する第2形態を有する第2端を有し、前記アダプタは、当該アダプタにひとたび結合されると当該アダプタから前記液体容器または液体線を取り外すことができる前記アダプタに対して前記液体容器または液体線の所定の方向への回転を規制するロック機構を備えることを特徴とする組み合わせ。
【請求項11】
請求項10に記載の組み合わせにおいて、前記ハブの前記レセプタクル端はシリンダ状に形成され、前記シリンダ状のレセプタクル端の前記所定の形態は一体形状に基づき形成され、前記アダプタの第1端は前記一体形状に補完的な対の片方を有することを特徴とする組み合わせ。
【請求項12】
請求項11に記載の組み合わせにおいて、前記一体形状は、前記ハブの前記シリンダ状のレセプタクル端の相互に反対側に形成される2つの突起を備えることを特徴とする組み合わせ。
【請求項13】
請求項10に記載の組み合わせにおいて、前記アダプタは、アダプタコアと、前記アダプタコア周りに取り付けられるシュラウドと、前記アダプタコアの相互に向かい側の端に形成される前記アダプタの第1端および第2端と、前記アダプタコアの外周面に形成されて、前記シュラウドの内周面に沿って形成される傾斜止めと協働する結果、前記液体容器または液体線と前記アダプタとが前記アダプタの第2端にひとたび結合されると、前記液体容器または前記液体線と前記アダプタとの間でもはや相互に結合を解除させない少なくとも1つのつめとを備えることを特徴とする組み合わせ。
【請求項14】
請求項10に記載の組み合わせにおいて、前記注射針は硬膜外針であることを特徴とする組み合わせ。
【請求項15】
請求項10に記載の組み合わせにおいて、前記ハブの前記所定の形態に補完的な形態の第1端、および、前記ハブと同一の前記所定の形態の第2端を有し、前記ハブのレセプタクル端にその第1端を結合させるとともに前記アダプタの第1端にその第2端を結合させ、前記注射針および前記アダプタの間で濾過された液体を通過させて、前記注射針アセンブリおよび前記アダプタの間に挟み込まれつつ接続されるのに適するフィルタをさらに備えることを特徴とする組み合わせ。
【請求項16】
レセプタクル端を有するハブ、および、前記ハブの閉塞端から突き出る注射針を有する注射針アセンブリを適切な薬物液体容器または液体線に結合する方法であって、
a)前記ハブのレセプタクル端に所定の形態を確立する工程と、
b)前記所定の形態に補完的な第1形態の第1端を有するアダプタを用意して、前記ハブのレセプタクル端に前記アダプタを結合する工程と、
c)前記アダプタの第2端に第2形態を確立する工程と、
d)前記第2形態に補完的な形態のレセプタクル端を有する液体容器または液体線を用意して、前記アダプタの第2端に前記液体容器または液体線を結合する工程とを備えることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法において、前記ハブのレセプタクル端で一体形状を確立して、前記ハブが、前記所定の形態に補完的な形態を有する対の片方のレセプタクル端にのみ結合されるのに適する前記所定の形態を形成する工程をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項16に記載の方法において、前記液体容器または液体線と前記アダプタとが相互にひとたび結合されると前記アダプタから前記液体容器または液体線の取り外しを規制するロック機構を前記アダプタに設ける工程をさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項16に記載の方法において、前記工程b)は、
前記アダプタコアと、前記アダプタコア周りに取り付け可能なシュラウドとを前記アダプタの部品として設ける工程と、
前記アダプタコアの相互に向かい側の端に前記アダプタの第1端および第2端を形成する工程と、
前記前記アダプタコアの外周面に少なくとも1つのつめを設け、前記シュラウドの内面に沿って周方向に傾斜止めを設ける工程と、
前記アダプタコア周りに前記シュラウドを回転可能に取り付けて前記アダプタを形成する工程と、
前記液体容器または液体線が前記アダプタの第2端にひとたび結合されると、前記アダプタのつめが前記シュラウドの傾斜止めと協働する結果、前記液体容器または液体線は、前記アダプタと前記液体容器または液体線とが相互に取り外されない所定の方向にのみ回転する工程とをさらに備えることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項16に記載の方法において、前記ハブの前記所定の形態に補完的な形態の第1端、および、前記ハブと同一の前記所定の形態の第2端を有するフィルタを前記注射針アセンブリおよび前記アダプタの間に接続可能に挟み込み、前記ハブのレセプタクル端に前記フィルタの第1端を結合し、前記アダプタの第1端に前記フィルタの第2端を結合して、前記注射針および前記アダプタの間で濾過された液体の伝達路を確立する工程を備えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−166052(P2012−166052A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−107603(P2012−107603)
【出願日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【分割の表示】特願2008−552401(P2008−552401)の分割
【原出願日】平成19年1月24日(2007.1.24)
【出願人】(505397690)スミスズ メディカル エイエスディー インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】