説明

歯科健康管理システム、口腔内情報解析装置、歯科疾患解析方法、及びプログラム

【課題】ユーザーが時間・空間の制約を受けることなく、自らの口腔状況を容易に把握することができる歯科健康管理システムを提供すること。
【解決手段】ユーザーの呼気を採取して得られる口腔に関する生体情報を解析する口腔内情報解析装置と、口腔内情報解析装置が接続された通信網と、通信網を介して口腔内情報解析装置に接続され、口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成し、生成した判定結果を、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法とともにユーザーに提供する歯科診断支援サーバとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科健康管理システム、口腔内情報解析装置、歯科疾患解析方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、ユーザーの口腔に関する生体情報および質問事項への回答に基づいた歯科疾患の可能性の判定結果をユーザーに提供する歯科健康管理システム、並びに、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置、歯科疾患解析方法、及び口腔内情報解析装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
呼気中の成分ガスを測定することにより歯周病の進行度を診断する歯周病診断装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−253584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
壮年期以降に歯を喪失する主要な原因となっている歯周疾患は自覚症状が乏しいまま進行するため、健康管理を目的として自発的に歯科医療機関を受診する動機付けが難しい。また、健康診断は保険診療の対象とならないために、費用の面でも歯周疾患のリスク管理を目的とした受診にはつながりにくい。しかし、企業等の定期健診においては、時間とコストの制約から学校健診と同様にう蝕の診査が中心となり、歯周疾患に対する診査は十分に行われていない。また、自治体等が実施している歯周疾患検診は平日の昼間に行われていることが多く、勤労者が受診することは難しい。また、定期健診等による歯周疾患の診査を受けている場合であっても、例えば年に一度だけ定期健診を受診している場合だと、次の年の定期健診までの間に歯周病が進行してしまう場合がある。
【0004】
歯周疾患においては、軽度の歯周炎の段階で口腔ケアに対する意識を高め、正しいブラッシング法などの指導を受ければ、疾患の進行を防ぐことができる。しかしながら、上記のように、現状では適切な支援を受けられずに放置され、壮年期には歯周病が相当程度にまで進行し、歯の喪失に至るケースが多く、歯周疾患は壮年期における歯の喪失要因となっている。このように、従来の健康管理システムでは、個人への歯科健康管理の支援が十分でないという課題があった。個人が時間・空間の制約を受けることなく、自らの口腔状況を把握することができ、適切な対処方法を知ることができることが望ましい。例えば、自宅、職場、海外等において、歯科疾患の可能性があるかどうかのスクリーニングを容易に受けることができ、専門的な診査を受けるべきかどうかの目安を知ることができることが望ましい。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる歯科健康管理システム、口腔内情報解析装置、歯科疾患解析方法、及びプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の形態における歯科健康管理システムは、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置と、口腔内情報解析装置が接続された通信網と、通信網を介して口腔内情報解析装置に接続され、口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する歯科診断支援サーバとを備える。
【0007】
口腔内情報解析装置は、ユーザーの呼気を採取して解析してよい。歯科診断支援サーバは、口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザーに提供してよい。
【0008】
通信網を介して歯科診断支援サーバと通信可能なユーザー端末をさらに備え、歯科診断支援サーバは、ユーザー端末又は口腔内情報解析装置を介して、予め定められた質問事項をユーザーに提示して回答させ、当該回答にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してよい。
【0009】
少なくとも1の歯科医師の情報を格納する歯科医師データベースをさらに備え、歯科診断支援サーバは、口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応可能な歯科医師の情報をユーザーに提供してよい。
【0010】
歯科診断支援サーバがユーザーに歯科医師を紹介した場合に、歯科医師に対して紹介費用の課金処理を行い、歯科医師からの入金の確認を行う紹介費用管理サーバをさらに備え、歯科診断支援サーバは、紹介費用管理サーバによって歯科医師からの入金が確認された場合に、歯科医師の他の歯科医師によるセカンドオピニオンをユーザーの要求に応じて受け付けてよい。
【0011】
通信網を介して口腔内情報解析装置及び歯科診断支援サーバに接続され、口腔内情報解析装置による生体情報の測定日時に対応づけて、口腔内情報解析装置による解析結果の履歴をユーザー毎に格納する歯科情報データベースをさらに備え、歯科診断支援サーバは、歯科情報データベースが格納しているユーザー毎の口腔内情報解析装置による解析結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供してよい。
【0012】
通信網を介して口腔内情報解析装置及び歯科診断支援サーバに接続され、口腔内情報解析装置による生体情報の測定日時に対応づけて、口腔内情報解析装置による解析結果の履歴、及びユーザー端末又は口腔内情報解析装置により歯科診断支援サーバにアクセスされた履歴をユーザー毎に格納する歯科情報データベースをさらに備え、歯科診断支援サーバは、歯科情報データベースが格納しているユーザー毎の口腔内情報解析装置による解析結果の履歴、及びユーザー端末又は口腔内情報解析装置により歯科診断支援サーバにアクセスされた履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供してよい。
【0013】
本発明の第2の形態における口腔内情報解析装置は、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置であって、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定部と、測定部による生体情報の測定日時に対応づけて、測定部による測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納部と、生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示部とを備える。
【0014】
生体情報格納部が格納している測定結果に基づいて、測定部による生体情報の測定日時毎の、ユーザーの口腔に関する疾病の状態を示す疾病リスクを算出する疾病リスク算出部と、疾病リスク算出部が算出した疾病リスクから進行速度を算出する進行速度算出部とをさらに備え、判定結果提示部は、疾病リスク算出部が算出した疾病リスク、及び進行速度算出部が算出した進行速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提示してよい。
【0015】
測定部は、ユーザーの呼気に含まれる複数のガスの濃度を測定し、生体情報格納部は、測定部によるガスの濃度の測定日時に対応づけて、測定部によるガスの濃度の測定結果の履歴をユーザー毎に格納し、判定結果提示部は、生体情報格納部が格納しているガスの濃度の測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供してよい。
【0016】
複数のガスの濃度に対応づけて、疾病リスクを格納する疾病リスク格納部をさらに備え、疾病リスク算出部は、生体情報格納部が格納しているガスの濃度の測定結果に対応づけて、疾病リスク格納部が格納している疾病リスクを算出してよい。
【0017】
進行速度算出部が算出した進行速度から進行加速度を算出する進行加速度算出部をさらに備え、判定結果提示部は、進行加速度算出部が算出した進行加速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提示してよい。
【0018】
判定結果提示部は、生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザーに提供してよい。
【0019】
飲食の時刻をユーザーに入力させる時刻入力部と、時刻入力部から入力された飲食の時刻に基づいて、測定部が測定した生体情報を補正する測定結果補正部とをさらに備え、生体情報格納部は、測定結果補正部によって補正された生体情報の測定結果をユーザー毎に格納してよい。
【0020】
本発明の第3の形態によると、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する歯科疾患解析方法であって、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定段階と、測定段階における生体情報の測定日時に対応づけて、測定段階における測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納段階と、生体情報格納段階において格納される測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示段階とを備える。
【0021】
本発明の第4の形態によると、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置用のプログラムであって、口腔内情報解析装置を、ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定部、測定部による生体情報の測定日時に対応づけて、測定部による測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納部、生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示部として機能させる。
【0022】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザーが時間・空間の制約を受けることなく、自らの口腔状況を容易に把握することができる。また、各ユーザーの歯科疾患を的確に判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態における歯科健康管理システム100の構成の一例を示す。歯科健康管理システム100は、口腔内情報解析装置110、歯科診断支援サーバ120、歯科情報データベース130、及び通信網105を備える。本構成の歯科健康管理システム100は、ユーザー180が口腔内の健康状態を容易にチェックすることができるシステムを提供するとともに、ユーザー180の健康管理を継続的に促進するためにユーザー180の歯科診断データを蓄積していくことを目的とする。本構成の歯科健康管理システム100では、歯科診断支援サーバ120が、通信網105を介して口腔に関する質問応答をユーザー180から収集することによってユーザー180に対して問診を行う。そして、本構成の歯科健康管理システム100は、問診によって得られた質問応答の内容と、通信網105を介して口腔内情報解析装置110から取得されたユーザー180の口腔内情報に基づいて口腔内の健康状態を解析して歯科情報データベース130に蓄積するとともに、解析結果と簡易的な助言をユーザー180に通知する。
【0026】
口腔内情報解析装置110は、通信網105に接続されている。また、歯科診断支援サーバ120は、通信網105を介して口腔内情報解析装置110に接続されている。また、ユーザー端末185は、通信網105を介して歯科診断支援サーバ120及び/又は口腔内情報解析装置110と通信可能に設けられている。
【0027】
口腔内情報解析装置110は、ユーザー180の口腔に関する生体情報を測定して解析する。口腔に関する生体情報とは、ユーザー180の呼気に含まれるガスの濃度情報、ガスの組成情報であってよい。また、口腔に関する生体情報とは、ユーザー180の唾液に含まれる潜血の有無、歯周病原性細菌の数、LDH、ALP等の生化学的検査項目のデータを含んでもよい。そして、歯科診断支援サーバ120は、口腔内情報解析装置110による解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提供する。ここでいう歯科疾患の可能性の判定とは、口腔内の健康状態の評価であってよい。また、歯科診断支援サーバ120は、口腔内情報解析装置110による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザー180に提供する。例えば、歯科診断支援サーバ120は、「歯周病の疑いがあります。」等の歯科疾患の可能性の判定結果とともに、「受診を強く勧めます。」、「歯磨きの仕方を歯科医と相談して下さい。」等の対処方法を口腔内情報解析装置110に送信し、口腔内情報解析装置110がディスプレイ等の表示デバイスに表示することによって、ユーザー180に提供する。
【0028】
なお、口腔内情報解析装置110は、口腔内情報解析装置110の操作手順をユーザー180に提示してよい。例えば口腔内情報解析装置110は、ユーザー180が接近したことを検出すると、測定手順を表示デバイスに表示する。そして、口腔内情報解析装置110は、ユーザー180から呼気の入力を受け付けて、呼気に含まれるガス濃度を解析する。なお、口腔内情報解析装置110自身が、解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成するとともに、生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザー180に提供してよい。
【0029】
歯科診断支援サーバ120は、ユーザー端末185又は口腔内情報解析装置110を介して、予め定められた質問事項をユーザー180に提示して回答させ、当該回答にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成する。具体的には、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー端末185によるWEBアクセスを通信網105を介して受け付けると、質問事項をユーザー端末185に送信する。そして、ユーザー端末185は、受け取った質問事項をユーザー180に提示して、ユーザー180からの回答の入力を受け付ける。そして、ユーザー端末185は、ユーザー180から入力された質問事項の回答を、歯科診断支援サーバ120に送信する。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー端末185から受け取った質問事項の回答を解析して歯科疾患の可能性を判定し、判定された歯科疾患に対応した対処方法をユーザー180に送信する。
【0030】
なお、口腔内情報解析装置110は、予め定められた質問事項をユーザー180に提示して回答させ、当該回答にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してもよい。例えば、口腔内情報解析装置110は、口腔内情報解析装置110の表示デバイスに質問事項を表示してユーザー180に提示し、ユーザー180からのタッチパネル等の操作による、質問事項の回答の入力を受け付けてもよい。そして、口腔内情報解析装置110は、ユーザー端末185から受け取った質問事項の回答にさらに基づいて解析し、解析結果とともに、簡易的な助言を行ってもよい。なお、口腔内情報解析装置110は、歯科診断支援サーバ120と同様に、ユーザー端末185を介してアクセスを受け付けて、予め定められた質問事項をユーザー180に提示して回答させ、当該回答にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してもよい。例えば、口腔内情報解析装置110は、ユーザー端末185からのWEBアクセス等により、ユーザー端末185に質問事項を送信してユーザー端末185から問診回答を受け取り、受け取った問診回答にさらに基づいて解析して歯科疾患の可能性を判定し、判定された歯科疾患に対応した対処方法をユーザー180に送信する。
【0031】
歯科情報データベース130は、通信網105を介して口腔内情報解析装置110及び歯科診断支援サーバ120に接続され、口腔内情報解析装置110による生体情報の測定日時および歯科診断支援サーバ120または口腔内情報解析装置110による質問事項の回答の解析日時に対応づけて、口腔内情報解析装置110による解析結果および歯科診断支援サーバ120または口腔内情報解析装置110による歯科疾患の解析結果の履歴をユーザー180毎に格納する。そして、歯科診断支援サーバ120は、歯科情報データベース130が格納しているユーザー180毎の口腔内情報解析装置110による解析結果および歯科診断支援サーバ120または口腔内情報解析装置110による歯科疾患の解析結果の履歴に基づいて、歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提供する。例えば、歯科診断支援サーバ120は、歯周病等の歯科疾患のレベルを、測定日時及びユーザー180毎に格納する。このため、歯科健康管理システム100は、例えば歯科疾患のレベルの時間的推移を判断することができる。したがって、歯科健康管理システム100によれば、例えば、歯科疾患のレベルが予め定めたレベルの増加速度を超える場合にユーザー180に警告を発することができる。また、歯科情報データベース130は、ユーザー端末185又は口腔内情報解析装置110により歯科診断支援サーバ120にアクセスされた履歴をユーザー180毎に格納してよい。アクセスされた履歴とは、例えばユーザー端末185又は口腔内情報解析装置110により、歯科診断支援サーバ120にアクセスして質問事項に回答した頻度であってよい。そして、歯科診断支援サーバ120は、歯科情報データベース130がユーザー180毎に格納しているユーザー端末185又は口腔内情報解析装置110により歯科診断支援サーバ120にアクセスされた履歴にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してよい。例えば、歯科情報データベース130は、歯科診断支援サーバ120にアクセスされた頻度を、アクセスされた履歴として格納してよい。そして、歯科診断支援サーバ120は、より高い頻度でアクセスされたユーザー180に、より低い可能性を示す判定結果を提供してよい。また、歯科診断支援サーバ120は、より高い頻度でアクセスされたユーザー180により高度な内容を含む判定情報を提供してよい。例えば、歯科診断支援サーバ120は、アクセスされた頻度がより高い場合に、より専門的な歯科疾患の解説、より専門的なブラッシング方法等を含む、より高度な情報を提供してよい。これにより、ユーザー180の歯科疾患に対する意識をより向上させ、ユーザー180の健康管理を継続的に促進させることができる。
【0032】
なお、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180毎に歯科疾患の可能性の判定結果を格納する場合、ユーザー180を識別する情報として、例えばユーザー180の電話番号、ユーザー180のメールアドレス等を用いてよい。その他、ユーザー端末185がユーザー180毎に所有される携帯電話等である場合には、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー端末185の機器ID等をユーザー180を識別する情報として用いることができる。
【0033】
なお、通信網105は、インターネット、LAN等の通信回線を含んでよい。また、通信網105における通信手段は、通信ケーブル等による有線通信、並びに電波、赤外線等による無線通信を含んでよい。ユーザー端末185は、例えばユーザー180が所有するPDA、携帯電話等の携帯情報端末であってよい。
【0034】
図2は、歯科健康管理システム100の更なる構成の一例を示す。歯科健康管理システム100は、紹介費用管理サーバ150、歯科医師データベース140、MAILサーバ160、及びCTIサーバ170を更に備える。本構成における歯科健康管理システム100は、図1に関連して説明した構成の歯科健康管理システム100において蓄積されたデータに基づいて、ユーザー180毎に適切な医療支援情報を提供することによって、ユーザー180に自主的な健康管理を促すことができるシステムを提供することを目的とする。具体的には、本構成の歯科健康管理システム100においては、歯科診断支援サーバ120は、歯科医師が登録された歯科医師データベース140と連携して、ユーザー180に対して歯科医師の紹介と、歯科医師へのユーザー180の診断情報の提供を行う。また、CTIサーバ170及びMAILサーバ160は、歯科診断支援サーバ120から受け取った歯科疾患の可能性の判定結果の履歴に基づいてユーザー180へのカウンセリングを行う。歯科診断支援サーバ120、紹介費用管理サーバ150、歯科医師データベース140、MAILサーバ160、及びCTIサーバ170は、通信網105を介して互いに通信可能に接続されている。
【0035】
歯科医師データベース140は、少なくとも1の歯科医師の情報を格納する。なお、歯科医師とは、口腔外科医師等、歯科に関連する医師を含み、歯科衛生士、歯科技工士等、歯及び/又は口腔に関連する職業に従事している人物を含む。また、歯科医師の情報とは、歯科医師の所属する医療機関190の情報を含んでよく、歯科医師及び/又は歯科医師の所属する医療機関190の診療分野、連絡先、住所等を含んでよい。歯科医師データベース140は、具体的には、歯科医師の情報を、歯科医師を識別する情報に対応づけて格納する。
【0036】
そして、歯科診断支援サーバ120は、口腔内情報解析装置110による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応可能な歯科医師の情報をユーザー180に提供する。このとき、歯科診断支援サーバ120は、判定された歯科疾患を診療対象として含む診療分野に対応づけられて歯科医師データベース140に格納されている歯科医師の情報を、ユーザー180に提供してよい。このとき、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180に関連する地域の歯科医師を提供してよい。ユーザー180に関連する地域とは、ユーザー180の住所を含む地域、ユーザー180が用いた口腔内情報解析装置110が設置されている地域、歯科診断支援サーバ120及び/又は口腔内情報解析装置110にアクセスしたユーザー端末185が存在する位置を含む地域であってよい。なお、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180に提供された歯科医師の情報の中の歯科医師を受診する旨がユーザー180によって選択されると、選択された歯科医師に、歯科診断支援サーバ120による歯科疾患の可能性の判定結果を含む情報を送信してよい。
【0037】
以上説明したように、本実施形態の歯科健康管理システム100によると、歯科健康管理システム100を利用して診査を受けたユーザー180に、ユーザー180の歯科疾患を治療することができる望ましい歯科医師を紹介することができる。このため、歯科健康管理システム100は、ユーザー180及び歯科医師の双方にとって有益なシステムを提供することができる。
【0038】
なお、歯科医師データベース140は、歯科医師の情報の登録申請を歯科医師から受け付けた場合に、当該歯科医師に対する登録審査を行い、審査が通過した場合に当該歯科医師の情報を格納する。このとき、歯科医師データベース140は、歯科医師に対して登録を許可する旨を通知するとともに、当該歯科医師からの登録料の入金を受け取ったことを条件として、歯科医師の情報を格納してよい。
【0039】
紹介費用管理サーバ150は、歯科診断支援サーバ120がユーザー180に歯科医師を紹介した場合に、歯科医師に対して紹介費用の課金処理を行い、歯科医師からの入金の確認を行う。そして、歯科診断支援サーバ120は、紹介費用管理サーバ150によって歯科医師からの入金が確認された場合に、歯科医師の他の歯科医師によるセカンドオピニオンをユーザー180の要求に応じて受け付ける。例えば、歯科診断支援サーバ120は、紹介費用管理サーバ150によって歯科医師からの入金が確認された場合に、歯科医師の他の歯科医師によるセカンドオピニオンを無料で行う。具体的には、紹介費用管理サーバ150は、ユーザー180が受診した歯科医師から、ユーザー180を識別する情報に対応づけて当該ユーザー180に対する紹介費用の入金状態を格納する。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180からセカンドオピニオンを受ける旨の要求を受け取った場合に、当該ユーザー180に対応付けて紹介費用管理サーバ150が紹介費用の入金が確認された旨の入金状態を格納していることを条件として、ユーザー180が受診した歯科医師の他の歯科医師の情報をユーザー180に提供する。このため、歯科健康管理システム100は、ユーザー180が受診した歯科医師からの紹介費用が入金されれば、ユーザー180に歯科医師の情報を順次提供していくことができる。そして、これら紹介費用によって、歯科健康管理システム100を安定的に運用していくことができる。
【0040】
MAILサーバ160は、ユーザー180から電子メールによるカウンセリング要求を受け付ける。また、MAILサーバ160は、ユーザー180の歯科疾患の可能性の判定結果に応じた内容の電子メールをユーザー180宛に送信する等、ユーザー180に対して電子メールによる啓蒙を行ってもよい。また、CTIサーバ170は、ユーザー180からの通話によるカウンセリング要求を受け付ける。このとき、CTIサーバ170は、ユーザー180からのカウンセリング要求があった場合に、歯科診断支援サーバ120から受け取ったユーザー180の歯科疾患の可能性の判定結果を、CTIサーバ170によるカウンセリングを担当する歯科衛生士等に提供する。なお、CTIサーバ170及びMAILサーバ160は、それぞれユーザー端末185からの通話機能、メール機能等を用いたカウンセリングを行ってよい。このように、本構成の歯科健康管理システム100によれば、蓄積されたユーザー180の歯科診断データに基づいて、ユーザー180と継続的に適切なコミュニケーションをとることができるので、ユーザー180による自主的な健康管理を促進することができる。
【0041】
なお、歯科診断支援サーバ120は、MAILサーバ160及び/又はCTIサーバ170によってユーザー180にカウンセリングをした場合に、カウンセリング料をユーザー180に対して課金してよい。このとき、歯科診断支援サーバ120は、CTIサーバ170に接続される通信会社等にカウンセリングに対しての集金を委託することによってユーザー180に課金してよい。他にも、歯科診断支援サーバ120は、電子メールによる、ユーザー端末185がユーザー180の所有する携帯電話等の携帯情報端末等である場合には、ユーザー端末185の有する電子マネー機能等を用いてユーザー180に対して課金してもよい。
【0042】
以上説明した歯科健康管理システム100は、例えば、企業の定期検診、保険契約等に組み込むこともできる。これにより、企業は、従業員等の健康増進、医療費の削減等の効果を得ることができる。同時に、企業からの契約料、及びユーザー180からのカウンセリング料、並びに、歯科医師からの登録料及びユーザー180の紹介料等によって、歯科健康管理システム100を安定的に運営していくことができる。
【0043】
図3は、口腔内情報解析装置110による、ユーザー180との問診応答の一例を示す。歯科診断支援サーバ120は、ユーザー端末185からの問診要求を受け付けると、「歯や口に気になる症状がありますか?」等の、歯科に関する症状の有無を問い合わせる質問をユーザー180に提示する(S302)。S302において、歯科診断支援サーバ120は、歯や口に気になる症状がある旨の入力をユーザー端末185から受け取った場合に、ユーザー端末185に症状の項目を提示して、ユーザー180による症状の選択を受け付ける(S304)。例えば、歯科診断支援サーバ120は、「歯が痛い、染みる」、「歯ぐきから血が出る」等の症状のリストを表示するとともに、各症状について「がまんできない、すぐ受診したい」、「がまんできる、受診日を調整したい」等、症状の度合いに応じた度合いの選択リストをユーザー180に提示する。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180に症状の度合いを選択させる(S306)。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から症状と症状の度合いの入力が終了したか否かの入力を受け付ける(S308)。
【0044】
S308において、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から症状と症状の度合いの入力が終了していない旨の入力を受け取った場合に、S304に処理を移行させる。S308において、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から症状と症状の度合いの入力が終了した旨の入力を受け取った場合に、症状と症状の度合いの入力に対する判定を行う(S310)。S310においては、歯科診断支援サーバ120は、例えば、「う蝕の疑いがあります。受診を強く勧めます」、「歯周病の疑いがあります。早期の受診を勧めます。」等の、対処方法の判定もしてよい。
【0045】
そして、歯科診断支援サーバ120は、「健康習慣のチェックに進みますか?」という問いをユーザー180に提示する(S312)。S312において、健康習慣のチェックに進む旨の入力をユーザー180から受け取った場合に、ユーザー180に対して習慣の項目を提示して、ユーザー180による週間の項目の選択を受け付ける(S314)。例えば、歯科診断支援サーバ120は、健康習慣の項目として、「歯を磨く頻度」、「1年間に歯科検診を受けた回数」、「フロス、歯間ブラシの使用回数」等の項目を表示するとともに、各健康習慣の項目について必要に応じて「1回」、「2回」等、回数等の習慣頻度を示す選択リストをユーザー180に提示する。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180に回数を選択させる(S316)。そして、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から健康習慣の項目の入力が終了したか否かの入力を受け付ける(S318)。
【0046】
S318において、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から健康習慣の項目の入力が終了していない旨の入力を受け取った場合に、S314に処理を移行させる。S318において、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180から健康習慣の項目の入力が終了した旨の入力を受け取った場合に、直近1年間に歯の治療を受けたことがあるか否かの問いを提示する(S320)。そして、歯科診断支援サーバ120は、S314からS320においてユーザー端末185から入力された健康習慣のチェックに対する判定を行う(S322)。S322においては、歯科診断支援サーバ120は、例えば「歯磨きを頑張りましょう。」、「歯科医師から専門的なチェックを受けましょう。」等の対処方法の判定をしてもよい。
【0047】
また、S322において、歯科診断支援サーバ120は、S310において判定された歯科疾患の症状に応じた対処方法の判定をしてもよい。また、S322において、歯科診断支援サーバ120は、S320における問いに対する回答に基づいてユーザー180の受診態度を判断し、判断した受診態度に応じて歯科疾患の可能性を判定してもよい。例えば、歯科診断支援サーバ120は、S320において直近1年間に歯の治療を受けたことがない旨の回答をユーザー180から受け取った場合に、直近1年間に歯の治療を受けたことがある旨の回答をユーザー180から受け取った場合より歯科疾患の可能性レベルをより高く判断する。このように、歯科診断支援サーバ120が、更にユーザー180の受診態度を歯科疾患の可能性の判定材料に加えることによって、歯科疾患の可能性の判定をより精緻化することができる。例えば、歯科診断支援サーバ120は、S320において直近1年間に歯の治療を受けたことがない旨を回答したユーザー180に対しては、例えば「歯科医から専門的なチェックを受けましょう」旨の対処方法を判定し、直近1年間に歯の治療を受けたことがある旨を回答したユーザー180に対しては「歯科医から専門的な受診をお勧めします」旨の対処方法を判定することができる。
【0048】
そして、歯科診断支援サーバ120は、S310及び/又はS322における判定の結果をユーザー端末185に送信して(S324)、処理を終了する。なお、歯科診断支援サーバ120は、S302において、歯や口に気になる症状がない旨の入力をユーザー端末185から受け取った場合に、S312に処理を移行する。また、歯科診断支援サーバ120は、S312において、健康習慣のチェックに進まない旨の入力をユーザー端末185から受け取った場合に、S324に処理を移行する。なお、本図においては、歯科診断支援サーバ120とユーザー180との間の問診応答について説明したが、口腔内情報解析装置110とユーザー180との問の問診応答も本図で示した手順と同様の手順で行うことができる。
【0049】
なお、歯科情報データベース130は、歯科診断支援サーバ120及び/又は口腔内情報解析装置110からユーザー180への質問事項及びユーザー180からの回答の履歴を、ユーザー180毎に格納してよい。そして、歯科診断支援サーバ120は、歯科情報データベース130がユーザー180毎に格納している歯科診断支援サーバ120及び/又は口腔内情報解析装置110からユーザー180への質問事項及びユーザー180からの回答の履歴に基づいて、歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提示してよい。例えば、歯科診断支援サーバ120は、ユーザー180への質問事項及びユーザー180からの回答の履歴に基づいて、各症状の度合いの時間的変化、歯を磨く頻度等の生活習慣の指標の時間的変化を判定し、当該判定結果に基づいて歯科疾患をの可能性を判定してよい。
【0050】
図4は、問診応答における症状の判定方法の一例を示す。歯科診断支援サーバ120は、歯科疾患の可能性の判定結果のそれぞれに対する複数の対処方法の組合せに対応づけて、症状と症状の度合いとの組合せのパターンを格納している。そして歯科診断支援サーバ120は、当該組合せのパターンと、問診応答においてユーザー180から入力された症状と症状の度合いとの組合せのパターンとを比較して、一致度が予め定めた基準値よりも高い一以上の組合せのパターンを選択し、選択した組合せのパターンに対応づけて格納している歯科疾患の可能性の判定結果及び対処方法をユーザー180に提示する。
【0051】
例えば、歯科診断支援サーバ120は、歯科疾患の可能性の判定結果「顎関節症の疑いがある」と対処方法「早期の受診を勧める」の組合せの判定結果(判定例402)がなされるのは、症状「口が開けづらい」(S10)に対して、度合い「がまんできない、すぐ受診したい」(D1)、度合い「がまんできる、受診日を調整したい」(D2)、及び度合い「ちょっと気になる、一度診てもらいたい」(D3)の何れかが選択され、かつ、症状「口を開けると顎で音がする」(S11)に対して、度合い「がまんできない、すぐ受診したい」(D1)、度合い「がまんできる、受診日を調整したい」(D2)、及び度合い「ちょっと気になる、一度診てもらいたい」(D3)の何れかが選択された場合となる。
【0052】
このように、歯科診断支援サーバ120は、症状と症状の度合いとの組合せに応じた歯科疾患の可能性の判定結果及び対処方法を格納することによって、ユーザー180との問診応答によって、歯科疾患の可能性の判定結果と対処方法を迅速にユーザー180に提示することができる。なお、歯科診断支援サーバ120は、通信網105を介して、歯科医師からユーザー180の実診療データのフィードバックを受け取ってよい。これにより、歯科疾患の可能性の判定結果及び対処方法に対する、症状と症状の度合いの組合せのパターンを適切に更新していくことができるので、スクリーニングの精度を向上させていくことができる。なお、歯科診断支援サーバ120は、通信網105を介して歯科医師からユーザー180の実診療データ等のフィードバックを受け取った場合に、当該歯科医師に対するユーザー180の紹介料を減額してもよい。
【0053】
図5は、口腔内情報解析装置110の構成の一例を示す。口腔内情報解析装置110は、測定部502、時刻入力部504、測定結果補正部506、生体情報格納部508、疾病リスク算出部510、進行速度算出部512、進行加速度算出部514、判定結果提示部516、及び疾病リスク格納部518を備える。本構成の口腔内情報解析装置110は、図1から図4に関連して説明した歯科診断支援サーバ120の、ユーザー180の口腔に関する生体情報の解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提供する機能を含む。
【0054】
測定部502は、ユーザー180の口腔に関する生体情報を測定する。具体的には、測定部502は、ユーザー180の呼気に含まれる複数のガスの濃度を測定する。例えば、測定部502は、半導体ガスセンサ等を用いて呼気に含まれる複数のガスの濃度を測定してよい。
【0055】
生体情報格納部508は、測定部502による生体情報の測定日時に対応づけて、測定部502による測定結果の履歴をユーザー180毎に格納する。具体的には、生体情報格納部508は、測定部502によるガスの濃度の測定日時に対応づけて、測定部502によるガスの濃度の測定結果の履歴をユーザー180毎に格納する。
【0056】
判定結果提示部516は、生体情報格納部508が格納している測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提供する。具体的には、判定結果提示部516は、生体情報格納部508が格納しているガスの濃度の測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提供する。そして、判定結果提示部516は、ユーザー180に歯科疾患の可能性の判定結果を提示する。例えば、判定結果提示部516は、「歯周病の疑いがあります。」、「歯周病が前回測定時に比べて進行している疑いがあります。」等を表示する。なお、判定結果提示部516は、ガスの濃度の測定結果の履歴に基づいた歯科疾患の可能性の判定結果を歯科医師に提供してもよい。
【0057】
疾病リスク格納部518は、複数のガスの濃度に対応づけて、疾病の状態を示す疾病リスクを格納する。疾病リスク算出部510は、生体情報格納部508が格納している測定結果に基づいて、測定部502による生体情報の測定日時毎の、ユーザー180の口腔に関する疾病の状態を示す疾病リスクを算出する。具体的には、疾病リスク算出部510は、生体情報格納部508が格納しているガスの濃度の測定結果に対応づけて、疾病リスク格納部518が格納している疾病リスクを算出する。
【0058】
なお、疾病リスク格納部518は、複数のガスの濃度の比率に対応付けて、疾病リスクを格納してもよい。そして、疾病リスク算出部510は、複数のガスの濃度の比率に更に基づいて、疾病リスク格納部518が格納している疾病リスクを算出してよい。なお、ユーザー180の口腔に関する疾患の疾病リスクとは、歯周疾患の疾病リスクであってよく、虫歯の疾病リスクであってもよい。
【0059】
そして、進行速度算出部512は、疾病リスク算出部510が算出した疾病リスクから疾病リスクの進行速度を算出する。そして、判定結果提示部516は、疾病リスク算出部510が算出した疾病リスク、及び進行速度算出部512が算出した進行速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提示する。例えば、疾患の疾病リスクと呼気に含まれるガス成分との関係には、ユーザー180の個人差が存在する。このような場合でも、口腔内情報解析装置110によれば、疾患が前回の測定時から進行しているか否かを診断することができるので、ユーザー180の個々に対して適切に歯科疾患の可能性の判定結果を提示することができる。
【0060】
進行加速度算出部514は、進行速度算出部512が算出した進行速度から疾病リスクの進行加速度を算出する。判定結果提示部516は、進行加速度算出部514が算出した進行加速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザー180に提示する。このため、口腔内情報解析装置110は、例えばユーザー180によるケアによって進行速度が鈍化してきていることをユーザー180に通知する等、ユーザー180に対してよりきめ細やかな歯科疾患の可能性の判定結果を提供することができる。このため、ユーザー180の歯科疾患に対する意識を向上させることができる。
【0061】
なお、判定結果提示部516は、生体情報格納部508が格納している測定結果の履歴に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザー180に提供する。このため、口腔内情報解析装置110は、ユーザー180毎に適切なケア指導をすることができる。
【0062】
時刻入力部504は、飲食の時刻をユーザー180に入力させる。そして、測定結果補正部506は、時刻入力部504から入力された飲食の時刻に基づいて、測定部502が測定した生体情報を補正する。そして、生体情報格納部508は、測定結果補正部506によって補正された生体情報の測定結果をユーザー180毎に格納する。なお、時刻入力部504は、飲食の時刻とともに、飲食した種類及び飲食した量をユーザー180に入力させてよい。また、測定結果補正部506は、飲食した食物等の種類及び飲食した量、並びに、飲食してからの経過時間に応じた補正値を予め格納している。そして、測定結果補正部506は、時刻入力部504から入力された飲食の時刻と測定部502による測定時刻との間の経過時間、飲食した食物等の種類、及び飲食した量に基づいて補正値を決定し、決定した補正値に基づいて、測定部502によって測定されたガスの濃度を補正する。このため、口腔内情報解析装置110は、食事後に経過した時間によって測定部502で測定される測定結果にばらつきが生じても、測定結果を補正することによって、より正確に診断することができる。また、ユーザー180は、口腔内情報解析装置110を用いて診断を受けるために、飲食時間等を診断時刻に無理に合わせたりしなくて済む。このため、ユーザー180は、職場、病院の待合室、コンビニエンスストア等、口腔内情報解析装置110が設置された場所で随時診断を受けることができる。
【0063】
また、時刻入力部504は、ユーザー180が飲酒した時刻、タバコを吸った時刻、薬など飲んだ時刻をユーザー180に入力させてもよい。他にも、時刻入力部504は、歯磨きをした時刻をユーザー180に入力させてもよい。なお、時刻入力部504が入力させる時刻とは、測定部502による測定時刻との時間差であってよいし、当該時間差を示す指標であってもよい。
【0064】
以上説明した口腔内情報解析装置110によれば、ユーザー180の歯科疾患の可能性を適切に判定することができる。これによりユーザー180の歯科疾患に対する意識の向上につながり、ユーザー180の口腔内情報解析装置110による受診頻度の増加が期待される。そして、口腔内情報解析装置110にユーザー180のデータが蓄積され、ユーザー180の個々に望ましい歯科疾患の可能性の判定結果を提供することができる。また、口腔内情報解析装置110は、歯科健康管理システム100に登録された歯科医師に対して、ユーザー180の歯科疾患の可能性の進行履歴の情報を提供することもできる。
【0065】
図6は、疾病リスク格納部518が格納するデータの一例をテーブル形式で示す。疾病リスク格納部518は、歯科疾患の疾病リスクを複数の段階、例えば10段階に分けて、疾病リスクの各段階に対応づけて、メチルメルカプタン、硫化水素等のガスの基準濃度を格納する。また、疾病リスク格納部518は、疾病リスクのそれぞれに対応づけて、硫化水素濃度に対するメチルメルカプタン濃度の基準比率を格納する。
【0066】
そして、本図の例では、疾病リスク算出部510は、例えば呼気に含まれるメチルメルカプタンの濃度が基準濃度610a以上、硫化水素の濃度が基準濃度610a以上、及び硫化水素の濃度に対するメチルメルカプタンの濃度の比率が基準比率610c以上である場合に、疾病リスク10と判断する。このため、口腔内情報解析装置110は、ガスの濃度指標に基づいて迅速に診断することができる。なお、疾病リスク算出部510は、ガスのそれぞれの濃度及び/又はそれぞれの比率毎に疾病リスクを判定して、疾病リスクの加重平均値等を算出することによって総合的な疾病リスクを判断してもよい。
【0067】
図7は、疾病リスクの時間発展の一例を示す。口腔内情報解析装置110は、ユーザー180a、180b毎に、それぞれの検針日における疾病リスクを格納する。そして、進行速度算出部512は、ユーザー180a、180b毎に、各検診日における疾病リスクから前回の検診日における疾病リスクを差し引いた値を、各検診日と前回の検針日との間の期間で割った値を、進行速度として算出する。また、進行加速度算出部514は、ユーザー180a、180b毎に、各検診日における進行速度から前回の検診日における進行速度を差し引いた値を、各検診日と前回の検針日との間の期間で割った値を、進行加速度として算出する。
【0068】
本図の例においては、ユーザー180aの疾病リスクは、検針日711から検針日714までの検針日において2と判定されており、判定結果提示部516は、「歯磨きによるケアを続けて下さい。」という対処方法をユーザー180aに提供する。そして、検針日715においてユーザー180aの疾病リスクは4と判定されており、前回の検針日714までの疾病リスク2よりもリスクが高まっているため、判定結果提示部516は、ユーザー180aに「一度、専門的なチェックを受けて下さい。」という対処方法を提供する。一方、ユーザー180bにおいては、検針日711〜検針日715にかけて、疾病リスクは4で推移している。このような場合、判定結果提示部516は、ユーザー180bに例えば「歯磨きによるケアを続けて下さい。また、一度、専門的なチェックを受けて下さい。」という対処方法を提供するにとどめる。また、判定結果提示部516は、進行速度、進行加速度がより大きい場合に、より大きい可能性を示す判定結果を生成してよい。このため、ユーザー180の実際の歯周病の疾病リスクと呼気に含まれるガスの濃度との関係に個人差が存在しても、口腔内情報解析装置110は、疾病リスク、進行速度、及び進行加速度に基づいて、ユーザー180の歯科疾患の可能性の判定結果を適切に判断することができる。
【0069】
以上説明したように、歯科健康管理システム100によれば、ユーザー180は、問診応答と呼気等に生体情報に基づく診査によって、手軽に歯科疾患のスクリーニングを受けることができる。また、歯科健康管理システム100によれば、ユーザー180の問診データ及び呼気等の実測データの履歴とに基づいて、ユーザー180のそれぞれに総合的な診断とアドバイスを提供することができる。
【0070】
図8は、本実施形態に係る口腔内情報解析装置110のハードウェア構成の一例を示す。口腔内情報解析装置110は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
【0071】
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505、及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510、及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0072】
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ1540、通信インターフェイス1530、CD−ROMドライブ1560を接続する。ハードディスクドライブ1540は、CPU1505が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス1530は、ネットワーク通信装置1598に接続してプログラムまたはデータを送受信する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。
【0073】
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、口腔内情報解析装置110が起動時に実行するブート・プログラムや、口腔内情報解析装置110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0074】
CPU1505が実行するプログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ1540にインストールされ、RAM1520に読み出されてCPU1505により実行される。
【0075】
CPU1505により実行されるプログラムは、口腔内情報解析装置110を、測定部502、時刻入力部504、測定結果補正部506、生体情報格納部508、疾病リスク算出部510、進行速度算出部512、進行加速度算出部514、判定結果提示部516、及び疾病リスク格納部518として機能させる。
【0076】
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを口腔内情報解析装置110に提供してもよい。
【0077】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】歯科健康管理システム100の構成の一例を示す図である。
【図2】歯科健康管理システム100の更なる構成の一例を示す図である。
【図3】ユーザー180との問診応答の一例を示す図である。
【図4】問診応答における判定方法の一例を示す図である。
【図5】口腔内情報解析装置110の構成の一例を示す図である。
【図6】疾病リスク格納部518が格納するデータの一例をテーブル形式で示す図である。
【図7】疾病リスクの時間発展の一例を示す図である。
【図8】口腔内情報解析装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0079】
100 歯科健康管理システム
105 通信網
110 口腔内情報解析装置
120 歯科診断支援サーバ
130 歯科情報データベース
140 歯科医師データベース
150 紹介費用管理サーバ
160 MAILサーバ
170 CTIサーバ
180 ユーザー
185 ユーザー端末
190 医療機関
502 測定部
504 時刻入力部
506 測定結果補正部
508 生体情報格納部
510 疾病リスク算出部
512 進行速度算出部
514 進行加速度算出部
516 判定結果提示部
518 疾病リスク格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置と、
前記口腔内情報解析装置が接続された通信網と、
前記通信網を介して前記口腔内情報解析装置に接続され、前記口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する歯科診断支援サーバと
を備える歯科健康管理システム。
【請求項2】
前記口腔内情報解析装置は、ユーザーの呼気を採取して解析する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項3】
前記歯科診断支援サーバは、前記口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザーに提供する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項4】
前記通信網を介して前記歯科診断支援サーバと通信可能なユーザー端末
をさらに備え、
前記歯科診断支援サーバは、前記ユーザー端末又は前記口腔内情報解析装置を介して、予め定められた質問事項をユーザーに提示して回答させ、当該回答にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項5】
少なくとも1の歯科医師の情報を格納する歯科医師データベース
をさらに備え、
前記歯科診断支援サーバは、前記口腔内情報解析装置による解析結果に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応可能な歯科医師の情報をユーザーに提供する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項6】
前記歯科診断支援サーバがユーザーに歯科医師を紹介した場合に、前記歯科医師に対して紹介費用の課金処理を行い、前記歯科医師からの入金の確認を行う紹介費用管理サーバ
をさらに備え、
前記歯科診断支援サーバは、前記紹介費用管理サーバによって前記歯科医師からの入金が確認された場合に、前記歯科医師の他の歯科医師によるセカンドオピニオンをユーザーの要求に応じて受け付ける
請求項5に記載の歯科健康管理システム。
【請求項7】
前記通信網を介して前記口腔内情報解析装置及び歯科診断支援サーバに接続され、前記口腔内情報解析装置による生体情報の測定日時に対応づけて、前記口腔内情報解析装置による解析結果の履歴をユーザー毎に格納する歯科情報データベースをさらに備え、
前記歯科診断支援サーバは、前記歯科情報データベースが格納しているユーザー毎の前記口腔内情報解析装置による解析結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項8】
前記通信網を介して前記口腔内情報解析装置及び歯科診断支援サーバに接続され、前記口腔内情報解析装置による生体情報の測定日時に対応づけて、前記口腔内情報解析装置による解析結果の履歴、及びユーザー端末又は前記口腔内情報解析装置により前記診断支援サーバにアクセスされた履歴をユーザー毎に格納する歯科情報データベース
をさらに備え、
前記歯科診断支援サーバは、前記歯科情報データベースが格納しているユーザー毎の前記口腔内情報解析装置による解析結果の履歴、及びユーザー端末又は前記口腔内情報解析装置により前記歯科診断支援サーバにアクセスされた履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する
請求項1に記載の歯科健康管理システム。
【請求項9】
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置であって、
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定部と、
前記測定部による生体情報の測定日時に対応づけて、前記測定部による測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納部と、
前記生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示部と
を備える口腔内情報解析装置。
【請求項10】
前記生体情報格納部が格納している測定結果に基づいて、前記測定部による生体情報の測定日時毎の、ユーザーの口腔に関する疾病の状態を示す疾病リスクを算出する疾病リスク算出部と、
前記疾病リスク算出部が算出した疾病リスクから疾病リスクの進行速度を算出する進行速度算出部とをさらに備え、
前記判定結果提示部は、前記疾病リスク算出部が算出した疾病リスク、及び前記進行速度算出部が算出した進行速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提示する
請求項9に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項11】
前記測定部は、ユーザーの呼気に含まれる複数のガスの濃度を測定し、
前記生体情報格納部は、前記測定部によるガスの濃度の測定日時に対応づけて、前記測定部によるガスの濃度の測定結果の履歴をユーザー毎に格納し、
前記判定結果提示部は、前記生体情報格納部が格納しているガスの濃度の測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する
請求項10に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項12】
複数のガスの濃度に対応づけて、疾病リスクを格納する疾病リスク格納部
をさらに備え、
前記疾病リスク算出部は、前記生体情報格納部が格納しているガスの濃度の測定結果に対応づけて、前記疾病リスク格納部が格納している疾病リスクを算出する
請求項11に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項13】
前記進行速度算出部が算出した進行速度から進行加速度を算出する進行加速度算出部
をさらに備え、
前記判定結果提示部は、前記進行加速度算出部が算出した進行加速度にさらに基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提示する
請求項10に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項14】
前記判定結果提示部は、前記生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて生成した歯科疾患の可能性の判定結果とともに、当該判定結果による歯科疾患に対応した対処方法をユーザーに提供する
請求項9に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項15】
飲食の時刻をユーザーに入力させる時刻入力部と、
前記時刻入力部から入力された飲食の時刻に基づいて、前記測定部が測定した生体情報を補正する測定結果補正部と
をさらに備え、
前記生体情報格納部は、前記測定結果補正部によって補正された生体情報の測定結果をユーザー毎に格納する
請求項9に記載の口腔内情報解析装置。
【請求項16】
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する歯科疾患解析方法であって、
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定段階と、
前記測定段階における生体情報の測定日時に対応づけて、前記測定段階における測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納段階と、
前記生体情報格納段階において格納される測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示段階と
を備える歯科疾患解析方法。
【請求項17】
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定して解析する口腔内情報解析装置用のプログラムであって、前記口腔内情報解析装置を、
ユーザーの口腔に関する生体情報を測定する測定部、
前記測定部による生体情報の測定日時に対応づけて、前記測定部による測定結果の履歴をユーザー毎に格納する生体情報格納部、
前記生体情報格納部が格納している測定結果の履歴に基づいて歯科疾患の可能性の判定結果を生成してユーザーに提供する判定結果提示部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−309465(P2006−309465A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−130519(P2005−130519)
【出願日】平成17年4月27日(2005.4.27)
【出願人】(302019784)株式会社センス・イット・スマート (3)
【Fターム(参考)】