歯科用吸引装置
【課題】従来の歯科用吸引装置は、弁箱と弁体との間の面積の広い狭い隙間に、口腔内より吸引された切削粉等が挟まり、長期間使用すると吸引量の調整がしにくくなる場合があった。本件は長期間使用しても調整が可能な装置を提供する。
【解決手段】歯科用吸引装置の流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、前記保持用の円板部を回転自在に支承する円穴部を有する弁箱とからなる開閉弁を備える。
【解決手段】歯科用吸引装置の流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、前記保持用の円板部を回転自在に支承する円穴部を有する弁箱とからなる開閉弁を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸引量調整機構を備えた歯科用吸引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科治療において、口腔内の歯牙や補綴物の切削や除去等の際に生ずる粉塵や、唾液、薬液等を吸引する歯科用吸引装置には、吸引量調整機構を有するものがあり、一般的に、円柱状の弁体が採用されていた。ここでいう吸引量とは、単位時間当たりの吸引する量である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3165571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の吸引量調整機構を有する歯科用吸引装置は、長期間使用すると吸引量調整がしにくくなる場合があった。
これは、吸引量調整の際に回転する円柱状の弁体とそれを収納する弁箱側との間の狭い隙間に、口腔内から吸引された切削粉等が挟まり、回転が阻害されるためである。
本発明では、長期間使用しても吸引量調整がしにくくならない歯科用吸引装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に鑑み本発明者等は鋭意実験研究の結果、下記の手段により課題を解決した。
(1)口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備えてなることを特徴とする歯科用吸引装置。
【0006】
(2)吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体(11)と、前記弁体(11)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(12a)を具有する弁箱(12)と、前記円板部(11b)の外周と前記弁箱の円穴状支持部(12a)の間に嵌装されたOリングと、前記円板部(11b)の外端面に突設された吸引量調整レバー(13)とから構成されることを、特徴とする前項(1)に記載の歯科用吸引装置。
【0007】
(3)吸引量調整用の板体部(21a)とその両端部に直交し、外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝(21c)が設けられた円板部(21b)を有する弁体(21)と、前記弁体(21)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(22a)を具有する弁箱本体(22b)と、前記弁箱本体(22b)が挿嵌され側壁にスリット(22d)を有する円筒状の弁箱ケース(22c)とからなる弁箱(22)と、前記スリット(22d)を貫挿して、内壁に垂設された突起(23a)が前記ガイド溝(21c)に遊嵌される如く前記弁箱ケース(22c)の側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバー(23)とから構成され、前記吸引量調整レバー(23)の直線運動を弁体(21)の回転運動に変換する機構を備えてなることを特徴とする前項(1)に記載の歯科用吸引装置。
【0008】
(4)直線回転運動変換機構が、吸引量調整レバー(23)を直線的にスライドさせると突起(23a)は、スリット(22d)を通してガイド溝(21c)の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝(21c)の回転角度が変わり、弁体(21)の回転運動に変換されることを特徴とする請求項3に記載の歯科用吸引装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば次のような優れた効果を発揮することができる。
1、請求項1、2の発明によれば、
口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、流体通路に、吸引量調整用の板体部とその端部に直交する円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備え、
前記円板部の外周と前記弁箱の円穴状支持部の間に嵌装されたOリングと、
前記円板部の外端面に突設された吸引量調整用のレバーとから構成されるため、
弁体保持用の円板部と弁箱との間の狭い隙間ができる面積が小さく、そこに切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
特に構造が簡単で小型軽量とすることができるので、操作性に優れている。
そして、弁箱の外壁面に突出された吸引量調整レバーの操作により吸引量の調整を容易に行なうことができる。
また、前記吸引量調整レバーの移動量に比例して吸引量を直線的に増減することができる。
【0010】
2、請求項3の発明によれば、
板体部とその両端部に直交し外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝が設けられた円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する円筒状の弁箱本体と、
前記弁箱本体が挿嵌されかつ、側壁にスリットを有する円筒状の弁箱ケースとからなる弁箱と、
前記スリットを貫挿して、内壁に垂設された突起が前記円板部のガイド溝に垂直に遊嵌される如く前記弁箱ケースの側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバーとから構成され、前記吸引量調整レバーの直線運動を前記弁体の回転運動に変換する機構を備えてなり、弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部の支承幅は極小さいため、
弁体保持用の円板部と弁箱の間の狭い隙間ができる面積が小さく、そこに切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって、長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
また、前記吸引量調整レバーの移動量に比例して吸引量を直線的に増減することができる。
さらに、施術者が手元で吸引量調整レバーを直線的に操作することにより吸引量の調整ができるので操作性に優れ、例えば口腔内の粘膜を吸引してしまった場合等でも、速やかに吸引を停止することができ、患者の負担も大幅に減少する。
【0011】
3、請求項4の発明によれば、
回転直線運動変換機構が、吸引量調整レバーを直線的にスライドさせると吸引量調整レバーの突起は、スリットを通してガイド溝の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝の回転角度が変わり、弁体の回転運動に変換されるため、
回転直線運動変換を、前記スライドと連動して吸引装置の内部において変換効率良く行なうことができ、かつ外観も優美である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図
【図2】弁体の外観斜視図
【図3】吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図4】吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図5】他の歯科用吸引装置の外観斜視図
【図6】歯科用吸引装置構成分解模式図
【図7】弁体と吸引量調整レバーの突起との嵌合部分を示す縦断面模式図
【図8】弁体の外観斜視図
【図9】吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図10】吸引量最大時の歯科用吸引装置の横断面模式図
【図11】吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図12】吸引量最小時の歯科用吸引装置の横断面模式図
【図13】吸引量最大時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図14】吸引量中間時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図15】吸引量最小時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図16】従来の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図
【図17】従来の円柱状の弁体を示す外観斜視図
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
発明を実施するための最良の形態を以下順次説明する。
図1は、本発明の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図である。
図において、1は歯科用吸引装置、11は弁体、12は弁箱、12aは円穴状支持部、13は吸引量調整レバー、15はホース、17はノズル継ぎ手、18はカバー、を示す。
口腔内の唾液又は切削粉等を吸引する歯科用吸引装置において、
吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体11(後記)を備える。
【0014】
図示したように、弁箱12の側面に円穴状支持部12aが設けられ、弁体11が配設されている。
また、前記弁体11の両外側端は、弁箱12の外壁に露出さている。かつ、前記弁箱12の外壁に露出された片方の外側面端には、吸引量調整用の吸引量調整レバー13が突設されている。
施術者は吸引量調整用のレバー13を手指で操作し弁体11を回転させることにより、吸引量の調整をすることができる。
【0015】
図2は弁体の外観斜視図である。
図において、11aは板体部、11bは円板部、16はOリングを示す。
【0016】
図3は吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図において、14は流体通路を示す。
本図では弁体11の 吸引量調整用の板体部11aが流体通路と平行になっているため、流体通路14の開口面積は最大で、吸引量は最も大きい。
【0017】
図4は吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
本図では弁体11の板体部11aは流体通路14と垂直になっているため、流体通路14は閉ざされ、吸引量は最も小さい。
【0018】
そして、前記円板部11bの外周と円穴状支持部12aの間にできる狭い隙間の面積は小さい。このため、前記隙間に口腔内から吸引された切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
【0019】
図5は他の歯科用吸引装置の外観斜視図である。
図において、2は歯科用吸引装置、22は弁箱、22cは弁箱ケース、23は吸引量調整レバー、25はホース、27はノズル継ぎ手、28aカバーa、28bはカバーb、28cはカバーcを示す。
施術者は吸引量調整用の吸引量調整レバー23を手指で操作することにより、吸引量を調整することができる。
なお、本図では後記弁体(21)及び弁箱本体(22b)は図示されない。
【0020】
図6は歯科用吸引装置構成分解模式図。
図において、22aは円穴状支持部、22bは弁箱本体、22dはスリット、23aは突起、24は流体通路を示す。
なお、本図では弁箱22に継合されるノズル継ぎ手及びホース側の部分は省略されている。
図示したように、歯科用吸引装置2の吸引量調整機構は、弁体21と、弁箱本体22bと弁箱ケース22cからなる弁箱22と、吸引量調節レバー23によって構成される。
弁体21は弁箱本体22bの側面に設けられた円穴状支持部22aに挿嵌され、
弁箱本体22bと一体としてから、円筒状の弁箱ケース22cの中に挿嵌される。
そして、弁箱ケース22cの外壁面には、その長手方向にスライド可能な半円筒状の吸引量調整レバー23が設けられてなる。
【0021】
図7は弁体と吸引量調整レバー突起との嵌合部分を示す縦断面模式図である。
吸引量調整レバー23の内壁に垂設された突起23a(図6)は、弁箱ケース22cの側壁に開けられたスリット22dを貫挿して、弁体21のガイド溝21cに遊嵌されている。
吸引量調整レバー23を弁箱ケースの長手方向にスライドさせると、弁体21は連動して回転する(図13〜17参照)。
また、前記弁箱本体22bの円穴状支持部22aにおいて、弁体21の円板部21bの外周の一部が小面積で摺接・支承されていることを示す。
【0022】
図8は弁体の外観斜視図である。
図において、21は弁体、21aは板体部、21bは円板部、21cはガイド溝を示す。
図示したように、円板部21bにはその外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝21cが設けられている。
そして、前記のように円板部21bを回転させると板体部21aの角度が変わり、吸引量が変化する。
【0023】
図9は、吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図示したように、流体通路24に対し吸引量調整用の板体部21aは平行となっており、吸引量は最大となる。
【0024】
図10は吸引量最大時の歯科用吸引装置の横断面模式図で、前記図9のA−A断面である。
弁体21が弁箱本体22b内に挿着された後、弁箱ケース22cの中に挿着され、さらに、吸引量調整レバー23が弁箱ケース22cの外壁側面に装着されて、一体となった状態を示す。
また、弁体21の板体部21aは弁箱本体22bの流体通路24と平行で、板体部21aの左右に開口部ができる。
流体通路24は各構成部品の形状を簡素化するとともに、限られたスペースの中でより大きな流体通路断面積を得るために方形としている。
さらに、弁体21の円板部21bの外周の一部が小面積で弁箱本体22bの円穴状支持部22aに摺接・支承されていることを示している。
【0025】
図11は吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図示したように、流体通路24に対し吸引量調整用の板体部21aは垂直で流体通路24を塞ぐため吸引量は最小となる。
【0026】
図12は吸引量最小時の歯科用吸引装置の横断面模式図で、図11のB−B断面である。
構成は前記図10と同様であるが、弁体21の板体部21aは図10の場合から90°回動し、流体通路24と垂直となって流体通路を塞いでいるため吸引量は最小となる。
【0027】
図13は、吸引量最大時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
前述したように、弁体21の保持用の円板部21bは、その両端面に中心から半径方向に削成されたガイド溝21cを有しており、吸引量調整レバー23は、その内壁の両側に垂設された突起23aを有している。
また、弁箱ケース22cの側面にはスリット22dが開孔されており、突起23aはスリット22dを通してガイド溝21cに垂直に遊嵌されている。
そして、吸引量調整レバー23を可動範囲一杯にスライドさせると、円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対して平行となり、吸引量は最大になる。
前記の吸引量調整レバーと弁体との連動作用は、前述した本装置の直線回転運動変換機構によるもので、吸引量調整レバーを直線的にスライドさせると突起は、スリットを通してガイド溝の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝の回転角度が変わり、弁体の回転運動に変換される。
【0028】
図14は、吸引量中間時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
吸引量調整レバー23を可動範囲の中央付近にスライドさせると、
円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対し斜めになり、吸引量は中くらいになる。
【0029】
図15は、吸引量最小時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
吸引量調整レバー23を図13とは反対方向の可動範囲一杯にスライドさせると、
円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対し垂直となり、吸引量は最小になる。
【0030】
図16は、従来の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図である。
図において、3は歯科用吸引装置、31は弁体、32は弁箱、32aは円穴状支持部、33は吸引量調整レバー、34は流体通路を示す。
図示したように、弁箱32の側面に円穴状支持部32aが設けられ弁体31が嵌装されている。
また、前記弁体31の両外側端は、弁箱32の外壁に露出されている。
かつ、弁箱32の外壁に露出された片方の外側面端には、吸引量調整レバー33が突設されている。
施術者は、吸引量調整レバー33を操作し、弁体31を回転させることにより吸引量を調整することができる。
【0031】
図17は、従来の円柱状の弁体を示す外観斜視図である。
図において、31aは吸引量調整孔、31bは円柱部、36はOリングを示す。
図示したように、弁体31の円柱部31bの側面から吸引量調整孔31aが貫通する形で設けられている。
施術者が前記吸引量調整レバー33を操作することにより、弁体31は回動される。
それにともない前記流体通路34に対する吸引量調整孔31aの向きが変わり吸引量を調整することができる。
しかし、円柱部31bが弁体31のほぼ全体を占めるため、弁箱32と弁体31との間にできる狭い隙間が常時広い面積にわたって存在し、口腔内から吸引された切削粉等が詰まり、回転が阻害される可能性が高かった。このため吸引量の調整がしにくくなる場合があった。
【符号の説明】
【0032】
1:歯科用吸引装置
11:弁体
11a:板体部
11b:円板部
12:弁箱
12a:円穴状支持部
13:吸引量調整レバー
14:流体通路
15:ホース
16:Oリング
17:ノズル継ぎ手
18:カバー
2:歯科用吸引装置
21:弁体
21a:板体部
21b:円板部
21c:ガイド溝
22:弁箱
22a:円穴状支持部
22b:弁箱本体
22c:弁箱ケース
22d:スリット
23:吸引量調節レバー
23a:突起
24:流体通路
25:ホース
27:ノズル継ぎ手
28a:カバーa
28b:カバーb
28c:カバーc
3:従来の歯科用吸引装置
31:弁体
31a:吸引量調整孔
31b:円柱部
32:弁箱
32a:円穴状支持部
33:吸引量調整レバー
34:流体通路
35:ホース
36:Oリング
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸引量調整機構を備えた歯科用吸引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科治療において、口腔内の歯牙や補綴物の切削や除去等の際に生ずる粉塵や、唾液、薬液等を吸引する歯科用吸引装置には、吸引量調整機構を有するものがあり、一般的に、円柱状の弁体が採用されていた。ここでいう吸引量とは、単位時間当たりの吸引する量である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3165571号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の吸引量調整機構を有する歯科用吸引装置は、長期間使用すると吸引量調整がしにくくなる場合があった。
これは、吸引量調整の際に回転する円柱状の弁体とそれを収納する弁箱側との間の狭い隙間に、口腔内から吸引された切削粉等が挟まり、回転が阻害されるためである。
本発明では、長期間使用しても吸引量調整がしにくくならない歯科用吸引装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記に鑑み本発明者等は鋭意実験研究の結果、下記の手段により課題を解決した。
(1)口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備えてなることを特徴とする歯科用吸引装置。
【0006】
(2)吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体(11)と、前記弁体(11)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(12a)を具有する弁箱(12)と、前記円板部(11b)の外周と前記弁箱の円穴状支持部(12a)の間に嵌装されたOリングと、前記円板部(11b)の外端面に突設された吸引量調整レバー(13)とから構成されることを、特徴とする前項(1)に記載の歯科用吸引装置。
【0007】
(3)吸引量調整用の板体部(21a)とその両端部に直交し、外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝(21c)が設けられた円板部(21b)を有する弁体(21)と、前記弁体(21)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(22a)を具有する弁箱本体(22b)と、前記弁箱本体(22b)が挿嵌され側壁にスリット(22d)を有する円筒状の弁箱ケース(22c)とからなる弁箱(22)と、前記スリット(22d)を貫挿して、内壁に垂設された突起(23a)が前記ガイド溝(21c)に遊嵌される如く前記弁箱ケース(22c)の側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバー(23)とから構成され、前記吸引量調整レバー(23)の直線運動を弁体(21)の回転運動に変換する機構を備えてなることを特徴とする前項(1)に記載の歯科用吸引装置。
【0008】
(4)直線回転運動変換機構が、吸引量調整レバー(23)を直線的にスライドさせると突起(23a)は、スリット(22d)を通してガイド溝(21c)の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝(21c)の回転角度が変わり、弁体(21)の回転運動に変換されることを特徴とする請求項3に記載の歯科用吸引装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば次のような優れた効果を発揮することができる。
1、請求項1、2の発明によれば、
口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、流体通路に、吸引量調整用の板体部とその端部に直交する円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備え、
前記円板部の外周と前記弁箱の円穴状支持部の間に嵌装されたOリングと、
前記円板部の外端面に突設された吸引量調整用のレバーとから構成されるため、
弁体保持用の円板部と弁箱との間の狭い隙間ができる面積が小さく、そこに切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
特に構造が簡単で小型軽量とすることができるので、操作性に優れている。
そして、弁箱の外壁面に突出された吸引量調整レバーの操作により吸引量の調整を容易に行なうことができる。
また、前記吸引量調整レバーの移動量に比例して吸引量を直線的に増減することができる。
【0010】
2、請求項3の発明によれば、
板体部とその両端部に直交し外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝が設けられた円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する円筒状の弁箱本体と、
前記弁箱本体が挿嵌されかつ、側壁にスリットを有する円筒状の弁箱ケースとからなる弁箱と、
前記スリットを貫挿して、内壁に垂設された突起が前記円板部のガイド溝に垂直に遊嵌される如く前記弁箱ケースの側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバーとから構成され、前記吸引量調整レバーの直線運動を前記弁体の回転運動に変換する機構を備えてなり、弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部の支承幅は極小さいため、
弁体保持用の円板部と弁箱の間の狭い隙間ができる面積が小さく、そこに切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって、長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
また、前記吸引量調整レバーの移動量に比例して吸引量を直線的に増減することができる。
さらに、施術者が手元で吸引量調整レバーを直線的に操作することにより吸引量の調整ができるので操作性に優れ、例えば口腔内の粘膜を吸引してしまった場合等でも、速やかに吸引を停止することができ、患者の負担も大幅に減少する。
【0011】
3、請求項4の発明によれば、
回転直線運動変換機構が、吸引量調整レバーを直線的にスライドさせると吸引量調整レバーの突起は、スリットを通してガイド溝の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝の回転角度が変わり、弁体の回転運動に変換されるため、
回転直線運動変換を、前記スライドと連動して吸引装置の内部において変換効率良く行なうことができ、かつ外観も優美である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図
【図2】弁体の外観斜視図
【図3】吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図4】吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図5】他の歯科用吸引装置の外観斜視図
【図6】歯科用吸引装置構成分解模式図
【図7】弁体と吸引量調整レバーの突起との嵌合部分を示す縦断面模式図
【図8】弁体の外観斜視図
【図9】吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図10】吸引量最大時の歯科用吸引装置の横断面模式図
【図11】吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図
【図12】吸引量最小時の歯科用吸引装置の横断面模式図
【図13】吸引量最大時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図14】吸引量中間時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図15】吸引量最小時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図
【図16】従来の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図
【図17】従来の円柱状の弁体を示す外観斜視図
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
発明を実施するための最良の形態を以下順次説明する。
図1は、本発明の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図である。
図において、1は歯科用吸引装置、11は弁体、12は弁箱、12aは円穴状支持部、13は吸引量調整レバー、15はホース、17はノズル継ぎ手、18はカバー、を示す。
口腔内の唾液又は切削粉等を吸引する歯科用吸引装置において、
吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体11(後記)を備える。
【0014】
図示したように、弁箱12の側面に円穴状支持部12aが設けられ、弁体11が配設されている。
また、前記弁体11の両外側端は、弁箱12の外壁に露出さている。かつ、前記弁箱12の外壁に露出された片方の外側面端には、吸引量調整用の吸引量調整レバー13が突設されている。
施術者は吸引量調整用のレバー13を手指で操作し弁体11を回転させることにより、吸引量の調整をすることができる。
【0015】
図2は弁体の外観斜視図である。
図において、11aは板体部、11bは円板部、16はOリングを示す。
【0016】
図3は吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図において、14は流体通路を示す。
本図では弁体11の 吸引量調整用の板体部11aが流体通路と平行になっているため、流体通路14の開口面積は最大で、吸引量は最も大きい。
【0017】
図4は吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
本図では弁体11の板体部11aは流体通路14と垂直になっているため、流体通路14は閉ざされ、吸引量は最も小さい。
【0018】
そして、前記円板部11bの外周と円穴状支持部12aの間にできる狭い隙間の面積は小さい。このため、前記隙間に口腔内から吸引された切削粉等が挟まり回転を阻害することはほとんどない。
したがって長期間使用しても吸引量の調整がしにくくならない。
【0019】
図5は他の歯科用吸引装置の外観斜視図である。
図において、2は歯科用吸引装置、22は弁箱、22cは弁箱ケース、23は吸引量調整レバー、25はホース、27はノズル継ぎ手、28aカバーa、28bはカバーb、28cはカバーcを示す。
施術者は吸引量調整用の吸引量調整レバー23を手指で操作することにより、吸引量を調整することができる。
なお、本図では後記弁体(21)及び弁箱本体(22b)は図示されない。
【0020】
図6は歯科用吸引装置構成分解模式図。
図において、22aは円穴状支持部、22bは弁箱本体、22dはスリット、23aは突起、24は流体通路を示す。
なお、本図では弁箱22に継合されるノズル継ぎ手及びホース側の部分は省略されている。
図示したように、歯科用吸引装置2の吸引量調整機構は、弁体21と、弁箱本体22bと弁箱ケース22cからなる弁箱22と、吸引量調節レバー23によって構成される。
弁体21は弁箱本体22bの側面に設けられた円穴状支持部22aに挿嵌され、
弁箱本体22bと一体としてから、円筒状の弁箱ケース22cの中に挿嵌される。
そして、弁箱ケース22cの外壁面には、その長手方向にスライド可能な半円筒状の吸引量調整レバー23が設けられてなる。
【0021】
図7は弁体と吸引量調整レバー突起との嵌合部分を示す縦断面模式図である。
吸引量調整レバー23の内壁に垂設された突起23a(図6)は、弁箱ケース22cの側壁に開けられたスリット22dを貫挿して、弁体21のガイド溝21cに遊嵌されている。
吸引量調整レバー23を弁箱ケースの長手方向にスライドさせると、弁体21は連動して回転する(図13〜17参照)。
また、前記弁箱本体22bの円穴状支持部22aにおいて、弁体21の円板部21bの外周の一部が小面積で摺接・支承されていることを示す。
【0022】
図8は弁体の外観斜視図である。
図において、21は弁体、21aは板体部、21bは円板部、21cはガイド溝を示す。
図示したように、円板部21bにはその外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝21cが設けられている。
そして、前記のように円板部21bを回転させると板体部21aの角度が変わり、吸引量が変化する。
【0023】
図9は、吸引量最大時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図示したように、流体通路24に対し吸引量調整用の板体部21aは平行となっており、吸引量は最大となる。
【0024】
図10は吸引量最大時の歯科用吸引装置の横断面模式図で、前記図9のA−A断面である。
弁体21が弁箱本体22b内に挿着された後、弁箱ケース22cの中に挿着され、さらに、吸引量調整レバー23が弁箱ケース22cの外壁側面に装着されて、一体となった状態を示す。
また、弁体21の板体部21aは弁箱本体22bの流体通路24と平行で、板体部21aの左右に開口部ができる。
流体通路24は各構成部品の形状を簡素化するとともに、限られたスペースの中でより大きな流体通路断面積を得るために方形としている。
さらに、弁体21の円板部21bの外周の一部が小面積で弁箱本体22bの円穴状支持部22aに摺接・支承されていることを示している。
【0025】
図11は吸引量最小時の歯科用吸引装置の縦断面図である。
図示したように、流体通路24に対し吸引量調整用の板体部21aは垂直で流体通路24を塞ぐため吸引量は最小となる。
【0026】
図12は吸引量最小時の歯科用吸引装置の横断面模式図で、図11のB−B断面である。
構成は前記図10と同様であるが、弁体21の板体部21aは図10の場合から90°回動し、流体通路24と垂直となって流体通路を塞いでいるため吸引量は最小となる。
【0027】
図13は、吸引量最大時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
前述したように、弁体21の保持用の円板部21bは、その両端面に中心から半径方向に削成されたガイド溝21cを有しており、吸引量調整レバー23は、その内壁の両側に垂設された突起23aを有している。
また、弁箱ケース22cの側面にはスリット22dが開孔されており、突起23aはスリット22dを通してガイド溝21cに垂直に遊嵌されている。
そして、吸引量調整レバー23を可動範囲一杯にスライドさせると、円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対して平行となり、吸引量は最大になる。
前記の吸引量調整レバーと弁体との連動作用は、前述した本装置の直線回転運動変換機構によるもので、吸引量調整レバーを直線的にスライドさせると突起は、スリットを通してガイド溝の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝の回転角度が変わり、弁体の回転運動に変換される。
【0028】
図14は、吸引量中間時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
吸引量調整レバー23を可動範囲の中央付近にスライドさせると、
円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対し斜めになり、吸引量は中くらいになる。
【0029】
図15は、吸引量最小時の吸引量調整レバーと弁体との連動作用説明図である。
吸引量調整レバー23を図13とは反対方向の可動範囲一杯にスライドさせると、
円穴状支持部22aによって支持された弁体21は、突起23aを介して回動し、図のように吸引量調整用の板体部21aは流体通路24に対し垂直となり、吸引量は最小になる。
【0030】
図16は、従来の歯科用吸引装置の外観斜視一部透視図である。
図において、3は歯科用吸引装置、31は弁体、32は弁箱、32aは円穴状支持部、33は吸引量調整レバー、34は流体通路を示す。
図示したように、弁箱32の側面に円穴状支持部32aが設けられ弁体31が嵌装されている。
また、前記弁体31の両外側端は、弁箱32の外壁に露出されている。
かつ、弁箱32の外壁に露出された片方の外側面端には、吸引量調整レバー33が突設されている。
施術者は、吸引量調整レバー33を操作し、弁体31を回転させることにより吸引量を調整することができる。
【0031】
図17は、従来の円柱状の弁体を示す外観斜視図である。
図において、31aは吸引量調整孔、31bは円柱部、36はOリングを示す。
図示したように、弁体31の円柱部31bの側面から吸引量調整孔31aが貫通する形で設けられている。
施術者が前記吸引量調整レバー33を操作することにより、弁体31は回動される。
それにともない前記流体通路34に対する吸引量調整孔31aの向きが変わり吸引量を調整することができる。
しかし、円柱部31bが弁体31のほぼ全体を占めるため、弁箱32と弁体31との間にできる狭い隙間が常時広い面積にわたって存在し、口腔内から吸引された切削粉等が詰まり、回転が阻害される可能性が高かった。このため吸引量の調整がしにくくなる場合があった。
【符号の説明】
【0032】
1:歯科用吸引装置
11:弁体
11a:板体部
11b:円板部
12:弁箱
12a:円穴状支持部
13:吸引量調整レバー
14:流体通路
15:ホース
16:Oリング
17:ノズル継ぎ手
18:カバー
2:歯科用吸引装置
21:弁体
21a:板体部
21b:円板部
21c:ガイド溝
22:弁箱
22a:円穴状支持部
22b:弁箱本体
22c:弁箱ケース
22d:スリット
23:吸引量調節レバー
23a:突起
24:流体通路
25:ホース
27:ノズル継ぎ手
28a:カバーa
28b:カバーb
28c:カバーc
3:従来の歯科用吸引装置
31:弁体
31a:吸引量調整孔
31b:円柱部
32:弁箱
32a:円穴状支持部
33:吸引量調整レバー
34:流体通路
35:ホース
36:Oリング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、
流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備えてなることを特徴とする歯科用吸引装置。
【請求項2】
吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体(11)と、
前記弁体(11)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(12a)を具有する弁箱(12)と、
前記円板部(11b)の外周と前記弁箱の円穴状支持部(12b)の間に嵌装されたOリングと、
前記円板部(11b)の外端面に突設された吸引量調整レバー(13)とから構成されることを、特徴とする請求項1に記載の歯科用吸引装置。
【請求項3】
吸引量調整用の板体部(21a)とその両端部に直交し、外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝(21c)が設けられた円板部(21b)を有する弁体(21)と、
前記弁体(21)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(22a)を具有する弁箱本体(22b)と、
前記弁箱本体(22b)が挿嵌され側壁にスリット(22d)を有する円筒状の弁箱ケース(22c)とからなる弁箱(22)と、
前記スリット(22d)を貫挿して、内壁に垂設された突起(23a)が前記ガイド溝(21c)に遊嵌される如く前記弁箱ケース(22c)の側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバー(23)とから構成され、
前記吸引量調整レバー(23)の直線運動を弁体(21)の回転運動に変換する機構を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の歯科用吸引装置。
【請求項4】
直線回転運動変換機構が、
吸引量調整レバー(23)を直線的にスライドさせると突起(23a)は、スリット(22d)を通してガイド溝(21c)の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝(21c)の回転角度が変わり、弁体(21)の回転運動に変換されることを特徴とする請求項3に記載の歯科用吸引装置。
【請求項1】
口腔内の流体を吸引する手持ち型歯科用吸引装置において、
流体通路に、吸引量調整用の板体部とその両端部に直交する保持用の円板部を有する弁体と、
前記弁体を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部を具有する弁箱とからなる開閉弁を備えてなることを特徴とする歯科用吸引装置。
【請求項2】
吸引量調整用の板体部(11a)とその両端部に直交する円板部(11b)を有する弁体(11)と、
前記弁体(11)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(12a)を具有する弁箱(12)と、
前記円板部(11b)の外周と前記弁箱の円穴状支持部(12b)の間に嵌装されたOリングと、
前記円板部(11b)の外端面に突設された吸引量調整レバー(13)とから構成されることを、特徴とする請求項1に記載の歯科用吸引装置。
【請求項3】
吸引量調整用の板体部(21a)とその両端部に直交し、外端面に中心から半径方向へ削成されたガイド溝(21c)が設けられた円板部(21b)を有する弁体(21)と、
前記弁体(21)を回動自在に摺接・支承する円穴状支持部(22a)を具有する弁箱本体(22b)と、
前記弁箱本体(22b)が挿嵌され側壁にスリット(22d)を有する円筒状の弁箱ケース(22c)とからなる弁箱(22)と、
前記スリット(22d)を貫挿して、内壁に垂設された突起(23a)が前記ガイド溝(21c)に遊嵌される如く前記弁箱ケース(22c)の側面に配設された半円筒状の吸引量調整レバー(23)とから構成され、
前記吸引量調整レバー(23)の直線運動を弁体(21)の回転運動に変換する機構を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の歯科用吸引装置。
【請求項4】
直線回転運動変換機構が、
吸引量調整レバー(23)を直線的にスライドさせると突起(23a)は、スリット(22d)を通してガイド溝(21c)の側面を押しながらスライドするため、連動してガイド溝(21c)の回転角度が変わり、弁体(21)の回転運動に変換されることを特徴とする請求項3に記載の歯科用吸引装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−106623(P2013−106623A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251365(P2011−251365)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(390011121)株式会社モリタ東京製作所 (28)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(390011121)株式会社モリタ東京製作所 (28)
【Fターム(参考)】
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