説明

歯科用実習装置及び歯科用ユニット

【課題】歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットに電気、エア、水等の接続手段を設けると共に、さまざまな実習形態に合わせて自由にレイアウトする。
【解決手段】床又は/及び側壁に電気、エア、水等の接続手段を設けると共に、複数の歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットに、前記接続手段に接続する接続手段を設け、かつ複数の歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットにキャスタを設けて移動自在にすることにより、前記各接続手段を介して複数の歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットを接続し、さまざまな実習形態に合わせて多様なレイアウトをする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用実習装置及び歯科用ユニットに関し、特に歯科用実習装置及び/又は歯科用ユニットに電気、エア、水等を接続して自由にレイアウトする接続手段に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から歯科大学等において限られた空間内でさまざまな実習形態に合わせた実習机等の配置が要求されている。またこのことに関連して下記特許文献1及び2に記載された発明が公知となっている。
【0003】
特許文献1の発明は、理美容院におけるシャンプユニットを移動可能にすると共に、複数の理美容椅子それぞれの床側にシャンプユニットの配管接続手段を設け、必要に応じてシャンプユニットをいずれかの理美容椅子の所に移動し、給湯配管を接続して洗髪作業を行うものである。即ち、各理美容椅子にシャンプユニットを設備しないで1台のシャンプユニットを移動して使用することにより設備費を削減するというものである。
【0004】
特許文献2の発明は、前記特許文献1と同様に各理美容椅子の床下に複数の配管接続手段が設けられており、この配管接続手段にシャンプユニットを選択的に接続するものである。
【0005】
しかしながら、前記特許文献1及び2はシャンプが必要になった理美容椅子のところにシャンプユニットを移動して床下に設けられた配管接続手段に接続するだけであり、理美容椅子やシャンプユニット等のレイアウトを自由に変更するものではない。
【特許文献1】特公平8−17722号公報
【特許文献2】特公平8−17723号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、歯科用実習装置や歯科用ユニット相互間を、接続手段を介して電気、エア、水等を接続し、かつ複数の歯科用実習装置をさまざまな実習形態に合わせて自由にレイアウトできる構成にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の歯科用実習装置及び歯科用ユニットは、電気、エア、水等の接続手段を床又は/及び側壁に設け、かつ接続ユニット、歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットに、前記接続手段に接続する接続手段を設け、前記各接続手段を介して前記接続ユニット、歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットを多様に接続して自由にレイアウトするものである。なお前記各接続手段は、モジュール化してワンタッチ接続が可能に構成されている。
床側の接続手段は、床下に設けた水受ケース内に備えられ、また水受ケース内には接続手段から漏れる漏水を検知する検知手段が設けられており、この検知手段により電気的接続状態の確認ができるように構成されている。
接続ユニットは、床下の接続手段に接続すると共に、固定あるいは水平回転または移動可能に構成され、または接続ユニットは床面下に設けると共に、垂直上方に起伏可能に構成されている。歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットは移動手段にて移動可能に構成されている。
【発明の効果】
【0008】
上記構成の歯科用実習装置及び歯科用ユニットは、それぞれに設けられた接続手段と床や壁面に設けられた接続手段、または接続ユニットに設けられた接続手段を介して接続し、更に複数の歯科用実習装置相互間を連続的に接続するなどにより、接続ユニットを介して歯科用実習装置または歯科用ユニットを自由にレイアウトすることが可能になる。更に接続手段をモジュール化してワンタッチ接続を可能にしたことにより接続が短時間かつ容易になる。
【0009】
また床下に設けられた接続手段の電気的接続状態は、水受ケース内に設けられた漏水検知手段にて漏水を検知することにより接続不良が未然に防止され、接続を確実にすることができる。
床面下に設けられた接続ユニットは、使用時には垂直上方に起立させ、不使用時には倒して床面下に収納して床面の開口部を閉止することにより床面の障害物をなくして室内を有効利用することができる。また回転可能に構成された接続ユニットは、歯科用実習机の配置角度や位置を変更して多様なレイアウトをすることが容易である。
以上により、限られた室内空間にて歯科用実習装置や歯科用ユニットをさまざまな実習形態に合わせて短時間かつ容易にレイアウトすることができ、室内空間の有効活用が可能となる。また床側の接続手段は必要最小限に設けることにより工事費や設備費が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
歯科用実習装置や歯科用ユニットに電気、エア、水等を接続し自由にレイアウトする目的を、床下や壁面の主要部分に最小限の接続手段を設けると共に、この接続手段に接続する接続手段を接続ユニット、歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットに設け、更にこれらの接続手段をモジュール化してワンタッチ接続を可能にし、相互間を自由にかつ短時間に接続できる構成にした。これにより、床面等に多くの接続手段を設けずに歯科用実習装置及び歯科用ユニットのそれぞれを接続して自由にレイアウトすることを実現した。
【実施例1】
【0011】
図1から図6は本発明の実施例1を示し、図1はモジュール化した接続手段を示す図、 図2は電気関係のジョイントを示す図、図3はエア、水関係のジョイントを示す図、図4は床下接続手段の必要最小限配置例を示す図、図5は床下の接続手段と歯科実習机の接続手段との接続を示す断面の正面図、図6は同上面図である。
【0012】
初めに、歯科用実習装置である歯科実習机、歯科用ユニット、床下あるいは側壁等の相互間をワンタッチで接続する接続手段のモジュール化について説明する。
図1(a)(b)に示すようにモジュール化された接続手段1は供給側ジョイントP及び受給側ジョイントQからなり、ジョイントP及びQそれぞれは100V電源1a、バキューム信号線1b、エア1c、バキューム(ドライ)1d、バキューム(ウエット)1e、水1f、排水1gのジョイントからなり、矢印で示す方向にワンタッチ接続が可能に構成されている。
【0013】
また前記の接続手段1における100V電源1a、バキューム信号線1bのジョイントは、図2に示すようにジョイントP及びQそれぞれの接続端子面Sにマグネット2が設けられており、ジョイントPとQを接近させるだけで相互間にマグネット2の吸引力が作用し、端子間が吸引されてワンタッチ接続ができる構成になっている。またエア1c、バキューム(ドライ)1d、バキューム(ウエット)1e、水1f、排水1gのジョイントについては図3(a)(b)に示すようにジョイントP及びQそれぞれにバネ3、4の付勢にて押圧され流路が閉止される逆止弁5、6が設けられている。
【0014】
この構成のジョイントP及びQは、(a)図に示すようにジョイントP及びQが接続されていない状態では、逆止弁5,6それぞれがバネ3、4の付勢で押圧され双方の流路は閉止されている。即ちジョイントPでは矢印7で示す水やエアの供給は停止され、ジョイントQでは矢印8で示す水やエアの逆流が停止されている。また(b)図に示すようにジョイントPとQを接続した状態では、ジョイントPの逆止弁5がジョイントQの挿入端9にて押圧され、バネ3の付勢に抗して後退することにより矢印7で示す供給側の流路が開放される。一方、ジョイントQ側の逆止弁6はジョイントP側から供給される流体の圧力にてバネ4の付勢に抗して後退し、流路が開放される。これにより供給側から受給側へと一方向に流路が開通される。以上の構成により接続手段1はワンタッチで着脱が可能になる。
【0015】
つぎに歯科実習机と床下に設けられた電気、エア、水等の接続手段について説明する。
例えば図4に示すように一方の壁側に教卓10や黒板11が設けられた実習室12の床13全面に対して床下接続手段1が必要最小限、本実施例では4箇所に設けられている。そしてこの接続手段1の構成は、図5及び6に示すように床13に四角穴14を開口し、その穴14内に水受ケース15を設け、水受ケース15内に接続手段であるジョイントPを設ける。この場合、水受ケース15には外部接続手段16から配管17が貫通してジョイントPに接続されている。なお水受ケース15の上面には軸18を中心に回転する回転開閉式床カバー19が設けられている。そしてこの床カバー19は後述する歯科実習机側の接続手段をワンタッチ接続する際に回転して水受ケース15上面を開口するように構成されている。
【0016】
また水受ケース15はジョイント部からの漏水20aを床下に拡散させないように受けるものであるが、漏水20aの水位が上昇すると電気的接続に異常が生じる恐れが有るのでこれを防止するために漏水20aの水位検出手段20が水受ケース15内に設けられている。これにより異常水位に達した場合に検出手段20から警報を発して電気的接続の異常を防止することが可能になる。なお警報はブザー、音声、光あるいは画面表示などの手段も可能である。また前記検出手段20に替えて電気的に接続状況を表示する手段も可能である。
【0017】
一方、図5及び6に示す歯科実習机21には移動手段であるキャスタ22が設けられ、また床下のジョイントPに接続するジョイントQが上下動するガイドプレート23に固定されている。このガイドプレート23はその側方に突出したペダル24を足ふみすることによりガイドプレート23がバネ25の付勢に抗して下降し、ジョイントQがジョイントPに対してワンタッチで接続される構成になっている。なおガイドプレート23はその側面に固定された上下2個の直動ガイド26,27が軸28にガイドされている。また直動ガイド27は軸受け29aに支えられたバネ25の付勢でガイドプレート23を押し上げ、ガイドプレート23の上昇は直動ガイド26が軸受け29bに当接することによって制限される構成になっている。
【0018】
この構成により下降したガイドプレート23は、その下端30が床カバー19に突き当たる。このとき、床カバー19は軸18を中心に90度上方に回転して水受ケース15の上面が開放される。これによりガイドプレート23は更に下降してジョイントQがジョイントPに接続される。このようにジョイントP及びQが接続した状態は、ガイドプレート23の位置が、ガイドプレート23に設けられた係止穴31にラッチ32が自動的に係止することにより維持される。
【0019】
なおラッチ32の構成は、その下端がバネ33の付勢にて押圧されており、軸34を中心に回転して下端がガイドプレート23の係止穴31に係止されるように構成されており、ラッチストッパー36はラッチ32の回転角度を制限してラッチ32の係止状態を保つ。従ってこの構成でジョイントPとジョイントQの接続を解除する場合は、ラッチ32の係止を手動で解除することによりガイドプレート23がバネ25の付勢で自動的に上昇し、接続が開放される。なお図5における符号37は床下に設けられた外部接続手段16のコック開閉操作及び床下点検時に開閉する点検用蓋である。
【実施例2】
【0020】
図7は本発明の実施例2を示す床下接続手段と歯科実習机の接続手段を示す図である。
本実施例では、前記実施例1にて床下の接続手段に接続した歯科実習机に対して、他の歯科実習机を接続してその相互間に電気、エア、水等を供給する手段について説明する。
【0021】
図7に示すように、複数の歯科実習机21は全て移動手段として下面にキャスタ22が設けられている。また歯科実習机21それぞれの側面における一方の側にはモジュール化された接続手段としてジョイントPが、他方の側にはジョイントQが設けられており、ジョイントPとジョイントQとの間は電線及びフレキシブルホース38にて連結されている。なお電線及びフレキシブルホース38の途中に設けられた制御ボックス39は歯科実習作業をするために電気、エア、水等を制御するものである。更に、歯科実習机21の接続面における一方の側には位置決め用の複数のガイド軸40(本実施例では3箇所)が設けられ、対抗する他方の接続面には前記ガイド軸40を嵌合する複数のガイド穴41が設けられ、このガイド軸40とガイド穴41が嵌合することにより歯科実習机21相互間が正確に位置決めされ、接続手段を確実に接続することが可能になる。更に接続面の一方の側にはレバー42とレバー42と一体的にラッチ43が設けられ、他方の側にはラッチ43を係止する係止軸44が設けられている。これによりレバー42を軸45中心に90度回転してラッチ43を係止軸44に係止し、歯科実習机21の相互間を確実に固定して接続状態を保つことが可能になる。
【実施例3】
【0022】
図8及び図9は本発明の実施例3を示し、図8は接続ユニットと歯科実習机との接続手段を示す斜視図、図9は同側面図である。
本実施例は、接続ユニットを介して歯科実習机を接続する場合であって、前記実施例2と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8及び9に示すように接続ユニット46は床上に立設し、図示しない電源スイッチやコックなどを装備すると共に、側面に接続手段1(ジョイントP)が設けられ、下面側は床下に設けられた接続手段(ジョイントQ)に電線及びフレキシブルホース38にて接続され、ジョイントQは図示しない床下のジョイントPに接続されている。一方、歯科実習机21の両側面には図9に示すように接続手段として一方の面にジョイントQ、他方の面にジョイントPが設けられている。
【0023】
これにより図9に示すように接続ユニット46を介して歯科実習机21を接続し、この歯科実習机21に更に複数の歯科実習机21を接続することにより多様なレイアウトが可能になる。なお本実施例においては接続ユニット46の一方の側面にジョイントPが設けられた例について説明したが、2側面乃至4側面にジョイントPを設けることができるので、更に多様な接続が可能になる。
【実施例4】
【0024】
図10は本発明の実施例4を示す移動式接続ユニットの側面図である。
本実施例では、前記実施例3における床に固定する接続ユニットに替えて、床上を移動可能に構成したものであって、前記実施例3と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0025】
図10に示すように移動式接続ユニット63は、移動手段として底面に複数のキャスタが設けられ、一方の側面には、前記実施例1における図5に示すモジュール化された床下のジョイントPに対して接続するジョイントQが、上下動可能なガイドプレート23に固定されている。このジョイントQは、ガイドプレート23のペダル24を足ふみすることにより下降してワンタッチでジョイントPに接続することができる。なおこの接続手段の構成及び操作方法の詳細は前記実施例1にて説明しているのでその説明を省略する。また他方の側面には接続手段としてモジュール化されたジョイントPが設けられていて、歯科実習机の側方に設けられたジョイントQを接続することができるように構成されている。
【0026】
これにより移動式接続ユニット63は、キャスタ22を介して移動し、複数個所に設けられた床下の接続手段に対して選択的に接続することが可能になる。なお接続手段はモジュール化されたジョイントP及びジョイントQからなるのでワンタッチで短時間にかつ容易に接続することができる。更に、他の側方にはジョイントPが設けられているので複数の歯科実習机21を押し当てるだけで連続的にワンタッチ接続ができ、多様なレイアウトが可能になる。
【実施例5】
【0027】
図11から図14は本発明の実施例5を示し、図11は回転式接続ユニットと歯科実習机との接続を示す側面図、図12は回転を示す上面図、図13は回転式接続ユニットと歯科実習机の接続手段を示す斜視図、図14は回転したレイアウトの例を示す図である。
本実施例では、前記実施例3における接続ユニットを回転可能に構成したものであり、前記実施例3と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0028】
接続ユニット47は図11に示すように床面上にて垂直上方に設けられ、下面がボルト48で固定された支柱49を介して回転軸50を中心に回転可能であり、図12に示すように90度の回転が可能である。接続ユニット47の下面は図11に示すように床面に設けられた外部接続手段16に対して電線やフレキシブルホース38にて接続され、側面には接続手段であるジョイントPが設けられている。なお本実施例では接続ユニット47の一方の側面に接続手段を設けた例について説明したが2側面乃至4側面に接続手段を設けることもできる。
【0029】
この構成により、図13に示すように接続ユニット47を介して複数の歯科実習机21を連続的に連結することができ、更に図14に示すように接続ユニット47に連結された歯科実習机21を水平面内にて回転することにより向かい合わせ配置や一列配置など多様なレイアウトが可能になる。なお本実施例の接続ユニット47は回転軸50を中心に回転する構成について説明したが、これに限らず、リンク機構にて移動させることも可能である。
【実施例6】
【0030】
図15から図17は本発明の実施例5を示し、図15は起伏式接続ユニットと歯科実習机との接続を示す図、図16は起伏式接続ユニットと歯科実習机との接続手段を示す斜視図、図17は接続ユニットを介した歯科実習机を接続したレイアウト例を示す図である。
本実施例は、前記実施例3及び4における接続ユニットに替えて、図15に示すように接続ユニット51を倒して床面下に収納し、また一端を軸に回動して鉛直上方に起こすことができる起伏可能な構成にしたものである。なお前記実施例3及び4と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0031】
図15に示すように本実施例の接続ユニット51は、倒した状態で床13の面と同一面になるように設定されており、床面下に収納した状態では、接続ユニット51を収納するために床に開口した穴を閉止し、接続ユニット51が開口部の蓋になっている。また接続ユニット51は、回転軸52側端部には床下の外部接続手段16に対して電線及びフレキシブルホース38にて接続されており、起立させた状態で下端部を図示しないネジにて固定することにより、歯科実習机のジョイントQの接続が可能になる。また接続ユニット51の側面にはジョイントPが設けられている。
【0032】
この構成の接続ユニット51は、使用しないときは倒して床下に収納しておくことにより床面を有効活用することができ、使用時には垂直上方に起こして固定し、側面に設けられたジョイントPに対し図16に示すように複数の歯科実習机21を連続的に接続するなどにより多様なレイアウトが可能になる。なお床面には図15に示すように床下の外部接続手段16を操作あるいは点検する点検用蓋37が設けられている。
【0033】
次に、以上の実施例で述べた接続ユニットを介して歯科実習机を接続し、歯科実習室内でさまざまな実習形態に合わせて多様なレイアウトをする例を図17に示す。
(a)図は接続ユニット46を中心にしてその両側面それぞれに2台の歯科実習机21を接続した例である。
(b)図は接続ユニット46を中心にしてその両側面それぞれに4台の歯科実習机21を接続した例である。
(c)図は接続ユニット46を中心にして、その両側面に4台の歯科実習机21を並列に接続した例である。
(d)図は接続ユニット47の4面に歯科実習机を接続した例である。
【実施例7】
【0034】
図18及び図19は本発明の実施例6を示し、図18巾木配管を用いた接続ユニットと歯科用ユニットとの接続を示す斜視図、図19は巾木配管を用いた1つの接続ユニットに2台の歯科用ユニットを接続した一部斜視図である。
本実施例は、接続手段を側壁に設けた巾木配管を用いた接続手段に歯科用ユニットを接続することについて説明する。図18及び19に示すように、壁面53下端縁に沿って電気、エア、水等を供給する電線及びフレキシブルホース38からなる巾木配管54を設け、この巾木配管54に接続ユニット55を設ける。一方、ユニットチェア56、スピットン57、アシスタントハンガー58、ドクターテーブル59などを備えた歯科用ユニット60に移動手段としてベースキャスタ61を設けて移動可能であり、巾木接続ユニット55と歯科用ユニット60との間は電線及びフレキシブルホース38にて接続する構成である。この場合、図18に示すように歯科用ユニット60から接続用アーム62を取り出して巾木配管54側の巾木接続ユニット55に接続してもよい。
【0035】
また図19に示すように巾木配管54に接続した1つの巾木接続ユニット55に複数の歯科用ユニット60を接続することができる。なお巾木接続ユニット55は巾木配管54の複数個所に設けることができる。これにより歯科用ユニット60を任意の位置にレイアウトすることが可能になる。
なお、以上述べた本発明の接続ユニットには図示しない技工用キャビネットを接続することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】モジュール化した接続手段を示す図である。(実施例1)
【図2】電気関連のジョイントを示す図である。(実施例1)
【図3】エア、水関連のジョイントを示す図である。(実施例1)
【図4】床下接続手段の必要最小限配置例を示す図である。(実施例1)
【図5】床下の接続手段と歯科実習机の接続手段との接続を示す断面の正面図である。(実施例1)
【図6】同上面図である。(実施例1)
【図7】床下接続手段と歯科実習机の接続手段を示す図である。(実施例2)
【図8】接続ユニットと歯科実習机との接続手段を示す斜視図である。(実施例3)
【図9】同側面図である。(実施例3)
【図10】移動式接続ユニットと歯科実習机との接続を示す側面図である。(実施例4)
【図11】回転式接続ユニットと歯科実習机との接続を示す側面図である。(実施例5)
【図12】回転を示す上面図である。(実施例5)
【図13】回転式接続ユニットと歯科実習机の接続手段を示す斜視図である。(実施例5)
【図14】回転したレイアウトの例を示す図である。(実施例5)
【図15】起伏式接続ユニットと歯科実習机との接続を示す図である。(実施例6)
【図16】起伏式接続ユニットと歯科実習机との接続手段を示す斜視図である。(実施例6)
【図17】接続ユニットを介した歯科実習机を接続したレイアウト例を示す図である。(実施例6)
【図18】巾木配管を用いた接続ユニットと歯科用ユニットとの接続を示す斜視図である。(実施例7)
【図19】巾木配管を用いた1つの接続ユニットに2台の歯科用ユニットを接続した一部斜視図である。(実施例7)
【符号の説明】
【0037】
1 接続手段
2 マグネット
3,4,25,33 バネ
5,6 逆支弁
7,8 矢印
9 挿入端
10 教卓
11 黒板
12 実習室
13 床
14 四角穴
15 水受ケース
16 外部接続手段
17 配管
18,28,34 軸
19 床カバー
20 水位検出手段
21 歯科実習机
22 キャスタ
23 ガイドプレート
24 ペダル
26,27 直動ガイド
29 軸受
30 下端
31 係止穴
32 ラッチ
36 ラッチストッパー
37 点検用蓋
38 電線及びフレキシブルホース
39 制御ボックス
40 ガイド軸
41 ガイド穴
42 レバー
43 ラッチ
44 係止軸
45 レバー軸
46,47,51,55,63 接続ユニット
48 ボルト
49 支柱
50,52 回転軸
53 壁面
54 巾木配管
56 ユニットチェア
57 スピットン
58 アシスタントハンガー
59 ドクターテーブル
60 歯科用ユニット
61 ベースキャスタ
62 接続アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気、エア、水等の接続手段を床側又は/及び壁側に設け、かつ接続ユニット、歯科用実習装置あるいは歯科用ユニットに、前記接続手段に接続する接続手段を設け、前記各接続手段を介して前記接続ユニット、歯科用実習装置、歯科用ユニットを接続し、あるいは複数の歯科用実習装置相互間を連続的に接続するなど多様に接続して自由にレイアウトすることを特徴とする歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項2】
前記接続手段は、電気、エア、水等を接続する一対のジョイントからなり、モジュール化してワンタッチ接続を可能にしたことを特徴とする請求項1記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項3】
床下に水受ケースを設けると共に、該水受ケース内に前記接続手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項4】
前記水受ケース内に漏水の検知手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項5】
前記接続手段を床下に設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項6】
前記接続ユニットを床下に設けると共に、垂直上方に起伏可能に構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項7】
前記接続ユニットは、床下に伏せた時に、該起伏式接続ユニットの上面が床面と同一面となり、床面開口部を閉止することを特徴とする請求項6記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。
【請求項8】
前記接続ユニットを床上に立設すると共に、回転可能に構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット
【請求項9】
前記接続ユニット、歯科用実習装置及び歯科用ユニットを、移動手段を介して移動可能に構成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の歯科用実習装置及び歯科用ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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