説明

歯科用観察装置

【課題】簡便な操作で歯列全体の画像を取得する。
【解決手段】歯牙Aの画像を取得しながら操作者によって歯列方向に沿って移動させられる撮像部3と、該撮像部3によって取得された画像のうち指定された画像を格納する格納部52と、撮像部3によって取得された画像内から歯間位置を検出する歯間位置検出部53と、該歯間位置検出部53によって画像内の所定の位置において歯間位置が検出された場合に、当該画像を格納するように格納部52に対して指定する制御部54とを備える歯科用観察装置1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用観察装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、歯科診療において、画像診断のための歯牙の画像を取得する歯科用観察装置が知られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−90091号公報
【特許文献2】特開2007−167547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2の装置で歯列全体にわたって画像を取得しようとした場合、操作者は、1つの歯牙に対して装置を位置決めして撮像した後に装置を隣の歯牙の位置に移動させる、という操作を歯牙の数だけ繰り返さなければならず、手間と時間がかかるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡便な操作で歯列全体の画像を取得することができる歯科用観察装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、歯牙の画像を取得しながら操作者によって歯列方向に沿って移動させられる撮像部と、該撮像部によって取得された画像のうち指定された画像を格納する格納部と、前記撮像部によって取得された画像内から歯間位置を検出する歯間位置検出部と、該歯間位置検出部によって前記画像内の所定の位置において前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を格納するように前記格納部に対して指定する制御部とを備える歯科用観察装置を提供する。
【0006】
本発明によれば、操作者が撮像部を歯列に沿って移動させることにより、撮像部によって取得された歯牙の画像が格納部に格納されるので、操作者は格納部から取得した画像によって歯牙を観察することができる。
この場合に、撮像部によって逐次取得される画像内において、歯間位置検出部によって検出される歯間位置は、操作者による撮像部の操作に伴って移動する。制御部は、その移動する歯間位置が画像内の所定の位置に配置されたときに、当該画像を指定して格納部に格納させる。すなわち、歯列に沿って1つ1つの歯牙が順番に識別され、識別された歯牙が所定の位置に配された画像が格納部に格納される。これにより、操作者は、撮像部を歯列に沿って移動させるだけの簡便な操作で、歯列全体にわたって画像を取得することができる。
【0007】
上記発明においては、前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と同じ側から前記歯牙の高さ方向に対して斜めに検出光を照射する照射部を備え、前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の反射光とともに前記歯牙の画像を取得し、前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記反射光の形状に基づいて前記歯間位置を検出することとしてもよい。
このようにすることで、画像内において、歯牙の略平坦な部分では反射光が略直線形状になるのに対し、窪んだ歯間位置においては反射光が山形状または谷形状になるので、この形状の違いから歯間位置を容易に検出することができる。
【0008】
また、上記発明においては、前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と同じ側から検出光を照射する照射部を備え、前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の透過光とともに前記歯牙の画像を取得し、前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記透過光の強度に基づいて前記歯間位置を検出することとしてもよい。
このようにすることで、厚みのある歯牙の略中央部分に比べて厚みの少ない歯間位置においては、照射した光の反射強度が低くなるので、この反射光の強度の違いから歯間位置を容易に検出することができる。
【0009】
また、上記発明においては、前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と異なる側から検出光を照射する照射部を備え、前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の透過光とともに前記歯牙の画像を取得し、前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記透過光の強度に基づいて前記歯間位置を検出することとしてもよい。
このようにすることで、歯牙の略中央部分に比べて歯間位置においては透過光の強度が高くなるので、この透過光の強度の違いから歯間位置を容易に検出することができる。
【0010】
また、上記発明においては、上記検出光が、近赤外光を含んでいてもよい。
このようにすることで、前記検出光が歯牙を透過する際に、検出光の透過性が高くなるので、より容易に検出しやすくなる。
【0011】
また、上記発明においては、前記撮像部によって取得される前記画像の前記歯列における位置情報を取得する位置情報取得部を備え、前記制御部は、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報と対応付けて前記画像を前記格納部に格納することとしてもよい。
このようにすることで、操作者は、格納部に格納された各画像に表示された歯牙が歯列のどの位置の歯牙であるかを容易に認識することができる。
【0012】
また、上記発明においては、前記制御部は、前記画像内の左右方向の略中心位置において前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を前記格納部に格納させることとしてもよい。
このようにすることで、隣り合う2つの歯牙が歯間位置を略中心にして撮像された画像を格納部に格納させることができる。
【0013】
また、上記発明においては、前記制御部は、前記画像内の各左右両側の所定の領域において2つの前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を前記格納部に格納させることとしてもよい。
このようにすることで、各歯牙が略中心に撮像された画像を格納部に格納させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、簡便な操作で歯列全体の画像を取得することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る歯科用観察装置の全体構成図である。
【図2】(a)図1の歯科用観察装置によって撮像される歯牙の画像および(b)(a)の画像から抽出されたレーザ光の反射光を示す図である。
【図3】歯列と、図1の歯科用観察装置の格納部に格納される画像との位置関係を説明する図である。
【図4】格納部に格納する画像の変形例を説明する図であり、(a)図1の歯科用観察装置によって撮像される歯牙の画像および(b)(a)の画像から抽出されたレーザ光の反射光の反射光を示す図である。
【図5】歯列と、図1の歯科用観察装置の格納部に格納される画像との位置関係の変形例を説明する図である。
【図6】図1の歯科用観察装置の変形例を示す図である。
【図7】(a)図6の歯科用観察装置によって撮像される歯牙の画像および(b)(a)の画像から抽出されたレーザ光の透過光の強度を示す図である。
【図8】図1の歯科用観察装置のもう1つの変形例における画像処理ユニットの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態に係る歯科用観察装置1について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る歯科用観察装置1は、図1に示されるように、歯牙Aにレーザ光(検出光)Lを照射するレーザ光源(照射部)2と、歯牙Aの像を撮像する撮像部3と、該撮像部3によって撮像された画像をモニタ4に出力するとともに撮像された画像のうち一部を格納する画像処理ユニット5とを備えている。
【0017】
レーザ光源2は、歯列に沿う方向のライン状のレーザ光Lを、歯牙Aの高さ方向に対して斜め方向から歯牙Aに対して照射する。これにより、歯牙Aの表面においてレーザ光Lは、歯牙Aの凹凸形状に応じて形状が変化する。すなわち、図2(a)に示されるように、略平端な各歯牙Aの中央部分ではレーザ光Lが略直線状になるのに対し、歯間位置においては他の部分よりも窪んでいるためレーザ光Lが山形状または谷形状になる。なお、図2(a)では、下の歯列の歯牙Aに対して下方向からレーザ光Lを照射した場合を例示している。
【0018】
撮像部3は、例えば、CCDあるいはCMOSのような撮像素子であり、歯牙Aに対してレーザ光源2と同じ側に配置されている。また、撮像部3およびレーザ光源2は、図示しない筐体内に一体に設けられている。操作者は、筐体を把持し、撮像部3およびレーザ光源2を歯牙Aに対向させた状態で筐体を口腔内において歯列方向に移動させることにより、撮像部3によって歯牙Aの像を、該歯牙Aからのレーザ光Lの反射光L’とともに撮像することができる。撮像部3は、撮像した画像データを画像処理ユニット5に送信する。撮像部3によって歯牙Aの十分に鮮明な像が撮像されるように、図示しない照明光源から照明光が歯牙Aに対して照射されてもよい。
【0019】
画像処理ユニット5は、撮像部3によって撮像された画像データから画像を生成する画像生成部51と、該画像生成部51によって生成された画像のうち指定された画像を格納する格納部52と、該画像生成部51によって生成された画像内から歯間位置を検出する歯間位置検出部53と、該歯間位置検出部53によって検出された歯間位置に基づいて格納部52に格納する画像を指定する制御部54とを備えている。
【0020】
画像生成部51は、生成した画像Gをモニタ4と歯間位置検出部53とに出力する。操作者は、撮像部3によって現在撮像されている歯牙Aの像をモニタ4によって観察することができる。また、画像生成部51は、生成した画像Gを一時的に保持する。
【0021】
歯間位置検出部53は、画像生成部51によって連続して生成される画像G内から、例えば、レーザ光Lが示す所定の色の画素を抽出する、または、所定の値以上の輝度値の画素を抽出することにより、図2(b)に示されるように、反射光L’を抽出する。そして、歯間位置検出部53は、抽出したライン状の反射光L’の各位置における傾きを算出し、算出した傾きが不連続で変化する位置(図中の丸印参照。)を歯間位置Pとして検出する。歯間位置検出部53は、検出した歯間位置Pの位置情報を制御部54に出力する。
【0022】
制御部54は、歯間位置検出部53から歯間位置Pの位置情報を時系列に沿って受信することにより歯間位置Pを追跡する。そして、制御部54は、歯間位置Pが画像Gの左右方向の所定の中心領域Bに配置されたときに、当該歯間位置Pが検出された画像Gを指定して画像生成部51から格納部52に格納させる。
【0023】
このように構成された本実施形態に係る歯科用観察装置1の作用について、以下に説明する。
本実施形態に係る歯科用観察装置1を使用して歯列全体を観察するには、撮像部3を歯牙Aに対向させ、レーザ光Lを歯牙Aに対して歯列に沿う方向に照射させた状態で、モニタ4に表示される歯牙Aの画像を観察しながら、歯列の一側の端の歯牙Aの位置から他側の端の歯牙Aの位置まで歯列に沿って筐体を移動させる。このときに、歯科用観察装置1の格納部52には、歯列に沿って連続して撮像された歯牙Aの画像Gのうち、図3に示されるように、歯間位置Pを略中心にして撮像された画像Gが格納される。
【0024】
操作者は、上下の歯列の全長にわたって筐体を移動させた後、格納部52に格納された複数の画像Gを、例えば、コンピュータなどに出力し、これらの画像Gを撮像された時刻の順に配列することにより、歯列全体を観察することができる。
【0025】
このように、本実施形態によれば、操作者が各歯牙Aに対して撮像部3を位置決めしたり撮像のタイミングを決定したりしなくても、歯間位置Pに基づいて1つ1つの歯牙Aが歯列に沿って順番に識別されて全ての歯牙Aを含む歯列全体の画像Gが取得される。したがって、操作者は、歯列に沿って筐体を移動させるだけでよく、簡便な操作で歯列全体にわたって画像を取得することができるという利点がある。
【0026】
なお、本実施形態においては、歯間位置Pが略中心位置に配置された画像Gを格納部52に格納することとしたが、これに代えて、図4(a),(b)に示されるように、歯間位置Pが、画像Gの各左右両側の所定の領域Cに1つずつ配置されたときに、当該画像Gを格納部52に格納することとしてもよい。左右両側の所定の領域Cの幅は、例えば、予め複数の患者の歯牙Aの像を撮像し、1つの歯牙Aが画像Gの略中央に配置されたときに当該歯牙Aの両側の歯間位置Pが配置される領域を測定することにより決定される。
この場合、図5に示されるように、各歯牙Aが略中央に撮像された画像Gが格納部52に格納されることとなる。このようにしても、1つ1つの歯牙を識別して歯列全体の画像Gを取得することができる。
【0027】
また、本実施形態においては、検出光としてライン状のレーザ光Lを用いることとしたが、検出光の形状はこれに限定されるものではなく、例えば円形状や三角形状など、歯牙Aの凹凸形状に応じて形状が変化する光であればよい。また、検出光として、レーザ光ではなく、拡散光やレーザ状の光を用いても良い。
【0028】
また、本実施形態においては、検出光として、ライン状のレーザ光Lに代えて、点状の光を歯列に沿って走査し、走査しながら連続的に画像を取得し、取得した画像を重畳することにより、擬似的にライン状の反射光L’を形成してもよい。この場合、歯間位置検出部53は、擬似的なライン状の反射光L’の各位置における傾きを算出し、算出した傾きが不連続で変化する位置を歯間位置Pとして検出する。
【0029】
また、本実施形態においては、歯間位置Pを反射光L’の形状に基づいて検出することとしたが、歯間位置Pを検出する方法はこの方法に限定されるものではなく、画像から歯間位置Pを検出できる方法であれば他の方法を用いてもよい。
【0030】
例えば、図6に示されるように、レーザ光源2が撮像部3との間に歯牙Aを挟む位置に設けられ、図7(a)に示されるように、撮像部3が歯牙Aとともに該歯牙Aを透過してきたレーザ光Lの透過光L’’を撮像し、歯間位置検出部53が該透過光L’’の強度に基づいて歯間位置Pを検出することとしてもよい。歯間位置Pにおいては、歯牙Aの中心近傍と比べて歯牙Aの厚さが薄く、また、隙間が存在するため、図7(b)に示されるように、透過光L’’の強度が他の部分に比べて高くなる。したがって、透過光L’’の強度が極大となっている位置を歯間位置Pとして検出することができる。
【0031】
また、透過光L’’を用いて歯間位置Pを検出する場合、レーザ光源2は、近赤外光を含んだ光を照射することが好ましい。これにより、レーザ光Lが歯牙Aを透過する際のレーザ光Lの透過率が高くなり、透過光L’’の強度が高くなるため、歯間位置Pをより容易に検出しやすくなる。
【0032】
また、強度を用いて歯間位置Pを検出する方法は、反射光L’においても用いることができる。この場合、レーザ光源2及び撮像部3は図1と同様に設けられ、撮像部3が歯牙Aから反射してきたレーザ光Lの反射光L’を撮像し、歯間位置検出部53が反射光L’の強度に基づいて歯間位置Pを検出する。歯間位置Pは、歯牙Aの略中央部分に比べて厚みが薄いため、反射光L’の強度が他の部分と比較して低くなる。したがって、反射光L’の強度が低い位置を歯間位置Pとして検出することができる。
【0033】
また、本実施形態においては、歯間位置Pが中心領域Bまたは左右両側の領域Cに配置されたときに、レーザ光Lの照射を一時停止させてから撮像した画像を格納部52に格納することとしてもよい。
このようにすることで、画像Gに基づいて歯牙Aを診断する際に、反射光L’または透過光L’’が診断の妨げとなることを防ぐことができる。
【0034】
また、本実施形態においては、図8に示されるように、撮像部3によって撮像される歯牙Aの歯列における位置情報を取得する位置情報取得部55を備え、制御部54が、位置情報取得部55によって取得された位置情報を対応づけて画像Gを格納部52に格納させてもよい。
位置情報取得部55は、歯間位置検出部53によって歯間位置Pが検出されたとき、その歯間位置Pに対して、例えば、該歯間位置Pが検出された順番を位置情報として付して歯間位置Pを追跡する。制御部54は、格納部52に格納させる画像Gを指定するときに、該画像G内の中心領域Bまたは左右両側の所定の領域Cに配置された歯間位置Pに付された番号を画像Gに対応付ける。
【0035】
このようにすることで、例えば、操作者が歯列の途中位置で反対方向に撮像部3を移動させるなどして同一の歯牙Aが複数回撮像された場合でも、操作者は、格納部52から取得した画像Gが、歯列の中のどの位置の歯牙Aを撮像したものであるかを容易に認識することができる。
【0036】
この場合に、制御部54は、既に格納部52に格納させた画像Gと同一の番号を対応付けて画像Gを指定したときは、先に格納部52に格納させた画像Gを格納部52から削除させ、新たに指定した画像Gを格納部52に格納させることとしてもよい。このようにすることで、例えば、操作者が同一の歯牙Aを複数回撮像した場合に、各歯牙Aまたは歯間位置Pについて1つずつ画像Gを格納部52に格納させることができる。
【符号の説明】
【0037】
1 歯科用観察装置
2 レーザ光源(照射部)
3 撮像部
4 モニタ
5 画像処理ユニット
51 画像生成部
52 格納部
53 歯間位置検出部
54 制御部
55 位置情報取得部
A 歯牙
G 画像
L レーザ光(検出光)
L’ 反射光(反射光)
L’’ 透過光
P 歯間位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯牙の画像を取得しながら操作者によって歯列方向に沿って移動させられる撮像部と、
該撮像部によって取得された画像のうち指定された画像を格納する格納部と、
前記撮像部によって取得された画像内から歯間位置を検出する歯間位置検出部と、
該歯間位置検出部によって前記画像内の所定の位置において前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を格納するように前記格納部に対して指定する制御部とを備える歯科用観察装置。
【請求項2】
前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と同じ側から前記歯牙の高さ方向に対して斜めに検出光を照射する照射部を備え、
前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の反射光とともに前記歯牙の画像を取得し、
前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記反射光の形状に基づいて前記歯間位置を検出する請求項1に記載の歯科用観察装置。
【請求項3】
前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と同じ側から検出光を照射する照射部を備え、
前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の反射光とともに前記歯牙の画像を取得し、
前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記反射光の強度に基づいて前記歯間位置を検出する請求項1に記載の歯科用観察装置。
【請求項4】
前記歯牙に対して、前記歯牙の厚さ方向における前記撮像部と異なる側から検出光を照射する照射部を備え、
前記撮像部が、前記照射部から前記歯牙に対して照射された前記検出光の透過光とともに前記歯牙の画像を取得し、
前記歯間位置検出部が、前記画像内の前記透過光の強度に基づいて前記歯間位置を検出する請求項1に記載の歯科用観察装置。
【請求項5】
前記検出光が、近赤外光を含む請求項4に記載の歯科用観察装置。
【請求項6】
前記撮像部によって取得される前記画像の前記歯列における位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
前記制御部は、前記位置情報取得部によって取得された前記位置情報と対応付けて前記画像を前記格納部に格納する請求項1から請求項5のいずれかに記載の歯科用観察装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記画像内の左右方向の略中心位置において前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を前記格納部に格納させる請求項1から請求項6のいずれかに記載の歯科用観察装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記画像内の各左右両側の所定の領域において2つの前記歯間位置が検出された場合に、当該画像を前記格納部に格納させる請求項1から請求項6いずれかに記載の歯科用観察装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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