説明

段ボール製の組み立て用構成体と、該構成体を組み立ててなる構造体

【課題】構造が簡単で優れた耐圧特性を有し、多方面的に使用できる組み立て用の段ボール製構成体とこの構成体を組み立ててなる構造体を提供すること。
【解決手段】構成体40は、両端部を接着することによって多角柱形状に形成され、上端に連続する折りしろを内方に折り曲げて上端開口が形成され、下端に備えた係合片を有する折りしろを折り曲げ当該係合片を係合させることによって底面が形成された側壁板44の内面側に、側壁板44と相同な多角柱形状の内枠体45を、側壁体44に当接させた状態で着脱自在に組み込み構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は段ボール製の組み立て用構成体とこの構成体を組み立ててなる構造体に関するものであり、例えば、地震や火災等の災害時において、災害現場にて簡単に組み立てて使用できる簡易トイレあるいは椅子などとして組み立てできる構成体とこの構成体を組み立てなる構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のかかる組み立て用の構成体としては、段ボール材を加工したものが各種提供されている。とりわけ、地震や大火災等の災害時においては、その被害状況によってトイレが使用不能となることが多く、簡易に組み立て使用できるトイレの提供が要請されており、移動・保管等の利便性を考慮して、段ボール材を加工したものが各種提供されている。
【0003】
一方、近年のアウトドアブームに乗じ、持ち運びに便利で、交通渋滞持などに対応できる簡易トイレや、椅子などの要求度合いも高まっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の係る段ボール製の構造体は不安定な箱体として構成されているため、耐圧強度に難点があり、また、型くずれが起き易いという問題があった。そのため、例えば簡易トイレであると、型くずれすることが原因となって使用時に転倒する危険性が懸念されるものであった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構成が簡単で容易に製造でき、優れた耐圧特性を有し、保管時のコンパクト化が図れるとともに使用時に容易に組み立てできる組み立て用の段ボール製構成体と、この構成体を組み立ててなる構造体を提供するにある。
【0006】
本発明の他の目的とするところは、優れた耐圧特性を有し、例えば収納ケースや子供用椅子など、多方面的に使用できる組み立て用の段ボール製構成体と、この構成体を組み立ててなる構造体を提供するにある。
【0007】
なお、本明細書において、その代表的な実施の態様として簡易トイレを挙げ例示的に説明されているが、簡易トイレの外、例えば収納ケースや子供用椅子などとして使用することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明が採用した手段は、請求項1に係る発明は、両端部を接着することによって多角柱形状に形成され、上端に連続する折りしろを内方に折り曲げて上端開口が形成されそして下端に備えた係合片を有する折りしろを折り曲げ当該係合片を係合させることによって底面が形成される側壁板と、前記多角柱形状と相同な多角柱形状に形成され、前記側壁板の内面側に当接させた状態で着脱自在に組み込まれる内枠体とを有するところに特徴を有する段ボール製の組み立て用構成体として構成されている。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の組み立て用構成体において、前記側壁板の底面が別体の底板として形成されており、側壁板の下端に連続して内方に折り込まれる折りしろに固着されるように構成されている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の組み立て用構成体において、矩形体の中央部を折り畳みかつこの折り畳み方向と直交する向きに折り曲げて多角柱形状に形成され、前記側壁板の中に着脱自在に組み込まれる内枠体がさらに含まれるように構成されている。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1または2に記載の段ボール製の組み立て用構成体において、前記内枠体は、前記側壁板に当接しない折り線を有する略星形柱状に形成されるように構成されている。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の組み立て用構成体において、前記側壁板に、上端もしくは下端のいずれかまたは両方の折りしろによって支持される芯材がさらに備えられるように構成されている。
【0013】
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の組み立て用構成体において、前記内枠体の上端周端縁部に係合可能な大きさを有する蓋体がさらに備えられるように構成されている。
【発明の効果】
【0014】
上記各請求項の発明に係る組み立て用構成体によると、構造が簡単であるために容易に製造でき、保管時や搬送時にコンパクトに収容できる。そして、例えば自然災害時に被災現場において子供でも簡単かつ短時間で組み立てできる。
【0015】
また、段ボール製であるにもかかわらず、従来の係る構造物よりも耐圧特性に優れているため、横向きに型くずれし難い。すなわち、例えば簡易トイレとして使用されたとしても、使用時に転倒することがなく、安心して用を足すことができる。

構造が簡単で容易に製造でき、保管時のコンパクト化が図れ、例えば自然災害時に、被災現場まで容易に搬送できかつ容易に組み立て使用するできる構造体が、組み立てできる。
【0016】
また、側壁体の上端開口が、側壁板の上端に連続する折りしろを内方に折り曲げてあるので、この部分に手を当て横移動させても切り傷などの傷を負うことがない。
【0017】
さらに、隣接する側壁板の折り曲げ部分を互いに衝合わせることができ、耐圧特性、横方向の揺動ズレが防止でき、型くずれしない構造体として組み立てできる。
【0018】
特に、請求項3の発明に係る組み立て用構成体によると、矩形体の中央部を折り畳みかつこの折り畳み方向と直交する向きに折り曲げて多角柱形状に形成された内枠体がさらに含まれ、互いに隣接する折り曲げ部分を互いに衝合わせるように構成されているため、より耐圧特性を向上させることができ、横ズレや型くずれの防止できる構造体として組み立てできる。
【0019】
請求項4の発明に係る組み立て用構成体によると、組み立てた側壁板より内方の位置に、前記側壁板に当接しない折り線を有し水平断面が略星形状に折り曲げた内枠体を組み付けるように構成されているため、より耐圧特性を向上させることができ、横ズレや型くずれの防止できる構造体として組み立てできる。
【0020】
請求項5の発明に係る組み立て用構成体によると、前記側壁板に備えた折りしろによって支持される芯材をさらに備えるように構成されているため、より耐圧特性を向上させることができ、横ズレや型くずれの防止できる構造体として組み立てできる。
【0021】
請求項6の発明に係る組み立て用構成体によると、前記内枠体の上端周端縁部に係合可能な大きさを有する蓋体をさらに備えるように構成されているため、内枠体の上端周端縁部に、蓋体外周端部を衝合させることができ、耐圧特性、横方向の揺動ズレが防止でき、型くずれしないとして組み立てできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて詳細に説明するが、その代表的なものを例示したに過ぎず、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
【0023】
図1は、組み立て式子供用椅子10(実施例1)の概略斜視図である。図2は同子供用椅子10を組み立てる各構成体の展開図であり、図2(a)は底板11、図2(b)は側壁板13、図2(c)は芯材17、図2(d)は内枠体18であり、これらはいずれも段ボールをトムソン刃にて抜き加工することにより作製されている。
【0024】
実施例1の組み立て式椅子10は、ビス止め固定するするための穴12を有する底板11と、他端側に接着させて八角形柱を形成するための糊しろ13aを有するとともに、下端側に連続して内方に折り込まれる折りしろ14aならびに、上端側に連続して内方に折り込まれる折りしろ14bを有する側壁板13と、折り線に従って折り曲げられ、折りしろ14bにより包み込まれるように支持される芯材17と、折り線にしたがってその中央部を折り畳みされ、かつ、この折り畳み方向と直交する向きに折り曲げて底板11と相似な八角柱を形成するための内枠材18と、内枠体の上端周端縁部に係合される蓋体19と、を含みから構成されている。
【0025】
底板11は正八角形のボードとして作製されている。各辺11aの中央部内方には、ビス止め固定するするための穴12が穿設されている。
【0026】
側壁板13は、段ボールの流れ方向に長い方形状に抜き加工されたものであり、底板11と相似な八角形柱を形成するための折り線14cが形成されており、側壁板13の一端には、他端側に接着させて八角形柱を形成するための糊しろ13aが設けてある。側壁板13の下端側に連続して内方に折り込まれる折りしろ14aと、上端側に連続して内方に折り込まれる折りしろ14bが備えられており、折りしろ14aには前記底板11に備えた穴12と対応する位置に、ビスなどでビス止め固定するための穴13bが穿設されている。
【0027】
芯材17は、段ボールの流れ方向に長い方形状に抜き加工されたものであり、底板11と相似な八角柱を形成するための折り線17aが形成されている。なお、側壁板13とは異なり、八角形柱を形成するための糊しろ13aは設けられていない。なお、このような芯材17が組み込まれていると、より耐圧特性を向上させることができ、横ズレや型くずれの防止できる構造体として組み立てできるので好ましいが、芯材が組み込まれていない場合も本発明の一実施の態様とする。
【0028】
内枠体18は、段ボールの流れ方向に長い矩形状に抜き加工され前記側壁板の中に着脱自在に組み込まれるものである。中央部18aを折り畳み、かつ、この折り畳み方向と直交する向きに折り曲げて底板11と相似な八角柱を形成するための折り線18bが形成されている。内方に折り曲げる折り曲げ部18cと折り曲げ部18cの間には僅かな隙間18dが形成されており底板11と相似な八角柱を形成し易くすると共に、折り線部分と折り線部分を線衝合させて、横ズレや型くずれの防止するようになっている。
【0029】
蓋体19は、底板11とほぼ同一の寸法形状でボードに形成されており、前記穴12に類する穴は穿設されていない。なお、このような蓋体19が組み込まれていると、より耐圧特性を向上させることができ、横ズレや型くずれの防止できる構造体として組み立てできるので好ましいが、蓋材組み込まれていない場合も本発明の一実施の態様とする。
【0030】
ついで、実施例1の組み立て式椅子10の組み立て方について、図3〜6を参照しながら説明する。
【0031】
先ず、側壁板13の折り線14cにしたがって折り曲げ、側壁板13の一端に備えた糊しろ13aを他端側に接合させ、底板11と相似な正八角柱を形成する。ついで、側壁板13の下端側に連続する折りしろ14aを内方に折り込み、折りしろ14aの上に、底板11に備えた穴12と、折りしろ14aに備えた穴13bが重なるようにセットし、ビスなどでビス止め固定する。
【0032】
ついで、芯材17を折り線17aにしたがって折り曲げ,底板11と相似な八角柱を形成し、側壁板の折りしろ14bを内方に折り曲げ、芯材17の上端部を包み込むように着脱自在に組み込む。なお、芯材17を備えない場合には、この工程を実施せず、次の工程に進むこと無論である。
【0033】
つぎに、中央部を折り線18aにしたがって折り畳んだ内枠体18を、内方に折り曲げた折りしろ14bに添わせながらセッし、折り畳み方向と直交する向きに折り曲げながら組み込まれる。上端周端縁部に蓋体19が載置されると、実施例1の構造体10が組み上がる。なお、蓋体19を備える必要がない場合には、蓋体19を備える工程を省略できること無論である。
【0034】
つぎに、図7は、段ボール製組み立て式簡易トイレ40(実施例2)の概略斜視図であり、これらはいずれも段ボールをトムソン刃にて抜き加工してなる板状の各構成体を組み立てることによって作製されたものである。
【0035】
この簡易トイレ40は、側壁体44に蓋部材43が回動自在に取り付けられており、前記蓋体19が便座として使用される点(図7参照)、側壁板44の下端に連続する折りしろ44a、44b、44c、44d、44eに係合片44a’、44b’、44c’、44d’、44e’が備えられ(図8(a)参照)、折りしろ44a、44b、44c、44d、44eを折り曲げて各係合片44a’、44b’、44c’、44d’、44e’を係合させることによって底面41が形成されるように構成されている点(図8(b)参照)、内枠体45は、側壁板41の内面側に当接しない折り線部分45aを有する略星形の中空柱状に形成されている点の3点を除き、大要、上記実施例1の椅子10(実施例1)と実質的に同一に構成されているものである。
【0036】
また、側壁体41には蓋部材43がプラネジで取り付けされており、上端開口に対して回動自在に冠着できるようになっている。なお、前記蓋体49は便座として使用される(図10参照)。
【0037】
内枠体45は、中央部を折り畳むとともに、この折り畳み方向と直交する向きに折り曲げ、側壁板44に当接しない折り線部分45aを有する略星形の中空柱状に組み立てられ、側壁板44の内面側に中に着脱自在に組み込まれる(図9参照)。互いに隣接する折り曲げる部分の間には僅かな隙間が形成されている点は上記の通りである。
【0038】
簡易トイレ40において、高分子吸水体や脱臭剤などを収納した収容袋Xの下方を、内枠体45の内部に入れた状態で、収容袋Xの上方開口部を側壁体44と内枠体45の上端部に被せると共に、側壁体44の周縁部に係合させる。 そして、収容袋に排泄物を収容した後には、収容袋Xを取り外すと共に、蓋部材43を回動させて開口部分を閉塞する。これにより、収容袋X内の臭気を遮断すると共に、ハエ等の侵入を防止することができる。なお、繰り返し使用することを考慮すると、収容袋Xの上方開口部を、蓋部材と上端開口部との間に挟み込み、蓋体49(便座)を包み込むようにすることが衛生上好ましい。
【0039】
つぎに、図11は、組み立て式収納ケース60(実施例3)構成する各構成体の展開図であり、これらはいずれも段ボールをトムソン刃にて抜き加工してなる板状に形成されている。図11(a)は有底の箱形状に組み立てられる側壁体61、図11(b)は半割れ内枠体71、図11(c)は半割れ内枠体71を接合するための接合体75である。
【0040】
図において、側壁体61は、組み立て後に有底箱形状に形成されるものであり、収納ケース60の底面となる本体部分62と、本体部分62に連続し折り線63a、63bにしたがって上方に折り曲げられる折りしろ64a、64bとからなり、折りしろ64aには折り線64cが備えられている。また、折りしろ64a、64bには、互いに隣接する折りしろの間を結合させて有底の箱形状に固定するためのネジ取り付け穴65aが穿設されており、さらに、折りしろ64aには、後述する内枠体を固定するためのネジ取り付け穴65bが穿設されている。
【0041】
内枠体70は、両側にネジ取り付け穴72を有し、折り線73にしたがって折り曲げられその両端を互いに衝合させる2枚の半割れ内枠体71と、前記ネジ取り付け穴72と重なる位置に穿設されたネジ取り付け穴74を有し前記内枠体71を筒状に接合固定させる接合体75とから構成されており、半割れ内枠体71の下端部にはネジ取り付け穴72aが、前記ネジ取り付け穴65bと重なる位置にそれぞれ穿設されている。
【0042】
また、内枠体70(半割れ内枠体71)の上方には、所望する所定間隔で半断ちの切り込み線76が半径方向に備えてある。半断ちの切り込み線76に添って切断することにより、収納ケース60の高さを自在調整できるようになっている(図12参照)。すなわち、収納スペースの高さに見合う高さに自在に改造できるため、実用性という観点において極めて好都合である。なお、従来の係る段ボール製の収納ケースにおいて、カッタナイフやハサミなどを使用して半径方向に切断すると、切断線が歪んだり切り口が互い違いになるなど、半径方向に綺麗に切断できずに誠に見苦しい結果になるという不具合があったことを付記しておく。
【0043】
最終組み立て構造物である収納ケース60の上端開口を覆う蓋80は、上記側壁体と実質同一の展開図で示すことができ同様に組み立てられるものであるため、上記記載を援用する(その詳細は繰り返して述べない。)
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1は、子供用椅子(実施例1)の概略斜視図である。
【図2】図2は同子供用椅子の各構成体の展開図であり、図2(a)は底板、図2(b)は側壁板、図2(c)は芯材、図2(d)は内枠体であり、これらはいずれも段ボールをトムソン刃にて抜き加工することにより一体形成されている。
【図3】図3は側壁板に底板を組み付けている様子を示す概略分解斜視図である。
【図4】図4は側壁板に心材を組み付けている様子を示す概略分解斜視図である。
【図5】図5は側壁板に内枠体を組み付けている様子を示す概略分解斜視図である。
【図6】図6は、蓋体を組み付けている様子を示す概略分解斜視図である。
【図7】図7は、簡易トイレ(実施例2)を模式的に示す斜視図である。
【図8】図8(a)は、同簡易トイレの側壁体底面を組み立てている様子を底面側から観察した概略斜視図であり、図8(b)は、組み立て後の側壁体底面を底面側から観察した概略斜視図である。
【図9】図9は、同簡易トイレの側壁板の中に、内枠体を組み込んでいる様子を模式的に示す分解斜視図である。内枠体は、中央部を折り畳むとともに、この折り畳み方向と直交する向きに折り曲げ、側壁板に当接しない折り線部分を有する、水平断面が略星形の中空柱状に形成されている。
【図10】図10は、蓋体を組み込んでいる様子を示す分解斜視図である。
【図11】図11は、組み立て式収納ケース(実施例3)構成する各構成体の展開図であり、図11(a)は有底の箱形状に組み立てられる側壁体、図11(b)は半割れ内枠体と、2枚の半割れ内枠体71を接合するための接合体である。これらはいずれも段ボールをトムソン刃にて抜き加工してなる板状体として一体形成されている。
【図12】図12は、内枠体の組み立て法を模式的に示す分解斜視図である。
【図13】図12は、組み立て式収納ケースの組み立て法を模式的に示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0045】
10 … 組み立て式子供用椅子
11 … 底板
11a… 辺
12 … 穴
13 … 側壁板
13a… 糊しろ
13b… 穴
14a,14b … 折りしろ
14c …折り線
17 … 芯材
17a… 折り線
18 … 内枠体
18a… 中央部
18b… 折り線
18c… 折り曲げ部
18d… 隙間
19 … 蓋体
40 … 簡易トイレ
41 … 底面
43 … 蓋部材
44 … 側壁体
44a〜44e … 折りしろ
44a’〜44e’ … 係合片
45 … 内枠体
45a… 折り線部分
49 … 蓋体
60 … 収納ケース
61 … 側壁体
62 … 本体部分
63a,63b … 折り線
64a,64b,64c … 折りしろ
65a,65b …ネジ取り付け穴
70 … 内枠体
71 … 半割れ内枠体
72 … ネジ取り付け穴
72a… ネジ取り付け穴
73 … 折り線
74 … ネジ取り付け穴
75 … 接合体
76 … 切り込み線
80 … 蓋
X … 収容袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部を接着することによって多角柱形状に形成され、上端に連続する折りしろを内方に折り曲げて上端開口が形成されそして下端に備えた係合片を有する折りしろを折り曲げ当該係合片を係合させることによって底面が形成される側壁板と、前記多角柱形状と相同な多角柱形状に形成され、前記側壁板の内面側に当接させた状態で着脱自在に組み込まれる内枠体とを有する、段ボール製の組み立て用構成体。
【請求項2】
前記側壁板の底面が別体の底板として形成されており、側壁板の下端に連続して内方に折り込まれる折りしろに固着されることを特徴とする請求項1記載の組み立て用構成体。
【請求項3】
前記組み立て用構成体において、矩形体の中央部を折り畳みかつこの折り畳み方向と直交する向きに折り曲げて多角柱形状に形成され、前記側壁板の中に着脱自在に組み込まれる内枠体がさらに含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の段ボール製の組み立て用構成体。
【請求項4】
前記内枠体は、前記側壁板に当接しない折り線を有し、水平断面が略星形状に折り曲げられることを特徴とする請求項1または2に記載の段ボール製の組み立て用構成体。
【請求項5】
前記側壁板に、上端もしくは下端のいずれかまたは両方の折りしろによって支持される芯材がさらに備えられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の、段ボール製の組み立て用構成体。
【請求項6】
前記内枠体の上端周端縁部に係合可能な大きさを有する蓋体がさらに備えられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の段ボール製の組み立て用構成体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の組み立て用構成体を組み立ててなり、収納ケース、簡易トイレ、または、椅子のいずれかとして使用されることを特徴とする段ボール製の組み立て構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−296925(P2006−296925A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−126270(P2005−126270)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(592202217)株式会社エムパック (1)
【Fターム(参考)】