説明

殺虫組成物と、コーティングされた固体殺虫剤の製造方法

本発明は、殺虫組成物と、コーティングされた固体殺虫剤の製造方法とに関する。固体殺虫製剤を熱可塑性プラスチックでコーティングする方法は、a)固体殺虫製剤を、少なくとも1つのスプレー用ノズルと、少なくとも1つのガス入口と、少なくとも1つのガス出口とを備えたパン・コーターのドラムに充填するステップと、b)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとの混合物を、パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じてスプレーし、それと同時にガス入口を通じてドラムの中にガスを吹き込むステップを含んでいる。本発明の方法により、操作中に手作業を介在させる必要なく、コーティングされた固体殺虫剤を非常に簡単に製造することができて、極めて均一なコーティング層を持ち、極めてよく制御された活性成分放出特性を有する、コーティングされた固体殺虫剤が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺虫組成物と、コーティングされた固体殺虫剤の製造方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
コーティングされた固体殺虫剤は従来技術でよく知られており、PCT出願WO 99/44421とWO 02/05641に記載されているように、通常はその活性成分の放出率を制御するのに利用される。PCT出願WO 99/44421とWO 02/05641に開示されているコーティングされた固体殺虫剤は、優れた活性成分放出特性を示す。しかしこれらPCT出願に従ってコーティングされた固体殺虫剤を製造する方法は比較的複雑で、複数のステップを必要とする。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
コーティングされた本発明の固体殺虫剤は、害虫や雑草の制御と、さまざまな土地(例えば水田、高台の農地、果樹園、牧草地、芝地、森林、水路、これ以外の非耕作地)における植物の成長制御に使用できる。基本的に、気候条件、散布の時期、散布法、土壌条件、標的とする害虫や雑草、組成物の形状に応じ、公知の任意の散布法が可能である。例えば水田の水や高台の農地に直接スプレー散布したり、イネその他の作物のために苗箱に散布したり、土に散布したりする。
【0004】
驚くべきことに、コーティングされた固体殺虫剤をパン・コーターを用いて製造する方法により、予想に反して極めて均一なコーティング構造を有する固体殺虫剤が得られ、その結果として活性成分の放出特性が驚くほどよく制御された固体殺虫剤が得られることがわかった。
【0005】
したがって本発明は、少なくとも1種類の殺虫活性成分と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでおり、顆粒または粉末にされていて、その顆粒または粉末が少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーでコーティングされている固体殺虫剤を製造する方法であって、
(1)少なくとも1種類の殺虫活性成分と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいて、顆粒または粉末にされた固体殺虫剤粒子を、少なくとも1つのスプレー用ノズルと少なくとも1つのガス入口を備えるパン・コーターのドラムに充填するステップと;
(2)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーの混合物を、パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じてスプレーし、それと同時にガス入口を通じてドラムの中にガスを吹き込むステップを含む方法に関する。
【0006】
本発明で使用するパン・コーターは市販されているパン・コーターであり、通常は医薬産業で使用されている。このようなパン・コーターとして、例えばパウレックス社が製造しているドリア・コーターDRC-1200DSが挙げられる。
【0007】
スプレー用ノズルは、パン・コーターのドラム内でコーティングする固体殺虫剤粒子の上方に位置することが好ましい。ガス入口は、1つまたは複数の穴が開いたチューブにすることができる。このガス入口は、一般に、パン・コーターのドラムの底部に位置する。ガス入口を穴が開いたドラムで実現し、その穴を通じてガスを連続的に吹き込むことが好ましい。パン・コーターは、ガス出口を備えている。このガス出口により、ガス入口からガス出口へとガスが連続的に流れることができる。ガス出口の位置は重要ではない。ガス出口は、パン・コーターの頂部に位置することが好ましい。
【0008】
ガスは、穴が開いたドラムを通じて固体殺虫剤粒子に吹きつける。このガスにより、スプレーされた噴霧による水分や、スプレーされた固体殺虫剤粒子の表面に存在する水分を除去することができる。ガスは、回転しているドラムの頂部から排出される。ドラム内のガス流に対する制限はない。
【0009】
本発明のガスとしては、製造条件下で不活性なすべてのガスが可能である。最も好ましいのは空気である。
【0010】
吹き込むガスの温度は、通常は25〜95℃であるが、25〜75℃であることが好ましく、25〜70℃であることがさらに好ましく、30〜70℃であることが最も好ましい。
【0011】
熱可塑性ポリマーを乳化するのに少なくとも1種類の溶媒を用いる。適切な溶媒は、水、有機溶媒(例えばアルコール、ケトン、アミン、有機酸)、またはこれらの混合物である。乳化した熱可塑性ポリマーを含む混合物を得るため、界面活性剤および/または市販されている添加剤を用いてポリマー・エマルジョンを調製することができる。最も好ましい溶媒は水である。
【0012】
本発明の方法により、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、その製剤は、それぞれ、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる殺虫組成物であって、その少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なることを特徴とする殺虫組成物も提供される。したがってこの製剤も、本発明のさらに別の目的である。
【0013】
上記制御放出製剤の利点は、公知のコーティング法を利用して実現することもできる。例えば建築で一般に利用されているオニオン・パンやコンクリート・ミキサーを用いることができる。しかし高品質のコーティングを得るには、本発明の方法を利用するのが特に好ましい。
【0014】
本発明のさらに別の目的は、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、その製剤は、それぞれ、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる殺虫組成物製剤であって、その固体粒子製剤の少なくとも一方が熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、その少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なることを特徴とする殺虫組成物製剤である。
【0015】
本発明の固体粒子製剤で使用する殺虫活性成分としては、除草剤、殺真菌剤、殺虫剤、植物成長調節剤などが挙げられる。
【0016】
除草剤としては、例えば以下のものが挙げられる:オキサジアゾン、ペントキサゾン、カルフェントラゾン-エチル、オキサジアルギル、ピラクロニル、ブタクロール、プレチラクロール、テニルクロール、ピプレロホス、ベンスリド、ブタミホス、アニロホス、チオベンカルブ、モリネート、エスプロカルブ、ジメピメレート、ピリブチカルブ、カフェンストロール、インダノファン、メフェナセット、フェントラザミド、エトベンザニド、ジチオピル、オキサジクロメフォン、シンメチリン、ピリミノバック-メチル、ピリフタリド、シハロホップ-ブチル、メタミホップ、ダイムロン、クミルロン、ブロモブチド、ベンフレセート、ベンスルフロン-メチル、アジムスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、シノスルフロン、イマゾスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ピラゾレート、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、ベンゾビシクロン、ナプロアニリド、クロメプロップ、MCP、MCPB、フェノチオール、ベンタゾン、シメトリン、プロメトリン、ジメタメトリン、キノクラミン、パラコート、ジクワット、グリホサートカリウム、ブタフェナシル、グリホサートイソプロピルアミン、グリホサートアンモニウム、グリホサートナトリウム、グルホシネート、ビアラホス、DCMU、2,4-D、MCPA、トリフロキシスルフロン-ナトリウム、テトラピオン、イマザピル、ターバシル、ブロマシル、DBN、トリフルラリン、ペンジメタリン、イソウロン、DCBN、アシュラム、カルブチレート、ピラフルフェン-エチル、フルミオキサジン、アザフェニジン、アトラジン、シマジン、ターブトリン、アメトリン、フォラムスルフロン、トリフロキシスルフロン、メトラクロール、S-メトラクロール、アラクロール、アセトクロール、フルフェナセット、ジメテナミド、S-ジメテナミド、ペトキサミド、フルメツラム、メトスラム、ピリデート、ピリダフォル、ジカンバとその塩、プロカルバゾン、フルチアセット、イマザモックス、イマゼタピル、ニコスルフロン、プリミスルフロン-メチル、リムスルフロン、ハロスルフロン、クロランスラム、クロマゾン、ジクロスラム、2.4-D、フロラスラム、フルミクロラック、ブロモキシニル、セトキシジム、ロキシニル、テプラロキシジム、カルフェントラゾン、クレトジム、スルフェントラゾン、イマザキン、スルコトリオン、メソトリオン、チフェンスルフロン、イソキサフルトール、プロスルフロン、イソキサクロルトール、ヨードスルフロン、プロヘキサジオン、ジフルフェンゾピル、フルルタモン、ブチレート、フルミオキサシン、ベンズフェンジゾン、イソプロパゾール、フルアゾレート、アクロニフェン、トリトスルフロン、シニドン-エチル、グリホサートとその塩(特にアンモニウム塩、イソプロピルアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ジアンモニウム塩、トリアンモニウム塩)、ケトスピラドックス、アザフェニジン、トラルコキシジム、トリアスルフロン、一般式(2.5)の化合物
【化1】

(ただし、R1とR3は、それぞれ独立に、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C6ハロアルケニル、C3〜C6シクロアルキル、ハロ置換されたC3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルコキシアルキル、C2〜C6アルキルチオアルキル、ヒドロキシ、メルカプト、C1〜C6アルコキシ、C3〜C6アルケニルオキシ、C3〜C6アルキニルオキシ、カルボニル、カルボキシル、C1〜C4アルキルカルボニル、C1〜C4ヒドロキシアルキル、C1〜C4アルコキシカルボニル、C1〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルキルスルフィニル、C1〜C4アルキルスルホニル、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、ジ(C1〜C4アルキル)アミノのいずれかであり;
R4とR5は、合わさって、
-C-R6(R7)-O-C-R8(R9)-C-R10(R11)-C-R12(R13)- (Z1)、
-C-R14(R15)-C-R16(R17)-O-C-R18(R19)-C-R20(R21)- (Z2)-、
-C-R22(R23)-C-R24(R25)-C-R26(R27)-O-C-R28(R29)- (Z3)-
のいずれかの基になり(ただし、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキルのいずれかであり、またこれらRはアルキレン環となることも可能であり、その場合には、Z1基、Z2基、Z3基いずれかの炭素原子と合わさって、2〜6個の炭素原子を含んでおり、酸素原子が間に挟まっていてもよく、Z1基、Z2基、Z3基いずれかの炭素原子と縮合またはスピロ結合していてもよく、Z1基、Z2基、Z3基いずれかで環を形成する少なくとも1つの原子と架橋していてもよい);
Gは、水素、-C(X1)-R30、-C(X2)-X3-R31、-C(X4)-N(R32)-R33、-SO2-R34、アルカリ金属陽イオン、アルカリ土類金属陽イオン、スルホニウム陽イオン、アンモニウム陽イオン、-P(X5)(R35)-R36、-CH2-X6-R37のいずれかであり
(ただしX1、X2、X3、X4、X5、X6は、それぞれ独立に、酸素またはイオウであり;
R30、R31、R32、R33は、それぞれ独立に、水素、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル、C1〜C10シアノアルキル、C1〜C10ニトロアルキル、C1〜C10アミノアルキル、C1〜C5アルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C3〜C7シクロアルキル-C1〜C5アルキル、C2〜C10アルコキシ-アルキル、C4〜C10アルケニルオキシ-アルキル、C4〜C10アルキニルオキシ-アルキル、C2〜C10アルキルチオ-アルキル、C1〜C5アルキルスルホキシル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルスルホニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8アルキリデンアミノ-オキシ-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシカルボニル- C1〜C5アルキル、C1〜C5アミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキルカルボニル-(C1〜C5アルキル)-アミノアルキル、C3〜C6トリアルキルシリル-C1〜C5アルキル、フェニル-C1〜C5アルキル、ヘテロアリール-C1〜C5アルキル、フェノキシ-C1〜C5アルキル、ヘテロアリールオキシ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5ハロアルケニル、C3〜C8シクロアルキル、フェニル、C1〜C3アルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたヘテロアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたジヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたジヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたジヘテロアリールアミノ、フェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルアミノ、ハロ置換されたフェニルアミノ、シアノ置換されたフェニルアミノ、ニトロ置換されたフェニルアミノ、ジフェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジフェニルアミノ、ハロ置換されたジフェニルアミノ、シアノ置換されたジフェニルアミノ、ニトロ置換されたジフェニルアミノ、C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシのいずれかであり;
R34、R35、R36は、それぞれ独立に、水素、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル、C1〜C10シアノアルキル、C1〜C10ニトロアルキル、C1〜C10アミノアルキル、C1〜C5アルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C3〜C7シクロアルキル-C1〜C5アルキル、C2〜C10アルコキシ-アルキル、C4〜C10アルケニルオキシ-アルキル、C4〜C10アルキニルオキシ-アルキル、C2〜C10アルキルチオ-アルキル、C1〜C5アルキルスルホキシル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルスルホニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8アルキリデンアミノ-オキシ-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシカルボニル- C1〜C5アルキル、C1〜C5アミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキルカルボニル-(C1〜C5アルキル)-アミノアルキル、C3〜C6トリアルキルシリル-C1〜C5アルキル、フェニル-C1〜C5アルキル、ヘテロアリール-C1〜C5アルキル、フェノキシ-C1〜C5アルキル、ヘテロアリールオキシ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5ハロアルケニル、C3〜C8シクロアルキル、フェニル、C1〜C3アルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたヘテロアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたジヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたジヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたジヘテロアリールアミノ、フェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルアミノ、ハロ置換されたフェニルアミノ、シアノ置換されたフェニルアミノ、ニトロ置換されたフェニルアミノ、ジフェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジフェニルアミノ、ハロ置換されたジフェニルアミノ、シアノ置換されたジフェニルアミノ、ニトロ置換されたジフェニルアミノ、C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C5アルキルアミノ、C2〜C8ジアルキルアミノ、ベンジルオキシ、フェノキシ、C1〜C3アルキル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、C1〜C3ハロアルキル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、C1〜C3アルコキシ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、ハロゲン置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、シアノ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、ホルミル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、アセチル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、プロピオニル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、カルボキシル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、C1〜C5アルコキシカルボニル置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、メチルチオ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、エチルチオ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシ、ニトロ置換されたベンジルオキシまたはフェノキシのいずれかであり;
R37は、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル、C1〜C10シアノアルキル、C1〜C10ニトロアルキル、C1〜C10アミノアルキル、C1〜C5アルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-C1〜C5アルキル、C3〜C7シクロアルキル-C1〜C5アルキル、C2〜C10アルコキシ-アルキル、C4〜C10アルケニルオキシ-アルキル、C4〜C10アルキニルオキシ-アルキル、C2〜C10アルキルチオ-アルキル、C1〜C5アルキルスルホキシル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルスルホニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8アルキリデンアミノ-オキシ-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルコキシカルボニル- C1〜C5アルキル、C1〜C5アミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C2〜C8ジアルキルアミノ-カルボニル-C1〜C5アルキル、C1〜C5アルキルカルボニルアミノ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルキルカルボニル-(C1〜C5アルキル)-アミノアルキル、C3〜C6トリアルキルシリル-C1〜C5アルキル、フェニル-C1〜C5アルキル、ヘテロアリール-C1〜C5アルキル、フェノキシ-C1〜C5アルキル、ヘテロアリールオキシ-C1〜C5アルキル、C2〜C5アルケニル、C2〜C5ハロアルケニル、C3〜C8シクロアルキル、フェニル、C1〜C3アルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたフェニルまたはヘテロアリールまたはヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたヘテロアリールアミノ、ジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジヘテロアリールアミノ、ハロ置換されたジヘテロアリールアミノ、シアノ置換されたジヘテロアリールアミノ、ニトロ置換されたジヘテロアリールアミノ、フェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたフェニルアミノ、ハロ置換されたフェニルアミノ、シアノ置換されたフェニルアミノ、ニトロ置換されたフェニルアミノ、ジフェニルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジフェニルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジフェニルアミノ、ハロ置換されたジフェニルアミノ、シアノ置換されたジフェニルアミノ、ニトロ置換されたジフェニルアミノ、C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルキルアミノ、ジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルキル置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3アルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ハロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、シアノ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、ニトロ置換されたジ-C3〜C7シクロアルキルアミノ、C3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルキル置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3アルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C3ハロアルコキシ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ハロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、シアノ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、ニトロ置換されたC3〜C7シクロアルコキシ、C1〜C10アルキルカルボニルのいずれかである));一般式(2.5)の化合物の塩およびジアステレオ異性体、クロジナホップ-プロパルギル、メソスルフロン、プロスルホカルブ、ピコリナフェン、ベフルブタミド、フェノキサプロップ-P-エチル、ジクロホップ-メチル、アミドスルフロン、フルピルスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム、メトスルフロン-メチル、スルホスルフロン、トリベヌロン-メチル、イマザメタベンズ-メチル、フルカルバゾン、クロロトルロン、イソプロツロン、メタベンズチアズロン、ビフェノックス、フルオログリコフェン-エチル、ジフルフェニカン、ビラナホス、エタルフルラリン、トリフルラリン、フルチアミド、イソキサベン、トリアレート、2,4-DB、ジクロルプロップ、メコプロップ、MCPP、メコプロップ-P、クロピラリド、フルロキシピル、キンメラック、ベナゾリン-エチル、ジフェンゾコート、キンクロラック、プロジアミン、ベネフィン、トリフルラリン、ターブチラジン、シアナジン、6-クロル-3-フェニル-4-ピリダジノール、フラザスルフロン、メトリブジン、フルルタモン、ノルフルラゾン、チアゾピル、ヘキサジノン、ジウロン、テブチウロン、ペトキサミド。
【0017】
以下の除草剤は、例えば『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に記載されている。
名称 『殺虫剤マニュアル』、第12版のエントリー番号
S-メトラクロール 530
メトラクロール 529
メソトリオン 500
アトラジン 39
シマジン 698
ターブトリン 740
アメトリン 22
イソキサフルトール 467
ニコスルフロン 560
プリミスルフロン-メチル 633
スルコトリオン 710
アラクロール 16
アセトクロール 7
フルフェナセット 362
S-ジメテナミド 254
ジメテナミド 254
フルメツラム 366
メトスラム 533
ピリデート 672
ジカムバ 222
プロカルバゾン 541
グルフォシネート 406
フルチアセット 385
イマザモックス 439
イマゼタピル 443
リムスルフロン 689
ハロスルフロン 414
クロランスラム 164
フルミクロラック 367
クロマゾン 159
ジクロスラム 235
2.4-D 205
フロラスラム 351
ブロモキシニル 93
セトキシジム 694
ロキシニル 455
テプラロキシジム 735
カルフェントラゾン 119
クレトジム 155
スルフェントラゾン 711
イマザキン 442
イマザピル 441
メソトリオン 500
チフェンスルフロン 754
プロスルフロン 657
ベンタゾン 69
ヨードスルフロン 454
プロヘキサジン 639
ジフルフェンゾピル 246
フルルタモン 382
ブチレート 106
フルミオキサシン 368
フェントラザミド 340
フルアゾレート 355
アクロニフェン 10
シニドン-エチル 152
グリホサート 407
パラコート 592
アザフェニジン 43
ターブチラジン 739
シアナジン 181
エトキシスルフロン 307
フラザスルフロン 349
ペンジメタリン 599
ブタフェナシル 99
2,4-D 205
フルミオキサジン 368
アシュラム 38
ノルフルラゾン 566
ターバシル 736
チアゾピル 752
ヘキサジノン 428
ジウロン 276
テブチウロン 729
【0018】
以下の除草剤は、例えば『e-殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2002年、バージョン2.2に、括弧内に示したエントリー番号で記載されている:トラルコキシジム(767)、トリアスルフロン(773)、クロジナホップ-プロパルギル(156)、メソスルフロン-メチル(新)。
【0019】
イソプロパゾール(5-[4-ブロモ-1-メチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾル-3-イル]-2-クロロ-4-フルオロ-安息香酸-イソプロピルエステル)は、Moss, S.R.とM. Rooke S.、1997年、「プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼインヒビターであるJV485が除草剤抵抗性のある黒い雑草(アロペクルス・ミオスロイデス)に対して及ぼす活性」(1997年ブライトン作物保護会議:雑草。1997年11月17〜20日、イギリス、ブライトン、国際会議のプロシーディング、第1巻、337〜342ページ)から知ることができる。ペトキサミド(2-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-N-(2-メチル-1-フェニルプロップ-1-エニル)アセトアミド)は、例えばヨーロッパ特許第0 206 251号に記載されている。
【0020】
ベンズフェンジゾン(2-(5-エチル-2-{4-[1,2,3,6-テトラヒドロ-3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-1-イル]フェノキシメチル}フェノキシ)プロピオン酸-エチルエステル)は、ケミカル・アブストラクトに第158755-95-4号として登録されている。
【0021】
ペトキサミド(2-クロロ-N-(2-エトキシエチル)-N-(2-メチル-1-フェニルプロップ-1-エニル)アセトアミド)は、ケミカル・アブストラクトに第106700-29-2号として登録されている。
【0022】
ピリダフォル(6-クロロ-3-フェニルピリダジン-4-オール)は、ケミカル・アブストラクトに第40020-01-7号として登録されている。
【0023】
イソキサクロルトール(4-クロロ-2-メシルフェニル-5-シクロプロピル-1,2-オキサゾル-4-イルケトン)は、ケミカル・アブストラクトに第141112-06-3号として登録されている。
【0024】
トリトスルフロン(N-[[[4-メトキシ-6-(トリフルオロメチル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]アミノ]カルボニル]-2-(トリフルオロメチル)ベンゾールスルホンアミド)は、ケミカル・アブストラクトに第142469-14-5号として登録されており、ヨーロッパ特許第559814号から知ることができる。
【0025】
トリフロキシスルフロンは、ナトリウム塩の形態(ケミカル・アブストラクト第199119-58-9号)で使用するのが好ましく、WO 00/52006に記載されているように、特に水和したB修飾体として使用するのが好ましい。
【0026】
グルフォシネートは、本発明に従って塩の形態(特にアンモニウム塩の形態)で使用される。グルフォシネートのL異性体のほうが特に好ましい。
【0027】
プロヘキサジオンは、カルシウム塩として使用するのが好ましく、プロカルバゾンは、ナトリウム塩として使用するのが好ましい。
【0028】
フルチアセット、チフェンスルフロン、ヨードスルフロン、クロランスラム、ハロスルフロンは、メチルエステルの形態で使用するのが好ましい。
【0029】
カルフェントラゾンは、エチルエステルとして使用される。
【0030】
フルミクロラックは、ペンチルエステルとして使用される。
【0031】
フォラムスルフロンは、WO 95/29899から知ることができる。
【0032】
ケトスピラドックスは、ケミカル・アブストラクトにCAS番号第192708-91-1号として登録されている。
【0033】
6-クロロ-3-フェニル-4-ピリダジノールは、アメリカ合衆国特許第3,790,571号から知ることができる。
【0034】
ジクロルプロップは、ケミカル・アブストラクトに第15165-67-0号として登録されている。
【0035】
一般式(2.5)の化合物とその製剤は、WO 01/17352に記載されている。一般式(2.5)の化合物の中では、以下の表1に示した一般式(2.5a)の化合物が好ましい。
【0036】
表1:一般式(2.5a)の化合物
【0037】
【表1】

【0038】
【表2】

【0039】
【表3】

【0040】
【表4】

【0041】
【表5】

【0042】
【表6】

【0043】
【表7】

【0044】
以下の化合物は、『殺虫剤マニュアル』、第11版、イギリス作物保護カウンシル、1997年に記載されている。
【0045】
名称 『殺虫剤マニュアル』、第11版のエントリー番号
2.1(プロメトリン) 597
2.2(トラルコキシジム) 717
2.3(トリアスルフロン) 723
2.6(クロジナホップ-プロパルギル) 147
プロスルホカルブ 612
ピラフルフェン-エチル 617
フェノキサプロップ-P-エチル 309
ジクロホップ-メチル 219
アミドスルフロン 21
フルピルスルフロン 348
フルピルスルフロン-メチル-ナトリウム 348
メトスルフロン-メチル 498
スルホスルフロン 668
トリベヌロン-メチル 728
イマザメタベンズ-メチル 411
クロロトルロン 134
イソプロツロン 433
メタベンズチアズロン 477
ビフェノックス 69
フルオログリコフェン-エチル 344
イマゾスルフロン 416
ジフルフェニカン 232
ビラナホス 71
エタルフルラリン 279
トリフルラリン 740
フルチアミド 51
イソキサベン 435
トリアレート 722
2,4-DB 199
MCPB 457
クロピラリド 153
フルロキシピル 354
キンメラック 636
ベナゾリン-エチル 55
ジフェンゾコート 229
ジチオピル 259
キンクロラック 635
プロジアミン 593
ベネフィン 57
【0046】
以下の除草剤は、『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に記載されている。
【0047】
名称 『殺虫剤マニュアル』、第12版のエントリー番号
ピコリナフェン 621
ベフルブタミド 57
フルカルバゾン 357
シハロホップ-ブチル 191
【0048】
スピロジクロフェン(3-(2,4-ジクロロフェニル)-2-オキソ-1-オキサスピロ[4.5]デス-3-エン-4-イル-2,2-ジメチルブチレート)は、U. Wachendorff他(Proc. Br. Crop Prot. Conf. - Pests Dis.、第1巻、53ページ、2000年)から知ることができる。
【0049】
アセトプロール(1-[5-アミノ-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-(メチルスルフィニル)-1H-ピラゾル-3-イル]エタノン)は、ケミカル・アブストラクトに第209861-58-5号として登録されている。フルアクリピリム(メチル-(αE)-α-(メトキシメチレン)-2-[[[2-(1-メチルエトキシ)-6-トリフルオロメチル)-4-ピリミジニル]オキシ]メチル]ベンゼンアセテート)は、ケミカル・アブストラクトに第229977-93-9号として登録されている。ピリダリル(2-[3-[2,6-ジクロロ-4-[(3,3-ジクロロ-2-プロペニル)オキシ]フェノキシ]プロポキシ]-5-(トリフルオロメチル)ピリジン)は、ケミカル・アブストラクトに第179101-81-6号として登録されている。ノビフルムロン(N-[[[3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]-2,6-ジフルオロベンズアミド)は、ケミカル・アブストラクトに第121451-02-3号として登録されている。フルフェネリム(5-クロロ-6-(1-フルオロエチル)-N-[2-[4-(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]-4-ピリミジンアミン)は、ケミカル・アブストラクトに第170015-32-4号として登録されている。アミドフルメット(5-クロロ-2-[[(トリフルオロメチル)-スルホニル]アミノ]安息香酸メチル)は、ケミカル・アブストラクトに第84466-05-7号として登録されている。エチプロール(5-アミノ-1-[2,6-ジクロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]-4-(エチルスルフィニル)-1H-ピラゾール-3-カルボニトリル)は、ケミカル・アブストラクトに第181587-01-9号として登録されている。アセキノシル(2-(アセチルオキシ)-3-ドデシル-1,4-ナフタレンジオン)は、ケミカル・アブストラクトに第57960-19-7号として登録されている。エトキサゾール(2-(2,6-ジフルオロフェニル)-4-[4-(1,1-ジメチルエチル)-2-エトキシフェニル]-4,5-ジヒドロオキサゾール)は、ケミカル・アブストラクトに第153233-91-1号として登録されている。ビフェナゼート(1-メチルエチル-2-(4-メトキシ[1,1'-ビフェニル]-3-イル)ヒドラジンカルボキシレート)は、ケミカル・アブストラクトに第149877-41-8号として登録されている。スピロメシフェン(2-オキソ-3-(2,4,6-トリメチルフェニル)-1-オキサスピロ[4.4]ノン-3-エン-4-イル 3,3-ジメチルブタノエート)は、ケミカル・アブストラクトに第283594-90-1号として登録されている。
【0050】
殺真菌剤としては、例えば以下のものが挙げられる:アシベンゾラル-S-メチル、イプコナゾール、イプロジオン、オキソリニック酸、カスガマイシン、カプロパミド、キャプタン、チアベンダゾール、チウラム、チオファネート-メチル、有機銅、トリシクラゾール、トリフルミゾール、バリダマイシン、アゾキシストロビン、ピロキロン、フルジオキソニル、プロクロラズ、プロベナゾール、ベノミル、メタスルホカルブ、TPN、オリザストロビン、メトミノストロビン、ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チオファネート、チオファネート-メチル、クロロゾリネート、プロシミドン、ビンクロゾリン、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェナリモル、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアフォル、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ヌアリモル、オキスポコナゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリホリン、トリチコナゾール、ベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、メフェノキサム(メタラキシル-M)、オフレース、オキサジキシル、アルジモルフ、ドデモルフ、フェンプロピモルフ、フェンプロピジン、スピロキサミン、トリデモルフ、エジフェンホス、イプロベンホス(IBP)、イソプロチオラン、ピラゾホス、ベノダニル、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フラメトピル、メプロニル、オキシカルボキシン、チフルザミド、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル、ジエトフェンカルブ、ファモキサドン、フェナミドン、クレソキシム-メチル、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、トリフロキシストロビン、フェンピクロニル、フルジオキソニル、キノキシフェン、ビフェニル、クロロネブ、ジクロラン、エトリジアゾール、キントゼン(PCNB)、テクナゼン(TCNB)、トルクロホス-メチル、ジメトモルフ、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フサライド、フェンヘキサミド、ポリオキシン、ペンシクロン、シアゾファミド、ゾキサミド、ブラスチサイジンS、ストレプトマイシン、シモキサニル、ヨードカルブ、プロパモカルブ、プロチオカルブ、ジノカップ、フルアジナム、酢酸フェンチン、塩化フェンチン、水酸化フェンチン、ヒメキサゾール、オクチリノン、フォセチル-アルミニウム、リン酸、テクロフタラム(殺菌剤)、トリアゾキシド、フルスルファミド、フェリムゾン、ジクロメジン、アニラジン、ヒ酸塩、キャプタフォル、クロロタロニル、銅(さまざまな塩)、炭酸銅アンモニウム、オクタン酸銅、オレイン酸銅、硫酸銅、水酸化銅、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジン、フェルバム、フォルペット、グアザチン、イミノクタジン、マンコゼブ、マネブ、水銀、メチラム、プロピネブ、イオウ、チラム、トリルフルアニド、ジネブ、ジラム、ベンチアバリカルブ、イプロバリカルブ、ジフルメトリム、エタボキサム、フルスルファミド、メタスルホカルブ、シルチオファム、プミルス菌GB34、プミルス菌株QST2808、枯草菌、枯草菌+PCNB+メタラキシル、塩化カドミウム、二硫化炭素、ボルドー混液、セダー、塩素、シンナムアルデヒド、シクロヘキシミド、フェナミノスルフ、フェナミホス、ジクロロプロペン、ジクロン、ホルムアルデヒド、グリオクラジウムウイルスGL-21、グリオジン、ヘキサクロロベンゼン、イプロバリカルブ、ジメチルジチオカルバミン酸マンガン、塩化水銀、ナバム、ニーム油(疎水性エキストラクト)、オキシテトラサイクリン、オキシチオキノックス、パラホルムアルデヒド、ペンタクロロニトロベンゼン、ペンタクロロフェノール、石油、ポリオキシンD亜鉛塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、二酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、TCMTB、テラマイシン、トリコデルマ、トリコデルマ・ハルジアナム、水酸化トリフェニルスズ、キサントモナス・カンペストリス亜種、ベシカトリア、ホウ酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸、アルミニウム-ホスフィン、アンペロミセス・キスカリス。
【0051】
上に挙げた化合物、またはその化合物を産生する生物は、『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に記載されている。
【0052】
殺虫剤としては、以下のものが挙げられる:イミダクロプリド、エトフェンプロックス、カルタップ、チアメトキサム、ベンスルタップ、ベンチオカルブ、モノクロトホス、アルプロカルブ、クロチアニジン、ジノテフラン、アセタミプリド、チアクロプリド、フィプロニル、エチプロール、アバメクチン、アセフェート、アクリナトリン、アクリロニトリル、アラニカルブ、アルジカルブ、アルドキシカルブ、アルドリン、アレトリン(1R異性体)、アリキシカルブ、α-シペルメトリン、ホスフィン(リン化アルミニウム)、アミジチオン、アミノカルブ、アミトン、アミトラズ、アナバシン、アチダチオン、アザジラクチン、アゼメチホス、アジンホス-エチル、アジンホス-メチル、アゾトエート、スフェリカス菌、チューリンゲンシス菌、チューリンゲンシス菌デルタ外毒素、ポリ硫化バリウム、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、ベンゾキシメート、β-シフルトリン、β-シペルメトリン、ビフェントリン、ビオアレトリン、ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体、ビオペルメトリン、ビオレスメトリン、ビストリフルロン、ボラックス、ブロムフェンビンホス、ブロモホス、ブロモホス-エチル、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトカルボキシム、ブトネート、ブトキシカルボキシム、カドゥサホス、シアン化水素、ポリ硫化カルシウム、カムフェクロール、カルバノレート、カルバリル、カルボフラン、二硫化炭素、四塩化炭素、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、クロルビシクレン、クロルダン、クロルデコン、クロルジメフォーム、クロルエトキシホス、クロルフェナピル、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロロピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、クロルピリホス、クロルピリホス-メチル、クロルチオホス、クロマフェノジド、クマホス、クミトエート、クロトキシホス、クルフォメート、クリオライト、シアノフェンホス、シアノホス、シアントエート、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シペルメトリン、α-シペルメトリン、β-シペルメトリン、θ-シペルメトリン、ζ-シペルメトリン、シフェノトリン、シロマジン、ダゾメット、ブロモ-DDT、DDT、pp'-DDT、デカルボフラン、デルタメトリン、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン、デメトン-O、デメトン-S、デメトン-メチル、デメトン-O-メチル、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジアフェンチウロン、ジアリホス、ジアジノン、ジカプトン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジシクラニル、ジエルドリン、ジフルベンズロン、ジメフォックス、ジメトエート、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジネックス、ジノテフラン、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジオキサカルブ、ジオキサチオン、ジスルフォトン、ジチクロホス、DNOC、エマメクチン、EMPC、エムペントリン、エンドスルファン、エンドチオン、EPN、エポフェノナン、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトエート-メチル、エトプロホス、エチレンジブロミド、エチレンジクロリド、エトフェンプロックス、エトリムホス、ファムフル、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェンフルトリン、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノキシカルブ、フェンピリトリン、フェンプロパトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロニル、フロニカミド、フルコフロン、フルシクロクスロン、フルシトリネート、フルフェンプロックス、フルメトリン、フルバリネート、フォノホス、フォルメタネート、フォルモチオン、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチアゼート、ホスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、γ-HCH、GY-81、ハロフェノジド、ヘプタクロール、ヘプテノホス、ヘキサフルムロン、ヒドラメチルノン、ヒドロプレン、イミダクロプリド、イミプロトリン、インドキサカルブ、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソドリン、イソフェンホス、イソプロカルブ、O-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル、イソチオエート、イソキサチオン、ジョドフェンホス、ケレバン、キノプレン、λ-シハロトリン、リリムホス、ルフェヌロン、リチダチオン、ホスフィン、マラチオン、マジドックス、メカルバム、メカルフォン、メナゾン、メホスフォラン、塩化水銀、メスルフェンホス、メタム、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メトクロトホス、メトミル、メトプレン、メトトリン、メトキシクロール、メトキシフェノジド、臭化メチル、イソチオシアン酸メチル、メトルカルブ、メトキサジアゾン、メビンホス、メキサカルベート、ミルベメクチン、ミパフォックス、ミレックス、モノクロトホス、モルホチオン、ナレッド、ニコチン、ニフルリジド、ニテンピラム、ニチアジン、ニトリラカルブ、ノバルロン、石油酸、オメトエート、オキサミル、オキシデメトン-メチル、オキシデプロホス、オキシジスルフォトン、パラチオン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、ペルメトリン、石油、フェンカプトン、フェノトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスフォラン、ホスメット、ホスニクロール、ホスファミドン、ホキシム、ホキシム-メチル、ピリメタホス、ピリミカルブ、ピリミホス-エチル、ピリミホス-メチル、プラレトリン、ピリミドホス、プロフェノホス、プロマシル、プロメカルブ、プロパホス、プロペタムホス、プロポクスル、プロチオホス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロホス、ピラゾホス、ピレスメトリン、ピレトリン、ピリダベン、ピリダフェンチオン、ピリミジフェン、ピリミテート、ピリプロキシフェン、キナルホス、キナルホス-メチル、キノチオン、レスメトリン、ロテノン、RU 15525、サバジラ、スクラダン、シラフルオフェン、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ペンタクロロフェノール、ソファミド、スピノサド、スルコフロン、イオウアミド、スルホテップ、フッ化スルフリル、スルプロホス、τ-フルバリネート、タジムカルブ、TDE、テブフェノジド、テブピリムホス、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、TEPP、テラレトリン、テルブホス、テトラクロルビンホス、テトラメトリン、テトラメトリン[(1R)異性体]、チクロホス、チオカルボキシム、チオシクラム、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオスルタップ-ナトリウム、トルフェンピラド、トラロメトリン、トランスフルトリン、トランスペルメトリン、トリアザメート、トリアゾホス、トリクロルフォン、トリクロロナット、酢酸トリデス-4-エニル、トリフェノホス、トリフルムロン、トリメタカルブ、トリプレン、バミドチオン、XMC、キシリルカルブ、スピロジクロフェン、アセトプロール、フルアクリピリム、ピリダリル、ノビフルムロン、フルフェネリム、アミドフルメット、アセキノシル、エトキサゾール、ビフェナゼート、スピロメシフェン、ZXI 8901。
【0053】
以下の化合物、またはその化合物を産生する生物は、『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に記載されている。
【0054】
名称 『殺虫剤マニュアル』、第12版のエントリー番号
(『e-殺虫剤マニュアル』、第12版、バージョン2.1のエントリー番号)
アバメクチン 1
アセフェート 4
アセタミプリド 6
アクリナトリン 11
アクリロニトリル 新登録番号814
アラニカルブ 17
アルジカルブ 18
アルドキシカルブ 新登録番号815
アルドリン 新登録番号816
アレトリン(1R異性体)19
アリキシカルブ 新登録番号818
α-シペルメトリン 197
ホスフィン(リン化アルミニウム) 616
アミジチオン (822)
アミノカルブ 新登録番号825
アミトン 新登録番号827
アミトラズ 26
アナバシン 新登録番号829
アチダチオン 新登録番号835
アザジラクチン 42
アゼメチホス 44
アジンホス-エチル 46
アジンホス-メチル 47
アゾトエート 新登録番号840
スフェリカス菌 50
チューリンゲンシス菌 52
チューリンゲンシス菌デルタ外毒素 53
ポリ硫化バリウム 新登録番号843
ベンジオカルブ 60
ベンフラカルブ 62
ベンスルタップ 68
β-シフルトリン190
βシペルメトリン 198
ベンゾキシメート 72
ビフェントリン 76
ビオアレトリン 78
ビオアレトリンS-シクロペンテニル異性体 79
ビオペルメトリン 新登録番号859
ビオレスメトリン 80
ボラックス 85
ブロムフェンビンホス 新登録番号865
ブロモホス 新登録番号871
ブロモホス-エチル 新登録番号872
ブフェンカルブ 新登録番号875
ブプロフェジン 97
ブタカルブ 新登録番号877
ブタチオホス 新登録番号878
ブトカルボキシム 101
ブトネート 新登録番号883
ブトキシカルボキシム 102
カドゥサホス 107
シアン化水素 432
ポリ硫化カルシウム 109
カムフェクロール 新登録番号892
カルバノレート 新登録番号894
カルバリル 113
カルボフラン 116
二硫化炭素 新登録番号896
四塩化炭素 新登録番号897
カルボフェノチオン 新登録番号898
カルボスルファン 117
カルタップ 121
クロルビシクレン 新登録番号910
クロルダン 128
クロルデコン 新登録番号912
クロルジメフォーム 新登録番号913
クロルエトキシホス 129
クロルフェナピル 130
クロルフェンビンホス 131
クロルフルアズロン 132
クロルメホス 136
クロロピクリン 140
クロルホキシム 新登録番号939
クロルプラゾホス 新登録番号940
クロルピリホス 144
クロルピリホス-メチル 145
クロルチオホス 新登録番号943
クロマフェノジド 150
クロチアニジン 165
クマホス 173
クミトエート 新登録番号955
クロトキシホス 新登録番号959
クルフォメート 新登録番号960
クリオライト 176
シアノフェンホス 新登録番号969
シアノホス 182
シアントエート 新登録番号970
シクロプロトリン 185
シフルトリン 189
シハロトリン 192
シペルメトリン 196
α-シペルメトリン 197
β-シペルメトリン 198
θ-シペルメトリン 199
ζ-シペルメトリン 200
シフェノトリン 201
シロマジン 204
ダゾメット 210
ブロモ-DDT 213
DDT 213
pp'-DDT213
デカルボフラン 新登録番号984
デルタメトリン 217
デメフィオン 新登録番号987
デメフィオン-O 新登録番号987
デメフィオン-S 新登録番号987
デメトン-S-メチル、デメトン-メチル、デメトン-O-メチル218
デメトン-O、デメトン-S、デメトン 新登録番号988
デメトン-S-メチルスルホン 新登録番号989
ジアフェンチウロン 220
ジアリホス 992
ジアジノン 221
ジカプトン 新登録番号1000
ジクロフェンチオン 新登録番号1001
ジクロルボス 230
ジクロトホス 237
ジシクラニル 238
ジエルドリン 新登録番号1020
ジフルベンズロン 244
ジメフォックス 新登録番号1031
ジメトエート 257
ジメトリン 新登録番号1032
ジメチルビンホス 260
ジメチラン 新登録番号1035
ジネックス 新登録番号1038
ジノテフラン 265
ジオフェノラン 新登録番号1048
ジオキサベンゾホス 新登録番号1049
ジオキサカルブ 新登録番号1050
ジオキサチオン 新登録番号1051
ジスルフォトン 273
ジチクロホス 新登録番号1057
DNOC 277
エマメクチン 284
EMPC 新登録番号1069
エムペントリン 285
エンドスルファン 287
エンドチオン 新登録番号1070
EPN 290
エポフェノナン 新登録番号1075
エスフェンバレレート 295
エチオフェンカルブ 301
エチオン 302
エトエート-メチル 新登録番号1084
エトプロホス 305
エチレンジブロミド 309
エチレンジクロリド 新登録番号1086
エトフェンプロックス 312
エトリムホス 新登録番号1092
ファムフル 316
フェンクロルホス 新登録番号1098
フェネタカルブ 新登録番号1099
フェンフルトリン 新登録番号1100
フェニトロチオン 328
フェノブカルブ 329
フェノキシカルブ 332
フェンピリトリン 新登録番号1105
フェンプロパトリン 334
フェンスルホチオン 新登録番号1108
フェンチオン 338
フェンバレレート 342
フィプロニル 347
フルコフロン 新登録番号1115
フルシクロクスロン 359
フルシトリネート 360
フルシトリネート 363
フルフェンプロックス 新登録番号1118
フルメトリン 364
フルバリネート 新登録番号1130
フォノホス 新登録番号1137
フォルメタネート 393
フォルモチオン 新登録番号1139
ホスメチラン 新登録番号1141
ホスピレート 新登録番号1142
ホスチアゼート 396
ホスチエタン 新登録番号1143
フラチオカルブ 400
フレトリン 新登録番号1147
γ-HCH 417
GY-81 411
ハロフェノジド 413
ヘプタクロール 419
ヘプテノホス 420
ヘキサフルムロン 427
ヒドラメチルノン 431
シアン化水素 432
ヒドロプレン 433
イミダクロプリド 446
イミプロトリン 448
インドキサカルブ 453
IPSP 新登録番号1175
イサゾホス 新登録番号1177
イソベンザン 新登録番号1178
イソドリン 新登録番号1181
イソフェンホス 460
イソプロカルブ 461
O-(メトキシアミノチオホスホリル)サリチル酸イソプロピル 462
イソチオエート 新登録番号1189
イソキサチオン 468
ジョドフェンホス 新登録番号1193
ケレバン 新登録番号1195
キノプレン 471
λ-シハロトリン193
リリムホス 新登録番号1197
ルフェヌロン 477
リチダチオン 新登録番号1199
ホスフィン 616
マラチオン 478
マジドックス 新登録番号1201
メカルバム 488
メカルフォン 新登録番号1204
メナゾン 新登録番号1206
メホスフォラン 新登録番号1207
塩化水銀 499
メスルフェンホス 新登録番号1209
メタム 504
メタクリホス 新登録番号1212
メタミドホス 511
メチダチオン 513
メチオカルブ 514
メトクロトホス 新登録番号1219
メトミル 515
メトプレン 516
メトキシクロール 517
メトキシフェノジド 518
臭化メチル 520
イソチオシアン酸メチル524
メトルカルブ 531
メトキサジアゾン 新登録番号1233
メビンホス 537
メキサカルベート 新登録番号1235
ミルベメクチン 538
ミパフォックス 新登録番号1238
ミレックス 新登録番号1239
モノクロトホス 543
モルホチオン 新登録番号1245
ナレッド 549
ナフタレン 新登録番号1248
ニコチン 561
ニフルリジド 新登録番号1253
ニテンピラム 562
ニチアジン 新登録番号1255
ニトリラカルブ 新登録番号1257
ノバルロン 567
石油酸 572
オメトエート 573
オキサミル 581
オキシデメトン-メチル 588
オキシデプロホス 新登録番号1268
オキシジスルフォトン 新登録番号1269
パラチオン 593
パラチオン-メチル 594
ペンタクロロフェノール600
ペルメトリン 603
石油 604
フェンカプトン 新登録番号1274
フェノトリン 606
フェントエート 607
ホレート 612
ホサロン 613
ホスフォラン 新登録番号1282
ホスメット 614
ホスニクロール 新登録番号1283
ホスファミドン 615
ホキシム 617
ホキシム-メチル新登録番号1284
ピリメタホス 新登録番号1287
ピリミカルブ 627
ピリミホス-エチル 新登録番号1288
ピリミホス-メチル 628
プラレトリン 631
ピリミドホス 新登録番号1292
プロフェノホス 638
プロマシル 新登録番号1297
プロメカルブ 新登録番号1298
プロパホス 645
プロペタムホス 649
プロポクスル 654
プロチオホス 658
プロトエート 新登録番号1304
ピメトロジン 660
ピラクロホス 661
ピラゾホス 664
ピレスメトリン 新登録番号1309
ピレトリン 667
ピリダフェンチオン 671
ピリミジフェン 675
ピリミテート 新登録番号1312
ピリプロキシフェン 677
キナルホス 680
キナルホス-メチル 新登録番号1318
キノチオン 新登録番号1322
レスメトリン 688
ロテノン 690
RU 15525 691
サバジラ 693
スクラダン 新登録番号1331
シラフルオフェン 696
フッ化ナトリウム 新登録番号1341
ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム新登録番号1342
ソファミド 新登録番号1344
スピノサド 702
スルコフロン 709
イオウアミド 712
スルホテップ 715
フッ化スルフリル 718
スルプロホス 719
τ-フルバリネート 388
タジムカルブ 新登録番号1354
TDE 新登録番号1356
テブフェノジド 725
テブピリムホス 727
テフルベンズロン 732
テフルトリン 733
テメホス 734
TEPP 新登録番号1358
テラレトリン 新登録番号1359
テルブホス 737
テトラクロルビンホス 741
テトラメトリン 747
テトラメトリン[(1R)異性体] 748
チアメトキサム 751
チクロホス 新登録番号1369
チオカルボキシム 新登録番号1372
チオジカルブ 757
チオファノックス 758
チオメトン 759
チオスルタップ-ナトリウム 271
トルフェンピラド 765
トラロメトリン 768
トランスフルトリン 769
トランスペルメトリン 新登録番号1382
トリアザメート 774
トリアゾホス 776
トリクロルフォン 780
トリクロロナット 新登録番号1394
酢酸トリデス-4-エニル 785
トリフェノホス 新登録番号1397
トリフルムロン 790
トリメタカルブ 795
トリプレン 新登録番号1401
バミドチオン 801
XMC 807
キシリルカルブ 808
ZXI 8901 812
【0055】
ビストリフルロンは、K.S. Kim他(Proc. Br. Crop Prot. Conf. -Pests Dis.、第1巻、41ページ、2000年)に記載されている。フロニカミド(N-(シアノメチル)-4-(トリフルオロメチル)-3-ピリジンカルボキサミド)は、M. Morita他(Proc. Br. Crop Prot. Conf. -Pests Dis.、第1巻、59ページ、2000年)と、ヨーロッパ特許第0 580 374号から知ることができる。メトトリン(4-(メトキシメチル)ベンジル(1RS)-シス,トランス-2,2-ジメチル-3-(2-メチルプロプ-1-エニル)シクロプロパンカルボキシレート)は、ケミカル・アブストラクトにCAS RN[34388-29-9];[11114-02-6]として登録されている。チアクロプリド((Z)-3-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-1,3-チアゾリジン-2-イリデンシアナミド)は、A. Elbert他(Proc. Br. Crop Prot. Conf. -Pests Dis.、第1巻、21ページ、2000年)よって公知である。チオシクラム(N,N-ジメチル-1,2,3-トリチアン-5-イルアミン水素オキサレート)は、W. BergとH.J. Knutti、Proc. Br. Insectic. Fungic. Conf. 8th、第2巻、683ページ、1975年に記載されている。
【0056】
これら殺真菌剤は、例えば『殺虫剤マニュアル』、第12版、イギリス作物保護カウンシル、2000年に、あるいはインターネット上のURLアドレスhttp://www.alanwood.net/pesticides/に、「殺虫剤の一般名一覧」というタイトルで記載されている。
【0057】
植物成長調節剤としては、以下のものがある:パクロブトラゾール、トリネキサパック-エチル、ユニコナゾール-P、トリネキサパック(744)、クロルメコートクロリド(129)、クロフェンセット(148)、シクラニリド(170)、エテフォン(281)、フルルプリミドール(355)、ジベレリン酸(379)、イナベンフィド(421)、マレインヒドラジド(449)、メフルイジド(463)、メピコートクロリド(465)、パクロブトラゾール(548)、プロヘキサジオン-カルシウム(595)、ユニコナゾール(746)、チジアズロン(703)。
【0058】
上記の化合物は、『殺虫剤マニュアル』、第11版、イギリス作物保護カウンシル、1997年に、エントリー番号を括弧に入れて記載されている。
【0059】
これら殺虫活性成分のうち、殺真菌剤としては、アシベンゾラル-S-メチル、イプコナゾール、イプロジオン、オキソリニック酸、カスガマイシン、カプロパミド、キャプタン、チアベンダゾール、チウラム、チオファネート-メチル、有機銅、トリシクラゾール、トリフルミゾール、バリダマイシン、アゾキシストロビン、ピロキロン、フルジオキソニル、プロクロラズ、プロベナゾール、ベノミル、メタスルホカルブ、TPN、オリザストロビン、メトミノストロビンが好ましく、殺虫剤としては、イソプロチオラン、イミダクロプリド、エトフェンプロックス、カルタップ、チアメトキサム、ベンスルタップ、ベンチオカルブ、モノクロトホス、アルプロカルブ、クロチアニジン、ジノテフラン、アセタミプリド、チアクロプリド、フィプロニル、エチプロールが好ましく、除草剤としては、ビフェノックス、オキサジアゾン、ペントキサゾン、カルフェントラゾン-エチル、オキサジアルギル、ピラクロニル、ブタクロール、プレチラクロール、テニルクロール、ピプレロホス、ベンスリド、ブタミホス、アニロホス、チオベンカルブ、モリネート、エスプロカルブ、ジメピペレート、ピリブチカルブ、カフェンストロール、インダノファン、メフェナセット、フェントラザミド、エトベンザニド、ジチオピル、オキサジクロメフォン、シンメチリン、ピリミノバック-メチル、ピリフタリド、シハロホップ-ブチル、メタミホップ、ダイムロン、クミルロン、ブロモブチド、ベンフレセート、ベンスルフロン-メチル、アジムスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、シノスルフロン、イマゾスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、ハロスルフロン-メチル、ピラゾレート、ピラゾキシフェン、ベンゾフェナップ、ベンゾビシクロン、ナプロアニリド、クロメプロップ、MCP、MCPB、フェノチオール、ベンタゾン、シメトリン、プロメトリン、ジメタメトリン、キノクラミンが好ましく、植物成長調節剤としては、パクロブトラゾール、トリネキサパック-エチル、ユニコナゾール-P、イナベンフィド、プロヘキサジオン-カルシウムが好ましい。
【0060】
上記の殺虫活性成分は、好ましいものを含め、単独で、あるいは必要に応じて肥料と組み合わせて使用することができる。
【0061】
本発明の好ましい殺虫組成物は、少なくとも1種類の殺虫活性成分と、少なくとも1種類の殺真菌活性成分を含んでいる。
【0062】
本発明の殺虫組成物は、殺虫活性成分としてのチアメトキサムと、殺真菌活性成分としてのピロキロンおよびアゾキシストロビンを含んでいることが好ましい。
【0063】
本発明の殺虫組成物は、殺虫活性成分としてのチアメトキサムと、殺真菌活性成分としてのピロキロンを含んでいることが最も好ましい。
【0064】
本発明の好ましい殺虫組成物は、a)この組成物を散布した後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が50%未満であること、
b)この組成物を散布した後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が10%未満であること、
c)この組成物を散布した後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が2%未満であることを特徴とする。
【0065】
本発明のさらに別の目的は、植物を植物病原性微生物による感染から保護するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御する組成物を使用することである。
【0066】
本発明は、作物が植物病原性微生物(特に真菌)に感染するのを制御または阻止するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御するため、その植物、またはその一部、部位に、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、そのそれぞれが、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる組成物を投与する操作を含む方法であって、固体粒子製剤の少なくとも一方が熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、これら少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なっていることを特徴とする方法として役に立つ。
【0067】
本発明のさらに別の目的は以下の通りである。
【0068】
a)望ましくない植物の成長を制御するとともに、作物が植物病原性微生物に感染するのを制御または阻止するため、その植物、またはその一部、部位に、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、そのそれぞれが、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる組成物を投与する操作を含む方法であって、固体粒子製剤の少なくとも一方が熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、これら少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なっていることを特徴とする方法。
【0069】
b)望ましくない植物の成長を制御し、昆虫または代表的なダニ目を制御し、作物が植物病原性微生物に感染するのを制御または阻止するため、その植物、またはその一部、部位に、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、そのそれぞれが、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる組成物を投与する操作を含む方法であって、固体粒子製剤の少なくとも一方が熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、これら少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なっていることを特徴とする方法。
【0070】
c)望ましくない植物の成長を制御するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御するため、その植物、またはその一部、部位に、少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでいて、そのそれぞれが、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の不活性な基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含んでいる組成物を投与する操作を含む方法であって、固体粒子製剤の少なくとも一方が熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、これら少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なっていることを特徴とする方法。
【0071】
本発明の固体殺虫粒子で用いるのに適した固体基剤は、通常は、天然の無機フィルター(例えばゼオライト、方解石、タルク、カオリン、モンモリロナイト、アタパルジャイト)または他の無機基剤である。物理的特性を改善するため、よく分散されたケイ酸、またはよく分散された吸収ポリマーを添加することもできる。粒子化された適切な吸着性基剤は多孔性であり、具体例としては、軽石、粉砕したレンガ、海泡石、ベントナイトなどがある。適切な非吸着性基剤は、例えば方解石や砂である。さらに、あらかじめ粉砕した多数の無機または有機の材料を使用することができる。その具体例を特に挙げるならば、苦灰岩、粉砕した植物残留物である。
【0072】
これらの基剤は、単独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
【0073】
本発明の固体殺虫粒子で用いるのに適した界面活性剤と分散剤は、乳化特性、分散特性、湿潤特性が優れた非イオン性、カチオン性、アニオン性のものである。
【0074】
適切なアニオン性分散剤/界面活性剤としては、例えば、
ポリスチレンスルホン酸の塩、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩;
ポリビニルスルホン酸の塩、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸(ナフタレン-2-スルホン酸が好ましい)とホルムアルデヒドの凝縮物の塩、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸とフェノールスルホン酸とホルムアルデヒドの凝縮物の塩、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩;
リグニンスルホン酸の塩、中でもナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩;
ナフタレンスルホン酸の塩、中でもアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩がある。
【0075】
適切な非イオン性分散剤/界面活性剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、アルキル化されたポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース(置換度が1.5〜2)、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリ(2-ヒドロキシエチル)メタクリレート、ポリ[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチル]メタクリレート、ポリエチレンオキシド(ポリオキシエチレン)、ポリアリルアルコール(ポリグリシドール)がある。
【0076】
適切な非イオン性分散剤/界面活性剤としては、エチレンオキシド、またはエチレンオキシドとプロピレンオキシドの組み合わせを、脂肪アルコール、アルキルフェノール、スチレンフェノール、脂肪酸、ポリヒドロキシ化合物の脂肪酸エステル、ひまし油、脂肪酸アミド、脂肪アミンと反応させることによって得られる生成物もある(エチレンオキシド単位とプロピレンオキシド単位の数は、広い範囲内で変えることができる)。一般に、エチレンオキシド単位とプロピレンオキシド単位の数は、1〜200である。この範囲は、5〜100であることが好ましく、8〜40であることが最も好ましい。
【0077】
適切なカチオン性分散剤/界面活性剤としては、例えば、N置換基として少なくとも1つのC8〜C22アルキル基と、さらに別の置換基として不飽和またはハロゲン化低級アルキル基、ベンジル基、ヒドロキシ-低級アルキル基のいずれかとを含む第四級アンモニウム塩がある。
【0078】
これら界面活性剤は、好ましいものも含め、単独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
【0079】
固体殺虫粒子は、公知の任意の方法で製剤にすることができる。例えば、少なくとも1種類の活性成分を、少なくとも1種類の基剤、少なくとも1種類の分散剤/界面活性剤、少なくとも1種類のアジュバントと混合し、その後、流動床顆粒化装置または撹拌顆粒化装置を用いた押し出し、圧縮、凝集という手段によって顆粒化し;機械的粉砕手段(例えばハンマー・ミル)または湿式粉砕手段(例えばビーズ・ミル)によって粉砕し;ローラー圧縮機で錠剤にする。活性成分の含有量は広い範囲で変えることができ、例えば顆粒または粉末の全重量に対して0.1〜100重量%が可能である。この範囲は、0.1〜70重量%であることが好ましい。
【0080】
このようにして製剤にした固体殺虫粒子は、本発明の方法で使用するパン・コーターのドラムに充填する。ドラムに充填する固体殺虫粒子の量は、さまざまな因子によって変化する。因子としては、例えば、ドラムの容積、コーティングされた固体殺虫粒子の望ましい量などがある。パン・コーターが100kgのタイプであれば、固体殺虫粒子の量は、通常は30〜99.9kgである。この量は、40〜99kgであることが好ましく、50〜99kgであることがさらに好ましく、55〜99kgであることがもっと最も好ましい。もちろん、これらの数値はコーティングする固体殺虫粒子の量によって異なる可能性がある。
【0081】
水と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物をスプレーするためのスプレー用ノズルは、従来タイプのものである。本発明の方法では、市販されている任意のスプレー用ノズルを使用できる。スプレー用ノズルの具体例としては、デヴィルビス社が製造しているT-AGHV(ノズル出口の直径が1.6mm)がある。スプレー用ノズルは、例えばパン・コーターに付属している取り付け手段によってパン・コーターに取り付ける。
【0082】
本発明の方法で用いる“熱可塑性ポリマー”は、水を用いて乳化させることができて、熱可塑性で、フィルムを形成するあらゆるポリマーを意味する。このようなポリマーは、従来技術において周知である。このようなポリマーの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンおよび/またはプロピレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリビニルアルコール、ビニルアルコールとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリメタクリレート、ポリアクリレート、メタクリレートおよび/またはアクリレートとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、メタクリル酸および/またはアクリル酸および/またはマレイン酸とコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリマレイン酸エステル、マレイン酸エステルとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリアクリロニトリル、アクリロニトリルとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、アクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリヒドロキシアルキルビニルアルコール、ポリアミノアルキルビニルアルコール、ヒドロキシアルキルビニルアルコールおよび/またはアミノアルキルビニルアルコールとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ブタジエンおよび/またはイソプレンおよび/またはクロロプレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ブタジエン、イソプレン、クロロプレンいずれかからのヒドロキシル化ポリブタジエン、ブタジエンおよび/またはイソプレンおよび/またはクロロプレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリスチレン、スチレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ヒドロキシポリスチレン、アミノポリスチレン、クロロメチルポリスチレン、ポリスチレンスルホン酸、ヒドロキシスチレンおよび/またはアミノスチレンおよび/またはクロロメチルスチレンおよび/またはポリスチレンスルホン酸とコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリウレタン、デキストリンがある。
【0083】
好ましいポリマーは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンおよび/またはプロピレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリメタクリレート、ポリアクリレート、メタクリレートおよび/またはアクリレートとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリアクリロニトリル、アクリロニトリルとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;アクリルアミドおよび/またはメタクリルアミドとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ブタジエンおよび/またはイソプレンおよび/またはクロロプレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリスチレン、スチレンとコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ヒドロキシスチレンおよび/またはアミノスチレンおよび/またはクロロメチルスチレンおよび/またはポリスチレンスルホン酸とコモノマーとしての置換されていない/置換されたオレフィンとからなるコポリマー;ポリウレタン、デキストリンである。
【0084】
特に好ましいポリマーは、例えば、ポリアクリレート(ポリメタクリレート、ポリエチルアクリレートなど);ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート;ポリ酢酸ビニル;ポリスチレン;スチレン/アクリレート・コポリマー(スチレン/アクリル酸メチル、スチレン/アクリル酸エチルなど);スチレン/メタクリレート・コポリマー(スチレン/メタクリル酸メチル、スチレン/メタクリル酸エチルなど);酢酸ビニル/アクリレート・コポリマー(酢酸ビニル/アクリル酸メチル、酢酸ビニル/アクリル酸エチルなど);酢酸ビニル/メタクリレート・コポリマー(酢酸ビニル/メタクリル酸メチル、酢酸ビニル/メタクリル酸エチルなど);エチレン/酢酸ビニル・コポリマー;エチレン/酢酸ビニル/アクリレート・ターポリマー(エチレン/酢酸ビニル/アクリル酸メチルなど);エチレン/酢酸ビニル/メタクリレート・ターポリマー(エチレン/酢酸ビニル/メタクリル酸メチルなど);ポリブタジエン;ポリイソプレン;デキストリンである。
【0085】
特に好ましいポリマーは、ポリアクリレート、ポリ酢酸ビニル、デキストリン、ポリウレタンである。
【0086】
最も好ましいポリマーは、ポリ酢酸ビニルとポリアクリレートである。
【0087】
上記のポリマーは、好ましいものも含め、単独で、あるいは少なくとも2種類を組み合わせて使用することができる。
【0088】
熱可塑性ポリマーは、溶媒(例えば水)ならびに必要に応じて有機溶媒(例えばアルコール、ケトン、アミン、有機酸)と混合する、および/または界面活性剤(上記のもの)と混合する、および/またはポリマー・エマルジョンの調製に通常使用される他の添加剤と混合することにより、中に熱可塑性ポリマーが乳化していて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる混合物を得る。熱可塑性ポリマーの濃度は、通常は、混合物の全重量に対して1〜85重量%である。この濃度は、5〜80重量%であることが好ましく、10〜70重量%であることがさらに好ましく、40〜60重量%であることが最も好ましい。複数の熱可塑性ポリマーを組み合わせて使用する場合には、上記の濃度は、混合物で使用するポリマーの全濃度と理解すべきである。熱可塑性ポリマーの好ましい濃度は上記の数値であるが、ポリマーによっては混合物の粘性が大きすぎることがある(例えばポリアクリレートの場合)。そのような場合には、濃度を上記の値よりも小さくする必要がある。ポリマーがアクリレートである場合、濃度は1〜10%(好ましくは2〜10%)まで下げることができる。
【0089】
このようにして調製した混合物は、0〜80℃の温度に維持し、容器に充填し、パン・コーターに取り付けたノズルまで、パイプを通じてポンプで吸引する。温度は10〜50℃に維持することが好ましく、10〜40℃に維持することがより好ましく、10〜30℃に維持することが最も好ましい。
【0090】
ガスを固体殺虫粒子に吹きつけるガス入口としては、1つまたは複数の穴を有するチューブが可能である。穴は、一般に、パン・コーターのドラムの底部に位置する。ガス入口は、穴の開いたドラムで実現するほうが好ましい。ガスは、その穴から連続的に吹きつける。パン・コーターにはガス出口が取り付けられている。そのためガス流は、ガス入口からガス出口へと連続的に流れることができる。ガス出口の位置は重要でないが、パン・コーターの頂部に位置することが好ましい。
【0091】
本発明の方法では、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物を、パン・コーターを作動させながら固体殺虫粒子の表面にスプレーするとともに、空気を吹きつける。通常は、上記混合物のスプレーと空気の吹きつけは、パン・コーターの作動と同時に開始し、パン・コーターを止めるのと同時に停止する。しかしパン・コーターを作動させた後に上記混合物のスプレーと空気の吹きつけ開始し、パン・コーターを止める前にその作業を停止することが好ましい。空気の吹きつけは、パン・コーターを作動させる前、および/または上記混合物をスプレーする前に開始し、パン・コーターを止めた後、および/または上記混合物のスプレーを止めた後に停止することができる。
【0092】
作動条件を以下に説明する。
【0093】
パン・コーターは、ある回転速度で作動させる。その回転速度は、当業者であれば決定することができよう。パン・コーターが100kgタイプである場合には、回転速度を3〜18rpmで作動させる。この値は、5〜15rpmであることが好ましく、8〜15rpmであることがさらに好ましく、10〜15rpmであることが最も好ましい。
【0094】
パン・コーターを作動させる時間は、さまざまな因子の影響を強く受ける。因子としては、例えば、固体殺虫粒子の量、固体殺虫粒子の粒径、水と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含んでいて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる混合物の量、この混合物に含まれる熱可塑性ポリマーの濃度、パン・コーターの回転速度などがある。これらの因子は、当業者であれば決定することができよう。
【0095】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含んでいて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる混合物の量は、さまざまな因子に依存する。因子としては、例えば、殺虫活性成分の種類、それぞれの固体殺虫粒子の表面に形成される層の望ましい厚さ、固体殺虫粒子の量、固体殺虫粒子の粒径、熱可塑性ポリマーの濃度などがある。これらの因子は、当業者であれば決定することができよう。しかし混合物の量は、コーティングされた固体殺虫剤に含まれる熱可塑性ポリマーの量が、コーティングされた固体殺虫剤の全重量の0.1〜70重量%になるように選択する。この量は、0.5〜60重量%であることが好ましく、1〜50重量%であることがさらに好ましく、2〜45重量%であることが最も好ましい。このような混合物を固体殺虫粒子の表面にスプレーする速度も、経験的に決定する必要がある。しかしパン・コーターが100kgタイプである場合には、速度は、通常は100〜1200ml/分である。この速度は、100〜800ml/分であることが好ましく、100〜600ml/分であることがさらに好ましく、200〜600ml/分であることが最も好ましい。
【0096】
空気を吹きつける速度は、さまざまな因子の影響を強く受ける。因子としては、例えば、固体殺虫粒子の量、固体殺虫粒子の平均粒径、固体殺虫粒子の表面にスプレーする混合物の量、この混合物に含まれる熱可塑性ポリマーの種類と濃度などがある。これらの因子は、当業者であれば決定することができよう。パン・コーターが100kgタイプである場合には、吹きつける速度は、通常は5〜35m3/分である。この速度は、10〜35m3/分であることが好ましく、15〜35m3/分であることがさらに好ましく、20〜35m3/分であることが最も好ましい。吹きつける空気の適温は、固体殺虫粒子の表面にスプレーする混合物に含まれる熱可塑性ポリマーの影響を強く受ける。熱可塑性ポリマーがビニルポリマー(例えばポリ酢酸ビニル、ポリアクリレート)である場合には、吹きつける空気の温度は、通常は25〜95℃である。この温度は、25〜75℃であることが好ましく、25〜70℃であることがさらに好ましく、30〜60℃であることが最も好ましい。
【0097】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含んでいて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる上記混合物をスプレーする前に、固体殺虫粒子を疎水性液体(例えばオリーブ油、ヤシ油、ダイズ油、液体パラフィンなど)でコーティングすることにより、固体殺虫粒子の空隙が疎水性液体で埋められた後、固体殺虫粒子の表面だけにコーティング層が形成されるようにすることが経済的に好ましい。さらに、疎水性液体を用いたこのコーティングにより、固体殺虫粒子をコーティングするのに用いる熱可塑性ポリマーの量を少なくすることができる。
【0098】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含んでいて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる上記混合物をスプレーする前に疎水性液体をスプレーすることは、多孔性固体殺虫粒子にとって特に好ましい。最も好ましいのは液体パラフィンである。このような疎水性液体を用いた固体殺虫粒子のコーティングは、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物をスプレーする場合と同じ方法、同じ条件で行なう。疎水性液体は、通常は、コーティングされた固体殺虫剤の全重量の0.01〜10重量%の量で付着させる。この量は、0.01〜5重量%であることが好ましく、0.1〜5重量%であることがさらに好ましく、1〜5重量%であることが最も好ましい。
【0099】
上記の方法でコーティングされた固体殺虫粒子の表面に、少なくとも1種類の溶媒と少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーを含む第2の混合物をスプレーすることにより、このコーティングされた固体殺虫粒子をさらに第2の熱可塑性ポリマー層でコーティングすると好ましい可能性がある。例えば少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物がポリ酢酸ビニルだけを含んでいる場合には、上記の方法でコーティングされた固体殺虫粒子の表面に、少なくとも1種類の溶媒と少なくとも1種類の熱可塑性ポリマー(例えばポリアクリレート)を含む第2の混合物をスプレーすることにより、このコーティングされた固体殺虫粒子をさらに第2のポリアクリレート層でコーティングすると好ましい。ポリアクリレートをコーティングするための作業条件は、上記の条件と同じである。コーティングされた固体殺虫剤に含まれるポリ酢酸ビニルとポリアクリレートの重量比は、通常は、100:0.1〜100:50である。この比は、100:0.5〜100:50であることが好ましく、100:1〜100:30であることがさらに好ましく、100:1〜100:20であることが最も好ましい。コーティングされた殺虫粒子に対するこのような二重コーティング・プロセスは、必要な場合には、上に説明したのと同じ手続きで実施することができる。
【0100】
本発明の方法において、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物のスプレー操作が完了した後、パン・コーターを作動させながら、少なくとも1種類の粉末化した固体(例えばタルク、粘土、炭酸カルシウム、珪藻土、ゼオライト、ベントナイト、酸性粘土、活性化した粘土、ホワイト・カーボン、二酸化チタン、セルロース、デンプン、親水性シリカ、疎水性シリカなど)を、コーティングされた固体殺虫粒子に添加することが好ましい。粉末化した固体の添加は、コーティングされた固体殺虫粒子をパン・コーターから従来型ミキサー(例えばコンクリート・ミキサー)に移した後、そのミキサーを用いて実施することができる。粉末化したこのような固体の添加により、コーティングされた固体殺虫粒子の塊が小さくなるため、保存性と取り扱いやすさが向上する。
【0101】
好ましい粉末化した固体は、タルク、粘土、炭酸カルシウム、珪藻土、ゼオライト、ベントナイト、酸性粘土、活性化した粘土、ホワイト・カーボン、二酸化チタン、セルロース、デンプン、親水性シリカ、疎水性シリカである。特に好ましい粉末化した固体は、タルク、ホワイト・カーボン、デンプン、親水性シリカである。最も好ましい粉末化した固体は、タルクと親水性シリカである。粉末化した固体は、通常は、コーティングされた固体殺虫剤の全重量の0.01〜5重量%を添加する。この量は、0.05〜5重量%であることが好ましく、0.1〜5重量%であることがさらに好ましく、0.1〜2重量%であることが最も好ましい。粉末化した固体は、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物のスプレー操作が完了した後、パン・コーターの中に直接充填することができる。他方、この粉末化した固体は、コーティングされた固体殺虫粒子をパン・コーターから従来型ミキサー、すなわちコンクリート・ミキサーに移した後、そのミキサーに充填することもできる。
【0102】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物のスプレー操作が完了した後、コーティングされた固体殺虫粒子をコンクリート・ミキサーに移し、粉末化した固体を添加することが経済的、技術的に好ましい可能性がある。
【0103】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物をスプレーした後、粉末化した固体を添加することで、コーティングされた殺虫製剤を粉末化したその固体で覆う代わりに、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーと、少なくとも1種類の粉末化した固体とを含む混合物をスプレーすることによってコーティングされた固体殺虫剤を調製することもできる。少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む混合物の中に粉末化した固体を添加すると、コーティングされた固体殺虫粒子のガラス転移温度が上昇するため、その粒子の保存性と取り扱いやすさが向上する。
【0104】
好ましい粉末化した固体は、タルク、粘土、炭酸カルシウム、珪藻土、ゼオライト、ベントナイト、酸性粘土、活性化した粘土、ホワイト・カーボン、二酸化チタン、セルロース、デンプン、親水性シリカ、疎水性シリカである。特に好ましい粉末化した固体は、タルク、ホワイト・カーボン、デンプン、親水性シリカである。最も好ましい粉末化した固体は、タルクと親水性シリカである。
【0105】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含む上記の混合物に懸濁させる粉末化した固体の量は、通常は、コーティングされた固体殺虫粒子の全重量の0.01〜10重量%である。この量は、0.05〜10重量%であることが好ましく、0.1〜10重量%であることがさらに好ましく、0.1〜8重量%であることが最も好ましい。少なくとも1種類の溶媒と、少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーと、粉末化した上記固体とを含む混合物は、パン・コーターに接続したスプレー用ノズルを通じてスプレーすることができる。必要な場合には、この混合物をあらかじめミキサーなどで撹拌し、粉末化した固体がスプレー中に沈殿するのを回避する。
【0106】
本発明で利用するパン・コーターだとそのパン・コーターの作動中にスプレー混合物を別の混合物に代えることができるため、上記の重ねコーティング・プロセスは、時間を要する作業なしで連続的に実施することができる。例えば、コア顆粒と、ポリ酢酸ビニル層と、ポリアクリレート層とを有するコーティングされた固体殺虫剤が望ましい場合には、コーティングされた殺虫剤は、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類のポリ酢酸ビニルとを含む混合物をスプレーした後、少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類のポリアクリレートとを含む混合物をスプレーすることによって容易に得られる。
【0107】
上記の操作全体を通じ、固体殺虫粒子を収容したドラムの温度を通常は5〜80℃に維持する。この温度は、10〜70℃であることが好ましく、15〜60℃であることがさらに好ましく、20〜50℃であることが最も好ましい。
【0108】
パン・コーターの動作が終了した後、このようにしてコーティングされた固体殺虫粒子をパン・コーターのドラムから取り出すことにより、目的とするコーティングされた固体殺虫剤が得られる。
【0109】
本発明の方法により、操作中に手作業を介在させる必要なく、コーティングされた固体殺虫剤を非常に簡単に製造するとともに、極めて均一なコーティング層を持ち、極めてよく制御された活性成分放出特性を有する、コーティングされた固体殺虫剤を得ることができる。
【0110】
本発明の方法は、コーティングされた2種類以上の固体殺虫剤を含む組成物の製造にうまく適用することができる。この方法は非常に単純である。組成物を構成するコーティングされたそれぞれの固体殺虫剤を本発明の方法で製造する。次に、その固体殺虫剤を望む重量比で互いに混合する。例えば目的とする組成物が異なる2種類のコーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)を含んでいる場合には、コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)を本発明の方法で別々に製造した後、望む重量比で互いに混合し、コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)を含む目的とする組成物を得る(今後はこの方法を“方法(1)と呼ぶ”)。コーティングされた2種類以上の固体殺虫剤を含むこのような組成物を製造する別の方法は、本発明の固体殺虫粒子として、対応するコーティングされた固体殺虫剤の固体殺虫粒子の混合物を用いるというものである。例えば目的とする組成物がコーティングされた2種類の固体殺虫剤(A)と(B)を含んでいる場合には、コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)の元になる固体殺虫粒子を製造してパン・コーターのドラムの中に固体殺虫粒子として入れた後、本発明の方法に従ってコーティングを行なう。すると、コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)を含む目的とする組成物が得られる(今後はこの方法を“方法(2)と呼ぶ”)。
【0111】
これらの方法、中でも方法(1)は、WO 02/05641に開示されているように、徐放性コーティングされた殺虫剤と、速放性コーティングされた殺虫剤とを含む組成物の製造に適している。
【0112】
コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)で熱可塑性ポリマーの含有量だけが異なるように方法(1)の条件を選択した場合には、徐放性コーティングされた殺虫剤(すなわちより厚いコーティング層を有する)と、速放性コーティングされた殺虫剤(すなわちより薄いコーティング層を有する)とを含む組成物が得られる。この組成物は、コーティング層の厚さが異なるが、活性成分の含有量は、徐放性コーティングされた殺虫剤と速放性コーティングされた殺虫剤で同じである組成物に対応する。少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されている少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーとを含んでいて固体殺虫粒子の表面にスプレーすることになる混合物の量は、コーティングされた固体殺虫剤に含まれる熱可塑性ポリマーの量が、徐放性コーティングされた殺虫剤ではコーティングされた固体殺虫剤全体の重量の0.1〜70重量%(1〜60重量%が好ましく、5〜50重量%がさらに好ましく、10〜45重量%が最も好ましい)で、速放性コーティングされた殺虫剤ではコーティングされた固体殺虫剤全体の重量の0.1〜50重量%(0.5〜40重量%が好ましく、1〜20重量%がさらに好ましく、2〜15重量%が最も好ましい)であるように決定せねばならない。もちろん、この量は殺虫活性成分の種類に強く依存するが、当業者であれば決定することができよう。
【0113】
この方法では、活性成分の含有量は、徐放性コーティングされた殺虫剤と速放性コーティングされた殺虫剤で同じである必要はない。徐放性コーティングされた殺虫剤と速放性コーティングされた殺虫剤で活性成分の含有量が異なることが望ましい場合には、それぞれの固体殺虫粒子として、対応する量の活性成分を含む固体殺虫粒子を用いる。
【0114】
コーティングされた固体殺虫剤(A)と(B)で殺虫活性成分の量だけが異なるように方法(2)の条件を選択した場合には、低濃度のコーティングされた殺虫剤(すなわち活性成分の量がより少ない)と、高濃度のコーティングされた殺虫剤(すなわち活性成分の量がより多い)とを含む組成物が得られる。この組成物では、殺虫活性成分の量が異なるが、形成されるコーティング層の厚さは、低濃度のコーティングされた殺虫剤と高濃度のコーティングされた殺虫剤で同じである。コーティングされた固体殺虫剤に含まれる殺虫活性成分の量は、低濃度のコーティングされた殺虫剤では0.01〜90重量%(0.1〜75重量%が好ましく、0.5〜50重量%がさらに好ましく、1〜40重量%が最も好ましい)であり、高濃度のコーティングされた殺虫剤では0.01〜90重量%(0.1〜75重量%が好ましく、0.5〜50重量%がさらに好ましく、1〜10重量%が最も好ましい)である。この方法では、低濃度のコーティングされた殺虫剤と高濃度のコーティングされた殺虫剤で異なる基剤を用いることにより、放出率をさらに制御することができる。
【0115】
以下の実施例を参照して本発明をさらに説明するが、本発明がこれら実施例に限定されることはない。
【実施例】
【0116】
1.固体殺虫粒子の調製
【0117】
(1)固体殺虫粒子1
【0118】
57.4重量部のピロキロン活性成分(殺真菌剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、10.0重量部のアミコールH(ジャガイモ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、32.55重量部の炭酸カルシウムを混合し、そこに(水15.5重量部に含まれた)0.05重量部のソルポール5115(スルホン酸アルケニル、東邦化学(株))を添加した。このようにして調製した混合物をよく混合し、こねた後、1.0mmのスクリーンを備えた顆粒製造装置を用いて顆粒化した。このようにして得られた顆粒を、空気スプレー下で流動床乾燥装置の中で混合した。空気スプレーの温度は、空気の入口で70℃、出口で50℃である。乾燥後、顆粒を篩にかけ、直径が1700μmよりも大きいか、850μmよりも小さい顆粒を除去した。このようにして調製した固体殺虫粒子を今後は“固体殺虫粒子1”と呼ぶ。
【0119】
(2)固体殺虫粒子2
【0120】
4.56重量部のチアメトキサム活性成分(殺虫剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、2.0重量部のアミコールH(ジャガイモ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、4.0重量部のアミコールK(タピオカ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、15.0重量部のジークライトSGW(ゼオライト粘土、ジークライト社の製品)と、74.05重量部のネオライト粘土(葉蝋石粘土、ネオライト興産(株)の製品)を混合し、そこに(水24重量部に含まれた)0.3重量部のソルポール5115(スルホン酸アルケニル、東邦化学(株))を添加した。このようにして調製した混合物をよく混合し、こねた後、1.0mmのスクリーンを備えた顆粒製造装置を用いて顆粒化した。このようにして得られた顆粒を、空気スプレー下で流動床乾燥装置の中で混合した。空気スプレーの温度は、空気の入口で70℃、出口で50℃である。乾燥後、顆粒を篩にかけ、直径が1700μmよりも大きいか、850μmよりも小さい顆粒を除去した。このようにして調製した固体殺虫粒子を今後は“固体殺虫粒子2”と呼ぶ。
【0121】
(3)固体殺虫粒子3
【0122】
3.43重量部のピロキロン活性成分(殺真菌剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、3.43重量部のチアメトキサム活性成分(殺虫剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、2kgのアミコールH(ジャガイモ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、4.0重量部のアミコールK(タピオカ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、15.0重量部のジークライトSGW(ゼオライト粘土、ジークライト社の製品)と、72.09重量部のネオライト粘土(葉蝋石粘土、ネオライト興産(株)の製品)を混合し、そこに(水24重量部に含まれた)0.05重量部のソルポール5115(スルホン酸アルケニル、東邦化学(株))を添加した。このようにして調製した混合物をよく混合し、こねた後、1.0mmのスクリーンを備えた顆粒製造装置を用いて顆粒化した。このようにして得られた顆粒を、空気スプレー下で流動床乾燥装置の中で混合した。空気スプレーの温度は、空気の入口で70℃、出口で50℃である。乾燥後、顆粒を篩にかけ、直径が1700μmよりも大きいか、850μmよりも小さい顆粒を除去した。このようにして調製した固体殺虫粒子を今後は“固体殺虫粒子3”と呼ぶ。
【0123】
(4)固体殺虫粒子4
【0124】
36.08重量部のピロキロン活性成分(殺真菌剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、5.00重量部のアミコールH(ジャガイモ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、53.62重量部の炭酸カルシウムを混合し、そこに(水15.5重量部に含まれた)0.30重量部のソルポール5115(スルホン酸アルケニル、東邦化学(株))を添加した。このようにして調製した混合物をよく混合し、こねた後、1.0mmのスクリーンを備えた顆粒製造装置を用いて顆粒化した。このようにして得られた顆粒を、空気スプレー下で流動床乾燥装置の中で混合した。空気スプレーの温度は、空気の入口で70℃、出口で50℃である。乾燥後、顆粒を篩にかけ、直径が1700μmよりも大きいか、850μmよりも小さい顆粒を除去した。このようにして調製した固体殺虫粒子を今後は“固体殺虫粒子4”と呼ぶ。
【0125】
(5)固体殺虫粒子5
【0126】
7.54重量部のチアメトキサム活性成分(殺虫剤、シンジェンタ・ジャパン社の製品)と、2.0重量部のアミコールH(ジャガイモ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、4.0重量部のアミコールK(タピオカ由来のあらかじめゼラチン化したデンプン、日澱化學(株)の製品)と、15.0重量部のジークライトSGW(ゼオライト粘土、ジークライト社の製品)と、71.4重量部のネオライト粘土(葉蝋石粘土、ネオライト興産(株)の製品)を混合し、そこに(水24重量部に含まれた)0.053重量部のソルポール5115(スルホン酸アルケニル、東邦化学(株))を添加した。このようにして調製した混合物をよく混合し、こねた後、1.0mmのスクリーンを備えた顆粒製造装置を用いて顆粒化した。このようにして得られた顆粒を、空気スプレー下で流動床乾燥装置の中で混合した。空気スプレーの温度は、空気の入口で70℃、出口で50℃である。乾燥後、顆粒を篩にかけ、直径が1700μmよりも大きいか、850μmよりも小さい顆粒を除去した。このようにして調製した固体殺虫粒子を今後は“固体殺虫粒子5”と呼ぶ。
【0127】
2.固体殺虫粒子のコーティング
【0128】
実施例1
固体殺虫粒子1のコーティング
【0129】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0130】
作動条件を上記のように調節した後、2.6kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、89.53kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。次に、0.57kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤1”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤1は、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:40重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0131】
実施例2
固体殺虫粒子2のコーティング
【0132】
上記の1(2)において調製した69.25kgの固体殺虫粒子2を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0133】
作動条件を上記のように調節した後、2.17kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、70.88kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。次に、0.54kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤2”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤2は、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:90μm
- 固体殺虫剤2の含有量:64.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:33重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0134】
実施例3
固体殺虫粒子3のコーティング
【0135】
上記の1(3)において調製した99.0kgの固体殺虫粒子3を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0136】
作動条件を上記のように調節した後、2.29kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、22.64kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。次に、0.57kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤3”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤3は、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:20μm
- 固体殺虫剤3の含有量:87.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:10重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0137】
実施例4
固体殺虫粒子1のコーティング
【0138】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0139】
作動条件を上記のように調節した後、2.26kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、87.3kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、2.24kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を、コーティングされた固体殺虫粒子1の表面にスプレーした。AP2675Eは、場合によっては水で希釈した後に使用した。次に、0.57kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤1a”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤1aは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:39重量%
- ポリアクリレート:1重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0140】
実施例5
固体殺虫粒子1のコーティング
【0141】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0142】
作動条件を上記のように調節した後、2.26kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、78.3kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、4.48kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)と、3.35kgのタルクと、17.9kgの水とを含む懸濁混合物を、コーティングされた固体殺虫粒子1の表面にスプレーした。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤1b”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤1bは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:35重量%
- ポリアクリレート:2重量%
- タルクの含有量:3.5重量%
【0143】
実施例5A
固体殺虫粒子1のコーティング
【0144】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0145】
作動条件を上記のように調節した後、2.26kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、78.3kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、4.48kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)と、3.11kgのタルクと、17.9kgの水とを含む懸濁混合物を、コーティングされた固体殺虫粒子1の表面にスプレーした。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤A”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤Aは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.65重量%
- 液体パラフィンの含有量:2.00重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:35.09重量%
- ポリアクリレート:2.00重量%
- タルクの含有量:3.26重量%
【0146】
実施例5B
固体殺虫粒子2のコーティング
【0147】
上記の1(2)において調製した60.5kgの固体殺虫粒子2を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0148】
作動条件を上記のように調節した後、2.0kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、64.0kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、4.0kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)と、3.25kgのタルクと、17.9kgの水とを含む懸濁混合物を、コーティングされた固体殺虫粒子2の表面にスプレーした。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤B”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤Bは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:100μm
- 固体殺虫剤2の含有量:60.66重量%
- 液体パラフィンの含有量:2.00重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:32.08重量%
- ポリアクリレート:2.00重量%
- タルクの含有量:3.26重量%
【0149】
実施例5C
固体殺虫粒子3のコーティング
【0150】
上記の1(3)において調製した283.5kgの固体殺虫粒子3を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0151】
作動条件を上記のように調節した後、2.0kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、18.0kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、4.0kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)と、3.25kgのタルクと、17.9kgの水とを含む懸濁混合物を、コーティングされた固体殺虫粒子3の表面にスプレーした。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤C”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤Cは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫剤3の含有量:83.72重量%
- 液体パラフィンの含有量:2.00重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:9.02重量%
- ポリアクリレート:2.00重量%
- タルクの含有量:3.26重量%
【0152】
実施例5D
コーティングされた顆粒A、B、Cを含む組成物Dの調製
【0153】
上記のコーティングされた顆粒A、B、Cを別々に調製し、それをアエロジル200(親水性シリカ、日本アエロジル(株)の製品)とともに、重量比が99.75:99.75:99.75:0.75となるようにコンクリート・ミキサーに充填して混合することにより、目的とする本発明の組成物を得た。組成物Dに含まれる親水性シリカの最終含有量は0.25重量%である。
【0154】
本発明の組成物Dにより、放出が制御された顆粒殺虫製剤が得られる。この製剤では、コーティングされた殺虫顆粒AとBが、徐放性コーティングされた殺虫顆粒であり、コーティングされた殺虫顆粒Cが、速放性コーティングされた殺虫顆粒である。
【0155】
実施例6
固体殺虫粒子1のコーティング
【0156】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0157】
作動条件を上記のように調節した後、2.26kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、85.0kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、22.36kgのUS-200(20重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、近代化学工業(株)の製品)のエマルジョンを、コーティングされた固体殺虫粒子1の表面にスプレーした。アエロジル200(親水性シリカ、日本アエロジル(株)の製品)の粉末0.56kgを上記のコーティングされた固体殺虫粒子1と混合した。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤1c”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤1cは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:38重量%
- ポリアクリレート:2重量%
- 親水性シリカの含有量:0.5重量%
【0158】
実施例7
固体殺虫粒子1のコーティング
【0159】
上記の1(1)において調製した64.3kgの固体殺虫粒子1を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0160】
作動条件を上記のように調節した後、2.26kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、85.0kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、16.75kgのマックス1000(20重量%デキストリン溶液、松谷化学工業(株)の製品)の溶液を、コーティングされた固体殺虫粒子1の表面にスプレーした。アエロジル200(親水性シリカ、日本アエロジル(株)の製品)の粉末0.56kgを上記のコーティングされた固体殺虫粒子1と混合した。その結果、コーティングされた固体殺虫剤(“コーティングされた固体殺虫剤1d”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤1dは、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤1の含有量:57.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:37重量%
- デキストリン:3重量%
- 親水性シリカの含有量:0.5重量%
【0161】
実施例8
固体殺虫粒子のコーティング
【0162】
この実施例の殺虫製剤は、以下のステップに従って調製する。
a)固体殺虫製剤を、少なくとも1つのスプレー用ノズルを備えたパン・コーターのドラムに充填する;
b)オリーブ油、ヤシ油、ダイズ油、液体パラフィンからなるグループの中から選択した疎水性液体を添加し、上記のスプレー用ノズルまたはそれ以外の手段を利用して固体殺虫粒子をその疎水性液体でコーティングする;
c)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されたポリ酢酸ビニルを含む混合物をスプレーする;
d)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されたポリ酢酸ビニルと、少なくとも1種類の粉末化した固体とを含む混合物をスプレーする;
e)場合によっては、少なくとも1種類の上記粉末化した固体を添加し、コーティングされた殺虫製剤をコーティングする。
【0163】
実施例9
固体殺虫粒子のコーティング
【0164】
この実施例の殺虫製剤は、以下のステップに従って調製する。
a)固体殺虫製剤を、少なくとも1つのスプレー用ノズルを備えたパン・コーターのドラムに充填する;
b)オリーブ油、ヤシ油、ダイズ油、液体パラフィンからなるグループの中から選択した疎水性液体を添加し、上記のスプレー用ノズルまたはそれ以外の手段を利用して固体殺虫粒子をその疎水性液体でコーティングする;
c)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されたポリ酢酸ビニルと、少なくとも1種類の粉末化した固体とを含む混合物をスプレーする;
d)場合によっては、少なくとも1種類の上記粉末化した固体を添加し、コーティングされた殺虫製剤をコーティングする。
【0165】
実施例10
固体殺虫粒子のコーティング
【0166】
この実施例の殺虫製剤は、以下のステップに従って調製する。
a)固体殺虫製剤を、少なくとも1つのスプレー用ノズルを備えたパン・コーターのドラムに充填する;
b)オリーブ油、ヤシ油、ダイズ油、液体パラフィンからなるグループの中から選択した疎水性液体を添加し、上記のスプレー用ノズルまたはそれ以外の手段を利用して固体殺虫粒子をその疎水性液体でコーティングする;
c)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化されたポリアクリレートと、少なくとも1種類の粉末化した固体とを含む混合物をスプレーする;
d)場合によっては、少なくとも1種類の上記粉末化した固体を添加し、コーティングされた殺虫製剤をコーティングする。
【0167】
実施例11
固体殺虫粒子4のコーティング
【0168】
上記の1(4)において調製した91.50kgの固体殺虫粒子4を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0169】
作動条件を上記のように調節した後、2.06kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、10.00kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、2.0kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を水で希釈した後、上記のコーティングされた固体殺虫粒子の表面にスプレーした。次に、0.50kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、本発明のコーティングされた殺虫製剤(“コーティングされた固体殺虫剤4”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤4は、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:120μm
- 固体殺虫剤4の含有量:91.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:5重量%
- ポリアクリレートの含有量:1重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0170】
実施例12
固体殺虫粒子5のコーティング
【0171】
上記の1(5)において調製した82.50kgの固体殺虫粒子5を、スプレー用ノズルと、空気入口と、空気出口とを備えたドリア・コーターDRC-1200DS(パワレックス社が製造したパン・コーター)のドラムに充填した後、以下のような操作条件を選択した。
- ドラムの回転速度:12rpm
- スプレー速度:250ml/分
- 空気吹きつけ速度:30m3/分
- 空気を吹きつける入口の温度:40℃
【0172】
作動条件を上記のように調節した後、2.00kgのモレスコ・ホワイトP-70(液体パラフィン、松村石油(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子を液体パラフィンでコーティングした。その後、28.00kgのSH-520(50重量%ポリ酢酸ビニル水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を固体殺虫粒子の表面に均一にスプレーすることにより、その固体殺虫粒子をポリ酢酸ビニルでコーティングした。その間、固体殺虫粒子の表面の温度を約25℃に維持した。その後、2.0kgのAP2675E(50重量%ポリアクリレート水性エマルジョン、昭和高分子(株)の製品)を水で希釈した後、上記のコーティングされた固体殺虫粒子の表面にスプレーした。次に、0.504kgのタルクを固体殺虫粒子に添加し、コーティングされた固体殺虫粒子をドラムから取り出すことにより、本発明のコーティングされた殺虫製剤(“コーティングされた固体殺虫剤5”)を得た。コーティングされた固体殺虫剤5は、以下のような特徴を有する。
- 固体殺虫粒子の表面に形成された層の厚さ:90μm
- 固体殺虫剤5の含有量:82.5重量%
- 液体パラフィンの含有量:2重量%
- ポリ酢酸ビニルの含有量:14重量%
- ポリアクリレートの含有量:1重量%
- タルクの含有量:0.5重量%
【0173】
実施例13
コーティングされた固体殺虫剤4と5を含む組成物Eの調製
【0174】
上記のそれぞれ1(4)と1(5)において調製した固体殺虫剤4と5を、重量比1:1で混合した。組成物Eは、活性成分として、16.5重量%のピロキロンと、3.1重量%のチアメトキサムとを含んでいる。
【0175】
実施例14
コーティングされた固体殺虫剤の放出制御テスト
【0176】
ドイツ硬度3度の水1000mlを1000mlの栓付きフラスコに入れ、そこに実施例3で調製したコーティングされた固体殺虫剤を2.5g添加した。この水の温度は25±2℃に維持した。水面に顆粒がいくらか浮いている場合には、フラスコの底に沈めた。
【0177】
上記のテスト系を調製してから1日目、3日目、7日目、14日目、28日目に、10mlのホール・ピペットを用いて液体10mlを採取し、栓付き遠心分離管に移した。液体を採取するとき、ホール・ピペットの先端を、液面とフラスコの底部の中間点に位置させた。液体を採取した後、ドイツ硬度3度の水10mlをテスト系に添加した。遠心分離管に移した液体中に顆粒がいくらか漂っていたり凝集していたりした場合には、遠心分離してその顆粒を沈殿させた。次に、遠心分離管に移した液体に対してHPLCおよび/またはGLC分析を行ない、両方の活性成分の累積放出量(単位は%)を明らかにした。結果は以下の通りである。
【0178】
ピロキロン
日 累積放出量
1日目 35.3%
3日目 82.3%
7日目 95.4%
【0179】
チアメトキサム
日 累積放出量
1日目 7.9%
3日目 21.7%
7日目 34.2%
14日目 56.1%
28日目 89.2%
【0180】
実施例15
コーティングされた固体殺虫剤の放出制御テスト
【0181】
ドイツ硬度3度の水1000mlを2つある1000mlの栓付きフラスコそれぞれに入れ、一方には実施例4で調製したコーティングされた固体殺虫剤1aを2.5g添加し、他方には実施例2で調製したコーティングされた固体殺虫剤2を2.5g添加した。この水の温度は25±2℃に維持した。水面に顆粒がいくらか浮いている場合には、フラスコの底に沈めた。
【0182】
上記のテスト系を調製してから7日目、14日目、21日目、30日目、60日目、70日目、80日目に、10mlのホール・ピペットを用いて液体10mlを採取し、栓付き遠心分離管に移した。液体を採取するとき、ホール・ピペットの先端を、液面とフラスコの底部の中間点に位置させた。液体を採取した後、ドイツ硬度3度の水10mlをテスト系に添加した。遠心分離管に移した液体中に顆粒がいくらか漂っていたり凝集していたりした場合には、遠心分離してその顆粒を沈殿させた。次に、遠心分離管に移した液体に対してHPLCおよび/またはGLC分析を行ない、両方の活性成分の累積放出量(単位は%)を明らかにした。結果は以下の通りである。
【0183】
ピロキロン
日 累積放出量
7日目 1.9%
14日目 8.5%
21日目 15.5%
30日目 25.6%
60日目 73.4%
70日目 88.2%
80日目 94.8%
【0184】
チアメトキサム
日 累積放出量
7日目 0.0%
14日目 0.1%
21日目 0.8%
30日目 5.7%
60日目 45.2%
70日目 80.4%
80日目 90.5%
【0185】
この結果は、本発明の方法により、制御放出特性が極めて優れたコーティングをされた固体殺虫剤を調製できることをはっきりと示している。
【0186】
実施例16
コーティングされた固体殺虫剤の放出制御テスト
【0187】
ドイツ硬度3度の水1000mlを1000mlの栓付きフラスコに入れ、そこに実施例13で調製した組成物Eを2.5g添加した。この水の温度は25±2℃に維持した。水面に顆粒がいくらか浮いている場合には、フラスコの底に沈めた。
【0188】
上記のテスト系を調製してから1日目、3日目、7日目、14日目、21日目、30日目に、10mlのホール・ピペットを用いて液体10mlを採取し、栓付き遠心分離管に移した。液体を採取するとき、ホール・ピペットの先端を、液面とフラスコの底部の中間点に位置させた。液体を採取した後、ドイツ硬度3度の水10mlをテスト系に添加した。遠心分離管に移した液体中に顆粒がいくらか漂っていたり凝集していたりした場合には、遠心分離してその顆粒を沈殿させた。次に、遠心分離管に移した液体に対してHPLCおよび/またはGLC分析を行ない、両方の活性成分の累積放出量(単位は%)を明らかにした。結果は以下の通りである。
【0189】
ピロキロン
日 累積放出量
1日目 35.7%
3日目 81.5%
7日目 100.0%
【0190】
チアメトキサム
日 累積放出量
1日目 0.1%
3日目 0.4%
7日目 1.5%
14日目 6.6%
21日目 26.9%
30日目 66.7%
【0191】
この結果は、組成物Eが、望む性質を有するそれぞれの活性成分を望むタイミングで別々に放出できることをはっきりと示している。例えばピロキロンとチアメトキサムを含む組成物を“穂を出す前の期間”に合わせて水田に1回だけ散布すると、水田の水におけるピロキロンの濃度が素早く増大することによってイネの葉枯れ病を効果的に制御するとともに、チアメトキサムの長期放出特性によって害虫(例えば斑点のあるイネにするカメムシ)を成長後の長期間にわたって効果的に制御することができよう。
【0192】
実施例17
固体殺虫粒子の表面に形成された層の電子顕微鏡による観察
【0193】
実施例4で調製したコーティングされた固体殺虫剤1aの顆粒を2つに切断し、顆粒の縦軸に垂直な断面が現われるようにした。断面を電子顕微鏡で観察した。比較のため、PCT出願WO 99/01243に記載されている方法に従って調製した顆粒の断面も、電子顕微鏡で観察する。従来技術と本発明を電子顕微鏡で観察して比較することにより、本発明の方法による固体殺虫粒子の表面に形成された層は極めて均一であるのに対し、WO 99/01243に記載されている方法で形成された層は、薄い不安定な複数のフィルムからなる多層構造であることがわかる。本発明の方法により、例えば放出特性が改善された徐放性殺虫製剤を調製することができる。不均一なコーティングのために活性成分が過剰に投与されると作物に植物毒性を与える可能性があるが、そのような過剰投与は、本発明の徐放性殺虫製剤を用いることによって回避できる。
【0194】
上記のように、本発明の方法により、操作中に手作業を介在させる必要なく、コーティングされた固体殺虫剤を非常に簡単に製造することができて、極めて均一なコーティング層を持ち、極めてよく制御された活性成分放出特性を有する、コーティングされた固体殺虫剤が得られる。したがって本発明の方法は、農薬産業において非常に価値がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固体殺虫製剤を熱可塑性ポリマーでコーティングする方法であって、
a)固体殺虫製剤を、少なくとも1つのスプレー用ノズルと、少なくとも1つのガス入口と、少なくとも1つのガス出口とを備えたパン・コーターのドラムに充填するステップと、
b)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーの混合物を、パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じてスプレーし、それと同時にガス入口を通じてドラムの中にガスを吹き込むステップを含む方法。
【請求項2】
ステップa)とステップb)の間に、aa)パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じて疎水性液体をスプレーするステップをさらに実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーの混合物が、少なくとも1種類の粉末化した固体をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ステップb)の後に、c)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーの混合物を、パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じてスプレーし、それと同時にガス入口を通じてドラムの中にガスを吹き込むという少なくとも1つのさらに別のステップを実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ステップb)の後に、d)少なくとも1種類の溶媒と、その中に乳化された少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーと、少なくとも1種類の粉末化した固体の混合物を、パン・コーターの作動中にスプレー用ノズルを通じてスプレーし、それと同時にガス入口を通じてドラムの中にガスを吹き込むという少なくとも1つのさらに別のステップを実施する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ステップb)の後に、少なくとも1種類の粉末化した固体をパン・コーターのドラムに充填する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ステップc)の後に、少なくとも1種類の粉末化した固体を添加する、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
ステップd)の後に、少なくとも1種類の粉末化した固体を添加する、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
固体殺虫製剤の殺虫活性成分の選択を、殺真菌剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調節剤からなるグループの中から行なう、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法で製造した、コーティングされた固体殺虫製剤。
【請求項11】
少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでおり、そのそれぞれの固体粒子製剤は、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤を含む、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤であって、
その少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なることを特徴とする固体殺虫製剤。
【請求項12】
殺虫活性成分としてのチアメトキサムと、殺真菌剤としてのピロキランとを含む、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤。
【請求項13】
組成物の散布後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が50%未満である、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤。
【請求項14】
組成物の散布後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が10%未満である、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤。
【請求項15】
組成物の散布後に第1の殺虫剤が完全に放出されたとき、第2の殺虫剤の放出率が2%未満である、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤。
【請求項16】
請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤を利用し、作物が植物病原性微生物に感染するのを保護するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御する方法。
【請求項17】
作物が植物病原性微生物に感染するのを制御・阻止するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御する方法であって、請求項1に記載の方法で製造した組成物を、活性成分として、その植物、またはその一部、部位に散布するステップを含む方法。
【請求項18】
上記植物病原性微生物が真菌である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
望ましくない植物の成長を制御するとともに、作物が植物病原性微生物に感染するのを制御または阻止する方法であって、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤を植物またはその部位に散布するステップを含む方法。
【請求項20】
望ましくない植物の成長を制御し、昆虫または代表的なダニ目を制御し、作物が植物病原性微生物に感染するのを制御または阻止する方法であって、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤を植物またはその部位に散布するステップを含む方法。
【請求項21】
望ましくない植物の成長を制御するとともに、昆虫または代表的なダニ目を制御する方法であって、請求項10に記載のコーティングされた固体殺虫製剤を植物またはその部位に散布するステップを含む方法。
【請求項22】
請求項1に記載の方法において、パン・コーターを利用し、固体殺虫製剤を熱可塑性ポリマーでコーティングする方法。
【請求項23】
少なくとも2種類の固体粒子製剤を含んでおり、そのそれぞれの固体粒子製剤は、少なくとも1種類の殺虫剤と、少なくとも1種類の基剤と、少なくとも1種類の界面活性剤とを含む、コーティングされた固体殺虫製剤であって、
その固体殺虫製剤のうちの少なくとも一方が、少なくとも1種類の熱可塑性ポリマーでコーティングされていることと、その少なくとも2種類の固体粒子製剤の殺虫剤放出率が互いに異なることを特徴とする固体殺虫製剤。

【公表番号】特表2006−519804(P2006−519804A)
【公表日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504565(P2006−504565)
【出願日】平成16年3月5日(2004.3.5)
【国際出願番号】PCT/EP2004/002294
【国際公開番号】WO2004/077947
【国際公開日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】