毛髪セット剤組成物
【課題】 毛髪にツヤを与え、かつヘアスタイル持続効果が高く、軽い仕上がりの毛髪セット剤を提供する。
【解決手段】 （Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物。
【解決手段】 （Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、毛髪にツヤを与え、かつヘアスタイル持続効果の高い毛髪セット剤組成物に関する。
【背景技術】
【０００２】
毛髪セット剤、すなわちヘアスタイリング剤には、高融点ワックス等の他、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体等の非イオン性ポリマー；アクリル酸エステル／メタクリル酸エステル共重合体、ビニルメチルエーテル／マレイン酸ブチル共重合体等のアニオンポリマー；ビニルピロリドン／ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物等のカチオンポリマー；アクリル酸ヒドロキシプロピル／メタクリル酸ブチルアミノエチル／アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性ポリマー等のセット成分が配合されている。
このうち、高融点ワックスを用いるとセット性には優れているもののツヤがなく、ヘアカラーがくすむ等の欠点がある。また、揮発性シリコーンやジメチコンオイルを配合した毛髪セット剤はセット性に劣り、べたつく等の欠点がある。また、水溶性高分子、アニオン性セット樹脂を配合した毛髪セット剤は、毛髪に束感が生じ、毛先を軽く見せられず、重いセット感になってしまうという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明の目的は、毛髪にツヤを与えるとともに、毛髪に束感がなく、持続的に毛先を軽く見せることのできる新たな毛髪セット剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
そこで本発明者は、毛髪セット力を有することが知られているポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体と、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体と（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンとを組み合せて配合すると、優れたセット力が得られるだけでなく、ツヤがあり、束感がなく、毛先を軽く見せることのできる良好なスタイリング性が得られることを見出し、本発明を完成した。
【０００５】
すなわち、本発明は、（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の毛髪セット剤組成物を用いれば、ツヤがあり、かつ束感がなく、毛先が軽くみえ持続的なスタイリングが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体成分（Ａ）は、ポリエーテルとシリコーンが直鎖状に結合したブロックコポリマーであり、シリコーン系界面活性剤としての機能を有するポリマーであるが、成分（Ｂ）と併用することにより、良好なセット力を発現する。当該成分（Ａ）は前記の如く、三元ブロック共重合体であり、ポリ（オキシアルキレン）基及びアルキレン基がメチルポリシロキサンのケイ素原子上に置換した、いわゆる変性シリコーンではない。ここで、ポリ（オキシアルキレン）構造としては、ポリ（オキシＣ2−Ｃ4アルキレン）構造が好ましく、特にポリ（オキシエチレン）構造、ポリ（オキシエチレン・オキシプロピレン）構造が好ましい。またアルキレン構造としては、Ｃ2−Ｃ6アルキレン構造が好ましく、さらにＣ3−Ｃ6アルキレン構造、特にブチレン構造が好ましい。
【０００８】
より好ましい成分（Ａ）としては、次の一般式（１）
【０００９】
【化１】
【００１０】
（式中、Ｒ1は水素原子又はアルキル基を示し、Ｒ2は炭素数２〜６のアルキレン基を示し、ａは１以上の整数を示し、ｂは０又は１以上の整数を示し、ｍ及びｎは１以上の整数を示す）
で表される共重合体が挙げられる。当該共重合体の平均分子量は５０，０００〜２，０００，０００、さらに１００，０００〜２，０００，０００、特に１５０，０００〜１，０００，０００が好ましい。
【００１１】
一般式（１）中、Ｒ1としては、水素原子又はＣ1−Ｃ6アルキル基が好ましい。Ｒ2としては、Ｃ3−Ｃ6アルキレン基、さらにブチレン基が好ましい。
【００１２】
当該成分（Ａ）の市販品としては、ＡＢＮ ＳＩＬＷＥＴ ＦＺ−２２５０、同ＦＺ−２２２２、同ＦＺ−２２３３、同ＦＺ−２２３１、ＳＩＬＳＴＹＬＥ４０１、同２０１（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）が挙げられる。
【００１３】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ａ）の含有量は、毛髪にツヤを付与する点、感触、セット力の点から０．０１〜５０質量％、さらに０．５〜５０質量％、特に１〜４５質量％が好ましい。
【００１４】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体（成分（Ｂ））は、セット成分であるが、成分（Ａ）と併用することによりツヤがあり、毛先を軽く見せるスタイリングが得られる。当該成分（Ｂ）は三元共重合体であり、そのうちアクリル酸アルキル構造としてはアクリル酸Ｃ1−Ｃ8アルキル構造が好ましく、特にアクリル酸Ｃ1−Ｃ4アルキル構造が好ましい。アモジメチコン構造は、アミノエチルアミノプロピルシロキサン／ジメチルシロキサン共重合体である。このような成分（Ｂ）の市販品としてはＳＥＴＳＩＬ３１４（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）等が挙げられる。
【００１５】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ｂ）の含有量は、セット力、感触、毛先のアレンジのし易さ及びツヤの点から、０．０１〜５０質量％、さらに０．５〜５０質量％、特に１〜４５質量％が好ましい。
【００１６】
本発明における成分（Ａ）と成分（Ｂ）の配合質量比は、本発明毛髪セット剤組成物の粘度を１〜１，０００，０００mPa・sの間に保持し、ツヤやセット力、使用性を確保するうえで、１：１０〜１０：１、さらに１：２〜２：１、特に１：１が好ましい。
【００１７】
また、本発明の毛髪セット剤組成物においては、成分（Ａ）と成分（Ｂ）を組み合せることによってはじめて、ツヤがありなおかつ良好な毛先の軽いセット感が得られるものであり、成分（Ａ）に、アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド共重合体を配合した組成物では得られなかった。
【００１８】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーン（成分（Ｃ））は、毛髪へ塗布した組成物の乾燥速度を調整するとともにツヤの調整作用を示す。当該アルキル変性低粘度シリコーンとしては、１又は２個のケイ素原子上に炭素数４〜１８のアルキル基が置換したケイ素原子数２〜８のシリコーンが挙げられる。より好ましくは、次の一般式（２）
【００１９】
【化２】
【００２０】
（式中、Ｒ3はＣ2−Ｃ18アルキル基を示し、ｍは１〜７の整数を示す）
で表されるシリコーンである。ここでｍとしては１〜４がより好ましく、１が特に好ましい。Ｒ3としては、Ｃ6−Ｃ18アルキル基が好ましく、さらにカプリル基（Ｃ8）が好ましい。成分（Ｃ）の市販品としては、ＦＺ−３１９６（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）が挙げられる。
【００２１】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ｃ）の含有量は、乾燥速度及びツヤの点から、０．０１〜２０質量％が好ましい。０．０１〜５質量％含有すると速乾性組成物にでき、５〜２０質量％含有すると遅乾性組成物にすることができる。
【００２２】
本発明の毛髪セット剤組成物には、成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）以外に、従来既知のセット性ポリマー、シリコーン油、イソパラフィン系炭化水素油、エステル油、溶媒、乳化剤、水溶性多価アルコール、保湿剤、防腐剤、増粘剤、キレート剤、塩類、加水分解タンパク質などの毛髪補修成分、香料、色剤などを配合することができる。
【００２３】
本発明組成物は、ジェル状、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアリキッド等の形態とすることができる。
【実施例】
【００２４】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に何ら限定されるものではない。
【００２５】
実施例１
表１及び２に示す毛髪セット剤組成物を調製した。得られた組成物を用い、セット性について評価した。評価結果を表３に示す。
【００２６】
評価方法
人頭型のウイッグを１％ラウリル硫酸ナトリウム液にて洗髪した後、充分に流水ですすぐ。次に、乾いたタオルで、余分な水分を拭きとった後、温風にて充分に乾燥させる。
スタイリング剤を２ｇ手に取りスタイリングし、しばらく放置したのち、それぞれのセット力を評価した。
再セット力の項目については、翌日まで放置し、霧吹きにて軽く湿らせたのち、再びセットしたときの評価をした。最後に、１％ラウリル硫酸ナトリウム液にて、洗髪したときの風合いから洗い流し易さを評価した。
評価は、１：悪い、２：やや悪い、３：普通、４：やや良好、５：良好の５段階で行った。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【表２】
【００２９】
【表３】
【００３０】
表３から明らかなように、成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）を配合した本発明毛髪セット剤組成物は、従来のヘアワックス（比較例３）や、成分（Ｂ）の代わりに従来のアニオン性セット樹脂を用いた場合に比べて、ツヤがあり、かつ毛先を軽くみせることのできる、軽い仕上がりを得ることができることがわかる。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、毛髪にツヤを与え、かつヘアスタイル持続効果の高い毛髪セット剤組成物に関する。
【背景技術】
【０００２】
毛髪セット剤、すなわちヘアスタイリング剤には、高融点ワックス等の他、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン／酢酸ビニル共重合体等の非イオン性ポリマー；アクリル酸エステル／メタクリル酸エステル共重合体、ビニルメチルエーテル／マレイン酸ブチル共重合体等のアニオンポリマー；ビニルピロリドン／ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体カチオン化物等のカチオンポリマー；アクリル酸ヒドロキシプロピル／メタクリル酸ブチルアミノエチル／アクリル酸オクチルアミド共重合体等の両性ポリマー等のセット成分が配合されている。
このうち、高融点ワックスを用いるとセット性には優れているもののツヤがなく、ヘアカラーがくすむ等の欠点がある。また、揮発性シリコーンやジメチコンオイルを配合した毛髪セット剤はセット性に劣り、べたつく等の欠点がある。また、水溶性高分子、アニオン性セット樹脂を配合した毛髪セット剤は、毛髪に束感が生じ、毛先を軽く見せられず、重いセット感になってしまうという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明の目的は、毛髪にツヤを与えるとともに、毛髪に束感がなく、持続的に毛先を軽く見せることのできる新たな毛髪セット剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
そこで本発明者は、毛髪セット力を有することが知られているポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体と、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体と（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンとを組み合せて配合すると、優れたセット力が得られるだけでなく、ツヤがあり、束感がなく、毛先を軽く見せることのできる良好なスタイリング性が得られることを見出し、本発明を完成した。
【０００５】
すなわち、本発明は、（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【０００６】
本発明の毛髪セット剤組成物を用いれば、ツヤがあり、かつ束感がなく、毛先が軽くみえ持続的なスタイリングが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００７】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体成分（Ａ）は、ポリエーテルとシリコーンが直鎖状に結合したブロックコポリマーであり、シリコーン系界面活性剤としての機能を有するポリマーであるが、成分（Ｂ）と併用することにより、良好なセット力を発現する。当該成分（Ａ）は前記の如く、三元ブロック共重合体であり、ポリ（オキシアルキレン）基及びアルキレン基がメチルポリシロキサンのケイ素原子上に置換した、いわゆる変性シリコーンではない。ここで、ポリ（オキシアルキレン）構造としては、ポリ（オキシＣ2−Ｃ4アルキレン）構造が好ましく、特にポリ（オキシエチレン）構造、ポリ（オキシエチレン・オキシプロピレン）構造が好ましい。またアルキレン構造としては、Ｃ2−Ｃ6アルキレン構造が好ましく、さらにＣ3−Ｃ6アルキレン構造、特にブチレン構造が好ましい。
【０００８】
より好ましい成分（Ａ）としては、次の一般式（１）
【０００９】
【化１】
【００１０】
（式中、Ｒ1は水素原子又はアルキル基を示し、Ｒ2は炭素数２〜６のアルキレン基を示し、ａは１以上の整数を示し、ｂは０又は１以上の整数を示し、ｍ及びｎは１以上の整数を示す）
で表される共重合体が挙げられる。当該共重合体の平均分子量は５０，０００〜２，０００，０００、さらに１００，０００〜２，０００，０００、特に１５０，０００〜１，０００，０００が好ましい。
【００１１】
一般式（１）中、Ｒ1としては、水素原子又はＣ1−Ｃ6アルキル基が好ましい。Ｒ2としては、Ｃ3−Ｃ6アルキレン基、さらにブチレン基が好ましい。
【００１２】
当該成分（Ａ）の市販品としては、ＡＢＮ ＳＩＬＷＥＴ ＦＺ−２２５０、同ＦＺ−２２２２、同ＦＺ−２２３３、同ＦＺ−２２３１、ＳＩＬＳＴＹＬＥ４０１、同２０１（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）が挙げられる。
【００１３】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ａ）の含有量は、毛髪にツヤを付与する点、感触、セット力の点から０．０１〜５０質量％、さらに０．５〜５０質量％、特に１〜４５質量％が好ましい。
【００１４】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体（成分（Ｂ））は、セット成分であるが、成分（Ａ）と併用することによりツヤがあり、毛先を軽く見せるスタイリングが得られる。当該成分（Ｂ）は三元共重合体であり、そのうちアクリル酸アルキル構造としてはアクリル酸Ｃ1−Ｃ8アルキル構造が好ましく、特にアクリル酸Ｃ1−Ｃ4アルキル構造が好ましい。アモジメチコン構造は、アミノエチルアミノプロピルシロキサン／ジメチルシロキサン共重合体である。このような成分（Ｂ）の市販品としてはＳＥＴＳＩＬ３１４（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）等が挙げられる。
【００１５】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ｂ）の含有量は、セット力、感触、毛先のアレンジのし易さ及びツヤの点から、０．０１〜５０質量％、さらに０．５〜５０質量％、特に１〜４５質量％が好ましい。
【００１６】
本発明における成分（Ａ）と成分（Ｂ）の配合質量比は、本発明毛髪セット剤組成物の粘度を１〜１，０００，０００mPa・sの間に保持し、ツヤやセット力、使用性を確保するうえで、１：１０〜１０：１、さらに１：２〜２：１、特に１：１が好ましい。
【００１７】
また、本発明の毛髪セット剤組成物においては、成分（Ａ）と成分（Ｂ）を組み合せることによってはじめて、ツヤがありなおかつ良好な毛先の軽いセット感が得られるものであり、成分（Ａ）に、アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド共重合体を配合した組成物では得られなかった。
【００１８】
本発明毛髪セット剤組成物に用いられる（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーン（成分（Ｃ））は、毛髪へ塗布した組成物の乾燥速度を調整するとともにツヤの調整作用を示す。当該アルキル変性低粘度シリコーンとしては、１又は２個のケイ素原子上に炭素数４〜１８のアルキル基が置換したケイ素原子数２〜８のシリコーンが挙げられる。より好ましくは、次の一般式（２）
【００１９】
【化２】
【００２０】
（式中、Ｒ3はＣ2−Ｃ18アルキル基を示し、ｍは１〜７の整数を示す）
で表されるシリコーンである。ここでｍとしては１〜４がより好ましく、１が特に好ましい。Ｒ3としては、Ｃ6−Ｃ18アルキル基が好ましく、さらにカプリル基（Ｃ8）が好ましい。成分（Ｃ）の市販品としては、ＦＺ−３１９６（東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社）が挙げられる。
【００２１】
本発明毛髪セット剤組成物中の成分（Ｃ）の含有量は、乾燥速度及びツヤの点から、０．０１〜２０質量％が好ましい。０．０１〜５質量％含有すると速乾性組成物にでき、５〜２０質量％含有すると遅乾性組成物にすることができる。
【００２２】
本発明の毛髪セット剤組成物には、成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）以外に、従来既知のセット性ポリマー、シリコーン油、イソパラフィン系炭化水素油、エステル油、溶媒、乳化剤、水溶性多価アルコール、保湿剤、防腐剤、増粘剤、キレート剤、塩類、加水分解タンパク質などの毛髪補修成分、香料、色剤などを配合することができる。
【００２３】
本発明組成物は、ジェル状、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアフォーム、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアリキッド等の形態とすることができる。
【実施例】
【００２４】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に何ら限定されるものではない。
【００２５】
実施例１
表１及び２に示す毛髪セット剤組成物を調製した。得られた組成物を用い、セット性について評価した。評価結果を表３に示す。
【００２６】
評価方法
人頭型のウイッグを１％ラウリル硫酸ナトリウム液にて洗髪した後、充分に流水ですすぐ。次に、乾いたタオルで、余分な水分を拭きとった後、温風にて充分に乾燥させる。
スタイリング剤を２ｇ手に取りスタイリングし、しばらく放置したのち、それぞれのセット力を評価した。
再セット力の項目については、翌日まで放置し、霧吹きにて軽く湿らせたのち、再びセットしたときの評価をした。最後に、１％ラウリル硫酸ナトリウム液にて、洗髪したときの風合いから洗い流し易さを評価した。
評価は、１：悪い、２：やや悪い、３：普通、４：やや良好、５：良好の５段階で行った。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【表２】
【００２９】
【表３】
【００３０】
表３から明らかなように、成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）を配合した本発明毛髪セット剤組成物は、従来のヘアワックス（比較例３）や、成分（Ｂ）の代わりに従来のアニオン性セット樹脂を用いた場合に比べて、ツヤがあり、かつ毛先を軽くみせることのできる、軽い仕上がりを得ることができることがわかる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物。
【請求項２】
（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンが、１又は２個のケイ素原子上に炭素数４〜１８のアルキル基が置換したケイ素原子数２〜８のシリコーンである請求項１記載の毛髪セット剤組成物。
【請求項３】
成分（Ａ）の含有量が０．０１〜５０質量％、成分（Ｂ）の含有量が０．０１〜５０質量％、成分（Ｃ）の含有量が０．０１〜２０質量％である請求項１又は２記載の毛髪セット剤組成物。
【請求項１】
（Ａ）ポリ（オキシアルキレン）／アルキレン／メチルポリシロキサンブロック共重合体、（Ｂ）アクリル酸アルキル／ジアセトンアクリルアミド／アモジメチコン共重合体及び（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンを含有する毛髪セット剤組成物。
【請求項２】
（Ｃ）アルキル変性低粘度シリコーンが、１又は２個のケイ素原子上に炭素数４〜１８のアルキル基が置換したケイ素原子数２〜８のシリコーンである請求項１記載の毛髪セット剤組成物。
【請求項３】
成分（Ａ）の含有量が０．０１〜５０質量％、成分（Ｂ）の含有量が０．０１〜５０質量％、成分（Ｃ）の含有量が０．０１〜２０質量％である請求項１又は２記載の毛髪セット剤組成物。
【公開番号】特開２００６−２３２７３７（Ｐ２００６−２３２７３７Ａ）
【公開日】平成１８年９月７日（２００６．９．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−５０３１２（Ｐ２００５−５０３１２）
【出願日】平成１７年２月２５日（２００５．２．２５）
【出願人】（３９２０３３７７２）株式会社ファインケメティックス (1)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年９月７日（２００６．９．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年２月２５日（２００５．２．２５）
【出願人】（３９２０３３７７２）株式会社ファインケメティックス (1)
【Ｆターム（参考）】
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