説明

気液混合体を供給するための装置

本発明は、液体(L)の容器(C)とともに用いる気液混合体を供給するための装置(1,100,101,102,103,104,105)に関し、供給装置は、第一静止位置から第二位置まで移動されて液体(L)を取り出すために適した吸引手段(2)と;吸引手段(2)と連通する混合チャンバ(3)であって、吸引手段が第一位置から第二位置まで移動されるとき、液体(L)が取り出され且つ混合チャンバ(3)の中に送給される、混合チャンバ(3)と;気体(7)用の圧縮手段(5);を具備する。圧縮手段(5)は、混合チャンバ(3)と連通して、気体(7)を含むために適した、二つのチャンバ(5a、5b)を具備して、吸引手段(2)が第一位置から第二位置まで移動されるとき、気体の一部は、混合チャンバ(3)の中に送給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡又は霧状に供給される液体製品を含む容器とともに用いる気液混合体を供給するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既に知られているように、当該製品の容器に適用される供給装置は、栄養食品、石鹸、クリーム、洗剤又は香水のような、液体又はクリーム状製品を、泡又は霧状で供給するために広範に使用される。
【0003】
手で操作できるこれらの装置は、容器から製品を取り出し且つ普通は空気により構成される加圧気体と製品を混合して、供給段階の際に泡又は霧の混合体を生成している。
【0004】
装置は、大体は、第一静止位置から第二位置まで弾性的に移動でき、容器から製品を取り出し且つ混合チャンバに向けてそれを送給するために適する吸引手段を具備する。
【0005】
前記吸引手段は、大体は、製品用の吸引/圧縮チャンバを画成し、前述の位置とアクチュエータによって操作される位置との間を移動できるピストンを摺動自在に連結できる中空体を具備する。
【0006】
本装置はまた、前述の吸引手段と共に通常の方法で操作できて、周囲から取り込まれた加圧空気を同一の混合チャンバに向けて送給する空気圧縮手段も具備する。
【0007】
前記圧縮手段は、大体は、気体圧縮チャンバを画成し、別の気密なピストンが摺動自在に連結される、別の中空体を具備する。
【0008】
バルブ手段は、装置の様々な操作段階の際に、二つのチャンバから混合チャンバまでの製品と空気との流動を調整する。
【0009】
混合チャンバの下流側と装置出口の上流側に、泡又は霧混合体の形成を容易にするために空気製品混合体が流動される多孔性隔壁、フィルタ、又はノズルがある。
【0010】
いったん製品が供給されると、弾性手段は、静止位置へのピストンの復帰を確実にする。
【0011】
操作の観点からは、ユーザはアクチュエータを介して弾性手段を負荷し、同時に対応するチャンバに含まれる製品と空気を圧縮して、それらが混合チャンバに向けて流動することを可能にしている。
【0012】
空気と製品は、こうして互いに混合され、また、所望の泡又は霧の混合体を形成する多孔性隔壁又はノズルを通して流動される。
【0013】
その後、ユーザはアクチュエータを解放し、装置を弾性手段が装置の初期の静止位置まで復帰させることを可能にする。
【0014】
ピストンの弾性復帰は、空気と製品の流量を決定し、装置が次回に使用される準備をする減圧を個々のチャンバに作り出す。
【0015】
これらの装置の品質はそれらの制限容量に依存して、同一条件では、よりよい泡又は霧を生成する。
【0016】
供給される泡と霧との品質は、装置が操作されるたびに混合される空気に対する製品の比率に依存する。
【0017】
最適な比率は、大体は、供給される製品の特性に依存する。
【0018】
前述の装置は、場合によっては最小のサイズも有する必要がある。装置−容器ユニットの全体寸法を可能なかぎり縮小して、保管に必要な空間を最小化し且つ容器に貯蔵される製品の量を最大化するために、このことは重要である。
【0019】
以前の装置に関係するさらなる欠点は、これらの寸法制限が、装置が操作されるたびに供給できる製品の量を低減するということによる。
【0020】
周知の装置の、別の欠点は、装置が操作されるたびに供給される混合体の製品−空気の平均比率を変更できないということによる。
【発明の開示】
【0021】
本発明の目的は、記載された全ての欠点を克服することである。
【0022】
詳細には、本発明の目的の一つは、周知のタイプの装置よりも大量の製品を、同一全体寸法を用いて供給する気液混合体を泡又は霧状に供給するための装置を提供することである。
【0023】
周知のタイプの装置よりも大量の製品を、同一ピストンストロークを用いて供給する装置を提供すること本発明のさらなる目的である。
【0024】
操作荷重とも呼ばれる装置を操作するために必要な力がたとえ同一であっても、周知のタイプの装置よりも大量の製品を供給する装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0025】
装置が使用されるたびに供給される空気に対する製品の比率を変更できる装置を提供することが、本発明の別の目的である。
【0026】
供給される液体の具体的な量を、前もってユーザが選択することも可能にする装置を提供することが、本発明の別の目的である。
【0027】
周知のタイプと同等な装置に比べてよりコンパクトである装置を形成することが、本発明の別の目的である。
【0028】
ユーザがその操作をロックする/ロック解除することを可能にする供給装置を形成することが、本発明の別の目的である。
【0029】
前もってそれを分解し又は他の操作を実施すること無しに完全にリサイクルできる装置を提供することが、本発明のさらなる目的である。
【0030】
経済的で使い易く、並びに構築し組立することが容易で且つ大量生産に適する装置を提供することが、本発明の別の小さくない目的である。
【0031】
前述の目的は、
−少なくとも第一静止位置から少なくとも第二位置まで移動されて、前記液体を取り出すために適した吸引手段と;
−少なくとも一つの混合チャンバであって、前記吸引手段と連通して、前記吸引手段が前記少なくとも一つの第一位置から前記少なくとも一つの第二位置まで移動されるとき、前記液体が取り出され且つ前記少なくとも一つの混合チャンバの中に送給される、混合チャンバと;
−気体圧縮手段;
を具備し、
前記圧縮手段は、前記少なくとも一つの混合チャンバと連通して、前記気体を含むために適した、少なくとも二つのチャンバを具備して、前記吸引手段が、前記少なくとも一つの第一位置から前記少なくとも一つの第二位置まで移動されるとき、前記気体の少なくとも一部は、前記少なくとも一つの混合チャンバの中に送給されることを特徴とする、
独立請求項に記載の、液体容器とともに用いる気液混合体を供給するための装置の実装を介して達成されてきた。
【0032】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に記載される。
【0033】
提案された解決方法は、操作されるために同一のストロークを有し且つ同一の作動力を必要とするが、周知の装置により供給される泡の量の二倍さえも供給する装置を有利に供給することを可能にさせる。
【0034】
提案された解決方法は、前述の空気チャンバの一つ以上を操作し及び/又は選択するために適した手段を提供されて、供給される製品−空気比率及び/又は量を変更することを可能にしているとさらに有利である。
【0035】
前述の目的と利点は、同封の図面を参照するがこれに限定されない事例として表示される、本発明の一部の好適な実施形態の記載においてさらに詳細に明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下に記載される本発明の実施形態の事例は、洗剤液を供給するための装置について述べる。提案された解決方法は、容器から取り出され且つ泡又は霧状に外部へ向けて送給されねばならない、香水、栄養食品、又は他の一般の液体を供給するための装置にも適用できることは明らかである。
【0037】
泡状に供給される液体Lを含む容器Cに適用され、本発明の主題である、液体供給用装置の実施形態の事例は、全体を付番1で表示される図1に示される。
【0038】
図1に示される第一静止位置から、図3に示される第二位置まで移動されて、容器Cから、この場合は洗剤液により構成される液体Lを取り出し、また液体を最初に混合チャンバ3に向かって且つ次に装置1の出口4に向かって送給するために適した吸引手段2を、装置は具備する。
【0039】
装置はまた、この場合は空気により構成された加圧気体を混合チャンバ3に向かって送給するために適した気体圧縮手段5も具備する。
【0040】
本発明によって、前記圧縮手段5は、前述の気体を含み且つ混合チャンバ3と連通するために適した二つ以上の独立のチャンバを具備して、吸引手段2が第一位置から第二位置まで移動される場合に、気体が混合チャンバ3の中に送給されると同時に泡を形成することが好ましい。
【0041】
これは、装置が操作されるたびに吸引手段2のストロークを変更する必要なしに、混合チャンバ3の中に送給される加圧気体の量を有利に増大することを可能にする。
【0042】
本発明の実施形態では、チャンバ5aと5bが二つ示され、また連絡ダクト6を介して互いに且つ空気送給ダクト7を介して混合チャンバ3と連通している。
【0043】
第一チャンバ5aは、容器Cにより画成される容積の外側に形成し、第二チャンバ5bは、容積内部に形成する。
【0044】
詳細には、第一チャンバ5aは、ベローズ8により画成される折り畳み式チャンバにより構成され、第二チャンバ5bは、第一ピストン10が摺動自在に連結される第一中空体9を具備する。
【0045】
第一バルブ手段11は、各供給操作後に、二つのチャンバ5aと5bに戻る空気量を調整する。
【0046】
制御する場合に、前記第一バルブ手段11は、座11bに収納される非金属材料から作製されるボール11aを具備する。
【0047】
液体Lの吸引手段2は、第二ピストン13が摺動自在に連結される第一中空体9を有する単体をこの場合は構成する第二中空体12を具備する。
【0048】
第二中空体12は、液体Lの吸引/圧縮チャンバ14を画成し、また液体Lの吸引ダクト15を設けられる。
【0049】
ロッド16は、第二ピストン13を、ユーザが装置1を操作する、操作キャップ又はボタンとも呼ばれるアクチュエータ17に接続する。
【0050】
ロッド16の内側に、吸引/圧縮チャンバ14と混合チャンバ3とに連通している、液体L用の送給ダクト18がある。
【0051】
第二ピストン13は、プランジャ13bが摺動自在に連結される支持要素13aを具備し、前記プランジャ13bは、吸引/圧縮チャンバ14の壁と気密に協働している。
【0052】
吸引ダクト15と送給ダクト18との上流側と下流側に置かれた、第二と第三バルブ手段19と20は、それぞれ、容器Cから吸引/圧縮チャンバ14までの液体Lの流量とチャンバ14自体から混合チャンバ3までの液体の流量を調整する。
【0053】
記載された本発明の実施形態では、第二バルブ手段19は、非金属材料から作製された第二ボール19aを具備するが、第三バルブ手段20は、封止縁20aを具備する。
【0054】
装置1はまた、全体を付番21で示され、いったん製品が供給されたら吸引手段2が第一位置まで復帰することを確実にするために適した、弾性手段も具備する。
【0055】
本明細書に示される本発明の実施形態では、前記弾性手段21は、第一チャンバ5aを画成し、この場合は弾性的で且つ合成材料から作製される、同一のベローズ8により構成される。
【0056】
混合チャンバ3の下流側と装置1の出口4の上流側に、泡の生成を容易にするために適し、前記実施形態においての多孔性隔壁22aを具備している手段22もある。
【0057】
装置1はまた、装置1をロックする/ロック解除するために適し、全体を付番23で示され且つ図6において明白な手段も具備する。
【0058】
前記手段23は、装置1の操作を阻止する又は可能にするために適し、長手方向軸24の周囲を、図5に示される第一所定ロック位置Aから、図1,2、及び3に示される第二所定ロック解除位置まで、アクチュエータ要素17を選択的に回転させることにより操作できる。
【0059】
前記手段23は、図5において明らかなロッド16から突出し且つロッド16と一体化される第一要素23aにより構成され、環状体25に属し且つ第二中空体12と一体化される第二対向要素と選択的に干渉するために適した第一対向要素を具備する。
【0060】
当該の場合は、前記第二対向要素は、要素23aと干渉する水平面23bを具備して、プランジャ−ロッド−アクチュエータ・ユニットの軸方向移動をロックしている。アクチュエータ要素17が解放位置まで持ち込まれる場合、ユーザにより操作されて第二ピストン13の移動を可能にするときに突出要素23aが摺動できる、環状要素25上に取得される垂直方向溝(図示せず)により、水平対向面23bは遮断される。
【0061】
図6に全体を付番100で示される、本発明の装置の第一構造改良型は、折り畳み式チャンバ5aが、容器Cにより画成される容積の内側に置かれ、また円筒型チャンバ5bが容器Cの外側に置かれることにより前の装置と区別される。
【0062】
簡潔にするために示されない、さらなる構造改良型は、両方のチャンバが折り畳み式のタイプから成るということにより前の装置と区別される。
【0063】
本明細書に示されないさらなる構造改良型は、両方のチャンバが中空体と移動ピストンを具備するということにより前の装置と区別される。
【0064】
本明細書に示されない、本発明の様々な実施形態は、二つのチャンバが互いに連通せず、各チャンバが加圧気体を送給ためのそれ自体のダクトを備えるということにより前の装置と区別される。
【0065】
図7に全体を付番101で示される本発明のさらなる実施形態は、弾性手段21が、液体Lの吸引/圧縮チャンバ14に収納される金属製らせん状バネ30を具備するということにより前の装置と区別される。もっと正確に言えば、前記らせん状バネ30は、支持要素13aに対向する一方の端部とチャンバ14自体の底壁に対向するもう一方の端部を有する。
【0066】
この実施形態によると、チャンバ5bはまた、容器Cにより画成される容積の外側にも一部拡張することも分る。
【0067】
図8に全体を付番102で示される、さらなる構造改良型は、第三バルブ手段20が、長手方向軸24に沿って移動できるシャッタ要素31を具備することにより前の装置と区別される。
【0068】
9から11までの図に全体を付番103で示される、別の構造改良型は、装置103が、二つの空気圧縮チャンバ5aと5bの一つの活性化/不活化手段35を具備して、装置が操作されるたびに供給される空気-液体比率を変更することを可能にしていることにより前の装置と区別される。
【0069】
制御する場合に、前記手段35は、第二対向要素35bに対して操作される又は第二ピストンのロッド16に作製され、図10において明らかな、溝36に摺動自在に連結されるために適した第一対向要素35aを具備する。
【0070】
示される実施形態では、第一対向要素35aは、アクチュエータのステムと一体のリブを具備し、また第二対向要素35bは、第一ピストン10のロッドの端部を画成する平面により構成される。
【0071】
第一バルブ手段11は、いわゆる“傘”タイプのバルブを具備することも分る。
【0072】
本明細書に記載していないが他の解決方法では、ユーザにより選択的に活性化と不活化ができて、加圧気体を例えば外部に向けて放出する、二つのチャンバの活性化/不活化は、バルブ要素を用いて実現されるということにより前の装置と区別される。この実施形態では、装置はまた、加圧空気送給ダクトに置かれ且つ活性化/不活化できるバルブ手段も具備する。
【0073】
図12に全体を付番104で示されるさらなる構造改良型は、全体を付番40で示され、混合チャンバ3の中に送給される空気の量及び/又は圧力を調整するための手段も具備するということにより前の装置と区別される。
【0074】
前記手段40は従って、装置が操作されるたびに空気−液体比率を変更することを可能にし、また、図13に詳細に示され、二つのチャンバの少なくとも一つに提供され、少なくとも一つの通気口45の高さに選択的に置かれるために適した適当な直径を有する孔42,43、及び44を設けられた移動する金属リング41を具備する。制御する場合に、開口45は、折り畳み式チャンバ5aを画成する弾性ベローズ8の基盤の高さに達成される。
【0075】
この場合に、装置104を操作する前にユーザは、適正にキャップ上に表示されるような、所望の空気-液体比率及び/又は所望の泡のタイプに応じて、開口45を完全に又は部分的に閉鎖するために金属リング41を回転させる。
【0076】
本明細書に記載していないがさらなる実施形態では、装置はまた、吸引手段2の許容ストロークを変更するために適した手段も具備するということにより前の装置と区別される。
【0077】
これは、一定の空気-液体比率を維持すると同時に、供給される泡の量を有利に変更することを可能にする。
【0078】
この場合に、装置を操作する前にユーザは、供給され且つキャップ上に適正に表示される液量に対応する位置へアクチュエータ要素17を回転させる。
【0079】
装置に含まれる前述のバルブ手段の全てを、周知のタイプの同等なバルブ、並びにロックする/ロック解除する且つ吸引手段のストロークを制限するためのシステムと交換できることは明らかである。
【0080】
空気と液体を送給する二つのダクトが、少なくとも多孔性隔壁22aに到達までに接触する領域から、混合チャンバ3が、大体は、拡張することに気付くことが重要である。
【0081】
図14に全体を付番105として示された本発明のさらなる実施形態は、装置が液体製品を霧状に供給するということにより前の装置と区別される。
【0082】
このために、混合チャンバ3の下流側と装置104の出口4の上流側に、製品の噴霧を容易にするために適した手段220がある。
【0083】
前記手段220は、当該の場合は、図15に示される三つのダクト221を設けられた、図15と16に詳細に示される、ノズル220aを具備し、ダクトは空気-製品混合体をノズルの出口222に向けて送給して、混合体の噴霧をもたらす乱流を引き起している。
【0084】
本発明の装置の操作を、図1に示す第一実施形態を参照して説明する。図1の装置と図6,7,8、及び14に示される他の装置との間には大きな相異はない。
【0085】
操作的観点から、装置1を所望の操作モードに設定するように、ユーザはアクチュエータ17を最初に回転させる。
【0086】
より正確に言うと、装置1をロックするために、ユーザは、噴出口又はノズル17を図5に詳細に示される位置にそれが到達するまで軸24の周囲に回転させる。この位置では、第一対向要素23aは、水平面23bと向き合う。これは、アクチュエータ−ロッド−プランジャ・ユニットの軸方向移動を阻止する。
【0087】
逆に、装置1を操作するために、ユーザは、アクチュエータ要素17を図1,2,3及び4に示される位置にそれが到達するまで軸24の周囲に回転させる。この位置では、第一対向要素23aは、それらが自由に摺動できて、ユーザによりアクチュエータ17に働く圧力P下でピストン13と圧力手段が軸方向に移動することを可能にしている溝と向き合う。
【0088】
このように、ユーザは、図2に示されるように、弾性手段22を負荷し、また、吸引/圧縮チャンバ3に含まれる製品Lと二つのチャンバ5aと5bに含まれる空気の両方を圧縮する。
【0089】
吸引/圧縮チャンバ14の圧力上昇は、プランジャ13bを支持要素13a上で摺動させて、チャンバ14自体に含まれる液体Lが最初は液体送給ダクト18に向けて、次に図2に付番25で表示される経路に続いて混合チャンバ3に向けて流動することを可能にしている。
【0090】
同時に且つ同様に、圧縮チャンバ5a、5bの圧力上昇は、加圧空気を最初は空気供給ダクト7に向かって、次に付番26で示される経路に続いて混合チャンバ3に向かって押圧する。
【0091】
ピストン13は、図3に示されるように、いったんピストンが吸引/圧縮チャンバ14の底に到達したら、ユーザにより解放されて、弾性手段21はピストンを図1に示される初期の静止位置へ押し戻すことができる。
【0092】
弾性復帰は、吸引/圧縮チャンバ14の内側とチャンバ5a、5bの内側にも減圧を作り出す。
【0093】
この減圧は、第二と第三バルブ手段19と20の作動を引き起し、図4に示されるように、液体Lを吸引/圧縮チャンバ14に流入させて、装置が次回に使用される準備をしている。
【0094】
同時に且つ同様に、圧縮チャンバに作り出される減圧は、第一バルブ手段11の作動を引き起し、それにより空気がチャンバ5a、5bに外側Eから流入することを可能にして、装置1が次回に使用される準備をしている。
【0095】
図9、10、及び11に示される装置の操作は、装置を操作する前に、ユーザがアクチュエータ要素17をキャップ上に表示される所望の空気-液体比率に対応する位置へ回転させる必要があるということにより前の装置と区別される。
【0096】
装置103が、最大量の空気を取得するように設定される場合、二つの対向要素35aと35bは互いに干渉し、また装置103の操作は前述の操作と同一である。
【0097】
逆に、装置103が、図10と11に示されるように、最小量の空気を取得するように設定される場合、第一対向要素35aは図10と11に詳細に示されるように、長手方向溝36の高さに置かれる。
【0098】
この状態では、ユーザによりアクチュエータ17に作用する圧力Pは、第一ピストン10に伝達されない。従って、操作の際に、第一ピストン10は、図11に示されるように、依然として留まり、それにより第二チャンバ5bを排除している。
【0099】
上記の記載は、提案された解決方法が、記載された欠点を解消させることを明白に示す。
【0100】
詳細には、提案された解決方法は、同一ストロークのアクチュエータ要素を用いて、様々な、選択可能でさえある空気-液体比率を有する泡を有利に取得することを可能にする。
【0101】
提案された解決方法は、前記比率を変更させて、操作の際に周知のように弾性要素の短縮にほぼ従属する装置用の一定操作荷重を維持しているとさらに有利である。
【0102】
提案された装置の部品の全ては、プラスチック又は合成材料からも作製できることが有利であり且つ好ましい。これは、金属材料又はなんらかの互換性のある材料から作製される部品を前もって分離する必要がない、完全にリサイクルできる装置を取得することを可能にする。
【0103】
本発明は、封入された図面を参照して記載されてきたにもかかわらず、実行中、全てが以下の請求項に表現される発明概念に含まれ、それ故、本特許により保護される一定の改良を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】図1は、本発明に従って実施される装置の、実施形態の事例の長手方向断面を示す。
【図2】図2は、図1に示される装置の長手方向断面を、同数の操作段階において示す。
【図3】図3は、図1に示される装置の長手方向断面を、同数の操作段階において示す。
【図4】図4は、図1に示される装置の長手方向断面を、同数の操作段階において示す。
【図5】図5は、図1に示される装置の長手方向断面を、ロック位置において示す。
【図6】図6は、本発明を実行する装置の、同数操作段階の事例の長手方向断面を示す。
【図7】図7は、本発明を実行する装置の、同数操作段階の事例の長手方向断面を示す。
【図8】図8は、本発明を実行する装置の、同数操作段階の事例の長手方向断面を示す。
【図9】図9は、本発明に従って実施される装置の、さらなる実施形態の長手方向断面を示す。
【図10】図10は、図9に示される装置の長手方向断面を、同数操作段階の作動位置において示す。
【図11】図11は、図9に示される装置の長手方向断面を、同数操作段階の作動位置において示す。
【図12】図12は、本発明に従って実施される装置の実施形態の、さらなる事例の長手方向断面を示す。
【図13】図13は、図12に示される装置の要素の平面図である。
【図14】図14は、霧状の製品を供給するために適した、本発明に従って実施される装置のさらなる実施形態の、長手方向断面を示す。
【図15】図15は、図14に示される装置の要素の平面図である。
【図16】図16は、面A−Aに沿う図15の要素の断面を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体(L)の容器(C)とともに用いて気液混合体を供給するための装置(1,100,101,102,103,104,105)であって、
少なくとも第一静止位置から少なくとも第二位置まで移動されて、前記液体(L)を取り出す吸引手段(2)と;
少なくとも一つの混合チャンバ(3)であって、前記吸引手段(2)と連通して、前記吸引手段が前記少なくとも一つの第一位置から前記少なくとも一つの第二位置まで移動されるとき、前記液体(L)が取り出され且つ前記少なくとも一つの混合チャンバ(3)の中に送給される、混合チャンバ(3)と;
気体(7)圧縮手段(5);
を具備するものにおいて、
前記圧縮手段(5)は、前記少なくとも一つの混合チャンバ(3)と連通して、前記気体(7)を含む、少なくとも二つのチャンバ(5a、5b)を具備して、前記吸引手段(2)が前記少なくとも一つの第一位置から前記少なくとも一つの第二位置まで移動されるとき、前記気体の少なくとも一部は、前記少なくとも一つの混合チャンバ(3)の中に送給されることを特徴とする、
供給装置。
【請求項2】
前記少なくとも二つのチャンバは、少なくとも一つの連絡ダクトを介して互いに、また少なくとも一つの気体送給ダクトを介して前記少なくとも一つの混合チャンバに、連通することを特徴とする、請求項1に記載の供給装置。
【請求項3】
前記少なくとも一つの連絡ダクトは、前記気体の通路を制御するバルブ手段を設けられることを特徴とする、請求項2に記載の供給装置。
【請求項4】
前記少なくとも二つのチャンバは各々、少なくとも一つの加圧気体送給ダクトを介して前記少なくとも一つの混合チャンバに連通することを特徴とする、請求項1に記載の供給装置。
【請求項5】
さらに、前記少なくとも一つの加圧気体送給ダクトに配置されるバルブ手段を具備することを特徴とする、請求項2−4のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項6】
さらに、前記少なくとも二つのチャンバの少なくとも一つのための活性化/不活化手段を具備し、前記手段は、装置が操作されるたびに供給される製品の気液率を変更することを特徴とする、請求項1−5のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項7】
前記活性化/不活化手段は、少なくとも第二対向要素に対抗する、又は少なくとも一つの溝に摺動自在に連結される第一対向要素を少なくとも具備することを特徴とする、請求項6に記載の供給装置。
【請求項8】
前記活性化/不活化手段は、選択的に活性化及び不活化できるバルブを具備して、気体を前記少なくとも一つの混合チャンバに向かって送給しないように、活性化して例えば外部に向かって加圧気体を放出し、また気体を前記少なくとも一つの混合チャンバに向かって送給するように、不活化して例えば外部に向かって加圧気体を放出しないことを特徴とする、請求項6に記載の供給装置。
【請求項9】
さらに、前記少なくとも二つのチャンバに前記気体の戻りを調整するバルブ手段を具備することを特徴とする、請求項1−8のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項10】
前記バルブ手段は、座に収納され、非金属材料から作製されるボールを具備することを特徴とする、請求項9に記載の供給装置。
【請求項11】
前記少なくとも二つのチャンバの少なくとも一つは、折り畳み式のチャンバから成ることを特徴とする、請求項1−10のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項12】
前記折り畳み式チャンバは、少なくとも一部をベローズにより画成されることを特徴とする、請求項11に記載の供給装置。
【請求項13】
前記少なくとも二つのチャンバの少なくとも一つは、第一ピストンが摺動自在に連結される第一中空体を具備することを特徴とする、請求項1−12のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項14】
前記装置が前記容器とともに用いられる場合、前記少なくとも二つのチャンバの少なくとも一つは、前記容器により画成される容積の内側に少なくとも一部を形成することを特徴とする、請求項1−13のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項15】
前記液体吸引手段は、少なくとも第二ピストンが摺動自在に連結される第二中空体を具備し、前記第二中空体は、前記液体用の少なくとも一つの吸引/圧縮チャンバを画成し且つ前記液体を取り出すためのダクトを設けられることを特徴とする、請求項1−14のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項16】
前記第二ピストンは、少なくとも一つのロッドを介して、ユーザが装置を操作する少なくとも一つのアクチュエータ要素へ接続されることを特徴とする、請求項15に記載の供給装置。
【請求項17】
前記ロッドの内側は、前記少なくとも一つの吸引/圧縮チャンバと前記少なくとも一つの混合チャンバとに連通する、少なくとも一つの液体送給ダクトを設けられることを特徴とする、請求項16に記載の供給装置。
【請求項18】
前記少なくとも一つの第二ピストンは、プランジャが摺動自在に連結される支持要素を具備し、前記プランジャは、前記少なくとも一つの吸引/圧縮チャンバの壁と気密に協働することを特徴とする、請求項15−17のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項19】
さらに、前記容器から前記少なくとも一つの吸引/圧縮チャンバまでの前記液体の流動と前記少なくとも一つの混合チャンバに向かう該液体の流動を調整する、第二と第三バルブ手段を具備することを特徴とする、請求項15−18のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項20】
前記第一及び/又は第二バルブ手段は、第二ボール及び/又は封止縁を具備することを特徴とする、請求項19に記載の供給装置。
【請求項21】
さらに、いったん製品が供給されたら、第一位置への前記吸引手段及び/又は圧縮手段の復帰を確実にする弾性手段を具備することを特徴とする、請求項1−20のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項22】
前記弾性手段は、少なくとも一つの弾性ベローズを具備することを特徴とする、請求項21に記載の供給装置。
【請求項23】
前記弾性手段は、少なくとも一つのらせん状バネを具備することを特徴とする、請求項21又は22に記載の供給装置。
【請求項24】
さらに、前記吸引手段及び/又は前記圧縮手段をロックする/ロック解除するための手段を具備し、前記ロックする/ロック解除する手段は、前記装置の操作を阻止する又は可能にすることを特徴とする、請求項1−23のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項25】
前記吸引手段及び/又は前記圧縮手段をロックする/ロック解除するための前記手段は、前記アクチュエータ要素を選択的に回転することにより操作できることを特徴とする、請求項16と24に記載の供給装置。
【請求項26】
前記ロックする/ロック解除する手段は、第二対向要素と選択的に干渉する又は少なくとも一つの溝に摺動自在に連結される第一突出要素を具備することを特徴とする、請求項24又は25に記載の供給装置。
【請求項27】
さらに、前記装置が操作されるたびに供給される気液混合体の量を変更する手段を具備することを特徴とする、請求項1−26のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項28】
供給される前記混合体の量を変更する前記手段は、前記吸引手段及び/又は前記圧縮手段のストロークを変更することを特徴とする、請求項27に記載の供給装置。
【請求項29】
供給される前記混合体の量を変更する前記手段は、案内金属リングに作製される様々な長さの溝に選択的に連結される対向要素を具備することを特徴とする、請求項28に記載の供給装置。
【請求項30】
さらに、前記少なくとも一つの混合チャンバの中に送給される前記気体の量及び/又は圧力を調整する手段を具備し、また、前記手段はユーザにより選択的に操作できることを特徴とする、請求項1−29のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項31】
前記少なくとも一つの混合チャンバの中に送給される前記気体の量及び/又は圧力を調整するための前記手段は、前記少なくとも二つのチャンバの少なくとも一つに在る、少なくとも一つの開口の高さに選択的に配置される、適当な直径を有する一つ以上の孔を設けられた移動する金属リングを具備することを特徴とする、請求項30に記載の供給装置。
【請求項32】
さらに、前記混合チャンバの下流側と前記装置の出口の上流側に配置され、泡の形成を容易にする手段を具備することを特徴とする、請求項1−31のいずれか1項に記載の供給装置。
【請求項33】
前記泡の形成を容易にする手段は、少なくとも一つの多孔性隔壁及び/又は一つのフィルタを具備することを特徴とする、請求項32に記載の供給装置。
【請求項34】
さらに、前記混合チャンバの下流側と前記装置の出口の上流側に配置され、前記混合体の噴霧を容易にする手段を具備することを特徴とする、請求項1−31のいずれか1項に記載の供給装置(105)。
【請求項35】
前記混合体の噴霧を容易にする前記手段は、少なくとも一つのノズルを具備することを特徴とする、請求項34に記載の供給装置。
【請求項36】
前記バルブ手段は、一方向弁タイプから成ることを特徴とする、請求項3、9、又は19に記載の供給装置。
【請求項37】
前記バルブ手段は、いわゆる“傘”タイプの一つのバルブを具備することを特徴とする、請求項36に記載の供給装置。
【請求項38】
前記供給装置は、請求項1−37のいずれか1項に従って実施されることを特徴とする、液体容器と供給装置を具備し、必ずしも必要ではないが泡又は霧状が好ましい気液混合体を供給するためのシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2008−531254(P2008−531254A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556672(P2007−556672)
【出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【国際出願番号】PCT/IB2006/000336
【国際公開番号】WO2006/090229
【国際公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(507286862)タプラスト ソチエタ ペル アツィオニ (1)
【Fターム(参考)】