説明

水処理機器の温水殺菌システム

【課題】 洗浄殺菌に用いる温水の排熱を有効利用するとともに、確実な洗浄殺菌を可能にすること。
【解決手段】 水処理機器の温水殺菌システムにおいて、温水タンク13への温水供給ライン2と、温水タンク13の下流側の温水供給ライン2に設けられるポンプ14と、温水タンク13への給水ライン7と、給水と洗浄殺菌排水とを間接熱交換させる第一熱回収器9とを備え、温水タンク13内の水温検出器22の検出温度が設定値以上となるように温水タンク13内の水を加熱する補助熱源16を制御するとともに、水処理機器4の洗浄要求があり、かつ検出温度が設定値以上のときポンプ14を駆動して、温水タンク13の温水を水処理機器4へ供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、軟水器などの水処理機器の内部を温水にて殺菌する水処理機器の温水殺菌システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、温水供給ラインおよび温水排水ラインが接続される水処理機器を備え、前記温水供給ラインを通して供給される温水により前記水処理機器の内部を洗浄殺菌し、洗浄殺菌後排水が前記温水排出ラインを通して排出される水処理機器の温水殺菌装置は、特許文献1などにて知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−155750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の水処理機器の温水殺菌装置においては、殺菌に用いた温水は、単に捨てられるだけで、有効利用されていない。また、洗浄殺菌に用いる温水温度の管理ができていないと、所期の殺菌効果を得ることができない。
【0005】
この発明が解決しようとする主たる課題は、洗浄殺菌に用いる温水の排熱を有効利用するとともに、確実な洗浄殺菌を可能にすることである。また、副課題は、工場の温排水の排熱も洗浄殺菌に有効利用することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、温水供給ラインおよび温水排水ラインが接続される水処理機器を備え、前記温水供給ラインを通して供給される温水により前記水処理機器の内部を洗浄殺菌し、洗浄殺菌後排水が前記温水排水ラインを通して排出される水処理機器の温水殺菌システムにおいて、前記温水供給ラインに接続される温水タンクと、前記温水タンクの下流側の温水供給ラインに設けられるポンプと、前記温水タンクに給水する給水ラインと、前記給水ラインの給水と前記温水排水ラインの排水とを間接熱交換させる第一熱回収器と、前記温水タンク内の水温を検出する水温検出器と、前記温水タンク内の水を加熱する補助熱源と、前記水温検出器の検出温度が設定値以上となるように前記補助熱源を制御するとともに、前記水処理機器の洗浄要求があり、かつ前記検出温度が設定値以上のとき前記ポンプを駆動して、前記温水タンクの温水を前記水処理機器へ供給する制御器とを備えたことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、前記第一熱回収器により洗浄殺菌後の温排水から洗浄殺菌用温水へ熱回収できるので、排熱を有効利用できる。また、前記温水タンクの温水は、前記補助熱源による加熱により殺菌に必要な設定温度以上に保持され、設定温度以上のとき、前記温水タンク内の温水が前記水処理機器へ供給されて、洗浄殺菌が行われるので、前記水処理機器を確実に洗浄殺菌することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記温水供給ラインの温水と別の温排水とを間接熱交換させる第二熱回収器を備え、前記第二熱回収器の出口側と前記温水タンクとを接続して、前記第二熱回収器と前記温水タンクとの間に前記ポンプを含む循環路を形成したことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、前記第二熱回収器を含む前記循環路により、洗浄殺菌後の温排水以外の温排水からも熱回収して前記水処理機器の洗浄殺菌に有効に活用することができるという効果を奏する。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2において、前記第一熱回収器および/または前記第二熱回収器が、ヒートポンプにより熱回収するように構成されることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の発明による効果に加えて、ヒートポンによる排熱回収を行うので、前記第一熱回収器および/または前記第二熱回収器の破損により温排水が洗浄水に混入して前記水処理機器を汚染することを防止できるという効果を奏する。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、洗浄殺菌に用いる温水の排熱を有効利用するとともに、確実な洗浄殺菌を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明を実施した水処理機器の温水殺菌システムの第一実施形態の概略構成図である。
【図2】同第一実施形態の制御プログラムを説明するフローチャート図である。
【図3】同第一実施形態の他の制御プログラムを説明するフローチャート図である。
【図4】この発明を実施した水処理機器の温水殺菌システムの第二実施形態の概略構成図である。
【図5】同第二実施形態の制御プログラムを説明するフローチャート図である。
【図6】同第二実施形態の他の制御プログラムを説明するフローチャート図である。
【図7】この発明を実施した水処理機器の温水殺菌システムの第三実施形態の要部の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第一実施形態>
以下、この発明の第一実施形態の水処理機器の温水殺菌システム1を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1を参照して、温水殺菌システム1は、温水供給ライン2および温水排水ライン3が接続される水処理機器としての軟水器4を備え、温水供給ライン2を通して供給される温水により軟水器4の樹脂筒5内部を洗浄殺菌し、洗浄殺菌後の温排水が温水排水ライン3を通して排出されるように構成されている。
【0016】
軟水器4は、樹脂筒5内の水の流れを制御する流路制御バルブ6を備えている。流路制御バルブ6には、原水供給ライン7,処理水ライン8,温水供給ライン2,温水排水ライン3,樹脂再生用の塩水を供給する塩水供給ライン(図示省略)が接続されている。
【0017】
原水供給ライン7には、第一熱回収器(熱回収用熱交換器)9の原水熱交換部10,第一給水弁11を上流側からこの順で設けている。処理水ライン8には、第二給水弁12を設けている。
【0018】
温水供給ライン2には、温水タンク13,ポンプ14,温水タンク13方向の流れを阻止する逆止弁15を上流側からこの順で設けている。温水供給ライン2は、その一端を流路制御バルブ6と第一給水弁11との間の原水供給ライン7に接続することで、流路制御バルブ6に接続している。
【0019】
温水タンク13には、蒸気を温水タンク13内に吹き込むことで温水を加熱する補助熱源16を備えている。補助熱源16は、給蒸ライン17と、給蒸ライン17の先端に設けた消音機能付き蒸気噴出口18と、給蒸ライン17の途中に設けた給蒸弁19とを含んで構成されている。
【0020】
また、温水タンク13には、第一熱回収器9の原水熱交換部10から流出する温原水を温水タンク13へ供給するための温原水供給ライン20を接続している。温原水供給ライン20の先端には、温原水が温水タンク13の設定水位以上に供給されないように給水を制御する給水制御手段としてのボールタップ21を備えている。この給水制御手段は、ボールタップ21でなく、水位センサと弁(いずれも図示省略)とを含むものとすることができる。
【0021】
また、温水タンク13には、温水タンク13の温水温度を検出する水温検出器としての水温センサ22を設けている。この水温センサ22は、給蒸弁19の開閉を電気的に制御するためのものであるが、給蒸弁19を機械的に制御する構成とする場合は、給蒸弁19を機械的温調弁として、これに機械的に接続される感温部とすることができる。
【0022】
温水排水ライン3には、第一熱回収器9の原水熱交換部10と間接的に熱交換する排水熱交換部23を設けている。
【0023】
さらに、温水殺菌システム1には、水温センサ22などの信号を入力して、予め記憶した制御手順(制御プログラム)に基づき、流路制御バルブ6,第一給水弁11,第二給水弁12,ポンプ14,給蒸弁19などを制御する制御器24を備えている。
【0024】
制御器24の制御手順には、洗浄殺菌制御手順と、洗浄殺菌制御手順の一部を構成する洗浄水温制御手順とを含んでいる。洗浄殺菌制御手順は、軟水器4の洗浄要求があり、かつ水温センサ22の検出温度が第一設定値T1以上のときポンプ14を駆動して、温水タンク13の温水を軟水器4へ供給する制御であり、その一実施例を図2に示す。洗浄水温制御手順は、水温センサ22の検出温度が第一設定値T1以上となるように補助熱源16を制御する制御であり、その一実施例を図3に示す。洗浄殺菌制御手順による殺菌工程は、軟水器4の再生工程時間帯(工場の休止時間帯で再生工程の後)に行われる。
【0025】
以下に、第一実施形態の動作を説明する。図2を参照して、制御器24は、ステップS1(以下、ステップSNを単にSNという。)にて、洗浄水温制御を行う。この制御は、図3に示され、S6で、水温センサ22の検出水温が第一設定値T1(軟水器4の殺菌に必要な温度で、例えば90℃とする)よりディファレンシャル分だけ高い第二設定値T2以下かどうかを判定する。
【0026】
S6で、YESが判定されると、S7へ移行して、給蒸弁19を開く。すると、蒸気噴出口18から温水タンク13内の温水へ蒸気が噴出され、温水温度が上昇する。S8で、
前記検出水温が第一設定値T1以上かどうかが判定される。NOが判定されると、S7へ戻り、YESが判定されると、S9へ移行して、給蒸弁19を閉じる。こうして、温水タンク13内の水温は、第一設定値T1以上に保持されることになる。
【0027】
図2に戻って、S2で、前記検出水温が第一設定値T1以上かどうかが判定される。YESが判定されると、S3へ移行して、ポンプ14を駆動するとともに、第一給水弁11および第二給水弁12を閉じる。すると、温水タンク13内の温水は、温水供給ライン2を通って流路制御バルブ6から樹脂筒5内に流入し、内部を殺菌洗浄した後、流路制御バルブ6から温水排水ライン3の排水熱交換部23を通って排出される。
【0028】
この洗浄殺菌時、温水タンク13からの温水流出に伴い、温水タンク13内の水位が低下するので、原水ライン7の原水が第一熱回収器9の原水熱交換部10を介して温水タンク13に供給される。この原水は、原水熱交換部10を原水(例えば、20℃度程度)が通過する際に、排水熱交換部23を流通する温排水(例えば、80℃度程度)と熱交換して、温度上昇し、温原水となって温水タンク13へ供給される。こうして、洗浄殺菌後の温排水から洗浄殺菌用温水への熱回収が行われる。
【0029】
S4では、S3の処理が開始されてから設定時間t1が経過したかどうかを判定する。S4で、NOが判定されると、S3の洗浄殺菌が継続され、YESが判定されると、S5へ移行して、ポンプ14を停止するとともに、第一給水弁11および第二給水弁12を開き、軟水器4による軟水化処理が可能な状態とする。
【0030】
この第一実施形態によれば、第一熱回収器9において洗浄殺菌後の温排水から温水タンク13の洗浄殺菌用温水へ熱回収できるので、洗浄殺菌後の温排水が保有する排熱を有効利用できる。また、温水タンク13の温水は、補助熱源16による加熱により殺菌に必要な第一設定温度T1以上に保持され、第一設定値T1以上のとき、温水タンク13内の温水が軟水器4へ供給されて、洗浄殺菌が行われるので、軟水器4は、第一設定値T1以上の高温水にて確実に洗浄殺菌されることになる。
【0031】
<第二実施形態>
つぎに、この発明の第二実施形態を図4〜図6に基づき説明する。この第二実施形態は、第一実施形態の構成に加えて、温水供給ライン2を流れる水と、別の温排水である工場排水とを間接熱交換させる第二熱回収器25を備え、第二熱回収器25の出口側と温水タンク13とを接続して、第二熱回収器25と温水タンク13との間にポンプ14を含む循環路を形成した構成を付加したものである。以下の第二実施形態の説明では、第一実施形態と異なる構成のみ説明し、第一実施形態と同じ構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図4を参照して、温水供給ライン2には、ポンプ14と、第二熱回収器25の洗浄温水熱交換部26と、三方弁27とを備えている。
【0033】
第二熱回収器25の洗浄温水熱交換部26と間接熱交換する工場排水熱交換部28は、一端が工場からの温排水供給ライン29と接続され、他端が排水ライン30と接続されている。
【0034】
三方弁27は、流路を循環排熱回収の流路と、洗浄殺菌の流路とに切り替える切替弁として機能するもので、第一接続口31が洗浄温水熱交換部26と接続され、第二接続口32が循環ライン33を介して温水タンク13と接続され、第三接続口34が流路制御バルブ6と第一給水弁11との間の原水供給ライン7と接続されている。
【0035】
そして、三方弁27は、第一接続口31が第二接続口32と第三接続口34とに選択的に連通接続されるように構成されている。第一接続口31が第二接続口32と接続される熱回収位置では、循環排熱回収の流路が形成される。また、第一接続口31が第三接続口34と接続される洗浄位置では、洗浄殺菌の流路が形成される。循環排熱回収の流路(循環路)は、温水タンク13,ポンプ14,洗浄温水熱交換部26,三方弁27,循環ライン33を含んで構成されている。
【0036】
つぎに、第二実施形態の制御器24による制御手順の洗浄殺菌制御手順,洗浄水温制御手順をそれぞれ図5,図6に示す。第二実施形態の処理手順で、第一実施形態と異なるのは、洗浄殺菌制御手順において、第二熱回収器25と三方弁27の追加に伴い、処理S1,S3,S5が、それぞれ処理S11,S31,S51に変わっている点である。また、洗浄水温制御手順においては、処理S12,S13が新たに加わっている。
【0037】
以下に、第二実施形態の動作を第一実施形態と異なるところを中心に説明する。図5を参照して、S11は、図6のように行われる。S12において、温排水供給ライン29へ給水されているかどうかを判定する。この判定は、例えば、温排水供給ライン29に設けた給水弁(図示省略)の開放によって判定することができる。S12において、YESが判定されると、S13へ移行して、ポンプ14の回転数を減じて駆動(この第二実施形態では、50%駆動)するとともに、三方弁27を熱回収位置に切り替える。なお、その他の処理におけるポンプ14の駆動は、100%駆動である。50%駆動は、電力節減のためであり、50%に限定されるものではない。
【0038】
すると、温水タンク13内の水は、温水タンク13,ポンプ14,洗浄温水熱交換部26,三方弁27,循環ライン33,温水タンク13の順に循環する。この循環により、温水タンク13の温水が第二熱回収器25の洗浄温水熱交換部26を通過する際に、工場排水熱交換部28を流通する工場の温排水と熱交換し、温度上昇して温水タンク13へ戻る。こうして、工場の温排水から洗浄殺菌用温水への熱回収が行われる。
【0039】
S12で、NOが判定されると、S6へ移行して、S6〜S9の処理により、第一実施形態の図3と同様にして、温水タンク13内の水温は、第一設定値T1以上に保持される。
【0040】
図5に戻って、S2で、検出水温が第一設定値T1以上かどうかが、判定される。YESが判定されると、S31へ移行して、ポンプ14を駆動するとともに、三方弁27を洗浄位置に切り替え、第一給水弁11および第二給水弁12を閉じる。すると、温水タンク13内の温水は、洗浄温水熱交換部26,三方弁27を通って流路制御バルブ6から樹脂筒5内に流入し、内部を殺菌洗浄した後、流路制御バルブ6から温水排水ライン3の排水熱交換部23を通って排出される。この殺菌洗浄時、軟水器4へ供給される温水は、洗浄温水熱交換部26を通過する際に、加熱され、昇温して、殺菌に供されることになる。
【0041】
S4で、YESが判定されると、S51へ移行して、ポンプ14を停止するとともに、三方弁27を熱回収位置に切り替え、第一給水弁11および第二給水弁12を開く。これにより、軟水器4による軟水化処理と、第二熱回収器25による熱回収が可能な状態となる。
【0042】
<第三実施形態>
つぎに、この発明の第三実施形態を図7に基づき説明する。この第三実施形態は、第一実施形態において、第一熱回収器9の原水熱交換部10と排水熱交換部23とをヒートポンプ35により間接的に熱交換させて熱回収するように構成したもので、その他の構成は、第一実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0043】
ヒートポンプ35は、排水熱交換部23の熱を冷媒の蒸発により吸収する蒸発器36と、吸収した熱を冷媒の凝縮により原水熱交換部10へ放出する凝縮器37と、圧縮機,膨張機(いずれも図示省略)を含んで構成されている。このヒートポンプ35は、洗浄滅菌工程が行われるとき駆動される。
【0044】
第一実施形態においては、第一熱回収器9にピンホールが生じると、洗浄用の原水に洗浄排水が混入する汚染を生ずる虞がある。しかしながら、この第三実施形態によれば、原水熱交換部10と排水熱交換部23とをヒートポンプ35により間接的に熱交換させて熱回収するように構成しているので、前記汚染を防止することができる。また、第三実施形態によれば、ヒートポンプ35の運転による仕事量が温水タンク13の昇温に利用されるので、補助熱源16の駆動量を少なくできる。
【0045】
この発明は、前記第一実施形態〜第三実施形態に限定されるものではなく、水処理機器は、軟水器以外の洗浄殺菌用温水の第一設定値T1温度以上の耐熱性を有する機器,たとえば活性炭濾過装置とすることができる。また、補助熱源16は、第一実施形態のように蒸気加熱に限定されるものではなく、電気ヒータによるものとすることができる。また、第二実施形態の第二熱回収器25も第三実施形態のようにヒートポンプを用いることが望ましい。この場合、ヒートポンプは、第二熱回収器25による熱回収時に駆動される。
【符号の説明】
【0046】
1 温水殺菌システム
2 温水供給ライン
3 温水排水ライン
4 軟水器(水処理機器)
9 第一熱回収器
13 温水タンク
14 ポンプ
16 補助熱源
22 水温センサ(水温検出部)
24 制御器
25 第二熱回収器
35 ヒートポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温水供給ラインおよび温水排水ラインが接続される水処理機器を備え、前記温水供給ラインを通して供給される温水により前記水処理機器の内部を洗浄殺菌し、洗浄殺菌後排水が前記温水排水ラインを通して排出される水処理機器の温水殺菌システムにおいて、
前記温水供給ラインに接続される温水タンクと、
前記温水タンクの下流側の温水供給ラインに設けられるポンプと、
前記温水タンクに給水する給水ラインと、
前記給水ラインの給水と前記温水排水ラインの排水とを間接熱交換させる第一熱回収器と、
前記温水タンク内の水温を検出する水温検出器と、
前記温水タンク内の水を加熱する補助熱源と、
前記水温検出器の検出温度が設定値以上となるように前記補助熱源を制御するとともに、前記水処理機器の洗浄要求があり、かつ前記検出温度が設定値以上のとき前記ポンプを駆動して、前記温水タンクの温水を前記水処理機器へ供給する制御器とを備えたことを特徴とする水処理機器の温水殺菌システム。
【請求項2】
前記温水供給ラインの温水と別の温排水とを間接熱交換させる第二熱回収器を備え、前記第二熱回収器の出口側と前記温水タンクとを接続して、前記第二熱回収器と前記温水タンクとの間に前記ポンプを含む循環路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の水処理機器の温水殺菌システム。
【請求項3】
前記第一熱回収器および/または前記第二熱回収器が、ヒートポンプにより熱回収するように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水処理機器の温水殺菌システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−150(P2013−150A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−130880(P2011−130880)
【出願日】平成23年6月13日(2011.6.13)
【出願人】(000175272)三浦工業株式会社 (1,055)
【Fターム(参考)】