説明

水田における雑草の発生防止用ロボット

【課題】稲作において農薬等を使用せずに栽培する場合の水田内の雑草の発生防止、除去に要する労力を如何にして軽減するか。
【解決手段】雑草の発生防止用攪拌機を装備した小型のエアーボートをコンピュータで制御し、障害物(稲)を避けて水田内を自由に、くまなく移動することによって、雑草の発生を防止する。障害物(稲)の認識には、CCDを使用した画像認識または、レーダーのような電波探知機を使用する。水田内をくまなく移動する為に、障害物(稲)の情報にジャイロセンサーからの位置情報を付加したデータをメモリー上にマップとして記録し、走行箇所、未走行箇所を判別する。作業時間の短縮には、複数のロボットを稼働させ、お互いが無線LANで情報を共有することにより、作業を分担する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
水田における雑草の発生を防止する自走式のロボットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話、二足歩行ロボット等、昨今のコンピュータ等の目覚ましい技術の進歩、小型化により、各種モーターを制御し、画像認識もしくは電波探知機等で障害物(稲)を避けて水田内を自由に移動する、合鴨のようなロボットが作成可能になってきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−129910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、食の安全、自然食等がクローズアップされる中、稲作においても農薬等を使用せずに栽培する必要が生じてきた。しかし、これは農業従事者に重労働を課すことになりがちである。特に水田内の雑草の発生を防止、除去するのは容易ではない。この、雑草の発生防止、除去に要する労力を如何に軽減するかということである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
雑草の発生防止用攪拌機を装備した小型のエアーボートをコンピュータで制御し、障害物(稲)を避けて水田内を自由に、くまなく移動することによって、雑草の発生を防止する。
【0006】
CCDを装備し、画像認識(または、レーダーのような電波探知機)によって障害物(稲)を認識し、ジャイロセンサーからの位置情報を付加したデータをメモリー上にマップとして記録し、水田内の走行箇所、未走行箇所を判別することにより、水田内をくまなく移動する。
【0007】
複数のロボットを稼働させた場合は、お互いが無線LANで情報を共有し、作業を分担することにより作業時間を短縮させることができる。
【0008】
動力源には小型の充電式バッテリーを使用し、装備した太陽電池パネルで充電しながら作動させることにより、長時間稼働させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は水田における雑草の発生防止用ロボットの外観図である。
【符号の説明】
【0010】
1 前進、後退、方向変更用プロペラ
2 プロペラの向きを変えて進行方向を変更する為の支柱
3 障害物(稲)等を認識する為のCCDカメラ、又は、電波探知機
4 無線LAN用のアンテナ
5 バッテリー充電用太陽電池パネル
6 雑草の発生防止用攪拌機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雑草の発生防止用攪拌機を装備した小型のエアーボートを各種モーター、センサーをコンピュータで制御し、障害物(稲)を避けて水田内を自由に、くまなく移動することにより水田内の雑草の発生を防止するロボット。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2011−205967(P2011−205967A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76882(P2010−76882)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(710001649)
【Fターム(参考)】