説明

氷結合活性を備えたポリペプチド

本発明は、氷晶形成及び/又は氷晶成長を低減又は抑制する活性をもたらす氷結合能力を備えた新規のポリペプチドに関する。本発明は、更に、新規のポリペプチドを含む食用製品及び固体支持体に関する。更に、本発明は、新規のポリペプチドを製造する方法及び新規のポリペプチドの様々な用途にも関する。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:7、及びSEQ ID NO:8から成る集合から選択されたアミノ酸残基の配列を含む又はこれより成る単離されたポリペプチドであって、氷晶の形成及び/又は成長を低減又は抑制することが可能なポリペプチド。
【請求項2】
前記配列は、SEQ ID NO:1である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記配列は、SEQ ID NO:2である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項4】
前記配列は、SEQ ID NO:3である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記配列は、SEQ ID NO:4である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記配列は、SEQ ID NO:5である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項7】
前記配列は、SEQ ID NO:6である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項8】
前記配列は、SEQ ID NO:7である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項9】
前記配列は、SEQ ID NO:8である、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチドの配列を含む単離されたポリヌクレオチド。
【請求項11】
更に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドをコードするヌクレオチドの前記配列の発現を適切な宿主細胞において命令可能な発現シグナルを含む、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項12】
請求項10及び11の何れかに記載のポリヌクレオチドを含むベクタ。
【請求項13】
請求項10及び11の何れかに記載のポリヌクレオチド又は請求項12記載のベクタ又は請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを含む、単離された組換え細胞。
【請求項14】
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを含む食用製品。
【請求項15】
前記食用製品は、冷凍されている、請求項14記載の食用製品。
【請求項16】
前記食用製品は、冷凍菓子製品である、請求項14記載の食用製品。
【請求項17】
前記食用製品は、アイスクリーム製品又はパンである、請求項14記載の食用製品。
【請求項18】
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを含む固体支持材料。
【請求項19】
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを生成する方法であって、
i)請求項10及び11の何れかに記載のポリヌクレオチド又は請求項12記載のベクタを提供する工程、
ii)工程i)において提供された前記ポリヌクレオチドの組換え発現による、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドの生成に適した宿主細胞を提供する工程、
iii)請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを生成する工程、及び随意的に、
iv)前記ポリペプチドを精製及び/又は単離する工程、を備える方法。
【請求項20】
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドのin situ生成のための方法であって、
i)発酵性出発材料を提供する工程、
ii)前記発酵性食品出発材料を発酵させることが可能であり且つ、前記発酵性食品出発材料を発酵させる時、適切な条件下において、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを生成可能な微生物を提供する工程、
iii)前記微生物の存在下において、前記食品出発材料を発酵させることにより、発酵食用製品を製造する工程、を備え
前記発酵食用製品は、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドを含む方法。
【請求項21】
冷凍食用製品において氷晶形成を低減又は抑制する方法であって、
i)冷凍食用製品、又はその製造に必要な一種類以上の原料を提供する工程、
ii)前記製品及び/又は前記原料を、場合に応じて前記製品の製造前、製造中、又は製造後に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドに接触させる工程、を備え、
これにより、前記冷凍食用製品における氷晶形成を低減又は抑制する方法。
【請求項22】
冷凍食用製品において氷晶成長を低減又は抑制する方法であって、
i)冷凍食用製品、又はその製造に必要な一種類以上の原料を提供する工程、
ii)前記製品及び/又は前記原料を、場合に応じて前記製品の製造前、製造中、又は製造後に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドに接触させる工程、を備え、
これにより、前記冷凍食用製品において氷晶成長を低減又は抑制する方法。
【請求項23】
冷凍食用製品において氷晶を構築する方法であって、
i)冷凍食用製品、又はその製造に必要な一種類以上の原料を提供する工程、
ii)前記製品及び/又は前記原料を、場合に応じて前記製品の製造前、製造中、又は製造後に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドに接触させる工程、を備え、
これにより、前記冷凍食用製品において氷晶を構築する方法。
【請求項24】
冷凍食用製品のテクスチャ又は官能特性を調節する方法であって、
i)冷凍食用製品、又はその製造に必要な一種類以上の原料を提供する工程、
ii)前記製品及び/又は前記原料を、場合に応じて前記製品の製造前、製造中、又は製造後に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドに接触させる工程、を備え、
これにより、前記冷凍食用製品のテクスチャ又は官能特性を調節する方法。
【請求項25】
冷凍食用製品の製造又は保存中に氷晶形成を監視する方法であって、
i)冷凍食用製品、又はその製造に必要な一種類以上の原料を提供する工程、
ii)前記製品及び/又は前記原料を、場合に応じて前記製品の製造前、製造中、又は製造後に、請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドに接触させる工程、
iii)前記凍結食用製品の製造又は保存中の様々な時点において氷晶形成を監視する工程、を備える方法。
【請求項26】
雌又は女性個体において体外受精(IVF)処置を実行する方法であって、
i)雌又は女性個体から一つ以上の卵母細胞を、随意的に卵胞液を含む生体試料と共に、摘出する工程、
ii)請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドの存在下で、前記一つ以上の卵母細胞を、随意的に前記生体試料と共に凍結させる工程、
iii)一つ以上の前記摘出卵母細胞を体外で受精させる工程、
iv)一つ以上の前記受精卵母細胞を前記雌又は女性個体に移植する工程、を備える方法。
【請求項27】
雌又は女性個体における妊娠の可能性又は確率を増加させる方法であって、
ii)雌又は女性個体から一つ以上の卵母細胞を、随意的に卵胞液を含む生体試料と共に、摘出する工程、
iii)請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドの存在下で、前記一つ以上の卵母細胞を、随意的に前記生体試料と共に凍結させる工程、
iv)一つ以上の前記摘出卵母細胞を体外で受精させる工程、
v)一つ以上の受精卵母細胞を前記雌又は女性個体に移植する工程、を備え、
請求項1乃至9の何れかに記載のポリペプチドの存在下で前記一つ以上の卵母細胞を凍結させる前記工程は、妊娠の可能性又は確率を増加させる、方法。
【請求項28】
前記試料は、更に、顆粒膜黄体細胞又は濾胞細胞を含み、随意的に、前記雌又は女性個体の前記卵胞から回収された他の卵巣細胞を含む、請求項26及び27記載の何れかの記載の方法。
【請求項29】
前記試料は、更に、卵母細胞の周囲からの凍結細胞を含む、請求項28記載の方法。


【図1】
image rotate

【図2−1】
image rotate

【図2−2】
image rotate

【図2−3】
image rotate

【図2−4】
image rotate

【図2−5】
image rotate

【図3−1】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2011−504107(P2011−504107A)
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−534369(P2010−534369)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/DK2008/050278
【国際公開番号】WO2009/065415
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(510141660)ロスキレ ユニバーシティ (1)
【氏名又は名称原語表記】ROSKILDE UNIVERSITET
【Fターム(参考)】