説明

永久的遠赤外線放出用ガラス相物質及びその製品

【課題】継続して遠赤外線の放出大きさが永久的に相変わらない遠赤外線放出用ガラス相物質及びその製品を提供する。
【解決手段】酸化ケイ素45〜65重量%と、酸化長石7〜9重量%と、硼砂10〜20重量%と、硼酸4〜6重量%と、炭酸カリウム2〜4重量%と、硝石1〜1.2重量%と、水酸化アルミナ3.3〜6.8重量%と、石灰石1.4〜1.8重量%と、炭酸バリウム0.8〜1重量%と、リチウム0.7〜0.8重量%と、ジルコン1.0〜1.3重量%と、燐酸0.2〜0.4重量%と、炭素3.0〜3.5重量%と、炭酸マグネシウム0.4〜0.5重量%と、彩色剤0.2〜0.22重量%を配合容器に入れて撹拌して均質化した後、この均質化した混和物100部に対して銀杏切断物を1,000℃で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃のガラス溶解炉に一緒に投入して溶融させて製造される遠赤外線放出物質とその製品である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は永久的遠赤外線放出用ガラス相物質及びその製品に係り、より詳しくは、製造直後や高温下に使用後にも等しい大きさの遠赤外線を放出していわゆる、永久的な遠赤外線放出用ガラス製品を提供することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に赤外線はドイツの物理学者ハーシー(F. W. Herchi)が最初に見つけた以来でドイツのシュパングクなどが多孔のセラミックバーナーなどにこの赤外線を使うことで産業的に利用し始めたし、最近にはすべての有機製品が程度の差はあるが所定の波長を持った赤外線すなわち、遠赤外線を放出すると知られている。遠赤外線は遠赤外線放出物質内部の分子運動による電磁力線の振動波でその発生形態は冷放射と熱放射などがある。また遠赤外線はその性質上電磁波の一種なので物体に衝突すれば反射する。
【0003】
このような理論を根拠にして最近では一定周期を持った遠赤外線を安定的に発生させて産業的に利用しようとするさまざまな試みが行われている。
【0004】
一方、前記遠赤外線放出製品たちは天然黄土粉末を利用するとかまたは天然石を直接利用するとかまたは無機化合物を主材とするバイオセラミック形態に製造されている。しかし天然黄土または天然石を利用した遠赤外線放出製品らは電熱を一緒に使う場合、高温高熱下で鉱物成分の構造が変質されて大部分が3〜4ヶ月位使用の後には遠赤外線の放出効果がほとんど大部分消失するのが知られたし、無機化合物を主材として人為的に製造したバイオセラミックのような従来の遠赤外線放出製品たちの場合には遠赤外線放出効果が低いとか特に高温高熱下で長期間使う場合にはやっぱり遠赤外線放出の大きさが易しく弱化されて使用中廃棄する事が頻繁だった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明は遠赤外線を産業的に利用するためになされたもので、本発明の目的は水質を改善させるように遠赤外線を放出することができる遠赤外線放出用ガラス相物質及びこれを利用した遠赤外線放出ガラス製品を提供することにある。
【0006】
本発明のまた他の目的は、遠赤外線の強い振動によって足の悪臭または液体等で発生される悪臭をとり除くように遠赤外線を放出する遠赤外線放出用ガラス相物質及びこれを使った遠赤外線放出製品を提供することにある。
【0007】
本発明のまた他の目的は、コーヒーの香りを濃くすることと同時にコーヒーなどに含有されたカフェイン成分を低減させるように遠赤外線を放出する遠赤外線放出用ガラス相物質及びこれを使った遠赤外線放出製品を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、タバコに含有されたニコチン成分を分解させるように遠赤外線を放出する遠赤外線放出用ガラス相物質及びこれを使った遠赤外線放出製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の前記目的は、前記のような従来または公知の製品の諸欠点と短所を勘案して案出されたもので、酸化ケイ素45〜65重量%と、酸化長石7〜9重量%と、硼砂10〜20重量%と、硼酸4〜6重量%と、炭酸カリウム2〜4重量%と、硝石1〜1.2重量%と、水酸化アルミナ3.3〜6.8重量%と、石灰石1.4〜1.8重量%と、炭酸バリウム0.8〜1重量%と、リチウム0.7〜0.8重量%と、ジルコン1〜1.3重量%と、燐酸0.2〜0.4重量%と、炭素3〜3.5重量%と、炭酸マグネシウム0.4〜0.5重量%と、彩色剤0.2〜0.22重量%をガラス容器またはステンレス製の容器に入れて33rpmのスターラー(stirrer)によって0.5〜1時間撹拌して均質化した後、この混和物100部に対して銀杏切断物を1,000℃以上で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃のガラス溶解炉に投入して19〜21時間の間溶融させることで果たされた。
【発明の効果】
【0010】
前記のように構成されて製造された本発明のバイオガラス製品は、常温でだけでなく人体の体温以上で引き続き使っても遠赤外線放出の大きさが変わらなくて、人体に接触して使用時の血行を促進することで健康医療製品ですぐれた効果があって本発明品が接触する物体の有害成分を分解して人体または食品の悪臭をとり除く卓越した効果があるので医療保健産業上非常に有用な発明であることである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[発明の実施のための具体的な内容]
以下、本発明の具体的な内容を当業者が容易く実施するように具体的に説明する。
【0012】
本発明の遠赤外線放出用組成物を使った遠赤外線放出用ガラス相物質及びその製品は酸化ケイ素45〜65重量%と、酸化長石7〜9重量%と、硼砂10〜20重量%と、硼酸4〜6重量%と、炭酸カリウム2〜4重量%と、硝石1〜1.2重量%と、水酸化アルミナ3.3〜6.8重量%と、石灰石1.4〜1.8重量%と、炭酸バリウム0.8〜1重量%と、リチウム0.7〜0.8重量%と、ジルコン1〜1.3重量%と、燐酸0.2〜0.4重量%と、炭素3〜3.5重量%と、炭酸マグネシウム0.4〜0.5重量%と、彩色剤0.2〜0.22重量%を配合容器に入れて33rpmのスターラー(stirrer)によって0.5〜1時間撹拌して均質化した後、この混和物100部に対して銀杏切断物を1,000℃以上で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃のガラス溶解炉に投入して19〜21時間の間溶融させて遠赤外線放出物質を製造して、この遠赤外線放出物質を冷却水に投入して微細粉末化して、合成樹脂またはシリコーンゴム1,000gに対して前記粉末化された遠赤外線放出物質150gの割合で添加して成形または圧出させたことを特徴とする。
【0013】
前記遠赤外線放出物質を成形器に入れ込んで厚さが5mm〜10mmで、半径が50mm〜70mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0014】
前記説明において硼砂を20重量%以上添加すれば溶解時間は短縮できるが耐熱性が弱くなって硼砂を10重量%以下添加すれば溶解時間が長くなって、また炭素を3重量%以下添加すれば遠赤外線放出量が少なくて好ましくない。
【0015】
酸化コバルトはX線を遮断し、赤外線を吸収透過し、燐酸は結晶体を形成する特性があって適当に添加量を調節しなければ遠赤外線放出物質から放出される遠赤外線の波長が0.26μm以下になって水質を改善させる力が弱くなるだけでなく悪臭除去、カフェイン分解及びタバコのニコチン成分を分解させる力が弱くなって好ましくない。
【0016】
このように製造した遠赤外線放出用造成物質はさまざまな色相を持ったものとして、製造直後に波長が0.26〜1,000μmである遠赤外線を放出したし、透視度は85〜87%であるガラス相物質である。
【0017】
また、本発明の遠赤外線放出用ガラス相物質の製造に使われる彩色剤は酸化第2銅、酸化コバルト、二酸化マンガン及び酸化ニッケルが挙げられて、彩色剤として二酸化マンガンと酸化ニッケルを使えば黒色の遠赤外線放出物質が製造されて、酸化第2銅0.1重量%と酸化コバルト0.1〜0.12重量%を使えばコバルト色の遠赤外線放出物質が製造されて、また彩色剤を全然添加しなければ透明色の遠赤外線放射物質が製造される。
【0018】
本発明で銀杏来由の完全燃焼された炭化物を1部以上使うと透視度が低下されて、1部以下で使えば耐熱性が落ちて高温で遠赤外線放出効果が易しく消失する。
【0019】
本発明の遠赤外線放出物質を使って製造したディスク形象の遠赤外線放出製品はガラス相の鮮やかな透明性または不透明性を持ちながらさまざまな色彩で製造することができるし、0.26〜1,000μm波長帯の遠赤外線が放出されて人体の患部に付着していれば、血流の循環を促進させることで患部の治療効果が促進されることと同時に、人体の足に生ずる水虫または水虫による悪臭が発生している部位に長期間付着していれば、遠赤外線物質から放出される遠赤外線によって血流の循環を促進させて水虫の治療効果のすぐれた特性があった。
【0020】
また、本発明による遠赤外線放出用造成物質または製品をコーヒーに1分ないし5分位浸すと遠赤外線によってカフェイン成分の分子配列が変化されてカフェイン成分が消失してコーヒーの香りは濃くなる。
【0021】
またタバコ等を遠赤外線放出用造成物質または製品上に1分ないし5分位乗せた後、タバコを焼けばタバコに含有されているニコチン成分の分子配列が変化(PHが7から7.5で増加するので)してタバコのニコチン成分が分解されて喫煙家の健康維持にもすぐれた効果があるので、本発明による遠赤外線放出物質または製品は保健医療産業用で利用価値が非常に大きいと言える。
【0022】
一方、酸化ケイ素45〜65重量%と、酸化長石7〜9重量%と、硼砂10〜20重量%と、硼酸4〜6重量%と、炭酸カリウム2〜4重量%と、硝石1〜1.2重量%と、水酸化アルミナ3.3〜6.8重量%と、石灰石1.4〜1.8重量%と、炭酸バリウム0.8〜1重量%と、リチウム0.7〜0.8重量%と、ジルコン1〜1.3重量%と、燐酸0.2〜0.4重量%と、炭素3〜3.5重量%と、炭酸マグネシウム0.4〜0.5重量%と、彩色剤0.2〜0.22重量%を配合容器に入れて33rpmのスターラー(stirrer)によって0.5〜1時間撹拌して均質化した後、この混和物100部に対して銀杏切断物を1,000℃以上で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃のガラス溶解炉に投入して19〜21時間の間溶融させて遠赤外線放出物質を製造した。このように製造した遠赤外線放出物質を冷却水に投入して分解されたガラス相の粒子を微細に粉砕した。
【0023】
次に、合成樹脂またはシリコーンゴム1,000gに対して遠赤外線放出物質の粉末を150gの割合で混合して混合物を作って押圧機で厚さが5mmで半径が30mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0024】
前記説明において硼砂を20重量%以上添加すれば溶解時間は短縮できるが耐熱性が弱くなって硼砂を10重量%以下添加すれば溶解時間が長くなって、また炭素を3重量%以下添加すれば遠赤外線放出量が少なくて好ましくない。
【0025】
酸化コバルトはX線を遮断し、赤外線を吸収透過し、燐酸は結晶体を形成する特性があって添加量を適当に調節しなければ遠赤外線放出物質から放出される遠赤外線の波長が0.26μm以下になって悪臭除去、カフェイン分解、タバコのニコチン成分を分解させる力が弱くなって好ましくない。
【0026】
このように製造した遠赤外線放出物質は樹脂を含んでいるので弾性力があり、軽くて不透明性のさまざまな色彩を持って0.26〜1.000μm波長帯の遠赤外線が放出されて人体の患部に付着していれば、血流の循環を促進させることで患部の治療効果が促進される。また、本発明の遠赤外線放出製品を人体の足に生ずる水虫または水虫による悪臭が発生している部位に長期間付着させれば、遠赤外線放出物質から放出される遠赤外線によって血流の循環を促進させて水虫の治療効果のすぐれた特性があった。
【0027】
また、本発明の遠赤外線放出製品をコーヒーに1分ないし5分位浸すとカフェイン成分は遠赤外線によって伝導、対流、放射の過程によってカフェイン保護膜が分解されるので、カフェインの分子配列が変化されてカフェイン成分が消失してコーヒーの香りは濃くなる。一方、タバコ等を遠赤外線放出物質または製品の上に1分ないし5分位乗せた後、タバコを焼けばタバコに含有されているニコチン成分のPHが7から7.5で増加するので、分子配列が変化(ニコチン成分のアルカリ化)し、タバコのニコチン成分が分解されて喫煙家の健康維持にもすぐれた効果があるので、本発明による遠赤外線放出物質または製品は医療用及び産業上での利用価値が非常にすぐれていたのだ。
【0028】
本発明の遠赤外線放出製品の製造に使われる樹脂は、例えばフェノール樹脂、フラン樹脂、ウレア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、ジアリルフタル酸樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ケイ素樹脂、ポリイミド、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、As樹脂、ABS樹脂、メタクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネイト、飽和ポリエステル、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフイド、纎維素プラスチックなどを挙げることができる。
【0029】
以下、本発明ガラス相物質及びその製品を具体的な実施例として説明する。
【0030】
[実施例1]
酸化ケイ素45重量%
酸化長石9重量%
硼砂18.48重量%
硼酸6重量%
炭酸カリウム4重量%
硝石1.2重量%
水酸化アルミナ6.8重量%
石灰石1.8重量%
炭酸バリウム1重量%
リチウム0.8重量%
ジルコン1.3重量%
燐酸0.4重量%
炭素3.5重量%
炭酸マグネシウム0.5重量%
彩色剤0.22重量%
前記組成物を回転速度が33rpmであるスターラーによって0.5〜1時間の間撹拌して混合した後、ガラス溶解炉に投入して1,350〜1,550℃の高温の中で19〜21時間の間溶融して遠赤外線放出物質を製造した。
【0031】
この溶融状態の遠赤外線放出物質を成形器によって厚さが5mmで半径が50mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0032】
このように製造した遠赤外線放出製品は波長が0.26μmないし1,000μmの遠赤外線を放出した。
【0033】
[実施例2]
酸化ケイ素50重量%
酸化長石7重量%
硼砂20重量%
硼酸5重量%
炭酸カリウム3重量%
硝石1重量%
水酸化アルミナ6.3重量%
石灰石1.4重量%
炭酸バリウム1.8重量%
リチウム0.7重量%
ジルコン1重量%
燐酸0.2重量%
炭素3重量%
炭酸マグネシウム0.4重量%
彩色剤0.2重量%
前記組成物をガラス溶解炉内に入れて実施例1のような製造方法によって厚さが5mmで、半径が50mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0034】
この遠赤外線放出製品は波長が0.26μmないし1,000μmの遠赤外線を放出した。
【0035】
[実施例3]
酸化ケイ素55重量%
酸化長石7重量%
硼砂15重量%
硼酸5重量%
炭酸カリウム3重量%
硝石1重量%
水酸化アルミナ6.3重量%
石灰石1.4重量%
炭酸バリウム0.8重量%
リチウム0.7重量%
ジルコン1重量%
燐酸0.2重量%
炭素3重量%
炭酸マグネシウム0.4重量%
彩色剤0.2重量%
前記組成物をガラス溶解炉内に入れて実施例1のような製造方法によって厚さが5mmで、半径が50mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0036】
この遠赤外線放出製品は波長が0.26μmないし1,000μmの遠赤外線を放出した。
【0037】
[実施例4]
酸化ケイ素65重量%
酸化長石7重量%
硼砂10重量%
硼酸4重量%
炭酸カリウム2重量%
硝石1重量%
水酸化アルミナ3.3重量%
石灰石1.4重量%
炭酸バリウム0.8重量%
リチウム0.7重量%
ジルコン1重量%
燐酸0.2重量%
炭素3重量%
炭酸マグネシウム0.4重量%
彩色剤0.2重量%
前記組成物をガラス溶解炉内に入れて実施例1のような製造方法によって厚さが5mmで、半径が50mmであるディスク形象の遠赤外線放出製品を製造した。
【0038】
この遠赤外線放出製品は波長が0.26μmないし1,000μmの遠赤外線を放出した。
【0039】
[実施例5]
実施例1で製造した遠赤外線放出物質をボールミルまたは粉砕機等によって粉砕して粉末を作った後、押出材料である樹脂粒子1,000gに対して遠赤外線放出物質の粉末150gの割合で混合して押出機で厚さが5mmで、半径が30mmであるディスク形象の不透明性の遠赤外線放出製品を製造した。
【0040】
このように製造した遠赤外線放出製品は樹脂成分が含有されているので不透明性で、弾性力があって5mの高さで自然落下させた場合割れなかった。その他の特性は実施例1の実験結果と等しかった。
【0041】
[実施例6]
実施例2で製造した遠赤外線放出物質をボールミルまたは粉砕機等によって粉砕して粉末を作った後、押出材料である樹脂粒子1,000gに対して遠赤外線放出物質の粉末150gの割合で混合して押出機で厚さが5mmで、半径が30mmであるディスク形象の不透明性の遠赤外線放出製品を製造した。
【0042】
このように製造した遠赤外線放出製品は樹脂成分が含有されているので不透明性で、弾性力があって5mの高さで自然落下させた場合割れなかった。その他の特性は実施例2の実験結果と等しかった。
【0043】
[実施例7]
実施例3で製造した遠赤外線放出物質をボールミルまたは粉砕機等によって粉砕して粉末を作った後、押出材料である樹脂粒子1,000gに対して遠赤外線放出物質の粉末150gの割合で混合して押出機で厚さが5mmで、半径が30mmであるディスク形象の不透明性の遠赤外線放出製品を製造した。
【0044】
このように製造した遠赤外線放出製品は樹脂成分が含有されているので不透明性で、弾性力があって5mの高さで自然落下させた場合割れなかった。その他の特性は実施例3の実験結果と等しかった。
【0045】
[実施例8〜10]
実施例1ないし4に示された本発明遠赤外線放出用組成物100部に対して銀杏切断物を1,000℃で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃の電池溶解炉にそれぞれ一緒に投入して19〜21時間溶融させた後遠赤外線放出物質を実施例5ないし7に示されたところのものと等しい形象と模様の遠赤外線放出製品をそれぞれ製造した。
【0046】
このように製造された製品たちは5mの高さで落とす時割れない特徴があって特に、ベッド用寝床を製造して(Single、Queen、Kingサイズ)、7年間39℃の電熱線を挿入して連続使用した後にも、37℃で遠赤外線放出試験結果、放射率が5〜20μmで0.198、放射エネルギー(W/m2、μm、37℃)が3.54×102で常温(15℃)でよりむしろ向上したことが確認された。
【0047】
本発明によって製造した遠赤外線放出物質または製品の細菌培養実験と止血試験を遂行した。
【0048】
I. 一般細菌培養実験
一般細菌培養実験の試料は自然で採取した土壌を水道水に入れて1時間の間撹拌器で撹拌した後24時間の間放置して、上層水を使った。この上層水で試料を5回それぞれ採取して一般細菌数を測定(計数)したら平均値細菌数が1,115匹だった。次に、上層水100ccを5個のビーカーにそれぞれ入れた後、前記各ビーカーに本発明によって製造した厚さが5mm、半径が50mmであるディスクを入れて密封させた。
【0049】
その後60分経過の後に5個のビーカーで試料をそれぞれ採取して一般細菌数を測定して算術平均したら平均細菌数が680匹だった。
【0050】
この結果から分かるところのように本発明の遠赤外線放出物質は一般細菌の培養を抑制する作用があることを分かった。
【0051】
II.止血実験
7日間隔を置いて1日に1回ずつ刀で指をカッティングした後、本発明による遠赤外線放出物質または製品をカッティングされた部位に接触させたら30秒以内に血止めされた。これに反して7日間隔を置いて1日に1回ずつ指を刀にカッティングした後放置しておいたら血止めに必要となる時間が平均60秒以上となった。
【0052】
この結果から分かるところのように本発明の遠赤外線放出物質(または製品)は血止め作用をすることが判明した。
【0053】
前で説明したところのように本発明に実施例によって製造される遠赤外線放出物質または製品によれば0.26〜1,000μmの力強い波長帯の遠赤外線が放出されるので、本発明による遠赤外線放出物質で製造したディスク形象などの製品を人体の患部部位に付着していれば、一定時間経過の後に前記製品から放出される遠赤外線の波長によって振動が発生して血流の循環を促進させて水虫または痛症等の治療を促進させることと同時に、水虫による足で発生される悪臭をとり除くことだけではなく、痛症も発生されない。
【0054】
また、本発明の一実施例によって製造した遠赤外線放出物質を使って半径が3mmで長さが20mmである長い円形棒形の錠制を作って口の中でかんでいれば舌の炎症が消えて口の中のにおいも除去されて風歯による痛症を鎮める効果があり刀などによって肌を空いた場合に遠赤外線放出物質で作ったディスクまたは錠制を接触させるとか付着すれば直ちに血止めされる効果もある。
【0055】
一方、本発明の遠赤外線放出物質で製造した錠制を使ってネックレースなどを作って高血圧患者が首にかけていれば血圧が安定して、また疲れることが消える作用をする。
【0056】
また、本発明による遠赤外線放出物質または製品をコーヒー一杯に1〜5分間入れた後コーヒーを飲めばコーヒーに含有されているカフェイン成分の分子配列が変化しているので、カフェイン成分が少なくて香りが濃いコーヒーを飲むことができる。
【0057】
また、本発明による遠赤外線放出物質または製品の上にタバコを1〜5分間乗せた後このタバコを焼けば、タバコに含有されているニコチン成分の分子配列が変化されてニコチン成分が少ないタバコを吸うことができて健康維持にもすぐれた効果がある。
【0058】
本発明において厚さが5mm、直径が50mmであるディスク形の遠赤外線放出製品を製造した代表的な例で説明したが、本発明はこれらに限定されるのではなくて、例えば携帯が便利になるように棒形、円形管、指輪またはボタン形などさまざまな模様で製造して足版またはベッド用寝床形態に製造されることができることは勿論である。
【0059】
III.熱変性可否実験
本発明の実施例8で示した遠赤外線放出用組成物によって製造された遠赤外線放出物質を使って製造されたガラス寝床を遠赤外線ベッドに敷いて電熱線を通じて39℃以上に加熱して7年間連続使用した後(社)韓国遠赤外線協会で37℃で評価した試験成績(結果)は次の[表1]のようにむしろ向上して遠赤外線放出の大きさが変わりなしに永久的なことが確認された(図1(a)、図1(b)参照)。
【0060】
【表1】

【0061】
以上、本発明に対して特定実施例を例として説明したが、本発明はこれらに限定されるのではなくて、この技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の概念を離脱しない範囲内でさまざまな模様と用途に変形実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1(a)】一試験結果におけるエミッションパワーを示す図である。
【図1(b)】一試験結果における放射率を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸化ケイ素45〜65重量%と、酸化長石7〜9重量%と、硼砂10〜20重量%と、硼酸4〜6重量%と、炭酸カリウム2〜4重量%と、硝石1〜1.2重量%と、水酸化アルミナ3.3〜6.8重量%と、石灰石1.4〜1.8重量%と、炭酸バリウム0.8〜1重量%と、リチウム0.7〜0.8重量%と、ジルコン1〜1.3重量%と、燐酸0.2〜0.4重量%と、炭素3〜3.5重量%と、炭酸マグネシウム0.4〜0.5重量%と、彩色剤0.2〜0.22重量%を配合容器に入れて33rpmのスターラー(stirrer)によって0.5〜1時間撹拌して均質化した後、この混和物100部に対して銀杏切断物を1,000℃以上で完全燃焼させた炭化物1部を1,350〜1,550℃のガラス溶解炉に投入して19〜21時間の間溶融させることを特徴とする、遠赤外線放出物質の製造方法。
【請求項2】
請求項1の製造方法によって製造された遠赤外線放出物質を使って特定形象に成形したことを特徴とする、遠赤外線放出製品。
【請求項3】
請求項1の製造方法によって製造された遠赤外線放出物質を冷却水に投入してガラス相の微細粉末化して、押出材料である樹脂粒子1,000gに対して前記粉末を150gの割合で混合したことを特徴とする、遠赤外線放出物質の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂粒子代りにシリコーンゴムを使うことを特徴とする、請求項3に記載の遠赤外線放出物質の製造方法。
【請求項5】
請求項3の製造方法によって製造された遠赤外線放出物質を使って押出機で特定形象の製品に押出したことを特徴とする、遠赤外線放出製品。
【請求項6】
請求項2または請求項5記載の製品がディスク形、棒形、板状であることを特徴とする、遠赤外線放出製品。

【図1(a)】
image rotate

【図1(b)】
image rotate


【公開番号】特開2009−274918(P2009−274918A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128404(P2008−128404)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(508146488)
【氏名又は名称原語表記】JEONG,Seung−Jun
【住所又は居所原語表記】343−13 Namjeong−ri Sindun−myeon Icheon−si Gyeonggi−do 467−842 Republic of Korea
【Fターム(参考)】