説明

永久磁石形電動機

【課題】磁束変動の抑制を図りつつインダクタンスの確保を図ることのできる永久磁石形電動機を提供する。
【解決手段】回転方向に形成された磁極部3に永久磁石5が埋設されたロータ1を有する永久磁石形電動機でり、ロータ1の各磁極部3にロータ1の回転方向前方側と回転方向後方側とにそれぞれ巻方向が逆向きのコイル6、7が設けられている。各コイル6、7はこれを通過する鎖交磁束の変化を妨げる向きに生じる電流が互いに反対方向に流れるように直列的に結線されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、永久磁石形電動機の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、永久磁石形電動機には、ロータにその回転軸の軸回り方向に交互に極性が互いに異なるようにして永久磁石を埋設すると共に、そのロータの外周部に永久磁石を包囲するようにしてかご型導体を配置する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の永久磁石形電動機によれば、ロータの回転に伴って生じる磁束の変化を妨げる方向に、かご型導体に電流が流れるので、かご型導体よりも内側のロータの部分に生じる磁束変動が抑制され、その結果、永久磁石の渦電流損失、ロータの鉄損が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公昭59−23179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この種の永久磁石形電動機によれば、PWM制御による高周波成分の磁束がロータを通ることができないので、高周波成分による逆起電力が固定子コイルに発生せず、固定子コイルのインダクタンスが低くなり、その結果、固定子コイルに流れる電流が増大し続け、PWM制御による高調波の電流が大きくなって、かご型導体が設けられていない通常の永久磁石形電動機では、抑制されるはずのPWM制御による高周波成分の磁束に起因する高周波電流が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、ロータに生じる磁束変動の抑制を図りつつインダクタンスの確保を図ることのできる永久磁石形電動機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、永久磁石が埋設されたロータの各磁極部の回転方向前方側と回転方向後方側とにそれぞれ巻方向が逆向きのコイルを設け、各コイルを通過する鎖交磁束の変化を妨げる向きに生じる電流が互いに反対向きとなるように各コイルを直列的に結線したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ロータの回転方向前方側と回転方向後方側とに巻線の方向が逆向きとなるようにコイルを設けて各コイルを直列に接続したので、各コイルに生じる鎖交磁束は結果としてゼロとなり、固定子コイルが磁極部に正対したときのインダクタンスを確保することによって、PWM制御による高調波の電流の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は現在主流の従来の集中巻のかご型導体が設けられていない通常の永久磁石形電動機に生じる磁束変動の一例を示すグラフである。
【図2】図2は本発明の実施例1に係わる永久磁石形電動機のロータの構成を示す外観図である。
【図3】図3はD軸磁束の流れを示す説明図である。
【図4】図4はQ軸磁束の流れを示す説明図である。
【図5】図5は磁極部のコイル種類毎のインダクタンスを比較して示すグラフである。
【図6】図6は図5に示すインダクタンスに基づき算出した磁極部のコイル種類毎のPWM高調波電流の振幅を比較して示すグラフである。
【図7】図7は磁極部にコイルを配置していない通常の永久磁石電動機の場合の永久磁石の渦電流損失と、本発明の実施例に係わるコイルを磁極部に配置した場合の渦電流損失とを比較して示すグラフである。
【図8】図8は板状永久磁石に対するコイルの配置位置関係を示す説明図である。
【図9】図9は板状永久磁石を回転方向中央で2分割して2個の板状分割磁石をV字形状に配設して、各磁極部に埋設する構成としたロータの部分拡大斜視図である。
【図10】図10は本発明に係わるロータの製作方法の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0008】
図2は本発明に係わる永久磁石形電動機の円柱体形状のロータ1の外観構成を示す斜視図である。このロータ1は円盤状の鋼板を回転軸方向に積層して形成されている。
このロータ1は、その中央部にコアヨーク部としてのロータコア部2を有し、その半径方向外周部に、その周回り方向にコアバックヨーク部としての複数の磁極部3を有する。磁極部3は、そのロータ1の周回り方向に等角度間隔に形成されている。互いに隣接する各磁極部3の間は回転軸方向に長く延びる空隙部4となっており、各磁極部3はその空隙部4によって磁極の境界が規定されている。
【0009】
この各磁極部3には、埋設穴が形成されており、板状永久磁石5がその埋設穴にそれぞれ埋設されている。この板状永久磁石5は、回転方向に互いに隣接する磁石の磁極N又は磁極Sが固定子(図示を略す)に対して互いに逆極性となるようにして配置されている。
【0010】
この磁極部3には、ロータ1の回転方向前方側と回転方向後方側とにそれぞれ巻方向が逆向きのコイル6、7がそれぞれ設けられている。各コイル6、7は図2に示すようにこれを通過する鎖交磁束Φの変化を妨げる向きに生じる起電力に基づく電流iが互いに反対向きとなるように直列的に結線されている。このコイル6とコイル7とはその交差箇所Qが、このコイル6とコイル7とを貫通する磁束に対して対称形を呈するようにロータ1の回転方向中央位置でかつロータ1の回転軸方向中央位置に位置している。
【0011】
このロータ1について、固定子コイルによる鎖交磁束をロータ1の磁極部3に固定子の磁極部が正対したときのD磁束と、ロータ1の磁極間である空隙部4に固定子の磁極部が正対したときのQ磁束とについて見ると、図3に示すように、固定子コイルからのD軸磁束Φは磁極部3を正面から貫通し、固定子コイルからのQ軸磁束Φは、図4に示すように空隙部4から回転子コア部2を通って、隣接する空隙部4に向かって流れる磁束と、磁極部3の外周面部3aを通る磁束とになり、コイル6、7に対してほとんど鎖交することがない。
【0012】
コイル6、7は、ロータ1の回転方向前方側と回転方向後方側とでそれぞれ巻方向が逆向きとなっているので、図3に示すように、電流i1の流れる向きと電流i2の向きとは磁束の変化する方向に対して互いに逆向きであり、コイル6、7を貫通する鎖交磁束Φは「0」と等価である。従って、固定子コイルからの磁束はコイル6、7によって抑制されることはなく、ロータコア部2を通って隣接する磁極部3に向かうので、D軸インダクタンスが確保される。
【0013】
一方、Q軸磁束Φは、図4に示すように、外周面部3aを主として通って各磁極部3の間の互いに隣接する空隙部4の一方から他方の空隙部4に向かってコイル6、7をほとんど貫通することなく流れるので、Q軸インダクタンスも確保される。なお、一部の固定子コイルからの磁束Φ’はコイル6、7を貫通するので、その分、固定子コイルからの磁束が抑制される。
【0014】
図5は磁極部3のコイル種類毎のインダクタンスの一例を示すグラフである。その図5において、(a)は磁極部3にコイルを配置していない通常の集中巻の永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDとQ軸インダクタンスLQとを示し、(b)は磁極部3に本発明の実施例に係わるコイル6、7を配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDとQ軸インダクタンスLQとを示し、(c)は磁極部3に単一ループのコイルを配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDとQ軸インダクタンスLQとを示し、(d)は磁極部3にかご型導体を配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDとQ軸インダクタンスLQとを示している。この図5から明らかなように、かご型導体を配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLD、Q軸インダクタンスLQは、図5の(d)に示すように非常に小さいのに対して、本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLD、Q軸インダクタンスLQは、図5(b)に示すように、図5(a)に示す磁極部3にコイルを配置していない通常の永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDとQ軸インダクタンスLQと同等のインダクタンスが確保されている。また、本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDは、図5(c)に示す磁極部3に単一のループコイルを配置した永久磁石形電動機の場合のD軸インダクタンスLDと較べてD軸インダクタンスLDがはるかに改善されている。なお、この図5で、(mH)はインダクタンスの単位を示している。
【0015】
図6は図5に示すインダクタンスに基づき算出した磁極部3のコイル種類毎のPWM高調波電流(リップル電流)の振幅を比較して示している。この図6には、固定子コイルに直流電圧Vdc=300Vを加え、周波数fc=10KHzに設定した時のPWM高調波電流の最大振幅がD軸磁束と、Q軸磁束とに分けて別々に示されている。
【0016】
その図6において、(a)は磁極部3にコイルを配置していない通常の集中巻永久磁石電動機の場合のPWM高調波電流の振幅、(b)は磁極部3に本発明の実施例に係わるコイル6、7を配置した永久磁石形電動機の場合のPWM高調波電流の振幅、(c)は磁極部3に単一ループのコイルを配置した永久磁石形電動機の場合のPWM高調波電流の振幅、(d)は磁極部3にかご型導体を配置した永久磁石形電動機の場合のPWM高調波電流の振幅を示している。
【0017】
この図6から明らかなように、本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した場合のPWM高調波電流の振幅は、D軸磁束については、図6(b)に示すように、図6(c)に示す磁極部3に単一ループのコイルを配置した場合のPWM高調波電流の振幅、図6(d)に示す磁極部3にかご型導体を配置した場合のPWM高調波電流の振幅に対して、70%程度低減されており、PWM高調波電流の増大が抑制されている。この本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した場合のPWM高調波電流の振幅は、図6(a)に示す磁極部3にコイルを配置していない通常の集中巻永久磁石形電動機の場合のPWM高調波電流の振幅とほぼ同等である。
【0018】
図7は磁極部3にコイルを配置していない通常の永久磁石電動機の場合の永久磁石の渦電流損失と、本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した場合の渦電流損失とを比較して示している。
その図7において、横軸は電流進角β(deg)、縦軸は渦電流損失(W)であり、符号(a)は磁極部3にコイルを配置していない通常の電動機の場合の永久磁石の渦電流損失カーブを示し、符号(b)は本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した場合の渦電流損失カーブを示している。なお、この渦電流損失カーブは、ロータの回転数が4000(rpm)、定格電流が283Armsの条件で測定した時に得られた値である。
【0019】
この図7から明らかなように、本発明の実施例に係わるコイル6、7を磁極部3に配置した場合の永久磁石の渦電流損失は、図7の(b)に示すように、図7の(a)に示す磁極部3にコイルを配置していない通常の集中巻永久磁石電動機の場合の永久磁石の渦電流損失に対して、電流進角βに対するばらつきはあるものの約12%ないし約22%程度の低減効果が得られている。
【0020】
すなわち、本発明の実施例によれば、ロータの回転方向前方側と回転方向後方側とに巻線の方向が逆向きとなるようにコイル6、7を設けて、鎖交磁束の変化に基づき一方の各コイル6(7)に生じた電流が、鎖交磁束の変化に基づき他方のコイル7(6)に生じた電流に対して反対向きに流れるように直列に各コイル6、7を接続したので、逆位相の磁束変動を抑制でき、従って、板状永久磁石5に生じる渦電流損失、ロータ1の鉄損を低減できる。
つまり、現在主流の集中巻のかご型導体が設けられていない通常の永久磁石形電動機では、図1に示すように、同一の磁極部に着目すると、ロータの回転方向前方部と回転方向後方部とにおいて逆位相の磁束変動が生じている。従って、ロータの回転方向前方部と回転方向後方部とにそれぞれコイルを配置し、かつ、各コイルに流れる電流の方向が反対方向となるように各コイルを直列に結線すると、各コイルには磁束変動を妨げる方向の電流が逆方向にそれぞれ流れることになり、逆位相の磁束変動を抑制でき、永久磁石に生じる渦電流損失、ロータの低減を図ることができる。
また、回転方向前方側に配置のコイルと回転方向後方側に配置のコイルとで流れる電流が反対向きになるので、各コイルに生じる鎖交磁束は結果としてゼロとなり、従って、固定子コイルが磁極部に正対したときのD軸インダクタンスが確保され、PWM制御による高調波の電流の増大を抑制できる。
【0021】
更に、各コイル6、7よりも半径方向外側に磁極部3の外周面を設けたので、Q軸インダクタンスを確保でき、このQ軸インダクタンスの確保により、集中巻固定子の各コイルの正面に一の磁極部3とこの一の磁極部3に隣接する磁極部3の中間位置(Q軸)である空隙4が正対した場合のPWM高調波電流も抑制できる。
【0022】
(実施例2)
図8は板状永久磁石5に対するコイル6、7の配置位置関係を示す説明図である。図8(a)は板状永久磁石5の半径方向外側の磁極面よりも外側でかつ板状永久磁石5に隣接して又はその近傍にコイル6、7を配置したものである。このコイル6、7は単一巻でも複数巻であっても良い。図8(b)は板状永久磁石5の半径方向内側の磁極面よりも内側でかつ板状永久磁石5に隣接して又はその近傍にコイル6、7を配置したものである。図8(c)は板状永久磁石5を回転方向中央で2分割して、板状分割磁石5aと板状分割磁石5bとから構成し、板状分割磁石5aの外周面にコイル6を巻回して板状分割磁石5aとコイル6とを一体化すると共に、板状分割磁石5bの周面にコイル7を巻回して板状分割磁石5bとコイル7とを一体化して磁極部3に埋設する構成としたものである。
なお、板状永久磁石の外周面にコイル6、7を巻回して、一体化を図る構成とすると、コイル6、7と板状永久磁石とをコンパクトにまとめることができ、スペース効率を確保できる。
【0023】
コイル6、7の端末6a、7aは、このコイル6、7を通過する鎖交磁束の変化を妨げる向きに生じる起電力に基づく電流i1、i2が互いに反対向きとなるように直列的に結線されている。その端末6a、7aの結線位置は、各磁極部3について回転方向中央位置でかつ回転軸方向一側の端部とされている。結線部が各磁極部3について回転方向中央位置でかつ回転軸方向一側の端部に設けられているので、コイル6、コイル7を対称に配置することができ、かつ、鎖交磁束の乱れを実質的に回避することができる。また、端末6a、7aの結線部又は交差箇所がロータ1の回転軸の軸端部側に設けられているので、結線部又は交差点が埋設穴への板状永久磁石5の埋設の際の邪魔とならず、スペース効率の向上を図ることができる。
なお、板状分割磁石5a、5bの構成を採用する場合、強度を確保するため、板状分割磁石間にロータコア部2のブリッジ部を設けても良い。
【0024】
(実施例3)
図9は板状永久磁石5を回転方向中央で2分割して板状分割磁石5aと板状分割磁石5bとから構成し、板状分割磁石5aと板状分割磁石5bとをV字形状に配設して、各磁極部3に埋設する構成としたものである。コイル6とコイル7とは、半径方向内側の磁極面よりも外側でかつ板状分割磁石5a、5bに隣接して又はその近傍にコイル6、7を配置したものである。
この実施例では、コイル6とコイル7とを、半径方向内側の磁極面よりも外側でかつ分割磁石5a、5bに隣接して又はその近傍に配置する構成としているが、コイル6とコイル7とを、半径方向内側の磁極面よりも内側でかつ分割磁石5a、5bに隣接して又はその近傍に配置する構成、板状分割磁石5aの周面にコイル6を巻回して板状分割磁石5aとコイル6とを一体化すると共に、板状分割磁石5bの周面にコイル7を巻回して板状分割磁石5bとコイル7とを一体化して磁極部3に埋設する構成を採用することもできる。
【0025】
(実施例4)
図10は本発明の実施例に係わる板状永久磁石5へのコイルの組み付け方法の一例を示す説明図である。この図10は板状分割磁石5a、5bへのコイルの組み付け方法を示している。
まず、板状分割磁石5a(5b)と空芯コイル6a’(7a’)とを(a)に示すように準備する。ついで、板状分割磁石5a(5b)の外周面が(b)に示すように空芯コイル6a’(7a’)に包囲されるようにして、板状分割磁石5a(5b)を空芯コイル6a’(7a’)に嵌合する。
次に、空芯コイル6a’(7a’)の端末6a”(7a”)が露呈するようにして、板状分割磁石5a(5b)と空芯コイル6a’(7a’)とを(c)に示すように樹脂8により封止して、樹脂封止板状分割磁石9を形成する。これらの樹脂封止板状分割磁石9を2個準備して、(d)に示すように同一の磁極が半径方向外側又は内側を向くようにして、樹脂封止板状分割磁石9を磁極部3に埋設し、鎖交磁束に基づく電流i1、i2の流れる方向が逆方向となるように端末6a”、7a”を結線する。
【0026】
この実施例によれば、永久磁石とコイルとが樹脂封止されかつ一体化されているので、ロータ1の絶縁性、強度、組み立て性が向上する。また、樹脂封止板状分割磁石9を各磁極部3に形成された埋設穴に設置する構成としたので、寸法精度を確保しやすくなり、ロータ1内での樹脂封止板状分割磁石9のガタツキの防止も容易となる。
【符号の説明】
【0027】
1…ロータ
2…ロータコア部
3…磁極部
4…空隙部
5…板状永久磁石
6、7…コイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転方向に形成された磁極部に永久磁石が埋設されたロータを有する永久磁石形電動機において、
前記ロータの各磁極部に前記ロータの回転方向前方側と回転方向後方側とにそれぞれ巻方向が逆向きのコイルが設けられ、該各コイルは、鎖交磁束の変化に基づき一方のコイルに生じた電流が、鎖交磁束の変化に基づき他方のコイルに生じた電流に対して反対向きに流れるように直列的に結線されていることを特徴とする永久磁石形電動機。
【請求項2】
前記各コイルよりも半径方向外側に磁極部の外周面が存在することを特徴とする請求項1に記載の永久磁石形電動機。
【請求項3】
前記各コイルの交差箇所又は結線部が前記ロータ軸端部側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石形電動機。
【請求項4】
前記磁極部に埋設された永久磁石が回転方向前方側と回転方向後方側の板状分割磁極とから構成され、各板状分割磁極を包囲するようにしてその板状分割磁極の外周面に前記コイルがそれぞれ巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石形電動機。
【請求項5】
前記各コイルが巻回された分割磁石が樹脂を用いて封止されていることを特徴とする請求項4に記載の永久磁石形電動機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−206908(P2010−206908A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−48710(P2009−48710)
【出願日】平成21年3月3日(2009.3.3)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】