説明

汚水の生物学的浄化方法及び生物学的浄化装置

本発明は、以下のステップ、すなわち、床(1)と、床から壁高さ(W)まで延在する少なくとも1つの壁(2)と、入口開口(3)と、壁高さ(W)の0〜最大0.5倍の領域内の少なくとも1つの流出開口(9)とを有する処理槽(B)を提供するステップと、入口開口(3)を通して処理槽(B)内に汚水(A)を供給するステップと、処理槽(B)内に収容されたゆるい成長体(12)に移植された微生物に汚水(A)を接触させるステップと、微生物の作用によって少なくとも部分的に浄化された汚水(A)を処理槽(B)から流出開口(9)を通して排出するステップであって、成長体(12)が処理槽(B)内に保留されるステップとを含む、汚水(A)を生物学的に浄化する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚水を生物学的に浄化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
汚水を処理槽内の微生物に接触させる方法がDE 40 19 577 A1から知られている。汚水内に存在する有害物質は、微生物の活動によって解消される。可能な限り広い表面を生成するために、微生物は汚水内を浮遊するゆるいバイオフィルム基体上に移植される。そのようなバイオフィルム基体は、例えばプラスチック材料から生産でき、0.5〜5.0cmの直径を有する。その比重量は一般に0.9g/m前後であるため、汚水内で浮力の作用を受ける。バイオフィルム基体と汚水とで形成される懸濁液は普通、攪拌装置によって攪拌される。
【0003】
可能な最良の浄化性能を達成するために、幾つかのそのような処理槽を連続的に配置できる。汚水は、各々の処理槽内でそれぞれの他の微生物と接触させられる。
【0004】
バイオフィルム基体が処理槽の外にあふれることを防止するため、スクリーンを備える排水又はオーバフロー開口が提供される。従来技術では、大量のバイオフィルム基体がスクリーンの前に堆積し、排水が流出開口から排出されなくなるという問題が発生する。
【0005】
この問題を防止するために、オーバフロー開口にある攪拌装置に加えてプロペラ式攪拌装置が提供される。これによってバイオフィルム基体をスクリーンから排出させるフローが生成される。
【0006】
そのようなプロペラ式攪拌装置は、特に幾つかの流出開口を有する処理槽の場合に提供する手順が複雑である。その動作は大きいエネルギー消費と保守とを必要とし、高コストである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、従来技術の欠点を解消することである。特に、複雑さと費用とを低減した汚水を生物学的に浄化する方法及び装置を提供することである。本発明の別の目的によれば、この方法及び装置を用いてさらにエネルギーを節約できる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的は、請求項1及び5の特徴によって達成できる。本発明の有利な実施形態は、請求項2〜4及び6〜14の特徴から明らかになろう。
【0009】
本発明によれば、以下のステップ、すなわち、底面とそこから延在する壁高さを有する少なくとも1つの壁と、入口開口と、壁高さの0〜0.5倍の領域内に提供された少なくとも1つの流出開口とを備える処理槽を提供するステップと、入口開口を通して処理槽内に汚水を供給するステップと、処理槽内に収容されたゆるいバイオフィルム基体に移植された微生物に汚水を接触させるステップと、バイオフィルム基体と汚水とで形成される懸濁液が垂直攪拌装置の軸の領域内で処理槽の底面へ向けて移動し、次いで処理槽の壁の領域内で懸濁液の表面へ向けて移動するように双曲面攪拌装置本体を備える垂直攪拌装置によってフローを生成するステップと、微生物の作用によって少なくとも部分的に浄化された汚水を処理槽から流出開口を通して排出するステップであって、流出開口の領域内に提供されたスクリーンによってバイオフィルム基体が処理槽内に保留されるステップと、を含む汚水を生物学的に浄化する方法が提案される。
【0010】
本発明によれば、双曲面攪拌装置本体は処理槽の壁の領域内の懸濁液の表面へ誘導されるフローを生成するので、浮力体は処理槽の底面側の下半分に提供された流出開口から離れる。したがって、流出開口の領域内のバイオフィルム基体の望ましくない沈着を容易かつ高い費用有効性をもって回避でき、同時に汚水を攪拌できる。特に、流出開口を清浄に保つプロペラ式攪拌装置の提供が不要になる。
【0011】
本発明に関する限り、流出開口は壁高さの0倍の領域内に位置し、したがって、壁内に延在しない。この場合、流出開口は処理層の底面に位置する。流出開口が壁高さの0〜0.5倍の領域内に位置する限り、流出開口は底面と壁内に延在できる。流出開口は、壁内にのみ提供され、底面まで延在してもよい。
【0012】
処理槽は円柱状の処理槽であってもよい。この場合、処理槽は単一の周囲壁で囲まれている。しかし、処理槽は矩形形状を有してもよい。この場合、処理槽は幾つかの壁で境界を定められる。幾つかの壁が処理槽の境界を定め、幾つかの壁が異なる高さを有する場合、「壁高さ」という用語は平均壁高さを意味するものと理解されるものとする。
【0013】
本発明によれば、バイオフィルム基体は、オーバフロー開口の領域内に提供されたスクリーンによって処理槽内に保留される。スクリーンは、流出開口よりも大きい流入表面領域を有してもよい。これは、スクリーンが流出開口の縁部を超えて広がってもよいということを意味する。スクリーンは、流出開口から離間してもよい。この場合、スクリーンは、流出開口が提供された底面又は壁の周縁部に延在する。
【0014】
本発明に関する限り、「垂直攪拌装置」は、双曲面攪拌装置本体が実質的に垂直方向を向いた軸上に配置された攪拌装置を意味すると理解するものとする。軸はモータによって駆動できる。モータは水中モータであってもよい。しかし、モータを処理槽の底面上に支持されたタワー状の枠上の汚水の上方に配置してもよい。
【0015】
本発明によれば、双曲面攪拌装置本体の作動は、垂直攪拌装置の軸の領域でほぼ処理槽の底面へ誘導され、次いで処理槽の壁の領域内で懸濁液の表面へ誘導されるフローを懸濁液に印加する。さらに、フローは、双曲面攪拌装置本体の軸を中心に双曲面攪拌装置本体の回転方向に回転することができる。
【0016】
垂直攪拌装置によって生成されたフローは、特に処理槽の底面側の縁部領域で上方に誘導される。したがって、フローは、そこに提供された流出開口の領域内のバイオフィルム基体の沈着を抑制する。
【0017】
フローの結果としての懸濁液の表面の方向のバイオフィルム基体の運動は、汚水の比重量よりも小さい比重量を有するバイオフィルム基体を用いてさらに加勢することができる。この場合、バイオフィルム基体は、壁の領域の上向きのフローに加勢する浮力の作用を受ける。このようにして、処理槽の下半分、好ましくは、下3分の1に提供された流出開口の領域内のバイオフィルム基体の沈着が特に効果的に防止できる。
【0018】
本発明の別の実施形態によれば、処理槽の底面に提供され、好ましくは、壁の近傍に位置する少なくとも1つの流出開口を通して汚水が排出される。底面の近傍に提供され、好ましくは、壁の近傍に位置する少なくとも1つの流出開口を通して汚水を排出することも可能である。処理槽が矩形形状を有している時に底面の隅の領域に流出開口を提供することが特に有利であることが分かっている。流出開口は、底面の隅の領域の底面及び/又は壁に提供してもよい。
【0019】
本発明によれば、底面とそこから延在する壁高さを有する少なくとも1つの壁と、入口開口と、壁高さの0〜0.5倍の領域内に提供され、バイオフィルム基体を保留するスクリーンを備えた少なくとも1つの流出開口とを有する処理槽と、処理槽内に収容されたゆるいバイオフィルム基体と、バイオフィルム基体と汚水で形成され、垂直攪拌装置の軸の領域内で処理槽の底面へ誘導され、次いで処理槽の壁の領域内で懸濁液の表面へ誘導される懸濁液内のフローを生成する双曲面攪拌装置本体を備える垂直攪拌装置とを備える汚水を生物学的に浄化する装置がさらに提案される。このようにして、スクリーン領域内のバイオフィルム基体の過剰な堆積を容易かつ高い費用有効性をもって回避でき、同時に懸濁液を攪拌できる。
【0020】
本発明によれば、上記装置は、処理槽内に収容されたゆるいバイオフィルム基体を備える。これらのバイオフィルム基体は、プラスチック体として押し出し成形できる。そのようなバイオフィルム基体の比重量は、有利には汚水の比重量より小さい。1g/cm未満の比重量を有するバイオフィルム基体は、汚水内で浮力の作用を受ける。そのような浮力は、処理槽の下半分に提供された流出開口を覆い、又はバイオフィルム基体の通過に対して流出開口を閉鎖するスクリーンの閉塞を防止する。
【0021】
垂直攪拌装置は、双曲面攪拌装置本体を備える。このようにして、特に有効な形でフローを印加できる。
【0022】
壁高さの0〜0.3倍、好ましくは、0〜0.2倍の領域内に流出開口を提供することが特に有利であると分かっている。これは、有利には、底面及び/又は壁上の底面の近傍に少なくとも1つの流出開口が提供されるということを意味する。
【0023】
壁高さの0.5〜1.0倍の領域内に入口開口を提供できる。これは、有利には処理槽の上半分に入口開口が配置されるということを意味する。特に、入口開口は、流出開口から最大又は実質的に最大の距離に提供できる。このようにして、入口開口を通して処理槽内に供給される汚水の特に長い滞留時間を達成できる。
【0024】
さらに有利な実施形態によれば、幾つかの処理槽を連続的に配置できる。この場合、上流側に提供された第1の処理槽の入口開口は、有利には壁高さの0.5〜1.0倍の領域内に提供される。これとは対照的に、第1の処理槽の下流側に位置する別の処理槽の少なくとも1つの別の入口開口は、流出開口と同様に設計されている。これは、別の入口開口が別の処理槽の壁高さの0〜0.5倍の領域内に提供されるということを意味する。特に、別の入口開口は、別の処理槽の底面に提供してもよい。この場合、そのような別の入口開口の上方に、別の入口開口を通して誘導されるフローを偏向させ、このフローを実質的に別の入口開口の底面に沿って案内する水平板を提供してもよい。しかし、第1の処理槽の流出開口と同様に、別の入口開口を壁の下部、特に底面の近傍に提供してもよい。
【0025】
流出開口を底面、より好ましくは、壁近傍、及び/又は壁の底面近傍の位置に提供できる。またそのような流出開口を幾つか提供してもよい。処理槽が矩形形状を有している時に底面の隅の領域内に流出開口を提供することが特に有利であると分かっている。バイオフィルム基体を保留するために流出開口の領域内にスクリーンを提供できる。スクリーンは、流出開口の縁部を超えて延在してもよい。
【0026】
バイオフィルム基体は、プラスチック体として押し出し成形できる。そのようなバイオフィルム基体の比重量は、有利には汚水の比重量より小さい。1g/cm未満の比重量を有するバイオフィルム基体は、汚水内で浮力の作用を受ける。そのような浮力は、処理槽の下半分に提供された流出開口を覆うか、又はバイオフィルム基体の通過に対して流出開口を閉鎖するスクリーンの閉塞を防止する。
【0027】
別の有利な実施形態によれば、処理槽の容積の10〜65%、好ましくは、20〜50%がバイオフィルム基体で充填される。したがって、特に効率的な浄化性能が達成できる。
【0028】
本発明の別の有利な実施形態によれば、垂直攪拌装置が処理槽の底面上に支持される。垂直攪拌装置は、有利には処理槽の中央に配置される。垂直攪拌装置によって、バイオフィルム基体と汚水とで形成される懸濁液を連続的に攪拌することができる。
【0029】
別の有利な実施形態によれば、通気ユニットが処理槽内に収容される。これによって装置の浄化性能がさらに改善される。
【0030】
以下の図面に基づいて本発明の例示的実施形態について詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】第1の装置の略断面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】第2の装置の略断面図である。
【図4】図3の上面図である。
【図5】第3の装置の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1及び図2に示す第1の装置では、全体として参照符号Bで示される処理槽は矩形形状を有する。壁高さWを有する4つの壁2が底面1から延在している。処理槽Bは、例えばコンクリート製である。参照符号3は、入口チャネル4の入口開口を示す。入口開口3は、壁2のうちの1つの壁の上縁部上に位置する。全体として参照符号5で示される垂直攪拌装置は、端部に双曲面攪拌装置本体7が配置された軸6を備える。環状のデザインを有し、双曲面攪拌装置本体7の近傍に配置された通気ユニット8が底面1上に支持されている。通気ユニット8は、双曲面攪拌装置本体7の下に提供してもよい。流出チャネル10の流出開口9が壁2のうちの1つの壁上に配置されている。流出開口9はスクリーン11を備える。スクリーン11のメッシュは、参照符号12で示されるバイオフィルム基体の直径よりも小さい。流出開口9は、処理槽Bの底面側下半分内に位置する。流出開口9は、特に壁高さWの0.1〜0.2倍の領域内に位置する。
【0033】
参照符号0は、バイオフィルム基体12と汚水Aとで形成された懸濁液Sの表面を示す。
【0034】
特に図2から明らかなように、入口開口3と流出開口9は、処理槽B内のそれらの距離がほぼ最大になるように配置できる。
【0035】
装置の機能は、以下の通りである。
【0036】
汚水Aは、入口チャネル4を通して処理槽Bに供給される。処理槽B内では、汚水Aは、バイオフィルム基体に移植された微生物(図示せず)に接触する。図1に矢印で示すように、垂直攪拌装置5の作用が懸濁液Sに流れを印加する。軸6の領域内でこのフローは、底面1に向かって誘導される。これとは対照的に、壁2の領域内でフローは、表面Oへ誘導される。フローの結果として、バイオフィルム基体12は、流出開口9から表面Oの方向へ移送される。表面Oに向かって誘導されるバイオフィルム基体12の運動は、汚水の比重量よりも小さい比重量、例えば、1.0g/cm未満の比重量を有する材料からなる基体を製造することで加勢できる。その結果、バイオフィルム基体12は浮力の作用を受け、その浮力によって表面Oの方向へさらに移動する。
【0037】
懸濁液Sは、通気ユニット8によってさらに通気される。通気ユニット8から表面0の方向へ上昇する気泡13がバイオフィルム基体12に追加の浮力を加える。この浮力は、バイオフィルム基体12上の気泡13の吸着と気泡の上昇によって引き起こされる上昇フローによって加勢できる。有利には、通気ユニット8の1つがスクリーン11(図示せず)の近傍に配置される。このようにして、バイオフィルム基体12はスクリーン11を閉塞しない。
【0038】
図3及び図4に示す第2の装置では、処理槽Bは通気ユニット8のみを収容する。ここで、流出開口9は、底面1、特に底面1の隅の領域に位置する。入口開口3は、壁2の上側の斜め向かいに配置される。参照符号13は、通気ユニット8から懸濁液Sへ放出される気泡を示す。気泡13は、表面Oに向かって誘導されるバイオフィルム基体12の運動に加勢する。その結果、流出開口9を覆うスクリーン11は、バイオフィルム基体12に実質的に接触しない。
【0039】
図5は、第3の装置の上面図である。流出チャネル10のそれぞれの流出開口9が底面1の2つの隣接する隅に提供され、各々の開口は、スクリーン11によって覆われている。入口開口3は、ここでは、流出開口9と向き合って壁2の中央に配置されている。
【0040】
もちろん、1つ又は複数の流出開口9を別の方法で配置することもできる。例えば、底面1及び/又は壁2の底面側縁部に沿って流出開口9を延在させてもよい。
【0041】
スクリーン11は、そのスロット幅がバイオフィルム基体12の直径よりも小さい少なくとも1つの細長いスロットとして設計できる。そのようなスロットを壁2又は底面1に提供できる。
【0042】
底面1上に排水管路を支持でき、スクリーン11を形成できる。そのような排水管路は、直径がバイオフィルム基体12の直径よりも小さいスクリーン様のアパーチャを備える。排水管路は、流出チャネル10に接続できる。排水管路は、例えば、底面側の縁部に沿って環状に延びてもよい。
【0043】
図1〜図5に示す処理槽Bの下流側に少なくとも1つの別の処理槽(図示せず)を提供できる。このために、処理槽の流出チャネル10を下流側の別の処理槽の入口開口(図示せず)に直接接続することが有利である。この場合、流出開口9と同様に、別の処理槽の別の入口開口は、別の処理槽の別の底面及び/又は別の処理槽の別の壁の下部に配置される。
【符号の説明】
【0044】
1 底面
2 壁
3 入口開口
4 入口チャネル
5 垂直攪拌装置
6 軸
7 双曲面攪拌装置本体
8 通気ユニット
9 流出開口
10 流出チャネル
11 スクリーン
12 バイオフィルム基体
13 気泡
A 汚水
B 処理槽
O 表面
S 懸濁液
W 壁高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚水(A)を生物学的に浄化する方法であって、
底面(1)とそこから延在する壁高さ(W)を有する少なくとも1つの壁(2)と、入口開口(3)と、壁高さの0〜0.5倍の領域内に提供された少なくとも1つの流出開口(9)とを備える処理槽(B)を提供するステップと、
前記入口開口(3)を通して前記処理槽(B)内に前記汚水(A)を供給するステップと、
前記処理槽(B)内に収容されたゆるいバイオフィルム基体(12)に移植された微生物に前記汚水(A)を接触させるステップと、
前記バイオフィルム基体(12)と前記汚水(A)とで形成される懸濁液(S)が前記垂直攪拌装置(5)の軸(6)の領域内で前記処理槽(B)の底面(1)へ向けて移動し、次いで前記処理槽(B)の壁(2)の領域内で前記懸濁液(S)の表面(O)へ向けて移動するように双曲面攪拌装置本体を備える垂直攪拌装置によってフローを生成するステップと、
前記微生物の作用によって少なくとも部分的に浄化された前記汚水(A)を前記処理槽(B)から前記流出開口(9)を通して排出するステップであって、前記流出開口(9)の領域内に提供されたスクリーン(11)によって前記バイオフィルム基体(12)が前記処理槽(B)内に保留されるステップと
を含む汚水の生物学的浄化方法。
【請求項2】
前記処理槽(B)の底面(1)に提供され、好ましくは、壁(2)の近傍に配置される少なくとも1つの流出開口(9)を通して前記汚水(A)が排出される、請求項1に記載の汚水の生物学的浄化方法。
【請求項3】
前記処理槽(B)の壁(2)に提供され、好ましくは、前記底面(1)の近傍に配置される少なくとも1つの流出開口(9)を通して前記汚水(A)が排出される、請求項1又は2に記載の汚水の生物学的浄化方法。
【請求項4】
前記処理槽(B)が矩形形状を有している時に前記底面(1)の隅の領域に提供された少なくとも1つの流出開口(9)を通して前記汚水(A)が排出される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化方法。
【請求項5】
汚水を生物学的に浄化する装置であって、
底面(1)とそこから延在する壁高さ(W)を有する少なくとも1つの壁(2)と、入口開口(3)と、壁高さ(W)の0〜0.5倍の領域内に提供され、バイオフィルム基体(12)を保留するスクリーンを備えた少なくとも1つの流出開口(9)とを備える処理槽(B)と、
前記処理槽(B)内に収容されたゆるいバイオフィルム基体(12)と、
前記バイオフィルム基体(12)と前記汚水(A)で形成され、前記垂直攪拌装置(5)の軸(6)の領域内で前記処理槽(B)の底面(1)に向かって誘導され、次いで前記処理槽(B)の前記壁(2)の領域内で懸濁液(S)の表面(O)に向かって誘導される懸濁液(S)内のフローを生成する双曲面攪拌装置本体を備える垂直攪拌装置(5)と
を備える汚水の生物学的浄化装置。
【請求項6】
前記壁高さ(W)の0〜0.3倍、好ましくは、0〜0.2倍の領域内に前記流出開口(9)が提供される、請求項5に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項7】
前記壁高さ(W)の0.5〜1.0倍の領域内に前記入口開口(3)が提供される、請求項5又は6に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項8】
前記流出開口(9)が前記底面(1)に提供され、好ましくは、前記壁(2)の近傍に配置される、請求項5乃至7のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項9】
前記流出開口(9)が前記壁(2)に提供され、好ましくは、前記底面(1)の近傍に配置される、請求項5乃至8のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項10】
前記処理槽(B)が矩形形状を有している時に前記底面(1)の隅の領域内に前記流出開口(9)が提供される、請求項5乃至9のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項11】
前記バイオフィルム基体(12)が、プラスチック要素として押し出し成形される、請求項5乃至10のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項12】
前記処理槽(B)の容積の10〜65%、好ましくは、20〜50%がバイオフィルム基体(12)で充填される、請求項5乃至11のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項13】
前記垂直攪拌装置(5)が、前記処理槽(B)の底面(1)上に支持される、請求項5乃至12のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。
【請求項14】
通気ユニット(8)が、前記処理槽(B)内に収容される、請求項5乃至13のいずれか1項に記載の汚水の生物学的浄化装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−505819(P2013−505819A)
【公表日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−530262(P2012−530262)
【出願日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/064077
【国際公開番号】WO2011/036222
【国際公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(512070458)インヴェント ウムヴェルト ウント フェアファーレンシュテッヒニク アーゲー (4)
【氏名又は名称原語表記】Invent Umwelt‐ und Verfahrenstechnik AG
【Fターム(参考)】