説明

汚物収容装置

【課題】排泄物が付着した紙パンツ等を収容して保管する際に冷蔵、或いは冷凍することにより臭気の漏出しを確実に防止することができる一方で、収容室内が汚物により汚損された場合においても手軽に水洗することが可能であり、保管時には冷却することができる一方で、移動時には収容室のみを移動することも可能となり、取扱性を高める。
【解決手段】保冷機能を備えた汚物収容ユニット2と、汚物収容ユニットの内部温度を低下させる冷却装置30と、前記汚物収容ユニット及び前記冷却装置を床面に沿って移動させるキャスターと、を備え、汚物収容ユニットは、断熱された収容箱体3と、開口部を開閉し閉止時には該収容箱体内を密封する蓋体10と、該蓋体を開閉する際に使用する足ペダル式の開閉機構20と、収容箱体の底部に設けた排水口5と、該排水口を開閉するキャップ6と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多量の使用済み紙パンツを一定期間保管する必要がある病院等の施設において、汚物からの臭気発生を抑制して職場環境を改善することができる汚物収容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病院、高齢者施設等のように、紙パンツを利用する人々を収容する施設では、排泄物が付着した使用済みの紙パンツをビニル袋、紙箱等に収容して汚物室等に保管し、収容量が一定以上に達した時点で産業廃棄物業者に処理を依頼している。
しかし、使用済み紙パンツをビニル袋等に収容して保管している期間中や、ビニル袋等の開閉時には、腐敗臭が漏出して汚物室やその周辺が耐え難い臭気に満たされ、環境を悪化させているのが現状である。
【0003】
特開平5−116704号、特開平5−239503号には、汚物を収容した樹脂フィルム袋を断熱室内に収容した状態で、断熱室内に冷却風を供給して汚物を冷蔵し、臭気の発生を抑制するようにした汚物処理装置が開示されている。
しかし、断熱室内に冷風供給装置などの別部品が配置されているため、汚物がこれらに付着するとその後の洗浄作業が容易でなかった。特に、断熱室内を水等によって洗浄した後のドレンを排水する手段がなかったため、洗浄作業が容易でなく、事実上水洗による洗浄が困難であった。
また、コンプレッサ等を含めた冷却器を断熱室の下方に組み込んでいたため、汚物処理装置の底部にキャスターを付けたとしても全体の重量が増大して取扱いが不便であった。つまり、汚物を収容する断熱室と、重量物である冷却器とが上下位置関係で一体不可分に構成されているために、汚物の重量も併せた全体の重量が増大するばかりでなく、装置全体の体積が大型化し、保管、移動、洗浄、その他の取扱いに際して不便を来すことが明らかである。
【特許文献1】特開平5−116704号公報
【特許文献2】特開平5−239503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のように、病人、高齢者を収容する施設においては、汚物が付着した紙パンツ等を産業廃棄物業者に手渡す前に、ビニル袋、箱等に詰め込んだ状態で保管室等において保管しておくが、漏れ出す臭気により作業者が不快感を感じ、労働環境が悪化することが多く改善が求められていた。これに対して、従来、汚物専用の冷蔵庫、冷凍庫の如き汚物収容装置が提案されているが、全体重量が増大したり、体積が大型化するために、保管、移動、洗浄、その他の取扱いが不便であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、排泄物が付着した紙パンツ等を収容して保管する際に冷蔵、或いは冷凍することにより臭気の発生、漏出しを確実に防止することができる一方で、収容室内が汚物により汚損された場合においても手軽に水洗することが可能であり、更に収容室と冷却器とを別体にして両者を着脱自在に構成したので、保管時には冷却することができる一方で、移動時には収容室のみを移動することも可能となり、取扱性を高めることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る汚物収容装置は、保冷機能を備えた汚物収容ユニットと、該汚物収容ユニットの内部温度を低下させる冷却装置と、前記汚物収容ユニット及び前記冷却装置を床面に沿って移動させるキャスターと、を備えた汚物収容装置であって、前記汚物収容ユニットは、少なくとも上面に汚物出入れ用の開口部を備えると共に断熱材により断熱された収容箱体と、前記開口部を開閉し閉止時には該収容箱体内を密封する蓋体と、該蓋体を開閉する際に使用する足ペダル式の開閉機構と、前記収容箱体の底部に設けた排水口と、該排水口を開閉するキャップと、を備え、前記冷却装置は、冷却媒体としてのガスを利用した冷却器を備えていることを特徴とする。
汚物収容ユニット内に収容された汚物は、仮にビニル袋に収容したとしても臭気の漏出しによって周囲の環境を悪化させるが、本発明では汚物収容ユニット内を冷却装置によって冷却することにより汚物類を冷蔵、冷凍するようにしたので、臭気の発生、漏出しを確実に押さえることができる。収容箱体の底部に排水口を設けたので水等による洗浄後の排水を容易に行うことができ、冷蔵、冷凍時には排水口をキャップによって閉止することができる。また、足ペダル式の開閉機構によって蓋体を開放できるようにしたので、作業性がよく、手が汚れることがない。
【0006】
請求項2の発明は、前記収容箱体内には、前記汚物と内壁との接触を回避すると共に、冷気を対流させるための空間を形成するためのメッシュバスケットを着脱自在に収納可能に構成されていることを特徴とする。
メッシュバスケットを介して紙パンツ等を収容したビニル袋、段ボール等の容器を収容箱体内に収容することにより、収容箱体内に汚物が付着したり、ビニル袋等が収容箱体内壁に吸着することがなくなる。
請求項3の発明は、前記汚物収容ユニットの外側面に対して、前記冷却装置を着脱自在に連結するための連結機構と、冷気供給連結部を備え、該連結機構を用いて前記汚物収容ユニットと前記冷却装置とを連結した際に、該冷気供給連結部を経て冷却装置からの冷気が前記汚物収容ユニット内に供給されるように構成したことを特徴とする。
汚物収容ユニットに冷却装置を一体化しておくと全体重量、全体の嵩が増大し、取扱い性が低下する。そこで、汚物収容ユニットを冷却装置から分離可能に構成した。これによれば、汚物収容ユニット単体による移送、洗浄等々が可能となり、便利である。
【0007】
請求項4の発明は、前記汚物収容ユニットは、底部を構成する支持部と、該支持部上に着脱自在に支持される前記収容箱体と、から構成されていることを特徴とする。
支持部に対して汚物収容ユニットを分離可能に構成したので、汚物収容ユニット単体を取り外して移送したり、洗浄に供することができる。
請求項5の発明は、前記冷却装置に対して複数の前記汚物収容ユニットを同時に連結可能に構成したことを特徴とする。
保管場所に定置したステーションとしての冷却装置に対して、移動型の汚物収容ユニットを複数同時に連結可能としたので、汚物収容ユニットだけを移動することが可能となり、便利である。
請求項6の発明は、前記汚物収容ユニットの底面に対して、前記冷却装置を着脱自在に連結するための連結機構と、冷気供給連結部を備え、該連結機構を用いて前記汚物収容ユニットと前記冷却装置とを連結した際に、該冷気供給連結部を経て冷却装置からの冷気が前記汚物収容ユニット内に供給されるように構成したことを特徴とする。
汚物収容ユニットと冷却装置とを上下位置関係に組み付けても良い。
【発明の効果】
【0008】
本発明の汚物収容装置は、保冷機能を備え汚物を収容する汚物収容ユニットと、該汚物収容ユニットの内部温度を低下させる冷却装置と、汚物収容ユニット及び冷却装置を床面に沿って移動させるキャスターと、を備え、しかも汚物収容ユニットを冷却装置から分離自在に構成したので、排泄物が付着した紙パンツ等を収容して保管する際に冷蔵、或いは冷凍することにより臭気の発生、漏出しを確実に防止することができる一方で、収容室内が汚物により汚損された場合においても手軽に水洗することが可能であり、移動時には汚物収容ユニットのみを移動することも可能となり、取扱性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の汚物収容装置の外観斜視図であり、図2(a)及び(b)はこの汚物収容装置の連結状態を示す正面図、及び分離状態を示す正面図であり、図3は内部構成を示す概略断面図である。
この汚物収容装置1は、保冷機能を備えた汚物収容ユニット2と、汚物収容ユニット2の内部温度を低下させる冷却装置30と、汚物収容ユニット2及び冷却装置30を床面に沿って移動させるキャスター15と、を概略備えている。
汚物収容ユニット2の高さ寸法は例えば約1m、奥行きは40cm、横寸法は50cmとし、冷却装置30の高さ寸法及び奥行きは汚物収容ユニットと同等とし、横寸法は20cmとする。なお、これは一例に過ぎず、種々の変形が可能である。
汚物収容ユニット2は、少なくとも上面に汚物出入れ用の開口部4を備えると共に底面及び側面を断熱材により断熱されることにより保冷機能を備えた収容箱体3と、開口部4を開閉するように軸支され且つ閉止時には収容箱体3内を密封する蓋体10と、蓋体10を開閉する際に使用する足ペダル式の開閉機構20と、収容箱体3の底部適所に設けた排水口5と、排水口5を開閉するキャップ6と、を備えている。排水口5には必要に応じて図示しないホースを接続して排水し易くする。
また、本実施形態に係る汚物収容ユニット2は、収容箱体3の下側に備品収容スペース7を設けて、台座7a上に備品を載置できるようにしている。
【0010】
また、収容箱体3は、下側の支持支柱を含んだ支持部8に対して分離可能に構成することにより、収容箱体3のみを取り外して運搬したり、洗浄に供することができる。具体的には支持部8の上部と収容箱体3の底部に夫々互いに係止し合うロック部を設けて、支持部8から収容箱体3を着脱分離可能に構成する。また、収容箱体3には必要に応じて操作ハンドル9を設ける。
収容箱体3は、紙パンツ、使用済みリネン等を収容したビニル袋、或いは段ボール箱をそのまま収容できるようにその内部スペースをレイアウトする。本実施形態では、収容箱体3の内壁に突起物が存在しないように構成できるため、内壁に汚物が付着しても洗浄を容易に行うことができ、衛生的である。
【0011】
冷却装置30は、図3に示すように、HFC、その他任意の冷却媒体が気化する際の気化熱を利用して冷却を行う冷却器31を備える。冷却器31は、気化器、コンプレッサ、モータ等を備えた冷却器本体32と、冷却器本体32から供給ダクト33を経て供給される冷気を汚物収容ユニット2側へ圧送するファン34と、供給ダクト33を開閉する開閉弁35等を備えている。冷却器31は、AC100Vの商用電源により稼動する。なお、必要に応じて業務用の440Vに対応できるように構成してもよい。
冷却装置30による冷却温度の調整は図示しない調整スイッチ等により行うことができ、例えば5〜−5℃の範囲で調整可能とする。
なお、冷却手段としては、冷却媒体を利用した冷却器以外にも、ペルチェ素子を使用した電気回路を用いても良い。
【0012】
汚物収容ユニット2と冷却装置30とは、一体的に結合してもよいが、本実施形態では、連結機構40により接続、分離自在に構成されている。この実施形態に係る連結機構40は汚物収容ユニット2の側面により回動自在に軸支されたフック部材41と、冷却装置30の対応する側面に設けられた係止ピン42とから成り、フック部材41を上下動させて係止ピン42に対して係止したり係止解除することにより、汚物収容ユニット2と冷却装置30とを連結したり、連結解除することができる。
また、汚物収容ユニット2の連結側側面と冷却装置30の連結側側面には夫々ダクトカプラ(冷気供給連結部)50が設けられており、汚物収容ユニット2を冷却装置30から着脱させるに際して供給ダクト33の端部33aを汚物収容ユニット2側に設けた導入穴3aに着脱できるように構成している。例えば、図2(b)に示すように冷却装置30の側面から突出した供給ダクト33の端部33aを伸縮自在な蛇腹状に構成し、汚物収容ユニット2の側面に設けた対応する導入穴3aと着脱するように構成する。また、供給ダクトの端部33aの開口と、導入穴3aの開口に対しては、夫々これらを開閉するキャップを設けておき、汚物収容ユニット2と冷却装置30とを分離した際における冷気の漏出しを防止する。
なお、収容箱体3内には、収容されたビニル袋や段ボール箱から漏れた汚物が内壁と接触することを回避すると共に、庫内全体に渡って冷気を均等、且つ十分に循環させるための空間を形成するために、メッシュバスケット55を着脱自在に収納可能に構成することが好ましい。ビニル袋や段ボール箱は、このメッシュバスケット55内に収容された状態で冷却装置からの冷気により冷却されることにより、収容した紙パンツ等を効率良く冷蔵、冷却することができる。メッシュバスケットは金属、樹脂等、十分な強度を備えた材質であれば何であっても良い。
【0013】
蓋体10を開閉する際に使用する足ペダル式の開閉機構20は、例えば、汚物収容ユニット2の下部適所に上下方向へ回動自在に軸支された足ペダル21と、足ペダル21から延び且つ他端を蓋体10に固定された図示しないワイヤと、ワイヤをガイドする複数のプーリ等と、を備えており、足ペダル21を踏み込んだときに蓋体10が開放し、足ペダル21を踏み込む力を解除したときに蓋体が自重、或いはバネ力によって閉止するように構成する。このように蓋体の開閉を、手を使わず、足による踏み込み操作によって実現できるため、収容箱体内への汚物の出入れ作業性を高めることができる。
開閉機構20の具体的な構成としては、例えば蓋体10と一体化した開閉軸の端部にプーリを軸支し、このプーリに一端を止着され且つプーリ外周に巻き掛けられたワイヤをペダルを押し下げた時に引くことによってプーリと共に蓋体が開放するように構成する。
【0014】
次に、図4は本発明の変形例の平面図であり、固定的に設置した大型の冷却装置30に対して複数の汚物収容ユニット2を連結、分離自在に構成した例を示している。大型の冷却装置30を固定式のステーションとして利用し、可動式の汚物収容ユニット2を冷却する場合のみ接続する。汚物収容ユニット2内に収容した紙パンツ等を産業廃棄物業者に回収してもらう段階で汚物収容ユニット2を冷却装置30から分離して搬出場所まで移送し、蓋体10を開放して収容物を回収してもらう。
汚物収容ユニット2と冷却装置30とを接続するダクトカプラ(冷気供給連結部)、その他の構成は上記実施形態と同様である。
【0015】
次に、図5(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る汚物収容装置の構成を示す正面断面図、及び側部断面図である。
この実施形態に係る汚物収容装置1は、冷却装置30の上部に汚物収容ユニット2を搭載した構成が特徴的である。なお、汚物収容ユニット2を冷却装置30から分離自在に構成してもよい。
汚物収容ユニット2と冷却装置30の基本的構成は、上記実施形態の構成とほぼ同等である(ファン、開閉弁は図示を省略)。また、ダクトカプラ(冷気供給連結部)50の構成は上記実施形態の構成をそのまま流用可能である。
汚物収容ユニット2と冷却装置30とを上下位置関係に配置することにより、汚物収容装置全体としての占有スペースを減少させることが可能となる。また、汚物収容ユニット2を冷却装置30から分離して単独に取扱い可能にすることにより、内部を洗浄する際の作業性を高めることができる。
【0016】
以上のように本発明の汚物収容装置によれば、図2(a)のように冷却装置30から汚物収容ユニット2を分離した状態で病院内の各病室、或いはゴミ集積所に移動して廃棄される紙パンツ等を回収することができる。この際、汚物収容ユニット2の収容箱体3内に予め収容したビニル袋や段ボール箱内に紙パンツを順次収容することとなる。
或いは、回収した紙パンツを収容したビニル袋や段ボール箱を汚物収容ユニット2内に収容するようにしてもよい。
収容箱体3は蓋体10によって密閉されるので、臭気が漏れることがない。また、蓋体10の開閉は、足ペダル式の開閉機構20により行うので、作業員による作業性が向上すると共に手を汚損することがなくなる。
収容箱体3内に予めメッシュバスケット55を配置しておけば、ビニル袋、段ボール箱等に付着した汚物が収容箱体3の内壁に付着することが防止される。
また、メッシュバスケット55を用いることにより収容箱体3とビニル袋、段ボール箱等との間に空隙が形成されるため、冷気を収容箱体内全体に均一に展開させることができる。
【0017】
収容箱体3内が汚損した場合には、汚物収容ユニット2を冷却装置30から分離させ、洗浄場所に移動して収容箱体内を簡易に洗浄することができる。その際、底部に設けた排水口5を利用して排水できるので、洗浄作業を容易にすることができる。
汚物収容ユニット2による紙パンツ等の回収が終了した後は汚物保管室等に移動して、冷却装置30と接続し、収容箱体内の冷却を開始する。汚物収容装置1は、小型移動式であるため、既存の汚物室等の任意の収納スペースを利用してコンパクトに保管できる。
保管中に、収容された紙パンツ等が冷蔵、冷凍されることにより臭気の発生が低減されるので、保管中に一時的に蓋体10を開放したとしても臭気が漏れ出す虞が無くなる。
産業廃棄物業者に手渡す際には、汚物収容ユニット2を冷却装置から分離して搬出場所まで移動し、蓋体10を開放して収容物を産業廃棄物業者のトラック等に移載するが、この際にも臭気が漏れ出すことによる不快感をなくすることができる。
また、本発明の汚物収容装置は、シンプルな構成であるため、廉価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る汚物収容装置の外観斜視図である。
【図2】(a)及び(b)はこの汚物収容装置の連結状態を示す正面図、及び分離状態を示す正面図である。
【図3】本発明の汚物収容装置の内部構成を示す概略断面図である。
【図4】本発明の変形例の平面図である。
【図5】(a)及び(b)は本発明の他の実施形態に係る汚物収容装置の構成を示す正面断面図、及び側部断面図である。
【符号の説明】
【0019】
1…汚物収容装置、2…汚物収容ユニット、3…収容箱体、3a…導入穴、4…開口部、5…排水口、6…キャップ、7…備品収容スペース、7a…台座、8…支持部、9…操作ハンドル、10…蓋体、15…キャスター、20…開閉機構、21…足ペダル、30…冷却装置、31…冷却器、32…冷却器本体、33…供給ダクト、33a…端部、34…ファン、35…開閉弁、40…連結機構、41…フック部材、42…係止ピン、55…メッシュバスケット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
保冷機能を備えた汚物収容ユニットと、該汚物収容ユニットの内部温度を低下させる冷却装置と、前記汚物収容ユニット及び前記冷却装置を床面に沿って移動させるキャスターと、を備えた汚物収容装置であって、
前記汚物収容ユニットは、少なくとも上面に汚物出入れ用の開口部を備えると共に断熱材により断熱された収容箱体と、前記開口部を開閉し閉止時には該収容箱体内を密封する蓋体と、該蓋体を開閉する際に使用する足ペダル式の開閉機構と、前記収容箱体の底部に設けた排水口と、該排水口を開閉するキャップと、を備え、
前記冷却装置は、冷却器を備えていることを特徴とする汚物収容装置。
【請求項2】
前記収容箱体内には、前記汚物と内壁との接触を回避すると共に、冷気を対流させるための空間を形成するためのメッシュバスケットを着脱自在に収納可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の汚物収容装置。
【請求項3】
前記汚物収容ユニットの外側面に対して、前記冷却装置を着脱自在に連結するための連結機構と、冷気供給連結部を備え、該連結機構を用いて前記汚物収容ユニットと前記冷却装置とを連結した際に、該冷気供給連結部を経て冷却装置からの冷気が前記汚物収容ユニット内に供給されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の汚物収容装置。
【請求項4】
前記汚物収容ユニットは、底部を構成する支持部と、該支持部上に着脱自在に支持される前記収容箱体と、から構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の汚物収容装置。
【請求項5】
前記冷却装置に対して複数の前記汚物収容ユニットを同時に連結可能に構成したことを特徴とする請求項3又は4に記載の汚物収容装置。
【請求項6】
前記汚物収容ユニットの底面に対して、前記冷却装置を着脱自在に連結するための連結機構と、冷気供給連結部を備え、該連結機構を用いて前記汚物収容ユニットと前記冷却装置とを連結した際に、該冷気供給連結部を経て冷却装置からの冷気が前記汚物収容ユニット内に供給されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の汚物収容装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate