説明

沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元焼結加工し、その素材を不織布に塗布し、空気汚染や化学物質臭、杉花粉など悪臭物質除去の製造方法

【課題】従来の天然沸石は一般に農業利用、土壌改良材、肥料成分保持力材、家畜排せつ処理、重金属イオンの吸着除去、などその幅広く使われている、しかし、一度吸収した臭いを吸蔵してアンモニアを吸って酸素を吐き出すと言うことは困難である。
【解決手段】前記を解決する手段として(1)前記説明した通り発明に必要なイオン交換性、ガスの吸収性など考慮にいれて選ぶことが大切である、(2)孔穴容積を広くするために700℃〜800℃で緩やかな風を送りながら焼結し最後冷やす時も風を送りながら冷やす、(3)前記記載された沸石粒状加工品の一粒一粒の表面積を広くするために不織布に付着する、(4)不織布との総合作用により室内の悪臭物質を早く吸収して、酸素を吐き出すことができる、(5)大部屋から小部屋に至るまで簡単に取り付けることができる、また安価で大量生産可能で廃棄時には一切公害の心配もなく廃棄できることを最大の解決手段とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、沸石(ゼオライト)粒状に亜鉛、チタンを触媒還元した後焼結し、不織布に塗布した、その不織布を室内のデザイン形にあわせて一般家庭室内、トイレなど臭気の漂う空気汚染の室内すべての悪臭を除去し、奇麗な空気に切り替えることを目的とする不織布に沸石粒状を付着、塗布する製造方法に関する技術に属するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、沸石(ゼオライト)は空気汚染に使われたが、その働きが悪臭を一度吸収すると、何回も繰り返し吸収しない。それでは室内の空気は奇麗にならない。この場合の沸石の働きは汚染空気を吸蔵と同じ結果になる。
【0003】
そして、沸石(ゼオライト)を焼結し空気清浄機に取り入れた場合も、室内、天然の温度差により室内湿度を吸蔵し、空気清浄機のろ材としては使う事が非常に困難である。
【0004】
以上のような問題点の難問解決の為に、文献を参考に取り入れ、あらゆる角度からゼオライトの特徴を見出すことができた。
【0005】
鉱産物の知識、第10版粉末原料になる鉱産物の内、沸石(ゼオライト)参照にして沸石の基礎であるゼオライトは、主にナトリウムやカリウムのアルカリ金属と、カルシウムやマグネシウムなどのアルカリ土類金属を含み、水分子(H0)を結晶水の形で保有するアルミノ珪酸塩(珪素Siの一部がアルミニウムで置換した珪酸塩)鉱物といわれる。
【0006】
化学式のうち水分子としn個含まれる結晶水は、加熱すると、特定の温度以下では結晶構子が破壊されずに脱水し、冷えると、また、水分を吸収する性質がある。(文献参照)
【0007】
そして、水分子のある箇所を加熱すると、そのまま、細かい空隙としてスポンジ状になり冷えると、また、もとの空隙に水分を吸蔵する仕組みとされている。(文献参照)
【0008】
天然ゼオライトの使用目的を知るために(ゼオライト、基礎と応用)第4版、参照
編者、原伸宜、高橋浩氏)によると、沸石ほど利用幅が広くその中で、本発明に必要な素材を見つける事が第一の条件である。
【0009】
【非特許文献1】鉱産物の知識、沸石(ゼオライト)第10版、平成4年3月7日 著者 吉田 国夫 発行所 財団法人 通商産業調査会 (参照)
【非特許文献2】ゼオライト、基礎と応用、1980年7月10日 第4版 著者 原 伸宜 高橋 浩 発行所 株式会社 講談社
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前記した従来の技術とその欠陥を解決する為に多くの文献を参考にして、新しい本発明の技術の必要性を良く理解されることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そして、沸石粒状、1mm〜5mmの大きさで凹凸が激しくなるように粉砕し、本発明が上記目的を達成する為に、沸石が持つ特徴の陽イオンの交換を連続的に高めるためには、沸石以外の鉱産物の特徴を取り入れたことが最大の手段である。
【0012】
そこで、沸石粒状に亜鉛を触媒し亜鉛が持つ電気化学的犠牲防食作用により、沸石に起爆機能を耐えず与えて沸石の機能を充実良く働かせる事が一つの手段である。
【0013】
また、同じく沸石粒状にチタンの特徴である波長を還元させることが亜鉛共に大切な役目である、その効果目的は還元触媒材とし、沸石粒状凹の部分に付着させ二つの機能を充実良く持続させることを解決手段とする。
【発明の効果】
【0014】
以上に説明したように本発明の基礎である沸石粒状が悪臭を何回も限りなく吸い込む方法の考案目的達成により最大の発明効果を現すことができる。
【0015】
そして、前記した悪臭除去材である沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元し焼結温度は700℃〜800℃で焼結しその素材を、紙パルプ、不織布に塗布する事が最大のポイントである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明の焼結方法により、いままでに考えられない程沸石の孔穴容積を大きくすることが出来る、焼結前の約8〜10倍位に拡大している、孔穴容積が大きいから杉花粉や花粉のような微粉も吸収することができる。
【0017】
そして、沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒、還元焼結加工することにより、臭気を早く完全に取除くことが出来る、しかし室内の臭いは多くの種類集結臭でそれを臭いとして感じる、またその臭いを分離して臭いの分析を見出すことは非常に難しくやはり人の鼻に頼る方法での見解である。
【0018】
そこで臭いの分析を取るために工業用アンモニアを使い検知管は北川式ガス検知管を使用、例として、アンモニアを密封容器に注射器でいれて5ppmに調整し、0.5ppm以下になる所要時間約20分であり、同じことを何回も繰り返した結果、このような沸石に能力があることが認められた。
【0019】
そして、不思議な現象として、沸石加工品をビニール袋体積の半分位いれて密封し、その中にアンモニアを注射器で5ppm〜10ppmになるように調製し、夕方に放置して翌朝取り出した、そこで考えられない結果が現れた、アンモニアがなく成ることは当然ですが酸素を吐き出しビニール袋が膨れ上がっている、そして、夜は袋が小さくなり翌朝酸素を吐き出す習性が作られた。
【0020】
そして何回も繰り返すうちに酸素の吐き出す量が増えてビニール袋に小さい穴をあけて夜は空気を吸い込み朝は酸素を多く吐き出す現象を見出すことができた。
【0021】
さらに、前記記載説明した素材を最大限に発揮させるために、沸石粒状を紙パルプ不織布に付着させて素材の面積を広く持たせ一粒一粒に至るまで表面積が広くなり、アンモニア、塩素臭、体臭、カビ臭、薬品臭、花粉、杉の花粉に至るまで素早く吸収することが出来る一般の空気清浄機以上の効果を発揮する発明である。
【0022】
また、パルプ不織布には種類が多いが作業性、出来上がりの単価などを考慮に入れて多くの種類を実験した結果、水糊を使うので引張りが強くなくてはなりません、そこでm2当り60g幅1m長さ1,000mを選んだ、使う場所と方法によって検討の余地がある。
【0023】
そして、仕上げ最後の不織布に水糊の塗布は非常に難しい、言葉で表すことの出来ないほど実験のほうが良く理解される、まず、水糊を紙に使うと紙が破れるそれを考慮にいれての作業が必要である。
【0024】
作業に当り不織布ローラーを伸ばすそして巻取り機を造り、最初に水糊を塗布する直に沸石粒状加工品を均一にばら撒くペーパ状に付着して直に乾燥する、この作業を機敏にすることが製品に繋がる最大のポイントである。
【0025】
前記して出来上がった製品は、不織布が持つ機能は湿度空気の吸収性、安全性、抗菌性、難燃性、保水性と沸石粒状触媒還元焼結加工の持つ機能、アンモニア、塩素臭、体臭、薬品臭、カビ臭、花粉、杉花粉、などの両方が持つ特性の相乗効果は偉大な効果があることが判明される。
【産業上の利用可能性】
【0026】
そして、その効果は室内の有害物質を吸収して、酸素を吐き出す習性により室内の空気が奇麗な感じが現れて呼吸がし易い、製品は白い蝶蝶が止まったように見えてとても奇麗に仕上がり、使用期間も約1年位は有効である。
【0027】
また、時々天日に乾し取り入れる時に少し叩くようにしてゴミを払うと新品同様な効果が現れる、これも不織布との相乗効果の現れである、例えば、沸石粒状加工品がスギ花粉の微粉を吸収する、そして不織布が湿度空気の吸収によりそこで微小な固まりになる、
【0028】
それを天日に乾すと固まりが逸れて取れる仕組みに製品化されている、素晴らしい効果と安価で大量に生産が出来る、製品作る為の費用も懸らない、製品は部屋にそれぞれあった形がつくれる、製品の形がとても奇麗に仕上がる、沸石粒状を不織布に塗布することにより今迄に考えられない程沸石粒状1粒1粒の表面積が広くなり、不織布が持つ湿度空気の吸収性により広い表面積全体に空気が触れて悪臭を取除きこの作用は一般の空気清浄機に勝る効果を発揮して値段は至極安価で生産可能な製造方法でしかも廃棄の時には一切公害の心配もなく社会に大きく貢献できる発明である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の社会では環境と健康問題が重要視される、人々が長い時間生活する場所は殆んど室内である、一般に昔の大家族から小家族に移り、室内は団地住宅で、密集した室内に変わり空気汚染は増すばかり、それを解決するために発明された、沸石粒状と亜鉛、チタンを触媒還元し、さらに焼結加工で汚染空気や化学物質臭、現在騒がれている杉の花粉も室内にはいる限り、軽くて小さい物質は殆んど取り除くことが出来る、この発明は天然鉱物である沸石(ゼオライト)の特徴を活用しその中でガス類の吸収性のよい物を選び1mm〜5mm位までの沸石凹凸粒状に粉砕する、そして、亜鉛触媒とチタンの還元を維持するために、約、亜鉛1、チタン1に配合にし、其の素材を沸石粒状1kgに対して5%基準に混合する、そして、沸石粒状凹の部分に吸着させる工夫を凝らすために、コンクリーミキサーのような器具に入れて、沸石の表面が少し磨耗する程度にミキサーを回し、粉が出ない程に水分を吹き込み少し表面が奇麗に丸くなった時点で取り出し乾燥し焼結する、温度は700℃〜800℃ぐらいが適温、焼却炉は電気炉が好ましい、焼成時に風を少し送りながら焼成温度を基準まで上げる,風は最後まで少しずつ送りながら冷ます、焼成目的は、沸石1個の穴の大きさ単位1オングストローム、1億分の1cmと小さいその穴を大きくすることが目的である、一般の沸石孔穴容積の約8〜10倍に膨れあがる、孔穴容積が大きいから杉花粉のような物質も取り込むことができる、臭いの分析は非常に難しい、特に室内の臭いは沢山の集積臭でそれが臭いと言われる、それを分離して分析することは難しい如何にしても人の鼻に頼らなくてはならない、本発明の臭いのテストを行なうために工業用アンモニアを密封容器に入れて5ppmに調整し、ガス検知管で引き0.5ppm以下になる所要時間は約20分、この作業を何回も繰り返したが、沸石粒状触媒還元焼結素材は同じ能力が認められた、そして、吸収する主な臭気の種類、アンモニア、塩素臭、体臭、カビ臭、薬品臭、花粉、杉の花粉など、また、臭気の吸収実験を繰り返す中でアンモニアを吸収して、酸素を多く吐き出す事を試みた、方法は沸石の加工品をビニール袋体積の半分入れ密封する、その中にアンモニア溶液を注射器で5ppmに成るように調製し夕方に放置して翌朝取り出した、アンモニアは無くなるのは当然ですが密封していた袋が酸素を吐き出し膨れ上がっている、さらに今度は10ppmに調製して翌朝取り出した結果、前日よりも多く酸素を吐き出している、この作業を繰り返す中で袋に無数の小さい穴を開けて酸素を吐き出す、そして、夕方は袋が小さく成り、翌朝は袋が膨れ上がり酸素を吐き出す、この機能は、沸石粒状に亜鉛の特性である化学的犠牲防食作用の触媒とチタンの特性波長を還元することによりアンモニアなどを吸って酸素を多く吐き出すことを特徴とする、沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元焼結加工し、その素材を不織布に塗布し空気汚染や化学物質臭、杉花粉など悪臭物質除去の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載に係る発明に示すように、沸石粒状触媒還元焼結加工した素材を紙パルプ不織布に塗布する、其の目的と効果が最大の発明である、そこで沸石粒状1mm〜5mmを選んだ理由、それ以外の大きさは不織布に付着することが出来ない、そして付着することにより沸石粒状触媒還元焼結加工素材の一粒一粒の表面積が最大に広く、空気に触れる面積も広くなり最大限の効果がある、不織布の能力は湿度空気の吸収性、安全性、抗菌性、難燃性、保水性の機能の高い製品を選び出す、一例、吸水倍率は種類によって自重の12倍から20倍である、その中で値段が安くしかも作業性がよい物を選ぶ、例、幅1m長さ1000m、1m2自重60gを選び出し、不織布をローラーで巻取り式に開発する、そして片方から最初に水糊を堅めにして塗布し、素早く前記した沸石粒状をむらなく散布して素早くローラーで押さえて付着し、さらに素早く乾燥する、この作業に少しでも緩みがあると不織布は紙で水分を吸収してヤブレル、紙に水糊を使うことは大変な技術がいる、こうして、開発加工した不織布の除去能力の一例、8畳の部屋で1m2とする、それを基準に割り出すことができる、一例、デザイン感覚として不織布長さ65cm幅50cmに裁断し同じ紙を3枚用意する、幅50cmの方を6cm幅にヒダ折りにして8ヒダに折る、そして3枚も同じく折り、3枚を重ねて長さ65cmの中心をタコ糸で結ぶさらにその上をリボンで奇麗飾り結び、仕上がりは長さ45cm幅30cmぐらいの蝶のような形に仕上て室内の高いところに掛けて置く、製品はとても奇麗で色が白く白い蝶蝶が壁に止まっている感覚がする、機能は不織布が持つ湿度空気の吸収性、保水性、抗菌性、難燃性、安全性と沸石粒状触媒還元焼結品の特徴、アンモニア、塩素臭、体臭、カビ臭、薬品臭、花粉、杉花粉の臭気を取除く能力の総合作用により偉大効果を現す発明である、また、時々天日に干して使うと新品のように再現される、製品は奇麗、簡単に取り付ける、最後に放棄する時は公害もなく大量生産可能で社会のために大きく貢献できることを特徴とする、請求項1記載おける沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元焼結加工し、その素材を不織布に塗布し空気汚染や化学物質臭、杉花粉など悪臭物質除去の製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気汚染を除去するために、天然鉱物である沸石(ゼオライト)は種類
が多く産出する、その中でガス類の吸収性のよい沸石を選び、1mm〜5mm位の粒状で自然凹凸のままに粉砕する、その沸石粒状表面に亜鉛、チタンを付着させるため、混合機などで水分を加えながら表面が少し丸くなる程度で取りだし乾燥し、孔穴容積拡大の安定した沸石粒状触媒還元加工品とするために焼結をする、その機能は沸石粒状の表面に亜鉛、チタンを付着させる事によりそれぞれが持つ波長が沸石粒状に触媒還元されて、多種類の臭いを吸収する機能が高まり、花粉や杉花粉のような微粉までも吸収することを特徴とする、沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元焼結加工し、その素材を不織布に塗布し、空気汚染や化学物質臭、杉花粉など悪臭物質除去の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載に係る発明に示すように、沸石粒状焼結素材の一粒一粒の表面積を広く空気に触れさせるために、不織布に塗布する、作業工程は、不織布に最初に糊を塗布する、素早く沸石粒状焼結素材を均一に隙間がないように付着し、さらに素材を押さえてより強く付着させる、そして、乾燥し製品化に至る、その製品を室内に合った形で簡単に加工し各々の室内に取り付ける、その効果は、不織布が持つ機能と沸石粒状機能との相乗効果で室内の空気が素早く奇麗になる、保水性の良い不織布は吸収機能が落ちると不織布の汚れが現れて交換時期が良く解る、そして安価で大量生産可能廃棄時には公害の心配もなく社会に大きく貢献できることを特徴とする、請求項1記載における沸石粒状に亜鉛、チタンを触媒還元焼結加工し、その素材を不織布に塗布し、空気汚染や化学物質臭、杉花粉など悪臭物質除去の製造方法。




【公開番号】特開2006−217940(P2006−217940A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−31432(P2005−31432)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【出願人】(396004958)ナカドイ理研株式会社 (6)
【Fターム(参考)】