説明

油受け装置および油検知方法

【課題】単純な構造で、早期かつ確実に高精度で油を検知できる油受け装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明にかかる油受け装置100は、漏油により油が水に混入しうる液体を受け止める油水分離式の油受け装置100であって、液体を受け止める受止槽110と、受止槽110と連結し、液体に含まれる油を上方に、水を下方に分離する油水分離槽120と、油水分離槽120の下部と連結し、油水分離槽120に流入した液体が所定水位に達すると、下部に滞留した前記水を排水する第1排水管122と、第1排水管122より排水された水を貯蔵する貯蔵槽130と、油水分離槽120の油が所定の液深に達すると油を検知する油検知器140と、を備え、油水分離槽120における液体の液面の面積は、貯蔵槽130における液体の液面の面積より狭いことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、漏油により油が水に混入しうる液体を受け止める油受け装置、および所定の液深に達した油を検知する油検知器を用いた油検知方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、都市部を中心として、地中にトンネルや管路(以下、洞道と称す)を構築し、その中に送電ケーブルを敷設した地中送電が普及している。そして、地中送電の送電ケーブルとして、OFケーブルやCVケーブルが利用されている。
【0003】
OFケーブルは、内部に絶縁油を注入し、電気的絶縁性を高めている。したがって、経年や布設環境の変化などにより、油が流失する可能性がある。洞道内へ油が流出した場合、排水に相まって外部へ排出され、環境汚染に繋がるおそれがある。
【0004】
そこで、従来、図6に示すような油受け装置50が利用されている。油受け装置50は、OFケーブル40の下部、特に漏油の可能性が高いジョイント部分の下部に設けられ、漏油を受け止める役割を担っている。
【0005】
詳述すると、油受け装置50は、受止槽52、流入管54、60、漏油防止バルブ56、浮き58、貯蔵槽62、排水管64、流入孔66、検知槽68、油検知器70より構成される。OFケーブル40より滴り落ちた漏油や水は、まず受止槽52に受け止められる。そして、この漏油や水の液面42が所定の高さ(流入管54の開口部の高さ)に達すると、流入管54より漏油防止バルブ56に流入する。
【0006】
漏油防止バルブ56の内部には、浮き58が配置されている。浮き58は、油と水の中間の比重を有する。そのため、流入した液体が水の場合、水より比重の小さい浮き58は水面に浮かんで、流入管60より貯蔵槽62へ水を流入させる。貯蔵槽62へ送られた水は、排水管64によって外部へ排水される。
【0007】
一方、流入した液体が漏油の場合、水より比重の大きい浮き58は下降し、流入管60を塞ぐ。これにより、排出経路が閉ざされるので、受止槽52の液面42は、漏油や水(この場合はほぼ漏油)が滴り落ちるにしたがって上昇していく。そして、この液面42が所定の高さ(流入孔66の高さ)に達すると、漏油が流入孔66より検知槽68に流入する。
【0008】
検知槽68には、油検知器70が配置されている。油検知器70は、流入した漏油が所定の液深に達すると、外部へ異常を伝える。このような仕組みで、漏油の外部への流出、環境汚染を防いでいる。
【0009】
しかし、従来の油受け装置50は、油と水のほんのわずかな比重差を利用しているため、精度の面で課題を有していた。加えて、構造が複雑であることから、簡略化が求められていた。更に、油受け装置50が漏油を検知するためには、漏油防止バルブ56に漏油が浸入し、検知槽68へ流入して、所定の液深に達しなければならない。そのため、大量の漏油でなければ油検知器70に検知されず、検知までに多大な時間を要する課題を有していた。
【0010】
従来、少ない漏油量で早期に油を検知する技術は種々提案されている。例えば、特許文献1には、油を検知する槽にカバーを浮かべ、油が浮遊する油面の面積を減らすことによって、油の液深を早期に増大させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−205742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1の技術は、油を検知する槽の油面の面積を増大させるものであり、検知槽68に流入するまでに多大な時間を要する油受け装置50の課題を解決するものではなかった。加えて、上述した構造的、精度的な課題は解決されなかった。
【0013】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、単純な構造で、早期かつ確実に高精度で油を検知できる油受け装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、漏油により油が水に混入しうる液体を受け止める油水分離式の油受け装置であって、液体を受け止める受止槽と、受止槽と連結し、液体に含まれる油を上方に、水を下方に分離する油水分離槽と、油水分離槽の下部と連結し、油水分離槽に流入した液体が所定水位に達すると、下部に滞留した水を排水する第1排水管と、第1排水管より排水された水を貯蔵する貯蔵槽と、油水分離槽の油が所定の液深に達すると油を検知する油検知器と、を備え、油水分離槽における液体の液面の面積は、貯蔵槽における液体の液面の面積より狭いことを特徴とする。
【0015】
かかる構成によれば、単純な構造で、早期かつ確実に高精度で油を検知することができる。
【0016】
貯蔵槽は、貯蔵した水が所定水位に達すると、水を外部へ排水する第2排水管を備え、第2排水管は、貯蔵槽の下部に滞留した水を排水するとよい。これにより、貯蔵槽の水を好適に排水することができ、保守、点検、整備の必要を低減できる(メンテナンスフリー)。
【0017】
受止槽は、液体を受け止めたときに発生する跳沫の散乱を防止する跳沫捕捉部材を備えるとよい。これにより、液体の外部への散乱を防止できる。
【0018】
上記課題を解決するために、本発明の他の代表的な構成は、油が所定の液深に達すると油を検知する油検知器を用いた油検知方法であって、漏油により油が水に混入しうる液体を受止槽で受け止め、受止槽と連結した油水分離槽にて、液体に含まれる油を上方に、水を下方に分離し、油水分離槽にて油検知器を用いて油を検知し、油水分離槽の下部から、液体の液面の面積が油水分離層よりも広い貯蔵槽に排水して貯蔵することを特徴とする。
【0019】
上述した油受け装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該油検知方法にも適用可能である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、単純な構造で、早期かつ確実に高精度で油を検知できる油受け装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】第1実施形態にかかる油受け装置の外観を示す図である。
【図2】第1実施形態にかかる油受け装置のA−A断面図である。
【図3】第1実施形態にかかる油受け装置の油水分離槽の拡大図である。
【図4】第2実施形態にかかる油受け装置の外観を示す図である。
【図5】第2実施形態にかかる油受け装置のB−B断面図である。
【図6】従来の油受け装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、又本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0023】
(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかる油受け装置100の外観を示す図、図2は本実施形態にかかる油受け装置100のA−A断面図、図3は本実施形態にかかる油受け装置の油水分離槽120の拡大図である。特に、図1(a)は油受け装置100の斜視図、図1(b)は油受け装置100の上面図である。以下、油受け装置100について、図1、図2、および図3を参照しながら詳しく説明する。
【0024】
本実施形態にかかる油受け装置100は、受止槽110、跳沫防止部材112、油水分離槽120、第1排水管122、貯蔵槽130、第2排水管132、油検知器140より構成される。
【0025】
受止槽110は、装置上部より滴り落ちた液体を受け止め、油受け装置100内部へと取り込む役割を担う。そのため、受け止め対象となる範囲を包含できるように、少なくとも油水分離槽120より広く形成される。換言すれば、油水分離槽120より狭い範囲を受け止め対象とする場合、受止槽110は必ずしも必要ではない。なお、受止槽110は、受け止めた液体を連結した油水分離槽120へ案内するために、表面の摩擦係数が低いことが好ましい。受止槽110の上部には、跳沫防止部材112が配置されている。
【0026】
跳沫防止部材112は、液体を受け止めたときに発生する跳沫の散乱を防止する。これにより、跳沫に含まれる微量な油の外部への放出をも回避できる。跳沫防止部材112は、受止槽110の上部にのみ配置される(図2参照)。これは、受止槽110の下部にまで跳沫防止部材112を設けると、受止槽110に受け止められた液体の油水分離槽120への流入を妨げるおそれがあり、結果、良好な油検知を行えなくなる可能性が生じるからである。なお、跳沫防止部材112の代わりに、受止槽110に常に所定量の液体を溜めておく構成を採用しても同様の効果を得ることができる。
【0027】
油水分離層120は、上部で受止槽110の底面と連結し、この受止槽110によって案内された液体成分(液体に含まれる物質)を比重によって分離する。例えば、油と水の場合、概して比重0.9である油を上方に、比重1.0である水を下方に分離する。又、液体に含まれる固形物などの異物は、水よりも比重が重ければ、油水分離槽120の底面に堆積していく。
【0028】
分離された油は集合して油面150を形成し、水は水面152aを形成する。この、油面150が所定の液深に達すると、油検知器140に検知される(後程説明する)。故に、少ない油量で早期に油を検知するためには、油の液深を稼ぐ必要があり、油水分離槽120は少なくとも貯蔵槽130より、液面の面積が狭く形成される。なお、油水分離槽120の容積を小さくするほど対流が発生しやすくなるので、対流を抑制する対流抑制部材(図示せず)を油水分離槽120に備え付けてもよい。
【0029】
第1排水管122は、一端で油水分離槽120の下部と連結し、分離され下部に滞留した水を貯蔵槽130へ排水する。第1排水管122の他端は、一端から上方に向かって形成されるため、油水分離槽120に案内された液体がそのまま貯蔵槽130へ送られることはない。詳しくは、油水分離槽120の油面150の高さが、第1排水管122の他端の高さよりも高くなった場合(所定水位)、連結した油水分離槽120の下部から、貯蔵槽130へ分離された水を排水する。排水された水は、貯蔵槽130において水面152bを形成する。即ち、水面152bの高さは、油面150の高さと等しくなる。なお、第1排水管122の一端の連結箇所を、油水分離槽120の底面よりわずかに高い位置とすれば、堆積した固形物を貯蔵槽130へ送るおそれを排除できる。
【0030】
貯蔵槽130は、第1排水管122より排水された水を貯蔵する。本実施形態にかかる貯蔵槽130は、受止槽110の下部に配置され、密閉された空間であるので、外部から異物が侵入するおそれ(第1排水管122を除く)を排除できる。
【0031】
第2排水管132は、一端で貯蔵槽130の下部と連結し、貯蔵され下部に滞留した水を油受け装置100の外部へ排水する。第2排水管132の他端は、一端から上方に向かって形成されるため、貯蔵槽130に送られた水を即時排水してしまうことはない。詳しくは、水面152bの高さが、第2排水管132の他端の高さよりも高くなった場合(所定水位)、連結した貯蔵槽130の下部から外部へ水を排水する。
【0032】
この構成により、万が一、第1排水管122より油が流入しても、貯蔵槽130が第2の油水分離槽としての効果を奏し、外部への油の流失を防止する。加えて、第2排水管132は、第1排水管122と所定距離離れた位置に形成される。故に、油が流入して、液流に乗ったまま油水分離されずに外部へ排出されるおそれをも排除できる。更に、貯蔵槽130の水が所定の高さまで溜まると自動的に排水されるので、保守、点検、整備の必要を低減できる(メンテナンスフリー)。
【0033】
油検知器140は、油水分離槽120に配置され、所定の液深に達した油を検知する。具体的には、油検知器140は、フロート式であり、油水分離槽120の液面(油があるときは油面150)に浮かんで、電極142より電流を放出する。すると、液面が水の場合、水は導体であるので検知器に電流が返ってくるが、液面が油の場合、油は不導体であるので検知器に電流が返ってこない。この違いを利用して、油検知器140は、所定の液深に達すると油を検知して、検知信号により外部へ異常を発する。概して、油検知器140が油を検知する液深は5mm程度である。
【0034】
上述した構成により、油受け装置100は、OFケーブル40などから滴り落ちてきた油を受止槽110で受け止め、液面の面積が狭くなり油の液深を稼げる油水分離槽120へ送り、油検知器140にて早期に油を検知することができる。又、滴り落ちてきた水を受止槽110で受け止め、油水分離槽120、貯蔵槽130を介して、外部へ排水することができる。即ち、早期かつ確実に油を検知すると共に、環境に影響を与えることのない水を常時外部へ排水することができる。これにより、好適に環境汚染を防止できる油受け装置100を得ることができる。
【0035】
(第2実施形態)
図4は第2実施形態にかかる油受け装置200の外観を示す図であり、特に、図4(a)は油受け装置200の斜視図、図4(b)は油受け装置200の上面図である。図5は第2実施形態にかかる油受け装置200のB−B断面図である。以下、油受け装置200について、図4、図5を参照しながら詳しく説明する。なお、第1実施形態において、既に説明した構成要素については、記載を省略する。
【0036】
本実施形態にかかる油受け装置200は、第1受止槽210、第2受止槽220、連通管222、係止部材224、油水分離槽120、第1排水管122、貯蔵槽130、第2排水管132、油検知器140より構成される。
【0037】
第1受止槽210は、中心に位置する油水分離槽120に向かって、所定の傾斜を有して構成され、装置上部より滴り落ちた液体を受け止める。この構成により、受け止めた液体を油水分離槽120に容易に案内することができる。
【0038】
第2受止槽220は、油受け装置200とは別体として形成され、連通管222、係止部材224を介して、第1受止槽210に連結される。かかる第2受止槽220を設けることで、より広範な範囲受け止め対象とすることができる。換言すれば、第2受止槽220は、油受け装置200の構成要素として必ずしも必要ではない。なお、更に広範な範囲を受け止め対象としたい場合、第3受止槽、第4受止槽を設けてもよい(図示せず)。第2受止槽220は、連通管222に向かって、所定の傾斜を有して構成される。
【0039】
連通管222は、第2受止槽220の側面に固定されていて、第1受止槽210に挿通され、第2受止槽220が受け止めた液体を第1受止槽210へ送る。第1受止槽210に送られたこの液体は、傾斜に案内され、油水分離槽120へ送られる。
【0040】
係止部材224は、ボルト、ビス、ナットなどで構成され、第1受止槽210と第2受止槽220を強固に固定する。
【0041】
上述した構成により、油受け装置200は、OFケーブル40などから滴り落ちてきた油を第1受止槽210、第2受止槽220で受け止め、液面の面積が狭くなり油の液深を稼げる油水分離槽120へ傾斜に沿って案内し、油検知器140にて早期に検知することができる。又、滴り落ちてきた水を第1受止槽210、第2受止槽220で受け止め、油水分離槽120、貯蔵槽130を介して、外部へ排水することができる。即ち、広範な範囲を受け止め対象として、早期かつ確実に油を検知すると共に、環境に影響を与えることのない水を常時外部へ排水することができる。これにより、好適に環境汚染を防止できる油受け装置200を得ることができる。
【0042】
本実施形態にかかる油受け装置100、200の優れた特徴の1つは、受止槽110、210、220の大きさ(液体を受け止めるための範囲)に制限を受けることなく、少量の油で早期に油検知を可能にしたことである。即ち、図6に代表される従来例では、受止槽52の大きさを大きくすると、油検知までに必要な油量も増加してしまう。これに対し、本実施形態にかかる油受け装置100、200は、油検知までに要する油量を変化させずに受止槽110、210、220の大きさを自由に設定できる。
【0043】
なお、上記では、OFケーブル40の下部に設置される場合を例にあげて説明したが、本実施形態にかかる油受け装置100、200は、かかる例に限定されるものではない。例えば、大量に油を使用し、夏場水をかけて冷却する変圧器の下に設置して、漏油を受け止めることができる。
【0044】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、漏油により油が水に混入しうる液体を受け止める油受け装置、および所定の液深に達した油を検知する油検知器を用いた油検知方法に利用可能である。
【符号の説明】
【0046】
100…油受け装置、110…受止槽、112…跳沫防止部材、120…油水分離槽、122…第1排水管、130…貯蔵槽、132…第2排水管、140…油検知器、150…油面、152a、152b…水面、200…油受け装置、210…第1受止槽、220…第2受止槽、222…係止部材、224…連通管、40…OFケーブル、42…液面、50…油受け装置、52…受止槽、54…流入管、56…漏油防止バルブ、58…浮き、60…流入管、62…貯蔵槽、64…排水管、66…流入孔、68…検知槽、70…油検知器、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
漏油により油が水に混入しうる液体を受け止める油水分離式の油受け装置であって、
前記液体を受け止める受止槽と、
前記受止槽と連結し、前記液体に含まれる前記油を上方に、前記水を下方に分離する油水分離槽と、
前記油水分離槽の下部と連結し、該油水分離槽に流入した前記液体が所定水位に達すると、該下部に滞留した前記水を排水する第1排水管と、
前記第1排水管より排水された前記水を貯蔵する貯蔵槽と、
前記油水分離槽の前記油が所定の液深に達すると該油を検知する油検知器と、
を備え、
前記油水分離槽における前記液体の液面の面積は、前記貯蔵槽における該液体の液面の面積より狭いことを特徴とする油受け装置。
【請求項2】
前記貯蔵槽は、前記貯蔵した水が所定水位に達すると、該水を外部へ排水する第2排水管を備え、
前記第2排水管は、前記貯蔵槽の下部に滞留した前記水を排水することを特徴とする請求項1に記載の油受け装置。
【請求項3】
前記受止槽は、前記液体を受け止めたときに発生する跳沫の散乱を防止する跳沫捕捉部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の油受け装置。
【請求項4】
油が所定の液深に達すると該油を検知する油検知器を用いた油検知方法であって、
漏油により油が水に混入しうる液体を受止槽で受け止め、
前記受止槽と連結した油水分離槽にて、前記液体に含まれる前記油を上方に、前記水を下方に分離し、
前記油水分離槽にて前記油検知器を用いて前記油を検知し、
前記油水分離槽の下部から、前記液体の液面の面積が前記油水分離層よりも広い貯蔵槽に排水して貯蔵することを特徴とする油検知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−221123(P2010−221123A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−71021(P2009−71021)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】