説明

油圧回路における冷却システム

【課題】油圧アクチュエータから油タンクへの戻り回路にオイルクーラーが配された油圧回路において、油圧アクチュエータからの戻り油の多少にかかわらず、安定した良好な冷却効果が得られるようにする。
【解決手段】油タンク3からの作動油を戻り回路5に合流させてオイルクーラー6に供給する冷却用ポンプ11と、該冷却用ポンプ11の流量を制御する制御装置12とを設け、作動油温が設定温度未満の場合には冷却用ポンプ11を停止せしめる一方、作動油温が設定温度以上の場合には、オイルクーラー6の通過流量が一定になるように冷却用ポンプ11の流量を制御する構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧ショベル等の作業機械の油圧回路における冷却システムの技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、油圧ショベル等の作業機械の油圧回路においては、作動油の温度上昇によるキャビテ−ションの発生や作動油の早期劣化を防止するべく、作動油を冷却するためのオイルクーラーが設けられるが、該オイルクーラーは、通常、油圧シリンダや油圧モータ等の油圧アクチュエータから油タンクへの戻り回路に配されている。しかるに、この様に戻り回路にオイルクーラーが配されているものでは、油圧アクチュエータの停止時或いは微操作時に油圧アクチュエータからの戻り油が減少するため、オイルクーラーの通過流量が減少して、所期の冷却効果を得られない場合がある。
そこで、油圧アクチュエータの停止時に油圧ポンプの吐出圧油をアンロード状態で流すアンロード回路を備えたものにおいて、該アンロード回路の下流側にオイルクーラーを配すると共に、アンロード回路の流量を作動油温に対応して増減調整することで、油圧アクチュエータの停止時においてもオイルクーラーの通過流量を増減させることができるように構成したもの(例えば、特許文献1参照。)や、戻り回路とは別個にオイルクーラー回路を設け、該オイルクーラー回路に、定流量ポンプにて定量の作動油を流動させるように構成したもの(例えば、特許文献2参照。)が提唱されている。
【特許文献1】特開2003−269401号公報
【特許文献2】特許第3784524号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかるに、前記特許文献1のものは、油圧ポンプがアンロード状態のときにアンロード回路の流量を作動油温に対応して増減調整することでオイルクーラーの通過流量を増減せしめるものであるから、油圧ポンプがアンロード状態のとき、つまり油圧アクチュエータの停止時にしか実行できず、このため、例えば油圧アクチュエータが微操作されていて戻り油が少ないような場合には、作動油温が高くてもオイルクーラーの通過流量を多くすることができないことになって、冷却が促進されないという問題がある。
一方、特許文献2のものは、戻り回路にオイルクーラーが配されていないから、油圧アクチュエータからの高温の戻り油が直接オイルクーラーで冷却されないことになって、冷却効率に劣る許りか、定流量ポンプは、戻り油の増減や作動油温の高低にかかわらず常に一定流量をオイルクーラーに供給するため、冷却を要しないのに定流量ポンプから無駄な流量がオイルクーラーに供給される場合があって、省エネルギー化に反するという問題もあり、これらに本発明が解決しようとする課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、油圧アクチュエータから油タンクへの戻り回路にオイルクーラーを配してなる油圧回路において、油タンクからの作動油を前記戻り回路に合流させてオイルクーラーに供給する冷却用ポンプと、該冷却用ポンプの流量を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする油圧回路における冷却システムである。
請求項2の発明は、冷却用ポンプは、制御装置からの制御信号に基づいて速度制御される電動モータにより駆動されることを特徴とする請求項1に記載の油圧回路における冷却システムである。
請求項3の発明は、制御装置は、油タンクの作動油温を検出する温度センサからの信号を入力し、作動油温が予め設定される設定温度未満の場合には、冷却用ポンプを停止させる一方、作動油温が前記設定温度以上の場合には、オイルクーラーの通過流量を一定にするべく冷却用ポンプの流量を増減制御することを特徴とする請求項1または2に記載の油圧回路における冷却システムである。
請求項4の発明は、制御装置は、オイルクーラーの通過流量を一定にするべく冷却用ポンプの流量を増減制御するにあたり、オイルクーラーの入口側圧力を検出する圧力センサからの信号を入力し、オイルクーラーの入口側圧力が予め設定されるオイルクーラー入口側設定圧になるように冷却用ポンプの流量を制御することを特徴とする請求項3に記載の油圧回路における冷却システムである。
請求項5の発明は、戻り回路は、該戻り回路の油をオイルクーラーを通過することなく油タンクに流すバイパス油路と、戻り回路の圧力が予め設定されるバイパス設定圧以上のときに前記バイパス油路を開くバイパスバルブとを備える一方、オイルクーラー入口側設定圧は、前記バイパスバルブが開かない範囲でオイルクーラーの通過流量を最大にする圧力に設定されることを特徴とする請求項4に記載の油圧回路における冷却システムである。
【発明の効果】
【0005】
請求項1の発明とすることにより、冷却用ポンプによって油タンクからオイルクーラーに供給される作動油の流量を、油圧アクチュエータからの戻り油の流量や作動油温に応じて制御することで、オイルクーラーの通過流量を、安定した良好な冷却効果が得られるように制御できることになり、而して、効率の良い冷却を行なえると共に、冷却用ポンプからオイルクーラーに無駄な流量を供給することも回避できて、省エネルギー化に寄与できる。さらに、効率の良い冷却を行えることで、オイルクーラーの小型化、或いはオイルクーラーに冷却風を供給するファンの小型化が図れ、コストダウンや騒音低減にも貢献できる。
請求項2の発明とすることにより、冷却用ポンプの流量制御を、簡単且つ精度良く行うことができる。
請求項3の発明とすることにより、作動油温が設定温度未満の場合には、油圧アクチュエータの戻り油だけがオイルクーラーを通過することになって、過剰な冷却を防止できると共に、冷却用ポンプの駆動動力の無駄な消費をなくすことができる。一方、作動油温が設定温度以上の場合には、オイルクーラーの通過流量が一定になるように冷却用ポンプから作動油が供給されることになり、而して、油圧アクチュエータからの戻り流量の多少にかかわらず、安定した良好な冷却効果を得られると共に、冷却用ポンプから過剰な流量が供給されてしまう無駄をなくすことができる。
請求項4の発明とすることにより、冷却用ポンプの流量制御を簡単に行うことができる。
請求項5の発明とすることにより、オイルクーラーの冷却能力を充分に発揮できることになって、作動油の冷却を確実に促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1は、油圧ショベル等の作業機械の油圧回路図であって、該図1において、1は作業機械に設けられる複数の油圧アクチュエータ、2はエンジンEにより駆動され、油圧アクチュエータ1の油圧供給源となるメインポンプ、3は油タンク、4は各油圧アクチュエータ1に対する油給排制御をそれぞれ行なうコントロールバルブである。
【0007】
前記コントロールバルブ4は、対応する油圧アクチュエータ用操作具(図示せず)が操作されていない状態では、油圧アクチュエータ1への油給排を行なわない中立位置Nに位置しているが、油圧アクチュエータ用操作具が操作されることに基づいて、作動位置XまたはYに切換わるように構成されている。そして、該コントロールバルブ4が作動位置XまたはYに切換わることで、メインポンプ2の吐出油が油圧アクチュエータ1の一方の入出力ポート1aまたは1bに供給される一方、他方の入出力ポート1bまたは1aからの排出油が油タンク3に流れ、これにより油圧アクチュエータ1が動作することになるが、該油圧アクチュエータ1に対する油給排量は、油圧アクチュエータ用操作具の操作量に応じて増減制御されるようになっている。
【0008】
一方、5はコントロールバルブ4から油タンク3に至る戻り回路であって、油圧アクチュエータ1からの排出油は、前記作動位置XまたはYのコントロールバルブ4から戻り回路5を経由して油タンク3に戻ることになるが、該戻り回路5には、作動油を冷却するべくオイルクーラー6が配されている。
【0009】
また、7は前記オイルクーラー6の上流側の戻り回路5から分岐されて油タンク3に至るバイパス油路であって、該バイパス油路7には、戻り回路5の圧力が予め設定されるバイパス設定圧Pb以上のときにバイパス油路7を開くバイパスバルブ8が配されている。而して、戻り回路5の圧力がバイパス設定圧Pb以上になった場合には、前記バイパスバルブ8が開くことによって、戻り回路5の油をオイルクーラー6を通過することなく油タンク3に流すことができるようになっており、これにより、油圧上昇によるオイルクーラー6の破損を防止できるようになっている。
【0010】
さらに、9は油タンク3からオイルクーラー6の上流側の戻り回路5に至るように形成された冷却用回路であって、該冷却用回路9には、電動モータ10により駆動する冷却用ポンプ11が配されている。そして、該冷却用ポンプ11によって、油タンク3からの作動油を前記戻り回路5に合流させてオイルクーラー6に供給できるようになっている。
【0011】
一方、前記電動モータ10は、後述する制御装置12からの制御信号に基づいて回転速度が制御される。そして、該電動モータ10の回転速度制御によって、前記冷却用ポンプ11の流量制御がなされるように構成されている。
【0012】
前記制御装置12は、図2のブロック図に示す如く、油タンク3の温度を検出する温度センサ13、オイルクーラー6の入口側圧力を検出する圧力センサ14からの信号を入力し、これら入力信号に基づいて、前記冷却用ポンプ11の流量を制御するべく電動モータ10に制御信号を出力する。
【0013】
次いで、前記制御装置12の行なう冷却用ポンプ11の流量制御について、図3のフローチャート図に基づいて説明すると、まず、制御装置12は、温度センサ13および圧力センサ14の検出信号を読み込む(ステップS1)。
【0014】
続けて、温度センサ13からの検出信号に基づいて、油タンク3の作動油温Tが設定温度Ts以上であるか否か(T≧Ts?)を判断する(ステップS2)。ここで、上記設定温度Tsは、積極的な冷却を要する作動油温として予め設定される温度である。
【0015】
前記ステップS2の判断で「NO」、つまり作動油温Tが設定温度Ts未満である(T<Ts)と判断された場合は、電動モータ10を停止させる(ステップS3)。これにより、冷却用ポンプ11が停止して、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6に油供給されないようになっている。ステップS3の処理後は、前記ステップS1に戻る。
【0016】
一方、前記ステップS2の判断で「YES」、つまり作動油温Tが設定温度Ts以上であると(T≧Ts)と判断された場合は、続けて、圧力センサ14からの検出信号に基づいて、オイルクーラー6の入口側圧力Pを予め設定されるオイルクーラー入口側設定圧Psにするべく、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6への供給流量を演算する(ステップS4)。尚、オイルクーラー6の入口側圧力Pがオイルクーラー入口側設定圧Ps以上の場合には、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6への供給流量は「ゼロ」と演算される。
ここで、前記オイルクーラー入口側設定圧Psは、バイパス設定圧Pbよりも僅かに低い圧力に設定される。つまり、オイルクーラー入口側設定圧Psは、バイパスバルブ8が開かない範囲で、オイルクーラー6の通過流量を最大にする圧力に設定されている。
【0017】
さらに、制御装置12は、冷却用ポンプ11の吐出流量を前記ステップS4で演算された流量にするべく、電動モータ10の回転速度を制御する(ステップS5)。これにより、冷却用ポンプ11から前記ステップS4で演算された流量がオイルクーラー6に供給されて、オイルクーラー6の通過流量は、バイパスバルブ8が開かない範囲での最大流量となる。ステップS4の処理後は、前記ステップS1に戻る。
【0018】
而して、制御装置12の行なう制御により、作動油温Tが設定温度Ts未満の場合には、冷却用ポンプ11が停止して該冷却用ポンプ11からオイルクーラー6に油供給されない一方、作動油温Tが設定温度Ts以上の場合には、オイルクーラー6の入口側圧力Pをオイルクーラー入口側設定圧Psにする流量、つまりバイパスバルブ8が開かない範囲でオイルクーラー6の通過流量を最大にする流量の作動油が、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6に供給される構成になっている。
【0019】
叙述の如く構成された本形態において、作業機械の油圧回路には、油圧アクチュエータ1から油タンク3への戻り回路5にオイルクーラー6が配されていて、該オイルクーラー6によって油圧アクチュエータ1からの戻り油を直接冷却できると共に、油タンク3からの作動油を前記戻り回路5に合流させてオイルクーラー6に供給する冷却用ポンプ11と、該冷却用ポンプ11の流量制御を行なう制御装置12とが設けられている。而して、冷却用ポンプ11により油タンク3からオイルクーラー6に供給される作動油の流量を、油圧アクチュエータ1からの戻り油の流量や作動油温に応じて制御することで、オイルクーラー6の通過流量を、安定した良好な冷却効果が得られるように制御することができて、効率の良い冷却を行なえると共に、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6に無駄な流量を供給することも回避できて、省エネルギー化に寄与できる。さらに、効率の良い冷却を行えることで、オイルクーラー6の小型化、或いはオイルクーラー6に冷却風を供給するファン(図示せず)の小型化が図れ、コストダウンや騒音低減にも貢献できる。
【0020】
しかも、前記冷却用ポンプ11は、制御装置12からの制御信号に基づいて速度制御される電動モータ10により駆動されるから、冷却用ポンプ11の流量制御を、簡単且つ精度良く行うことができる。
【0021】
さらに、前記制御装置12は、冷却用ポンプ11からオイルクーラー6への供給流量を制御するにあたり、油タンク3の作動油温を検出する温度センサ13からの信号を入力し、作動油温Tが予め設定される設定温度Ts未満の場合には、冷却用ポンプ11を停止させる一方、作動油温Tが設定温度Ts以上の場合には、オイルクーラー6の通過流量を一定(本実施の形態では、オイルクーラー6の入口側圧力Pをオイルクーラー入口側設定圧Psにする流量)にするべく冷却用ポンプ11の流量を増減制御することになる。
【0022】
この結果、作動油温Tが設定温度Ts未満の場合、つまり積極的な冷却を要しない場合には、油圧アクチュエータ1の戻り油だけがオイルクーラー6を通過することになって、過剰な冷却を防止できると共に、冷却用ポンプ11を駆動せしめる電動モータ10の無駄な動力消費をなくすことができる。一方、作動油温Tが設定温度Ts以上の場合、つまり積極的な冷却を要する場合には、オイルクーラー6の通過流量が一定になるように冷却用ポンプ11から作動油が供給されることになり、而して、油圧アクチュエータ1からの戻り流量の多少にかかわらず、安定した良好な冷却効果を得られると共に、冷却用ポンプ11から過剰な流量が供給されてしまう無駄をなくすことができる。
【0023】
さらにまた、制御装置12は、オイルクーラー6の通過流量を一定にするべく冷却用ポンプ11の流量を増減制御するにあたり、オイルクーラー6の入口側圧力を検出する圧力センサ14からの信号を入力し、オイルクーラー6の入口側圧力Pが予め設定されるオイルクーラー入口側設定圧Psになるように冷却用ポンプ11の流量を制御する構成になっているから、冷却用ポンプ11の流量制御を簡単に行うことができる。
【0024】
しかも、前記オイルクーラー入口側設定圧Psは、バイパスバルブ8が開かない範囲でオイルクーラー6の通過流量を最大にする圧力に設定されているから、オイルクーラー6の冷却能力を充分に発揮できることになって、作動油の冷却を確実に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】作業機械の油圧回路図である。
【図2】制御装置の入出力を示すブロック図である。
【図3】冷却用ポンプの流量制御を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0026】
1 油圧アクチュエータ
3 油タンク
5 戻り回路
6 オイルクーラー
7 バイパス油路
8 バイパスバルブ
10 電動モータ
11 冷却用ポンプ
12 制御装置
13 温度センサ
14 圧力センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧アクチュエータから油タンクへの戻り回路にオイルクーラーを配してなる油圧回路において、油タンクからの作動油を前記戻り回路に合流させてオイルクーラーに供給する冷却用ポンプと、該冷却用ポンプの流量を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする油圧回路における冷却システム。
【請求項2】
冷却用ポンプは、制御装置からの制御信号に基づいて速度制御される電動モータにより駆動されることを特徴とする請求項1に記載の油圧回路における冷却システム。
【請求項3】
制御装置は、油タンクの作動油温を検出する温度センサからの信号を入力し、作動油温が予め設定される設定温度未満の場合には、冷却用ポンプを停止させる一方、作動油温が前記設定温度以上の場合には、オイルクーラーの通過流量を一定にするべく冷却用ポンプの流量を増減制御することを特徴とする請求項1または2に記載の油圧回路における冷却システム。
【請求項4】
制御装置は、オイルクーラーの通過流量を一定にするべく冷却用ポンプの流量を増減制御するにあたり、オイルクーラーの入口側圧力を検出する圧力センサからの信号を入力し、オイルクーラーの入口側圧力が予め設定されるオイルクーラー入口側設定圧になるように冷却用ポンプの流量を制御することを特徴とする請求項3に記載の油圧回路における冷却システム。
【請求項5】
戻り回路は、該戻り回路の油をオイルクーラーを通過することなく油タンクに流すバイパス油路と、戻り回路の圧力が予め設定されるバイパス設定圧以上のときに前記バイパス油路を開くバイパスバルブとを備える一方、オイルクーラー入口側設定圧は、前記バイパスバルブが開かない範囲でオイルクーラーの通過流量を最大にする圧力に設定されることを特徴とする請求項4に記載の油圧回路における冷却システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−168083(P2009−168083A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−5200(P2008−5200)
【出願日】平成20年1月15日(2008.1.15)
【出願人】(000190297)キャタピラージャパン株式会社 (1,189)
【Fターム(参考)】