説明

治療用の微振動装置

【課題】従来技術における欠点を解消したハンドヘルド型治療装置を提供する。
【解決手段】可聴音響音が付加された状態において、人間の身体を貫通するような動的な誘導磁力場及び電磁的且つ光学的なフォトニック光線場の両方を生成する治療用の微振動マッサージ装置が、細胞エネルギーの増大を誘発し、これによって、痛みを軽減又は除去する治療的な治癒効果を促進している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁場及びフォトニック光線場(photonic light beam field)を有し、且つ、音波が付与された状態において、微振動(micro-vibration)によるマッサージ動作を利用して細胞エネルギーの増大を誘発し、これにより、痛みの軽減と生体細胞内における治癒を提供する医療用の治療装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
血流を刺激することによって人体上の痛みを伴う領域をマッサージするための振動装置の使用法は、長い間、有益であると考えられてきた。痛みを緩和すると共に異常な組織を治癒するための(通常は、レーザービームを利用する)フォトニック光線治療(photonic light beam therapy)も使用されており、様々なレベルの成功を収めている。静的且つ脈動的な磁場治療も、多年にわたって世界中で使用されており、様々なレベルの成功を収めている。緊張を緩和すると共に人体の痛みを和らげるための(音楽を含む)音波も使用されてきた。しかしながら、上記の4種の技術の相乗作用による機能強化を実現する方式において、上記の4種のすべての技術の協働及び総合的な統合について開示又は示唆している従来の技術は存在していない。
【0003】
従来の技術は、患部組織に対する循環を刺激する振動を生成する電気駆動バイブレータ及びマッサージ器の使用法について開示している。又、当技術分野においては、骨の成長を促進するための振動及び衝撃装置についても知られている。例えば、ケネス ジェイ. マックレオド(Kenneth J. McLeod)による米国特許第5,273,028号は、その上部に人間が立つプレートを通じて垂直振動を伝えることによって生体内における骨の成長を刺激する装置について開示している。又、マックレオド(McLeod)による米国特許第5,103,806号、米国特許第5,376,065号、及び米国特許第5,191,880号は、骨に機械的な負荷を加えることにより、骨折した骨を含む骨組織の成長及び治癒を促進しつつ、骨減少症を防止する方法について特許請求を行っている。
【0004】
オルソン(Olson)による米国特許第6,245,006号は、確立された信頼性の高い技術として磁気治療について記述している。クレイツ(Kleitz)による米国特許第5,632,720号は、使用の際に人体から18インチ以内には近づかないモーター駆動の磁気マッサージの棒状の道具(wand)について記述している。従って、この道具は、人体との物理的な接触状態になる必要がない。この道具は、磁界強度が950〜1050ガウス(G)(1G=10-4T)の磁場を使用することにより、血流の増大を促進している。
【0005】
サリバン(Sullivan)による米国特許第6,602,275号は、炎症を軽減し、生体を取り囲む電磁エネルギー場を刺激し且つ再均衡させると共に、器官及び組織を解毒することにより、人間の治癒プロセスを刺激するための470ナノメートル(nm)、630ナノメートル(nm)、及び880ナノメートル(nm)の分散光子光波の使用法について開示している。
【0006】
チェスキ(Chesky)による米国特許第5,035,235号は、慢性的且つ鋭い痛みのための治療法としての音楽の音波の使用法について開示している。又、ダファ(Daffer)らによる米国特許第5,645,578号は、音楽の音波を利用した治療装置について記述している。
【0007】
従来の技術による装置の多くは、大きくて高価であり、且つ、数時間にわたって患者が装置上に横になることを必要としている場合がある。従来の技術による装置のいくつかは、ハンドヘルド型の装置ではあるが、主題となっている技術の中の1つ又は2つしか使用していない。例えば、ソウダ(Souder)による米国特許第6,001,055号及び米国特許第6,231,497号は、1つ又は複数の回転永久磁石及び振動マッサージ機能を有するハンドヘルド型装置について特許請求を行っている。従来の技術による装置には、適用時点から短時間(例えば、数秒)内において痛みの緩和を提供するハンドヘルド型装置における機械的な微振動技術、フォトニック技術、音響技術、及び磁気技術の使用法を利用又は示唆するものは存在していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、従来の技術は、本発明の実施例によって解決され得る多数の欠点を有している。本発明の実施例は、便利なハンドヘルド型装置内における技術の統合を利用することにより、前述の欠点及び短所を極小化(並びに、場合によっては、除去)している。臨床試験により、患者における実質的に即時の痛みの緩和が確認されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
従って、本発明の第1実施例は、痛み又はその他の苦痛を患っている人体の領域に対して好適に誘導可能又は適用可能である振動技術、フォトニック技術、磁気技術、及び音響技術の統合的な組み合わせを内蔵したハンドヘルド型の痛み緩和装置を有している。
【0010】
第1実施例においては、本装置は、微振動及び可聴信号を生成すると共に、1つ又は複数の永久磁石又は電磁石及び1つ又は複数の光源を駆動するモーターを有している。このモーターは、1つ又は複数の永久磁石又は電磁石によって生成される磁束を妨げないように、非常に小さな電磁場を生成しているという点が重要である。本装置のアクチュエータの端部が、痛み又は関係する苦痛を患っている身体の領域に接触した状態において(又は、当該身体の領域に近接した状態において)配置されている。臨床試験において、磁気技術、フォトニック技術、振動技術、及び音響技術の組み合わせが、非常に短時間において痛みの緩和を提供することが立証されている。
【0011】
本装置は、静止した、静的な、及び/又は複数の磁石を使用する磁気治療、並びに、磁場が存在しない状態で光線を使用するフォトニック治療、並びに、物理的なマッサージのための振動といったような定評のある分野において類を見ないものである。
【0012】
磁気治療は、数千年にわたって世界中において使用されてきた。中国、日本、ロシア、フランス、及び英国を含む国々が、この主題に関する多数の文献を作成している。世界中において、磁気治療は、治癒に至る安全な方法と考えられている。しかしながら、米国においては、磁気治療は、一般に、治癒に至る実行可能な方法であるとは考えられていない。但し、それにも拘わらず、米国内の医師の中には、骨折が癒える速度を増大させるための静的な磁石の使用法について報告している者も存在する。
【0013】
磁気技術が米国内において広範に使用されている1つの領域は、MRI(磁気共鳴映像:Magnetic Resonance Imaging)技術である。MRI装置は、数万ガウス(数万G)のレベルの磁場を生成し、異常な領域の画像又は写真を露光又は生成するべく、当該磁場を人体に対して適用している。MRIは、治療又は治癒のための療法として使用されてはいない。これとは対照的に、本発明の実施例は、10ガウス(G)未満の磁場を生成している。
【0014】
ジャスタ(Juster)らによる最近発行された米国特許第6,344,021号は、身体によるATP(アデノシン三リン酸:Adenosine Triposphate)の合成を促進することにより、磁気治療によって治癒が加速されることを開示している。ATPは、すべての細胞プロセスを刺激し、酸素を運ぶ血液の能力を向上させる燃料であると考えられている。それぞれの個々の細胞は、その核に正電荷を保持し、且つ、その外部膜に負電荷を保持している。正しく機能するために、細胞及び神経システムは、直流(DC)及びパルス化されたDC電気エネルギーに依存している。従って、生命は電気の流れなしには存在することができない。又、米国特許第6,344,021号の特許は、静的な磁気治療の場合には、患者が緩和を実感するまで長時間(例えば、数時間〜数日)が必要であることを明らかにしている。これに対して、本発明の実施例は、技術の特定の組み合わせを利用することにより、患部領域内の電気の流れを誘発している。広範な臨床試験によれば、患者の慢性的な痛みは、本発明の実施例による数秒〜数分の治療によって緩和されている。
【0015】
当技術分野においては、振動によるマッサージが、組織の機械的な刺激を提供し、患部領域に対する血流を増大させると共に痛みの緩和を高めることが周知である。
【0016】
レーザー光線は、負傷の治癒、水腫の軽減、及び手術後の痛みの緩和を含む様々な状態の治療のために、医療施設において普通に使用されている。光線は、状態及び特定のニーズに応じて組織の小さな領域又は大きな領域に適用されている。例えば、光線治療は、黄疸に苦しんでいる新生児に対して従来の医療病院環境において普通に使用されている。単一レーザー、複数レーザー、レーザーダイオード、及びレーザーアレイを使用することにより、光線治療が円滑に実行されている。シャンクス(Shanks)及びタセク(Tucek)による米国特許第6,746,473号は、連続ビームと、パルス化されたレーザー光のスポットを生成する別のビームとを提供する複数のレーザーダイオード源の使用法について開示している。
【0017】
音波は、人間の緊張を緩和すると共に人間を刺激するべく数世紀にわたって使用されている。この事実が、人類の誕生以来、音楽が人気を得ている理由の1つである。又、熱的及び非熱的な効果を生成するための治療的使用法において、超音波技術も周知である。
上記の目的及び利点、並びにその他の目的及び利点については、以下に更に詳しく説明されている構成及び動作の詳細内容並びに添付の特許請求の範囲を参照することにより、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施例の微振動装置の長さ方向に沿った断面図である。
【図1A】方向Aにおける断面を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例の磁石ホルダを駆動するモーターを示す図である。
【図2A】図2の磁石ホルダの端面図である。
【図3】本発明の第1実施例の1つの光源を具備する微振動装置に対して電力を供給するために使用される電気回路の回路図である。
【図3A】本発明の第1実施例の複数の光源を具備する微振動装置に対して電力を供給するために使用される電気回路の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
前述のような本発明の実施例の目的、特徴及び利点、並びにその他の目的、特徴及び利点については、添付の図面との関連において提示されている下記の詳細な説明を参照すれば明らかになるであろう。
【0020】
本発明の実施例による原理の理解を促進するために、以下、図面に示されている実施例を参照すると共に、特定の用語を使用することにより、これらの実施例について説明することとする。但し、これは、本発明の範囲の限定を意図しているものではないことを理解されたい。本開示内容に鑑み、当業者であれば通常想到するであろう本明細書に示されている本発明の特徴の任意の変形及び更なる変更、並びに、本明細書に示されている本発明の原理の任意の追加適用は、特許請求がなされている本発明の範囲内に属するものと見なすべきものである。
【0021】
本出願人は、様々な形態のエネルギーを人間又は動物に対して付与する小型の痛み緩和装置及び使用方法を開発している。本装置は、多次元の水平、垂直、及び回転の微振動を、身体の選択された領域(ひいては、生物学的細胞)に対して同時に提供している。尚、本明細書において使用されている「微振動」という用語は、均衡位置を中心とした高速の往復直線運動、軸を中心とした高速の対称的又は非対称的な軌道運動、並びに、物理学の分野における物理的な「振動」の既知の意味に準拠した任意のその他の適切な運動を意味している。又、微振動は、本装置が組織に接触した状態にて配置された際に、あらゆる方向において0.5ミリメートルを越えて組織を動かすことのない任意の機械的振動、フォトニック振動、磁気的振動、並びに、音波の振動又は音響的な振動であると考えることも可能である。
【0022】
本発明の第1実施例が図1〜図3に示されている。治療装置5は、モーターシャフト20に装着された磁石保持固定具15を有する電気モーター10を有している。磁石保持固定具15内の定位置には、永久磁石又は電磁石25が装着及び保持されている。永久磁石又は電磁石25は、オフセットが付与された方式においてモーターシャフト20に接続されているために、永久磁石又は電磁石25は、電気モーター10により、モーターシャフト20の中心線を中心として回転駆動される。その使用法に応じて、永久磁石又は電磁石25は、500〜50,000回転/分の一定の速度又は交互に変化する速度において回転することが可能である。理想的には、生成される磁場の強度は、10ガウス(G)未満である。1つ又は複数の永久磁石又は電磁石25によって生成される磁束を妨げることのないように、電気モーター10は、非常に小さな磁場のみを生成する必要があるという点が重要である。例えば、電気モーター10は、1つ又は複数の磁石25によって生成されるものの1%未満の強度を有する磁場又は電磁場を生成することが可能である。
【0023】
電気モーター10には、電気スイッチ35のターンオンに応答して電池30から電力が供給されている。図示のように、電池30からの正の電圧(+)は、導体40を通じて電気モーター10に供給されており、負の電圧(−)は、導体45、電池保持キャップ50、装置エンクロージャ55、スイッチ保持エンクロージャ60、エンクロージャ実施例65、及びモーター保持固定具70を通じて電気モーター10に供給されている。
【0024】
電球等の1つ又は複数の光源75によってフォトニック光が生成されている。同様に、レーザー又は発光ダイオードを使用することも可能である。光源75には、電気モーター10に類似した方式において電気エネルギーが供給されている。図1Aは、永久磁石又は電磁石25及び複数の光源75を詳細に示す断面端面図を示している。光は、350ナノメートル(nm)〜1100ナノメートル(nm)の範囲の光の波長を有する紫外線から赤外線までの範囲の広帯域の光スペクトルに属するものであってよく、光源75は、永久磁石又は電磁石25によって生成される磁場内に適用されている。
【0025】
永久磁石又は電磁石によって生成された合成磁場と光スペクトル内のフォトニック電磁場は、生体細胞内に大量の熱を生成するべきではない。従って、光学的な光スペクトル内のフォトニック電磁場は、連続照射によるものであるか又は光強度の振幅の大きさが上下に振動するように脈動するものであってもよい。更には、光学的な光スペクトル内のフォトニック電磁場は、広帯域の光スペクトル場内において、個別に脈動するか、又は上下に振動することによって強度振幅の大きさを変化させるか、又は間欠的となる30ナノメートル(nm)以下の幅を有する1つ又は複数の離散した光の狭い帯域を具備することが可能である。
【0026】
本発明の第1実施例の微振動マッサージは、磁石保持固定具15を回転させるべく電気モーター10を起動することによって生成されている。次いで、この物理的振動(この物理的振動は、本明細書において微振動と呼ばれている)が、モーター保持固定具70及びエンクロージャ実施例65を通じて転送されている。永久磁石又は電磁石25のモーターシャフト20に対するオフセットが付与された装着により、人間又は動物の感覚にとって微振動として解釈される振動慣性負荷が生成されている。エンクロージャ実施例65が人間又は動物の組織に接触した状態にて配置された際に、この微振動が上記の組織に対して転送されることになる。実際には、エンクロージャ実施例65が身体に接触した状態にて(又は、当該身体に近接した状態にて)配置されるに伴って、永久磁石又は電磁石25によって生成される磁場と、光源75によって生成される光学的スペクトル内のフォトニック電磁場とが、身体の細胞に対して転送(又は、当該身体の細胞によって吸収)されることになる。稼動する電気モーター10及び/又は固体音響生成装置(図示されてはいない)も、同様に身体によって吸収される可聴音響音を生成する。音響トランスデューサ又はボイスコイルスピーカー80が、電気モーター10に類似した方式において電気的に駆動されている。ボイスコイルスピーカー80は、前述のように、人間の細胞にとって刺激的であって痛みを和らげる音響音を生成している。
【0027】
図2及び図2Aは、電気モーター10と、磁石保持固定具15と、永久磁石又は電磁石25との間の関係を示している。基本的に、電源(例えば、電池30)が電気モーター10を駆動し、この電気モーター10が、磁石保持固定具15及び収容されている永久磁石又は電磁石25を回転させている。図3及び図3Aは、それぞれ、1つ又は複数の光源75を具備する本発明の第1実施例用の電気回路の回路図を示している。図3の回路図は、電源30、電気モーター10、光源75、及びオン/オフ用の電気スイッチ35を有している。図3Aの回路図は、電源30、電気モーター10、複数の光源75、及びオン/オフ用の電気スイッチ35を有している。
【0028】
単一回転磁石によって生成される小さな回転磁場は、光源75からの光の光子による刺激と協働し、細胞内に強化された電子の流れを生成することが判明している。このような相乗効果は、フォトニック刺激のみの場合と比べて、5〜10倍も痛みの除去速度を増大させている。
【0029】
以上、いくつかの実施例を参照し、本発明について詳述したが、添付の特許請求の範囲の請求項に記述及び規定されている本発明の範囲及び精神を逸脱することなしに、更なる変形及び変更が存在している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
痛みを緩和すると共に治療的な治癒効果を提供するハンドヘルド型治療装置において、
1つ又は複数の永久磁石又は電磁石と、
前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を回転駆動することによって生体組織を貫通する動的な磁場を生成するモーターと、
微振動を生成する手段と、
光学的光スペクトル内のフォトニック光照射野を生成する1つ又は複数の光源と、
可聴音響音を生成する手段とを有するハンドヘルド型治療装置。
【請求項2】
第1端部において前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石に接続され、且つ、第2端部において前記モーターに接続される回転シャフトを更に有しており、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石は、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を回転させることによって生成される前記磁場が、前記磁場の中心線が前記回転シャフトの中心線に対して平行に延びているような移動する円形の磁場パターンを有するように、オフセットが付与された位置において前記シャフトに接続されている請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記1つ又は複数の光源は、紫外線から赤外線までの範囲の広帯域の光スペクトル内のフォトニック光照射野を生成する請求項1記載の装置。
【請求項4】
光の波長は、350ナノメートル〜1100ナノメートルの範囲である請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記微振動を生成する手段は、前記装置に接触した際に、接触状態にある身体又は表面があらゆる方向において距離にして0.5ミリメートルを上回って動かないように、微振動を生成する請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記微振動を生成する手段は、前記装置が人間又は動物の身体に接触した状態にて配置された際に人間又は動物の感覚にとって振動として解釈される振動慣性負荷を生成するために前記シャフトに装着された前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石の回転である請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記磁場及び前記フォトニック光照射野は、生体細胞又は組織内に大量の熱を生成しない請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記磁場は、磁場の強度が10ガウスを上回っていない請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記磁場は、500〜50,000回転/分の交互に変化する速度又は一定の速度において前記永久磁石を回転させることによって生成される請求項1記載の装置。
【請求項10】
前記光学的光スペクトル内の前記フォトニック電磁場は、連続照射によるものであるか又は光強度の振幅が上下に振動するように脈動的なものであってよい請求項1記載の装置。
【請求項11】
前記光学的光スペクトル内の前記フォトニック光照射野は、広帯域の光スペクトル場内において、個別に脈動するか、又は上下に振動することによって強度振幅を変化させるか、又は間欠的となる30ナノメートル以下の幅を有する1つ又は複数の離散した光の狭い帯域を具備することが可能である請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記可聴音響音は、人間の感覚において、緊張を緩和し、且つ、痛みを和らげるものである請求項1記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、細胞エネルギーの変化を誘発する微振動的刺激、電磁気的刺激、フォトニック刺激、及び生化学的刺激を生成する請求項1記載の装置。
【請求項14】
前記磁場は、生体内の細胞エネルギーを変化させる請求項1記載の装置。
【請求項15】
磁気的技術、フォトニック技術、振動的技術、及び音響的音波技術の組み合わせは、結果的に、5分未満における痛みの軽減をもたらす請求項1記載の装置。
【請求項16】
前記微振動を生成すると共に可聴音響音を生成する手段は、前記モーター及び/又はスピーカーである請求項1記載の装置。
【請求項17】
前記モーターは、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石の回転によって生成される前記動的な磁場を妨げることのない磁場又は電磁場を生成する請求項1記載の装置。
【請求項18】
前記モーターは、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石の回転によって生成される動的な磁場の1%を上回る磁場又は電磁場を生成しない請求項1記載の装置。
【請求項19】
痛みを緩和すると共に治療的な治癒効果を提供するハンドヘルド型治療装置において、
1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を回転させることにより、磁場、微振動、及び可聴音響音を生成するモーターと、
前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を前記モーターに接続するためのシャフトであって、前記1つ又は複数の磁石又は電磁石は、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石が前記シャフトの中心線を中心として回転するようにオフセットが付与された方式において前記シャフトに接続されているシャフトと、
光学的光スペクトル内のフォトニック光照射野を生成する1つ又は複数の光源とを有するハンドヘルド型治療装置。
【請求項20】
前記磁場は、前記磁場の中心線が、回転する前記シャフトの中心線に対して平行に延びているような、移動する磁場パターンを有する請求項19記載の装置。
【請求項21】
前記1つ又は複数の光源は、紫外線から赤外線までの範囲の広帯域の光スペクトル内のフォトニック光照射野を生成する請求項19記載の装置。
【請求項22】
光の波長は、350ナノメートル〜1100ナノメートルの範囲である請求項21記載の装置。
【請求項23】
前記モーターは、前記装置に接触した際に、接触状態にある身体又は表面があらゆる方向において距離にして0.5ミリメートルを上回って動かないように、微振動を生成する請求項19記載の装置。
【請求項24】
前記微振動は、前記装置が人間又は動物の身体に接触した状態にて配置された際に人間又は動物の感覚にとって振動として解釈される振動慣性負荷を生成するために前記シャフトに装着された前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を駆動している前記モーターによって生成される請求項19記載の装置。
【請求項25】
前記磁場及び光学的な前記フォトニック光照射野は、生体細胞又は組織内に大量の熱を生成しない請求項19記載の装置。
【請求項26】
前記磁場は、10ガウスを上回っていない請求項19記載の装置。
【請求項27】
前記磁場は、500〜50,000回転/分の交互に変化する速度又は一定の速度において前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を回転させることによって生成される請求項19記載の装置。
【請求項28】
前記光学的光スペクトル内の前記フォトニック光照射野は、連続照射によるものであるか又は光強度の振幅の大きさが上下に振動するように脈動的なものであってよい請求項19記載の装置。
【請求項29】
前記光学的光スペクトル内の前記フォトニック光照射野は、広帯域の光スペクトル場内において、個別に脈動するか、又は上下に振動することによって強度振幅を変化させるか、又は間欠的となる30ナノメートル以下の幅を有する1つ又は複数の離散した光の狭い帯域を具備することが可能である請求項19記載の装置。
【請求項30】
前記装置は、細胞エネルギーの変化を誘発する振動的刺激、磁気的刺激、フォトニック刺激、及び生化学的刺激を生成する請求項19記載の装置。
【請求項31】
前記磁場は、生体内の細胞エネルギーを変化させる請求項19記載の装置。
【請求項32】
微振動的技術、磁気的技術、フォトニック技術、並びに可聴及び/又は音響的音波技術の特定の統合が、5分未満における痛みの軽減を生成する請求項19記載の装置。
【請求項33】
前記モーターは、前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石によって生成される前記磁場を妨げない磁場又は電磁場を生成する請求項19記載の装置。
【請求項34】
前記モーターは、回転する前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石によって生成される動的な前記磁場の1%を上回る磁場又は電磁場を生成しない請求項19記載の装置。
【請求項35】
ハンドヘルド型装置によって痛みの緩和を実現する方法において、
1つ又は複数の永久磁石又は電磁石を回転させて磁場を生成するステップであって、前記磁場は、前記磁場の中心線が前記1つ又は複数の永久磁石又は電磁石をモーターに装着している回転シャフトの中心線に対して平行に延びているような、移動する円形の磁場パターンを有しているステップと、
光学的光スペクトル内のフォトニック光照射野を生成するステップにおいて、前記フォトニック照射野は、前記磁場内に適用されるステップと、
微振動を生成するステップと、
可聴音響音を生成するステップと、
人間又は動物の身体上の痛みの領域に接触した状態において、又は、前記痛みの領域に近接した状態において前記ハンドヘルド型装置を配置するステップとを有する方法。
【請求項36】
350ナノメートル〜1100ナノメートルの範囲の光の波長を生成するステップを更に有する請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記装置に接触した際に、接触状態にある身体又は表面があらゆる方向において距離にして0.5ミリメートルを上回って動かないように、微振動を生成するステップを更に有する請求項35記載の方法。
【請求項38】
生体細胞又は組織内に大量の熱が形成されないように、前記磁場及び光学的な前記フォトニック光照射野及び前記微振動を生成するステップを更に有する請求項35記載の方法。
【請求項39】
前記永久磁石を500〜50,000回転/分の交互に変化する速度又は一定の速度にて回転させることにより、前記磁場を生成するステップを更に有する請求項35記載の方法。
【請求項40】
広帯域の光スペクトル場内において、個別に脈動するか、又は上下に振動することによって強度振幅の大きさを変化させるか、又は間欠的となる30ナノメートル以下の幅を有する1つ又は複数の離散した光の狭い帯域を具備する前記光学的光スペクトル内の前記フォトニック光照射野を生成するステップを更に有する請求項35記載の方法。
【請求項41】
微振動及び可聴音響音を生成するステップは、前記モーター及び/又はスピーカーによって実現される請求項35記載の方法。
【請求項42】
前記モーターは、前記1つ又は複数の回転する永久磁石又は電磁石によって生成される動的な前記磁場の1%を上回る磁場又は電磁場を生成しない請求項35記載の方法。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図2A】
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【図3】
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【図3A】
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【公開番号】特開2011−245344(P2011−245344A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177065(P2011−177065)
【出願日】平成23年8月12日(2011.8.12)
【分割の表示】特願2008−509988(P2008−509988)の分割
【原出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(507363886)
【出願人】(507363912)
【Fターム(参考)】