説明

注文情報出力装置、注文情報出力システム、注文情報出力方法およびプログラム

【課題】注文された商品を効率良く識別する。
【解決手段】キッチンプリンタ300は、複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶し、ハンディターミナル500から入力された商品の品名を含む注文情報が送信されると、注文情報に含まれる品名とあらかじめ対応付けられている音情報を選択し、選択した音情報に応じた音をキッチンプリンタ300の外部へ出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文された情報を出力する注文情報出力装置、注文情報出力システム、注文情報出力方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、飲食店において、客から受けた注文を厨房にいる店員に知らせるために、客から商品の注文を受けた店員が、当該商品の品名や個数を注文情報としてハンディターミナル(以下、注文端末と称する)にその場で入力し、その入力された注文情報が厨房に設置されているキッチンプリンタへ送信されるといったシステムが利用される場面が増えてきている(例えば、特許文献1参照。)。そして、キッチンプリンタにて受信された注文情報が印刷されることにより、厨房にいる店員がその印刷されたオーダー表を確認すれば、注文された商品の品名や個数を認識することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−339261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、料理などは厨房で作り、一方、飲み物やデザートはフロアで作る飲食店である場合、キッチンプリンタから出力されたオーダー表を見て確認しないと、どちらで作る商品なのかを認識することができないという問題点がある。つまり、キッチンプリンタからオーダー表が出力された時点では、厨房にいる店員とフロアにある店員とのどちらが確認するのが適しているのかを判断することができず、場合によっては、無駄な確認の手間がかかってしまうという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、上述した課題を解決する注文情報出力装置、注文情報出力システム、注文情報出力方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の注文情報出力装置は、
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置であって、
複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部にて、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名と対応付けられている音情報を選択する音情報選択部と、
前記音情報選択部が選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する音出力部とを有する。
【0007】
また、本発明の注文情報出力システムは、
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムであって、
前記注文情報出力装置は、
複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部にて、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名と対応付けられている音情報を選択する音情報選択部と、
前記音情報選択部が選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する音出力部とを有することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の注文情報出力システムは、
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムであって、
前記注文端末は、複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音源データとをそれぞれ対応付けて記憶し、前記品名が入力されると、該入力された品名と対応付けられている音源データと該品名とを前記注文情報に含めて前記注文情報出力装置へ送信し、
前記注文情報出力装置は、前記注文端末から送信されてきた音源データを再生することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の注文情報出力方法は、
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムにおける注文情報出力方法であって、
前記注文情報出力装置が、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名とあらかじめ対応付けられている音情報を選択する処理と、
前記注文情報出力装置が、前記選択した音情報に応じた音を前記注文情報出力装置の外部へ出力する処理とを行う。
【0010】
また、本発明のプログラムは、
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置に実行させるためのプログラムであって、
前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名とあらかじめ対応付けられている音情報を選択する手順と、
前記選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0011】
以上説明したように、本発明においては、注文された商品を効率良く識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の注文情報出力システムの形態の一例を示す図である。
【図2】図1に示したキッチンプリンタの内部構成の一例を示す図である。
【図3】図2に示した記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。
【図4】図2に示した記憶部に記憶されている情報の他の例を示す図である。
【図5】本形態における注文情報出力方法を説明するためのシーケンス図である。
【図6】本形態における注文情報出力方法を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の注文情報出力システムの形態の一例を示す図である。
【0015】
本形態は図1に示すように、POS端末100と、コントローラ200と、キッチンプリンタ300と、無線通信ユニット400と、ハンディターミナル500と、有線LAN600とから構成されている。なお、本システムは、飲食店内に設置されている。
【0016】
POS端末100は、客が会計する際のチェックアウトカウンタに設置される会計装置である。
【0017】
コントローラ200は、本システム全体を制御する制御装置である。
【0018】
キッチンプリンタ300は、ハンディターミナル500から送信されてきた、客から注文された商品の品名と商品の個数とを含む注文情報を印刷して出力する注文情報出力装置である。
【0019】
無線通信ユニット400は、ハンディターミナル500との間で送受信される無線信号を終端し、当該無線信号と有線LAN600への有線信号との変換を行う。
【0020】
ハンディターミナル500は、客の注文を取る店員が所持する注文端末であり、客が注文した商品の品名と商品の個数との入力を受け付ける。また、ハンディターミナル500は、入力された商品の品名と商品の個数とを注文情報として、無線通信ユニット400を介してキッチンプリンタ300へ送信する。このとき、注文情報を電気信号として送受信できる形式(符号)へ変換して送信することは言うまでもない。なお、注文情報に含まれる商品の品名は、後述するメニューコードであっても良い。また、ハンディターミナル500は、飲食店にて注文可能な複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音源データとをそれぞれ対応付けて記憶し、商品の品名が入力されると、入力された品名と対応付けられている音源データと品名とを注文情報に含めて無線通信ユニット400を介してキッチンプリンタ300へ送信するものであっても良い。
【0021】
有線LAN(Local Area Network)600は、POS端末100と、コントローラ200と、キッチンプリンタ300と、無線通信ユニット400とを互いに接続する通信回線(ネットワーク)である。
【0022】
図2は、図1に示したキッチンプリンタ300の内部構成の一例を示す図である。
【0023】
図1に示したキッチンプリンタ300には図2に示すように、記憶部310と、音情報選択部320と、音出力部330とが設けられている。なお、図2には、図1に示したキッチンプリンタ300が具備する構成要素のうち、本発明に係わる要素のみを示した。したがって、一般的なキッチンプリンタに具備されている注文情報(注文した商品の品名やその個数)を印刷する印刷部等も具備していることは言うまでもないが、そのような印刷部等は図2には示していない。
【0024】
記憶部310は、当該飲食店にて注文可能な複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0025】
図3は、図2に示した記憶部310に記憶されている情報の第1の例を示す図である。
【0026】
図2に示した記憶部310には図3に示すように、商品の品名と、その品名それぞれに対応する複数の音情報とがそれぞれ対応付けられている。
【0027】
例えば図3に示すように、品名が「野菜サンド」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「野菜サンド」である場合、その音情報は「A」であることを示している。また、品名が「ハムサンド」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「ハムサンド」である場合、その音情報は「B」であることを示している。また、品名が「カツサンド」と音情報が「C」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「カツサンド」である場合、その音情報は「C」であることを示している。また、品名が「オレンジジュース」と音情報が「D」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「オレンジジュース」である場合、その音情報は「D」であることを示している。また、品名が「レモンジュース」と音情報が「E」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「レモンジュース」である場合、その音情報は「E」であることを示している。また、品名が「ビール」と音情報が「F」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「ビール」である場合、その音情報は「F」であることを示している。
【0028】
また、記憶部310は、当該飲食店にて注文可能な複数の商品の品名と、その商品を複数のグループにあらかじめ分けたグループそれぞれのグループ名とを対応付けて記憶し、さらに、その複数のグループと、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶するものであっても良い。
【0029】
図4は、図2に示した記憶部310に記憶されている情報の第2の例を示す図である。
【0030】
図2に示した記憶部310には図4に示すように、商品の品名と、それら品名を複数のグループに分けて、そのグループ名とが対応付けられ、さらに、複数のグループ名それぞれと、複数の音情報とがそれぞれ対応付けられている。このグループ分けは、当該商品を作る場所に応じてあらかじめ分けられている。例えば、厨房で作るもの(料理等)とフロアで作るもの(飲み物等)との2つに分けられている。
【0031】
例えば図3に示すように、品名が「野菜サンド」とグループ名が「G01」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「野菜サンド」である場合、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、品名が「ハムサンド」とグループ名が「G01」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「ハムサンド」である場合、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、品名が「カツサンド」とグループ名が「G01」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「カツサンド」である場合、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、品名が「オレンジジュース」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「オレンジジュース」である場合、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。また、品名が「レモンジュース」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「レモンジュース」である場合、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。また、品名が「ビール」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名が「ビール」である場合、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。
【0032】
なお、図4に示したように、商品がグループ名「G01」に属していれば、その音情報は「A」であり、また商品がグループ名「G02」に属していれば、その音情報は「B」である。
【0033】
さらに、記憶部310は、商品それぞれにあらかじめ付与されたメニューコードや単価、その商品を調理する(作る)調理部門も対応付けられて記憶しているものであっても良い。
【0034】
図5は、図2に示した記憶部310に記憶されている情報の第3の例を示す図である。
【0035】
図2に示した記憶部310には図5に示すように、商品にあらかじめ付与されたメニューコードと、商品の品名と、当該商品の単価と、その商品を調理する(作る)調理部門と、複数のグループ名と、複数の音情報とがそれぞれ対応付けられている。
【0036】
例えば図5に示すように、メニューコードが「001」と品名が「野菜サンド」と単価が「500」と調理部門が「1」とグループ名が「G01」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「001」である場合、その商品の品名は「野菜サンド」であり、単価は500円であり、調理部門は「1」であり、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、メニューコードが「002」と品名が「ハムサンド」と単価が「600」と調理部門が「1」とグループ名が「G01」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「002」である場合、その商品の品名は「ハムサンド」であり、単価は600円であり、調理部門は「1」であり、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、メニューコードが「003」と品名が「カツサンド」と単価が「650」と調理部門が「1」とグループ名が「G01」と音情報が「A」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「003」である場合、その商品の品名は「カツサンド」であり、単価は650円であり、調理部門は「1」であり、その商品は「G01」というグループに属し、音情報は「A」であることを示している。また、メニューコードが「201」と品名が「オレンジジュース」と単価が「400」と調理部門が「2」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「201」である場合、その商品の品名は「オレンジジュース」であり、単価は400円であり、調理部門は「2」であり、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。また、メニューコードが「202」と品名が「レモンジュース」と単価が「450」と調理部門が「2」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「202」である場合、その商品の品名は「レモンジュース」であり、単価は450円であり、調理部門は「2」であり、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。また、メニューコードが「301」と品名が「ビール」と単価が「800」と調理部門が「2」とグループ名が「G02」と音情報が「B」とが対応付けられて記憶されている。これは、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品のメニューコードが「301」である場合、その商品の品名は「ビール」であり、単価は800円であり、調理部門は「2」であり、その商品は「G02」というグループに属し、音情報は「B」であることを示している。
【0037】
図5のように、商品のメニューコードが記憶部310に記憶されている場合、ハンディターミナル500から送信されてくる注文情報には、品名の代わりにメニューコードが含まれていても、キッチンプリンタ300にてその商品の品名を識別することができる。
【0038】
なお、図5に示したように、商品がグループ名「G01」に属していれば、調理部門は「1」であり、その音情報は「A」である。また、商品がグループ名「G02」に属していれば、調理部門は「2」であり、その音情報は「B」である。
【0039】
また、記憶部310は、複数の音情報として、互いに異なる複数の周波数を記憶していても良い。
【0040】
また、記憶部310は、複数の音情報として、互いに異なる複数のメロディを示すメロディ情報を記憶していても良い。
【0041】
また、記憶部310は、複数の音情報として、互いに異なる複数の出力パターンを示す出力パターン情報を記憶していても良い。
【0042】
また、音情報選択部320は、ハンディターミナル500から送信されてきた注文情報に含まれる商品の品名と、記憶部310にて対応付けられている音情報を選択する。
【0043】
図3に示した例を用いて説明すると、例えば、注文情報に含まれる品名が「野菜サンド」である場合、音情報選択部320は、音情報「A」を選択する。また、注文情報に含まれる品名が「ハムサンド」である場合、音情報選択部320は、音情報「B」を選択する。また、注文情報に含まれる品名が「カツサンド」である場合、音情報選択部320は、音情報「C」を選択する。また、注文情報に含まれる品名が「オレンジジュース」である場合、音情報選択部320は、音情報「D」を選択する。また、注文情報に含まれる品名が「レモンジュース」である場合、音情報選択部320は、音情報「E」を選択する。また、注文情報に含まれる品名が「ビール」である場合、音情報選択部320は、音情報「F」を選択する。
【0044】
音出力部330は、音情報選択部320が選択した音情報(上述した周波数、メロディ情報や出力パターン等)に応じた音をキッチンプリンタ300の外部へ出力する。ここで、音情報選択部320が選択した音情報と、当該音情報に応じた音そのもの(音源)とは、あらかじめ対応付けられており、記憶部310等に音源のデジタルデータが記憶されているものであっても良い。例えば、音出力部330は、スピーカー等で実現される。
【0045】
また、ハンディターミナル500から送信されてくる注文情報に、商品の品名とともに、音源のデジタルデータが含まれているものであっても良い。その場合、音出力部330は、ハンディターミナル500から送信されてきた音源のデジタルデータを再生(出力)する。
【0046】
以下に、本形態における注文情報出力方法について説明する。
【0047】
図5は、本形態における注文情報出力方法を説明するためのシーケンス図である。
【0048】
まず、店員が客から注文された商品の品名またはメニューコードと個数とをハンディターミナル500に入力すると、その入力がハンディターミナル500にて受け付けられ(ステップS1)、それらの情報が注文情報として無線通信ユニット400を介してキッチンプリンタ300へ送信される(ステップS2)。
【0049】
ハンディターミナル500から送信された注文情報がキッチンプリンタ300にて受信されると(ステップS3)、記憶部310にて当該注文情報に含まれる品名と対応付けられている音情報が音情報選択部320によって選択される(ステップS4)。
【0050】
そして、音情報選択部320によって選択された音情報に応じた音が音出力部330からキッチンプリンタ300の外部へ出力される(ステップS5)。
【0051】
このように、音によりフロア側と、厨房側とのどちらにオーダーが入ったかを判断するでき、わざわざオーダー内容をフロア側と、厨房側とのどちらも確認する必要がなくなる。そのため無駄な動作がなくなり、効率よい運営が可能となる。
【0052】
なお、本発明は、注文情報出力装置として、図1に示したキッチンプリンタ300以外の装置、例えば、注文情報を表示して出力するキッチンディスプレイに適用できることは言うまでもない。
【0053】
また、上述したような厨房とフロアといった2つの場所(調理部門)に応じたものだけではなく、3つ以上の場所(調理部門)で1つのキッチンプリンタを共用する場合にも適用できる。
【0054】
上述したキッチンプリンタ300に設けられた各構成要素が行う処理は、目的に応じてそれぞれ作製された論理回路で行うようにしても良い。また、処理内容を記述したプログラムをキッチンプリンタ300にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをキッチンプリンタ300に読み込ませ、実行するものであっても良い。キッチンプリンタ300にて読取可能な記録媒体とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、キッチンプリンタ300に内蔵されたROM、RAM等のメモリやHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、キッチンプリンタ300に設けられたCPU(不図示)にて読み込まれ、CPUの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。ここで、CPUは、プログラムが記録された記録媒体から読み込まれたプログラムを実行するコンピュータとして動作するものである。
【符号の説明】
【0055】
100 POS端末
200 コントローラ
300 キッチンプリンタ
310 記憶部
320 グループ判断部
330 音情報選択部
340 音出力部
400 無線通信ユニット
500 ハンディターミナル
600 有線LAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置であって、
複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部にて、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名と対応付けられている音情報を選択する音情報選択部と、
前記音情報選択部が選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する音出力部とを有する注文情報出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の注文情報出力装置において、
前記記憶部は、前記複数の音情報として互いに異なる複数の周波数を記憶し、
前記音出力部は、前記周波数に応じた音を出力することを特徴とする注文情報出力装置。
【請求項3】
請求項1に記載の注文情報出力装置において、
前記記憶部は、前記複数の音情報として互いに異なる複数のメロディを示すメロディ情報を記憶し、
前記音出力部は、前記メロディ情報に応じたメロディを出力することを特徴とする注文情報出力装置。
【請求項4】
請求項1に記載の注文情報出力装置において、
前記記憶部は、前記複数の音情報として互いに異なる複数の出力パターンを示す出力パターン情報を記憶し、
前記音出力部は、前記出力パターン情報に応じた出力パターンで前記音を出力することを特徴とする注文情報出力装置。
【請求項5】
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムにおいて、
前記注文情報出力装置は、
複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音をそれぞれ示す複数の音情報とをそれぞれ対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶部にて、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名と対応付けられている音情報を選択する音情報選択部と、
前記音情報選択部が選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する音出力部とを有することを特徴とする注文情報出力システム。
【請求項6】
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムにおいて、
前記注文端末は、複数の商品の品名と、あらかじめ設定された互いに異なる複数の種類の音源データとをそれぞれ対応付けて記憶し、前記品名が入力されると、該入力された品名と対応付けられている音源データと該品名とを前記注文情報に含めて前記注文情報出力装置へ送信し、
前記注文情報出力装置は、前記注文端末から送信されてきた音源データを再生することを特徴とする注文情報出力システム。
【請求項7】
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末と、該注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置とから構成される注文情報出力システムにおける注文情報出力方法であって、
前記注文情報出力装置が、前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名とあらかじめ対応付けられている音情報を選択する処理と、
前記注文情報出力装置が、前記選択した音情報に応じた音を前記注文情報出力装置の外部へ出力する処理とを行う注文情報出力方法。
【請求項8】
入力された商品の品名を含む注文情報を送信する注文端末から送信されてきた注文情報を印刷または表示して出力する注文情報出力装置に、
前記注文端末から送信されてきた注文情報に含まれる品名とあらかじめ対応付けられている音情報を選択する手順と、
前記選択した音情報に応じた音を当該注文情報出力装置の外部へ出力する手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−164843(P2011−164843A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25576(P2010−25576)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】