説明

洋服の防虫袋

【課題】 虫は防虫袋の開口部から侵入し、洋服は虫に喰われてしまう。
又、袋そのものも喰い破られ洋服が被害を受けるという問題点がある。
【解決手段】 洋服を掛けるハンガーフックを、ファスナーに設けられた二つのスライダーで左右から挟み連結し、開口部を隙間なく閉じることのできる洋服の防虫袋を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋服を虫喰いの害から守るための防虫袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
主にクリーニング業界と防虫剤メーカーより市販されているポリエチレン製フィルムとポリエチレン製不織布とで作られた袋で防虫袋(以下「袋」という)で防虫を謳った袋がある。
これらの袋は開口部が開いたままで閉じられる構造になっていない。又、薄くて軟らかいフィルムのため袋そのものを虫に食い破られてしまう。これらの袋に洋服を保管していても保管中に虫に喰われることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
虫は袋の開口部から侵入し、洋服は虫に喰われてしまう。又、袋そのものも喰い破られ洋服が被害を受けるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は洋服を掛けるハンガーフックを、ファスナーに設けられた二つのスライダーで左右から挟み連結し、開口部を隙間なく閉じることのできる洋服の防虫袋を提供することにより、上記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明の袋は、虫は開口部から出入りすることは出来ない。又、虫が袋を喰い破れない丈夫なフィルムを使用することにより、袋を閉じている間は虫は外部から容易に袋内に入れない。この袋は虫の侵入に備えガードを堅くした点において優れ、洋服はこれまで以上に虫喰いの害から保護される。又、袋を両開きできるため、製作の過程で作業も軽減され、又、この構造から洋服を保管する際の作業が手軽になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の袋は、図1に示されるように、ハンガーのフックをファスナーに設けられた波状引手付スライダーとC型パイプ付スライダー(以下「二つのスライダー」という)で左右から挟み連結すると、ハンガーフックの周りはほとんど隙間なく閉じることが出来る。
【実施例】
【0007】
ハンガーフックを二つのスライダーで左右から挟み連結するには、図2に示されるようにスライダーの引手は波状の引手とし、素材は弾力のある合成樹脂または金属板を使用する。一方のスライダーは図3に示されるような背中合せのC型パイプをスライダーの上に設け、パイプ内部の入口部分には突起を設け、その上に従来の引手を設ける。
【0008】
図1に示されるように二つのスライダーでハンガーフックを左右から挟み、図2の波状の引き手を指で摘みながら図3のC型パイプ付きスライダーのパイプ内に挿入し、摘みを離すと波状の凹んだ部分に突起が噛み合い、左右のスライダーはハンガーフックを挟んだ状態で連結する。
【0009】
ハンガーフックの芯の太い細いに拘らず、図2の引き手の波状の範囲内で突起と噛み合い連結することができる。
【0010】
分離するときは、図2の引き手の摘みを指で摘めば歯止めははずれ分離される。あとはファスナーを開いて洋服を出すことができる。
【0011】
図4に示されるように図は袋を閉じた図で袋の片方は肩口より底辺部までマチを設け、その他の側縁部は一本のファスナーに二つのスライダーを設け、ハンガーフックを左右から挟み連結する。こうすることにより、袋は隙間なく閉じることができる。
【0012】
図5は袋を用いた図で、洋服を仕舞う時は、ハンガーに掛けた洋服を袋の片方に置き、一方の袋を洋服にかぶせ、ファスナーを閉じながら二つのスライダーが夫夫ハンガーフックに達した所で連結する。袋が両開きなので仕舞い易く、作業はテーブルや台の上で行うと作業がし易い。
【0013】
袋の素材はポリエチレン製フィルム、軟質のポリプロピレン製フィルム、ビニール、紙等を用い、虫が喰い破れない丈夫なフィルムを使用する。
【0014】
袋内の通気はファスナーの縫い代で通気のある網状または織の生地を使用する。
【0015】
袋内上部に防虫剤、防カビ剤、乾燥剤を入れる内ポケットをつける。
【0016】
図6に示されるようにこの袋の底辺部に取手をつけるとテーラーバッグとして使用でき、その後は防虫袋として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本件発明のハンガーフックを二つのスライダーで左右から挟み連結した概略図
【図2】波状引手付スライダーの斜視図
【図3】C型パイプ付スライダーの斜視図
【図4】防虫袋の姿図
【図5】防虫袋展開図
【図6】テーラーバッグ取手の概略図
【符号の説明】
【0018】
1.ハンガーフック
2.防虫袋フィルム
3.ファスナー
4.マチ
5.波状引手付スライダー
6.波状引手
7.摘まみ
8.C型パイプ付スライダー
9.突起
10.引手
11.内ポケット
12.取手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋服を掛けるハンガーフックを、ファスナーに設けられた二つのスライダーで左右から挟み連結し、開口部を隙間なく閉じることのできる洋服の防虫袋。
【請求項2】
袋を両開きできる洋服の防虫袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−112507(P2007−112507A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−333370(P2005−333370)
【出願日】平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願人】(597136364)
【出願人】(597136375)
【Fターム(参考)】