説明

洋菓子

【課題】 卵アレルギーの人が洋菓子を食べられないという問題を解決すること。
【解決手段】 鶏卵の代わりに鶉卵を洋菓子の材料として用いることにより、この課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋菓子に関するものであり、洋菓子の材料として通常の鶏卵の代わりに鶉卵を材料として用いることによって、卵アレルギーを持つ人でもアレルギー反応を起こすことなく食することが出来るようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、価格や流通の面で有利なことから洋菓子の材料としては鶏卵が一般的である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、鶏卵には体質によってはアレルギー反応を起こす場合があり、そのような体質の人には鶏卵を材料とした洋菓子を食べることが出来ない。本発明は、このような卵アレルギー体質の人が洋菓子を食べられないという問題を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するための請求項1の発明は、通常スポンジケーキの材料として利用する鶏卵の代わりに、同量の鶉卵を材料として用いたスポンジケーキである。通常の鶏卵より人体への親和性を持つ蛋白質を持つ鶉卵を利用することにより、卵アレルギー体質の人のアレルギーが発症する確率を減らすことが出来る。
【0005】
この課題を解決するための請求項2の発明は、通常焼き菓子(クッキー、タルト、マドレーヌ、フィナンセ等)の材料として利用する鶏卵の代わりに、同量の鶉卵を材料として用いた焼き菓子である。通常の鶏卵より人体への親和性を持つ蛋白質を持つ鶉卵を利用することにより、卵アレルギー体質の人のアレルギーが発症する確率を減らすことが出来る。
【0006】
この課題を解決するための請求項3の発明は、生菓子(ムースケーキ、カスタードクリーム等)の材料として利用する鶏卵の代わりに、同量の鶉卵を材料として用いた生菓子である。通常の鶏卵より人体への親和性を持つ蛋白質を持つ鶉卵を利用することにより、卵アレルギー体質の人のアレルギーが発症する確率を減らすことが出来る。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、通常の鶏卵にアレルギーを持つ人でも、大部分の人がアレルギーを気にすることなく洋菓子を食べることが出来る。
【実施例】
【0008】
以下の材料を準備する。
・スポンジケーキ用直径18センチ丸型を2台分
・鶉の卵(全卵):300g
・グラニュー糖 :180g
・薄力粉 :180g
・無塩バター :40g(湯煎で溶かして溶かしバターにしておく)
注)乳製品にアレルギーがある場合は同量の植物性マーガリン・サラダオイルでも可
【0009】
ボウルに鶉の卵(全卵)と砂糖を入れリボン状になるまで泡立てる。卵の温度が冷蔵庫などで下がり過ぎている時はボウルを湯煎にかけて人肌くらいまで暖めながら泡立てる。これを(1)とする。
【0010】
良くふるっておいた小麦粉を(1)の表面全体に散らしながら入れ、泡立器で生地を底の方から救い上げる様にして混ぜる。大体混ざったら、ゴムベラに持ち替えて底のほうがムラにならないように気をつけて切るように混ぜる。このとき、混ぜすぎて泡をつぶさない様にする。これを(2)とする。
【0011】
50℃〜60℃に暖めておいた溶かしバターに(2)の生地を少量入れて混ぜ合わせ、それを生地の全体にかかるように入れ(2)と同じように混ぜる。このとき、溶かしバターを直接生地に入れると混ざりにくいので注意すること。これを(3)とする。
【0012】
準備しておいた型に(3)を流しいれる。ボウルの最後のほうの生地は泡がつぶれて重くなっているので型の周囲近くに入れる。型の2/3位までの方が焼きやすい、多く入れると時間がかかり中まで火が通りにくい。
【0013】
180℃のオーブンで25〜30分焼く。こんがり焼き色がつくまで焼き、周囲が少し縮んで中央を押してみて弾力があれば焼き上がり。型からはずして金網の上で冷やす。
【産業上の利用可能性】
本発明に係わる洋菓子は、工業的に量産することも可能であるため、産業上の利用可能性を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏卵の代わりに鶉卵を材料として用いることを特徴とするスポンジケーキ。
【請求項2】
鶏卵の代わりに鶉卵を材料として用いることを特徴とする焼き菓子。
【請求項3】
鶏卵の代わりに鶉卵を材料として用いることを特徴とする生菓子。

【公開番号】特開2008−167725(P2008−167725A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24844(P2007−24844)
【出願日】平成19年1月5日(2007.1.5)
【出願人】(507036326)
【Fターム(参考)】