説明

洗浄剤組成物

【課題】効率的に有機過酸が生成される漂白性能に優れた、洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】(a)無機過酸化物、(b)特定のアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤、及び、(d)炭素数4〜20のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテル5質量%超〜35質量%を含有する洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
無機過酸化物を含む洗浄剤組成物に漂白活性化剤を添加し、洗浄中に有機過酸を発生させて洗浄性能を向上させることが、従来提案されている。例えば、特許文献1には、過酸化水素を含有する固形状漂白剤において漂白活性化剤を使用できることが開示されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般にオキシエチレン基等のオキシアルキレン基(オキシアルカンイル基ともいう。以下、オキシアルキレン基で説明する)を含む非イオン界面活性剤は洗浄性能が高いため、広く洗浄剤組成物に用いられている。しかし、組成物中に、オキシアルキレン基を持つ非イオン界面活性剤を含む場合、無機過酸化物と漂白活性化剤の反応が阻害され、有機過酸による洗浄性能向上効果が著しく低下する事が見出された。
【0004】
本発明の課題は、効率的に有機過酸が生成され、漂白性能に優れた、洗浄剤組成物を提供することである。特に、オキシアルキレン基を持つ非イオン界面活性剤を含む洗浄剤組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、(a)無機過酸化物〔以下、(a)成分という〕、(b)分子中に−COOM、-SO3M、及び-OSO3M〔Mは陽イオンを示す。〕から選ばれる基と炭素数5〜20の炭化水素とを有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤〔以下、(b)成分という〕、並びに(d)炭素数4〜20のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテル〔以下、(d)成分という〕5質量%超〜35質量%を含有する洗浄剤組成物に関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、効率的に有機過酸が生成され、漂白性能に優れた、洗浄剤組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
<(a)成分>
(a)成分の無機過酸化物は水中で過酸化水素を発生する物質であり、過炭酸ナトリウム等の過炭酸塩、過ホウ酸ナトリウム等の過ホウ酸塩等が挙げられる。本発明の洗浄剤組成物は、(a)成分を、好ましくは0.1〜60質量%、より好ましくは0.5〜40質量%、特に好ましくは1〜20質量%、最も好ましくは2〜15%含有する。
【0008】
<(b)成分>
本発明の洗浄剤組成物は、漂白効果を向上させる目的から(b)成分として、分子中に−COOM、-SO3M、及び-OSO3M〔Mは陽イオンを示す。〕から選ばれる基と炭素数5〜20の炭化水素とを有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤を含有する。
【0009】
(b)成分としては、下記の一般式(b1)で表される漂白活性化剤が好ましい。
【0010】
【化2】

【0011】
〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、nは1又は0の数であり、Xは-COOM、-SO3M、又は-OSO3Mである。Mは陽イオンを表す。〕
【0012】
(b)成分としては、特に炭素数8〜14、更に炭素数8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数8〜14、更に炭素数8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。
【0013】
(b)成分としては、具体的には、オクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。
【0014】
これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。
【0015】
本発明の洗浄剤組成物は、(b)成分を、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.05〜10質量%、特に好ましくは0.1〜4質量%含有する。
【0016】
<(c)成分>
本発明の洗浄剤組成物は、(c)成分として、分子中にアルコキシレート基を持つ非イオン界面活性剤を含有することができる。(c)成分としては、一般式(c1)の化合物が好ましい。
11−T−[(R12O)a−H]b (c1)
〔式中、R11は、炭素数7〜18、好ましくは10〜16のアルキル基又はアルケニル基であり、R12は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。aは2〜20、好ましくは4〜10、特に好ましくは5〜8の数を示す。Tは−O−、−CON−又は−N−であり、Tが−O−の場合はbは1であり、Tが−CON−又は−N−の場合はbは2である。〕
【0017】
一般式(c1)の化合物の具体例として以下の化合物を挙げることができる。
11−O−(C24O)c−H (c1−1)
〔式中、R11は前記の意味を示す。cは2〜20、好ましくは4〜12、特に好ましくは6〜10の数である。〕
11−O−(C24O)d−(C36O)e−H (c1−2)
〔式中、R11は前記の意味を示す。d及びeはそれぞれ独立に2〜15、好ましくは2〜10の数であり、エチレンオキシドとプロピレンオキシドはランダムあるいはブロック付加体であってもよい。〕
【0018】
【化3】

【0019】
〔式中、R11は前記の意味を示す。f及びgの合計は3〜20、好ましくは3〜15、特に好ましくは2〜10の数である。〕
【0020】
本発明ではこれらの中でも特に(c1−1)及び(c1−2)から選ばれる非イオン界面活性剤が好ましい。
【0021】
本発明の洗浄剤組成物は、(c)成分を、好ましくは5〜35質量%、より好ましくは5〜20質量%、更に好ましくは10〜15質量%含有する。
【0022】
<(d)成分>
(d)成分は、炭素数4〜20のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテルであり、炭素数4〜9のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテルが好ましい。特に、下記一般式(d1)で表されるポリグリセリルアルキルエーテルであるのが好ましい。
R-O-(C3H6O2)n-H (d1)
〔式中、Rは炭素数4〜9のアルキル基であり、nはグリセリンの縮合度であり、平均で1から10、好ましくは2〜7、更に好ましくは3〜5の数である。〕
【0023】
本発明の洗浄剤組成物は、(d)成分を、5質量%超〜35質量%、好ましくは5質量%超〜25質量%、より好ましくは5質量%超〜20質量%含有する。
【0024】
本発明の洗浄剤組成物において、(c)成分を含有する場合は、(c)成分と(d)成分の質量比は、有機過酸生成率を高める観点から、(c)/(d)で、1000/1〜1/50、より1000/1〜1/5、更に500/1〜1/1、特に10/1〜1/1が好ましい。
【0025】
<その他の成分>
本発明の洗浄剤組成物は、陰イオン界面活性剤〔以下、(e)成分という〕を含有することが好ましい。陰イオン界面活性剤としては、分子中に炭素数10〜18、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜15のアルキル基又はアルケニル基と、−SO3M基及び/又は−OSO3M基〔M:対イオン〕を有する陰イオン界面活性剤が好ましい。具体的には上記炭素数を有するアルキルベンゼンスルホン酸、アルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、アルキレンオキシド平均付加モル数1〜6のポリオキシアルキレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、オレフィンスルホン酸、アルカンスルホン酸、α−スルホ脂肪酸、α−スルホ脂肪酸エステル及びこれらの塩が好ましい。これらの中でも特に炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキル(又はアルケニル)硫酸エステル、炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基を有し、エチレンオキシド(以下、EOと表記する)平均付加モル数が1〜6、好ましくは1〜4、特に好ましくは1〜3であるポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)エーテル硫酸エステル、もしくは炭素数10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸、およびこれらの塩から選ばれる一種以上を配合することが好ましい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩が貯蔵安定性の点から良好である。本発明の洗浄剤組成物は、(e)成分を5〜35質量%、更に5〜20質量%含有することが好ましい。
【0026】
また、本発明の洗浄剤組成物は、アルカリ剤を含有することが好ましい。アルカリ剤としては、炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩、オルトケイ酸塩、メタケイ酸塩、結晶性珪酸塩、リン酸塩等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。これらのアルカリ剤は1種類でも、2種類以上の混合物としても用いることができる。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、1号ケイ酸ナトリウム、2号ケイ酸ナトリウム、3号ケイ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムなどが挙げられる。ここで、結晶性珪酸塩は、20℃のイオン交換水に0.1質量%分散した分散液の最大pHが11以上であり、且つこの分散液1LのpHを10にするために5ml以上の0.1N−HCl水溶液を要するアルカリ性物質であり、ゼオライト(結晶性アルミノ珪酸塩)とは区別される。結晶性珪酸塩は層状ものが好ましく、特開平7−89712号公報、特開昭60−227895号公報及びPhys.Chem.Glasses.7,p127-p138(1966)、Z.Kristallogr.,129,p396-p404(1969)等に記載されているものを使用できる。0.42Na2O・0.14K2O・SiO2・0.03CaO・0.0005MgOで表される結晶性珪酸塩が好適に用いられる。また、ヘキスト社より商品名「Na−SKS−6」(δ−Na2Si25)として、粉末状、顆粒状のものが入手できる。
【0027】
また、本発明の洗浄剤組成物は、洗剤用ビルダーとして広く利用されているケイ酸塩化合物(アルカリ剤以外のもの)を含有することができる。かかるケイ酸塩化合物としては、例えば、結晶性又は非結晶性アルミノケイ酸塩やシリケート等が挙げられる。なかでもゼオライトが好ましい。
【0028】
ゼオライトとしては、式(c1)で表される化合物が好ましく、更に(c2)で表される化合物が好ましい。
【0029】
a(M2O)・Al23・b(SiO2)・w(H2O) (c1)
(式中、Mはアルカリ金属原子、a、b、wは各成分のモル比を表し、一般的には0.7≦a≦1.5、0.8≦b≦6、wは任意の正数を表す。)
Na2O・Al23・n(SiO2)・m(H2O) (c2)
(ここで、nは1.8〜3の数を表し、mは1〜6の数を表す。)
【0030】
ゼオライトとしては、A型、X型あるいはP型ゼオライトに代表される合成ゼオライトが挙げられる。ゼオライトの好適な平均粒子径は0.1〜10μmである。本発明の洗浄剤組成物は、ゼオライトを1〜90質量%、更に5〜50質量%、特に10〜40質量%含有することが好ましい。
【0031】
本発明の洗浄剤組成物は金属封鎖剤を含有することができる。金属封鎖剤としては(1)リン酸、トリポリリン酸、フィチン酸から選ばれるリン酸系化合物、(2)エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸から選ばれるホスホン酸、(3)2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸、畚och −メチルホスホノコハク酸から選ばれるホスホノカルボン酸、(4)アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシンから選ばれるアミノ酸、(5)ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸から選ばれるアミノポリ酢酸、(6)ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキメチル酒石酸から選ばれる有機酸、(7)アミノポリ(メチレンホスホン酸)、またはポリエチレンポリアミンポリ(メチレンホスホン酸)、を挙げることができ、より好ましくは(2)のホスホン酸化合物、(5)のアミノポリ酢酸化合物、(6)の有機酸、及び(7)の化合物が好適である。本発明では特にエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、クエン酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、エチレンジアミン2酢酸、2−ヒドロキシエチルイミノジ酢酸から選ばれる化合物が最も好ましい。本発明の洗浄剤組成物は、金属封鎖剤を0.01〜10質量%、更に0.1〜5質量%含有することが好ましい。
【0032】
本発明の洗浄剤組成物は、再汚染防止剤(カルボキシメチルセルロース等)、柔軟化剤(ジアルキル型第四級アンモニウム塩、粘土鉱物等)、還元剤(亜硫酸塩等)、蛍光増白剤(ビフェニル型、アミノスチルベン型等)、泡コントロール剤(シリコーン等)、香料、酵素(プロテアーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、アミラーゼ、リパーゼ等)等の添加剤を含有させることができる。
【0033】
また、有機ビルダーとして、カルボン酸塩(アミノカルボン酸塩、ヒドロキシアミノカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩、シクロカルボン酸塩、マレイン酸誘導体、シュウ酸塩等)、有機カルボン酸(塩)ポリマー(アクリル酸重合体及び共重合体、多価カルボン酸重合体及び共重合体、グリオキシル酸重合体、多糖類及びこれらの塩等)等を含有することもできる。中でも有機カルボン酸(塩)ポリマーが好ましい。これらビルダーの塩において、対イオンとしては、アルカリ金属塩、アミン類が好ましく、特にナトリウム及び/又はカリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンが好ましい。これらのビルダーは、単独で又は2種以上を併用することができる。
【0034】
また、組成物が粉末状、粒子状である場合の流動性及び耐ケーキング性の観点から、表面改質を行っても良い。表面改質剤としては、ゼオライトを用いることができ、その他に、ケイ酸カルシウム、二酸化ケイ素、ベントナイト、タルク、クレイ、非晶質シリカ誘導体等の珪酸塩化合物、金属石鹸、粉末の界面活性剤等の微粉体、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸とマレイン酸のコポリマー又はその塩等のポリカルボン酸塩等の水溶性ポリマーが挙げられる。より好ましくはゼオライトである。
【0035】
本発明の洗浄剤組成物が粉末状である場合、その嵩密度は、300〜1000g/L、更に500〜900g/L、特に600〜800g/Lであることが好ましい。また、平均粒子径は150〜3000μm、更に500〜1500μm、特に600〜1200μmであることが好ましい。
【0036】
本発明の洗浄剤組成物は、衣類、寝具等の繊維製品用として好適である。
【実施例】
【0037】
表1に示す成分を用いて表1に示す洗浄剤組成物を調製し、下記の方法で有機過酸生成率及び洗浄力を評価した。結果を表1に示す。
【0038】
<有機過酸生成率の測定方法>
イオン交換水1L中に洗浄剤組成物を0.6667g入れ、マグネチックスターラーで10分間撹拌した。その後、1%カタラーゼ水溶液1mLを加えて3分間攪拌した後、20%硫酸10mLと10%ヨウ化カリウム水溶液10mLを加えて黄色く発色させた。1/50規定チオ硫酸ナトリウムで黄色の発色が消えるまで滴定を行い、下式により有機過酸生成率(%)を求めた。
【0039】
【数1】

【0040】
<洗浄力>
水道水1Lに対して表1に示す洗浄剤組成物0.6667gを溶解した後、下記の通り調製したほうれん草汚染布5枚を入れ、ターゴトメータを用いて80回転/分の条件で10分間洗濯を行った。十分すすいだ後に乾燥させ、下記の式により洗浄率を測定した。
洗浄率(%)=(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(白布の反射率−洗浄前の反射率)×100
反射率は日本電色工業(株)製NDR−10DPで460nmフィルターを使用して測定した。
【0041】
*ほうれん草汚染布の調整
市販のほうれん草をミキサーにより粉砕した後、生成した液体部分を木綿布により濾別した。得られた液体0.5gを6cm×6cmの木綿金布#2023上に均一に塗布し、室温で12時間乾燥させたものを試験に供した。
【0042】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)無機過酸化物、(b)分子中に−COOM、-SO3M、及び-OSO3M〔Mは陽イオンを示す。〕から選ばれる基と炭素数5〜20の炭化水素とを有するアルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤、並びに(d)炭素数4〜20のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテル5質量%超〜35質量%を含有する洗浄剤組成物。
【請求項2】
更に(c)分子中にオキシアルキレン基を持つ非イオン界面活性剤を含有する請求項1記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
(b)成分が、下記の一般式(b1)で表される漂白活性化剤である、請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
【化1】


〔式中、R1は炭素数5〜20の炭化水素基であり、nは1又は0の数であり、Xは-COOM、-SO3M、又は-OSO3Mである。Mは陽イオンを表す。〕
【請求項4】
(d)成分が、炭素数4〜9のアルキル基を有するポリグリセリルアルキルエーテルである、請求項1〜3の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
【請求項5】
(d)成分が、下記一般式(d1)で表されるポリグリセリルアルキルエーテルである、請求項1〜4の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
R-O-(C3H6O2)n-H (d1)
〔式中、Rは炭素数4〜9のアルキル基であり、nはグリセリンの縮合度であり、平均で1から10の数である。〕
【請求項6】
(c)成分を5〜35質量%含有する、請求項2〜5の何れか1項記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
(e)陰イオン界面活性剤を含有する、請求項1〜6の何れか1項記載の洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2008−163250(P2008−163250A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−356036(P2006−356036)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】