説明

洗濯前処理剤用容器

【課題】塗布ボールがスムーズに洗濯物上を転がって洗濯前処理剤を塗布することができる洗濯前処理剤用容器を提供する。
【解決手段】洗濯前処理剤用容器100は、洗濯前処理剤を入れておくと共に洗濯物に塗布するのに用いられるものである。洗濯前処理剤用容器100は、開口部111を有する容器本体110と、容器本体110の開口部111に、開口部111の開口を封じると共に一部が容器本体110の外側に突出して回転可能に設けられた塗布ボール130と、を備える。塗布ボール130は、少なくとも表層部分が、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴム硬さが50〜95であるゴム組成物で形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗濯前処理剤用容器及びそれを用いた洗濯前処理剤製品に関する。
【背景技術】
【0002】
衣料等の洗濯物を洗濯する場合、洗濯機への投入前に、汚れのひどい部分や染みの付いた部分に洗濯前処理剤を塗布することが一般に行われる。そして、かかる洗濯前処理剤を入れておく洗濯前処理剤用容器としては、開口部にスポンジ等が取り付けられ、洗濯前処理剤を洗濯物に直接塗布することができるようにしたものがある。
【0003】
一方、特許文献1及び2には、容器本体の開口部に樹脂製の塗布ボールが回転可能に嵌め入れられて保持された薬剤用容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−186997号公報
【特許文献2】特開2002−293355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂製の塗布ボールを有する容器に洗濯前処理剤を入れ、それを用いて洗濯前処理剤を洗濯物に塗布しようとしても、塗布ボールが回転せずに洗濯物の上を滑って洗濯前処理剤が付着しなかったり、或いは、洗濯前処理剤の付着が断続的となったりするという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、塗布ボールがスムーズに洗濯物上を転がって洗濯前処理剤を塗布することができる洗濯前処理剤用容器及びそれを用いた洗濯前処理剤製品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の洗濯前処理剤用容器は、洗濯前処理剤を入れておくと共に洗濯物に塗布するのに用いられるものであって、
開口部を有する容器本体と、
上記容器本体の上記開口部に、該開口部の開口を封じると共に一部が該容器本体の外側に突出して回転可能に設けられた塗布ボールと、
を備え、
上記塗布ボールは、少なくとも表層部分が、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴム硬さが50〜95であるゴム組成物で形成されている。
【0008】
本発明の洗濯前処理剤製品は、本発明の洗濯前処理剤用容器に洗濯前処理剤が入れられたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、塗布ボールの少なくとも表層部分が、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴムの硬さが50〜95であるゴム組成物で形成されているので、塗布ボールがスムーズに洗濯物上を転がって洗濯前処理剤を塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る洗濯前処理剤用容器の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本実施形態に係る洗濯前処理剤用容器100について説明する。
【0012】
図1は本実施形態に係る洗濯前処理剤用容器100を示す。
【0013】
この洗濯前処理剤用容器100は、容器本体110が有底略円筒状に形成され、その容器本体110の上方に開口した開口部111に中栓部材120を介して球状の塗布ボール130が設けられ、塗布ボール130及び容器本体110の上部を覆うようにキャップ部材140が設けられた構成を有する。なお、容器本体110、中栓部材120、及びキャップ部材140は、いずれもポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等の樹脂成形部材である。
【0014】
容器本体110は、上部が下部よりも外径がやや小さく形成されており、その上部において、上端に外向きに広がる鍔状の中栓係合部112が形成されており、また、その下方部の外側に突条が螺旋状に一体に設けられたキャップ螺合部113が構成されている。なお、容器本体110は、例えば、高さが50〜200mm、外径が15〜80mm、及び容量が10〜500mLである。
【0015】
中栓部材120は、底抜けしたボウル状に形成されたボール保持部121を有しており、そのボール保持部121の外側の底部近傍に円筒状の内嵌め部122が、また、中間部に内周に容器係合爪123を有する円筒状の外嵌め部124がそれぞれ一体に設けられ、さらに、ボール保持部121の内側の底部近傍に断面台形の環状のボール支持突条125が一体に設けられている。中栓部材120は、内嵌め部122が容器本体110の開口部111に内嵌めされると共に外嵌め部124が開口部111に外嵌めされ、それによってそれらの間で容器本体110の開口部111を狭持し、そして、外嵌め部124の容器係合爪123が中栓係合部112に係合することにより容器本体110に取り付けられている。
【0016】
塗布ボール130は、中栓部材120のボール保持部121に嵌め入れられて、その開口端及びボール支持突条125に接触して回転可能に保持されている。これにより、塗布ボール130は、容器本体110に対して、開口部111の開口を封じると共に一部が容器本体110の外側に突出して回転可能に設けられた構成となっている。なお、塗布ボール130は、例えば、直径が10〜30mmである。
【0017】
塗布ボール130は、少なくとも表層部分がゴム組成物で形成されている。塗布ボール130は、全体が上記ゴム組成物で形成されたものであってもよく、また、金属や樹脂等の芯材が埋設されて表層部分が上記ゴム組成物で形成されたものであってもよい。
【0018】
塗布ボール130の少なくとも表層部分を形成するゴム組成物は、原料ゴム(生ゴム)にゴム配合剤を添加して混練したものを架橋(加硫)させたもので構成されている。
【0019】
原料ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ニトリルゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレンゴム(CSM)、塩素化ポリエチレンゴム(CM)、エピクロロヒドリンゴム(CO、ECO)、アクリルゴム(ACM、ANM)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FKM)、ウレタンゴム(U)等が挙げられる。原料ゴムは、単一種で構成されていてもよく、また、複数種が混合されて構成されていてもよい。
【0020】
ゴム配合剤としては、例えば、加硫剤(架橋剤)、加硫促進剤、老化防止剤、加硫促進助剤、カーボンブラックやシリカや炭酸カルシウムなどの補強剤、充填剤、プロセスオイル等が挙げられる。
【0021】
上記ゴム組成物は、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴム硬さが50〜95である。ゴム硬さがこの範囲であることにより、液切れや液漏れが抑制され、塗布ボール130に適量の洗濯前処理剤が付着し、そして、塗布ボール130が洗濯物上をスムーズに転がることができる。かかる観点から、ゴム硬さは50〜95であることが好ましく、60〜90であることがより好ましい。
【0022】
上記ゴム組成物は、JIS K 6251に基づいて測定される引張強さが10〜30MPaであることが好ましく、切断時伸びが100〜400%であることが好ましい。
【0023】
塗布ボール130は、表面研磨処理が施されていることが好ましい。
【0024】
このような塗布ボールは例えば市販の任意種類、硬さのゴムを成形し、研磨することによって得られる。あらかじめボールの形状に加工されているモノとしては、例えば大橋剛球株式会社から入手することが可能である(より具体的にはニトリルゴム球3/4インチ研磨品等)。
【0025】
キャップ部材140は、上部が半球状に形成されていると共にそれに続いて下部が円筒状に形成されている。キャップ部材140は、上部の内側に環状のボール固定突条141が一体に設けられ、また、下部の内側に突条が螺旋状に形成された容器螺合部142が構成されている。キャップ部材140は、容器螺合部142が容器本体110のキャップ螺合部113に螺合することにより容器本体110に脱着可能に取り付けられ、そして、容器本体110に取り付けられた状態では、ボール固定突条141が塗布ボール130に接触して固定するように構成されている。
【0026】
次に、本実施形態に係る洗濯前処理剤製品について説明する。
【0027】
本実施形態に係る洗濯前処理剤製品は、上記洗濯前処理剤用容器100に洗濯前処理剤が入れられたものである。
【0028】
洗濯前処理剤は界面活性剤を含有する組成物である。
【0029】
界面活性剤としては、(i)非イオン界面活性剤、(ii)陰イオン界面活性剤、(iii)陽イオン界面活性剤、及び(iv)両性界面活性剤が挙げられる。界面活性剤は、単一種だけが含まれていてもよく、また、複数種が含まれていてもよい。
【0030】
(i)非イオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン脂肪酸アルキルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン高級脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸多価アルコールのエステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルアミンオキサイド、アルキルグリコシド、及びアルキルグルコースアミド等が挙げられる。
【0031】
非イオン界面活性剤は、洗浄力、濯ぎ後の手の感触、耐手荒れ性、濯ぎ性、泡の感触、泡立ち性の観点から、その含有量が3〜40質量%、好ましくは5〜30質量%であることがより好ましく、5〜20質量%であることが特に好ましい。
【0032】
(ii)陰イオン界面活性剤としては、例えば、平均炭素数10〜20のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素数10〜20の直鎖1級アルコール若しくは直鎖2級アルコール由来のアルキル基又は分岐アルコール由来のアルキル基を有し、1分子内に平均0.5〜5モルのエチレンオキサイドが付加したアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル基若しくはアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩、平均炭素数8〜20の飽和又は不飽和脂肪酸塩等が挙げられる。
【0033】
陰イオン界面活性剤の対イオンとしては、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、及びアルカノールアミンなどの陽イオン、並びにこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、ナトリウム、カリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンの陽イオンが特に好ましい。なお、陰イオン界面活性剤を含む場合、酸形態で配合した後に、これら対イオンを含むアルカリ剤を添加して中和してもよい。
【0034】
肪酸塩の陰イオン界面活性剤は、洗浄力、泡立ち性、泡の感触の観点から、その含有量が0〜30質量%であることが好ましく、0〜20質量%以上がより好ましく、0〜10質量%であることが特に好ましい。
【0035】
(iii)陽イオン界面活性剤としては、例えば、炭素数12〜20のモノ長鎖アルキル若しくはジ長鎖アルキルのアミン塩、及びアンモニウム塩等が挙げられる。
【0036】
(iv)両性界面活性剤としては、例えば、アルキルカルボベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン、及びアルキルイミダゾリン型ベタイン等が挙げられる。
【0037】
洗濯前処理剤は、従来から一般に衣料用洗剤に用いられるビルダー成分を含有していてもよい。
【0038】
ビルダー成分としては、例えば、アルカリ剤、粘度調節剤、ハイドロトロープ剤、洗浄力向上のためのポリオキシアルキレンベンジルエーテルやポリオキシアルキレンフェニルエーテル;2価金属イオン補足能を有する多価カルボン酸であるニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)塩、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸塩、トリエチレンテトラミン六酢酸塩などのアミノポリ酢酸塩、マロン酸、コハク酸、ジグルコール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの塩等の有機金属イオン封鎖剤;再汚染防止能或いは分散能を有するポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロース、アクリル酸・マレイン酸共重合体、無水マレイン酸・ジイソブチレン共重合体、無水マレイン酸・メチルビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸・イソブチレン共重合体、無水マレイン酸・酢酸ビニル共重合体、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物などの高分子化合物或いはその塩、並びに特開昭59−62614公報記載の高分子化合物などのカルボン酸系ポリマーの高分子金属イオン封鎖剤(高分子金属イオン封鎖剤の含有量は、洗浄性の観点から、0.5質量%以上であることが好ましい。);ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルピロリドン(PVP)、及びポリビニルアルコール(PVA)などの分散剤或いは色移り防止剤;硫酸ナトリウムなどの増量剤;過炭酸ナトリウムなどの漂白剤;テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)や特開平6−316700号公報に記載された漂白活性化剤;アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、グルコシダーゼなどの酵素;塩化カルシウム、硫酸カルシウム、亜硫酸ナトリウム、ギ酸、乳酸、ホウ素(ホウ素化合物)などの酵素安定化剤;シリカ、シリコーンオイル、乳化剤などからなるシリコーン/シリカ系消泡剤;ビフェニル型やスチルベン型の蛍光染料(例えば、チバガイギー社製 商品名:チノパールCBS);アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーンなどの繊維改質剤;ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの酸化防止剤;抗菌防腐剤(例えば、ゼネカ株式会社製 商品名:プロキセルBDN、ローム・アンド・ハース・ジャパン株式会社製 商品名:ケーソンCG);青味付剤;香料等が挙げられる。これらのビルダー成分は、それぞれ公知の含有量で含まれることができる。なお、これらのその他のビルダー成分については、特開平8−218093号公報に記載されている。
【0039】
但し、洗濯前処理剤には、塗布ボール130の表層部分を形成するゴム組成物の成分の溶出を阻止する観点から、キレート剤が含まれていないことが好ましい。キレート剤は、例えば、グルコン酸、グルコヘプトン酸、エチレンジアミン四酢酸、クエン酸、リンゴ酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸のアルカリ金属塩や低級アミン塩である。
【0040】
洗濯前処理剤は、JIS K3362に基づいて測定される20℃のpHが5〜11であることが好ましい。
【0041】
洗濯前処理剤は、JIS K5101−6−2に基づいて測定される25℃での粘度が5〜500mPa・sであることが好ましい。
【0042】
以上の本実施形態に係る洗濯前処理剤製品は、キャップ部材140が回されて容器本体110から取り外され、上下逆さまにして塗布ボール130が洗濯物の上(特に汚れにひどい部分)に接触すると共に容器本体110が横方向に移動されることにより塗布ボール130が回転し、容器本体110の内側では塗布ボール130の表面に洗濯前処理剤が付着し、外側では塗布ボール130の表面に付着した洗濯前処理剤が洗濯物に転写されて塗布されるように構成されている。このとき、この洗濯前処理剤製品によれば、塗布ボール130の少なくとも表層部分が、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴムの硬さが50〜95であるゴム組成物で形成されているので、塗布ボール130が洗濯物上をスムーズに転がって洗濯前処理剤を塗布することができる。
【実施例】
【0043】
(洗濯前処理剤用容器)
<実施例>
塗布ボールとして、ニトリルゴム(NBR)製で、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴム硬さが80であるゴム組成物で形成されたものを用いた上記実施形態と同様の構成の洗濯前処理剤用容器を実施例とした。
【0044】
<比較例1>
塗布ボールとしてガラス玉を用いたことを除いて実施例と同一構成の洗濯前処理剤用容器を比較例1とした。
【0045】
<比較例2>
塗布ボールとして樹脂玉(ポリプロピレン樹脂製)を用いたことを除いて実施例と同一構成の洗濯前処理剤用容器を比較例2とした。
【0046】
(試験評価方法)
洗濯前処理剤として、花王株式会社製エマルゲン120(C12EO10モル)10%、及びイオン交換水(残部)を配合したものを準備した。この洗浄剤の粘度は25℃で15mPa・sであった。
【0047】
そして、実施例及び比較例1〜2のそれぞれに、洗濯前処理剤を入れ、洗濯物に洗濯前処理剤と塗布する実験を行った。
【0048】
(試験評価結果)
実施例では、塗布ボールが洗濯物上をスムーズに転がって塗布ボールが接触した部分の全体に洗濯前処理剤を塗布することができた。一方、比較例1及び2では、塗布ボールが回転しなかったり、断続的に回転したりし、塗布ボールが接触した部分の全体には洗濯前処理剤を塗布することはできなかった。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は洗濯前処理剤用容器及びそれを用いた洗濯前処理剤製品について有用である。
【符号の説明】
【0050】
100 洗濯前処理剤用容器
110 容器本体
111 開口部
112 中栓係合部
113 キャップ螺合部
120 中栓部材
121 ボール保持部
122 内嵌め部
123 容器係合爪
124 外嵌め部
125 ボール支持突条
130 塗布ボール
140 キャップ部材
141 ボール固定突条
142 容器螺合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯前処理剤を入れておくと共に洗濯物に塗布するのに用いられる洗濯前処理剤用容器であって、
開口部を有する容器本体と、
上記容器本体の上記開口部に、該開口部の開口を封じると共に一部が該容器本体の外側に突出して回転可能に設けられた塗布ボールと、
を備え、
上記塗布ボールは、少なくとも表層部分が、JIS K 6253に基づいてタイプAデュロメータで測定されるゴム硬さが50〜95であるゴム組成物で形成されている洗濯前処理剤用容器。
【請求項2】
請求項1に記載された洗濯前処理剤用容器に洗濯前処理剤が入れられた洗濯前処理剤製品。
【請求項3】
上記洗濯前処理剤がキレート剤を含有しない請求項2に記載された洗濯前処理剤製品。

【図1】
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【公開番号】特開2010−168069(P2010−168069A)
【公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−11836(P2009−11836)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】