説明

洗砂装置

【課題】製作が容易で、しかも安定した回転を得られるトロンメルを備えた洗浄効率が高く、メンテナンスの容易な洗砂装置を提供する。
【解決手段】洗浄トロンメル10と濯ぎトロンメル30とをそれぞれ、回転可能に外周側で保持し、中心部に通水口14を有する堰板15を同心的に複数内設し、堰板15により区分された各洗浄槽16の末端側内周壁13に複数のバケット18を配設し、先端側から導入された汚砂を末端側より導入され順次堰板15の通水口14を溢流する洗浄水と、洗浄槽16にて向流接触で洗浄出来る構成とし、その2台のトロンメル(10,30)を設置するが、回転数を別個に制御できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚砂に付着している有機物等の汚れの除去を行う洗砂装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の洗砂装置100は、図2に示す通り、第一洗浄トロンメル101、第二洗浄トロンメル102、濯ぎトロンメル103の中心に中心軸104を貫通し、一の中心軸104の回転で全てのトロンメル(101,102,103)を回転させていたので、中心軸104の軸受けに砂が侵入しメンテナンスに時間が掛かると共に、先端側に位置する汚砂ホッパー105から投入される汚砂と同じく、洗浄水を先端側から導入して汚砂と同方向に流し洗浄する構造であったので、汚砂の洗浄が十分でなかったとの問題点を有していた。
【0003】
そこで、本願出願人は、下記特許文献1において、図3、図4に示す通り、円錐形トロンメル111を回転可能に横架されるように、その外周の2箇所に同一径の従動ローラ112を周設し、これら従動ローラ112の各々の下部側対称位置で駆動ローラ113と支持ローラ114とにより保持する構造とし、トロンメル111を回転させるための中心軸を失くした洗砂装置110を提案した。
【0004】
更に、図5に示す通り、先端に向かって直径が順次大径となる通水口121を有する阻流板122を、トロンメル125の回転中心と同心的に複数内設し、これら阻流板122の間に洗浄槽123を形成し、末端側に設置された洗浄水供給管124より導入され順次阻流板122を溢流し上記洗浄槽123に流入する洗浄水との向流接触で汚砂を洗浄するようにし、汚砂の洗浄効果を高めることを提案した。
【0005】
しかしながら、上記洗砂装置110においては、トロンメル111の形状がテーパを有する円錐形であるので、外周で保持するとトロンメル111の回転が不安定になり、しかも製造するための精度も要求され、製作の手間が掛かるとの不具合点を有していた。
【0006】
また、トロンメル111を回転させるための中心軸を失くしたが、トロンメル111内を貫通する移送ケース115内にスクリューコンベア116を回転させるための中心軸117が内設されているので、中心軸117の軸受けのメンテナンスが必要であることに変わりはなかった。
【0007】
また、洗浄水を末端側に設置された洗浄水供給管124より導入し、汚砂の進行方向と反対とした向流接触で洗浄し洗浄効率を高めることを提案しているが、洗浄効果をより一層高めることが望まれていた。
【0008】
また、洗浄中にトロンメルが停止した場合、トロンメル内には砂と洗浄水が残っているので、トロンメルの回転開始時にギヤに負担がかかり、ギヤが破損するとの不具合があった。
【0009】
更に、従来技術で開示されている洗砂装置100では、2台の洗浄トロンメル(101,102)と1台の濯ぎトロンメル103とが一の中心軸104に接続されていたので、これらのトロンメル(101,102,103)は同一の回転数で回転していた。しかし、洗浄トロンメル(101,102)と濯ぎトロンメル103では機能が異なるので、洗浄効果を高めるには洗浄トロンメルと濯ぎトロンメルとで別個に最適の回転数を設定し、その設定値で回転させることができるようにトロンメル毎に回転数を制御できるようにする必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開昭59−42051
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は上述の不具合点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、製作が容易で、しかも安定した回転をするトロンメルを備えた洗砂装置を提供することである。
【0012】
別の目的は、洗浄効率を更に高くし、起動時にギヤが破損しない洗砂装置を提供することである。
【0013】
また別の目的は、中心軸を全てなくし、軸受けのメンテナンスを不要とする洗砂装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る洗砂装置は、回転可能に外周側で保持し、中心部に通水口を有する堰板を同心的に複数内設し、前記堰板により区分された各洗浄槽の末端側内周壁に複数のバケットを配設し、前記各洗浄槽において先端側から導入した汚砂を末端側から導入し前記堰板を順次溢流する洗浄水との向流接触で洗浄するようにした円筒形のトロンメルを複数設置し、前記トロンメルの回転数を個別に制御できるようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また、本発明の請求項2に係る洗砂装置は、請求項1に記載の洗砂装置において、複数設置された前記トロンメルの内の先端側トロンメルであって、前記洗浄槽の先端側内周壁にブレードを配設したことを特徴とするものである。
【0016】
また、本発明の請求項3に係る洗砂装置は、請求項1または2に記載の洗砂装置において、前記バケットの底面に多数の小孔を形成し、若しくは前記底面をフォーク形状にしたことを特徴とするものである。
【0017】
また、本発明の請求項4に係る洗砂装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の洗砂装置において、前記トロンメルの駆動をインバータ方式としたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0018】
上記構成を備えた本発明によれば、トロンメルの形状を円筒形にし、テーパをなくしたので、回転可能に外周で保持しても不安定な回転になることがなく、しかも製造が容易となるので製造原価を廉価にすることができる。更に、外周側で保持することでトロンメルを回転させるための中心軸をなくすと共に、移送ケースに内設されているスクリューコンベアを不要とし、中心軸を全てなくしたので、中心軸の軸受けのメンテナンスを不要とすることができる。
【0019】
更に、トロンメルの回転数を個別に制御できるので、洗浄トロンメルと濯ぎトロンメルとで回転数を変えることができ、それぞれの機能に適した最適な回転数で回転させることができ、洗浄効果を高めることができる。
【0020】
更に、洗浄槽の先端側内壁部にブレードが配設されているので、ブレードの隙間に汚砂が流れるときに洗浄水との向流接触による揉み洗い効果が発生し、洗浄効率を高めることができる。
【0021】
更に、バケットの底面に多数の小孔を形成し、若しくはバケットの底面をフォーク形状にしたので、洗浄された砂を隣接している末端側洗浄槽に順次バケットで移送するとき、バケットの底面より水が漏れるので、綺麗な洗浄水が充満している末端側洗浄槽に、隣接している先端側洗浄槽からの汚れた洗浄水が混入するのを防止し、綺麗な水で洗浄できるので洗浄効率を高めることができる。
【0022】
更に、トロンメルの駆動をインバータ方式としたので、洗浄中にトロンメルが停止し、トロンメル内に砂と洗浄水が残っている場合であっても、トロンメルの回転開始時にギヤに負担がかかるのを防止し、ギヤの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係る洗砂装置の概略説明図
【図2】従来例の洗砂装置の概略説明図
【図3】別の従来例の洗砂装置の平面図
【図4】別の従来例の洗砂装置の正面図
【図5】別の従来例の洗砂装置の断面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に図面を参照して、この発明の実施形態に係る洗砂装置について、例示して説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る洗砂装置1の概略説明図である。洗砂装置1は、先端側に位置する洗浄トロンメル10と、末端側に位置する濯ぎトロンメル30とを備えている。
【0026】
洗浄トロンメル10は、横架された円筒形の形状であって、外周側に周設されている従動ローラ11と、これの下部側に位置する駆動ギヤ12と図示しない支持ローラとにより外周側で回転可能に保持されている。
【0027】
洗浄トロンメル10の内周壁13には、洗浄トロンメル10の回転中心と同心的であって、中心部に通水口14を有する堰板15が複数(図では、3枚)内設されている。堰板15に形成されている通水口14は、先端方向に向かうに従い順次大径となるように形成されていて、堰板15により区分された間が洗浄槽16となる。
【0028】
最末端側洗浄槽16a4には、末端部に設置されている洗浄水供給口17より洗浄水が供給される。最末端側洗浄槽16a4に流入した洗浄水は、堰板15に形成されている通水口14を溢流して隣接する先端側洗浄槽16a3に向かって流れ,更に先端側洗浄槽16a2と順次流れるようになっている。
【0029】
各洗浄槽16の末端側内周壁13には、洗浄トロンメル10の回転方向に開口する砂を掻き揚げるためのバケット18が周方向に複数適宜間隔をおいて配設されている。このバケット18により掻き揚げられた砂を順次隣接する末端側洗浄槽16に送る為の傾斜台19が、洗浄トロンメル10の回転中心部に設置されている。バケット18の底面には、洗浄された砂を掻き揚げる時に、同時に掻き揚げてしまう水を除去する為の小孔が多数形成されている。尚、バケット18の底面に形成されている小孔は、水は流すが砂を落とさない程度の大きさであることが好適である。また、バケット18の底面は、水を除去することができる形状であれば良く、フォーク形状等のどのような形状であっても良い。
【0030】
更に、各洗浄槽16の先端側内周壁13には、ブレード20が配設されている。ブレード20は、櫛歯のような形状になっていて、櫛歯の間を砂と水が流れることで、砂を揉み洗いできるようになっている。
【0031】
濯ぎトロンメル30は、洗浄トロンメル10と以下の点を除き同じ構造となっている。即ち、設置されている堰板15の枚数が1枚少なく2枚であるため洗浄槽16も1箇所少ない3箇所となり、このため洗浄槽16に対応する傾斜台19も1台少ない3台となる点と、洗浄槽16の内周壁13にブレード20が配設されていないことである。
【0032】
更に、洗浄トロンメル10と濯ぎトロンメル30とは、駆動ギヤ12を駆動させている電動機21が個別に設置されているので、洗浄トロンメル10と濯ぎトロンメル30との回転数を個別に制御できるようになっている。また、電動機21は、運転開始時及び停止時の動作がスムーズに移行できるようにインバータ駆動方式が採用されている。
【0033】
尚、洗浄トロンメル10の先端側には汚砂を貯留する汚砂ホッパー40が設置されていて、汚砂を洗浄トロンメル10に適宜必要量投入できるようになっている。
【0034】
以上のように構成された本発明の洗砂装置1においては、洗砂装置1の先端側に設置されている汚砂ホッパー40に貯留されている汚砂は、インジェクタにより洗浄トロンメル10の最先端側洗浄槽16a1に投入される。投入された汚砂は、洗浄トロンメル10の回転力により汚砂に付着した有機物等の汚泥が分離されながら末端側に進行しようとしてブレード20の櫛歯を通過し、このときに末端部に設置されている洗浄水供給口17から流入し、末端側の堰板15の通水口14を順次溢流してきた水と向流接触し、この時の揉み洗い効果で汚砂に付着した汚泥が更に分離される。洗浄された砂には未だ汚泥が付着していて、水と共にバケット18により掻き上げられるが、バケット18の底面には多数の小孔が形成されているので水は底面から漏れ、未だ汚れが付着している砂は、洗浄トロンメル10が回転することにより自重で傾斜台19に落下し、隣接する末端側洗浄槽16a2に移送される。移送された砂は、隣接した末端側洗浄槽16a2で更に末端側洗浄槽16a3から流入した隣接する先端側洗浄槽16a1の水よりも綺麗な水で再度洗浄が行われ、更に隣接した末端側洗浄槽16a3に移送され、この繰り返しにより最末端側洗浄槽16a4(本実施例の場合)にまで送られる。最末端側洗浄槽16a4において、傾斜台19に落下した砂は、傾斜台19の下端で接続している連結シューター22aにより濯ぎトロンメル30の最先端側洗浄槽16b1に投入される。
【0035】
濯ぎトロンメル30においては、砂に付着している汚れを除去するよりも砂の間に混入している汚れを除去することを目的としているので、各洗浄槽16b1乃至16b3には、ブレードが設置されておらず、また回転速度は洗浄トロンメル10より遅く設定される。従って、濯ぎトロンメル30の最先端側洗浄槽16b1に投入された砂は、末端部に設置されている洗浄水供給口17から濯ぎ水が流入し、末端側の堰板15の通水口14を順次溢流してきた水でもって、濯ぎトロンメル30の回転力による濯ぎが行われ、砂の間に混在している汚れの分離が行われる。最先端側洗浄槽16b1で濯ぎが行われた砂であっても未だ汚れが混在しているので、隣接する末端側洗浄槽16b2に移送される。このとき、洗浄トロンメル10と同様にバケット18により掻き上げられた水はバケット18の底面に形成されている多数の小孔からもれ、砂のみが濯ぎトロンメル30が回転することにより自重で落下し、傾斜台19により隣接する末端側洗浄槽16b2に移送されるので、移送された砂は、末端側洗浄槽16b3から流入した隣接する先端側洗浄槽16b1の水よりも綺麗な水で再度濯ぎが行われる。この繰り返しにより最末端側洗浄槽16b3(本実施例の場合)にまで送られる。最末端側洗浄槽16b3においては、傾斜台19に落下した浄砂は、傾斜台19の下端で接続しているエンドシューター22bによりベルトコンベアの受け皿23に落下し、ベルトコンベアにより移送される。
【0036】
尚、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30において、砂から分離した汚れ等は、末端側洗浄槽16から堰板15の通水口14を溢流して先端側の洗浄槽16に順次流れる水に混濁し、最先端側の洗浄槽16より排出される。
【0037】
以上のように構成された本発明の洗砂装置1においては、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30の形状が円筒形であるので、外周側に周設されている従動ローラ11等で回転可能に保持しても不安定な回転になることを防止することが可能となる。更に、円筒形であってテーパが形成されていないので製造精度の確保が容易となり、製造原価を廉価にすることが可能となる。
【0038】
また、洗浄トロンメル10と濯ぎトロンメル30とを駆動させる電動機21が個別に設置されているので、濯ぎトロンメル30の回転数を洗浄トロンメル10より遅くすることが可能となる。即ち、洗浄トロンメル10と濯ぎトロンメル30の各機能に適した最適の回転数で各々を回転させているので、洗浄効果を高めることが可能となる。
【0039】
また、洗浄トロンメル10においては、各洗浄槽16の先端側内壁部にブレード20が配設されているので、ブレード20の隙間を汚砂が流れる時に、末端側から導入された洗浄水との向流接触による揉み洗い効果が発生し、洗浄効率をより一層高めることが可能となる。
【0040】
更に、バケット18の底面には、洗浄された砂を掻き揚げる時に同時に掻き揚げてしまう水を除去する為に、水は流すが砂を落とさない程度の大きさの小孔が多数形成されているので、洗浄された砂を隣接する末端側洗浄槽16にバケット18で掻き揚げ、傾斜台19により順次隣接する末端側洗浄槽に移送するとき、バケット18の底面より水を除去することができ、従って、綺麗な水が充満している末端側洗浄槽16に隣接する先端側洗浄槽16からの汚れた水が混入するのを防止し、洗浄効率を高めることが可能となる。
【0041】
更に、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30を駆動させている電動機21の駆動をインバータ方式としたので、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30が稼働中に停止し、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30に砂と洗浄水が残っている場合であっても、洗浄トロンメル10及び濯ぎトロンメル30の回転開始時にギヤに負担がかかるのを防止し、ギヤの破損を防止することができる。
【0042】
更に、従来は、洗浄トロンメル2台に、濯ぎトロンメル1台であったが、洗浄トロンメル10が1台と濯ぎトロンメル30が1台となる構成としたので、洗砂装置1がコンパクトとなり、若干狭い接地面積に設置することが可能となり、また、トロンメルの台数を減少したので、使用する洗浄水量を低減することが可能となり、ランニングコストの低減を図ることが可能となる。
【0043】
更に、従来は、中心軸が設置されていたので、中心軸の軸受けに砂が溜まり、そのメンテナンスに時間がかかったが、中心軸の軸受けが全てなくなったことにより、中心軸の軸受けのメンテナンスを不要にすることが可能となる。
【0044】
本発明の洗浄装置1にて、以下の条件で汚砂の洗浄を実施し、洗浄装置出口での濁度を測定し、従来例(洗浄トロンメル2台、濯ぎトロンメル1台)と比較した。
(1)本発明の実施例(洗浄トロンメル1台、濯ぎトロンメル1台、向流接触)
A.洗浄トロンメル
回転数:1〜7rpm
洗浄槽の数:4箇所
ブレード:有
B.濯ぎトロンメル
回転数:1〜2rpm
洗浄槽の数:3箇所
ブレード:無
C.汚砂ホッパー
供給圧力:0.1〜0.2MPa
D.測定結果
濯ぎトロンメルの最先端側洗浄槽での濁度濃度:洗浄水の濁度2度以下
(2)従来例(洗浄トロンメル2台、濯ぎトロンメル1台、順流接触)
A.1台目の洗浄トロンメル
回転数:5rpm
洗浄槽の数:1箇所
ブレード:無
B.2台目の洗浄トロンメル
回転数:5rpm
洗浄槽の数:1箇所
ブレード:無
C.濯ぎトロンメル
回転数:5rpm
濯ぎ槽の数:1箇所
ブレード:無
D.汚砂ホッパー
供給圧力:0.1〜0.2MPa
E.測定結果
濯ぎトロンメルの最先端側での濁度濃度:洗浄水の濁度385度
(3)以上の通り、本発明においては、洗浄トロンメルを1台減らしたにも拘らず、濯ぎトロンメルの最先端側洗浄槽の濁度濃度は、洗浄水の濁度385度から濁度2度以下に低下しており、洗浄化効果が認められた。
【符号の説明】
【0045】
1 洗砂装置
10 洗浄トロンメル(洗浄ドラム)
11 従動ローラ
12 駆動ギヤ
13 内周壁
14 通水口
15 堰板
16,16a1,16a2,16a3,16a4 洗浄槽
16,16b1,16b2,16b3 洗浄槽(濯ぎ槽)
17 洗浄水供給口
18 バケット
19 傾斜台
20 ブレード
21 電動機
22a 連結シューター
22b エンドシューター(砂出口部)
23 ベルトコンベア(受け皿)
30 濯ぎトロンメル(濯ぎドラム)
40 汚砂ホッパー
100 洗砂装置
101 第一トロンメル(第一洗浄ドラム)
102 第二トロンメル(第二洗浄ドラム)
103 第三トロンメル(濯ぎドラム)
104 中心軸(トロンメル軸)
105 汚砂ホッパー
110 洗砂装置
111 円錐型トロンメル(截頭錐形ドラム)
112 従動ローラ
113 駆動ローラ
114 支持ローラ
115 移送ケース
116 スクリューコンベア
117 中心軸
121 通水口
122 阻流板
123 洗浄槽
124 洗浄水供給管
125 円錐型トロンメル(截頭錐形ドラム)



【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能に外周側で保持し、中心部に通水口を有する堰板を同心的に複数内設し、前記堰板により区分された各洗浄槽の末端側内周壁に複数のバケットを配設し、前記各洗浄槽において先端側から導入した汚砂を末端側から導入し前記堰板を順次溢流する洗浄水との向流接触で洗浄するようにした円筒形のトロンメルを複数設置し、前記トロンメルの回転数を個別に制御できるようにしたことを特徴とする洗砂装置。
【請求項2】
複数設置された前記トロンメルの内の先端側トロンメルであって、前記洗浄槽の先端側内周壁にブレードを配設したことを特徴とする請求項1に記載の洗砂装置。
【請求項3】
前記バケットの底面に多数の小孔を形成し、若しくは前記底面をフォーク形状にしたことを特徴とする請求項1または2に記載の洗砂装置。
【請求項4】
前記トロンメルの駆動をインバータ方式としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の洗砂装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−235232(P2011−235232A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108437(P2010−108437)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(000193508)水道機工株式会社 (50)
【Fターム(参考)】