説明

洗面所

【課題】居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる洗面所を提供することを目的とする。
【解決手段】洗面台1がその背面を壁面10A1に接して設けられた洗面所100において、前記洗面台1の上方に棚2が設けられ、この棚2が洗面台1の側方に延在して設けられ、この棚2の前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aが設けられ、前記壁面10A1に対向する間仕切4A,4Bに第2の鏡3Bが設けられ、前記第1の鏡3Aをスライドさせて、前記第1の鏡3Aと前記第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗面所に関する。
【背景技術】
【0002】
メインミラーとこのメインミラーの両側にサイドミラーとが設けられている鏡台(三面鏡)の一例として特許文献1に記載の洗面化粧台が知られている。特許文献1は、ミラーキャビネットと、上記ミラーキャビネットの前面側において幅方向に隣接させて配設される略矩形板状のメインミラーおよびサイドミラーと、上記ミラーキャビネットにおいて前面側が開放するとともに、上記サイドミラーに前面側が覆い隠され閉状態となる収納部とを具備する洗面化粧台を開示している。この洗面化粧台では、例えば、両側のサイドミラーをメインミラーに対して、垂直になるように回転し、コ字型にすることにより、居住者の頭部の前面と側面を確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−357965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の洗面所に設置される洗面化粧台では、居住者が髪・襟などの後ろ姿を確認するために、頭部をメインミラー側に近づけたり、頭部を左右に回転したりする必要があり、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができなかった。
【0005】
本発明は、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる洗面所を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば、図1、図2に示すように、
洗面台1がその背面を壁面10A1に接して設けられた洗面所100,100aにおいて、
前記洗面台1の上方に棚2,2aが設けられ、この棚2,2aが洗面台1の側方に延在して設けられ、
この棚2,2aの前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aが設けられ、
前記壁面10A1に対向する間仕切4A,4Bに第2の鏡3Bが設けられ、
前記第1の鏡3Aをスライドさせて、前記第1の鏡3Aと前記第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡になる
ことを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、洗面所100,100aにおいて、前記壁面10A1側に設けられた前記棚2,2aの前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aが設けられ、前記壁面10A1に対向する間仕切4A,4Bに第2の鏡3Bが設けられるので、第1の鏡3Aをスライドすることにより合わせ鏡とすることができ、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、例えば、図3に示すように、
請求項1に記載の洗面所100,100aにおいて、
前記第1の鏡3Aは、前記棚2,2aに設けられたレール2A5に支持されている
ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、前記第1の鏡3Aは、前記棚2,2aに設けられたレール2A5に支持されているので、鏡を容易にスライドすることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、例えば、図1に示すように、
請求項1または2に記載の洗面所100,100aにおいて、
前記間仕切は間仕切家具4Aであり、
前記第2の鏡3Bは前記間仕切家具4Aの一部に組み込まれている
ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、前記間仕切は間仕切家具4Aであるので、収納スペースを増やすことができ、前記第2の鏡3Bが前記間仕切家具4Aの一部に組み込まれているので、この鏡3Bが前記間仕切家具4Aと一体となった美観性に優れた間仕切を提供することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、例えば、図1,図2,図3,図6に示すように、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗面所100,100Aにおいて、
前記棚2,2aの後方に窓5がある
ことを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、前記棚2,2aの後方に窓5があるので、棚2,2aの後方の窓5からの採光により、前記棚2,2aを設けた場合でも洗面所100,100aが明るくなる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、例えば、図1、図2に示すように、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗面所100,100Aにおいて、
前記棚2,2aの前面側20に左右方向にスライド可能な板状面材2Bが更に設けられ、この板状面材2Bと前記第1の鏡3Aとは、2枚戸として設けられている
ことを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、2枚戸を閉めることで、棚の内部を隠すことができるので、美観が向上する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる洗面所ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る洗面所の一例を示す図であり、斜視図である。
【図2】同、(a)は洗面所の平面図、(b)は図1(a)のI−I断面図、(c)は図1(a)のII−II断面図、(d)は図1(a)のIII−III断面図である。
【図3】同、図2(c)のA部およびB部の部分拡大図である。
【図4】同、(a)は洗面所の平面図、(b)は図4(a)のI−I断面図、(c)は図4(a)のII−II断面図、(d)は図4(c)のIII−III断面図である。
【図5】間仕切家具であり、(a)は洗面所側の正面図、(b)は洗面所側から見て背面に相当する居室側の収納部を示す図である。
【図6】第1の鏡をスライドさせて、第1の鏡の両側から洗面所への窓による採光を確保している状態を示す斜視図である。
【図7】図3(b)のA部およびB部の部分拡大図である。
【図8】図3(b)のA部およびB部の変形例についての部分拡大図である。
【図9】図3(b)のA部およびB部の変形例についての部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
<実施の形態1>
図1および図2は本実施の形態に係る洗面所100を示す図である。
図1、図2に示すように、洗面所100は、壁10A〜10Cでコ字型に囲まれており、このコ字型の開口部に、間仕切家具4A(本発明の「間仕切」に相当する)と、開き戸10D2とがそれぞれ長手方向(幅方向)に隣接させて配置され、更に、床と天井とで洗面所100の空間を形成している。洗面所100は、洗面台1と、この洗面台1上の棚2と、この棚2に対向している間仕切家具4Aと、洗濯機6等を備えている。前記壁10Cには、開口部が設けられ、この開口部に開き戸10D1が設けられている。
【0020】
洗面所100において、洗面台1はその背面を壁面10A1に接して設けられ、前記洗面台1の上方に棚2が設けられ、この棚2が洗面台1の右側(側方)に延在して設けられ、この棚2の前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aを有する板状面材2Aと前記棚2の前面側20に左右方向にスライド可能な板状面材2Bとが設けられている。また、前記壁面10A1に対向する間仕切家具4Aに第2の鏡3Bが設けられ、前記第1の鏡3Aを左右方向にスライドさせて、前記第1の鏡3Aと前記第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡になる。前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aと板状面材2Bとは、2枚戸(2枚を引き違いにして開閉する戸)として設けられている。
【0021】
棚2は、その長手が内壁である壁10B,10C間に設けられ、前記長手の両端が壁面10B1,10C1に接している。棚2は、天板2a1と、底板2a4と、これらの天板2a1と底板2a4との間に設けられた複数の棚板2a2,2a3と、棚2の前面側20に設けられた鏡3Aを有する板状面材2Aと板状面材2Bとを備える。棚2の背板は設けられていない。鏡3Aを有する板状面材2Aは、板状面材2Bよりも、前記棚2の前面側20に設けられている。天板2a1と底板2a4の短手(奥行)は、棚板2a2,2a3の短手と比べて、長く設定されている。天板2a1と底板2a4は、棚板2a2,2a3より前面側20に突出するように設けられ、この突出した部分で鏡3Aを有する板状面材2Aと板状面材2Bとを上下から挟むように支持している。
【0022】
前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aおよび前記板状面材2Bは、前記棚2の天板2a1と底板2a4のそれぞれに設けられた2つの凹型のレール2A5に支持されている。前記第1の鏡3Aは、板状面材2Aに鏡3Aを貼り付けて設けられている。図3に示すように、鏡3Aを有する板状面材2Aの上部に天板2a1の凹型のレール2A5に挿入されている凸部が設けられ、鏡3Aを有する板状面材2Aの下部に車輪2A1が設けられ、この板状面材2Aの車輪2A1が凹型のレール2A5で支持されている。前記板状面材2Aを左右方向に移動すると、この移動に従って、前記レール2A5上を車輪2A1が回転する。前記板状面材2Bも、板状面材2Bの下部に車輪2A1が設けられ、この板状面材2Bの車輪2A1が凹型のレール2A5で支持されている。前記板状面材2Bを左右方向に移動すると、この移動に従って、前記レール2A5上を車輪2A1が回転する。
【0023】
図5に示すように、間仕切家具4Aは、天板4a1と、底板4a7と、これらの天板4a1と底板4a7との間に設けられた複数の棚板4a2〜4a6と、前記天板4a1と前記複数の棚板4a2〜4a6と前記底板4a7とのそれぞれの長手方向両端を挟んで鉛直に設けられた2枚の側板4b1,4b2と、棚板4a4の下部から4b5との下部まで延設して洗面所側に設けられている第2の鏡3Bと、天板4a1の下部から棚板4a4の下部まで延設して居室(その他、廊下、ホール等)側に設けられている化粧板4c1と、棚板4a5の下部から底板4a7の下部まで延設して居室側に設けられている化粧板4c2等を備えている。ここで、前記第2の鏡3Bは前記間仕切家具4Aの一部に組み込まれている。
【0024】
間仕切家具4Aは、(1)洗面所側において、上部に収納4A1と、中央部に第2の鏡3Bと、この鏡3Bの下に、収納4A3と、脱衣かご4A4とが、それぞれ上から下へ向けて順に設けられ、(2)居室側において、第2の鏡3Bの背面に化粧板が設けられた収納4A2が設けられている。居室側の収納4A2には、ファックス機能付きの電話機とその子機が棚板4a5上に置かれている。
【0025】
図6に示すように、板状面材2A,2Bの2枚戸を重ね合わせ、これらの2枚戸が窓5と対向し、第1の鏡3Aと第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡とした場合でも、板状面材2A,2Bの両側から棚板2a2,2a3が見える状態にすることにより、窓5からの光が棚2を介して洗面所100内に入り込み採光を確保することができる。この場合、居住者の顔の両側から光が当たり、洗面所100に入り込んだ光により、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる。
【0026】
本実施の形態によれば、洗面所において、前記壁面10A1側に設けられた前記棚2の前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aを有する板状面材2Aが設けられ、前記壁面10A1に対向する間仕切家具4Aに第2の鏡3Bが設けられるので、第1の鏡3Aを有する板状面材2Aをスライドすることにより第1の鏡3Aと第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡とすることができ、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる。
【0027】
また、前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aは、前記棚2に設けられたレール2A5に支持されているので、鏡3Aを有する板状面材2Aを容易にスライドすることができる。
【0028】
また、前記間仕切は間仕切家具4Aであるので、収納スペースを増やすことができ、前記第2の鏡3Bが前記間仕切家具4Aの一部に組み込まれているので、この鏡3Bが前記間仕切家具4Aと一体となった美観性に優れた間仕切を提供することができる。
【0029】
また、前記棚2の後方に窓5があるので、棚2の後方の窓5からの採光により、前記棚2を設けた場合でも洗面所100が明るくなる。
【0030】
また、2枚戸を閉めることで、棚の内部を隠すことができるので、美観が向上する。
【0031】
<実施の形態2>
図3は本実施の形態に係る洗面所100Aを示す図である。
図3に示すように、洗面所100Aは、壁10A〜10Cでコ字型に囲まれており、このコ字型の開口部に、間仕切壁4B(本発明の「間仕切」に相当する)と、この間仕切壁4Bに対して、引き戸10E2が左右方向にスライド可能に壁4Bの内側に配置され、更に、床と天井とで洗面所100Aの空間を形成している。洗面所100Aは、洗面台1と、この洗面台1上の棚2aと、この棚2aに対向している間仕切壁4Bと、洗濯機6等を備えている。前記壁10Cには、開口部が設けられ、この開口部に開き戸10E1が設けられている。
【0032】
洗面所100Aにおいて、洗面台1はその背面を壁面10A1に接して設けられ、前記洗面台1の上方に棚2aが設けられ、この棚2aが洗面台1の右側(側方)に延在して設けられ、この棚2aの前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aを有する板状面材2Aが設けられている。また、前記壁面10A1に対向する間仕切壁4Bに第2の鏡3Bが設けられ、前記第1の鏡3Aを左右方向にスライドさせて、前記第1の鏡3Aと前記第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡になる。図4(b)に示すように、前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aは、1枚戸である。
【0033】
棚2aは、その長手が内壁である壁10B,10C間に設けられ、前記長手の両端が壁面10B1、10C1に接している。棚2aは、天板2b1と、底板2b4と、これらの天板2b1と底板2b4との間に設けられた複数の棚板2a2,2a3と、棚2aの前面側20に設けられた鏡3Aを有する板状面材2Aを備える。棚2の背板は設けられていない。天板2b1と底板2b4の短手(奥行)は、棚板2a2,2a3の短手と比べて、長く設定されている。天板2b1と底板2b4は、棚板2a2,2a3より前面側20に突出するように設けられ、この突出した部分で鏡3Aを有する板状面材2Aを上下から挟むように支持している。図7に示すように、天板2b1と底板2b4の各々には、凹型のレール2A5が一つ設けられている。この点で実施の形態1と異なる。
【0034】
前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aは、前記棚2aの上下に設けられた凹型のレールに支持されている。前記第1の鏡3Aは、板状面材2Aに鏡3Aを貼り付けて設けられている。図3において、板状面材2Bとこの板状面材2Bのための凹型のレール2A5をなくしたものが、本実施の形態における図に相当する。この場合、棚2aの短手方向における収納スペースは、板状面材2Bがない分だけ、広がる。図7に示すように、鏡3Aを有する板状面材2Aの上部に天板2c1の凹型のレール2A5に挿入されている凸部が設けられ、鏡3Aを有する板状面材2Aの下部に車輪2A1が設けられ、この板状面材2Aの車輪2A1が凹型のレール2A5で支持されている。前記板状面材2Aを左右方向に移動すると、この移動に従って、前記レール2A5上を車輪2A1が回転する。
【0035】
図6に示すように、板状面材2Aと窓5とを対向し、第1の鏡3Aと第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡とした場合でも、板状面材2Aの両側から棚板2a2,2a3が見える状態にすることにより、窓5からの光が棚2aを介して洗面所100A内に入り込み採光を確保することができる。この場合、居住者の顔の両側から光が当たり、洗面所100Aに入り込んだ光により、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる。
【0036】
本実施の形態によれば、洗面所において、前記壁面10A1側に設けられた前記棚2の前面側20に左右方向にスライド可能な第1の鏡3Aを有する板状面材2Aが設けられ、前記壁面10A1に対向する間仕切壁4Bに第2の鏡3Bが設けられるので、第1の鏡3Aをスライドすることにより第1の鏡3Aと第2の鏡3Bとを対向させて合わせ鏡とすることができ、居住者の髪・襟などの後ろ姿を容易に確認することができる。
【0037】
また、前記第1の鏡3Aを有する板状面材2Aは、前記棚2に設けられたレール2A5に支持されているので、鏡3Aを有する板状面材2Aを容易にスライドすることができる。
【0038】
また、前記間仕切は間仕切壁4Bであるので、間仕切家具4Aを設置する場合に比べて洗面所100Aの空間を広くすることができ、前記第2の鏡3Bが前記間仕切壁4Bの一部に組み込まれているので、この鏡3Bが前記間仕切壁4Bと一体となった美観性に優れた間仕切を提供することができる。
【0039】
また、前記棚2aの後方に窓5があるので、棚2aの後方の窓5からの採光により、前記棚2,2aを設けた場合でも洗面所100Aが明るくなる。
【0040】
(変形例1)
上記実施の形態1,2では、天板2a1,2b1と底板2a4,2b4で鏡3Aを有する板状面材2Aを上下から挟むように支持しているについて説明したがこれに限られず、図8に示すように、凹型のレールを上面に有する天板2d1を用いてもよい。この場合、鏡3Aを有する板状面材2Cは、その上部において天板2d1上に水平に延設されている水平部分を有し、この水平部分の下部に車輪3A1が設けられ、天板2d1上部の凹型のレール2A5と底板2c4の凹型のレール2A5とで支持される。この場合、実施の形態1,2と棚の高さが同じであっても、棚2aの天板2d1より上方に板状面材2Cの上部が延設されるため、実施の形態1,2と比べて、大きな鏡3Aを採用することができる。なお、変形例1においては、上記実施の形態と同じ部材には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0041】
(変形例2)
上記実施の形態1,2および変形例1では、凹型のレールを用いて、説明したがこれに限られず、凸型のレールを用いてもよい。この場合、車輪2A1の外周に凹部が設けられ、この凹部が凸型のレール上に接して配置される。なお、変形例2においては、他の構成は上記実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
【0042】
(変形例3)
上記実施の形態1,2では、板状面材2Aに鏡3Aを貼り付けた例について説明したがこれに限られず、図9に示すように鏡3Aだけを用いてもよい。この場合、鏡3Aは天板2c1の凹型のレールと底板2c4の凹型のレールとで支持される。鏡3Aの下部と接触する底板2c4の凹型の底には鏡3Aに対して摩擦係数が小さい樹脂素材等が設けられることが望ましい。なお、変形例3においては、他の構成は上記実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
【0043】
(変形例4)
上記実施の形態1,2および変形例1〜3では、棚2,2aに背板を設けない例について説明したが、これに限られず、窓5が設置されている部分を除いて、背板を設けてもよい。この場合、窓5からの採光を確保する一方で、板状面材2A,2Bを移動した際に、壁面1Aが露出することがなく、棚板等と同じデザインを施した背板により、美観を向上することができる。なお、変形例4においては、他の構成は上記実施の形態と同じであるため、説明を省略する。
【符号の説明】
【0044】
1 洗面台
2,2a 棚
2A 板状面材
2A,2B,2C 板状面材
2A1 車輪
2A5 レール
2a1,2b1,2c1,2d1 天板
2a2,2a3 棚板
2a4,2b4,2c4 底板
3A,3B 鏡
4A 間仕切家具
4B 間仕切壁
4A1,4A2,4A3 収納
4a1 天板
4a2〜4a6 棚板
4a7 底板
4b1,4b2 側板
4c1 化粧板
4c2 化粧板
5 窓
6 洗濯機
10A,10B,10C 壁
10B1,10B1,10C1 壁面
10D1,10D2,10E1 開き戸
10E2 引き戸
20 前面側
100,100A 洗面所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗面台がその背面を壁面に接して設けられた洗面所において、
前記洗面台の上方に棚が設けられ、この棚が洗面台の側方に延在して設けられ、
この棚の前面側に左右方向にスライド可能な第1の鏡が設けられ、
前記壁面に対向する間仕切に第2の鏡が設けられ、
前記第1の鏡をスライドさせて、前記第1の鏡と前記第2の鏡とを対向させて合わせ鏡になる
ことを特徴とする洗面所。
【請求項2】
請求項1に記載の洗面所において、
前記第1の鏡は、前記棚に設けられたレールに支持されている
ことを特徴とする洗面所。
【請求項3】
請求項1または2に記載の洗面所において、
前記間仕切は間仕切家具であり、
前記第2の鏡は前記間仕切家具の一部に組み込まれている
ことを特徴とする洗面所。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗面所において、
前記棚の後方に窓がある
ことを特徴とする洗面所。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗面所において、
前記棚の前面側に左右方向にスライド可能な板状面材が更に設けられ、この板状面材と前記第1の鏡とは、2枚戸として設けられている
ことを特徴とする洗面所。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−87559(P2013−87559A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231220(P2011−231220)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(307042385)ミサワホーム株式会社 (569)
【Fターム(参考)】