洗面装置
【課題】洗面器の貯水部の使用空間をなるべく広く確保し、使用者が便利に洗面することは言うに及ばず、洗面器で洗髪をしたり別途のコップがなくても歯磨き後のすすぎが容易にできる洗面装置を提供する。
【解決手段】水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル;前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置を提供する。
【解決手段】水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル;前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は洗面装置に関し、さらに詳しくは洗面器から最小の長さに突出され回転可能な用水供給ノズルを水道蛇口の代用部品として装着して洗面時の使用空間を広く確保し、前記用水供給ノズルと連結される冷/温水給水装置を洗面器部材内に装着することによって使用者の便利性と安全性を向上させることができる洗面装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、産業化によって質的に向上した生活を営むことにより風呂文化が変化している。特に、浴室内の設備、すなわち浴槽、洗面器、便器などの設備を秀麗なデザインに変えるとともに機能的にも便利に使用できるように機能性を付加することによって一層洗練された浴室の雰囲気を醸し出している。
【0003】
一方、我らが日常生活で使用している一般的な洗面器に取り付けられた給水装置は水道管を使用して用水を出水させているが、その構造を簡単に見てみると次のとおりである。
【0004】
図1は、一般的な洗面器の構造の例を示している。
【0005】
図に示すように、前記洗面器は手や顔などを洗うための浴室設備のうち一つで、水を貯留するための貯水部と、貯水部の底の中央に設置された排水口及び貯水部の上面先端に設置された水道蛇口及び冷/温水ボタンを含む給水装置と、で構成されている。前記給水装置には水道管を使用して冷/温水を出水させるようになる。
【0006】
特に、前記洗面器は中央部に突出された水道管のワンタッチ操作ハンドルと給水ノズルとが前方に突出されるように設置されている構造になっている。前記構造の洗面器は次のような様々な問題点を内包している。
【0007】
第一、従来の洗面装置は中央部に突出された水道管のワンタッチ操作ハンドルと用水供給ノズルとが前方に突出されるように設置された構造になっている。したがって、洗面時に水道管に額がぶつかるか、ぶつかることに不安感を抱いて十分に屈んでいない状態で洗面をすることにより使用者の姿勢が不便になる上、洗面過程で両腕につたって水が流れ落ちて服を濡らすようになる問題点がある。
【0008】
第二、前記用水供給ノズルは下向きに出水される構造になっているので、用水を手ですくい上げて洗面をする間にも水が流れ続けるため、多量の水が浪費されている。一部の水道蛇口の場合360°回転可能な構造が提案されているが、出水方向を180°回転させた状態でバルブを開けると、出水圧力によって多量の水が使用者側に噴き出して使用者の服を濡らすことが発生し、この構造も水道管が突出された構造になっているため、顔を洗う時に突出された水道管にぶつかることに不安感を抱いて使用を渋っているのが実情である。
【0009】
第三、洗面器で洗髪をする場合にも突出された給水装置の水道管のせいで洗髪ができないようになっているか、洗髪ができても非常に不便になっており、歯磨きをして口をすすぐ場合には顔を横にそらして水を含むか、別途のコップを用いてすすがなければならない面倒な問題点があった。
【0010】
第四、従来の洗面器に設置された冷/温水ボタンが洗面器の上面に設置されているため、背の低い子供たちには冷/温水ボタンを操作することが非常に難しい問題点があった。
【0011】
第五、前記水道管を介して落ちる水や石けん水などのような汚染水が給水装置の水道管と操作レバーの周囲につくようになるが、従来には水道管と操作レバーが外部に突出されているため、洗面台と水道管の間又は操作レバーの間に入った汚染水を除去することが非常に不便であった。また、前記給水装置に付いた汚染水をしきりに除去しても汚染水が付いた面のパッキンに残存する水分が腐敗してカビが発生するか腐って衛生状態を不潔にするだけでなく、浴室と洗面台の周囲の美観を損ねる問題点があった。
【0012】
第六、前記洗面器の内部構造が使用者の前方に窪んで丸い傾斜面をなしているため洗面器に貯留される水が揺られ容易にあふれ出して使用者の服を濡らすことが頻繁で、浴室の床をじっとりと濡らして滑りによる事故を招き得る問題点がある。
【0013】
第七、洗面時にたんのような分泌物がよく排出されるが、このようなものを捨てる適当な場所がないという問題点がある。
【0014】
第八、前記洗面器には石けん置きが備えられていないので別途の石けんケースやトレーを具備する必要があり、石けんケースに水がたまると石けんがふやけて無駄に消耗する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明は上記諸問題点を解決するために提案されたものであり、本発明の第一の目的は、洗面器内に冷/温水給水バルブを埋め込み、衛生器具の貯水部表面から最小の長さに露出され出水口が360°回転可能に埋め込み、前記冷/温水給水バルブに連結して洗面器の貯水部の使用空間をなるべく広く確保し、使用者が便利に洗面することは言うに及ばず、洗面器で洗髪をしたり別途のコップがなくてもすすぎが容易にできる洗面装置を提供することにある。
【0016】
本発明の第二の目的は、冷/温水給水バルブから供給される冷、温水を調節するための冷/温水選択レバーを洗面器の縁部の上面の周りに装着することによって、子供たちにも冷/温水操作が容易にできるようにした洗面装置を提供することにある。
【0017】
本発明の第三の目的は、洗面器の所定の位置に石けんトレーを設置することによって様々な所に落ち着きなく移動する別途の石けんケースを必要とせず、さらに、石けんが水でふやけて簡単に消耗することが防止できる洗面装置を提供することにある。
【0018】
本発明の第四の目的は、洗面器の貯水部の内面の汚物投与口との境界部に土手部を形成して水槽内の用水の表面張力を分散させることによって使用者が洗面をするかタオルなどの簡単な洗濯物をすすぐ時に洗面器に貯留されている水が揺られることを抑制し、洗面器に汚物排出口を別途設けて貯水部内の浮遊物を迅速に流下させることでたんのような汚物の排出が容易にできる洗面装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するための本発明は、水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転角度によって出水量を調節できる用水供給ノズル;前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置を提供する。
【0020】
ここで、前記用水供給ノズルは冷/温水給水バルブに連結されて用水を通水するための通水孔が軸方向に形成され出水ノズル本体の離脱を防止するための複数の固定ピン孔が形成されているソケット;前記ソケットの内面に設置され通水孔の一部を遮蔽し一側部に用水通過孔が形成された隔壁;前記ソケットに360°回転可能に挿入され、一端が洗面器の貯水部に向かって最小の長さに突出され、通水孔と連通する出水口を有するノズル本体;及び前記ノズル本体の後側内部に装着されて前記隔壁と重なり、ノズル本体の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁の用水通過孔と通水されるためのサイズの異なる複数の連通孔を有する出水量制御手段を含むことを特徴とする。
【0021】
前記出水量制御ディスクはノズル本体の回転時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有し、前記隔壁と出水量制御ディスクは水が流れ出る程度の公差を有して密接する構成を有する。また、前記出水量制御ディスクの連通孔は隔壁の用水通過孔と同じ形状及びサイズを有し、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成された第1孔と、前記第1孔の下部に形成され第1孔より小さいサイズの円形に形成された第2孔を含む。
【0022】
前記用水供給ノズルで、ノズル本体の内面の中央上端から半径方向に突出され、隔壁の用水通過孔から提供される用水が急速に排出されることを阻止して緩やかに出水されるようにするために用水の渦流を発生させる渦流発生板;前記ノズル本体の先端内部に設置され用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器;及び前記ノズル本体の先端の外面に設置され泡沫器が離脱されることを防止するためのノズルキャップをさらに含むことができる。
【0023】
前記洗面器本体はその縁部の上面に陥没するように形成され洗面時に発生するたんのような汚物を捨てることができる汚物投与口;前記水投与口と貯水空間の境界部に形成されて汚染水が自然流下されるようにし貯水槽内の表面張力を分散弱化させて水が揺られることを防止するための土手部;及び前記汚物投与口に連結された石けんケース載置溝を含むことを特徴とする。
【0024】
また、前記洗面器本体はその貯水空間の内面に形成され、貯水空間の内壁の傾斜面に段差を有して形成されて使用者が洗面する時に貯水空間に貯留された水が揺られ使用者の前方に水が溢れ出すことを防止するための複数の垂直防波段部をさらに含むことができる。
【0025】
前記冷/温水給水バルブは内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝と、前記収容溝の内壁面に突出されるように具備されて給水板との遊びを防止する遊び防止突起と、前記収容溝の底に形成されて冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング;前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板;前記給水板の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板;及び前記冷/温水選択板の上部に安着するように設置され、給水板の上面で冷/温水選択板と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上述したように本発明によれば、次のような効果を具現する。
【0027】
第一、用水供給ノズルを洗面器の表面から最小の長さに突出されるように構成することによって洗面空間を広く確保することができ、洗髪または洗面をする時に用水供給ノズルにぶつかることに不安感を抱くことなく安全かつ便利に使用することができる効果がある。
【0028】
第二、用水供給ノズルを360°回転可能な構造に構成して使用者が望む位置に出水口の位置を制御でき、歯磨きの後、楽な位置で口をすすぐことができ、出水口の回転方向に沿って供給される用水量をそれぞれ異なるように制御できる。したがって、従来の突出された給水バルブは下向きに出水される構造になっているので、用水を手ですくい上げて洗面する間にも水が流れ続けるため多量の水が浪費されたが、本願発明によれば用水供給ノズルを上向きに回転させて顔に適当量を直接噴射する場合、少量の水でも洗面ができるので水資源エネルギーが大きく節約できる。
【0029】
第三、前記洗面器には用水の噴出のための水道管などが突出されておらず、用水供給ノズルのみが最小の長さに突出されることによって洗浄水のような汚染水が洗面器の用水供給ノズルが取り付けられた部位に落ちても傾斜面に沿ってすぐに流れ落ちていくので乾燥速度が速くその周辺の掃除が容易であるので衛生的で、便利かつ快適な浴室環境を造成できる付加効果を有する。
【0030】
第四、洗面器の周縁の上面に汚物投与口を設けて洗面時にたんのような汚物の処理を容易にし、前記汚物投与口の一側に乾燥が容易な石けんケースの載置空間を設けることによって落ち着きなく移動する別途の石けんケースを必要とせず、前記石けんが無駄に消耗することを防止できる。
【0031】
第五、洗面器の貯水部の内面の貯水部と汚物投与口の境界部の間に土手部を形成することによって貯水部から溢れ出した水は土手部によって汚物投与口側に流れ落ち、貯水部内の水の表面張力が弱まって水が揺られることが抑制されて洗面時又はタオルなどの簡単な洗濯物をすすぐ時に水が使用者側に越流することが防止でき、貯水部から越流する浮遊物が汚物投与口側に迅速に流下されるようにすることができる。
【0032】
第六、冷/温水選択レバーを洗面器の縁部に配置することによって子供たちにも容易に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一般的な洗面装置の一例を示す構成図である。
【図2】本発明による洗面装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の要部である出水方向及び出水量の調節が可能な用水供給ノズルの分解断面図である。
【図4】図3に示す用水供給ノズルの組立断面図である。
【図5】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図6】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図7】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図8】本発明の要部である冷/温水給水バルブの構成を示す断面図である。
【図9】本発明の要部である冷/温水給水バルブの分解斜視図である。
【図10】用水供給ノズルの出水口が下向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【図11】用水供給ノズルの出水口が上向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の一般的な実施例は、添付図面を参照して以下に詳細に説明されている。しかし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、異なる形態で例示することもできる。むしろ、これらの実施例は、開示が欠けることなく、十分に、本発明の範囲を当業者に伝達しているということを規定している。こ開示の間中、参照符号は、本発明の種々の図面および実施例の至るところで参照部分を引用している。
【0035】
以下、添付された図2乃至図11を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0036】
本発明による洗面装置は洗面器部材内に冷/温水給水バルブを設置し洗面器の表面に最小の長さに用水供給ノズルが突出されるように構成するが、用水供給ノズルの出水口が回転されるようにして使用者が便利かつ安全に洗面することができ、出水量を制御して用水を節約できるように具現したものである。
【0037】
図2は、本発明による洗面装置の一実施形態の構成を示す斜視図で、図3は、本発明の要部である出水方向及び出水量の調節が可能な用水供給ノズルの分解断面図で、図4は、図3に示す用水供給ノズルの組立断面図である。
【0038】
図2〜図4に示すように、本発明は水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口2aが形成されている洗面器本体2;前記洗面器本体2の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が所望する方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル4;前記洗面器本体2の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズル4に連結された冷/温水給水バルブ6;及び前記冷/温水給水バルブ6の上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル4側に選択供給するための冷/温水選択レバー8を含む。
【0039】
ここで、前記用水供給ノズル4は冷/温水給水バルブ6に連結されて用水を通水するための通水孔22aが軸方向に形成され、先端部には複数の固定ピン孔22bが形成されているソケット22を含む。前記ソケット22の内面には通水孔22aを遮蔽し一側部に用水通過孔24aが形成された隔壁24を一体に具備する。前記構成を有するソケット22は固定ねじ26を介して壁面に固定される。
【0040】
前記ソケット22には一端が洗面器の外側に最小の長さに突出され、通水孔22aと連通する出水口28aを有するノズル本体28が360°回転可能に挿し込まれる。前記ノズル本体28は360°回転が可能であるが、その突出部位は使用者が望む方向に位置するようにソケット22に挿し込まれる公差を有する。
【0041】
前記ノズル本体28の外周面にはソケット22に挿入されて水密作用を行うようにパッキン溝28bが形成される。前記パッキン溝28bにはゴムパッキン29が挟み込まれ、前記ノズル本体28とソケット22が対向して接触する面にもゴムパッキン31が挟まれて前記ソケット22とノズル本体28の間の水密を保つ。また、前記ソケット22の固定ピン孔22bにはノズル本体28がソケット22から離脱しないように固定する固定ピン27が挿し込まれる。
【0042】
前記ソケット22に結合されたノズル本体28は出水口28aを下向きにする場合は使用者の前方に出水され、出水口28aを180°回転させて上向きに出水する時には使用者の位置から遠い距離に出水口28aが位置して用水が放物線を描きながら落下されるように所定の傾斜角度に曲げられたエルボ管(elbow pipe)の形状を有する。
【0043】
前記ノズル本体28の後端側内部には隔壁24と重なる出水量制御ディスク30が装着される。前記出水量制御ディスク30はノズル本体28の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁24の用水通過孔24aと通水するためのサイズの異なる複数の第1及び第2孔30a、30bが形成されている。また、前記出水量制御ディスク30はノズル本体28の回転時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有する。
【0044】
ここで、前記隔壁24の用水通過孔24aと出水量制御ディスク30の第1孔30aは同じサイズを有し、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成され、第2孔30bは第1孔30aより小さいサイズの円形に形成される。
【0045】
図3で出水量制御ディスク30の側断面図に対して矢印で示した図は出水量制御ディスク30の正面図である。
【0046】
このような構造の用水供給ノズル4は用水を下向きに出水する時には用水通過孔24aと第1孔30aが連通して出水量が最大になり、ノズル本体28を180°回転させて用水を上向きに出水する時には用水通過孔24aと第2孔30bが連通して洗面又は歯磨き後のすすぎができる適量の用水が出水される。
【0047】
前記隔壁24と出水量制御ディスク30は水が流れ出ることができる程度の公差を有して密接する。したがって、前記ノズル本体28がソケット22に挿入される時、隔壁24と出水量制御ディスク30の間に保たれる公差によってノズル本体28を90°回転した時に出水される用水は最も少ない量に減量されて洗面器水槽内に供給されるので洗面器水槽から離脱されないようになる。上述のように、前記用水供給ノズル4の出水方向に沿ってそれぞれ異なるように出水量を制御できる。
【0048】
前記ノズル本体28の先端内部には用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器32が装着され、前記ノズル本体28の先端の外面には泡沫器32が離脱されることを防止するためのノズルキャップ34が装着される。このような泡沫器32とノズルキャップ34の構造により用水の噴出時に広がっていく形状の水の流れが弱化され泡沫が形成されて水が弾かず緩やかに出水される。
【0049】
前記ノズル本体28の内面の中央上端には用水の渦流を発生させるための渦流発生板36が突出されるようにさらに設置されることができる。これは隔壁24の用水通過孔24aから提供される用水が渦流になるように誘導して用水が緩やかに吐出されるようにするためである。
【0050】
前記ソケット22の通水孔22aの内部には砂のような異物の流入を遮断するための異物流入防止網38が設置される。
【0051】
前記洗面器本体2は用水の貯水機能の他に、汚物投与口、石けん置き及び貯水部に貯留された用水が揺られて溢れ出すことを阻止するために土手部が形成されており、これをさらに詳しく説明する。
【0052】
図2に示すように、前記洗面器本体2は洗面をする時、貯水空間に貯留された水が揺られ使用者の前方に溢れ出すことを防止するために貯水空間の内面と汚物投与口44の間に土手部15が形成されており、前記洗面器本体2の縁部の上面には洗面時に発生するたんのような汚物を排出できる汚物投与口44が形成されている。また、前記土手部15によって汚物投与口44と貯水空間の境界部は石けん水のような汚染水が分離されて自然流下されるように形成されている。
【0053】
前記洗面器本体2の縁部の上面には汚物投与口44と連結される石けんケース載置溝46が形成されており、前記石けんケース載置溝46には底面に水が抜けられるようにして乾燥を容易にするための複数の窓部を有する石けんトレー48が固着される。前記石けんケース載置溝46は石けんトレー48から落ちた石けん水を汚物投与口44側に案内して排出するようになる。
【0054】
前記洗面器本体2の構造によれば、洗面器本体2に用水を貯留した状態で洗顔を行う場合、汚物投与口44と貯水空間の境界部の間に形成された土手部15に水が流れていくので貯水槽内の水の表面張力が弱まって水が使用者の前方に溢れないようになる。
【0055】
前記使用者が洗面する場合に発生するたんのような汚物は汚物投与口44を介して容易に排出することができ、また、用水を流している状態で洗面を完了するか洗濯を行った後に洗面器本体2の貯水空間に貯留された水が溢れ出す場合に土手部15を介して汚物投与口44側に自然流下されることにより、水が溢れ出すことを防止するようになる。
【0056】
前記石けんケース載置溝46には石けんトレー48が固着しているので使用者が石けんを手軽に使用することができ、また、使用後の石けんから落ちる石けん水は前記石けんトレー48の窓部を介して下部に落ちて汚物投与口44側に流れていくようにする。また、石けんケース載置溝46と石けんトレー48の間に十分な高さの空間が維持されるため通風が円滑になり石けんが速く乾燥することによって、石けんがふやけて無駄に消耗されることを防止できるようになる。
【0057】
次いで、前記冷/温水給水バルブの構造に対して図8及び図9を参照して説明する。
【0058】
前記冷/温水給水バルブ6は図に示すように、内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝52aと、前記収容溝52aの内壁面に突出されるように具備されて後述する給水バルブの遊びを防止する遊び防止突起52bと、前記収容溝52aの底に形成され冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング52;前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板54;前記給水板54の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板56;及び前記冷/温水選択板56の上部に固着するように設置され、給水板54の上面で冷/温水選択板56と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板58を含む。
【0059】
前記冷/温水給水バルブ6の構造で、冷/温水流路溝は内部に任意のサイズの溝が二つの領域に区画された冷/温水給水溝53a、53b;前記冷/温水給水溝53a、53bの中央部側に設けられた区画壁を介して形成され、側面方向に貫通された散水方向及び浴槽方向出水溝53c、53d;前記冷/温水給水溝53a、53bからハウジング52の側面に貫通された第1及び第2給水口53e、53f;前記散水方向及び浴槽方向出水溝53c、53dからハウジング52の側面に貫通された第1及び第2出水口53g、53hを含む。
【0060】
上記のように構成された冷/温水給水バルブ6は冷/温水選択レバー8の操作により冷水、温水又は冷/温混合水を用水供給ノズル4側に供給するようになる。
【0061】
上記のように構成された本発明で用水供給ノズルの作用状態を図5乃至図7、図10及び図11を参照して説明する。
【0062】
図5乃至図7は、本発明の要部である出水量及び出水方向の調節が可能な用水供給ノズルの作用状態図で、図5は、ノズル本体の出水口が下向き出水位置にある用水の用水通過孔と第1及び第2孔の配置図で、図6は、ノズル本体を90°回転した時の第1及び第2孔の配置図で、図7は、ノズル本体の出水口が初期位置から180°回転して上向き出水位置にある用水の用水通過孔と第1及び第2孔の配置図である。また、図10は、ノズル本体の出水口が下向きに位置した状態での出水過程を示す断面図で、図11は、ノズル本体の出水口が上向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【0063】
まず、図5乃至図7を参照して出水量及び出水方向の制御過程を説明する。
【0064】
図5に示すように、前記ノズル本体28の出水口28aが下側に向いている場合には隔壁24の用水通過孔24aと出水量制御ディスク30の第1孔30aが連通して最大量の用水が噴出される。この状態では図10に示すように洗面器内に十分な量の用水が出水されて迅速に満たされる。また、前記ノズル本体28の出水口28aのみが洗面器の外部に突出されているので使用者が洗髪または洗面をする場合にぶつかることに不安感を抱くことなく気楽に使用することができる。
【0065】
前記ノズル本体28を90°回転する場合には、図6に示すように、用水通過孔24aと第1及び第2孔30a、30bがズレているようになり隔壁24と出水量制御ディスク30の間の公差によって用水が減量されて出水される。
【0066】
図7に示すように、使用者が歯磨きをした後口をすすぐか、または洗面を行おうとする時、ノズル本体28の出水口28aを初期位置である下向き(図5の位置)から180°回転すると、前記用水通過孔24aと第2孔30bが連通するようになる。前記第2孔30bはサイズが第1孔30aより小さいがノズル本体28を90°回転した時に比べて多い量が出水されて図11に示すように用水が放物線を描きながら落下するので、洗面を便利に行うことができ、別途のコップを具備しなくてもすすぎを便利に行うことができる。
【0067】
以上で説明したように、本発明の実施形態を図面を参照して具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で通常の知識を有する者によって様々な変更、変形が可能であることは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとっては明白なことである。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、浴室内に備えられている洗面器に適用され、また本発明の冷/温水給水バルブと用水供給ノズルは浴室内の水道管に限らず厨房のシンクに設置された水道管の代替品として適用され得る。
【技術分野】
【0001】
本発明は洗面装置に関し、さらに詳しくは洗面器から最小の長さに突出され回転可能な用水供給ノズルを水道蛇口の代用部品として装着して洗面時の使用空間を広く確保し、前記用水供給ノズルと連結される冷/温水給水装置を洗面器部材内に装着することによって使用者の便利性と安全性を向上させることができる洗面装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、産業化によって質的に向上した生活を営むことにより風呂文化が変化している。特に、浴室内の設備、すなわち浴槽、洗面器、便器などの設備を秀麗なデザインに変えるとともに機能的にも便利に使用できるように機能性を付加することによって一層洗練された浴室の雰囲気を醸し出している。
【0003】
一方、我らが日常生活で使用している一般的な洗面器に取り付けられた給水装置は水道管を使用して用水を出水させているが、その構造を簡単に見てみると次のとおりである。
【0004】
図1は、一般的な洗面器の構造の例を示している。
【0005】
図に示すように、前記洗面器は手や顔などを洗うための浴室設備のうち一つで、水を貯留するための貯水部と、貯水部の底の中央に設置された排水口及び貯水部の上面先端に設置された水道蛇口及び冷/温水ボタンを含む給水装置と、で構成されている。前記給水装置には水道管を使用して冷/温水を出水させるようになる。
【0006】
特に、前記洗面器は中央部に突出された水道管のワンタッチ操作ハンドルと給水ノズルとが前方に突出されるように設置されている構造になっている。前記構造の洗面器は次のような様々な問題点を内包している。
【0007】
第一、従来の洗面装置は中央部に突出された水道管のワンタッチ操作ハンドルと用水供給ノズルとが前方に突出されるように設置された構造になっている。したがって、洗面時に水道管に額がぶつかるか、ぶつかることに不安感を抱いて十分に屈んでいない状態で洗面をすることにより使用者の姿勢が不便になる上、洗面過程で両腕につたって水が流れ落ちて服を濡らすようになる問題点がある。
【0008】
第二、前記用水供給ノズルは下向きに出水される構造になっているので、用水を手ですくい上げて洗面をする間にも水が流れ続けるため、多量の水が浪費されている。一部の水道蛇口の場合360°回転可能な構造が提案されているが、出水方向を180°回転させた状態でバルブを開けると、出水圧力によって多量の水が使用者側に噴き出して使用者の服を濡らすことが発生し、この構造も水道管が突出された構造になっているため、顔を洗う時に突出された水道管にぶつかることに不安感を抱いて使用を渋っているのが実情である。
【0009】
第三、洗面器で洗髪をする場合にも突出された給水装置の水道管のせいで洗髪ができないようになっているか、洗髪ができても非常に不便になっており、歯磨きをして口をすすぐ場合には顔を横にそらして水を含むか、別途のコップを用いてすすがなければならない面倒な問題点があった。
【0010】
第四、従来の洗面器に設置された冷/温水ボタンが洗面器の上面に設置されているため、背の低い子供たちには冷/温水ボタンを操作することが非常に難しい問題点があった。
【0011】
第五、前記水道管を介して落ちる水や石けん水などのような汚染水が給水装置の水道管と操作レバーの周囲につくようになるが、従来には水道管と操作レバーが外部に突出されているため、洗面台と水道管の間又は操作レバーの間に入った汚染水を除去することが非常に不便であった。また、前記給水装置に付いた汚染水をしきりに除去しても汚染水が付いた面のパッキンに残存する水分が腐敗してカビが発生するか腐って衛生状態を不潔にするだけでなく、浴室と洗面台の周囲の美観を損ねる問題点があった。
【0012】
第六、前記洗面器の内部構造が使用者の前方に窪んで丸い傾斜面をなしているため洗面器に貯留される水が揺られ容易にあふれ出して使用者の服を濡らすことが頻繁で、浴室の床をじっとりと濡らして滑りによる事故を招き得る問題点がある。
【0013】
第七、洗面時にたんのような分泌物がよく排出されるが、このようなものを捨てる適当な場所がないという問題点がある。
【0014】
第八、前記洗面器には石けん置きが備えられていないので別途の石けんケースやトレーを具備する必要があり、石けんケースに水がたまると石けんがふやけて無駄に消耗する問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
したがって、本発明は上記諸問題点を解決するために提案されたものであり、本発明の第一の目的は、洗面器内に冷/温水給水バルブを埋め込み、衛生器具の貯水部表面から最小の長さに露出され出水口が360°回転可能に埋め込み、前記冷/温水給水バルブに連結して洗面器の貯水部の使用空間をなるべく広く確保し、使用者が便利に洗面することは言うに及ばず、洗面器で洗髪をしたり別途のコップがなくてもすすぎが容易にできる洗面装置を提供することにある。
【0016】
本発明の第二の目的は、冷/温水給水バルブから供給される冷、温水を調節するための冷/温水選択レバーを洗面器の縁部の上面の周りに装着することによって、子供たちにも冷/温水操作が容易にできるようにした洗面装置を提供することにある。
【0017】
本発明の第三の目的は、洗面器の所定の位置に石けんトレーを設置することによって様々な所に落ち着きなく移動する別途の石けんケースを必要とせず、さらに、石けんが水でふやけて簡単に消耗することが防止できる洗面装置を提供することにある。
【0018】
本発明の第四の目的は、洗面器の貯水部の内面の汚物投与口との境界部に土手部を形成して水槽内の用水の表面張力を分散させることによって使用者が洗面をするかタオルなどの簡単な洗濯物をすすぐ時に洗面器に貯留されている水が揺られることを抑制し、洗面器に汚物排出口を別途設けて貯水部内の浮遊物を迅速に流下させることでたんのような汚物の排出が容易にできる洗面装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するための本発明は、水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転角度によって出水量を調節できる用水供給ノズル;前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置を提供する。
【0020】
ここで、前記用水供給ノズルは冷/温水給水バルブに連結されて用水を通水するための通水孔が軸方向に形成され出水ノズル本体の離脱を防止するための複数の固定ピン孔が形成されているソケット;前記ソケットの内面に設置され通水孔の一部を遮蔽し一側部に用水通過孔が形成された隔壁;前記ソケットに360°回転可能に挿入され、一端が洗面器の貯水部に向かって最小の長さに突出され、通水孔と連通する出水口を有するノズル本体;及び前記ノズル本体の後側内部に装着されて前記隔壁と重なり、ノズル本体の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁の用水通過孔と通水されるためのサイズの異なる複数の連通孔を有する出水量制御手段を含むことを特徴とする。
【0021】
前記出水量制御ディスクはノズル本体の回転時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有し、前記隔壁と出水量制御ディスクは水が流れ出る程度の公差を有して密接する構成を有する。また、前記出水量制御ディスクの連通孔は隔壁の用水通過孔と同じ形状及びサイズを有し、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成された第1孔と、前記第1孔の下部に形成され第1孔より小さいサイズの円形に形成された第2孔を含む。
【0022】
前記用水供給ノズルで、ノズル本体の内面の中央上端から半径方向に突出され、隔壁の用水通過孔から提供される用水が急速に排出されることを阻止して緩やかに出水されるようにするために用水の渦流を発生させる渦流発生板;前記ノズル本体の先端内部に設置され用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器;及び前記ノズル本体の先端の外面に設置され泡沫器が離脱されることを防止するためのノズルキャップをさらに含むことができる。
【0023】
前記洗面器本体はその縁部の上面に陥没するように形成され洗面時に発生するたんのような汚物を捨てることができる汚物投与口;前記水投与口と貯水空間の境界部に形成されて汚染水が自然流下されるようにし貯水槽内の表面張力を分散弱化させて水が揺られることを防止するための土手部;及び前記汚物投与口に連結された石けんケース載置溝を含むことを特徴とする。
【0024】
また、前記洗面器本体はその貯水空間の内面に形成され、貯水空間の内壁の傾斜面に段差を有して形成されて使用者が洗面する時に貯水空間に貯留された水が揺られ使用者の前方に水が溢れ出すことを防止するための複数の垂直防波段部をさらに含むことができる。
【0025】
前記冷/温水給水バルブは内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝と、前記収容溝の内壁面に突出されるように具備されて給水板との遊びを防止する遊び防止突起と、前記収容溝の底に形成されて冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング;前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板;前記給水板の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板;及び前記冷/温水選択板の上部に安着するように設置され、給水板の上面で冷/温水選択板と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上述したように本発明によれば、次のような効果を具現する。
【0027】
第一、用水供給ノズルを洗面器の表面から最小の長さに突出されるように構成することによって洗面空間を広く確保することができ、洗髪または洗面をする時に用水供給ノズルにぶつかることに不安感を抱くことなく安全かつ便利に使用することができる効果がある。
【0028】
第二、用水供給ノズルを360°回転可能な構造に構成して使用者が望む位置に出水口の位置を制御でき、歯磨きの後、楽な位置で口をすすぐことができ、出水口の回転方向に沿って供給される用水量をそれぞれ異なるように制御できる。したがって、従来の突出された給水バルブは下向きに出水される構造になっているので、用水を手ですくい上げて洗面する間にも水が流れ続けるため多量の水が浪費されたが、本願発明によれば用水供給ノズルを上向きに回転させて顔に適当量を直接噴射する場合、少量の水でも洗面ができるので水資源エネルギーが大きく節約できる。
【0029】
第三、前記洗面器には用水の噴出のための水道管などが突出されておらず、用水供給ノズルのみが最小の長さに突出されることによって洗浄水のような汚染水が洗面器の用水供給ノズルが取り付けられた部位に落ちても傾斜面に沿ってすぐに流れ落ちていくので乾燥速度が速くその周辺の掃除が容易であるので衛生的で、便利かつ快適な浴室環境を造成できる付加効果を有する。
【0030】
第四、洗面器の周縁の上面に汚物投与口を設けて洗面時にたんのような汚物の処理を容易にし、前記汚物投与口の一側に乾燥が容易な石けんケースの載置空間を設けることによって落ち着きなく移動する別途の石けんケースを必要とせず、前記石けんが無駄に消耗することを防止できる。
【0031】
第五、洗面器の貯水部の内面の貯水部と汚物投与口の境界部の間に土手部を形成することによって貯水部から溢れ出した水は土手部によって汚物投与口側に流れ落ち、貯水部内の水の表面張力が弱まって水が揺られることが抑制されて洗面時又はタオルなどの簡単な洗濯物をすすぐ時に水が使用者側に越流することが防止でき、貯水部から越流する浮遊物が汚物投与口側に迅速に流下されるようにすることができる。
【0032】
第六、冷/温水選択レバーを洗面器の縁部に配置することによって子供たちにも容易に操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】一般的な洗面装置の一例を示す構成図である。
【図2】本発明による洗面装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の要部である出水方向及び出水量の調節が可能な用水供給ノズルの分解断面図である。
【図4】図3に示す用水供給ノズルの組立断面図である。
【図5】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図6】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図7】本発明による用水供給ノズルの出水量制御ディスクの作動による出水量制御を示す状態図である。
【図8】本発明の要部である冷/温水給水バルブの構成を示す断面図である。
【図9】本発明の要部である冷/温水給水バルブの分解斜視図である。
【図10】用水供給ノズルの出水口が下向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【図11】用水供給ノズルの出水口が上向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明の一般的な実施例は、添付図面を参照して以下に詳細に説明されている。しかし、本発明は、この実施例に限定されるものではなく、異なる形態で例示することもできる。むしろ、これらの実施例は、開示が欠けることなく、十分に、本発明の範囲を当業者に伝達しているということを規定している。こ開示の間中、参照符号は、本発明の種々の図面および実施例の至るところで参照部分を引用している。
【0035】
以下、添付された図2乃至図11を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0036】
本発明による洗面装置は洗面器部材内に冷/温水給水バルブを設置し洗面器の表面に最小の長さに用水供給ノズルが突出されるように構成するが、用水供給ノズルの出水口が回転されるようにして使用者が便利かつ安全に洗面することができ、出水量を制御して用水を節約できるように具現したものである。
【0037】
図2は、本発明による洗面装置の一実施形態の構成を示す斜視図で、図3は、本発明の要部である出水方向及び出水量の調節が可能な用水供給ノズルの分解断面図で、図4は、図3に示す用水供給ノズルの組立断面図である。
【0038】
図2〜図4に示すように、本発明は水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口2aが形成されている洗面器本体2;前記洗面器本体2の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が所望する方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル4;前記洗面器本体2の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズル4に連結された冷/温水給水バルブ6;及び前記冷/温水給水バルブ6の上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル4側に選択供給するための冷/温水選択レバー8を含む。
【0039】
ここで、前記用水供給ノズル4は冷/温水給水バルブ6に連結されて用水を通水するための通水孔22aが軸方向に形成され、先端部には複数の固定ピン孔22bが形成されているソケット22を含む。前記ソケット22の内面には通水孔22aを遮蔽し一側部に用水通過孔24aが形成された隔壁24を一体に具備する。前記構成を有するソケット22は固定ねじ26を介して壁面に固定される。
【0040】
前記ソケット22には一端が洗面器の外側に最小の長さに突出され、通水孔22aと連通する出水口28aを有するノズル本体28が360°回転可能に挿し込まれる。前記ノズル本体28は360°回転が可能であるが、その突出部位は使用者が望む方向に位置するようにソケット22に挿し込まれる公差を有する。
【0041】
前記ノズル本体28の外周面にはソケット22に挿入されて水密作用を行うようにパッキン溝28bが形成される。前記パッキン溝28bにはゴムパッキン29が挟み込まれ、前記ノズル本体28とソケット22が対向して接触する面にもゴムパッキン31が挟まれて前記ソケット22とノズル本体28の間の水密を保つ。また、前記ソケット22の固定ピン孔22bにはノズル本体28がソケット22から離脱しないように固定する固定ピン27が挿し込まれる。
【0042】
前記ソケット22に結合されたノズル本体28は出水口28aを下向きにする場合は使用者の前方に出水され、出水口28aを180°回転させて上向きに出水する時には使用者の位置から遠い距離に出水口28aが位置して用水が放物線を描きながら落下されるように所定の傾斜角度に曲げられたエルボ管(elbow pipe)の形状を有する。
【0043】
前記ノズル本体28の後端側内部には隔壁24と重なる出水量制御ディスク30が装着される。前記出水量制御ディスク30はノズル本体28の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁24の用水通過孔24aと通水するためのサイズの異なる複数の第1及び第2孔30a、30bが形成されている。また、前記出水量制御ディスク30はノズル本体28の回転時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有する。
【0044】
ここで、前記隔壁24の用水通過孔24aと出水量制御ディスク30の第1孔30aは同じサイズを有し、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成され、第2孔30bは第1孔30aより小さいサイズの円形に形成される。
【0045】
図3で出水量制御ディスク30の側断面図に対して矢印で示した図は出水量制御ディスク30の正面図である。
【0046】
このような構造の用水供給ノズル4は用水を下向きに出水する時には用水通過孔24aと第1孔30aが連通して出水量が最大になり、ノズル本体28を180°回転させて用水を上向きに出水する時には用水通過孔24aと第2孔30bが連通して洗面又は歯磨き後のすすぎができる適量の用水が出水される。
【0047】
前記隔壁24と出水量制御ディスク30は水が流れ出ることができる程度の公差を有して密接する。したがって、前記ノズル本体28がソケット22に挿入される時、隔壁24と出水量制御ディスク30の間に保たれる公差によってノズル本体28を90°回転した時に出水される用水は最も少ない量に減量されて洗面器水槽内に供給されるので洗面器水槽から離脱されないようになる。上述のように、前記用水供給ノズル4の出水方向に沿ってそれぞれ異なるように出水量を制御できる。
【0048】
前記ノズル本体28の先端内部には用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器32が装着され、前記ノズル本体28の先端の外面には泡沫器32が離脱されることを防止するためのノズルキャップ34が装着される。このような泡沫器32とノズルキャップ34の構造により用水の噴出時に広がっていく形状の水の流れが弱化され泡沫が形成されて水が弾かず緩やかに出水される。
【0049】
前記ノズル本体28の内面の中央上端には用水の渦流を発生させるための渦流発生板36が突出されるようにさらに設置されることができる。これは隔壁24の用水通過孔24aから提供される用水が渦流になるように誘導して用水が緩やかに吐出されるようにするためである。
【0050】
前記ソケット22の通水孔22aの内部には砂のような異物の流入を遮断するための異物流入防止網38が設置される。
【0051】
前記洗面器本体2は用水の貯水機能の他に、汚物投与口、石けん置き及び貯水部に貯留された用水が揺られて溢れ出すことを阻止するために土手部が形成されており、これをさらに詳しく説明する。
【0052】
図2に示すように、前記洗面器本体2は洗面をする時、貯水空間に貯留された水が揺られ使用者の前方に溢れ出すことを防止するために貯水空間の内面と汚物投与口44の間に土手部15が形成されており、前記洗面器本体2の縁部の上面には洗面時に発生するたんのような汚物を排出できる汚物投与口44が形成されている。また、前記土手部15によって汚物投与口44と貯水空間の境界部は石けん水のような汚染水が分離されて自然流下されるように形成されている。
【0053】
前記洗面器本体2の縁部の上面には汚物投与口44と連結される石けんケース載置溝46が形成されており、前記石けんケース載置溝46には底面に水が抜けられるようにして乾燥を容易にするための複数の窓部を有する石けんトレー48が固着される。前記石けんケース載置溝46は石けんトレー48から落ちた石けん水を汚物投与口44側に案内して排出するようになる。
【0054】
前記洗面器本体2の構造によれば、洗面器本体2に用水を貯留した状態で洗顔を行う場合、汚物投与口44と貯水空間の境界部の間に形成された土手部15に水が流れていくので貯水槽内の水の表面張力が弱まって水が使用者の前方に溢れないようになる。
【0055】
前記使用者が洗面する場合に発生するたんのような汚物は汚物投与口44を介して容易に排出することができ、また、用水を流している状態で洗面を完了するか洗濯を行った後に洗面器本体2の貯水空間に貯留された水が溢れ出す場合に土手部15を介して汚物投与口44側に自然流下されることにより、水が溢れ出すことを防止するようになる。
【0056】
前記石けんケース載置溝46には石けんトレー48が固着しているので使用者が石けんを手軽に使用することができ、また、使用後の石けんから落ちる石けん水は前記石けんトレー48の窓部を介して下部に落ちて汚物投与口44側に流れていくようにする。また、石けんケース載置溝46と石けんトレー48の間に十分な高さの空間が維持されるため通風が円滑になり石けんが速く乾燥することによって、石けんがふやけて無駄に消耗されることを防止できるようになる。
【0057】
次いで、前記冷/温水給水バルブの構造に対して図8及び図9を参照して説明する。
【0058】
前記冷/温水給水バルブ6は図に示すように、内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝52aと、前記収容溝52aの内壁面に突出されるように具備されて後述する給水バルブの遊びを防止する遊び防止突起52bと、前記収容溝52aの底に形成され冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング52;前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板54;前記給水板54の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板56;及び前記冷/温水選択板56の上部に固着するように設置され、給水板54の上面で冷/温水選択板56と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板58を含む。
【0059】
前記冷/温水給水バルブ6の構造で、冷/温水流路溝は内部に任意のサイズの溝が二つの領域に区画された冷/温水給水溝53a、53b;前記冷/温水給水溝53a、53bの中央部側に設けられた区画壁を介して形成され、側面方向に貫通された散水方向及び浴槽方向出水溝53c、53d;前記冷/温水給水溝53a、53bからハウジング52の側面に貫通された第1及び第2給水口53e、53f;前記散水方向及び浴槽方向出水溝53c、53dからハウジング52の側面に貫通された第1及び第2出水口53g、53hを含む。
【0060】
上記のように構成された冷/温水給水バルブ6は冷/温水選択レバー8の操作により冷水、温水又は冷/温混合水を用水供給ノズル4側に供給するようになる。
【0061】
上記のように構成された本発明で用水供給ノズルの作用状態を図5乃至図7、図10及び図11を参照して説明する。
【0062】
図5乃至図7は、本発明の要部である出水量及び出水方向の調節が可能な用水供給ノズルの作用状態図で、図5は、ノズル本体の出水口が下向き出水位置にある用水の用水通過孔と第1及び第2孔の配置図で、図6は、ノズル本体を90°回転した時の第1及び第2孔の配置図で、図7は、ノズル本体の出水口が初期位置から180°回転して上向き出水位置にある用水の用水通過孔と第1及び第2孔の配置図である。また、図10は、ノズル本体の出水口が下向きに位置した状態での出水過程を示す断面図で、図11は、ノズル本体の出水口が上向きに位置した状態での出水過程を示す断面図である。
【0063】
まず、図5乃至図7を参照して出水量及び出水方向の制御過程を説明する。
【0064】
図5に示すように、前記ノズル本体28の出水口28aが下側に向いている場合には隔壁24の用水通過孔24aと出水量制御ディスク30の第1孔30aが連通して最大量の用水が噴出される。この状態では図10に示すように洗面器内に十分な量の用水が出水されて迅速に満たされる。また、前記ノズル本体28の出水口28aのみが洗面器の外部に突出されているので使用者が洗髪または洗面をする場合にぶつかることに不安感を抱くことなく気楽に使用することができる。
【0065】
前記ノズル本体28を90°回転する場合には、図6に示すように、用水通過孔24aと第1及び第2孔30a、30bがズレているようになり隔壁24と出水量制御ディスク30の間の公差によって用水が減量されて出水される。
【0066】
図7に示すように、使用者が歯磨きをした後口をすすぐか、または洗面を行おうとする時、ノズル本体28の出水口28aを初期位置である下向き(図5の位置)から180°回転すると、前記用水通過孔24aと第2孔30bが連通するようになる。前記第2孔30bはサイズが第1孔30aより小さいがノズル本体28を90°回転した時に比べて多い量が出水されて図11に示すように用水が放物線を描きながら落下するので、洗面を便利に行うことができ、別途のコップを具備しなくてもすすぎを便利に行うことができる。
【0067】
以上で説明したように、本発明の実施形態を図面を参照して具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で通常の知識を有する者によって様々な変更、変形が可能であることは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとっては明白なことである。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、浴室内に備えられている洗面器に適用され、また本発明の冷/温水給水バルブと用水供給ノズルは浴室内の水道管に限らず厨房のシンクに設置された水道管の代替品として適用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;
前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル;
前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び
前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置。
【請求項2】
前記用水供給ノズルは、
冷/温水給水バルブに連結されて用水を通水するための通水孔が軸方向に形成されているソケット;
前記ソケットの内面に設置されて通水孔の一部を遮蔽し一側部に用水通過孔が形成された隔壁;
前記ソケットに360°回転可能に挿入され、一端が洗面器の貯水部に向かって最小の長さに突出され、通水孔と連通する出水口を有するノズル本体;及び
前記ノズル本体の後側内部に装着されて前記隔壁と重なり、ノズル本体の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁の用水通過孔と通水されるためのサイズの異なる複数の連通孔を有する出水量制御手段を含む請求項1に記載の洗面装置。
【請求項3】
前記ノズル本体の内面の中央上端から半径方向に突出され、隔壁の用水通過孔から提供される用水が急速に排出されることを阻止し、用水が緩やかに吐出されるようにするために用水の渦流を発生させる渦流発生板をさらに含む請求項2に記載の洗面装置。
【請求項4】
前記出水量制御ディスクはノズル本体が回転する時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有し、
前記隔壁と出水量制御ディスクは一定量の水が流れ出ることができる程度の公差を有して密接し、
前記出水量制御ディスクの連通孔は隔壁の用水通過孔と同じ形状及びサイズを有するが、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成された第1孔と、前記第1孔の下部に形成され第1孔より小さいサイズの円形に形成された第2孔を含む請求項2に記載の洗面装置。
【請求項5】
前記ノズル本体の先端内部に設置され用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器;及び
前記ノズル本体の先端の外面に設置されて泡沫器が離脱されることを防止するためのノズルキャップをさらに含む請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項6】
前記ソケットの通水孔の内部に設置されて砂のような異物の流入を遮断するための異物流入防止網をさらに含む請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項7】
前記ノズル本体は出水口を下向きにする場合は使用者の前方に出水され、出水口を180°回転させて上向きに出水する時には使用者の位置から遠い距離に出水口が位置して用水が放物線を描きながら落下されるようにエルボ管(elbow pipe)からなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項8】
前記洗面器本体は、
その縁部の上面に陥没するように形成されて洗面時に発生するたんのような汚物を排出し、石けん水のような汚染水が分離されて自然流下されるようにするために貯水空間との境界部の間に土手部が形成されている汚物投与口;
前記汚物投与口と貯水空間の境界部に形成されて汚染水を自然流下させ、貯水槽内の用水の表面張力を分散して水が揺られて溢れ出す現象を防止するための土手部;及び
前記汚物投与口に連結された石けんケース載置溝を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項9】
前記洗面器本体の貯水空間の内面に形成され、貯水空間の内壁の傾斜面に段差を有して形成されて使用者が洗面する時に貯水空間に貯留された水が揺られて使用者の前方に溢れ出すことを防止するための複数の垂直防波段部をさらに含む請求項8に記載の洗面装置。
【請求項10】
前記冷/温水給水バルブは、
内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝と、前記収容溝の内壁面に突出されるように具備されて給水板との遊びを防止する遊び防止突起と、前記収容溝の底に形成されて冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング;
前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板;
前記給水板の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板;及び
前記冷/温水選択板の上部に安着するように設置され、給水板の上面で冷/温水選択板と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板を含む請求項1乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項1】
水槽用の貯水空間を有し、前面に下向き傾斜方向に挿入孔が形成され、底面に排出口が形成されている洗面器本体;
前記洗面器本体の後端から挿入孔側に貫通して貯水空間の外側に突出され、前記突出部位が使用者が望む方向に回転して出水方向が調節され、回転に沿って出水量を調節できる用水供給ノズル;
前記洗面器本体の一側縁部に埋め込まれ、配管を介して用水供給ノズルに連結された冷/温水給水バルブ;及び
前記冷/温水給水バルブの上面に設置され冷/温水を用水供給ノズル側に選択供給するための冷/温水選択レバーを含む洗面装置。
【請求項2】
前記用水供給ノズルは、
冷/温水給水バルブに連結されて用水を通水するための通水孔が軸方向に形成されているソケット;
前記ソケットの内面に設置されて通水孔の一部を遮蔽し一側部に用水通過孔が形成された隔壁;
前記ソケットに360°回転可能に挿入され、一端が洗面器の貯水部に向かって最小の長さに突出され、通水孔と連通する出水口を有するノズル本体;及び
前記ノズル本体の後側内部に装着されて前記隔壁と重なり、ノズル本体の回転に沿って出水量を制御できるように前記隔壁の用水通過孔と通水されるためのサイズの異なる複数の連通孔を有する出水量制御手段を含む請求項1に記載の洗面装置。
【請求項3】
前記ノズル本体の内面の中央上端から半径方向に突出され、隔壁の用水通過孔から提供される用水が急速に排出されることを阻止し、用水が緩やかに吐出されるようにするために用水の渦流を発生させる渦流発生板をさらに含む請求項2に記載の洗面装置。
【請求項4】
前記出水量制御ディスクはノズル本体が回転する時、共に回転されないように下端部が水平に切断された形状を有し、
前記隔壁と出水量制御ディスクは一定量の水が流れ出ることができる程度の公差を有して密接し、
前記出水量制御ディスクの連通孔は隔壁の用水通過孔と同じ形状及びサイズを有するが、上部円弧が広く下部円弧が狭い扇形に形成された第1孔と、前記第1孔の下部に形成され第1孔より小さいサイズの円形に形成された第2孔を含む請求項2に記載の洗面装置。
【請求項5】
前記ノズル本体の先端内部に設置され用水の出水速度を制御して節水機能を行い、水が弾くことを防止するための泡沫器;及び
前記ノズル本体の先端の外面に設置されて泡沫器が離脱されることを防止するためのノズルキャップをさらに含む請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項6】
前記ソケットの通水孔の内部に設置されて砂のような異物の流入を遮断するための異物流入防止網をさらに含む請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項7】
前記ノズル本体は出水口を下向きにする場合は使用者の前方に出水され、出水口を180°回転させて上向きに出水する時には使用者の位置から遠い距離に出水口が位置して用水が放物線を描きながら落下されるようにエルボ管(elbow pipe)からなることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項8】
前記洗面器本体は、
その縁部の上面に陥没するように形成されて洗面時に発生するたんのような汚物を排出し、石けん水のような汚染水が分離されて自然流下されるようにするために貯水空間との境界部の間に土手部が形成されている汚物投与口;
前記汚物投与口と貯水空間の境界部に形成されて汚染水を自然流下させ、貯水槽内の用水の表面張力を分散して水が揺られて溢れ出す現象を防止するための土手部;及び
前記汚物投与口に連結された石けんケース載置溝を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【請求項9】
前記洗面器本体の貯水空間の内面に形成され、貯水空間の内壁の傾斜面に段差を有して形成されて使用者が洗面する時に貯水空間に貯留された水が揺られて使用者の前方に溢れ出すことを防止するための複数の垂直防波段部をさらに含む請求項8に記載の洗面装置。
【請求項10】
前記冷/温水給水バルブは、
内部にバルブ関連機器を収容するための収容溝と、前記収容溝の内壁面に突出されるように具備されて給水板との遊びを防止する遊び防止突起と、前記収容溝の底に形成されて冷/温水の流・出入を担当し、冷/温水供給配管が挿入される冷/温水流路溝と、が形成されているハウジング;
前記冷/温水流路溝の上面に設置された給水板;
前記給水板の上面に置かれそれと気密結合されて冷/温水を選択して給水するための冷/温水選択板;及び
前記冷/温水選択板の上部に安着するように設置され、給水板の上面で冷/温水選択板と共に左右に所定角度だけ回動して冷温水の供給経路を提供する給水選択バルブ流動板を含む請求項1乃至4のいずれかに記載の洗面装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−530858(P2012−530858A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515961(P2012−515961)
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【国際出願番号】PCT/KR2010/002117
【国際公開番号】WO2010/147297
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(511307041)
【出願人】(511307052)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月7日(2010.4.7)
【国際出願番号】PCT/KR2010/002117
【国際公開番号】WO2010/147297
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(511307041)
【出願人】(511307052)
【Fターム(参考)】
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