流体又は混合物分配ユニット及び分配装置
本発明は、プランジャ5が滑動可能に連結する流体Lの吸引・圧縮室3を形成する中空本体2と、プランジャ5に一体の第2接続手段10に連結するように適合された第1接続手段9を備えるロッド8と、ユニット1の作動を可能にするためのロッド8に一体のアクチュエータ要素6とを具備する、流体分配ユニット1である。前記流体分配ユニット1は、軸方向引張力13がアクチュエータ要素6及び/又はロッド8に及ぼされたとき、前記第1接続手段9の前記第2接続手段10からの分離を防ぐように適合された手段12も具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体分配ユニットであって、前記流体を収容する容器に取り付けられて、食品基材又は香水又は洗浄剤一般を分配するのに特に適した流体分配ユニットと、関連する分配装置とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
既に知られているように、当該の製品の容器に取り付けられる分配装置は、食品基材、石鹸、クリーム、洗浄剤、又は香水のような液体又はクリーム状の製品を分配するために広く使用されている。
【0003】
前記装置は、容器のネック部への接続手段を備えたキャップと、容器に収容された液体を分配するための一つのユニットとを実質的に具備しており、前記ユニットは吸引・圧縮室を形成する中空本体であって、プランジャが滑動可能に連結される中空本体を具備している。
【0004】
プランジャは、ロッドに所属する第2接続手段との結合に適合された第1接続手段を備えており、前記ロッドは、使用者によって操作され得るアクチュエータ要素を備えている。
【0005】
前記接続手段は、ユニットの自動組立てさえも可能にし、また通常は所謂“スナップ”タイプのものであって、プランジャに形成された環状エッジにして、ロッドに形成された対応する環状座との係合に適合された環状エッジを具備している。
【0006】
ユニットはまた、例えば金属コイルばねによって構成された弾性手段も具備しており、前記弾性手段は、流体が吐出されたときプランジャ休止位置への自動復帰を確実にする。
【0007】
これら流体分配ユニット及び関連装置の第1の欠点は、前記接続手段によって実施される接続の信頼度が低いことによって代表される。
【0008】
実際に、使用者によってアクチュエータに加えられる制限された引張力がプランジャのロッドからの分離を引き起こすことが、ユニット及び装置に修理不可能な損傷も引き起こす当然の明らかに不都合なことと共に観察された。
【0009】
また上述の欠点は、分配ユニット及び関連装置に求められる、ますます高まる品質及び動作標準に関連して特に感じられる。
【0010】
上述の接続手段によって支えられ得る引張力は、実際制限されており、また使用者が及ぼし得る力よりはるかに小さい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、前述の欠点を解消することである。特に、本発明の第1の目的は、公知のタイプのユニット及び装置と同じ特性を有するが、前記ユニット及び装置より信頼度の高い、流体又は混合物分配ユニット及び関連装置を生み出すことである。
【0012】
本発明の他の目的は、公知のタイプの同等のユニット及び装置に比較したとき、ロッドからのプランジャの分離に対するより大きな抵抗力を有するユニット及び関連装置を生み出すことである。
【0013】
本発明の更なる目的は、例えば泡発生器と呼ばれる分配装置のような、泡状流体又は混合物さえも分配する装置を生み出すことに用いられ得るユニットを提案することである。
【0014】
本発明の更なる目的は、限定するものではないが好適には洗浄剤又は液体食品のような液体を分配するための装置を生み出すために用いられるユニットを提案することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、使用者によって係止及び解除され得る分配装置を実現することである。
【0016】
本発明の他の目的は、使用者が分配されるべき流体の特定の量を事前に選択することを可能にもする装置を実現することである。
【0017】
本発明の更なる目的は、間違った使用に対してもより大きな抵抗力を示す装置を実現することである。
【0018】
本発明の更なる目的は、分配されるべき量が、該装置の組み立ての際に又は容器への取り付けの際に又は使用の前に事前決定される流体分配装置を実現することである。
【0019】
本発明の他の、但し相当の目的は、使用するのに経済的で簡便であるのはもとより、構築及び組み立てが簡単であり、また連続して生産するのに適しているユニット及び関連装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上述の目的は、主請求項に記載された流体分配ユニットであって、
前記流体の少なくとも一つの吸引・圧縮室を形成する少なくとも一つの中空本体にして、少なくとも一つのプランジャが滑動可能に連結される少なくとも一つの中空本体と、
前記少なくとも一つのプランジャに一体の第2接続手段と結合するように適合された第1接続手段を備える少なくとも一つのロッドと、
該ユニットの作動を可能にするための、前記少なくとも一つのロッドに一体の少なくとも一つのアクチュエータ要素と、を具備し、
軸方向引張力が前記少なくとも一つのアクチュエータ要素及び/又は前記少なくとも一つのロッドに及ぼされたとき、前記第1接続手段の前記第2接続手段からの分離を防ぐように適合された手段を更に具備することを特徴とする流体分配ユニットの実施をとおして実現された。
【0021】
上述された目的は、請求項35に記載の流体分配装置、及び請求項36に記載の泡状流体分配装置の実現をとおしても達成される。
【0022】
提案された解決法は、引張力がアクチュエータ及び/又はロッドに作用されたとき損傷を受けないユニット及び装置を作り出すことを有利に可能にする。
【0023】
更に有利には、提案された解決法は、接続手段の分離は偶発的に発生することはないが、ユニットと関連装置との分解によってのみ可能にされることを保証する。
【0024】
上述された目的及び利点は、非限定的な一例として示された本発明の好適な実施態様の説明において添付図面を参照して極めて詳細に浮き彫りにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の以下に記載される実施態様は、流体、特に洗浄剤流体分配ユニット及び関連装置を参照する。提案された解決法が、香水若しくは食品基材、又は泡もしくは霧の形態でも容器から引き出されて外側の方へ運ばれなければならない一般的な他の任意の流体分配ユニット及び装置にも適用できることは明らかである。
【0026】
分配される流体Lを収容する容器Cのネック部Nに装着される、本発明の主題である、流体分配ユニット及び関連装置の実施態様が図1〜4に示される。
【0027】
より詳しくは、図1及び2において参照符号500で全体を指し示される分配装置は、図3及び4に示される吸引・分配ユニット1のための支持要素501を具備し、前記支持要素501は容器Cのネック部Nへの固定のための固定手段502を備えている。
【0028】
本実施態様の場合には、支持要素501はキャップ又は金属リング503を具備しており、固定手段502はネック部Nに形成された対応するねじ山への結合に適したねじ山で構築されている。
【0029】
図3及び4に詳細に示されたユニット1は、本実施態様の場合は洗浄液である流体Lを外側Eの方へ運ぶために容器Cから引き出すように適合されている。
【0030】
それは、流体Lの吸引・圧縮室3を形成する中空本体2を具備しており、前記中空本体2には流体Lのための吸引ダクト4が備えられ、またプランジャ5が滑動可能に連結される。
【0031】
ユニット1は、アクチュエータ要素6を介して使用者によって作動されることが可能であり、前記アクチュエータ要素6はロッド8に一体のボタン又は噴出口又はノズル7を具備しており、前記ロッド8は、本実施態様の場合にはノズル7それ自身との単一ブロックで作られている。
【0032】
ロッド8は、プランジャ5に一体の第2接続手段10への連結に適合された第1接続手段9を備えている。ロッド8及びノズル7は、流体L分配ダクト11を内部に備えており、前記分配ダクト11は吸引・圧縮室3及び外部Eに連通している。
【0033】
ユニット1は、軸力又は引張力が参照符号13で示される方向でアクチュエータ要素6及び/又はロッド8に作用したとき、第2接続手段10からの第1接続手段9の分離を妨げ又は防ぐように適合された全体として参照符号12で指し示される手段を具備している。
【0034】
前記手段12は、容器Cのネック部Nと協働し、またロッド8の外側に配置され、少なくとも引張力が及ぼされたとき接続手段9、10と関係する。本実施態様の場合には、前記手段12は、引張力13の作用に起因してロッド8が弾性的に変形することを防ぎ、また従って接続手段9、10の分離を防ぐ環状本体又は金属リング12aを具備している。
【0035】
図5に詳細に示されるプランジャ5に関して、それは支持要素5aを具備しており、前記支持要素5aにはピストン本体5bが滑動可能に連結され、前記ピストン本体は前記室3の壁とぴったりと協働する。
【0036】
支持要素5aは、前記第2接続手段10を一端に備えており、前記第2接続手段10は、本実施態様の場合には、対応する環状座9aの中に係合する二つの環状エッジ10aを具備し、前記環状座9aは、図4で見られ、ロッド8の一端に形成されて、本実施態様の場合には第1接続手段9を構成している。
【0037】
本発明の他の実施態様では、エッジがロッド8上に形成され、環状座が支持要素5a上に形成される。
【0038】
他の実施態様では混合した解決法が提供される。
【0039】
ユニット1は、ユニット1それ自身を係止・解除するための手段も具備しており、前記手段は、全体として参照符号16で指し示され、また図4で見られ、本実施態様の場合には環状本体12a内に形成される。
【0040】
より詳しく説明すると、前記手段16はユニット1の作動を妨げるか又は許容するように適合されており、また図1に示される第1の所定の係止位置Aから図12及び13に示される第2の所定の作動位置Bへ縦軸線17を中心に作動要素7を選択的に回転させることにより前記手段16を作動させることができる。
【0041】
係止・解除手段16は、突出要素16aによって構成された第1の対立要素を具備しており、前記突出要素16aは、図4で見られるように、ロッド8に一体であり、また図6で見られる環状本体12aに属する第2の対立要素に選択的に干渉するように適合されている。
【0042】
本実施態様の場合には、前記第2の対立要素は、前記突出要素16aに干渉する水平面16bを具備し、その結果プランジャ・ロッド・アクチュエータユニットの軸方向の移動を係止する。水平面16bは鉛直溝16cによって分断されており、突出要素16aは、プランジャ5の移動を可能にする使用者の操作に基づいて、前記鉛直溝16cに沿って滑動することができる。
【0043】
図1、6、及び12で見られるようにアクチュエータ要素6がとることができる二つの極限角度位置A及びBは、ストップ手段18によって決定され、前記ストップ手段18は、本実施態様の場合では第3の対立要素によって構成されており、前記第3の対立要素は、水平面16bに接合する二つの鉛直平面18aにして、作動要素7の更なる回転を阻止するように前記第1対立要素16aを妨害するように適合された二つの鉛直平面18aを具備する。
【0044】
吸引ダクト4の上流及び分配ダクト11の下流にそれぞれ配置された第1及び第2弁手段19、20が、容器Cから吸引・圧縮室3への流体Lの流れ及び前記室3それ自身から分配ダクト11への流れを調節する。
【0045】
記載された実施態様では、第1弁手段19は非金属材料のボール19aを具備し、一方第2弁手段20はピストン本体5bに属するシールエッジ20aによって構成され、シールエッジ20aは環状本体15a及び支持要素5aに獲得された対応する溝との係合に適合されている。
【0046】
アクチュエータ要素6及び/又はロッド8に作用される引張力13が前記第2弁手段20に伝達されて、それらの機能に悪影響を与えることを防ぐように適合された手段21もユニットが具備することが観察されることが重要である。
【0047】
本実施態様の場合、図4で見られる、前記手段21はロッド8の端部に形成された環状エッジ21aを具備しており、前記環状エッジ21aは環状本体12aに干渉する。
【0048】
ユニット1は、中空本体2とプランジャ5との間に配置された弾性手段22も具備しており、前記弾性手段は流体が吐出されたらすぐにプランジャ5が静止位置に復帰することを確実にする。
【0049】
本実施態様の場合、前記弾性手段22は前記室3内に収容された金属コイルばね22aを具備しており、前記金属コイルばね22aは支持要素5aに接する一端と前記室3の底壁に接する他端とを有する。
【0050】
他の実施態様では、前記弾性手段22は、例えばプラスチック材料から作られた弾性ベローズのような同等の要素によって構成されてもよい。
【0051】
図7に示される本発明によるユニット及び関連装置の構造変更例は、引張力13が弁手段20に伝達されるのを防ぐように適合された手段21が、ロッド8aの端部近くに獲得された対応する環状座の中へ挿入されるように適合された環状要素21bを具備することによってこれまでのものと異なっている。
【0052】
図8に示される、本発明によるユニット及び関連装置の更に別の構造変更例は、同じ手段21がロッド8bそれ自身の端部81によって構成されるということによってこれまでのものと異なっている。より詳しくは、前記構造変更例によると、支持要素51は、ロッド8bがそれを案内する環状本体12aに沿って滑動することを阻止するように、ロッド8bの端部81を変形させ及び従ってロッド8bそれ自身の横断面を拡大させるように適合された環状突出部30を備えている。
【0053】
図9に示される、本発明によるユニット及び関連装置の他の構造変更例は、コイルばね22aがロッド8に同軸であって、本体12aと噴出口若しくはノズル7との間に配置されることによってこれまでものと異なっている。
【0054】
更に別の構造変更例は、ユニット及び関連装置が、それらが作動される度に、アクチュエータ要素6を選択的に回転させることによって種々の正確な量の流体Lを分配するように構成され得ることによってこれまでのものと異なっている。
【0055】
この実施態様によると、図10に詳細に示される環状本体12bが異なる長さの二つの縦溝31及び32を備えており、前記二つの縦溝31及び32に沿って対立要素16aが滑動する。各溝は、プランジャの行程及びそれ故分配される液体量を設定するところの対応する水平面で終端する。
【0056】
この場合、使用者は装置を作動させる前に、分配されるべき液体量に対応する位置であってキャップに適正に表示された位置までアクチュエータ要素6を最初に回転させなければならない。
【0057】
図示されない本発明によるユニット及び関連装置の更に別の構造変更例は、ピストンロッドが支持要素の端部に外側から結合されるということによってこれまでのものとは異なっている。
【0058】
図示されない本発明によるユニットの他の構造変更例は、第2弁手段20が、プラスチック材料から作られた球形要素によって構成されるということによってこれまでものと異なっている。
【0059】
図11において参照符号600で全体を示される本発明により生み出された装置の更に別の構造変更例は、それが、泡の形態で容器C内に収容された液体Lを分配するように適合されているということによりこれまでのものと異なっている。
【0060】
この場合、分配装置は、参照符号201及び202でそれぞれ示される二つの分配ユニットを具備しており、使用者はアクチュエータ要素7aによって前記二つの分配ユニットを調和した様態で作動させることができる。
【0061】
第1のユニット201は、液体Lを容器Cから引き出してそれを混合室203に運ぶように適合されている一方で、第2のユニット202は、同時に、加圧空気を同じ混合室203に運ぶように適合されており、それらの後に泡を形成するように適合された手段がある。
【0062】
より詳しくは、前記手段は、装置の放出口の前に配置されており、また泡の形成を促進するように適合された多孔の隔壁204を具備している。
【0063】
本実施態様の場合、第2のユニット202は、弾性ベローズ206により形成されたコラプシブルチャンバ205を具備しており、前記弾性ベローズ206はこの場合コイルばねにも代えられる。
【0064】
図11の実施態様は、噴出口若しくはノズル7がロッドに脱着可能に結合されるということによってもこれまでのものとは異なっている。これは、装置600が異なる形状及び/又は色を有するアクチュエータを備えて構成されるように装置600を実現することを可能にする。
【0065】
図示されない更に別の構造変更例は、第2の空気吸引・圧縮ユニット202が、プランジャが滑動可能に接続される中空本体で実現されるということによりこれまでのものと異なっている。
【0066】
本発明による装置の作動は、説明された他の装置と比較して実質的な違いを示さないので図1に示された第1の実施態様を参照して説明される。
【0067】
作動の観点から、使用者は最初に装置1を所望の動作モードに設定するようにアクチュエータ6を回す。
【0068】
より詳しくは、装置1をロックするために、使用者は噴出口若しくはノズル7をそれが図1及び6に詳細に示される位置Aに達するまで軸線17を中心にして回転させる。この位置で、第1対立要素16aは水平面16bに向き合う。この位置はアクチュエータ・ロッド・プランジャユニットの軸方向の移動を阻止する。
【0069】
逆に装置1を作動させるために、使用者は、噴出口若しくはノズル7をそれが図6,12、及び13に示される位置Bに達するまで軸線17を中心に回す。この位置で、第1対立要素16aは溝16cに向き合い、この溝16cに沿ってそれらは自由に滑動することができ、その結果、使用者によってアクチュエータ6に及ぼされる圧力Pを受けてピストン本体5bが軸方向に移動することを可能にする。
【0070】
このように使用者は、圧力を弾性手段22に及ぼして、吸引・圧縮室3に含まれている製品を圧縮する。
【0071】
圧力の増大により、ピストン本体5bは支持要素5aに沿って滑動せしめられ、その結果吸引・圧縮室3内に収容されている液体Lは最初は分配ダクト11の方へ、次いで外側Eの方への流れ、図13の符号25で示されるコースに従う流れが保証される。
【0072】
ピストン本体5bは、それが吸引・圧縮室3の底に達したなら、使用者によって解放され、その結果弾性手段22がピストン本体5bを図12に示されるその初期休止位置へ戻すことを可能にする。
【0073】
プランジャ5の弾性的復帰は吸引・圧縮室3内の真空を生み出し、前記真空は、吸引ダクト4の下流の第1弁手段19の作動を引き起こすとともに、液体Lを容器から吸うことによって液体Lを前記室それ自身の中に流し込み、その結果ユニット1及び装置500の次の使用のための準備を整える。
【0074】
例えば使用者によるアクチュエータ6及び/又はロッド8に対する引張力13の付与は、接続手段9及び10の係合を引き起こす。特に、前記力は、ロッド8をプランジャ5から引き離すのに役立ち、より詳しくは、それは、突出要素10aの対応する座9aからの分離を確実にするまで接続手段9及び10と関係してロッド8を拡張する。
【0075】
しかしながら、この動きは環状本体12によって有利に妨害され、前記環状本体12は、ロッド8が僅かに拡大されること、これはロッド8の滑動運動を保証するために必要であるが、を許容するとはいえ、その移動の自由度を制限し、その結果ユニット1及び装置500に対する損傷を回避する。
【0076】
前記環状本体12aが、容器Cのネック部Nの壁及びキャップ若しくは金属リング503と協働することも観察されるべきである。特に、ネック部N及び金属リング503は、環状要素12が変形しないことを保証し、従って接続手段9及び10の分離を防ぐことに貢献する。これは接続手段9、10の分離を防ぎ、ユニット及び装置を損傷することを不可能にする。
【0077】
本発明の示された実施態様において、引張力13が作用したとき、手段12は接続手段9、10と関係して位置決めされることも観察されるべきである。
【0078】
他の実施態様では、前記手段12は常に接続手段9、10と関係して位置決めされる。
【0079】
有利には及び好適には、ユニット1及び提案された関連装置は、それらの全部品をプラスチック又は合成材料で実施することができる。これは、金属材料又はいずれにしろ両立しない材料の部品をあらかじめ分けることを必要としないで、完全に再生利用可能なユニット及び装置の獲得を可能にする。
【0080】
前記記載は、提案された解決法が記載された欠点を取り除くことを可能にすることを示している。
【0081】
提案された解決法が、自動的に組み立て可能な流体分配装置を作り出すことを有利に可能にすることも観察されるに違いない。
【0082】
本発明が添付図面を参照して説明されてきたとはいえ、実施の際にある種の変更をしてもよく、その変更の全ては以下の請求項に表現された本発明の思想に含まれ、それ故本特許によって保護される。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明によるユニットを含む装置の可能な実施態様の縦断面図である。
【図2】図1に示される装置の縦断面分解図である。
【図3】図1に示されるユニットの縦断面図である。
【図4】図3に示されるユニットの縦断面分解図である。
【図5】図3に示されるユニットの一部の部品の縦断面分解図である。
【図6】図3に示されるユニットの一部の部品の、異なる作動構造形における二つの平面的断面図である。
【図7】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の他の例の縦断面図である。
【図8】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の更に別の例の縦断面図である。
【図9】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の更に別の例の縦断面図である。
【図10】図1に示されるユニット及び装置の一部の部品の構造変更例の、三つの作動構造形における平面的断面図である。
【図11】本発明による、泡状流体分配装置の縦断面図である。
【図12】図1に示されるユニット及び装置の縦断面図である。
【図13】図1に示されるユニット及び装置の縦断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体分配ユニットであって、前記流体を収容する容器に取り付けられて、食品基材又は香水又は洗浄剤一般を分配するのに特に適した流体分配ユニットと、関連する分配装置とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
既に知られているように、当該の製品の容器に取り付けられる分配装置は、食品基材、石鹸、クリーム、洗浄剤、又は香水のような液体又はクリーム状の製品を分配するために広く使用されている。
【0003】
前記装置は、容器のネック部への接続手段を備えたキャップと、容器に収容された液体を分配するための一つのユニットとを実質的に具備しており、前記ユニットは吸引・圧縮室を形成する中空本体であって、プランジャが滑動可能に連結される中空本体を具備している。
【0004】
プランジャは、ロッドに所属する第2接続手段との結合に適合された第1接続手段を備えており、前記ロッドは、使用者によって操作され得るアクチュエータ要素を備えている。
【0005】
前記接続手段は、ユニットの自動組立てさえも可能にし、また通常は所謂“スナップ”タイプのものであって、プランジャに形成された環状エッジにして、ロッドに形成された対応する環状座との係合に適合された環状エッジを具備している。
【0006】
ユニットはまた、例えば金属コイルばねによって構成された弾性手段も具備しており、前記弾性手段は、流体が吐出されたときプランジャ休止位置への自動復帰を確実にする。
【0007】
これら流体分配ユニット及び関連装置の第1の欠点は、前記接続手段によって実施される接続の信頼度が低いことによって代表される。
【0008】
実際に、使用者によってアクチュエータに加えられる制限された引張力がプランジャのロッドからの分離を引き起こすことが、ユニット及び装置に修理不可能な損傷も引き起こす当然の明らかに不都合なことと共に観察された。
【0009】
また上述の欠点は、分配ユニット及び関連装置に求められる、ますます高まる品質及び動作標準に関連して特に感じられる。
【0010】
上述の接続手段によって支えられ得る引張力は、実際制限されており、また使用者が及ぼし得る力よりはるかに小さい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、前述の欠点を解消することである。特に、本発明の第1の目的は、公知のタイプのユニット及び装置と同じ特性を有するが、前記ユニット及び装置より信頼度の高い、流体又は混合物分配ユニット及び関連装置を生み出すことである。
【0012】
本発明の他の目的は、公知のタイプの同等のユニット及び装置に比較したとき、ロッドからのプランジャの分離に対するより大きな抵抗力を有するユニット及び関連装置を生み出すことである。
【0013】
本発明の更なる目的は、例えば泡発生器と呼ばれる分配装置のような、泡状流体又は混合物さえも分配する装置を生み出すことに用いられ得るユニットを提案することである。
【0014】
本発明の更なる目的は、限定するものではないが好適には洗浄剤又は液体食品のような液体を分配するための装置を生み出すために用いられるユニットを提案することである。
【0015】
本発明の更なる目的は、使用者によって係止及び解除され得る分配装置を実現することである。
【0016】
本発明の他の目的は、使用者が分配されるべき流体の特定の量を事前に選択することを可能にもする装置を実現することである。
【0017】
本発明の更なる目的は、間違った使用に対してもより大きな抵抗力を示す装置を実現することである。
【0018】
本発明の更なる目的は、分配されるべき量が、該装置の組み立ての際に又は容器への取り付けの際に又は使用の前に事前決定される流体分配装置を実現することである。
【0019】
本発明の他の、但し相当の目的は、使用するのに経済的で簡便であるのはもとより、構築及び組み立てが簡単であり、また連続して生産するのに適しているユニット及び関連装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上述の目的は、主請求項に記載された流体分配ユニットであって、
前記流体の少なくとも一つの吸引・圧縮室を形成する少なくとも一つの中空本体にして、少なくとも一つのプランジャが滑動可能に連結される少なくとも一つの中空本体と、
前記少なくとも一つのプランジャに一体の第2接続手段と結合するように適合された第1接続手段を備える少なくとも一つのロッドと、
該ユニットの作動を可能にするための、前記少なくとも一つのロッドに一体の少なくとも一つのアクチュエータ要素と、を具備し、
軸方向引張力が前記少なくとも一つのアクチュエータ要素及び/又は前記少なくとも一つのロッドに及ぼされたとき、前記第1接続手段の前記第2接続手段からの分離を防ぐように適合された手段を更に具備することを特徴とする流体分配ユニットの実施をとおして実現された。
【0021】
上述された目的は、請求項35に記載の流体分配装置、及び請求項36に記載の泡状流体分配装置の実現をとおしても達成される。
【0022】
提案された解決法は、引張力がアクチュエータ及び/又はロッドに作用されたとき損傷を受けないユニット及び装置を作り出すことを有利に可能にする。
【0023】
更に有利には、提案された解決法は、接続手段の分離は偶発的に発生することはないが、ユニットと関連装置との分解によってのみ可能にされることを保証する。
【0024】
上述された目的及び利点は、非限定的な一例として示された本発明の好適な実施態様の説明において添付図面を参照して極めて詳細に浮き彫りにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の以下に記載される実施態様は、流体、特に洗浄剤流体分配ユニット及び関連装置を参照する。提案された解決法が、香水若しくは食品基材、又は泡もしくは霧の形態でも容器から引き出されて外側の方へ運ばれなければならない一般的な他の任意の流体分配ユニット及び装置にも適用できることは明らかである。
【0026】
分配される流体Lを収容する容器Cのネック部Nに装着される、本発明の主題である、流体分配ユニット及び関連装置の実施態様が図1〜4に示される。
【0027】
より詳しくは、図1及び2において参照符号500で全体を指し示される分配装置は、図3及び4に示される吸引・分配ユニット1のための支持要素501を具備し、前記支持要素501は容器Cのネック部Nへの固定のための固定手段502を備えている。
【0028】
本実施態様の場合には、支持要素501はキャップ又は金属リング503を具備しており、固定手段502はネック部Nに形成された対応するねじ山への結合に適したねじ山で構築されている。
【0029】
図3及び4に詳細に示されたユニット1は、本実施態様の場合は洗浄液である流体Lを外側Eの方へ運ぶために容器Cから引き出すように適合されている。
【0030】
それは、流体Lの吸引・圧縮室3を形成する中空本体2を具備しており、前記中空本体2には流体Lのための吸引ダクト4が備えられ、またプランジャ5が滑動可能に連結される。
【0031】
ユニット1は、アクチュエータ要素6を介して使用者によって作動されることが可能であり、前記アクチュエータ要素6はロッド8に一体のボタン又は噴出口又はノズル7を具備しており、前記ロッド8は、本実施態様の場合にはノズル7それ自身との単一ブロックで作られている。
【0032】
ロッド8は、プランジャ5に一体の第2接続手段10への連結に適合された第1接続手段9を備えている。ロッド8及びノズル7は、流体L分配ダクト11を内部に備えており、前記分配ダクト11は吸引・圧縮室3及び外部Eに連通している。
【0033】
ユニット1は、軸力又は引張力が参照符号13で示される方向でアクチュエータ要素6及び/又はロッド8に作用したとき、第2接続手段10からの第1接続手段9の分離を妨げ又は防ぐように適合された全体として参照符号12で指し示される手段を具備している。
【0034】
前記手段12は、容器Cのネック部Nと協働し、またロッド8の外側に配置され、少なくとも引張力が及ぼされたとき接続手段9、10と関係する。本実施態様の場合には、前記手段12は、引張力13の作用に起因してロッド8が弾性的に変形することを防ぎ、また従って接続手段9、10の分離を防ぐ環状本体又は金属リング12aを具備している。
【0035】
図5に詳細に示されるプランジャ5に関して、それは支持要素5aを具備しており、前記支持要素5aにはピストン本体5bが滑動可能に連結され、前記ピストン本体は前記室3の壁とぴったりと協働する。
【0036】
支持要素5aは、前記第2接続手段10を一端に備えており、前記第2接続手段10は、本実施態様の場合には、対応する環状座9aの中に係合する二つの環状エッジ10aを具備し、前記環状座9aは、図4で見られ、ロッド8の一端に形成されて、本実施態様の場合には第1接続手段9を構成している。
【0037】
本発明の他の実施態様では、エッジがロッド8上に形成され、環状座が支持要素5a上に形成される。
【0038】
他の実施態様では混合した解決法が提供される。
【0039】
ユニット1は、ユニット1それ自身を係止・解除するための手段も具備しており、前記手段は、全体として参照符号16で指し示され、また図4で見られ、本実施態様の場合には環状本体12a内に形成される。
【0040】
より詳しく説明すると、前記手段16はユニット1の作動を妨げるか又は許容するように適合されており、また図1に示される第1の所定の係止位置Aから図12及び13に示される第2の所定の作動位置Bへ縦軸線17を中心に作動要素7を選択的に回転させることにより前記手段16を作動させることができる。
【0041】
係止・解除手段16は、突出要素16aによって構成された第1の対立要素を具備しており、前記突出要素16aは、図4で見られるように、ロッド8に一体であり、また図6で見られる環状本体12aに属する第2の対立要素に選択的に干渉するように適合されている。
【0042】
本実施態様の場合には、前記第2の対立要素は、前記突出要素16aに干渉する水平面16bを具備し、その結果プランジャ・ロッド・アクチュエータユニットの軸方向の移動を係止する。水平面16bは鉛直溝16cによって分断されており、突出要素16aは、プランジャ5の移動を可能にする使用者の操作に基づいて、前記鉛直溝16cに沿って滑動することができる。
【0043】
図1、6、及び12で見られるようにアクチュエータ要素6がとることができる二つの極限角度位置A及びBは、ストップ手段18によって決定され、前記ストップ手段18は、本実施態様の場合では第3の対立要素によって構成されており、前記第3の対立要素は、水平面16bに接合する二つの鉛直平面18aにして、作動要素7の更なる回転を阻止するように前記第1対立要素16aを妨害するように適合された二つの鉛直平面18aを具備する。
【0044】
吸引ダクト4の上流及び分配ダクト11の下流にそれぞれ配置された第1及び第2弁手段19、20が、容器Cから吸引・圧縮室3への流体Lの流れ及び前記室3それ自身から分配ダクト11への流れを調節する。
【0045】
記載された実施態様では、第1弁手段19は非金属材料のボール19aを具備し、一方第2弁手段20はピストン本体5bに属するシールエッジ20aによって構成され、シールエッジ20aは環状本体15a及び支持要素5aに獲得された対応する溝との係合に適合されている。
【0046】
アクチュエータ要素6及び/又はロッド8に作用される引張力13が前記第2弁手段20に伝達されて、それらの機能に悪影響を与えることを防ぐように適合された手段21もユニットが具備することが観察されることが重要である。
【0047】
本実施態様の場合、図4で見られる、前記手段21はロッド8の端部に形成された環状エッジ21aを具備しており、前記環状エッジ21aは環状本体12aに干渉する。
【0048】
ユニット1は、中空本体2とプランジャ5との間に配置された弾性手段22も具備しており、前記弾性手段は流体が吐出されたらすぐにプランジャ5が静止位置に復帰することを確実にする。
【0049】
本実施態様の場合、前記弾性手段22は前記室3内に収容された金属コイルばね22aを具備しており、前記金属コイルばね22aは支持要素5aに接する一端と前記室3の底壁に接する他端とを有する。
【0050】
他の実施態様では、前記弾性手段22は、例えばプラスチック材料から作られた弾性ベローズのような同等の要素によって構成されてもよい。
【0051】
図7に示される本発明によるユニット及び関連装置の構造変更例は、引張力13が弁手段20に伝達されるのを防ぐように適合された手段21が、ロッド8aの端部近くに獲得された対応する環状座の中へ挿入されるように適合された環状要素21bを具備することによってこれまでのものと異なっている。
【0052】
図8に示される、本発明によるユニット及び関連装置の更に別の構造変更例は、同じ手段21がロッド8bそれ自身の端部81によって構成されるということによってこれまでのものと異なっている。より詳しくは、前記構造変更例によると、支持要素51は、ロッド8bがそれを案内する環状本体12aに沿って滑動することを阻止するように、ロッド8bの端部81を変形させ及び従ってロッド8bそれ自身の横断面を拡大させるように適合された環状突出部30を備えている。
【0053】
図9に示される、本発明によるユニット及び関連装置の他の構造変更例は、コイルばね22aがロッド8に同軸であって、本体12aと噴出口若しくはノズル7との間に配置されることによってこれまでものと異なっている。
【0054】
更に別の構造変更例は、ユニット及び関連装置が、それらが作動される度に、アクチュエータ要素6を選択的に回転させることによって種々の正確な量の流体Lを分配するように構成され得ることによってこれまでのものと異なっている。
【0055】
この実施態様によると、図10に詳細に示される環状本体12bが異なる長さの二つの縦溝31及び32を備えており、前記二つの縦溝31及び32に沿って対立要素16aが滑動する。各溝は、プランジャの行程及びそれ故分配される液体量を設定するところの対応する水平面で終端する。
【0056】
この場合、使用者は装置を作動させる前に、分配されるべき液体量に対応する位置であってキャップに適正に表示された位置までアクチュエータ要素6を最初に回転させなければならない。
【0057】
図示されない本発明によるユニット及び関連装置の更に別の構造変更例は、ピストンロッドが支持要素の端部に外側から結合されるということによってこれまでのものとは異なっている。
【0058】
図示されない本発明によるユニットの他の構造変更例は、第2弁手段20が、プラスチック材料から作られた球形要素によって構成されるということによってこれまでものと異なっている。
【0059】
図11において参照符号600で全体を示される本発明により生み出された装置の更に別の構造変更例は、それが、泡の形態で容器C内に収容された液体Lを分配するように適合されているということによりこれまでのものと異なっている。
【0060】
この場合、分配装置は、参照符号201及び202でそれぞれ示される二つの分配ユニットを具備しており、使用者はアクチュエータ要素7aによって前記二つの分配ユニットを調和した様態で作動させることができる。
【0061】
第1のユニット201は、液体Lを容器Cから引き出してそれを混合室203に運ぶように適合されている一方で、第2のユニット202は、同時に、加圧空気を同じ混合室203に運ぶように適合されており、それらの後に泡を形成するように適合された手段がある。
【0062】
より詳しくは、前記手段は、装置の放出口の前に配置されており、また泡の形成を促進するように適合された多孔の隔壁204を具備している。
【0063】
本実施態様の場合、第2のユニット202は、弾性ベローズ206により形成されたコラプシブルチャンバ205を具備しており、前記弾性ベローズ206はこの場合コイルばねにも代えられる。
【0064】
図11の実施態様は、噴出口若しくはノズル7がロッドに脱着可能に結合されるということによってもこれまでのものとは異なっている。これは、装置600が異なる形状及び/又は色を有するアクチュエータを備えて構成されるように装置600を実現することを可能にする。
【0065】
図示されない更に別の構造変更例は、第2の空気吸引・圧縮ユニット202が、プランジャが滑動可能に接続される中空本体で実現されるということによりこれまでのものと異なっている。
【0066】
本発明による装置の作動は、説明された他の装置と比較して実質的な違いを示さないので図1に示された第1の実施態様を参照して説明される。
【0067】
作動の観点から、使用者は最初に装置1を所望の動作モードに設定するようにアクチュエータ6を回す。
【0068】
より詳しくは、装置1をロックするために、使用者は噴出口若しくはノズル7をそれが図1及び6に詳細に示される位置Aに達するまで軸線17を中心にして回転させる。この位置で、第1対立要素16aは水平面16bに向き合う。この位置はアクチュエータ・ロッド・プランジャユニットの軸方向の移動を阻止する。
【0069】
逆に装置1を作動させるために、使用者は、噴出口若しくはノズル7をそれが図6,12、及び13に示される位置Bに達するまで軸線17を中心に回す。この位置で、第1対立要素16aは溝16cに向き合い、この溝16cに沿ってそれらは自由に滑動することができ、その結果、使用者によってアクチュエータ6に及ぼされる圧力Pを受けてピストン本体5bが軸方向に移動することを可能にする。
【0070】
このように使用者は、圧力を弾性手段22に及ぼして、吸引・圧縮室3に含まれている製品を圧縮する。
【0071】
圧力の増大により、ピストン本体5bは支持要素5aに沿って滑動せしめられ、その結果吸引・圧縮室3内に収容されている液体Lは最初は分配ダクト11の方へ、次いで外側Eの方への流れ、図13の符号25で示されるコースに従う流れが保証される。
【0072】
ピストン本体5bは、それが吸引・圧縮室3の底に達したなら、使用者によって解放され、その結果弾性手段22がピストン本体5bを図12に示されるその初期休止位置へ戻すことを可能にする。
【0073】
プランジャ5の弾性的復帰は吸引・圧縮室3内の真空を生み出し、前記真空は、吸引ダクト4の下流の第1弁手段19の作動を引き起こすとともに、液体Lを容器から吸うことによって液体Lを前記室それ自身の中に流し込み、その結果ユニット1及び装置500の次の使用のための準備を整える。
【0074】
例えば使用者によるアクチュエータ6及び/又はロッド8に対する引張力13の付与は、接続手段9及び10の係合を引き起こす。特に、前記力は、ロッド8をプランジャ5から引き離すのに役立ち、より詳しくは、それは、突出要素10aの対応する座9aからの分離を確実にするまで接続手段9及び10と関係してロッド8を拡張する。
【0075】
しかしながら、この動きは環状本体12によって有利に妨害され、前記環状本体12は、ロッド8が僅かに拡大されること、これはロッド8の滑動運動を保証するために必要であるが、を許容するとはいえ、その移動の自由度を制限し、その結果ユニット1及び装置500に対する損傷を回避する。
【0076】
前記環状本体12aが、容器Cのネック部Nの壁及びキャップ若しくは金属リング503と協働することも観察されるべきである。特に、ネック部N及び金属リング503は、環状要素12が変形しないことを保証し、従って接続手段9及び10の分離を防ぐことに貢献する。これは接続手段9、10の分離を防ぎ、ユニット及び装置を損傷することを不可能にする。
【0077】
本発明の示された実施態様において、引張力13が作用したとき、手段12は接続手段9、10と関係して位置決めされることも観察されるべきである。
【0078】
他の実施態様では、前記手段12は常に接続手段9、10と関係して位置決めされる。
【0079】
有利には及び好適には、ユニット1及び提案された関連装置は、それらの全部品をプラスチック又は合成材料で実施することができる。これは、金属材料又はいずれにしろ両立しない材料の部品をあらかじめ分けることを必要としないで、完全に再生利用可能なユニット及び装置の獲得を可能にする。
【0080】
前記記載は、提案された解決法が記載された欠点を取り除くことを可能にすることを示している。
【0081】
提案された解決法が、自動的に組み立て可能な流体分配装置を作り出すことを有利に可能にすることも観察されるに違いない。
【0082】
本発明が添付図面を参照して説明されてきたとはいえ、実施の際にある種の変更をしてもよく、その変更の全ては以下の請求項に表現された本発明の思想に含まれ、それ故本特許によって保護される。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明によるユニットを含む装置の可能な実施態様の縦断面図である。
【図2】図1に示される装置の縦断面分解図である。
【図3】図1に示されるユニットの縦断面図である。
【図4】図3に示されるユニットの縦断面分解図である。
【図5】図3に示されるユニットの一部の部品の縦断面分解図である。
【図6】図3に示されるユニットの一部の部品の、異なる作動構造形における二つの平面的断面図である。
【図7】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の他の例の縦断面図である。
【図8】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の更に別の例の縦断面図である。
【図9】本発明によるユニットを具備する装置の実施形態の更に別の例の縦断面図である。
【図10】図1に示されるユニット及び装置の一部の部品の構造変更例の、三つの作動構造形における平面的断面図である。
【図11】本発明による、泡状流体分配装置の縦断面図である。
【図12】図1に示されるユニット及び装置の縦断面図である。
【図13】図1に示されるユニット及び装置の縦断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体分配ユニット(1)であって、
前記流体(L)の少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)を形成する少なくとも一つの中空本体(2)にして、少なくとも一つのプランジャ(5)が滑動可能に連結される少なくとも一つの中空本体(2)と、
前記少なくとも一つのプランジャ(5)に一体の第2接続手段(10)に結合されるように適合された第1接続手段(9)を備える少なくとも一つのロッド(8)と、
前記ユニット(1)の作動を可能にするための、前記少なくとも一つのロッド(8)に一体の少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)と、を具備し、
軸方向引張力(13)が前記少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)及び/又は前記少なくとも一つのロッド(8)に作用されたとき、前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された手段(12)を更に具備することを特徴とする、流体分配ユニット(1)。
【請求項2】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、前記少なくとも一つのロッド(8)の外側に又は同軸に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のユニット(1)。
【請求項3】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、少なくとも前記軸方向引張力(13)が作用されたとき前記第1及び第2接続手段(9、10)と関係して位置決めされることを特徴とする、請求項1又は2に記載のユニット(1)。
【請求項4】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、少なくとも一つの環状本体(12a、12b)を具備することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプランジャ(5)が、前記第2接続手段(10)を備える少なくとも一つの支持要素(5a)を具備し、前記少なくとも一つの支持要素(5a)にピストン本体(5b)が滑動可能に結合され、前記ピストン本体は少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)の壁部と封止可能に協働することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項6】
前記ロッド(8)に流体(L)の少なくとも一つの分配ダクト(11)が設けられ、前記少なくとも一つの分配ダクト(11)は、前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)に及び外部(E)に連通していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項7】
吸引ダクト(4)及び前記分配ダクト(11)の上流及び下流にそれぞれ配置された第1及び第2弁手段(19、20)であって、前記吸引・圧縮室(3)の中への前記流体(L)の流れ及び前記室(3)それ自身から分配ダクト(11)への流れを調節するように適合された第1及び第2弁手段(19、20)を更に具備することを特徴とする、請求項6に記載のユニット(1)。
【請求項8】
前記第1弁手段(19)が、非金属材料から作られたボール(19a)を具備することを特徴とする、請求項7に記載のユニット(1)。
【請求項9】
前記第2弁手段(20)が、前記プランジャ(5)に属するシールエッジ(20a)にして、対応する溝に係合するように適合されたシールエッジ(20a)を具備することを特徴とする、請求項7又は8に記載のユニット(1)。
【請求項10】
前記第2弁手段(20)が、非金属材料から作られた球形要素を具備することを特徴とする請求項7又は8に記載のユニット(1)。
【請求項11】
前記アクチュエータ要素(6)及び/又は前記ロッド(8)に及ぼされる軸方向引張力(13)が前記第2弁手段(20)に伝達されるのを防ぐように適合された手段(21)を更に具備することを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項12】
前記手段(21)が、前記少なくとも一つのロッド(8)に属するエッジ(21a)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項13】
前記手段が、前記少なくとも一つのロッドの端部(8a)の近くに獲得された対応する環状座の中に嵌め込まれるように適合された環状要素(21b)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項14】
前記手段(21)が前記ロッド(8b)の端部(81)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項15】
前記ロッド(8b)の横断面を拡大するように前記ロッド(8b)の前記端部(81)の少なくとも一部分を変形させるように適合された突出部(30)を前記少なくとも一つのプランジャ(5)が具備することを特徴とする、請求項14に記載のユニット(1)。
【請求項16】
該ユニット(1)を係止および解除する係止・解除手段(16)を更に具備することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のユニット(1)であって、前記手段(16)は、前記少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)を選択的に回転させることによって作動される、ユニット(1)。
【請求項17】
前記係止・解除手段(16)が、前記ロッド(8)に一体の第一対立要素にして、前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)に一体の第2対立要素に選択的に干渉するように適合された第1対立要素を具備することを特徴とする、請求項16に記載のユニット(1)。
【請求項18】
前記第1対立要素が少なくとも一つの突出要素(16a)を具備し、前記第2対立要素が少なくとも一つの水平面(16b)を具備することを特徴とする、請求項12に記載のユニット(1)。
【請求項19】
前記少なくとも一つの水平面(16b)が鉛直溝(16c)によって分断され、前記少なくとも一つの突出要素(16a)は、該ユニット(1)が作動されたとき前記鉛直溝(16c)に沿って滑動することを特徴とする、請求項18に記載のユニット(1)。
【請求項20】
前記環状本体(12a)が、異なる長さを有する二本以上の縦溝(31、32)を備え、前記対立要素(16a)は、前記二本以上の縦溝(31、32)に沿って滑動して、該ユニットが作動される度に分配されるべき流体の異なる量を限定することを特徴とする、請求項19に記載のユニット(1)。
【請求項21】
前記アクチュエータ要素(6)のための少なくとも二つの極限角度位置(A、B)を限定するように適合されたストップ手段(18)を更に具備することを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項22】
前記ストップ手段(18)が、前記第1対立要素(16a)と協働する第3対立要素を更に具備することを特徴とする、請求項17又は21に記載のユニット(1)。
【請求項23】
前記第3対立要素が、前記対立要素(16a)を妨害するように適合された少なくとも一つの鉛直平面(18a)を具備することを特徴とする、請求項22に記載のユニット(1)。
【請求項24】
ピストン本体(5b)が滑動可能に連結される支持要素(5a)を前記プランジャ(5)が具備し、前記ピストン本体が前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)の壁部と封止可能に協働することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項25】
前記支持要素(5a)に前記第2接続手段(10)が設けられることを特徴とする、請求項24に記載のユニット(1)。
【請求項26】
前記第2接続手段(10)が、少なくとも一つの環状エッジ(10a)を具備することを特徴とする、請求項1〜25のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項27】
前記第1接続手段(9)が、少なくとも一つの環状座(9a)を具備することを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項28】
流体が分配されたなら直ちに前記プランジャ(5)の休止位置への復帰を確実にするように適合された弾性手段(22)を更に具備することを特徴とする、請求項1〜27のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項29】
前記弾性手段(22)が前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)内に配置されることを特徴とする、請求項28に記載のユニット(1)。
【請求項30】
前記弾性手段(22)が前記ロッド(8)に同軸であることを特徴とする、請求項28に記載のユニット(1)。
【請求項31】
前記弾性手段(22)がコイルばね(22a)を具備することを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項32】
前記弾性手段(22)が、プラスチック材料から作られた弾性ベローズを具備することを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項33】
前記少なくとも一つのアクチュエータ要素が、前記ロッド(8)に脱着可能に結合された噴出口又はノズル(7a)を具備することを特徴とする、請求項1〜32のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項34】
前記ロッド(8)が前記プランジャ(5)の一端に外側から結合することを特徴とする、請求項1〜33のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項35】
流体(L)分配ユニットのための支持要素(501)にして、前記流体(L)を収容する容器(C)のネック部(N)への接続手段(502)を備える支持要素(501)を具備する流体分配装置(500)であって、
少なくとも一つの前記流体分配ユニット(1)が請求項1〜34のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、流体分配装置(500)。
【請求項36】
泡状流体分配装置(600)であって、
流体を分配する第1ユニット(201)のための及び/又は加圧空気を分配する第2ユニット(202)のための支持要素(501)にして、前記流体(L)を収容する容器(C)のネック部(N)への固定手段を備える支持要素(501)と、
前記ユニット(201、202)によって分配された空気及び流体のための少なくとも一つの混合室(203)と、
該装置(600)の放出口の前に位置決めされ、前記泡の形成を促進するように適合された手段と、を具備し、
前記流体分配ユニット(201、202)の少なくとも一つが請求項1〜34のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、泡状流体分配装置(600)。
【請求項37】
前記第2ユニット(202)がコラプシブルチャンバ(205)を具備することを特徴とする、請求項36に記載の装置(600)。
【請求項38】
前記コラプシブルチャンバが弾性ベローズ(206)によって形成されることを特徴とする、請求項37に記載の装置(600)。
【請求項39】
流体又は混合物を分配するためのシステムであって、前記流体又は混合物用の容器と、前記流体又は混合物を分配するための装置(500、600)とを具備し、
前記装置が、請求項35〜38のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、流体又は混合物を分配するためのシステム。
【請求項40】
前記流体(L)を収容する容器(C)への装着に適合された、ユニット(1)及び流体又は混合物を分配するための装置(500、600)、並びに添付図面を参照して実質的に説明された関連システム。
【請求項1】
流体分配ユニット(1)であって、
前記流体(L)の少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)を形成する少なくとも一つの中空本体(2)にして、少なくとも一つのプランジャ(5)が滑動可能に連結される少なくとも一つの中空本体(2)と、
前記少なくとも一つのプランジャ(5)に一体の第2接続手段(10)に結合されるように適合された第1接続手段(9)を備える少なくとも一つのロッド(8)と、
前記ユニット(1)の作動を可能にするための、前記少なくとも一つのロッド(8)に一体の少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)と、を具備し、
軸方向引張力(13)が前記少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)及び/又は前記少なくとも一つのロッド(8)に作用されたとき、前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された手段(12)を更に具備することを特徴とする、流体分配ユニット(1)。
【請求項2】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、前記少なくとも一つのロッド(8)の外側に又は同軸に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のユニット(1)。
【請求項3】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、少なくとも前記軸方向引張力(13)が作用されたとき前記第1及び第2接続手段(9、10)と関係して位置決めされることを特徴とする、請求項1又は2に記載のユニット(1)。
【請求項4】
前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)が、少なくとも一つの環状本体(12a、12b)を具備することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項5】
前記少なくとも一つのプランジャ(5)が、前記第2接続手段(10)を備える少なくとも一つの支持要素(5a)を具備し、前記少なくとも一つの支持要素(5a)にピストン本体(5b)が滑動可能に結合され、前記ピストン本体は少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)の壁部と封止可能に協働することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項6】
前記ロッド(8)に流体(L)の少なくとも一つの分配ダクト(11)が設けられ、前記少なくとも一つの分配ダクト(11)は、前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)に及び外部(E)に連通していることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項7】
吸引ダクト(4)及び前記分配ダクト(11)の上流及び下流にそれぞれ配置された第1及び第2弁手段(19、20)であって、前記吸引・圧縮室(3)の中への前記流体(L)の流れ及び前記室(3)それ自身から分配ダクト(11)への流れを調節するように適合された第1及び第2弁手段(19、20)を更に具備することを特徴とする、請求項6に記載のユニット(1)。
【請求項8】
前記第1弁手段(19)が、非金属材料から作られたボール(19a)を具備することを特徴とする、請求項7に記載のユニット(1)。
【請求項9】
前記第2弁手段(20)が、前記プランジャ(5)に属するシールエッジ(20a)にして、対応する溝に係合するように適合されたシールエッジ(20a)を具備することを特徴とする、請求項7又は8に記載のユニット(1)。
【請求項10】
前記第2弁手段(20)が、非金属材料から作られた球形要素を具備することを特徴とする請求項7又は8に記載のユニット(1)。
【請求項11】
前記アクチュエータ要素(6)及び/又は前記ロッド(8)に及ぼされる軸方向引張力(13)が前記第2弁手段(20)に伝達されるのを防ぐように適合された手段(21)を更に具備することを特徴とする、請求項7〜10のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項12】
前記手段(21)が、前記少なくとも一つのロッド(8)に属するエッジ(21a)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項13】
前記手段が、前記少なくとも一つのロッドの端部(8a)の近くに獲得された対応する環状座の中に嵌め込まれるように適合された環状要素(21b)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項14】
前記手段(21)が前記ロッド(8b)の端部(81)を具備することを特徴とする、請求項11に記載のユニット(1)。
【請求項15】
前記ロッド(8b)の横断面を拡大するように前記ロッド(8b)の前記端部(81)の少なくとも一部分を変形させるように適合された突出部(30)を前記少なくとも一つのプランジャ(5)が具備することを特徴とする、請求項14に記載のユニット(1)。
【請求項16】
該ユニット(1)を係止および解除する係止・解除手段(16)を更に具備することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のユニット(1)であって、前記手段(16)は、前記少なくとも一つのアクチュエータ要素(6)を選択的に回転させることによって作動される、ユニット(1)。
【請求項17】
前記係止・解除手段(16)が、前記ロッド(8)に一体の第一対立要素にして、前記第1接続手段(9)の前記第2接続手段(10)からの分離を防ぐように適合された前記手段(12)に一体の第2対立要素に選択的に干渉するように適合された第1対立要素を具備することを特徴とする、請求項16に記載のユニット(1)。
【請求項18】
前記第1対立要素が少なくとも一つの突出要素(16a)を具備し、前記第2対立要素が少なくとも一つの水平面(16b)を具備することを特徴とする、請求項12に記載のユニット(1)。
【請求項19】
前記少なくとも一つの水平面(16b)が鉛直溝(16c)によって分断され、前記少なくとも一つの突出要素(16a)は、該ユニット(1)が作動されたとき前記鉛直溝(16c)に沿って滑動することを特徴とする、請求項18に記載のユニット(1)。
【請求項20】
前記環状本体(12a)が、異なる長さを有する二本以上の縦溝(31、32)を備え、前記対立要素(16a)は、前記二本以上の縦溝(31、32)に沿って滑動して、該ユニットが作動される度に分配されるべき流体の異なる量を限定することを特徴とする、請求項19に記載のユニット(1)。
【請求項21】
前記アクチュエータ要素(6)のための少なくとも二つの極限角度位置(A、B)を限定するように適合されたストップ手段(18)を更に具備することを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項22】
前記ストップ手段(18)が、前記第1対立要素(16a)と協働する第3対立要素を更に具備することを特徴とする、請求項17又は21に記載のユニット(1)。
【請求項23】
前記第3対立要素が、前記対立要素(16a)を妨害するように適合された少なくとも一つの鉛直平面(18a)を具備することを特徴とする、請求項22に記載のユニット(1)。
【請求項24】
ピストン本体(5b)が滑動可能に連結される支持要素(5a)を前記プランジャ(5)が具備し、前記ピストン本体が前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)の壁部と封止可能に協働することを特徴とする、請求項1〜23のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項25】
前記支持要素(5a)に前記第2接続手段(10)が設けられることを特徴とする、請求項24に記載のユニット(1)。
【請求項26】
前記第2接続手段(10)が、少なくとも一つの環状エッジ(10a)を具備することを特徴とする、請求項1〜25のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項27】
前記第1接続手段(9)が、少なくとも一つの環状座(9a)を具備することを特徴とする、請求項1〜26のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項28】
流体が分配されたなら直ちに前記プランジャ(5)の休止位置への復帰を確実にするように適合された弾性手段(22)を更に具備することを特徴とする、請求項1〜27のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項29】
前記弾性手段(22)が前記少なくとも一つの吸引・圧縮室(3)内に配置されることを特徴とする、請求項28に記載のユニット(1)。
【請求項30】
前記弾性手段(22)が前記ロッド(8)に同軸であることを特徴とする、請求項28に記載のユニット(1)。
【請求項31】
前記弾性手段(22)がコイルばね(22a)を具備することを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項32】
前記弾性手段(22)が、プラスチック材料から作られた弾性ベローズを具備することを特徴とする、請求項28〜30のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項33】
前記少なくとも一つのアクチュエータ要素が、前記ロッド(8)に脱着可能に結合された噴出口又はノズル(7a)を具備することを特徴とする、請求項1〜32のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項34】
前記ロッド(8)が前記プランジャ(5)の一端に外側から結合することを特徴とする、請求項1〜33のいずれか一項に記載のユニット(1)。
【請求項35】
流体(L)分配ユニットのための支持要素(501)にして、前記流体(L)を収容する容器(C)のネック部(N)への接続手段(502)を備える支持要素(501)を具備する流体分配装置(500)であって、
少なくとも一つの前記流体分配ユニット(1)が請求項1〜34のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、流体分配装置(500)。
【請求項36】
泡状流体分配装置(600)であって、
流体を分配する第1ユニット(201)のための及び/又は加圧空気を分配する第2ユニット(202)のための支持要素(501)にして、前記流体(L)を収容する容器(C)のネック部(N)への固定手段を備える支持要素(501)と、
前記ユニット(201、202)によって分配された空気及び流体のための少なくとも一つの混合室(203)と、
該装置(600)の放出口の前に位置決めされ、前記泡の形成を促進するように適合された手段と、を具備し、
前記流体分配ユニット(201、202)の少なくとも一つが請求項1〜34のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、泡状流体分配装置(600)。
【請求項37】
前記第2ユニット(202)がコラプシブルチャンバ(205)を具備することを特徴とする、請求項36に記載の装置(600)。
【請求項38】
前記コラプシブルチャンバが弾性ベローズ(206)によって形成されることを特徴とする、請求項37に記載の装置(600)。
【請求項39】
流体又は混合物を分配するためのシステムであって、前記流体又は混合物用の容器と、前記流体又は混合物を分配するための装置(500、600)とを具備し、
前記装置が、請求項35〜38のいずれか一項に従って実現されることを特徴とする、流体又は混合物を分配するためのシステム。
【請求項40】
前記流体(L)を収容する容器(C)への装着に適合された、ユニット(1)及び流体又は混合物を分配するための装置(500、600)、並びに添付図面を参照して実質的に説明された関連システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2008−505748(P2008−505748A)
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−519902(P2007−519902)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001901
【国際公開番号】WO2006/008597
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(501355609)タプラスト ソチエタ ペル アツィオニ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001901
【国際公開番号】WO2006/008597
【国際公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【出願人】(501355609)タプラスト ソチエタ ペル アツィオニ (1)
【Fターム(参考)】
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