説明

流動層炉の使用済み炉内砂再生方法

【課題】 物理的な剥離法では除去しきれなかった使用済み炉内砂への付着物を除去することができる流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供する。また、使用済み炉内砂を再利用する場合に砂の粒径増大を緩和できる流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供する。さらに、砂に付着していたリンを有価物として回収する流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供する。
【解決手段】 流動層炉の使用済み炉内砂と薬剤の水溶液とを接触させることにより、該使用済み炉内砂の付着物を溶出させる第1溶出工程と、前記第1溶出工程で得られた処理液を濾過し、固液分離する第1濾過工程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動層炉の使用済み炉内砂を再生する方法に係り、詳しくは、リン等の低融点成分が付着した使用済み炉内砂を、再度炉内砂として利用できるようにする、流動層炉の使用済み炉内砂再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
リン等の低融点成分を多く含む下水汚泥などの廃棄物を流動層炉で焼却処理する際に、炉内砂に低融点成分が付着し、砂の粒径が増大する現象が知られている。炉内砂としては、主に石英粒(SiO)からなる珪砂が用いられる。
【0003】
従来、粒径が増大した炉内砂は、流動不良の原因となるため、炉底より定期的に引き抜かれ、産業廃棄物として廃棄されている。
【0004】
粒径が増大した使用済み炉内砂の再生方法として、研磨若しくは破砕することで粒径を未使用の炉内砂と同等まで減少させる方法が試みられている(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“東部スラッジセンター炉内砂の性状及び再利用に関する調査”、[online]、札幌市下水道資源公社、[平成22年5月12日検索]、<URL:http://www.sapporo-src.com/pdf/tyou/h20_02.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、使用済み炉内砂を研磨若しくは破砕する方法では、粒径は小さくなるものの、リン等の低融点成分が依然として含まれており、炉内に再投入すれば、未使用の砂と比較して砂の粒径が増大しやすくなる欠点がある。
【0007】
そこで、本発明は、物理的な剥離法では除去しきれなかった使用済み炉内砂への付着物を除去することができる、流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、使用済み炉内砂を再利用する場合に砂の粒径増大を緩和できる、流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供することを目的とする。
【0009】
さらに、本発明は、使用済み炉内砂の再生と併せて、砂に付着していたリンを有価物として回収する流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供することを更なる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、下記の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法を提供するものである。
【0011】
1.流動層炉の使用済み炉内砂と薬剤の水溶液とを接触させることにより、該使用済み炉内砂の付着物を溶出させる第1溶出工程と、前記第1溶出工程で得られた処理液を濾過し、固液分離する第1濾過工程と、を含むことを特徴とする、流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0012】
2.前記第1溶出工程において、付着物である五酸化リンを選択的に溶出させることを特徴とする、項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0013】
3.前記第1濾過工程によって濾別された濾液にリン沈殿剤を混合することによりリン酸カルシウムを沈殿させる沈殿工程と、当該沈殿物を洗浄しリン回収物として回収する回収工程と、を更に含むことを特徴とする、項1又は2に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0014】
4.前記第1濾過工程で濾別された固体残留物を、未溶出の五酸化リン及びこれ以外の付着物を溶出させる薬剤の水溶液に接触させる第2溶出工程を更に含むことを特徴とする、項2に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0015】
5.前記薬剤が、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、苛性ソーダ、若しくは、水酸化カリウムであることを特徴とする、項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0016】
6. 前記第1溶出工程において苛性ソーダ又は水酸化カリウムを薬剤として用い、前記第1濾過工程で得られた固体残留物を低濃度の酸と接触させることにより前記第1溶出工程において未溶出の五酸化リンを選択的に溶出させる第3溶出工程を更に含むことを特徴とする、項2に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0017】
7. 前記第1溶出工程は、前記薬剤として濃度が10重量%以上の塩酸を用い、該薬剤を、40〜80℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0018】
8. 前記第1溶出工程は、前記薬剤として濃度が30重量%以上の硫酸を用い、該薬剤を、50〜90℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0019】
9. 前記第2溶出工程は、前記薬剤として濃度が10重量%以上の塩酸を用い、該薬剤を、40〜80℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、項4に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【0020】
10. 前記第2溶出工程は、前記薬剤として濃度が30重量%以上の硫酸を用い、該薬剤を、50〜90℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、項4に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、使用済み炉内砂の付着物を薬剤の水溶液と接触させて溶出させるので、物理的な剥離方法で剥離しきれない付着物も剥離可能である。
【0022】
また、付着物中に占める割合の多い五酸化リンを選択的に溶出させれば、炉内砂として再利用する場合に、リン等の付着による砂の粒径の増大が緩和され得る。
【0023】
五酸化リンを溶出させた濾液にリン沈殿剤を混合し、沈殿物を回収することにより、リンを有価物として回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第1実施形態を示す工程図である。
【図2】本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第2実施形態を示す工程図である。
【図3】本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第3実施形態を示す工程図である。
【図4】本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第4実施形態を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法について、以下に工程図を参照しつつ説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第1実施形態を示す工程図である。図1は、使用済み炉内砂の再生のみを行う場合の工程を示している。
【0027】
図1に示すように、先ず、第1溶出工程1において、流動層炉(図示しない。)の流動層として、下水汚泥等のごみの焼却に使用された後の炉内砂(「使用済み炉内砂」という。)を薬剤の水溶液に浸漬することにより、使用済み炉内砂の付着物を溶出させる。
【0028】
未使用の炉内砂には、一例として、SiOが92重量%とその他の少量のAl、CaO、NaO等が含まれている。また、使用済み炉内砂には、一例として、SiOが43重量%、Pが22重量%、Alが13重量%、CaOが10重量%、Feが10重量%、MgOが3.2重量%含まれている。
【0029】
尚、使用済み炉内砂の付着物は、PO等の酸化物として存在しているが、本明細書においては、適宜、単にリン等と称することがある。
【0030】
使用済み炉内砂の付着物のうち、付着量が多く低融点のリンを除去できれば、炉内砂として再利用する場合に、未処理の使用済み炉内砂を再利用する場合と比較して、リン・鉄などの付着による炉内砂の粒径の増大が緩和される。
【0031】
リンの溶出のみを目的とする場合には、薬剤として、適宜濃度に調製された塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、苛性ソーダ、水酸化カリウム等が使用できる。
【0032】
第1溶出工程1において付着物を溶出させた後、その処理液を第1濾過工程2において固液分離を行う。第1濾過工程2において濾別された固体残留物3は、洗浄工程4において水洗することにより固体残留物2に付着している溶解液が洗い流され、再生砂5となる。第1濾過工程2で濾過された濾液6は、中和工程7で中和処理を施された後、放流される。
【0033】
リン以外の付着成分(Al、CaO、Fe、MgO)についてもできるだけ溶出させる場合は、%オーダーで砂に付着している成分のうち鉄が最も溶解しにくいが、特定の条件で鉄を80重量%以上溶出させることを見出した。すなわち、温度40〜80℃程度、好ましくは50〜70℃程度で濃度が10重量%以上、好ましくは10〜20重量%程度の塩酸水溶液に、使用済み炉内砂を24時間以上、好ましくは24〜96時間程度浸漬させることにより、鉄を80重量%以上溶出させることができる。また、温度50〜90℃程度で濃度が30重量%以上、好ましくは30〜60重量%程度の硫酸水溶液に、使用済み炉内砂を24時間以上、好ましくは24〜96時間程度浸漬させることによっても、鉄を80重量%以上溶出させることができる。なお、使用済み炉内砂から鉄を80重量%以上溶出させた場合、再生砂の外観は、茶褐色(酸化鉄由来の色)から白灰色に変色する。
【0034】
なお、SiOは上記薬剤によっては溶出し難く、実質上殆ど溶出しない。
【0035】
共通の条件として、第1溶出工程1において処理する使用済み炉内砂と処理に用いる薬剤の水溶液との重量比(薬剤の水溶液/砂)は、1以上であり、操作性、経済性などの理由から5〜20程度とすることが好ましい。
【0036】
図2は、本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第2実施形態を示す工程図である。第2実施形態では、使用済み炉内砂の再生に加え、リンの回収を行う。
【0037】
第1濾過工程2で濾別された濾液にはリンが高濃度で存在しているため、第2実施形態では使用済み炉内砂の再生に加えてリンの回収を行う工程が追加されている点が上記第1実施形態と異なり、使用済み炉内砂の再生に関する工程は第1実施形態と同様である。第1実施形態と同様の工程については、図2に同符号を付し、重複説明を省略する。
【0038】
第1濾過工程2で濾別された濾液6は、沈殿槽8においてリン沈殿剤9が添加され、混合される。リン沈殿剤9としては、水酸化カルシウム又は炭酸カルシウムが使用できる。リン沈殿剤9の濾液6への添加量は、第1濾過工程2の濾液に含まれるリンの量(リン酸換算)と反応する当量に対して1〜5程度が望ましい。また、リン沈殿時の液の温度は、室温〜70℃程度に設定することが望ましい。
【0039】
析出したリンを含む沈殿物10は、デカンテーション等により沈殿槽8から取り出され、洗浄工程11において水洗されて、リン回収物12として回収される。沈殿槽8に残った処理液は、中和工程13により中和処理されて、放流される。
【0040】
第1濾過工程2で濾別された濾液中にリンと鉄の両方が存在すると、リン沈殿時にリン酸鉄の形状で沈殿しやすくなる。すなわち、使用済み炉内砂の再生をリン以外の成分(Al、Ca、Fe、Mg)の溶離まで行う場合、第2実施形態ではリン酸鉄が生成する。
【0041】
次に説明する第3実施形態及び第4実施形態では、リンを肥料原料として有効利用するため、沈殿物をリン酸鉄ではなく、リン酸カルシウムとして沈殿させる。図3は、本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第3実施形態を示す工程図であり、図4は、本発明に係る流動層炉の使用済み炉内砂再生方法の第4実施形態を示す工程図である。
【0042】
第3、第4実施形態では、第1溶出工程1を、使用済み炉内砂の付着成分のうち鉄を極力溶出させず、リンを多く溶出させる溶出条件で実施することにより、鉄の含有量を少なくしたリン回収物を得ることができる。
【0043】
そのような第1溶出工程1の溶出条件としては、溶解薬剤として苛性ソーダ又は水酸化カリウムを用いてリンを選択的に溶出させることで、その他の鉄、マグネシウム等を殆ど溶出させない。苛性ソーダ又は水酸化カリウムに代えて、低濃度の酸(1〜5重量%程度の塩酸、1〜15重量%程度の硫酸、1〜15重量%程度の硝酸、又は、1〜15重量%程度の過塩素酸)に、短時間(例えば、0.5〜2時間程度)だけ、使用済み炉内砂を浸漬させることによっても、リンを選択的に溶出させることができる。こうして第1溶出工程1で得られた処理液を第1濾過工程2で濾過し、濾別された濾液から、上記第2実施形態と同様にしてリン回収物12が得られ、得られたリン回収物12はリン酸カルシウムである。
【0044】
第3、第4実施形態では、第1溶出工程1において溶出しなかった付着成分を、第2溶出工程14又は第3溶出工程14Aにおいて更に溶出させることにより、より再生された砂を得ることができる。
【0045】
第3実施形態は、第1溶出工程1において未溶出のリンとこれ以外の付着物を第2溶出工程14において溶出させる場合であり、この場合、第1溶出工程1で濾別された固体残留物3に対して上記第1実施形態で説明した鉄を80%以上溶出させる条件を適用することができる。
【0046】
第2溶出工程14で得られた処理液は、第2濾過工程15により、固体残留物16と濾液17とに濾別される。固体残留物16は、洗浄工程18を経て、再生砂19となる。濾液17は、中和工程20で中和処理され、放流される。
【0047】
第1溶出工程1において薬剤として苛性ソーダ又は水酸化カリウムを使用する場合、リンの溶出率は50〜80%である。そのため、第4実施形態では、溶出しなかったリンだけを、第1溶出工程1で濾別された固体残留物3から、第3溶出工程14Aで重点的に溶出させることができる。その場合、第3溶出工程14Aでは、薬剤として、低濃度の酸(1〜5重量%程度の塩酸、1〜15重量%程度の硫酸、1〜15重量%程度の硝酸、または1〜15重量%程度の過塩素酸)を使用することができる。
【0048】
第3溶出工程14Aで得られた処理液は、第3濾過工程15Aにより、固体残留物16Aと濾液17Aとに濾別される。固体残留物16Aは、洗浄工程18Aを経て、再生砂19Aとなる。濾液17Aは、中和工程20Aで中和処理され、放流される。
【実施例】
【0049】
以下、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。但し、本発明は、各例によって、限定されるものではない。
実施例1
薬剤の水溶液 :15重量%の塩酸水溶液
温度 :70℃
液固比(薬剤の水溶液/砂):100
溶解時間 :48時間
実施例2
薬剤の水溶液 :45重量%の硫酸水溶液
温度 :70℃
液固比(薬剤の水溶液/砂):100
溶解時間 :48時間
実施例3
薬剤の水溶液 :15重量%の苛性ソーダ水溶液
温度 :50℃
液固比(薬剤の水溶液/砂):100
溶解時間 :48時間
実施例4
薬剤の水溶液 :5重量%の塩酸水溶液
温度 :50℃
液固比(薬剤の水溶液/砂):10
溶解時間 :48時間
実施例5
薬剤の水溶液 :15重量%の塩酸水溶液
温度 :50℃
液固比(薬剤の水溶液/砂):10
溶解時間 :1時間
上記実施例1〜5の条件で、使用済み炉内砂の付着物を溶出させ、濾過工程、洗浄工程を経て、使用済み炉内砂を再生し、再生砂を得た。
【0050】
未使用の炉内砂、使用済み炉内砂、及び、上記再生砂の成分分析を行った。分析装置として、日本ジャーレル・アッシュ株式会社製IRIS/IRIS Advantage ICAP・CID高周波プラズマ発光分光分析装置を用いた。
【0051】
分析方法を下記の表1に示し、分析結果を下記の表2に示す。
【0052】
【表1】

【0053】
【表2】

【0054】
上記表2から、実施例の再生砂は、何れの条件においてもPが減少していることが分かる。また、実施例1,2の条件で、Feが80%以上減少していることが分かる。実施例3では、Pを選択的に溶出させることができることが分かる。実施例4,5でも、Pを選択的に溶出させることができることが分かる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流動層炉の使用済み炉内砂と薬剤の水溶液とを接触させることにより、該使用済み炉内砂の付着物を溶出させる第1溶出工程と、
前記第1溶出工程で得られた処理液を濾過し、固液分離する第1濾過工程と、
を含むことを特徴とする、流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項2】
前記第1溶出工程において、付着物である五酸化リンを選択的に溶出させることを特徴とする、請求項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項3】
前記第1濾過工程によって分離された濾液にリン沈殿剤を混合することによりリン酸カルシウムを沈殿させる沈殿工程と、当該沈殿物を洗浄しリン回収物として回収する回収工程と、を更に含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項4】
前記第1濾過工程で濾別された固体残留物を、未溶出の五酸化リン及びこれ以外の付着物を溶出させる薬剤の水溶液に接触させる第2溶出工程を更に含むことを特徴とする、請求項2に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項5】
前記薬剤が、塩酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、苛性ソーダ、若しくは、水酸化カリウムであることを特徴とする、請求項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項6】
前記第1溶出工程において苛性ソーダ又は水酸化カリウムを薬剤として用い、前記第1濾過工程で得られた固体残留物を低濃度の酸と接触させることにより前記第1溶出工程において未溶出の五酸化リンを選択的に溶出させる第3溶出工程を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項7】
前記第1溶出工程は、前記薬剤として濃度が10重量%以上の塩酸を用い、該薬剤を、40〜80℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、請求項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項8】
前記第1溶出工程は、前記薬剤として濃度が30重量%以上の硫酸を用い、該薬剤を、50〜90℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、請求項1に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項9】
前記第2溶出工程は、前記薬剤として濃度が10重量%以上の塩酸を用い、該薬剤を、40〜80℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、請求項4に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。
【請求項10】
前記第2溶出工程は、前記薬剤として濃度が30重量%以上の硫酸を用い、該薬剤を、50〜90℃で24時間以上、使用済み炉内砂と接触させることを特徴とする、請求項4に記載の流動層炉の使用済み炉内砂再生方法。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2011−251260(P2011−251260A)
【公開日】平成23年12月15日(2011.12.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127446(P2010−127446)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000133032)株式会社タクマ (308)
【Fターム(参考)】