説明

流量制御弁

【課題】耐久性が高く、ニードルの偏芯を長期に亘って防止し安定して正確な流量を通過させることができる流量調整弁を提供することである。
【解決手段】FCM800によりガス燃料510を流通させる流量制御配管700内に配設されたニードル200が軸方向(X方向)に進退動作される。断面積が変化するように形成されたニードル200が進退動作を行なうことにより、ニードル200と流量制御配管700との間隙を変化させて、流量制御配管700内を流通させるガス燃料510の流量が調整される。また、第1磁石310および第2磁石320により流量制御配管700とニードル200との間に磁力が作用され、磁力によりニードル200の軸芯が、流量制御配管700の軸芯と一致するように調整される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配管に介挿され、配管内を流れる気体の流量を調整することが可能な流量調整弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、流量調整弁について種々の研究が行なわれている。例えば、特許文献1には、プレリフトの時点で特に均一な噴霧パターンの得られる燃料噴射弁について開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の燃料噴射弁においては、ノズルボデーの弁孔3内に上下動自在にニードル弁を備えており、このニードル弁は、その開弁圧力が2本のスプリングにより2段階に亘って制御されている。ニードル弁の外周、またはノズルボデーの弁孔の内周のいずれか一方の周壁には、ニードル弁の芯振れを阻止するガイドが一体的に形成されており、このガイドとノズルボデーの弁座面との間には、弁座面の各噴口へ向かう燃料の圧力を均等に維持する燃料溜りが形成されているものである。
【0004】
また、特許文献2には、ディーゼル機関等に用いられる燃料噴射ノズルについて開示されている。
【0005】
特許文献2に記載の燃料噴射ノズルにおいては、ノズルボデーのシート部近傍に円筒状の補助ニードルガイド部を形成するとともに、ニードル弁先端部にこれと摺動可能に嵌合する補助摺動部を形成して、ニードル弁の先端部および基端側の二箇所で同軸度を規制するようにし、かつ上記補助ニードルガイド部と補助摺動部との摺接面には、軸方向に沿った燃料通路部を切欠形成して、燃料の通流を阻害することのないようにしたものである。
【特許文献1】特開平04−311671号公報
【特許文献2】実公昭61−037466号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1記載の燃料噴射弁では、ガイドが設けられており、当該ガイドが、ノズルボデーと摺動する構造であるため、長期の使用によりガイドが磨耗した場合、ニードル弁の芯振れが生じる。
【0007】
同じく、特許文献2記載の燃料噴射ノズルでは、補助摺動部が設けられており、当該補助摺動部が、補助ニードルガイド部と摺動する構造であるため、特許文献1の燃料噴射弁と同様に、長期の使用により補助摺動部が磨耗した場合、燃料噴射ノズルの芯振れが生じる。
【0008】
ここで、芯振れが生じた場合に問題となる点について説明する。図9は軸振れが生じていない場合を説明するための図であり、図10は軸振れが生じた場合を説明するための図である。図9(a)は流量調整弁の横断面図を示し、図9(b)は図9(a)のA−A断面を示し、図10(a)は流量調整弁の横断面図を示し、図10(b)は図10(a)のA−A断面を示す。
【0009】
図9(a),(b)に示すように、ニードル200が流量制御配管700および細配管620の軸芯と一致している場合、均一に気体が流れる。一方、図10(a),(b)に示すように、ニードル200が流量制御配管700および細配管620の軸芯と一致せず、鉛直上方向にニードル200が偏芯している場合、図10(a)に示すように、部分αにおいて流体の圧損が生じ、流量の低下が生じる。その結果、ニードル200の軸振れが生じた場合、流量調整弁全体において流量の変動が生じる。
【0010】
本発明の目的は、耐久性が高く、ニードルの偏芯を長期に亘って防止し安定して正確な流量を通過させることができる流量調整弁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)
本発明に係る流量制御弁は、弁体と、弁体を外包する配管と、配管内に配設された弁体を進退動作させることにより、弁体と配管との間隙を流通する気体の流量を調整する駆動手段と、配管と弁体との間に磁界を発生させる磁力装置と、を含み、磁力装置は、磁力により弁体の位置ずれを抑制するものである。
【0012】
本発明に係る流量制御弁においては、駆動手段により配管内に配設された弁体を進退動作させ、弁体と配管との間隙を流通する気体の流量を調整する。また、磁力装置により配管と弁体との間に磁界を発生させて、磁力により弁体の位置ずれを抑制するものである。
【0013】
この場合、弁体の進退動作において生じる弁体の軸ぶれを磁力により支持することで、軸ぶれを防止することができる。その結果、弁体と配管との間隙を安定して変化させることができる。また、磁力を利用することにより、摩擦または磨耗等の影響もなく、耐久性の高い流量制御弁を製造することができる。
【0014】
(2)
弁体は、弁体の進退方向に対して垂直な断面の断面積が、弁体の進退方向において変化するように形成されていてもよい。
【0015】
この場合、弁体が進退動作を行うことにより、気体の流量を調整することができる。
【0016】
(3)
弁体は、円周部を有し、配管は、円形をした内周面を有し、磁力装置は、弁体の円周部の中心と配管の円形をした内周面の中心とを結んだ線が弁体の進退方向と平行となるように調整されてもよい。
【0017】
この場合、磁力装置が弁体の円周部の中心と、配管の円形をした内周面の中心とを結ぶように調整されるので、弁体の進退動作において生じる弁体の軸ぶれを磁力により支持することで、軸ぶれを防止することができる。
【0018】
(4)
気体は、ガス燃料からなってもよい。
【0019】
この場合、ガスヒートポンプにおける燃料コントロールとして流量制御弁を適用することができる。その結果、耐久性が高く、ガス燃料を正確に調整して流通させることが可能となる。
【0020】
(5)
磁力装置は、永久磁石からなってもよい。
【0021】
この場合、磁力装置は、永久磁石からなるので、低コストで流量制御弁を製造することができる。また、永久磁石を使用することにより、軸振れを防止し、流量が正確で、耐久性の高い流量制御弁を製造することができる。
【0022】
(6)
磁力装置は、第1磁石および第2磁石を含み、配管の長手方向の軸に垂直な断面において、少なくとも3方向から軸に対して磁力を発生させるように第2の磁石が配設され、ニードルの長手方向の軸の垂直な断面において、3方向から働く磁力との間で斥力を発生させるように断面において第1磁石が設けられてもよい。
【0023】
この場合、配管に設けられた第2磁石により、少なくとも3方向から軸に対して磁力が発生され、ニードルには当該磁力に対して斥力が働くように第1磁石が設けられる。その結果、第2磁石および第1磁石との間で少なくとも3方向から斥力が働き、ニードルの軸芯が配管の軸芯と一致するように調整される。したがって、ニードルの進退動作時における軸振れを防止し、流量が正確で、かつ耐久性の高い流量制御弁を提供することができる。
【0024】
(7)
磁力装置は、第1磁石および第2磁石を含み、配管の長手方向の軸に垂直な断面において、円環状からなる第2磁石が配管に配設され、第2磁石との間において斥力が発生するようにニードルの外周面に円環状からなる第1磁石が配設されてもよい。
【0025】
この場合、第1磁石および第2磁石が円環状の磁石からなるため、磁力装置の詳細な取り付け位置の調整を行なう必要がなくなる。また、円環状の第1磁石および円環状の第2磁石との全周面において斥力が発生することから、ニードルの軸芯と配管の軸芯とを容易に一致させることができる。その結果、低コストで、軸振れを防止し、流量が正確で、かつ耐久性の高い流量制御弁を提供することができる。
【0026】
(8)
磁力装置は、ニードルの軸上で、かつニードルの進退方向の進方向の先端側に配設された第3磁石と、配管の軸の延長上で、かつ進方向で配管に配設された第4磁石と、を備え、第3磁石と第4磁石との間において引力が作用するように第3磁石および第4磁石が設けられてもよい。
【0027】
この場合、第3磁石と第4磁石との間において引力が作用するように設けられるので、ニードルの軸芯が配管におけるニードルの軸延長部分と一致するように調整される。したがって、ニードルの進退動作時における軸振れを防止し、気体の流量が正確で、かつ耐久性の高い流量制御弁を提供することができる。また、配管を曲折させて第4磁石を配管の外側に配設させてもよく、気体の乱れを生じさせないように、第4磁石を配管の内部に配設させてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る実施の形態について説明する。本実施の形態においては、本発明に係る流量調整弁をガスヒートポンプに使用される燃料弁に適用した場合について説明する。
(一実施の形態)
【0029】
図1は、本発明に係る一実施の形態に係る燃料弁100の構造の一例を示す模式図である。
【0030】
図1に示すように、燃料弁100は、ニードル200、第1磁石310、第2磁石320、燃料供給配管400、空気配管600、細配管620、流量制御配管700およびFCM(フューエルコントロールモータ)800を含む。また、ニードル200は、ニードル先端部210およびシャフト部220からなる。さらに、空気配管600はベンチュリ構造610を有する。
【0031】
図1の燃料弁100においては、燃料供給配管400内にガス燃料510が供給される。同時に、空気配管600内を空気500が供給される。
【0032】
FCM800は、内蔵されたモータを駆動させてシャフト部220を矢印Xの方向に進退動作させる。それにより円錐状に形成されたニードル200のニードル先端部210が矢印Xの方向に進退動作を行なう。また、流量制御配管700は、ニードル先端部210を外包するように形成され、細配管620に接続される。
【0033】
また、後述するように、ニードル先端部210には、第1磁石310が配設され、流量制御配管700には、第2磁石320が配設される。この場合、後述するように、第1磁石310および第2磁石320の間において斥力が発生し、流量制御配管700の中心軸に沿ってニードル先端部210が進退動作を行なう。
【0034】
ガス燃料510は、ニードル先端部210および流量制御配管700との間に形成された間隙を通過して細配管620から空気配管600に形成されたベンチュリ構造610に供給される。ここで、ガス燃料510は、ベンチュリ構造610の働きにより、空気配管600を流れる空気500と混合される。
【0035】
次に、図2は、ニードル200および流量制御配管700との関係の一例を示す模式的斜視図である。
【0036】
図2に示すように、第1磁石310は、円環状からなり、ニードル先端部210の先端に埋設して設けられる。また、第2磁石320は、第1磁石よりも大きな円環状からなり、流量制御配管700の外側に設けられる。
【0037】
次に、図3および図4は、燃料弁100の動作の一例を示す模式的断面図である。
【0038】
図3に示すように、ニードル先端部210の先端に埋設して設けられた第1磁石310は、永久磁石からなり、N極311およびS極312からなる。また、流量制御配管700の外側に設けられた第2磁石320は、永久磁石からなり、S極321およびN極322からなる。
【0039】
図3に示すように、第1磁石310のS極312と第2磁石のS極321とが互いに対向し、斥力Fを発生させる。
【0040】
続いて、図4に示すように、ニードル先端部210がFCM800によりX方向(進方向)に移動した場合においても、第1磁石310のS極312と第2磁石のS極321とが互いに対向し続け、斥力Fを発生させる。すなわち、第1磁石310および第2磁石320は、少なくともニードル先端部210が矢印Xの方向に進退動作を行なう距離以上において相互に対向可能な幅を有するように設けられる。それにより、第1磁石310のS極312と第2磁石のS極321とが常に対向し、斥力Fを発生させる。
【0041】
次に、図5は、矢印X方向に垂直な断面において第1磁石と第2磁石との関係を示す模式図である。
【0042】
図5に示すように、第1磁石310内側にN極311が設けられ、第1磁石310の外側にS極312が設けられる。また、第2磁石320の内側にS極321が設けられ、第2磁石320の外側にN極322が設けられる。それにより、S極312およびS極321の間において斥力Fが発生し、第2磁石320の中心と、第1磁石310の中心とが同一位置になるように斥力Fが作用する。その結果、ニードル先端部210が流量制御配管700の軸芯に沿って進退動作を行なうこととなる。
【0043】
(他の例)
図6は、燃料弁100の他の例を示す模式的断面図である。
【0044】
図6に示す燃料弁100aは、燃料弁100のニードル先端部210の代わりに、ニードル先端部210aを備えたものである。ニードル先端部210aは、ニードル先端部210aの先端部に円柱状のニードル突出部230を備える。
【0045】
ニードル突出部230に円環状の第1磁石310aを設ける。図6に示すように、第1磁石310aのニードル突出部230には、N極311aおよびS極312aが形成され、流量制御配管700の外側には、S極321aおよびN極322aが形成される。それにより、S極312aおよびS極321aの間において斥力Fが発生し、第2磁石320aの中心と、第1磁石310aの中心とが同一位置になるように斥力Fが作用する。その結果、ニードル先端部210aが流量制御配管700の軸芯に沿って進退動作を行なうこととなる。
【0046】
(さらに他の例)
図7は、燃料弁100,100aのさらに他の例を示す模式的断面図である。
【0047】
図7に示す燃料弁100bは、ニードル先端部210の円環状の第1磁石310の代わりに、3個の第1磁石310bを設けたものである。この3個の第1磁石310bは、それぞれ、N極311bおよびS極312bからなる。流量制御配管700の外側には、S極321bおよびN極322bが形成される。
【0048】
それにより、S極312bおよびS極321bの間においてそれぞれ斥力Fが発生し、3個の第2磁石320bの中心と、3個の第1磁石310bの中心とが同一位置になるように斥力Fが作用する。その結果、ニードル先端部210が流量制御配管700の軸芯に沿って進退動作を行なうこととなる。
【0049】
(さらに他の例)
図8は、燃料弁100,100a,100bのさらに他の例を示す模式的断面図である。
【0050】
図8に示す燃料弁100cは、ニードル先端部210の円環状の第1磁石310の代わりに、第3磁石310cを設けたものである。この第3磁石310cは、第1磁石310のように断面方向に異極が設けられるのではなく、ニードル先端部210の進退方向に対してN極311cおよびS極312cが設けられる。また、流量制御配管700の外側で、ニードル先端部210の延長軸上に、第4の磁石320cが設けられる。第4の磁石は、流量制御配管700側にS極321cが設けられ、逆側にN極322cが設けられる。
【0051】
それにより、N極311cおよびS極321cの間において引力Fが発生し、第3磁石310cの中心と、第4磁石320cの中心とが同一位置になるように引力Fが作用する。その結果、ニードル先端部210aが流量制御配管700の軸芯に沿って進退動作を行なうこととなる。
【0052】
なお、本実施の形態においては、第1磁石から第4の磁石において、それぞれS極同士で斥力を発生させ、N極とS極とで引力を発生させることとしたが、これに限定されず、N極同士で斥力を発生させてもよく、永久磁石のみならず、電磁石、または他の磁力装置を設けてもよい。また、第3および第4の磁石における引力Fは、FCM800による進退動作の力よりも小さいものとする。
【0053】
さらに、本実施の形態は、新たに磁力装置を設けることとしているが、ニードルおよび配管自体に磁力装置の機能を持たせてもよい。例えば、配管を永久磁石で形成し、ニードルを永久磁石で作製してもよい。
【0054】
以上のように、本実施の形態における燃料弁100,100a,100b,100cにおいては、ニードル200の進退動作において生じるニードル200の軸振れを磁力により支持することで軸振れを防止することができる。その結果、ニードル200と流量制御配管700との間隙を安定して変化させ、FCM800により正確にガス燃料510の流量を調整することができる。また、磁力を利用することにより、摩擦または磨耗等の影響もなく、耐久性の高い燃料弁100,100a,100b,100cを製造することができる。
【0055】
また、第1磁石310,第2磁石320,第3磁石310ac,第4磁石320cは、永久磁石からなるので、低コストで燃料弁100,100a,100b,100cを製造することができる。また、永久磁石を使用することにより、軸振れを防止し、流量が正確で、耐久性の高い流量制御弁を製造することができる。
【0056】
流量制御配管700に設けられた第2磁石320により、少なくとも3方向から軸に対して磁力が発生され、ニードル200には当該磁力に対して斥力が働くように第1磁石310が設けられる。その結果、第2磁石320および第1磁石310との間で少なくとも3方向から斥力が働き、ニードル200の軸芯が流量制御配管700の軸芯と一致するように調整されので、ニードル200の進退動作時における軸振れを防止し、気体の流量を正確に、かつ安定して供給することができる。
【0057】
第1磁石310および第2磁石320が円環状の磁石からなる場合、第1磁石310および第2磁石320の詳細な取り付け位置の調整を行なう必要がなくなる。また、円環状の第1磁石310および円環状の第2磁石320との全周面において斥力が発生することから、ニードル200の軸芯と流量制御配管700の軸芯とを容易に一致させることができ、低コストで、正確にかつ安定したガス燃料510の流量を調整することができる。
【0058】
また、第3磁石310cと第4磁石320cとの間においては、互いに引力が作用するように設けられるので、ニードル200の軸芯が流量制御配管700におけるニードル200の軸延長部分と一致するように調整される。その結果、ニードル200の進退動作時における軸振れを防止し、気体の流量を正確に、かつ安定して供給することができる。
【0059】
上記一実施の形態においては、ニードル200がニードルに相当し、流量制御配管700が配管に相当し、FCM(フューエルコントロールモータ)800が駆動手段に相当し、第1磁石310、第2磁石320、第3磁石310c、第4磁石320cが磁力装置に相当し、燃料弁100,100a,100b,100cが流量制御弁に相当し、ガス燃料510がガス燃料に相当し、第1磁石310、第2磁石320、第3磁石310c、第4磁石320cが永久磁石に相当し、第1磁石310が第1磁石に相当し、第2磁石320が第2磁石に相当し、第3磁石310cが第3磁石に相当し、第4磁石320cが第4磁石に相当する。
【0060】
本発明は、上記の好ましい一実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る一実施の形態に係る燃料弁の構造の一例を示す模式図
【図2】ニードルおよび流量制御配管との関係の一例を示す模式的斜視図
【図3】燃料弁の動作の一例を示す模式的断面図
【図4】燃料弁の動作の一例を示す模式的断面図
【図5】矢印X方向に垂直な断面において第1磁石と第2磁石との関係を示す模式図
【図6】燃料弁の他の例を示す模式的断面図
【図7】燃料弁のさらに他の例を示す模式的断面図
【図8】燃料弁のさらに他の例を示す模式的断面図
【図9】軸振れが生じていない場合を説明するための図
【図10】軸振れが生じた場合を説明するための図
【符号の説明】
【0062】
100,100a,100b,100c 燃料弁
200 ニードル
310 第1磁石
310c 第3磁石
320 第2磁石
320c 第4磁石
510 ガス燃料
700 流量制御配管
800 FCM(フューエルコントロールモータ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体と、
前記弁体を外包する配管と、
前記配管内に配設された前記弁体を進退動作させることにより、前記弁体と配管との間隙を流通する気体の流量を調整する駆動手段と、
前記配管と前記弁体との間に磁界を発生させる磁力装置と、を含み、
前記磁力装置は、前記磁力により前記弁体の位置ずれを抑制することを特徴とする流量制御弁。
【請求項2】
前記弁体は、弁体の進退方向に対して垂直な断面の断面積が、弁体の進退方向において変化するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の流量制御弁。
【請求項3】
前記弁体は、円周部を有し、
前記配管は、円形をした内周面を有し、
前記磁力装置は、前記弁体の円周部の中心と前記配管の円形をした内周面の中心とを結んだ線が前記弁体の進退方向と平行となるように調整することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流量制御弁。
【請求項4】
前記気体は、ガス燃料からなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の流量制御弁。
【請求項5】
前記磁力装置は、永久磁石からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の流量制御弁。
【請求項6】
前記磁力装置は、第1磁石および第2磁石を含み、
前記配管の長手方向の軸に垂直な断面において、少なくとも3方向から前記軸に対して磁力を発生させるように前記第2磁石が配設され、
前記ニードルの長手方向の軸に垂直な断面において、前記3方向から働く磁力との間で斥力を発生させるように前記断面において前記第1磁石が設けられることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の流量制御弁。
【請求項7】
前記磁力装置は、第1磁石および第2磁石を含み、
前記配管の長手方向の軸に垂直な断面において、円環状からなる前記第2磁石が前記配管に配設され、
前記第2磁石との間において斥力が発生するように前記ニードルの外周面に円環状からなる前記第1磁石が配設されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の流量制御弁。
【請求項8】
前記磁力装置は、
前記ニードルの軸上で、かつ前記ニードルの進退方向の進方向の先端側に配設された第3磁石と、
前記ニードルの軸の延長上で、かつ前記進方向で前記配管に配設された第4磁石と、を備え、
前記第3磁石と前記第4磁石との間において引力が作用するように前記第3磁石および前記第4磁石が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の流量制御弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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