説明

浄水器

【課題】清浄な水で濾材を洗浄することが可能な浄水器を提供する。
【解決手段】浄水器1は、マイクロフィルター114と洗浄専用タンク301とポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁I209と制御部131とを備える。制御部131は、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断した場合には、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行った後にポンプ150と電磁弁D204と電磁弁I209によるマイクロフィルター114への水の供給を行い、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断しない場合には、洗浄専用タンク301への水の供給を行わないように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には浄水器に関し、特定的には、中空糸膜や限外濾過膜(UF膜)等の濾材により原水を濾過し浄水を生成する方式の浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
濾材により原水を濾過し浄水を生成する方式の浄水器では、浄水時間、すなわち、浄水器の動作時間が長くなるほど濾材の目詰まりが多くなり、浄水性能が低下する。そこで、従来、濾材を逆洗浄して濾材を再生させることが可能な浄水器がある。このような浄水器では、貯水部に水を貯めておいて、逆洗浄をする時に貯水部に貯められた水を使用して濾材を洗浄している。
【0003】
例えば、特開2009−160493号公報(特許文献1)には、原水から濁質や微粒子などの含有物を除去できる微細孔が形成された膜を収容した膜モジュールと、膜モジュールによって送出された所定量のろ過水を貯蔵する逆洗タンクを備える膜ろ過装置が記載されている。この膜ろ過装置では、逆洗ポンプによって、逆洗タンクに貯蔵されたろ過水を膜モジュールに送出して膜モジュールの逆洗処理を実施する。
【0004】
また、特開2009−195893号公報(特許文献2)には、中空糸のMF膜(精密ろ過膜)やUF膜(限外ろ過膜)が組み込まれた膜モジュールを備える浄水膜ろ過設備が記載されている。この浄水膜ろ過設備では、膜モジュールによって原水中の濁質や微粒子などが除去されたろ過水が、膜モジュールの下流側に設置されたろ過水タンクに貯蔵される。逆洗ポンプが駆動されることによって、ろ過水タンク内の水が膜モジュールの2次側、すなわち、ろ過水側から膜モジュールに供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−160493号公報
【特許文献2】特開2009−195893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特開2009−160493号公報(特許文献1)に記載の膜ろ過装置や特開2009−195893号公報(特許文献2)に記載の浄水膜ろ過設備では、膜モジュールの洗浄を行わない場合であっても、逆洗タンクに、常に浄水が貯められている。濾材を通過した浄水からは塩素が除去されており、細菌が繁殖しやすく、腐敗しやすい。そのため、逆洗タンクに水、特に浄水が常に貯められると、逆洗タンク内で浄水が腐敗することがある。腐敗した浄水を濾材の洗浄に用いると、濾材が汚染される。
【0007】
そこで、この発明の目的は、清浄な水で濾材を洗浄することが可能な浄水器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に従った浄水器は、濾材と、貯水部と、第1供給部と、第2供給部と、制御部とを備える。濾材は、原水を通過させて浄水にするものである。貯水部は、濾材を洗浄するための水を貯めるものである。第1供給部は、貯水部に水を供給するためのものである。第2供給部は、貯水部に貯められる水を濾材に供給するためのものである。制御部は、濾材の洗浄を行う時期であるかどうかを判断し、第1供給部と第2供給部とを制御するものである。
【0009】
制御部は、濾材の洗浄を行う時期であると判断した場合には、第1供給部による貯水部への水の供給を行った後に第2供給部による濾材への水の供給を行い、濾材の洗浄を行う時期であると判断しない場合には、第1供給部による貯水部への水の供給を行わないように、第1供給部と第2供給部とを制御するように構成されている。
【0010】
濾材の洗浄を行う時期であると制御部が判断した場合には、第1供給部による貯水部への水の供給を行った後に第2供給部による濾材への水の供給を行うように、第1供給部と第2供給部とが制御される。貯水部には水が貯められる。貯水部に貯められた水は、濾材に供給される。このようにして、濾材を、貯水部に貯められた直後の腐敗していない清浄な水で洗浄することができる。
【0011】
一方、濾材の洗浄を行う時期であると制御部が判断しない場合には、第1供給部による貯水部への水の供給を行わないように、制御部が第1供給部を制御する。すなわち、濾材の洗浄を行わない時期には貯水部に水が貯められない。濾材の洗浄を行う時期であると制御部が判断した場合にだけ貯水部に水が貯められる。したがって、貯水部に常に水が貯められて、貯水部内で水が腐敗することを防ぐことができる。
【0012】
このようにすることにより、清浄な水で濾材を洗浄することが可能な浄水器を提供することができる。
【0013】
この発明に従った浄水器においては、制御部は、濾材の使用可能な期間の残余を算出し、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合に濾材の洗浄を行う時期であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0014】
このようにすることにより、濾材の浄水性能が低下して濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下になったときに濾材の洗浄を行うことができる。
【0015】
この発明に従った浄水器は、濾材の洗浄を行うことを使用者が選択するための選択部を備えることが好ましい。制御部は、選択部を通して使用者によって濾材の洗浄を行うことが選択された場合に濾材の洗浄を行う時期であると判断するように構成されていることが好ましい。
【0016】
このようにすることにより、使用者は、必要に応じて濾材を洗浄することを選択することができる。
【0017】
この発明に従った浄水器においては、制御部は、濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成され、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを使用者に報知するための報知部をさらに備えることが好ましい。制御部は、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合に、第1供給部による貯水部への水の供給を行った後、濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを報知部が使用者に報知するように報知部を制御することが好ましい。
【0018】
このようにすることにより、使用者は、貯水部に水が貯められる間、待つ必要がなくなる。また、使用者は、貯水部に水が貯められたことが報知部によって報知された後、濾材を洗浄するための薬剤など洗浄材を貯水部に貯められている水に加えてから、選択部を通して濾材の洗浄を行うことを選択することができる。
【0019】
この発明に従った浄水器においては、第1供給部は、濾材を通過した水を貯水部に供給するように構成されていることが好ましい。
【0020】
このようにすることにより、より清浄な水で濾材を洗浄することができる。塩素が除去されて腐敗しやすい浄水であっても、濾材の洗浄を行う時期であると制御部が判断した場合にだけ貯水部に貯められるので、貯水部内で腐敗することがない。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、この発明によれば、清浄な水で濾材を洗浄することが可能な浄水器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一つの実施形態に係る浄水器の全体を模式的に示す図である。
【図2】本発明の一つの実施形態に係る浄水器の制御関連の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一つの実施形態に係る浄水器の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図4】本発明の一つの実施形態に係る浄水器の別の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図5】本発明の一つの実施形態に係る浄水器のまた別の制御処理を順に示すフローチャートである。
【図6】本発明の一つの実施形態に係る浄水器のさらにまた別の制御処理を順に示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1に示すように、この発明の一つの実施形態に係る浄水器1は、主に、主通水路101と、主通水路101に配置されるプレフィルター111と活性炭112とイオン交換樹脂113と濾材としてマイクロフィルター114と、流量センサ121と差圧センサ122と濁度センサ123と、制御部131と、ポンプ150と、選択部として操作部160と、報知部170と、貯水部として洗浄専用タンク301とを備える。制御部131は、後述するようにマイクロコンピュータの一部である。浄水器1は他に、加熱装置141や冷却装置142を備えていてもよい。
【0025】
主通水路101は、水を流通させるためのものである。主通水路101には、浄水器1の外部から、水道水や井戸水、河川水などの原水が供給される。原水は、主通水路101内において、プレフィルター111、活性炭112、イオン交換樹脂113、マイクロフィルター114を順に通過して浄水にされ、浄水器1の外部に供給される。
【0026】
プレフィルター111は、比較的、目の粗い不織布によって構成されている。プレフィルター111を通過する水は、プレフィルター111によって濾過されて、水中の比較的大きな不純物が取り除かれる。活性炭112は、水中の有機物を吸着して水から除去する。イオン交換樹脂113は、硬水をイオン交換して軟水にする。マイクロフィルター114は、比較的、目の細かい不織布によって構成されている。マイクロフィルター114は膜によって構成されていてもよい。水がマイクロフィルター114を通過することによって、細かい不純物も濾し取られる。マイクロフィルター114を通過した水は、浄水になる。
【0027】
流量センサ121は、プレフィルター111を通過する水の瞬時流量を計測し、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。
【0028】
差圧センサ122は、マイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知して、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。浄水器1は、差圧センサ122の代わりに、原水側の水圧を検知する水圧検知部を備えていてもよい。
【0029】
濁度センサ123は、マイクロフィルター114を通過した水の濁度を検知して、制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。濁度センサ123は、例えば、発光部と受光部とから構成されている。
【0030】
主通水路101においてイオン交換樹脂113とマイクロフィルター114との間には、イオン交換樹脂再生用通水路104の一方の端部が接続されている。イオン交換樹脂再生用通水路104の他方の端部は、濁度センサ123の下流側において主通水路101に接続されている。
【0031】
主通水路101においてマイクロフィルター114と濁度センサ123との間には、マイクロフィルター洗浄用通水路105の一方の端部が接続されている。マイクロフィルター洗浄用通水路105の他方の端部は、濁度センサ123の下流側において主通水路101に接続されている。
【0032】
濁度センサ123の下流側においては、第1副通水路102と第2副通水路103とを介して洗浄専用タンク301が主通水路101に接続されている。洗浄専用タンク301の内部には水が貯められる。第2副通水路103には、洗浄専用タンク301内の水を送出するためのポンプ150が配置されている。また、第2副通水路103は、イオン交換樹脂再生用通水路104とマイクロフィルター洗浄用通水路105に接続されている。すなわち、洗浄専用タンク301は、第2副通水路103を介して、イオン交換樹脂再生用通水路104とマイクロフィルター洗浄用通水路105とに接続されている。
【0033】
洗浄専用タンク301には、洗浄専用タンク301の内部に使用者が食塩や洗浄剤を供給するための供給部302が形成されている。また、洗浄専用タンク301内の水位を検知するための水位センサ303が配置されている。水位センサ303は、洗浄専用タンク301内の水位を検知して制御部131が含まれるマイクロコンピュータに信号を送信する。
【0034】
加熱装置141は、マイクロフィルター114によって濾過された浄水を加熱するためのものである。冷却装置142は、マイクロフィルター114によって濾過された浄水を冷却するためのものである。
【0035】
操作部160は、使用者が操作するためのスイッチやボタンを含むものである。操作部160には、イオン交換樹脂再生行程を開始させるスイッチや、マイクロフィルター114を洗浄することを選択するための洗浄ボタンが含まれる。操作部160を通して、使用者は、例えば、浄水器1が浄水を供給する浄水モードと、浄水器1が原水を浄化せずにそのまま供給する原水モードとを選択することができる。また使用者は、操作部160を操作することによって、例えば、浄水器1によって供給される浄水の温度を選択することができる。
【0036】
報知部170は、音や光によって、使用者に、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを報知するためのものである。
【0037】
主通水路101には、複数の弁が配置されている。これらの弁は、制御部131によって開閉を制御される。主通水路101において原水が供給される側の端部には、電磁弁A201が配置されている。電磁弁A201は、主通水路101内への原水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0038】
活性炭112とイオン交換樹脂113との間においては、第1の排水路106が主通水路101から分岐している。第1の排水路106には電磁弁B202が配置されている。電磁弁B202は、主通水路101内の水を第1の排水路106を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。
【0039】
主通水路101においてイオン交換樹脂再生用通水路104の上流側の端部とマイクロフィルター114との間には、電磁弁C203が配置されている。電磁弁C203とマイクロフィルター114との間において、主通水路101から第2の排水路107が分岐している。第2の排水路107には、電磁弁D204が配置されている。電磁弁D204は、主通水路101内の水を第2の排水路107を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。
【0040】
主通水路101において濁度センサ123と第1副通水路102の端部との間には、電磁弁E205が配置されている。また、第1副通水路102には、電磁弁F206が配置されている。電磁弁F206は、主通水路101から洗浄専用タンク301への水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0041】
主通水路101において第2副通水路103の端部の下流側では、主通水路101から第3の排水路108が分岐している。第3の排水路108には、電磁弁G207が配置されている。電磁弁G207は、主通水路101内の水を第3の排水路108を通して浄水器1の外部に排出する排水と排水停止とを切り換えるためのものである。第3の排水路108は、主通水路101側の端部と電磁弁G207との間で、さらに熱水供給路108aと冷水供給路108bに分岐しており、熱水供給路108aには電磁弁K211と加熱装置141が配置され、冷水供給路108bには電磁弁L212と冷却装置142が配置されている。
【0042】
主通水路101において浄水が供給される側の端部には、電磁弁H208が配置されている。電磁弁H208は、主通水路101から浄水器1の外部への浄水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0043】
マイクロフィルター洗浄用通水路105には、電磁弁I209が配置されている。電磁弁I209は、マイクロフィルター洗浄用通水路105からマイクロフィルター114への洗浄専用タンク301内の水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0044】
イオン交換樹脂再生用通水路104には、電磁弁J210が配置されている。電磁弁J210は、イオン交換樹脂再生用通水路104からイオン交換樹脂113への洗浄専用タンク301内の水の供給と供給停止とを切り換えるためのものである。
【0045】
主通水路101においては、活性炭112とイオン交換樹脂113との間に、逆止弁213が配置されている。
【0046】
ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206は、第1供給部の一例である。また、ポンプ150と電磁弁D204と電磁弁I209は、第2供給部の一例である。
【0047】
図2に示すように、浄水器1は制御関連の構成として、流量センサ121と差圧センサ122と濁度センサ123と水位センサ303と操作部160と、マイクロコンピュータ130と、電磁弁A201と電磁弁B202と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁G207と電磁弁H208と電磁弁I209と電磁弁J210と電磁弁K211と電磁弁L212と、ポンプ150と、加熱装置141と、冷却装置142とを含む。マイクロコンピュータ130は、制御部131と読み込み部132と記憶部133と計時部134とを含む。
【0048】
流量センサ121は水量を検知して読み込み部132に信号を送信する。差圧センサ122はマイクロフィルター114の原水側の水圧と濾過水側の水圧との差圧を検知して読み込み部132に信号を送信する。濁度センサ123は濁度を検知して読み込み部132に信号を送信する。水位センサ303は、洗浄専用タンク301内の水位を検知して読み込み部132に信号を送信する。
【0049】
操作部160は、使用者によって操作されると、読み込み部132に信号を送信する。
【0050】
読み込み部132は記憶部133と信号の送受信を行い、各部材から送信された信号を記憶部133に送信する。
【0051】
記憶部133は、読み込み部132から送信された信号を記憶する。記憶部133はまた、制御部131と信号の送受信を行い、制御部131に信号を送信する。
【0052】
制御部131は、受信した信号に基づいて、電磁弁A201と電磁弁B202と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁G207と電磁弁H208と電磁弁I209と電磁弁J210と電磁弁K211と電磁弁L212と、ポンプ150と、加熱装置141と、冷却装置142と、報知部170を制御する。制御部131はまた、計時部134と信号の送受信を行う。
【0053】
計時部134は、制御部131と信号の送受信を行い、時間を計測する。
【0054】
以上のように構成された浄水器1の動作について説明する。まず、初期状態では、すべての電磁弁が閉じられている。
【0055】
浄水を供給する場合には、まず、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205とを開けるように制御する。使用者が操作部160を操作して、常温の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、電磁弁H208を開けて、電磁弁K211と電磁弁L212とを閉じるように制御する。このようにすることにより、浄水器1から常温の浄水が供給される。
【0056】
一方、使用者が操作部160を操作して、熱水の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、加熱装置141を駆動させるように制御し、電磁弁H208を閉じ、電磁弁K211を開け、電磁弁L212を閉じるように制御する。このようにすることにより、浄水器1から熱水の浄水が供給される。
【0057】
また、使用者が操作部160を操作して、冷水の浄水を供給することが選択されている場合には、制御部131は、冷却装置142を駆動させるように制御し、電磁弁H208と電磁弁K211とを閉じ、電磁弁L212を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1から冷水の浄水が供給される。
【0058】
次に、浄水器1のマイクロフィルター114の洗浄行程について説明する。マイクロフィルター114の洗浄行程では、まず、すべての電磁弁が閉じられる。
【0059】
図3に示すように、ステップS101では、制御部131が、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であるかどうかを判断する。マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であれば、ステップS102に進む。マイクロフィルター114の洗浄を行う時期でなければ、ステップS101に戻る。マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であるかどうかは、例えば、流量センサ121によって測定された流量の積算値が所定の値に達したかどうかによって判断されてもよいし、差圧センサ122によって測定される差圧に基づいて制御部131が圧損を算出し、圧損値が所定の値に達したかどうかによって判断されてもよい。また、濁度センサ123によって検知される濁度の値が所定の値に達したかどうかによって判断されてもよい。あるいは、浄水器1の使用開始以後、計時部134によって測定される時間が所定の時間に達したかどうかによって判断されてもよい。
【0060】
ステップS102では、制御部131は、洗浄専用タンク301に水を貯めるように、電磁弁を制御する。制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、図1に矢印Aで示すように、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。次に、ステップS103に進む。
【0061】
ステップS103では、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁I209と電磁弁D204とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた水は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を図1に矢印Bで示す方向に流通して、マイクロフィルター114に流れ込む。
【0062】
マイクロフィルター114に流れ込んだ水は、マイクロフィルター114を通過しながら、マイクロフィルター114を洗浄する。マイクロフィルター114を洗浄した水は、電磁弁D204が配置される第2の排水路107を通って浄水器1の外部に排水される。このようにして、マイクロフィルター114が清浄な水で洗浄される。
【0063】
以上のように、浄水器1は、マイクロフィルター114と、洗浄専用タンク301と、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁D204と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁I209と、制御部131とを備える。マイクロフィルター114は、原水を通過させて浄水にするものである。洗浄専用タンク301は、マイクロフィルター114を洗浄するための水を貯めるものである。ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206は、洗浄専用タンク301に水を供給するためのものである。ポンプ150と電磁弁D204と電磁弁I209は、洗浄専用タンク301に貯められる水をマイクロフィルター114に供給するためのものである。制御部131は、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であるかどうかを判断し、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁D204と電磁弁I209とを制御するものである。
【0064】
制御部131は、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断した場合には、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行った後にポンプ150と電磁弁D204と電磁弁I209によるマイクロフィルター114への水の供給を行い、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断しない場合には、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行わないように、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁D204と電磁弁I209とを制御するように構成されている。
【0065】
マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると制御部131が判断した場合には、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行った後にポンプ150と電磁弁D204と電磁弁I209によるマイクロフィルター114への水の供給を行うように、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206と電磁弁D204と電磁弁I209とが制御される。洗浄専用タンク301には水が貯められる。洗浄専用タンク301に貯められた水は、マイクロフィルター114に供給される。このようにして、マイクロフィルター114を、洗浄専用タンク301に貯められた直後の腐敗していない清浄な水で洗浄することができる。
【0066】
一方、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると制御部131が判断しない場合には、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行わないように、制御部131がポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206を制御する。すなわち、マイクロフィルター114の洗浄を行わない時期には洗浄専用タンク301に水が貯められない。マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると制御部131が判断した場合にだけ洗浄専用タンク301に水が貯められる。したがって、洗浄専用タンク301に常に水が貯められて、洗浄専用タンク301内で水が腐敗することを防ぐことができる。
【0067】
このようにすることにより、清浄な水でマイクロフィルター114を洗浄することが可能な浄水器1を提供することができる。
【0068】
また、浄水器1においては、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206は、マイクロフィルター114を通過した水を洗浄専用タンク301に供給するように構成されている。
【0069】
このようにすることにより、より清浄な水でマイクロフィルター114を洗浄することができる。塩素が除去されて腐敗しやすい浄水であっても、マイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると制御部131が判断した場合にだけ洗浄専用タンク301に貯められるので、洗浄専用タンク301内で腐敗することがない。
【0070】
次に、浄水器1のマイクロフィルター114の洗浄行程の別の例について説明する。
【0071】
図4に示すように、ステップS201では、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断する。マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余は、次のようにして算出される。
【0072】
例えば、予め記憶部133に、マイクロフィルター114によって濾過することができる水量の積算値を記憶させておく。記憶される流量の積算値は、例えば、マイクロフィルター114によって濾過することができる水量の積算値が2500Lである場合には、2500Lの80%にあたる2000Lに設定される。制御部131は、流量センサ121から受信した信号に基づいて、積算流量を算出し、算出された積算流量値と、記憶部133に記憶されている積算値とを比較する。算出された積算流量値と記憶されている積算値とを比較することによって、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断することができる。
【0073】
算出された積算流量値と、記憶部133に記憶されている積算値とを比較することによって、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が求められる。マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が多ければ多いほど、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が大きい。そこで、マイクロフィルター114が濾過することのできる水量の残量が所定の値以下であれば、すなわち、算出された積算流量が記憶部133に記憶されている積算値以上であれば、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であると判断することができる。
【0074】
マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であれば、ステップS202に進む。マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下でなければ、ステップS201に戻る。
【0075】
ステップS202では、制御部131は、洗浄専用タンク301に水を貯めるように、電磁弁を制御する。制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、図1に矢印Aで示すように、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。次に、ステップS203に進む。
【0076】
ステップS203では、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁I209と電磁弁D204とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた水は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を図1に矢印Bで示す方向に流通して、マイクロフィルター114に流れ込む。
【0077】
マイクロフィルター114に流れ込んだ水は、マイクロフィルター114を通過しながら、マイクロフィルター114を洗浄する。マイクロフィルター114を洗浄した水は、電磁弁D204が配置される第2の排水路107を通って浄水器1の外部に排水される。このようにして、マイクロフィルター114が清浄な水で洗浄される。
【0078】
以上のように、浄水器1においては、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を算出し、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合にマイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断するように構成されている。
【0079】
このようにすることにより、マイクロフィルター114の浄水性能が低下してマイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下になったときにマイクロフィルター114の洗浄を行うことができる。
【0080】
次に、浄水器1のマイクロフィルター114の洗浄行程のまた別の例について説明する。
【0081】
図5に示すように、ステップS301では、制御部131は、使用者が操作部160の洗浄ボタンを押したかどうかを判断する。使用者が操作部160の洗浄ボタンを押していれば、ステップS302に進む。使用者が操作部160の洗浄ボタンを押していなければ、ステップS301に戻る。
【0082】
ステップS302では、制御部131は、洗浄専用タンク301に水を貯めるように、電磁弁を制御する。制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、図1に矢印Aで示すように、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。次に、ステップS303に進む。
【0083】
ステップS303では、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁I209と電磁弁D204とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた水は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を図1に矢印Bで示す方向に流通して、マイクロフィルター114に流れ込む。
【0084】
マイクロフィルター114に流れ込んだ水は、マイクロフィルター114を通過しながら、マイクロフィルター114を洗浄する。マイクロフィルター114を洗浄した水は、電磁弁D204が配置される第2の排水路107を通って浄水器1の外部に排水される。このようにして、マイクロフィルター114が清浄な水で洗浄される。
【0085】
以上のように、浄水器1は、マイクロフィルター114の洗浄を行うことを使用者が選択するための操作部160を備える。制御部131は、操作部160を通して使用者によってマイクロフィルター114の洗浄を行うことが選択された場合にマイクロフィルター114の洗浄を行う時期であると判断するように構成されている。
【0086】
このようにすることにより、使用者は、必要に応じてマイクロフィルター114を洗浄することを選択することができる。
【0087】
次に、浄水器1のマイクロフィルター114の洗浄行程のさらにまた別の例について説明する。
【0088】
図6に示すように、ステップS401では、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であるかどうかを判断する。マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余は、例えば、図4に示すステップS201と同様にして算出される。
【0089】
ステップS402では、制御部131は、洗浄専用タンク301に水を貯めるように、電磁弁を制御する。制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、図1に矢印Aで示すように、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。次に、ステップS403に進む。
【0090】
ステップS403では、制御部131は報知部170を制御して、使用者に、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを報知する。次にステップS404に進む。
【0091】
ステップS404では、制御部131は、使用者が操作部160の洗浄ボタンを押したかどうかを判断する。使用者が操作部160の洗浄ボタンを押していれば、ステップS405に進む。使用者が操作部160の洗浄ボタンを押していなければ、ステップS404に戻る。
【0092】
ステップS405では、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁I209と電磁弁D204とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた水は、マイクロフィルター洗浄用通水路105内を図1に矢印Bで示す方向に流通して、マイクロフィルター114に流れ込む。
【0093】
マイクロフィルター114に流れ込んだ水は、マイクロフィルター114を通過しながら、マイクロフィルター114を洗浄する。マイクロフィルター114を洗浄した水は、電磁弁D204が配置される第2の排水路107を通って浄水器1の外部に排水される。このようにして、マイクロフィルター114が清浄な水で洗浄される。
【0094】
以上のように、浄水器1においては、制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余を算出するように構成され、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを使用者に報知するための報知部170をさらに備える。制御部131は、マイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合に、ポンプ150と電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁F206による洗浄専用タンク301への水の供給を行った後、報知部170がマイクロフィルター114の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを使用者に報知するように報知部170を制御する。
【0095】
このようにすることにより、使用者は、洗浄専用タンク301に水が貯められる間、待つ必要がなくなる。また、使用者は、洗浄専用タンク301に水が貯められたことが報知部170によって報知された後、マイクロフィルター114を洗浄するための薬剤など洗浄材を洗浄専用タンク301に貯められている水に加えてから、操作部160を通してマイクロフィルター114の洗浄を行うことを選択することができる。
【0096】
次に、イオン交換樹脂113を再生させるイオン交換樹脂再生行程について説明する。
【0097】
イオン交換樹脂再生行程では、まず、すべての電磁弁が閉じられる。使用者は、洗浄専用タンク301に、供給部302を通して食塩を投入する。次に、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。このようにすることにより、浄水器1の外部から主通水路101内に流入した原水は、主通水路101と第1副通水路102とを通って洗浄専用タンク301内に貯められる。制御部131は、水位センサ303によって検知される水位に基づいて、洗浄専用タンク301内が満水になるまで、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を開くように制御する。
【0098】
次に、制御部131は、電磁弁A201、電磁弁C203、電磁弁E205、電磁弁F206を閉じ、電磁弁J210と電磁弁B202とを開き、ポンプ150を駆動させるように制御する。このようにすることにより、洗浄専用タンク301内に満水に貯められた食塩水は、イオン交換樹脂再生用通水路104内を図1に矢印Cで示す方向に流通して、イオン交換樹脂113に流れ込み、イオン交換樹脂113の再生が開始される。イオン交換樹脂113を通過した食塩水は、第1の排水路106を通って、浄水器1の外部に排出される。
【0099】
次に、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁G207とに制御信号を送信して、これらの電磁弁を開くように制御する。このようにすることにより、イオン交換樹脂113の再生終了後のクリーニングが開始される。すなわち、主通水路101内には、浄水器1の外部から水が供給される。主通水路101内に供給された水は、第3の排水路108を通って、浄水器1の外部に排出される。このようにして、食塩水が通過した通水路内に食塩を含まない水を供給して、通水路のクリーニングを行う。クリーニングに用いられた水は、図1に矢印Dで示す方向に流れて浄水器1の外部に排出される。
【0100】
クリーニングが十分に行われた後、制御部131は、電磁弁A201と電磁弁C203と電磁弁E205と電磁弁G207とに制御信号を送信して、これらの電磁弁を閉じるように制御する。このようにして、イオン交換樹脂再生行程が終了する。
【0101】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【符号の説明】
【0102】
1:浄水器、114:マイクロフィルター、131:制御部、150:ポンプ、160:操作部、170:報知部、201:電磁弁A、203:電磁弁C、204:電磁弁D、205:電磁弁E、206:電磁弁F、209:電磁弁I、301:洗浄専用タンク。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水を通過させて浄水にする濾材と、
前記濾材を洗浄するための水を貯める貯水部と、
前記貯水部に水を供給するための第1供給部と、
前記貯水部に貯められる水を前記濾材に供給するための第2供給部と、
前記濾材の洗浄を行う時期であるかどうかを判断し、前記第1供給部と前記第2供給部とを制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記濾材の洗浄を行う時期であると判断した場合には、前記第1供給部による前記貯水部への水の供給を行った後に前記第2供給部による前記濾材への水の供給を行い、前記濾材の洗浄を行う時期であると判断しない場合には、前記第1供給部による前記貯水部への水の供給を行わないように、前記第1供給部と前記第2供給部とを制御するように構成されている、浄水器。
【請求項2】
前記制御部は、前記濾材の使用可能な期間の残余を算出し、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合に前記濾材の洗浄を行う時期であると判断するように構成されている、請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記濾材の洗浄を行うことを使用者が選択するための選択部を備え、
前記制御部は、前記選択部を通して使用者によって前記濾材の洗浄を行うことが選択された場合に前記濾材の洗浄を行う時期であると判断するように構成されている、請求項1に記載の浄水器。
【請求項4】
前記制御部は、前記濾材の使用可能な期間の残余を算出するように構成され、
前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを使用者に報知するための報知部をさらに備え、
前記制御部は、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下である場合に、前記第1供給部による前記貯水部への水の供給を行った後、前記濾材の使用可能な期間の残余が所定の値以下であることを前記報知部が使用者に報知するように前記報知部を制御する、請求項3に記載の浄水器。
【請求項5】
前記第1供給部は、前記濾材を通過した水を前記貯水部に供給するように構成されている、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の浄水器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−224468(P2011−224468A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−96685(P2010−96685)
【出願日】平成22年4月20日(2010.4.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】