説明

浴室サウナ装置

【課題】加湿の実行の有無による通気抵抗の可変を考慮することで、比較的簡便な浴室サウナ装置を提供する。
【解決手段】浴室の空気を吸引するための吸込口103と、吸引した空気を搬送するための送風路104と、浴室内の空気を吸引、送風するためのクロスフローファン107と、送風路104内を通過する空気を加湿するための加湿部15と、加湿された空気を浴室に噴出するための吹出口102を設けた浴室サウナ装置1において、加湿部15内に設けられた噴出ノズル105より加湿水を噴霧することで噴霧水滴が圧力損失部となり、送風路内流通空気の流通状態を比較的簡便な構成で可変することのできる浴室サウナ装置1が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内を加熱及び加湿することにより、浴室内をサウナ空間とする浴室サウナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の浴室サウナ装置は、浴室内に設けた吹出口と吸込口を送風路で連通連結し、送風路内に加湿手段を臨ませ温水を噴出させることで浴室内に加温加湿空気を供給する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その浴室サウナ装置について図10を参照しながら説明する。図10に示すように、この浴室サウナ装置は浴室101内に吹出口102および吸込口103を設け、吸込口103を送風路104で吹出口102に連通連結し、送風路104内に噴出ノズル105を臨ませ、噴出ノズル105を給湯器106に接続し、吸込口103にクロスフローファン107を介在させた構成とされている。
【0004】
送風路104内に備えている温気発生装置108はケース本体109内に吸気連通口110と吹出連通口111と排水部112を設け、それぞれの吸気連通口110及び吹出連通口111を送風路104の吸気側及び吹出側に連通し、ケース本体109内に複数の通気案内板113を配置して迂回混合室114を形成し、吸気連通口110と吹出連通口111とを迂回混合室114を介して連通するとともに迂回混合室114の吸気連絡口110寄りに噴出ノズル105を臨ませている。
【0005】
このように構成された浴室サウナ装置では、噴出ノズル105で噴出された温水噴霧が迂回混合室114内で空気と混合され、加湿加温された温気となり、吹出口102より浴室101内へ送り込まれる。
【特許文献1】特開平02−264659号公報(第1−4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような従来の浴室サウナ装置においては、送風路内流通空気の流通状態を可変させるためには、送風路内に設けられた循環ファンの回転数を可変することで流通空気の風量や風速を制御する方法が用いられてきた。また、流通空気の風向を可変したい場合には、通気案内板を稼動させるなどの方法が用いられてきた。しかし、これらの方法によれば装置の構成が複雑になってしまうという課題が生じてしまう。
【0007】
本発明は上記課題を解決するものであり、比較的簡便な構成で送風路内流通空気の流通状態を可変することのできる浴室サウナ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明が講じた第一の解決手段は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の流通状態を可変させるようにしたものである。
【0009】
この手段により、加湿の実行の有無により発生した加湿空気が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の流通状態を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することが可能となる。
【0010】
また、本発明が講じた第二の解決手段は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風向を可変させるようにしたものである。
【0011】
この手段により、加湿の実行の有無により発生した加湿空気が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の風向を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することが可能となる。
【0012】
また、本発明が講じた第三の解決手段は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風速を可変させるようにしたものである。
【0013】
この手段により、加湿の実行の有無により発生した加湿空気が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の風速を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することが可能となる。
【0014】
また、本発明が講じた第四の解決手段は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風量を可変させるようにしたものである。
【0015】
この手段により、加湿の実行の有無により発生した加湿空気が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の風量を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することが可能となる。
【0016】
また、本発明が講じた第五の解決手段は、浴室の空気を吸引するための吸込口と、吸引した空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段と、前記送風路内を通過する空気を加熱するための加熱手段と、加熱加湿された空気を浴室に噴出するための吹出口を設けた浴室サウナ装置において、前記加湿手段は、送風路内を通過する空気に噴霧手段から加湿水を噴霧することで空気を加湿する方式であり、噴霧手段から噴霧する加湿水によって送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものである。
【0017】
この手段により、噴霧手段からの加湿水の噴霧により発生した噴霧水滴が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することが可能となる。
【0018】
また、本発明が講じた第六の解決手段は、噴霧手段から送風路全体に噴霧するようにしたものである。
【0019】
この手段により、風路を覆いつくす噴霧水滴が風路内圧損となり、全体の風量を抑えることができるとともに風速分布の均一化を図ることが可能となる。
【0020】
また、本発明が講じた第七の解決手段は、噴霧手段から送風路の一部に噴霧するようにしたものである。
【0021】
この手段により、噴霧水滴を噴霧している箇所においては噴霧水滴が風路内圧損となるため、送風路内空気は圧力損失の低い噴霧水滴が噴霧されていない箇所に向かって流通することとなり、風路形状を変更させることなく流通空気を蛇行させることが可能となる。また、流通風路が狭くなるため風路内流通空気の風速を速めることが可能となる。
【0022】
また、本発明が講じた第八の解決手段は、少なくとも2つ以上の噴霧手段を有するようにしたものである。
【0023】
この手段により、噴霧することのできる箇所が増えるため、噴霧状態での風路内流通空気の流通状態を詳細に設定することが可能となる。
【0024】
また、本発明が講じた第九の解決手段は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の水量が異なるようにしたものである。
【0025】
この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることが可能となる。
【0026】
また、本発明が講じた第十の解決手段は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴霧後の水滴径が異なるようにしたものである。
【0027】
この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることが可能となる。
【0028】
また、本発明が講じた第十一の解決手段は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴射速度が異なるようにしたものである。
【0029】
この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることが可能となる。
【0030】
また、本発明が講じた第十二の解決手段は、複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御できるようにしたものである。
【0031】
この手段により、噴霧手段を設置する位置を考慮することで流通空気の流通状態を、噴霧手段の制御のみで種々可変させることが可能となる。
【0032】
また、本発明が講じた第十三の解決手段は、複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御することで、送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものである。
【0033】
この手段により、噴霧手段を設置する位置を考慮することで流通空気の空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を、噴霧手段の制御のみで種々可変させることが可能となる。
【0034】
また、本発明が講じた第十四の解決手段は、噴霧手段からの噴霧水圧を制御するようにしたものである。
【0035】
この手段により、噴霧箇所における噴霧水滴のもたらす風路内圧損の程度を可変させることができるため、流通空気の流通状態の変化を効率的に行うことが可能となる。
【0036】
また、本発明が講じた十五の解決手段は、噴霧手段からの噴霧水圧を制御することで送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものである。
【0037】
この手段により、噴霧箇所における噴霧水滴のもたらす風路内圧損の程度を可変させることができるため、流通空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上の変化を効率的に行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0038】
比較的簡便な構成で送風路内流通空気の流通状態を可変することのできる浴室サウナ装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
本発明の請求項1記載の発明は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の流通状態を可変させるようにしたものであり、この手段により、加湿の実行により発生した加湿空気が通風抵抗となり、加湿の実行の有無により、送風路内を流通する空気の流通状態を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することができる。加湿量あるいは/および加湿位置あるいは/および加湿の水滴径の大きさなどにより、通風抵抗が変化し、空気の流通状態を可変することとなる。
【0040】
また、本発明の請求項2記載の発明は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風向を可変させるようにしたものであり、この手段により、加湿の実行により発生した加湿空気が通風抵抗となり、加湿の実行の有無により、送風路内を流通する空気の風向を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することができる。加湿量あるいは/および加湿位置あるいは/および加湿の水滴径の大きさなどにより、通風抵抗が変化し、空気の風向を可変することとなる。
【0041】
また、本発明の請求項3記載の発明は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風速を可変させるようにしたものであり、この手段により、加湿の実行により発生した加湿空気が通風抵抗となり、加湿の実行の有無により、送風路内を流通する空気の風速を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することができる。加湿量あるいは/および加湿位置あるいは/および加湿の水滴径の大きさなどにより、通風抵抗が変化し、空気の風速を可変することとなる。
【0042】
また、本発明の請求項4記載の発明は、空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風量を可変させるようにしたものであり、この手段により、加湿の実行により発生した加湿空気が通風抵抗となり、加湿の実行の有無により、送風路内を流通する空気の風量を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することができる。加湿量あるいは/および加湿位置あるいは/および加湿の水滴径の大きさなどにより、通風抵抗が変化し、空気の風量を可変することとなる。
【0043】
また、本発明の請求項5記載の発明は、浴室の空気を吸引するための吸込口と、吸引した空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段と、前記送風路内を通過する空気を加熱するための加熱手段と、加熱加湿された空気を浴室に噴出するための吹出口を設けた浴室サウナ装置において、前記加湿手段は、送風路内を通過する空気に噴霧手段から加湿水を噴霧することで空気を加湿する方式であり、噴霧手段から噴霧する加湿水によって送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものであり、この手段により、噴霧手段からの加湿水の噴霧により発生した噴霧水滴が通風抵抗となり送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変することができ、比較的簡便な構成で浴室サウナ装置を提供することができる。加湿量あるいは/および加湿位置あるいは/および加湿の噴霧水滴径の大きさなどにより、通風抵抗が変化し、空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上などの流通状態を可変することとなる。
【0044】
また、本発明の請求項6記載の発明は、噴霧手段から送風路全体に噴霧するようにしたものであり、この手段により、風路を覆いつくす噴霧水滴が風路内圧損となり、全体の風量を抑えることができるとともに風速分布の均一化を図ることができる。
【0045】
また、本発明の請求項7記載の発明は、噴霧手段から送風路の一部に噴霧するようにしたものであり、この手段により、噴霧水滴を噴霧している箇所においては噴霧水滴が風路内圧損となるため、送風路内空気は圧力損失の低い噴霧水滴が噴霧されていない箇所に向かって流通することとなり、風路形状を変更させることなく流通空気を蛇行させることが可能となる。また、流通風路が狭くなるため風路内流通空気の風速を速めることができる。
【0046】
また、本発明の請求項8記載の発明は、少なくとも2つ以上の噴霧手段を有するようにしたものであり、この手段により、噴霧することのできる箇所が増えるため、噴霧状態での風路内流通空気の流通状態を詳細に設定することができる。
【0047】
また、本発明の請求項9記載の発明は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の水量が異なるようにしたものであり、この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることができる。
【0048】
また、本発明の請求項10記載の発明は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴霧後の水滴径が異なるようにしたものであり、この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることができる。
【0049】
また、本発明の請求項11記載の発明は、それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴射速度が異なるようにしたものであり、この手段により、送風路内に程度の異なる風路内圧損部を設けることができる。
【0050】
また、本発明の請求項12記載の発明は、複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御できるようにしたものであり、この手段により、噴霧手段を設置する位置を考慮することで流通空気の流通状態を、噴霧手段の制御のみで種々可変させることができる。
【0051】
また、本発明の請求項13記載の発明は、複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御することで、送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものであり、この手段により、噴霧手段を設置する位置を考慮することで流通空気の空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を、噴霧手段の制御のみで種々可変させることができる。
【0052】
また、本発明の請求項14記載の発明は、噴霧手段からの噴霧水圧を制御するようにしたものであり、この手段により、噴霧箇所における噴霧水滴のもたらす風路内圧損の程度を可変させることができるため、流通空気の流通状態の変化を効率的に行うことができる。
【0053】
また、本発明の請求項15記載の発明は、噴霧手段からの噴霧水圧を制御することで送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたものであり、この手段により、噴霧箇所における噴霧水滴のもたらす風路内圧損の程度を可変させることができるため、流通空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上の変化を効率的に行うことができる。
【0054】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0055】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図面を参照しながら説明する。なお、従来の例と同一部分については同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
【0056】
まず本発明における浴室サウナ装置の概略構成について説明する。図1は本発明の実施の形態における浴室サウナ装置の概略構成を示す概略図である。図1に示すように、この浴室サウナ装置1は外郭を形成する外装体2及びフロントパネル3、浴室内の空気を吸込み加熱加湿した後に再び浴室内に吹出すサウナモジュール4、プレート熱交換器5を含む熱供給部6、外装体2の一面に設けられ、送風路104と連通する開口部7に接続された換気ユニット8、またこれらを制御する制御装置9から構成されている。以下にそれぞれの具体的な構成について記す。
【0057】
図2に示すように外装体2の浴室側一面を形成するフロントパネル3は、浴室内の空気を吸込むための吸込口103、加熱及び加湿した空気を浴室サウナ装置1の外部に吹出すための吹出口102を備えている。また、吸込口103のサウナモジュール4側にはフィルタ10を備えており、浴室内空気を循環させる際に微細な塵や埃の侵入を防止する構造となっている。また、吹出口102部には加熱加湿された空気の吹出方向を可変させるためのルーバ11が設けられており、ルーバ11は制御装置9(図2中には図示せず)に接続されたルーバ駆動用モータ12により自在に稼動することで任意の方向に吹出方向を可変させることができる。
【0058】
図3に示すようにサウナモジュール4内には、フロントパネル3の吸込口103および吹出口102を連結する送風路104が設けられており、送風路104の吸込口103側に備えられた、制御装置9(図3中には図示せず)により回転数を自在に変更可能なモータ13に接続された送風手段としてのクロスフローファン107が回転することでサウナモジュール4内に空気を送風する。クロスフローファン107の上流側には加熱手段としての空気加熱用の熱交換器であるコイル14を備えており、このコイル14に熱供給部6(図3中には図示せず)より温水を供給することでコイル14を通って浴室から流入する空気が加温され、高温の空気を送風することが可能となる。送風路104内のクロスフローファン107の下流側には加湿部15が設けられている。
【0059】
加湿の実行の一例として加湿部15に設けられた加湿手段の一例である噴霧手段としての噴出ノズル105に熱供給部6より温水(例えば40〜80℃)を供給し、供給された温水を噴出ノズル105から微細な水滴として噴霧する。この時、噴霧方向前方に噴霧水滴破砕部16を設け、噴霧された水滴を噴霧水滴破砕部16を用いてさらに微細な形状へと変化させる。図4に示すように、噴出ノズル105は噴霧水滴を送風路104全体に噴霧できるように複数設置するものとする。噴出ノズル105より噴霧された噴霧水滴は送風路104内において圧力損失部となり、送風路104内の流通空気の流通状態を可変する。送風路104全体に噴霧しているため、送風路104全体に通風抵抗が生じ、風速分布はある程度均一化されて、図4(a)の無噴霧状態から風速および風量は低下し図4(b)の状態となる。
【0060】
なお、ここで取り付けた噴出ノズル105は各々の噴出流量が異なるものであり、噴霧水滴により生じる通風抵抗は噴出ノズル105より噴霧される水量の多い箇所に大きく生じるため、図4(c)に示すように噴出流量の少ない噴出ノズル105側へと風向は変わる。さらに、弁の開閉により噴霧するか否か、また噴霧水圧を調節するなどの制御をすることで、流通状態を自在に可変することができる。
【0061】
ここで加湿の実行とは、送風路104内流通空気を高湿度の加湿雰囲気にするものであり、微細な水滴を空気中に放出することのできる手段を実行させることを意味する。本実施の形態においては、加湿の実行の一例として加湿部15に設けられた加湿手段の一例である噴霧手段としての噴出ノズル105に熱供給部6より温水(例えば40〜80℃)を供給し、供給された温水を噴出ノズル105から微細な水滴として噴霧する手段を用いたが、加湿の実行の他例としては、加湿手段の一例である超音波素子の振動による水滴霧化手法や、ヒータによる水の蒸発を利用した手法などがあげられ、いずれも空気を高湿度の雰囲気にするために空気中に微細な水滴を放出するための手段である。
【0062】
これらの手段を用いて微細な水滴を空気中に放出するか否か、つまりは加湿の有無を制御することで、空気中に放出された微細な水滴が送風路104内を流通する空気の通風抵抗となり、流通空気の流通状態を可変させるのである。よって、流通する空気の通風抵抗になる程度の微細な水滴を放出できる手段であれば、その水滴の水滴径や濃度または温度などによらず、どの加湿手段を用いても問題は無く、その作用効果に差異を生じない。
【0063】
噴霧水滴破砕部16は風路内に設置した際に水平面に対して勾配を持った形状とする。この形状によると排水性が良好となり、噴出ノズル105から噴霧する温水と噴霧水滴破砕部16が衝突する箇所に余剰水が滞留することがなくなるため固体壁面が露出し、余剰水に邪魔されることなく水滴を破砕することが可能となる。この際、設置勾配は角度が大きければ大きいほど良いが、望ましくは5°以上の勾配を確保することによって、噴霧温水と噴霧水滴破砕部16の衝突部における余剰水を確実に排水することが可能となる。
【0064】
送風空気とともに運ばれる微細な水滴の中でも、比較的水滴径が大なる水滴(例えば水滴径10〜100μm)に関しては加湿部15の吹出口102側に設けられた水滴回収手段としてのエリミネーター17で回収され、排水部112へと向かう。エリミネーター17を通過した微細な水滴(水滴径10μm以下)はコイル14により加熱された空気とともに吹出口102より浴室に供給され、浴室内を加熱加湿する。排水部112に向かった水分は排水部112に連結されている排水管18を通り装置外部に排水される。排水部112は加湿部15の最下部に設けられるとともに、底面に排水管接続部が最下端となるように勾配を持たせており、加湿部内に余剰水を滞留させないようにしてある。この際、底面の排水勾配は角度が大きければ大きいほど良いが、望ましくは5°以上の勾配を確保することによって、加湿部内の余剰水を確実に排水することが可能となる。
【0065】
これと同様に、装置外部に接続される排水管18も同等の5°以上の勾配を確保して設置することで装置内への余剰水の滞留を防止することができる。また、排水部112にはフロートスイッチ19を備えており、排水部112の水位上昇を検知し、所定の水位を超えた場合には制御装置9が噴出ノズル105への給水を停止することで加湿部15からの漏水を防止する。
【0066】
図5に示す熱供給部6において、熱源より供給された循環温水は、分岐部20により加熱用温水循環回路21と加湿用温水循環回路22の二つの経路に分岐される。加熱用温水循環回路21はコイル14に接続されコイル14を加温する。コイル14は図6に示すように、加熱用温水循環回路21から供給された加熱用循環温水を流通させる通水管27と、通水管27外壁部に設けられた伝熱用フィン28から構成され、通水管27内を流通する高温の加熱用循環温水により伝熱用フィン28を加熱し、伝熱用フィン28部に空気を流通させることで空気と熱交換を行い空気を加熱する。加湿用温水循環回路22はプレート熱交換器5に接続されプレート熱交換器5を加温する。プレート熱交換器5は図7に示すように、伝熱壁29によって遮られた高温側経路30と低温側経路31の2つの経路を交互に配置して構成され、加湿用循環温水を高温側経路30に流通させるとともに低温側経路31に加湿に使用する加湿水を対向する方向に流通させることで伝熱壁29を通じて熱交換を行い低温側の液体を加熱する。
【0067】
コイル14及びプレート熱交換器5を出た循環温水は再び加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22を経て、合流部24へと流入し、一つの経路に合流した循環温水は熱源へと戻り、再び加熱されて供給を繰り返す。液体供給手段より供給された水道水は、給水経路23を通りプレート熱交換器5の低温側経路31に接続する。プレート熱交換器5を出た水道水は再び給水経路23を経て噴出ノズル105へと流入する。熱交換し高温となった給水経路23の水道水は噴出ノズル105から噴霧され微細な温水滴となり、加温された浴室内空気とともに浴室内に吹出する。加熱用温水循環回路21を経てコイル14に流入した温水は、コイル14内部においてクロスフローファン107により送風路104を通風する浴室内空気と熱交換を行う。熱交換し高温となった浴室内空気を浴室に再び吹出することで、浴室内を加温する。
【0068】
また、加熱用温水循環回路21および加湿用温水循環回路22の2つの流路には流通を遮断するための熱動弁25を設け、コイル14及びプレート熱交換器5に流入する循環温水の流量を調節することで、加熱及び加湿量を変更可能にする。熱動弁25とは電力を供給することで弁体に連結された弁支持体の温度を上昇させ、弁支持体を膨張変形させることで弁の開閉を行う方式の弁である。また、給水経路23上のプレート熱交換器5上流側には電磁弁26を設け、給水を開閉制御することで加湿水の供給量を変更可能にする。電磁弁26とは電気信号により電磁力を利用した弁が開閉する方式の弁である。
【0069】
図8に示す換気ユニット8は、浴室内空気を換気ユニット8に吸込むための換気用ファン32と空気の排気経路である排気ダクト33から構成されており、外装体2の一面に設けられた開口部7と開口部7の開口面積を可変させるためのダンパ34を介して接続している。ダンパ34は通常サウナ運転時には閉じられているが、制御装置9(図8中には図示せず)に接続されたダンパ駆動用モータ35により開閉可能であり、換気用ファン32を回転させるとともにダンパ34を開くことで浴室内空気を吸込口103より換気ユニット8内に通風し、排気ダクト33より吹出することで浴室内の換気を行う。換気量の調整はダンパ34の開口面積の変更及び換気用ファン32の回転数制御により行い、これらの組み合わせにより必要とする換気量を実現する。
【0070】
サウナ運転を開始すると、サウナモジュール4内のモータ13が作動することでクロスフローファン107が回転し、吸込口103より浴室内の空気を吸入し、送風路104を通り吹出口102から再び浴室内に流出することで浴室内空気を循環する。その時、加熱用温水循環回路21および加湿用温水循環回路22の開閉手段である熱動弁25、及び給水経路23の開閉手段である電磁弁26が開かれ、装置内において加熱及び加湿が開始する。この際、フロントパネル3に設けてあるルーバ11が開放し、加熱加湿された空気の吹出方向を制御する。ある程度時間経過し、浴室内の温湿度が所定の値に達したら、モータ13の回転数を変更し、加熱及び加湿量を変更する。
【0071】
その後、更にある程度時間経過し浴室内の温湿度が所定の値を超えたら、浴室内の温湿度を調節するためにモータ13の回転数を変更し、加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22に備えられた熱動弁25及び給水経路23に設けられた電磁弁26の開閉繰り返すことで浴室内の温湿度の制御を行う。サウナ運転停止時には、サウナモジュール4内モータ13の運転を停止し、加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22に備えられた熱動弁25及び給水経路23に設けられた電磁弁26を閉じる。その後、浴室内の乾燥のために換気運転を行うため、外装体2と換気ユニット8の連結部に設けられたダンパ34を開き、換気ユニット8内の換気用ファン32を回転させることで浴室サウナ装置1の吸込口103より流入した浴室内空気を排気ダクト33より浴室外へと排出する。
【0072】
前述したような動作を実施することでサウナ対象室(浴室)内は高温高湿(40℃/80%程度)の状態となり、入浴者に発汗を促す程度のミストサウナ状態とすることが可能となる。
【0073】
なお、本実施の形態においてはサウナ対象室を浴室として説明をしたが、高湿度空間になった場合の結露等の問題を解決できるのであれば浴室に限定するものではなく、サウナ専用の空間を別途設ける構成としてもその作用効果に差異を生じない。
【0074】
また、本実施の形態においてのクロスフローファン107を駆動するモータ13は制御装置9により回転数を自在に変更可能なモータ13を用いることとしたが、少なくとも2種類以上の回転数に変更可能であればよく、その作用効果に差異を生じない。なお望ましくは、回転数を線形的に任意の回転数に変化させることが可能なモータであることが好ましい。また、各種設定を変更せずに一定の条件で動作を行う場合においては、一定回転数のみで駆動するモータであっても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0075】
また、本実施の形態においては送風手段としてクロスフローファン107を用いて送風路104内に浴室内の空気を送風したが、風量や消費電力、騒音や振動等の条件を満足するのであればシロッコファン、ターボファン、プロペラファンなどの別方式のファンであっても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0076】
また、本実施の形態においては送風空気を加温する加熱手段としてフィンチューブ式のコイル14を用いたが、送風空気を充分に加温できるのであれば他の加熱手段を用いても全く問題は無く、ヒータ、その他の熱源体を用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0077】
また、本実施の形態においては加湿部15において加湿手段の一例である温水を噴霧することにより加湿を行う構成としたが、浴室内を高温高湿度の雰囲気に保てるのであれば、通常温度の水道水などを使用してもその作用効果に差異を生じず、望ましくは浴室の広さや浴室外の温度雰囲気等に応じて浴室内が目的の温湿度となるように噴出ノズル105より噴出する加湿水の温度を適宜設定することが望ましい。
【0078】
また、本実施の形態においては加湿部15に温水を噴霧する手段として噴出ノズル105を用いたが、加湿部に細かい水滴を供給できるのであれば他の噴霧手段を用いても全く問題はなく、シャワーヘッドや複数の微細な穴を設けた水管等を用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0079】
また、本実施の形態において噴霧水滴破砕部16は特に説明はしなかったが噴霧後の微細水滴をさらに細かく破砕するための手段であり、噴出ノズル105から噴霧された推進力を持った微細な水滴を回転体や形状を凸凹にした壁面、また材質を考慮した壁面に水滴を噴霧する方法により水滴を細かく破砕する手段であれば良く、その形状や材質等を限定するものではない。なお望ましくは、噴霧水破砕手段への水滴の衝突時に相対速度が極力大きくなり、なおかつ多方向に反射するような形状を取ることによってより細かい水滴に破砕することが可能になる。
【0080】
また、本実施の形態においては噴出ノズル105を複数設ける構成としたが、必要とする範囲に噴霧できるのであれば設置する噴出ノズルは単数でも全く問題はなく、その作用効果に差異を生じない。
【0081】
また、本実施の形態において設置した複数の噴出ノズル105は各々の噴出流量が異なるものであったが、噴霧箇所により通風抵抗を可変したいのであれば他の組み合わせであっても全く問題はなく、噴出される水滴径の異なる噴出ノズル105や噴射速度の異なる噴出ノズル105による組み合わせであっても、その作用効果に差異を生じない。
【0082】
また、本実施の形態においては弁の開放による噴出の有無や噴霧水圧の調節により流通状態を自在に可変することとしたが、流通状態を可変する必要がない場合にはこのような制御方法を取り入れる必要はなく、同噴霧水圧のまま噴霧し続ける運転においてもその作用効果に差異を生じない。
【0083】
また、本実施の形態においてはエリミネーター17を通過する水滴径を10μm以下としたが、水滴径100μm以下の水滴径であればよく、エリミネーター17を通過し、浴室内に供給される水滴径は入浴者が水滴感を感じることなく入浴できる程度の水滴径であることが望ましく、一般的には10μm以下程度の水滴径とすることでほとんどの人が水滴感を感じることなく入浴を行うことができる。
【0084】
また、本実施の形態において熱交換手段としてプレート熱交換器5を用いたが、効率良く双方の熱交換ができるのであれば他の手段を用いても問題は無く、二重管式やシェルチューブ式の熱交換器等を用いてもその作用効果に差異を生じない。
【0085】
また、本実施の形態においては液体供給手段として、上水道をそのまま配管で連結して用いているが、水圧の増大を図りたい場合にはポンプ等により圧力を高めて供給しても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0086】
また、本実施の形態においては加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22の開閉手段として熱動弁25を用いたが、何らかの制御手段を用いて回路を開閉できるのであれば他の手段を用いても問題は無く、電磁弁26等を用いてもその作用効果に差異を生じない。なお望ましくは制御装置9による温湿度の制御が可能な流量調節弁であり且つ制御信号に対する応答性の良いものが好ましい。
【0087】
また、本実施の形態においては給水経路23の開閉手段として電磁弁26を用いたが、何らかの制御手段を用いて回路を開閉できるのであれば他の手段を用いても全く問題は無く、熱動弁25等を用いてもその作用効果に差異を生じない。なお望ましくは制御装置9による温湿度の制御が可能な流量調節弁であり且つ制御信号に対する応答性の良いものが好ましい。
【0088】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図面を参照しながら説明する。なお、従来例または実施の形態1と同一部分については同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
【0089】
まず本発明における浴室サウナ装置の概略構成について説明する。図1は本発明の実施の形態における浴室サウナ装置の概略構成を示す概略図である。図1に示すように、この浴室サウナ装置1は外郭を形成する外装体2及びフロントパネル3、浴室内の空気を吸込み加熱加湿した後に再び浴室内に吹出すサウナモジュール4、プレート熱交換器5を含む熱供給部6、外装体2の一面に設けられ、送風路104と連通する開口部7に接続された換気ユニット8、またこれらを制御する制御装置9から構成されている。以下にそれぞれの具体的な構成について記す。
【0090】
図2に示すように外装体2の浴室側一面を形成するフロントパネル3は、浴室内の空気を吸込むための吸込口103、加熱及び加湿した空気を浴室サウナ装置1の外部に吹出すための吹出口102を備えている。また、吸込口103のサウナモジュール4側にはフィルタ10を備えており、浴室内空気を循環させる際に微細な塵や埃の侵入を防止する構造となっている。また、吹出口102部には加熱加湿された空気の吹出方向を可変させるためのルーバ11が設けられており、ルーバ11は制御装置9(図2中には図示せず)に接続されたルーバ駆動用モータ12により自在に稼動することで任意の方向に吹出方向を可変させることができる。
【0091】
図3に示すようにサウナモジュール4内には、フロントパネル3の吸込口103および吹出口102を連結する送風路104が設けられており、送風路104の吸込口103側に備えられた、制御装置9(図3中には図示せず)により回転数を自在に変更可能なモータ13に接続された送風手段としてのクロスフローファン107が回転することでサウナモジュール4内に空気を送風する。クロスフローファン107の上流側には加熱手段としての空気加熱用の熱交換器であるコイル14を備えており、このコイル14に熱供給部6(図3中には図示せず)より温水を供給することでコイル14を通って浴室から流入する空気が加温され、高温の空気を送風することが可能となる。
【0092】
送風路104内のクロスフローファン107の下流側には加湿部15が設けられている。本実施の形態においては、加湿の実行の一例として加湿部15に設けられた加湿手段の一例である噴霧手段としての噴出ノズル105に熱供給部6より温水(例えば40〜80℃)を供給し、供給された温水を噴出ノズル105から微細な水滴として噴霧する。この時、噴霧方向前方に噴霧水滴破砕部16を設け、噴霧された水滴を噴霧水滴破砕部16を用いてさらに微細な形状へと変化させる。図9に示すように、噴出ノズル105は噴霧水滴を送風路104の一部に複数設置するものとする。噴出ノズル105より噴霧された噴霧水滴は送風路104内において圧力損失部となり、送風路104内の流通空気の流通状態を可変する。送風路104内の一部に噴霧しているため、噴霧箇所においては通風抵抗が生じ、噴出ノズル105からの噴霧がない側へと風向は変わる。
【0093】
なお、ここで取り付けた噴出ノズル105は各々の噴出流量が異なるものであり、噴霧水滴により生じる通風抵抗は噴出ノズル105より噴霧される水量の多い箇所に大きく生じるため、噴霧箇所が隣接する箇所においても噴出流量の少ない噴出ノズル105側へと風向は変わり、図9(a)の無噴霧状態から図9(b)に示す状態となる。さらに、弁の開閉により噴霧するか否か、また噴霧水圧を調節するなどの制御をすることで、流通状態を自在に可変することができる。噴霧水圧を極めて高めることで通風抵抗を大きくした箇所では、噴霧水滴が送風路104内流通空気の流通を遮断し、有効な送風路104が狭くなるため図9(c)に示すように、風速は速まる。
【0094】
ここで加湿の実行とは、送風路104内流通空気を高湿度の加湿雰囲気にするものであり、微細な水滴を空気中に放出することのできる手段を実行させることを意味する。本実施の形態においては、加湿の実行の一例として加湿部15に設けられた加湿手段の一例である噴霧手段としての噴出ノズル105に熱供給部6より温水(例えば40〜80℃)を供給し、供給された温水を噴出ノズル105から微細な水滴として噴霧する手段を用いたが、加湿の実行の他例としては、加湿手段の一例である超音波素子の振動による水滴霧化手法や、ヒータによる水の蒸発を利用した手法などがあげられ、いずれも空気を高湿度の雰囲気にするために空気中に微細な水滴を放出するための手段である。これらの手段を用いて微細な水滴を空気中に放出するか否か、つまりは加湿の有無を制御することで、空気中に放出された微細な水滴が送風路104内を流通する空気の通風抵抗となり、流通空気の流通状態を可変させるのである。よって、流通する空気の通風抵抗になる程度の微細な水滴を放出できる手段であれば、その水滴の水滴径や濃度または温度などによらず、どの加湿手段を用いても問題は無く、その作用効果に差異を生じない。
【0095】
噴霧水滴破砕部16は風路内に設置した際に水平面に対して勾配を持った形状とする。この形状によると排水性が良好となり、噴出ノズル105から噴霧する温水と噴霧水滴破砕部16が衝突する箇所に余剰水が滞留することがなくなるため固体壁面が露出し、余剰水に邪魔されることなく水滴を破砕することが可能となる。この際、設置勾配は角度が大きければ大きいほど良いが、望ましくは5°以上の勾配を確保することによって、噴霧温水と噴霧水滴破砕部16の衝突部における余剰水を確実に排水することが可能となる。送風空気とともに運ばれる微細な水滴の中でも、比較的水滴径が大なる水滴(例えば水滴径10〜100μm)に関しては加湿部15の吹出口102側に設けられた水滴回収手段としてのエリミネーター17で回収され、排水部112へと向かう。エリミネーター17を通過した微細な水滴(水滴径10μm以下)はコイル14により加熱された空気とともに吹出口102より浴室に供給され、浴室内を加熱加湿する。
【0096】
排水部112に向かった水分は排水部112に連結されている排水管18を通り装置外部に排水される。排水部112は加湿部15の最下部に設けられるとともに、底面に排水管接続部が最下端となるように勾配を持たせており、加湿部内に余剰水を滞留させないようにしてある。この際、底面の排水勾配は角度が大きければ大きいほど良いが、望ましくは5°以上の勾配を確保することによって、加湿部内の余剰水を確実に排水することが可能となる。これと同様に、装置外部に接続される排水管18も同等の5°以上の勾配を確保して設置することで装置内への余剰水の滞留を防止することができる。また、排水部112にはフロートスイッチ19を備えており、排水部112の水位上昇を検知し、所定の水位を超えた場合には制御装置9が噴出ノズル105への給水を停止することで加湿部15からの漏水を防止する。
【0097】
図5に示す熱供給部6において、熱源より供給された循環温水は、分岐部20により加熱用温水循環回路21と加湿用温水循環回路22の二つの経路に分岐される。加熱用温水循環回路21はコイル14に接続されコイル14を加温する。コイル14は図6に示すように、加熱用温水循環回路21から供給された加熱用循環温水を流通させる通水管27と、通水管27外壁部に設けられた伝熱用フィン28から構成され、通水管27内を流通する高温の加熱用循環温水により伝熱用フィン28を加熱し、伝熱用フィン28部に空気を流通させることで空気と熱交換を行い空気を加熱する。加湿用温水循環回路22はプレート熱交換器5に接続されプレート熱交換器5を加温する。
【0098】
プレート熱交換器5は図7に示すように、伝熱壁29によって遮られた高温側経路30と低温側経路31の2つの経路を交互に配置して構成され、加湿用循環温水を高温側経路30に流通させるとともに低温側経路31に加湿に使用する加湿水を対向する方向に流通させることで伝熱壁29を通じて熱交換を行い低温側の液体を加熱する。コイル14及びプレート熱交換器5を出た循環温水は再び加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22を経て、合流部24へと流入し、一つの経路に合流した循環温水は熱源へと戻り、再び加熱されて供給を繰り返す。液体供給手段より供給された水道水は、給水経路23を通りプレート熱交換器5の低温側経路31に接続する。プレート熱交換器5を出た水道水は再び給水経路23を経て噴出ノズル105へと流入する。
【0099】
熱交換し高温となった給水経路23の水道水は噴出ノズル105から噴霧され微細な温水滴となり、加温された浴室内空気とともに浴室内に吹出する。加熱用温水循環回路21を経てコイル14に流入した温水は、コイル14内部においてクロスフローファン107により送風路104を通風する浴室内空気と熱交換を行う。熱交換し高温となった浴室内空気を浴室に再び吹出することで、浴室内を加温する。また、加熱用温水循環回路21および加湿用温水循環回路22の2つの流路には流通を遮断するための熱動弁25を設け、コイル14及びプレート熱交換器5に流入する循環温水の流量を調節することで、加熱及び加湿量を変更可能にする。熱動弁25とは電力を供給することで弁体に連結された弁支持体の温度を上昇させ、弁支持体を膨張変形させることで弁の開閉を行う方式の弁である。また、給水経路23上のプレート熱交換器5上流側には電磁弁26を設け、給水を開閉制御することで加湿水の供給量を変更可能にする。電磁弁26とは電気信号により電磁力を利用した弁が開閉する方式の弁である。
【0100】
図8に示す換気ユニット8は、浴室内空気を換気ユニット8に吸込むための換気用ファン32と空気の排気経路である排気ダクト33から構成されており、外装体2の一面に設けられた開口部7と開口部7の開口面積を可変させるためのダンパ34を介して接続している。ダンパ34は通常サウナ運転時には閉じられているが、制御装置9(図8中には図示せず)に接続されたダンパ駆動用モータ35により開閉可能であり、換気用ファン32を回転させるとともにダンパ34を開くことで浴室内空気を吸込口103より換気ユニット8内に通風し、排気ダクト33より吹出することで浴室内の換気を行う。換気量の調整はダンパ34の開口面積の変更及び換気用ファン32の回転数制御により行い、これらの組み合わせにより必要とする換気量を実現する。
【0101】
サウナ運転を開始すると、サウナモジュール4内のモータ13が作動することでクロスフローファン107が回転し、吸込口103より浴室内の空気を吸入し、送風路104を通り吹出口102から再び浴室内に流出することで浴室内空気を循環する。その時、加熱用温水循環回路21および加湿用温水循環回路22の開閉手段である熱動弁25、及び給水経路23の開閉手段である電磁弁26が開かれ、装置内において加熱及び加湿が開始する。この際、フロントパネル3に設けてあるルーバ11が開放し、加熱加湿された空気の吹出方向を制御する。ある程度時間経過し、浴室内の温湿度が所定の値に達したら、モータ13の回転数を変更し、加熱及び加湿量を変更する。
【0102】
その後、更にある程度時間経過し浴室内の温湿度が所定の値を超えたら、浴室内の温湿度を調節するためにモータ13の回転数を変更し、加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22に備えられた熱動弁25及び給水経路23に設けられた電磁弁26の開閉繰り返すことで浴室内の温湿度の制御を行う。サウナ運転停止時には、サウナモジュール4内モータ13の運転を停止し、加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22に備えられた熱動弁25及び給水経路23に設けられた電磁弁26を閉じる。その後、浴室内の乾燥のために換気運転を行うため、外装体2と換気ユニット8の連結部に設けられたダンパ34を開き、換気ユニット8内の換気用ファン32を回転させることで浴室サウナ装置1の吸込口103より流入した浴室内空気を排気ダクト33より浴室外へと排出する。
【0103】
前述したような動作を実施することでサウナ対象室(浴室)内は高温高湿(40℃/80%程度)の状態となり、入浴者に発汗を促す程度のミストサウナ状態とすることが可能となる。
【0104】
なお、本実施の形態においてはサウナ対象室を浴室として説明をしたが、高湿度空間になった場合の結露等の問題を解決できるのであれば浴室に限定するものではなく、サウナ専用の空間を別途設ける構成としてもその作用効果に差異を生じない。
【0105】
また、本実施の形態においてのクロスフローファン107を駆動するモータ13は制御装置9により回転数を自在に変更可能なモータ13を用いることとしたが、少なくとも2種類以上の回転数に変更可能であればよく、その作用効果に差異を生じない。なお望ましくは、回転数を線形的に任意の回転数に変化させることが可能なモータであることが好ましい。また、各種設定を変更せずに一定の条件で動作を行う場合においては、一定回転数のみで駆動するモータであっても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0106】
また、本実施の形態においては送風手段としてクロスフローファン107を用いて送風路104内に浴室内の空気を送風したが、風量や消費電力、騒音や振動等の条件を満足するのであればシロッコファン、ターボファン、プロペラファンなどの別方式のファンであっても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0107】
また、本実施の形態においては送風空気を加温する加熱手段としてフィンチューブ式のコイル14を用いたが、送風空気を充分に加温できるのであれば他の加熱手段を用いても全く問題は無く、ヒータ、その他の熱源体を用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0108】
また、本実施の形態においては加湿部15において温水を噴霧することにより加湿を行う構成としたが、浴室内を高温高湿度の雰囲気に保てるのであれば、通常温度の水道水などを使用してもその作用効果に差異を生じず、望ましくは浴室の広さや浴室外の温度雰囲気等に応じて浴室内が目的の温湿度となるように噴出ノズル105より噴出する加湿水の温度を適宜設定することが望ましい。
【0109】
また、本実施の形態においては加湿部15に加湿手段の一例である温水を噴霧する手段として噴出ノズル105を用いたが、加湿部に細かい水滴を供給できるのであれば他の噴霧手段を用いても全く問題はなく、シャワーヘッドや複数の微細な穴を設けた水管等を用いても、その作用効果に差異を生じない。
【0110】
また、本実施の形態において噴霧水滴破砕部16は特に説明はしなかったが噴霧後の微細水滴をさらに細かく破砕するための手段であり、噴出ノズル105から噴霧された推進力を持った微細な水滴を回転体や形状を凸凹にした壁面、また材質を考慮した壁面に水滴を噴霧する方法により水滴を細かく破砕する手段であれば良く、その形状や材質等を限定するものではない。なお望ましくは、噴霧水破砕手段への水滴の衝突時に相対速度が極力大きくなり、なおかつ多方向に反射するような形状を取ることによってより細かい水滴に破砕することが可能になる。
【0111】
また、本実施の形態においては噴出ノズル105を複数設ける構成としたが、必要とする範囲に噴霧できるのであれば設置する噴出ノズルは単数でも全く問題はなく、その作用効果に差異を生じない。
【0112】
また、本実施の形態において設置した複数の噴出ノズル105は各々の噴出流量が異なるものであったが、噴霧箇所により通風抵抗を可変したいのであれば他の組み合わせであっても全く問題はなく、噴出される水滴径の異なる噴出ノズル105や噴射速度の異なる噴出ノズル105による組み合わせであっても、その作用効果に差異を生じない。
【0113】
また、本実施の形態においては弁の開放による噴出の有無や噴霧水圧の調節により流通状態を自在に可変することとしたが、流通状態を可変する必要がない場合にはこのような制御方法を取り入れる必要はなく、同噴霧水圧のまま噴霧し続ける運転においてもその作用効果に差異を生じない。
【0114】
また、本実施の形態においてはエリミネーター17を通過する水滴径を10μm以下としたが、水滴径100μm以下の水滴径であればよく、エリミネーター17を通過し、浴室内に供給される水滴径は入浴者が水滴感を感じることなく入浴できる程度の水滴径であることが望ましく、一般的には10μm以下程度の水滴径とすることでほとんどの人が水滴感を感じることなく入浴を行うことができる。
【0115】
また、本実施の形態において熱交換手段としてプレート熱交換器5を用いたが、効率良く双方の熱交換ができるのであれば他の手段を用いても問題は無く、二重管式やシェルチューブ式の熱交換器等を用いてもその作用効果に差異を生じない。
【0116】
また、本実施の形態においては液体供給手段として、上水道をそのまま配管で連結して用いているが、水圧の増大を図りたい場合にはポンプ等により圧力を高めて供給しても問題なく、その作用効果に差異を生じない。
【0117】
また、本実施の形態においては加熱用温水循環回路21及び加湿用温水循環回路22の開閉手段として熱動弁25を用いたが、何らかの制御手段を用いて回路を開閉できるのであれば他の手段を用いても問題は無く、電磁弁26等を用いてもその作用効果に差異を生じない。なお望ましくは制御装置9による温湿度の制御が可能な流量調節弁であり且つ制御信号に対する応答性の良いものが好ましい。
【0118】
また、本実施の形態においては給水経路23の開閉手段として電磁弁26を用いたが、何らかの制御手段を用いて回路を開閉できるのであれば他の手段を用いても全く問題は無く、熱動弁25等を用いてもその作用効果に差異を生じない。なお望ましくは制御装置9による温湿度の制御が可能な流量調節弁であり且つ制御信号に対する応答性の良いものが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0119】
以上のように本発明にかかる浴室サウナ装置は、簡便な構成で、水滴感を感じさせること無く充分な加湿を得られるものであり、浴室以外の居室を換気空調する装置と併用することで居室の加温加湿を行う用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明の実施の形態1の浴室サウナ装置概略図
【図2】同フロントパネル概略図
【図3】本発明の実施の形態の浴室サウナ装置のサウナモジュール部を示す概略図
【図4】本発明の実施の形態1の噴霧時の流通状態を示す概略図((a)無噴霧状 態を示す概略図、(b)送風路全体に噴霧し複数の噴出ノズルから均等な噴霧を示す概略図、(c)送風路全体に噴霧し複数の噴出ノズルより噴霧する噴出流量が異なる場合を示す概略図)
【図5】本発明の実施の形態の熱供給部概略図
【図6】同コイル概略図
【図7】同プレート熱交換器概略図
【図8】同換気ユニット概略図
【図9】本発明の実施の形態2の噴霧時の流通状態を示す概略図((a)無噴霧状態を示す概略図、(b)送風路一部に噴霧し複数の噴出ノズルより噴霧する噴出流量が異なる場合を示す概略図、(c)送風路一部に噴霧(噴出流量が大)を示す概略図)
【図10】従来の浴室サウナ装置を示す概略図
【符号の説明】
【0121】
1 浴室サウナ装置
2 外装体
3 フロントパネル
4 サウナモジュール
5 プレート熱交換器
6 熱供給部
7 開口部
8 換気ユニット
9 制御装置
10 フィルタ
11 ルーバ
12 ルーバ駆動用モータ
13 モータ
14 コイル
15 加湿部
16 噴霧水滴破砕部
17 エリミネーター
18 排水管
19 フロートスイッチ
20 分岐部
21 加熱用温水循環回路
22 加湿用温水循環回路
23 給水経路
24 合流部
25 熱動弁
26 電磁弁
27 通水管
28 伝熱用フィン
29 伝熱壁
30 高温側経路
31 低温側経路
32 換気用ファン
33 排気ダクト
34 ダンパ
35 ダンパ駆動用モータ
101 浴室
102 吹出口
103 吸込口
104 送風路
105 噴出ノズル
106 給湯器
107 クロスフローファン
108 温気発生装置
109 ケース本体
110 吸気連通口
111 吹出連通口
112 排水部
113 通気案内板
114 迂回混合室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の流通状態を可変させるようにしたことを特徴とする浴室サウナ装置。
【請求項2】
空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風向を可変させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の浴室サウナ装置。
【請求項3】
空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風速を可変させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の浴室サウナ装置。
【請求項4】
空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段を備えた浴室サウナ装置において、加湿の実行の有無により送風路内を流通する空気の風量を可変させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の浴室サウナ装置。
【請求項5】
浴室の空気を吸引するための吸込口と、吸引した空気を搬送するための送風路と、浴室内の空気を吸引、送風するための送風手段と、前記送風路内を通過する空気を加湿するための加湿手段と、前記送風路内を通過する空気を加熱するための加熱手段と、加熱加湿された空気を浴室に噴出するための吹出口を設けた浴室サウナ装置において、前記加湿手段は、送風路内を通過する空気に噴霧手段から加湿水を噴霧することで空気を加湿する方式であり、噴霧手段から噴霧する加湿水によって送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の浴室サウナ装置。
【請求項6】
送風路全体に噴霧することを特徴とする請求項5記載の浴室サウナ装置。
【請求項7】
送風路の一部に噴霧することを特徴とする請求項5記載の浴室サウナ装置。
【請求項8】
少なくとも2つ以上の噴霧手段を有することを特徴とする請求項6または7に記載の浴室サウナ装置。
【請求項9】
それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の水量が異なることを特徴とする請求項8に記載の浴室サウナ装置。
【請求項10】
それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴霧後の水滴径が異なることを特徴とする請求項8に記載の浴室サウナ装置。
【請求項11】
それぞれの噴霧手段から噴霧される加湿水の噴射速度が異なることを特徴とする請求項8に記載の浴室サウナ装置。
【請求項12】
複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御できることを特徴とした請求項8乃至11のいずれかに記載の浴室サウナ装置。
【請求項13】
複数の噴霧手段の噴霧を個別に制御することで、送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変することを特徴とした請求項8乃至12のいずれかに記載の浴室サウナ装置。
【請求項14】
噴霧手段からの噴霧水圧を制御することを特徴とした請求項5乃至13のいずれかに記載の浴室サウナ装置。
【請求項15】
噴霧手段からの噴霧水圧を制御することで送風路内を流通する空気の風向、風速または風量の少なくとも一つ以上を可変することを特徴とした請求項5乃至14のいずれかに記載の浴室サウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−86378(P2008−86378A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267637(P2006−267637)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】