説明

浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生方法

【課題】浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やすことができる安価な浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生装置を提供する。
【解決手段】浴槽用微小気泡発生装置10は、浴槽2に接続されて浴槽2に供給する湯Lを減圧して圧力開放することで微小気泡Hを生成する微小気泡生成器20と、浴槽2内の微小気泡Hを含む湯Lを微小気泡生成器20に再度通過させて浴槽2内に送る循環部と、を備え、浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生方法に関し、特に浴槽内に湯を供給する際に微小気泡を混合させる浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
給湯装置の内部に酸素富化装置を設けて、この酸素富化装置を用いて加熱した浴槽の湯に高濃度の酸素を混入させるようにしていることが特許文献1に記載されている。この給湯装置では、酸素富化装置で発生した高濃度の酸素を浴槽内へ湯とともに噴出して、酸素気泡入浴ができるようになっている。また、家庭用やペットショップ用としてマイクロバブル発生器が市販されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005―211393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載されている酸素富化給湯装置は、単に浴槽内の湯の中に酸素の気泡を供給しているだけであり、入浴者のリラクゼーション効果を発揮するようにしているだけである。
【0005】
また、上述したマイクロバブル発生器は、旋回式のものであり、高圧ポンプを必要とするので非常にコストが高く普及しにくい。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やすことができる安価な浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置は、浴槽に接続されて、前記浴槽に供給する湯を減圧して圧力開放することで微小気泡を生成する微小気泡生成器と、前記浴槽内の前記微小気泡を含む湯を前記微小気泡生成器に再度通過させて前記浴槽内に送る循環部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の浴槽用微小気泡発生方法は、浴槽内に供給する湯に微小気泡を含ませる浴槽用微小気泡発生方法であって、微小気泡生成器が前記浴槽に接続されており、前記微小気泡生成器に前記湯を通すことで前記湯に前記微小気泡を混合させ、循環部が前記浴槽内の前記微小気泡を含む湯を前記微小気泡生成器に再度通過させて前記浴槽内に送ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やすことができる安価な浴槽用微小気泡発生装置および浴槽用微小気泡発生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の浴槽用微小気泡発生装置の好ましい実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示すアスピレータの構造例を示す断面図である。
【図3】本発明の別の実施の形態を示す図である。
【図4】図4(a)は、図1に示す給湯部から給湯される際の湯Lが1日経過した時の微小気泡の個数と粒径の分布を示し、図4(b)は、図1に示すアスピレータを再度通した微小気泡Hを含む湯Lが、1日経過した時の浴槽内における微小気泡の個数と粒径の分布を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の浴槽用微小気泡発生装置の好ましい実施の形態を示す図である。
【0013】
図1に示す浴槽用微小気泡発生装置10は、給湯部1と浴槽2の間に接続される。浴槽用微小気泡発生装置10は、例えば家庭用の浴槽2内に湯Lを給湯する際に、マイクロバブルのような多数の微小気泡を混合させることができ、しかも多数の微小気泡Hを含む湯Lを循環させることで湯L内の微小気泡の個数をさらに増加させることができる装置である。
【0014】
図1に示す浴槽用微小気泡発生装置10は、給水検知センサ11と、微小気泡生成器20と、2つのチェックバルブ12,13と、電動ポンプ14と、ケース15を有している。
【0015】
給湯部1は、バルブ16と、ケース15の接続部17と、配管18を介して給水検知センサ11に接続されている。給水検知センサ11は、チェックバルブ12と配管33を介して微小気泡生成器20の入口部19に接続されている。微小気泡生成器20の出口部28は、ケース15の接続部34を介して吐出ノズル35に配管36を介して接続されている。吐出ノズル35は、浴槽2内に位置されている。
【0016】
また、図1に示す配管33は、配管37とチェックバルブ13を介して電動ポンプ14の出口部14Cに接続されている。電動ポンプ14の入口部14Bは、ケース15の接続部38と配管49を介して給水部材50に接続されている。給水部材50は、浴槽2内の湯Lを吸引して回収するために、浴槽2内に位置されている。
【0017】
好ましくは、図1に示すケース15の接続部17は配管18を着脱可能に接続することができ、ケース15の接続部34は配管36を着脱可能に接続でき、ケース15の接続部38は配管49を着脱可能に接続できる。これにより、接続部17,34,38を利用して、浴槽用微小気泡発生装置10を、給湯部1と浴槽2の間に新設したりあるいは交換する作業が行え、実際の設置工事あるいは交換工事が容易にかつ簡単に行えるメリットがある。
【0018】
図1に示す給水検知センサ11は、給湯部1から配管18を通じて微小気泡生成器19と浴槽2に湯Lが供給されているかどうかを検知するセンサであり、給水検知センサ11としてはフローセンサや圧力センサ等を用いることができる。チェックバルブ12は、微小気泡生成器20側から給水検知センサ11側に湯Lが逆流したり、あるいは配管37側から給水検知センサ11側に湯Lが逆流するのを阻止する。同様にして、チェックバルブ13は、配管33側から電動ポンプ14の出口部14C側に湯Lが逆流するのを阻止する。
【0019】
図1に示す浴槽用微小気泡発生装置10では、配管18、給水検知センサ11、チェックバルブ12、配管33、微小気泡生成器20、配管36、吐出ノズル35が、給湯経路P1を構成している。また、給水部材50、配管49、電動ポンプ14、チェックバルブ13、配管37、配管33、微小気泡生成器20、配管36、吐出ノズル35が、循環部の一例としてのフィードバック用の循環給湯経路P2を構成している。
【0020】
図1に示す微小気泡生成器20は、給湯部1から供給される水道水のような水(湯)Lに対して、給湯途中で多数の微小気泡Hを混合させるための装置である。
【0021】
図2は、図1に示す微小気泡生成器20の構造例を示す断面図である。
【0022】
図2に示すように、微小気泡生成器20は、例えば金属やプラスチック等で作られている筒状の部材であり、図1の給湯部1から供給される湯Lを通して微小気泡Hを湯Lに混合することで含ませる微小気泡発生器として使用することができる。微小気泡生成器20は、第1筒状部分21と第2筒状部分22を有しており、第1筒状部分21と第2筒状部分22は、軸方向CLに沿って直列に連続して形成されている。
【0023】
図2に示すように、第1筒状部分21は、内部に水通過部23を有しており、水通過部23には先細り部材24が固定されている。先細り部材24は、水の流れ方向Tに沿って少しずつ細くなっていくように先細りに形成されている。先細り部材24は水の流出口26を有しており、先細り部材24の中には、中心軸CLに沿って水の旋回流を形成する部材25が固定されている。先細り部材24の水の流出口26の内径D1は、第1筒状部材21の入口部19の内径D2よりも小さく設定されている。
【0024】
また、図2に示すように、第2筒状部材22は、水の流入口27と出口部28を有しており、第2筒状部材22の内径は、水の流入口27と出口部28に向けて水の流れ方向Tに沿って少しずつ大きくなっている。第2筒状部材22の最も小さい水の流入口27の内径D3は、先細り部材24の水の流出口26の内径D1と同じであり、第2筒状部材22の最も大きい出口部28の内径D4は、第2筒状部材22の内径D3よりも大きく設定されている。
【0025】
これにより、図1に示すように、給湯部1からの湯Lが、微小気泡生成器20の第1筒状部分21の入口部19に水の流れ方向Tに沿って流入すると、湯Lは水の旋回流を形成する部材25を通ることで旋回流となる。この湯Lの旋回流の中心では真空状態にあり、そこで湯Lに溶けている空気および流入した空気が微小気泡となって先細り部材24の水の流出口26と水の流入口27を通過することで、多数の微小気泡Hが湯Lに混合される。すなわち、微小気泡生成器20は、浴槽2に供給する湯Lを減圧して圧力開放することで微小気泡Hを生成することができる。従って、多数の微小気泡Hを含む湯Lが、配管36と吐出ノズル35を通じて浴槽2内に供給できるようになっている。
【0026】
図1に示すバルブ16は、制御部100の指令により開閉できる。給水検知センサ11が、給湯部1からの湯Lを、配管18を通じて給水されていることを検知すると、給水検知センサ11は検知信号Sを制御部100に供給し、制御部100はこの検知信号Sが供給されている間は電動ポンプ14を停止させる。また、給水検知センサ11が、給湯部1からの湯Lを、配管18を通じて給水されていないことを検知すると、給水検知センサ11は検知信号Sを制御部100に供給しなくなり、制御部100はこの検知信号Sが供給されていない間は電動ポンプ14を作動させるようになっている。
【0027】
次に、上述した浴槽用微小気泡発生装置10を用いて浴槽用微小気泡発生方法を説明する。
【0028】
図1に示す制御部100がバルブ16を開けて、給湯部1を動作させると、水(湯)Lが、給湯部1からバブル16、配管18、給水検知センサ11、チェックバルブ12を通じて、微小気泡生成器20の入口部19に入る。
【0029】
湯Lが微小気泡生成器20の入口部19に図2に示す水の流れ方向Tに沿って流入すると、湯Lは、水の旋回流を形成する部材25を通ることで旋回流となり、水に溶けている空気および流入した空気が微小気泡となって先細り部材24の水の流出口26と水の流入口27を通過して出口部28に向かって圧力開放され、多数の微小気泡Hが湯Lに混合される。このため、多数の微小気泡Hを含む湯Lが、出口部28から配管36と吐出ノズル35を通じて浴槽2内に供給できる。給湯部1が給湯を続けている間は、配管18に湯Lが流れるので、給水検知センサ11は検知信号Sを制御部100に供給し続ける。本発明の実施形態では、給湯部1から微小気泡生成器20に配管接続することにより、1つの経路で浴槽2内に微小気泡(バブル)を発生することができるメリットがある。
【0030】
次に、浴槽2内に所定の深さの湯Lが給湯された時点で、給湯部1がタイマー等で湯Lの供給を停止する。このため、配管18には湯Lが流れなくなるので、給水検知センサ11は、検知信号Sを制御部100に供給しなくなる。このため、制御部100は、電動ポンプ14の作動を開始する。
【0031】
これにより、電動ポンプ14は、フィードバック用の循環給湯経路P2を構成している給水部材50、配管49、電動ポンプ14、チェックバルブ13、配管37、配管33、微小気泡生成器20、配管36、吐出ノズル35を通じて、浴槽2内の微小気泡Hを含む湯Lを回収して再度循環させることで、浴槽内の微小気泡Hを含む湯Lに対してさらに多くの個数の微小気泡Hを積極的に追加して含ませることができる。
【0032】
次に、図3を参照して、本発明の別の実施の形態を説明する。
【0033】
図3に示すのは、微小気泡生成器の別の構造例であり、微小気泡生成器20Bの構造は、図2に示す微小気泡生成器20の構造とほぼ同じであるが、導入空気量調整弁40が設けられていることが異なる。このように、図3に示す微小気泡生成器20Bは、導入空気量調整弁40を設けられているのでアスピレータと呼ぶことができる。
【0034】
図3に示す導入空気量調整弁40は、吸気用管路41と、吸気用管路41内に配置された球体42を有している。この球体42が吸気用管路41内で移動することで、空気を流入させたり、空気の流入を止めて、微小気泡生成器20Bに流入する水量に応じて導入空気量を最適に調整することができる。つまり、湯Lの流量が多い場合には微小気泡の数を多くし、湯Lの流量が少ない場合には微小気泡の数を少なくするようにしている。
【0035】
図4(A)は、図1に示す給湯部1から給湯される際の湯Lが1日経過した時の微小気泡の個数と粒径の分布を示し、図4(B)は、図1に示す浴槽2内の微小気泡Hを含む湯Lが、1日経過した時の浴槽2内における微小気泡の個数と粒径の分布を示している。
【0036】
図4(A)に示すように、給湯部1内の湯Lであって、微小気泡生成器20には通していない湯Lでは、微小気泡の粒径の分布が200nm、400nm、600nm、800nmと分散していることを示している。
【0037】
しかし、図4(B)に示すように、微小気泡生成器20を通過した浴槽2内の微小気泡を含む湯Lでは、粒径が200nm未満から500nmくらいまでの間で集中して分布していることを示している。つまり、図4(B)の場合は、図4(A)の場合と比較して、粒径が200nm未満から500nmくらい範囲では微小気泡の個数が約7倍に増加しており、微小気泡の粒径分布は、小サイズ側にシフトしていることが分かる。
【0038】
このように、図1に示す微小気泡生成器20を通過した浴槽2内の微小気泡を含む湯Lでは、粒径が200nm未満から500nmくらいまで集中して分布しているのは、図1に示すように浴槽2内の微小気泡を含む湯Lが、給湯時には配管18、給水検知センサ11、チェックバルブ12、微小気泡生成器20、配管36、吐出ノズル35からなる給湯経路P1を通じて、湯L内に多数の微小気泡Hを混合できるばかりでなく、浴槽2内の湯Lには、さらに給水部材50、配管49、電動ポンプ14、チェックバルブ13、配管37、配管33、微小気泡生成器20、配管36、吐出ノズル35からなるフィードバック用の循環給湯経路P2を通じて、多数の微小気泡Hが追加できるためである。本発明の実施形態では、給湯部1から微小気泡生成器20Bに配管接続することにより、1つの経路で浴槽2内に微小気泡(バブル)を発生することができるメリットがあるばかりでなく、循環したことによって微小気泡が増えるメリットがある。
【0039】
本発明の実施の形態では、浴槽用微小気泡発生装置10は、例えば家庭浴槽2と給湯部1の間に、新たに追加して容易に設置することができ、浴槽2内の湯Lに対して多数の微小気泡を追加的に容易に混合して微小気泡の個数を増加させることができる。これにより、浴槽2内に給湯された水(湯)Lを用いることで、美容健康効果が期待できる。
【0040】
図1に示す給湯部1からの給湯が停止すると同時に電動ポンプ14の作動が開始されるので、すでに多数の微小気泡を含む湯Lは、さらに微小気泡生成器20内に繰り返して通すことができ、多数の微小気泡を含む湯Lにはさらに効率良く微小気泡Hが追加して生成される。この多数の微小気泡を含む湯Lに期待できる生体への効果としては、毛穴に浸透した汚れを除去し、石鹸洗剤の泡立ち性を向上し、髪の毛をしなやかに保ち、保温効果を持続し、アトピー等の皮膚のダメージを回復し、そしてストレスの回復をし、においの除去をすること等である。
【0041】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置は、浴槽に接続されて、浴槽に供給する湯を減圧して圧力開放することで微小気泡を生成する微小気泡生成器と、浴槽内の微小気泡を含む湯を微小気泡生成器に再度通過させて浴槽内に送る循環部と、を備える。これにより、浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やすことができる。
【0042】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置では、微小気泡生成器は、浴槽と給湯部の間に配置され、循環部に配置されて浴槽内の微小気泡を含む湯を微小気泡生成器に再度通過させるための電動ポンプと、を備え、給湯部から微小気泡生成器側への湯の供給が停止したことを検知して電動ポンプの作動を開始させる給湯検知センサと、を有する。これにより、浴槽内に給湯が済むと同時に、浴槽内の微小気泡を含む湯は、循環部により循環されて繰り返して微小気泡生成器に通すことができるので、微小気泡を含む湯内における微小気泡の個数を増加させることができる。
【0043】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置では、微小気泡生成器の吸気口には、湯の流入量に応じて導入空気量を調整する導入空気量調整弁が配置されている。これにより、浴槽内の微小気泡を含む湯内の微小気泡の個数を確実に容易に増やすことができる。
【0044】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置では、浴槽用微小気泡発生装置は、浴槽と給湯部に対して着脱可能に接続されている。これにより、浴槽用微小気泡発生装置の新設工事や交換工事が容易に確実に行える。
【0045】
本発明の浴槽用微小気泡発生方法は、浴槽内に供給する湯に微小気泡を含ませる浴槽用微小気泡発生方法であって、微小気泡生成器が前記浴槽に接続されており、前記微小気泡生成器に前記湯を通すことで前記湯に前記微小気泡を混合させ、循環部が浴槽内の微小気泡を含む湯を微小気泡生成器に再度通過させて浴槽内に送る。これにより、浴槽内の湯にマイクロバブル等の微小気泡を混合させ、しかも微小気泡を含む湯を循環させて微小気泡の個数を増やすことができる。
【0046】
本発明の浴槽用微小気泡発生装置では、従来必要であった高圧ポンプは不要であり、浴槽用微小気泡発生装置では通常の電動ポンプがあれば良く安価に構成できる。
【0047】
本発明は、上記実施の形態に限定されない。例えば、図1に示す給湯部1に代えて単なる湯道の蛇口部であっても良く、この場合には、蛇口部から浴槽2内に湯Lを給湯して、その後、浴槽側の例えばガス加熱装置を用いて浴槽2内の湯を加温するようにしても良い。
【0048】
電動ポンプ14は、一例として直流モータを備えるポンプであり、例えば家庭用の商用電源から電源を取っても良いが、別個にバッテリを備えるようにしても良い。
【0049】
さらに、本発明の実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、本発明の実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 給湯部
2 浴槽
10 浴槽用微小気泡発生装置
11 給水検知センサ
12,13 チェックバルブ
14 電動ポンプ(給水ポンプ)
15 ケース
16 バルブ
17,34,38 接続部
18,33,37 配管
20,20B 微小気泡生成器
35 吐出ノズル
36,49 配管
100 制御部
S 給水検知センサの検知信号
P1 給湯経路
P2 フィードバック用の循環給湯経路(循環部の一例)
L 湯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽に接続されて、前記浴槽に供給する湯を減圧して圧力開放することで微小気泡を生成する微小気泡生成器と、
前記浴槽内の前記微小気泡を含む湯を前記微小気泡生成器に再度通過させて前記浴槽内に送る循環部と、
を備えることを特徴とする浴槽用微小気泡発生装置。
【請求項2】
前記微小気泡生成器は、前記浴槽と給湯部の間に配置され、
前記循環部に配置されて前記浴槽内の前記微小気泡を含む湯を前記微小気泡生成器に再度通過させるための電動ポンプと、を備え、
前記給湯部から前記微小気泡生成器側への湯の供給が停止したことを検知して前記電動ポンプの作動を開始させる給水検知センサと、を有することを特徴とする請求項1記載の浴槽用微小気泡発生装置。
【請求項3】
前記微小気泡生成器は、アスピレータであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の浴槽用微小気泡発生装置。
【請求項4】
前記アスピレータの吸気口には、前記湯の流入量に応じて導入空気量を調整する導入空気量調整弁が配置されていることを特徴とする請求項3に記載の浴槽用微小気泡発生装置。
【請求項5】
前記浴槽用微小気泡発生装置は、前記浴槽と前記給湯部に対して着脱可能に接続されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1つの項に記載の浴槽用微小気泡発生装置。
【請求項6】
浴槽内に供給する湯に微小気泡を含ませる浴槽用微小気泡発生方法であって、
微小気泡生成器が前記浴槽に接続されており、前記微小気泡生成器に前記湯を通すことで前記湯に前記微小気泡を混合させ、
循環部が前記浴槽内の前記微小気泡を含む湯を前記微小気泡生成器に再度通過させて前記浴槽内に送ることを特徴とする浴槽用微小気泡発生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−162149(P2010−162149A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−6463(P2009−6463)
【出願日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(000002428)芝浦メカトロニクス株式会社 (907)
【Fターム(参考)】