説明

浸漬型表面処理装置

【課題】 処理槽内の処理液流の乱れによる金属粉等の異物の披処理物への付着を防止できる、浸漬型表面処理装置を提供する。
【解決手段】 処理液を貯留した処理槽2と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる第1付勢手段と、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる第2付勢手段と、前記対向流の終端部を被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内する第1案内手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電着塗装装置を含む浸漬型表面処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
処理液を貯留した処理槽と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる処理液噴射ノズルと、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる処理液噴射ノズルとを備える、電着塗装装置を含む浸漬型表面処理装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1の浸漬型表面処理装置には、被処理物が通過する上層部と中層部の処理液の流れが被処理物の進行方向に対向しており、処理液流と被処理物との相対速度が大きいので、金属粉等の異物の被処理物への付着を効果的に防止できるという利点がある。
【特許文献1】特許第3416122号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の浸漬型表面処理装置には、対向流の終端部がスムーズに下方へ案内されてスムーズに順行流に合流していないので、該部が乱れ、金属粉等の異物が複雑に流動して被処理物に付着するという問題がある。また特許文献1の浸漬型表面処理装置には、順行流の終端部がホッパーに案内されて処理槽外へ吸い出される際に、ホッパーの端壁に衝突した前記終端部の一部が上方へ舞い上がって乱れ、上記乱れに巻き込まれた金属粉等の異物が被処理物に付着するという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、処理液を貯留した処理槽と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる第1付勢手段と、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる第2付勢手段とを備える浸漬型表面処理装置であって、処理槽内の処理液流の乱れが抑制された浸漬型表面処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明においては、処理液を貯留した処理槽と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる第1付勢手段と、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる第2付勢手段と、前記対向流の終端部を被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内する第1案内手段とを備えることを特徴とする浸漬型表面処理装置を提供する。
本発明に係る浸漬型表面処理装置においては、対向流の終端部は第1案内手段により被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内されるので、スムーズに順行流に合流することができる。この結果、対向流終端部の乱れが抑制される。
【0005】
本発明の好ましい態様においては、浸漬型表面処理装置は被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内された対向流を順行方向へ案内する第2案内手段を備える。
被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内された対向流が、第2案内手段により順行方向へ案内されるので、対向流の終端部は更にスムーズに順行流に合流することができる。この結果、対向流終端部の乱れが更に効果的に抑制される。
【0006】
本発明の好ましい態様においては、浸漬型表面処理装置は、前記順行流の終端部の上部を斜め上方へ案内する第3案内手段と、前記順行流の残余部を集約するホッパーと、ホッパーに接続された吸引手段とを備える。
順行流の終端部の上部が斜め上方へ案内されるので、ホッパーの端壁に衝突する流量が減少して上方へ舞い上がる流量が減少する。またホッパー上方を斜め上方へ流れる順行流により、ホッパーの端壁に衝突して舞い上がった流れが塞き止められる。この結果、順行部終端部の乱れが抑制される。
【0007】
本発明の好ましい態様においては、浸漬型表面処理装置は斜め上方へ案内された順行流を対向流方向へ案内する第4案内手段を備える。
斜め上方へ案内された順行流は、第4案内手段により対向流方向へ案内されるので、スムーズに対向流に合流することができる。この結果、順行流終端部の乱れが更に効果的に抑制される。
【0008】
本発明の好ましい態様においては、第1付勢手段は、処理槽の側部に配設された処理液噴射ノズルであり、第2付勢手段は処理槽の底部に配設された処理液噴射ノズルである。
処理液噴射ノズルを用いて処理液を付勢することができる。
【0009】
本発明の好ましい態様においては、第1案内手段は、処理槽の入槽側端部に配設された斜板である。
処理槽の入槽側端部に斜板を配設することにより、対向流の終端部を被処理物の進行方向に対向させつつスムーズに斜め下方へ案内することができる。
本発明の好ましい態様においては、第2案内手段は、斜板の下部に形成された湾曲部である
処理槽の入槽側端部に配設した斜板の下部を湾曲させて、被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内した対向流を順行方向へ案内し、スムーズに順行流に合流させることができる。
本発明の好ましい態様においては、処理槽の入槽側に配設されたオーバーフロー槽を備え、オーバーフロー槽と処理槽とを隔てる隔壁が前記斜板を形成している。
処理槽の入槽側にオーバーフロー槽を配設し、対向流の表面域をオーバーフロー槽へ流入させることにより、処理液表面に浮遊する泡や塵を処理槽から除去することができる。オーバーフロー槽と処理槽とを隔てる隔壁が対向流の終端部を斜め下方へ案内する斜板を形成することにより、前記隔壁とは別部材として斜板を配設する場合に比べて、浸漬型表面処理装置の構成が簡素化される。
【0010】
本発明の好ましい態様においては、第3案内手段は、ホッパーの上方に配設された斜板である。
ホッパーの上方に斜板を配設することにより、順行流の終端部の上部を斜め上方へ案内することができる。
本発明の好ましい態様においては、第4案内手段は、処理槽の出槽側端部に配設された湾曲板である。
処理槽の出槽側端部に湾曲板を配設することにより、斜め上方へ案内された順行流を対向方向へ案内し、スムーズに対向流に合流させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明により、処理液を貯留した処理槽と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる第1付勢手段と、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる第2付勢手段とを備える浸漬型表面処理装置であって、処理槽内の処理液流の乱れが抑制された浸漬型表面処理装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施例に係る浸漬型表面処理装置を説明する。
図1に示すように、コンベヤレール11と、コンベヤレール11に懸架されたコンベヤトロリー12と、コンベヤトロリー12に懸架されたハンガー13とを備えるオーバーヘッドコンベヤ1が、図示しない塗装建屋の天井部に配設されている。コンベヤトロリー12は図1において右方から左方へ走行する。以後コンベヤトロリー12の進行方向を前方、コンベヤトロリー12の進行方向に逆行する方向を後方と呼ぶ。コンベヤレール11は、上側走行部11aと、下側走行部11bと、両者を繋ぐ後方傾斜部11cと、前方傾斜部11dとにより構成されている。
【0013】
オーバーヘッドコンベヤ1の下方には、処理槽2が配設されている。処理槽2は、後方から前方へ向けて下方へ傾斜した底壁2aと、両側壁2bと、前端壁2cと後端壁2dとを有している。
処理槽2の出槽側端部を形成する前端壁2cの下部は前方へ向けて下方へ傾斜してホッパー2eを形成し、上部は前方へ向けて上方へ傾斜している。前端壁2cの前方へ向けて上方へ傾斜した上部の前端は後方へ折り返された湾曲板2fを形成しており、前端壁2cの前方へ向けて上方へ傾斜した上部の後端が後方へ延長されて斜板2gを形成している。
処理槽2の入槽側端部を形成する後端壁2dは、後方へ向けて下方へ傾斜した斜板2hを形成している。斜板2hは、下部に形成された後方下方へ凸の湾曲部2iを介して底壁2aに滑らかに接続している。
処理槽2の出槽側端部に隣接してオーバーフロー槽3aが配設され、入槽側端部に隣接してオーバーフロー槽3bが配設されている。湾曲板2fがオーバーフロー槽3aと処理槽2との間の堰を形成し、斜板2hの上端部がオーバーフロー槽3bと処理槽2との間の堰を形成している。
処理槽2に、処理液が貯留されている。処理液の水面はオーバーフロー槽3a及びオーバーフロー槽3bと処理槽2との間の堰よりも僅かに上方に在る。
【0014】
ホッパー2eの底部とオーバーフロー槽3aの底部から延びる配管4aが、ポンプ5aとフィルター6aとを経由して、処理槽2の出槽側端部近傍から長手方向中央部に亙って延在する部位の両側部の上部から深さ方向中央部に亙って配設された多数の側部処理液噴射ノズル7aに接続している。図1に矢印で示すように、側部処理液噴射ノズル7aから、水平に且つ処理槽2の入槽側端部方向へ、且つ僅かに処理槽2の幅方向中央部方向へ、処理液が噴射される。配管4aは、処理槽2の出槽側端部近傍から長手方向中央部に亙って延在する部位の底部に、且つ幅方向の全域に亙って配設された多数の底部処理液噴射ノズル8aに接続している。図1に矢印で示すように、底部処理液噴射ノズル8aから、底壁2aに平行に且つ処理槽2の出槽側端部方向へ処理液が噴射される。配管4aは、処理槽2の出槽側端部近傍の両側部の上部に配設された複数の出槽側端部処理液噴射ノズル9aに接続している。図1に矢印で示すように、出槽側端部処理液噴射ノズル9aから、側部処理液噴射ノズル7aから噴射される処理液と同一方向へ、処理液が噴射される。
オーバーフロー槽3bの底部から延びる配管4bが、ポンプ5bとフィルター6bとを経由して、処理槽2の入槽側端部近傍から長手方向中央部に亙って延在する部位の両側部の上部から深さ方向中央部に亙って配設された多数の側部処理液噴射ノズル7bに接続している。配管4aは、処理槽2の入槽側端部近傍から長手方向中央部に亙って延在する部位の底部に、且つ幅方向の全域に亙って配設された多数の底部処理液噴射ノズル8bに接続している。配管4aは、処理槽2の入槽側端部近傍の両側部の上部に配設された複数の出槽側端部処理液噴射ノズル9bに接続している。図1に矢印で示すように、処理液噴射ノズル7b、8b、9bから、処理液噴射ノズル7a、8a、9aから噴射される処理液と同一方向へ、処理液が噴射される。
【0015】
本実施例に係る浸漬型表面処理装置の作動を説明する。
処理槽2内の処理液の上層部と中層部とには、処理液噴射ノズル7a、7b、9a、9bから噴射される処理液により当該部の処理液が付勢されて、図1に白抜き矢印で示すように、乗用車ボデーAの進行方向に対向する対向流が形成されている。側部処理液噴射ノズル7a、7b、9a、9bから噴射される処理液は、前述の如く僅かに処理槽2の幅方向中央部方向へ差し向けられているので、噴射された処理液は幅方向中央部の処理液も付勢する。この結果、処理液の上層部と中層部の全体に、対向流が形成されている。
処理槽2内の処理液の底層部には、処理液噴射ノズル8a、8bから噴射される処理液により当該部の処理液が付勢されて、図1に二重白抜き矢印で示すように、乗用車ボデーAの進行方向に向う順行流が形成されている。処理液噴射ノズル8a、8bは、処理槽2底部の幅方向全域に亙って配設されているので、処理液の底層部の全体に、順行流が形成されている。
【0016】
図1に白抜き矢印で示す上層部と中層部の対向流の終端部は、表面域が堰を越えてオーバーフロー層3bに流入し、残余部が処理槽2の後端壁2dが形成する斜板2hにより、乗用車ボデーAの進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内され、更に斜板2hの下部に形成された湾曲部2iにより順行方向へ案内されて、図1に二重白抜き矢印で示す底層部の順行流にスムーズ合流している。この結果、対向流終端部の乱れが抑制されている。
図1に二重白抜き矢印で示す底層部の順行流の終端部は、上部が斜板2gにより斜め上方へ案内され、処理槽2の前端壁2cの上部によって継続して斜め上方へ案内され、湾曲板2fに案内されて対向方向へ案内されて、上層部の対向流にスムーズに合流している。底層部の順行流の終端部は、上部を除いた残余部がホッパー2eへ流入する。順行流の一部が上方へ案内されて、ホッパー2eに流入する順行流の流量が減少することにより、ホッパーの端壁を形成する前端壁2cの下部に衝突する流量が減少して上方へ舞い上がる流量が減少している。またホッパー2eの上方を覆う斜板2gにより、前端壁2cの下部に衝突して舞い上がった流れが塞き止められている。この結果、順行流終端部の乱れが抑制されている。
【0017】
ハンガー13上に、ドア、ボンネット等を開放固定した乗用車ボデーAが固定されている。コンベヤトロリー12の走行に伴い、ハンガー13上に固定された乗用車ボデーAは、図1に太線矢印で示すように、入槽側端部近傍で処理槽2に入槽し、処理槽2内に貯留された処理液内を、処理槽2の出槽側端部へ向けて搬送され、出槽側端部近傍で処理槽2から出槽する。
乗用車ボデーAが通過する上層部と中層部の処理液の流れが乗用車ボデーAの進行方向に対向しており、処理液流と乗用車ボデーAとの相対速度が大きいので、金属粉等の異物の乗用車ボデーAへの付着が効果的に防止される。
対向流の終端部がスムーズに下方へ案内されて順行流に合流しているので、対向流の終端部は乱れず、金属粉等の異物の複雑な流動は発生せず、乗用車ボデーAに付着しない。順行流の終端部の一部がスムーズに斜め上方へ案内されて対向流に合流し、順行流の終端部がホッパーの端壁に衝突して舞い上がる流量が減少し、かつ舞い上がり流が斜板2gにより塞き止められているので、順行流の終端部は乱れず、金属粉等の異物の複雑な流動は発生せず、乗用車ボデーAに付着しない。
従って、本実施例に係る浸漬型表面処理装置においては、乗用車ボデーAは良好に表面処理される。
処理槽2の底部に沈降した金属粉等の異物は、順行流に連行されてホッパー2eへ流入し、ホッパー2eから吸い出され、フィルター6aにより捕獲されて処理液から除去される。
【0018】
処理槽2の入槽側にオーバーフロー槽3bを配設し、対向流の表面域をオーバーフロー槽3bへ流入させることにより、処理液表面に浮遊する泡や塵を処理槽2から除去している。オーバーフロー槽3bと処理槽2とを隔てる隔壁である処理槽2の後端壁2dが対向流の終端部を斜め下方へ案内する斜板2hを形成することにより、後端壁2dとは別部材として斜板2hを配設する場合に比べて、処理槽2、ひいては浸漬型表面処理装置の構成が簡素化されている。
処理槽2の出槽側にオーバーフロー槽3aを配設し、出槽側端部近傍の処理液の表面域をオーバーフロー槽3aへ流入させることにより、処理液表面に浮遊する泡や塵を処理槽2から除去している。また次行程である水洗行程からの回収液を一旦オーバーフロー槽3aに入れ、ポンプ5aとフィルター6aとを経由して、処理槽2へ供給することにより、処理液の浪費を防止している。
【0019】
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例えば、処理液付勢手段として、処理液噴射ノズル7a、7b、8a、8b、9a、9bに代えて、長大なスリット状の処理液噴射口を配設しても良く、或いは回転翼を配設しても良い。処理液流案内手段として、斜板2g、2h、湾曲板2f、湾曲部2iに代えて処理液噴射ノズルを配設し、対向流の終端部、順行流の終端部を、前記諸部材と同様に案内する水流を形成しても良い。ホッパー2eの上方に、斜め上方へ差し向けられた処理液流が形成されれば、前端壁2cの下部に衝突して舞い上がった順行流を塞き止めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明は、電着塗装装置、塗装前処理装置等に広く利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施例に係る浸漬型表面処理装置の構成図である。(a)は側断面図であり、(b)は処理槽の上面図である。
【符号の説明】
【0022】
1 オーバーヘッドコンベヤ
2 処理槽
2a 底壁
2b 側壁
2c 前端壁
2d 後端壁
2e ホッパー
2f 湾曲板
2g、2h 斜板
2i 湾曲部
3a、3b オーバーフロー槽
4a、4b 配管
5a、5b ポンプ
6a、6b フィルター
7a、7b 側部処理液噴射ノズル
8a、8b 底部処理液噴射ノズル
9a 出槽側端部処理液噴射ノズル
9b 入槽側端部処理液噴射ノズル
A 乗用車ボデー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理液を貯留した処理槽と、被処理物の進行方向に対向する対向流を処理液の上層部と中層部とに発生させる第1付勢手段と、被処理物の進行方向と同一方向の順行流を処理液の底層部に発生させる第2付勢手段と、前記対向流の終端部を被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内する第1案内手段とを備えることを特徴とする浸漬型表面処理装置。
【請求項2】
被処理物の進行方向に対向させつつ斜め下方へ案内された対向流を順行方向へ案内する第2案内手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項3】
前記順行流の終端部の上部を斜め上方へ案内する第3案内手段と、前記順行流の残余部を集約するホッパーと、ホッパーに接続された吸引手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項4】
斜め上方へ案内された順行流を対向流方向へ案内する第4案内手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項5】
第1付勢手段は、処理槽の側部に配設された処理液噴射ノズルであり、第2付勢手段は処理槽の底部に配設された処理液噴射ノズルであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項6】
第1案内手段は、処理槽の入槽側端部に配設された斜板であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項7】
第2案内手段は、斜板の下部に形成された湾曲部であることを特徴とする請求項6に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項8】
処理槽の入槽側に配設されたオーバーフロー槽を備え、オーバーフロー槽と処理槽とを隔てる隔壁が前記斜板を形成していることを特徴とする請求項6又は7に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項9】
第3案内手段は、ホッパーの上方に配設された斜板であることを特徴とする請求項3又は4に記載の浸漬型表面処理装置。
【請求項10】
第4案内手段は、処理槽の出槽側端部に配設された湾曲板であることを特徴とする請求項4に記載の浸漬型表面処理装置。

【図1】
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【公開番号】特開2007−284750(P2007−284750A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114083(P2006−114083)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(391022658)パーカーエンジニアリング株式会社 (21)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】