消耗品管理装置、消耗品管理システム、及び制御プログラム
【課題】一の処理装置への装着を想定して配送した消耗品が他の処理装置に装着されても該一の処理装置が消耗品を使えない時間を低減する。
【解決手段】管理センターサーバ10は、処理装置の消耗品の消耗度合い情報及び処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を受信可能な通信処理部13と、通信処理部13が受信した処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定するトナー配送管理部42と、通信処理部13による一及び他の処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報の受信状況並びに一の処理装置と他の処理装置との関係を基に、トナー配送管理部42が設定した配送時期に基づき配送した一の処理装置の消耗品が他の処理装置に装着されたと推定したとき、トナー配送管理部42とは異なる基準で他の処理装置の消耗品の配送時期を設定するトナー交換管理部43とを有する。
【解決手段】管理センターサーバ10は、処理装置の消耗品の消耗度合い情報及び処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を受信可能な通信処理部13と、通信処理部13が受信した処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定するトナー配送管理部42と、通信処理部13による一及び他の処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報の受信状況並びに一の処理装置と他の処理装置との関係を基に、トナー配送管理部42が設定した配送時期に基づき配送した一の処理装置の消耗品が他の処理装置に装着されたと推定したとき、トナー配送管理部42とは異なる基準で他の処理装置の消耗品の配送時期を設定するトナー交換管理部43とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消耗品管理装置、消耗品管理システム、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、消耗品ケースの記憶媒体にID番号を記憶して、ID番号により消耗品ケースの発注・納入管理を行うことが開示されている。
また、特許文献2には、ホストコンピュータにおいて事務機器における消耗品を管理するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−181411号公報
【特許文献2】特開平11−352846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、一の処理装置への装着を想定して配送した消耗品が他の処理装置に装着されても、当該一の処理装置が消耗品を使えない時間を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は 処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部から受信可能な受信手段と、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段と、前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送を完了した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段と、を有する消耗品管理装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1の記載において、前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記一の処理装置と予め設定された関係を有する前記他の処理装置からの前記装着情報を前記受信手段が受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する消耗品管理装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項2の記載において、前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信しており且つ該受信後に該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記受信手段が受信した前記他の処理装置の消耗度合い情報を基に前記第1設定手段が設定した該他の処理装置の消耗品の配送時期を変更する設定をし、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信していない状態で該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を新規に設定する。
【0008】
請求項4に係る発明は、着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報を通信部に送信し、前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着された場合には装着情報を前記通信部に送信する複数の処理装置と、前記通信部を介して前記処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報を受信可能な受信手段、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段、並びに前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段を有する消耗品管理装置と、を有する消耗品管理システムである。
【0009】
請求項5に係る発明は、処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部を介して受信可能な受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定ステップと、前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定ステップで設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定ステップとは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定ステップと、をコンピュータに実行させるための制御プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、4、5に係る発明によれば、一の処理装置への装着を想定して配送した消耗品が他の処理装置に装着されても、当該一の処理装置が消耗品を使えない時間を低減できる。
請求項2に係る発明によれば、このような構成でない場合と比較して、一の処理装置の消耗品が他の処理装置に装着されたとの推定を簡単な構成で実現できる。
請求項3に係る発明によれば、他の処理装置の消耗品度合い情報の受信状況に応じて他の処理装置の消耗品の配送時期を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態の消耗品管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】消耗品が同種の複数のデバイスA,Bを顧客が保有している場合を説明する図である。
【図3】デバイスAの交換用に配送され保管されている消耗品を顧客が先にデバイスBに装着した場合を説明する図である。
【図4】管理センターサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】デバイス管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図6】設置情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】グループ情報テーブルの一例を示す図である。
【図8】消耗品管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図9】消耗品通知情報テーブルの一例を示す図である。
【図10】配送情報テーブルの一例を示す図である。
【図11】トナー残量通知があった際にトナー残量管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】トナー残量通知があった際にトナー配送管理部及び通信処理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】トナー配送日通知があった際にトナー配送管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】トナー交換通知があった際にトナー交換管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】トナーの自動配送のための通常のシーケンスを示す図である。
【図16】消耗品管理システムの処理の一例を示す図である。
【図17】図16の場合における消耗品管理情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図18】図16の場合における消耗品通知情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図19】ステップS68の処理が実施されたときの配送情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図20】消耗品管理システムの処理の一例を示す図である。
【図21】図20の場合における消耗品管理情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図22】図20の場合における消耗品通知情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施形態は、消耗品管理システムである。
図1は、消耗品管理システム1の構成の一例を示す。
図1に示すように、消耗品管理システム1では、管理センターサーバ10が、管理対象のサブネット20にLAN(Local Area Network)やインターネット通信回線等の通信部100を介して接続されている。
【0013】
サブネット20には、管理装置21、複数のデバイス(例えば画像形成装置)A,B,・・・(デバイス22,23,・・・)が接続されている。
管理装置21は、LAN等の通信部23を介してSNMP(Simple Network Management Protocol)等の通信プロトコルにより管理対象のサブネット20内の各デバイスA,Bを管理する。
【0014】
この管理装置21は、各デバイスA,Bに関する履歴情報を管理し、その履歴に応じて、特定のイベントを検出した場合に、その検出内容に応じて管理センターサーバ10に通知等を行う。
なお、通信部100と通信部23とを分けて説明しているが、通信部100と通信部23とは同一の通信部であっても良い。
【0015】
また、管理装置21に管理されるデバイスA,Bとして画像形成装置を挙げているが、これに限定されるものではない。すなわち、管理装置21が管理可能な構成を有するデバイスであれば、本実施形態に適用しても良い。
管理センターサーバ10は、このような各管理装置21を介して各サブネット20内の各デバイスA,Bを管理する。
【0016】
例えば、サブネット20が顧客200側の構成となり、管理センターサーバ10が管理者(管理センター)300側の構成となるように消耗品管理システム1を構築して、管理者は、事務・保守・物流などのサービスを提供することができる。この場合、例えば、サブネット20は顧客200側のイントラネット内に構築されている。
このような例では、例えば、各管理装置21は、サブネット20内の各デバイスA,Bについて、故障状態管理、印刷枚数管理、消耗品管理、又は請求書発行管理等の各種の管理を行っており、その管理情報を管理センターサーバ10に送信する。管理センター300では、管理センターサーバ10に送られてきた管理情報を基に、デバイスの消耗品を配送したり、故障を修理するための作業員(例えばカスタマーエンジニア)を手配したりする。
【0017】
また、管理センターサーバ10は、配送システム400により顧客への消耗品の配送処理を行っている。例えば、配送システム400は、サーバにより各種情報を管理しており、このサーバと管理センターサーバ10との間で情報のやり取りを行う。
このような構成の消耗品管理システム1は、デバイスの消耗品の配送を自動で行うことができる。例えば、消耗品管理システム1は、過去の消耗品の配送実績、消耗品の使用量予測や管理装置からの通知を基に顧客の消耗品の在庫数を管理することで、配送の必要性を判断し消耗品の伝票発行や配送を手配する。
【0018】
このような自動配送では、例えば、定期的に消耗品の配送する場合と比較して顧客側の消耗品の余剰在庫を低減できる。
ところで、図2に示すように、複数の画像形成装置(デバイス)A,Bを顧客が保有し、それら画像形成装置(デバイス)A,Bの消耗品となるトナー(トナーカートリッジ)が同種となる場合(一のデバイスに対する消耗品が、他のデバイスに対する消耗品としても利用できる場合)がある。加えて、交換用に配送されてきたトナー500を顧客が保管場所600で一旦保管するような場合がある。
【0019】
このような場合に、図3に示すように、デバイスAの交換用に配送され保管場所600に保管されているトナー500を顧客がデバイスBに装着してしまう可能性が高くなる。しかし、トナー500を顧客がデバイスBに装着してしまうと、顧客は、その後デバイスAの消耗品を交換できなくなってしまう。この場合、デバイスAの処理(印刷サービス等)が停止してしまう(ダウンタイムが発生する)。
【0020】
このように、自動配送の場合、顧客側の消耗品の余剰在庫を低減できる反面、予想外の消耗品の使用によりデバイスの処理を停止させてしまう可能性が高くなる。
なお、特開2005−181411号公報(特許文献1)及び特開平11−352846号公報(特許文献2)に開示の技術では、消耗品を管理しているのに過ぎず、一のデバイスの交換用に配送された消耗品が他のデバイスに装着された場合に効果的な対応をすることはできない。
【0021】
これに対して、本実施形態では、以下のような構成及び処理により、一のデバイスの交換用に配送された消耗品が他のデバイスに装着された場合でも、消耗品不足によりデバイスの処理が停止する可能性を低減している。
なお、以下の実施形態では、消耗品がトナーである場合を説明するが、これに限定されないことは言うまでもない。すなわち、管理装置21や管理センターサーバ10で情報を管理できる消耗品であれば、本実施形態に適用しても良い。
【0022】
管理装置21は、前述のようにデバイスのトナー(残量、交換等)を管理しており、トナー残量通知、及びトナー交換通知を管理センターサーバ10に送信する。
例えば、トナー残量通知については、デバイスは、トナー残量が予め設定した値に達したことを検出した情報を管理装置21に通知し、管理装置21は、その通知に基づいてトナー残量通知を管理センターサーバ10に送信する。また、トナー交換通知については、デバイスは、新たなトナーが装着されたことを検出した情報を管理装置21に通知し、管理装置21は、その通知に基づいてトナー交換通知を管理センターサーバ10に送信する。
【0023】
また、配送システム400は、トナー(トナーカートリッジ)を配送した日時をトナー配送日時通知として管理センターサーバ10に送信する。
図4は、管理センターサーバ10の構成の一例を示す。
図4に示すように、管理センターサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、プログラム等記憶部12、一時記憶部30、テーブル管理部40、及び通信処理部13を有している。
【0024】
プログラム等記憶部12は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部12には、CPU11が各種の処理に使用するプログラム12aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部12の好適な例としては、ROM(Read-Only Memory)が挙げられる。また、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0025】
プログラム12aは、管理センターサーバ10の出荷時当初からプログラム等記憶部12に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部12に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部30は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部30の好適な例としては、RAM(Random Access Memory)があるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0026】
この一時記憶部30には、デバイス管理情報テーブル31、設置情報テーブル32、グループ情報テーブル33、消耗品管理情報テーブル34、消耗品通知情報テーブル35、及び配送情報テーブル36が格納されている。これらデバイス管理情報テーブル31等が記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0027】
また、管理センターサーバ10は、これらデバイス管理情報テーブル31等を単数又は複数の外部記憶装置(例えばサーバ)で保持しても良い。
CPU11は、プログラム等記憶部12からプログラム12a等を必要に応じて一時記憶部30に読み出して各種の処理を行う。
図5は、デバイス管理情報テーブル31の一例を示す。
【0028】
デバイス管理情報テーブル31は、管理装置21により管理されているデバイスを管理するテーブルである。図5に示すように、本実施形態では、デバイス管理情報テーブル31は、デバイスID、機種コード、機械番号、ファミリーコード、設置日時、設置情報ID、及びグループIDが対応付けられている。
ここで、デバイスIDは、デバイスの識別情報になるもので、本実施形態では、「機種コード」と「機械番号」との組合せで構成されている。機種コードはデバイスの機種識別子であり、機械番号はデバイスのシリアル番号である。他のテーブル(設置情報テーブル32及びグループ情報テーブル33を除く)は、このデバイスIDをキーとして各種情報を管理している。
【0029】
また、ファミリーコードは、デバイスのファミリーを示す識別子である。設置日時は、デバイスが設置された日時である。設置情報IDは、設置情報テーブル32により管理されるIDである。グループIDは、グループ情報テーブル33により管理されるIDである。
図6は、設置情報テーブル32の一例を示す。
【0030】
設置情報テーブル32は、デバイスの各設置情報を管理するテーブルであり、デバイスが配置されている組織情報から構成されている。図6に示すように、本実施形態では、設置情報テーブル32は、設置情報ID、事業所名、部門名、課名、及びグループ名が対応付けられている。
図7は、グループ情報テーブル33の一例を示す。
【0031】
グループ情報テーブル33は、顧客の課内の各グループを管理するテーブルである。図7に示すように、本実施形態では、グループ情報テーブル33は、グループID及びグループ名が対応付けられている。
このグループ情報テーブル33及び前述のデバイス管理情報テーブル31を参照することで、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報から、どの組織でどのデバイスが管理されているのかを判断できる。例えば、デバイス管理情報テーブル31を参照すると、デバイスIDが「MA000001−100001」と「MA000001−100002」との各デバイスは、グループIDが共に「G000001」である。そして、グループ情報テーブル33を参照することで、これらデバイスが「ABC事業所総務部」で管理されているのがわかる。すなわち、これらデバイスの消耗品についても「ABC事業所総務部」で一括管理しているのがわかる。
【0032】
図8は、消耗品管理情報テーブル34の一例を示す。
消耗品管理情報テーブル34は、デバイス毎にトナーの最新のイベントの種別を管理するテーブルである。図8に示すように、本実施形態では、消耗品管理情報テーブル34は、デバイスID、イベントID、消耗品コード、及びカラー情報が対応付けられている。
ここで、消耗品管理情報テーブル34のイベントIDには、対応付けられているデバイスIDの最新のイベントIDが登録される。また、消耗品コードは、トナーのコードであり、カラー情報は、トナーの色の情報(例えば「BlackToner」等)である。
【0033】
この消耗品管理情報テーブル34を参照することにより、配送されるトナーの情報を判断できる。
図9は、消耗品通知情報テーブル35の一例を示す。
消耗品通知情報テーブル35は、イベントの履歴を管理するテーブルである。図9に示すように、本実施形態では、消耗品通知情報テーブル35は、イベントID、デバイスID、イベント種別、トナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、トナー切れ予測日、トナー交換日時、及び無効フラグが対応付けられている。
【0034】
ここで、本実施形態では、イベント種別は、「トナー残量通知」、「トナー交換通知」、「トナー配送予定日通知」、及び「トナー配送日通知」の何れかにより示される。
また、トナー残量通知日時は、管理センターサーバ10が管理装置21からのトナー残量通知を受信した日時である。
また、トナー切れ予測日は、トナー残量通知を基に予測したトナー切れの日又は日時であり、実験的、経験的、又は理論的に求められる日または日時である。
【0035】
また、トナー配送予定日は、管理センターサーバ10が、トナー残量通知日時を基に算出するトナーの配送予定日であり、管理センターサーバ10は、このトナー配送予定日をトナー配送予定日通知により管理装置21に送信する。
また、トナー交換日時は、デバイスでトナーが交換された日時であり、管理センターサーバ10は、管理装置21から送信されてくるトナー交換通知を基にこのトナー交換日時の情報を取得する。
【0036】
また、トナー配送日時は、配送システム400による管理の下、トナーの配送を完了した日時であり、管理センターサーバ10は、配送システム400から送信されてくるトナー配送日通知を基にこのトナー配送日時の情報を取得する。
また、無効フラグは、処理を無効化するためのフラグ(オフの場合に「0」、オンの場合に「1」)である。
【0037】
そして、この消耗品通知情報テーブル35では、前回のイベントの登録内容を承継しつつ最新のイベントの新たな内容が登録されていく。この消耗品通知情報テーブル35を参照することにより、各デバイスとイベントとの対応、及びそのイベントの日時を判断できる。
図10は、配送情報テーブル36の一例を示す。
【0038】
配送情報テーブル36は、各デバイスの消耗品の配送種別及び配送方法を管理するテーブルである。図10に示すように、本実施形態では、配送情報テーブル36は、デバイスID、配送種別、及び配送状況が対応付けられている。
ここで、配送種別は、トナーを定期的に配送する「定期」又はトナーを自動で配送する「自動」の何れかにより示される。本実施形態では、「自動」配送される場合の処理に特徴がある。
【0039】
また、配送状況は、「通常」又はその「通常」よりも早い配送を示す「緊急」の何れかにより示される。
テーブル管理部40は、以上の各テーブルを用いて各種の処理を行う。そのために、図4に示すように、テーブル管理部40は、トナー残量管理部41、トナー配送管理部42、及びトナー交換管理部43を有している。例えば、トナー残量管理部41、トナー配送管理部42、及びトナー交換管理部43は、CPU11の演算処理によりCPU11の機能として実現される。
【0040】
ここで、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を基に処理を行う。また、トナー配送管理部42は、トナーの配送に関する処理を行う。また、トナー交換管理部43は、トナーの交換に関する処理を行う。
通信処理部13は、管理装置21や配送システム400からの通知を受信したり、管理装置21や配送システム400に各種の情報を送信したり、各種の通信処理を行う。
【0041】
図11乃至図14は、以上のような構成により実現される管理センターサーバ10の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここで、図11は、トナー残量通知があった際にトナー残量管理部41が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図12は、トナー残量通知があった際にトナー配送管理部42及び通信処理部13が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図13は、トナー配送日通知があった際にトナー配送管理部42が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図14は、トナー交換通知があった際にトナー交換管理部43が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【0042】
図11から説明すると、先ずステップS1において、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を受信する。例えば、トナー残量通知には、図11に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS2において、トナー残量管理部41は、トナー残量通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー残量管理部41は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー残量通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー残量通知」)、及びトナー残量通知日時(トナー残量通知を受信した日時)を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0043】
続くステップS3において、トナー残量管理部41は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー残量管理部41は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー残量通知に係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー残量管理部41は、前記ステップS2で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー残量通知に係るイベントID)を登録する。そして、トナー残量管理部41は、トナーの消耗品コード及びカラー情報も登録する。
【0044】
続くステップS4において、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントの登録内容がトナー残量通知日時のカラム以外(具体的にはトナー配送予定日、トナー配送日時、トナー切れ予測日、トナー交換日時のカラム)でnullになっているか否かを判定する。トナー残量管理部41は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、ステップS5に進む。また、トナー残量管理部41は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS6に進む。
【0045】
ステップS5では、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントに係るトナー切れ予測日のカラムにトナー切れ予測日を登録する。そして、トナー残量管理部41は、該図11に示す処理を終了する。
ステップS6では、トナー残量管理部41は、エラー処理を行う。すなわち、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー残量管理部41は、該図11に示す処理を終了する。
【0046】
以上のような図11に示す処理により、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー残量通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー残量通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS1乃至ステップS3)。そして、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントの登録内容がトナー残量通知日時のカラム以外でnullになっている場合、該トナー残量通知イベントの登録内容のトナー切れ予測日のカラムにトナー切れ予測日を登録し、そうでない場合、エラー処理を行う(ステップS4乃至ステップS6)。
【0047】
また、図12の処理では、先ずステップS21において、トナー配送管理部42は、受信したトナー配送通知を基にトナー配送予定日を算出する。すなわち、トナー配送管理部42は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている配送情報(通知から配送完了までのリードタイム等)を基にトナー配送予定日を算出する。このとき、例えば、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35に登録したトナー切れ予測日を基にトナー配送予定日を算出しても良い。
【0048】
また、トナー配送通知に含まれる情報からデバイスのトナー残量を取得できるような場合には、トナー配送管理部42は、取得したトナー残量を考慮しつつ、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている配達情報(通知から配送完了までのリードタイム等)を基にトナー配送予定日を算出しても良い。
続くステップS22において、トナー配送管理部42は、トナー配送予定日イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー残量通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー配送予定日通知」)、及びトナー配送予定日を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0049】
このとき、トナー配送管理部42は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー残量通知イベントであり、トナー配送管理部42は、そのトナー残量通知イベントの登録内容であるトナー残量通知日時及びトナー切れ予測日の情報を承継する。このように、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35に対する登録処理では、前回のイベントの登録内容を承継して新たなイベントを登録する。これは、後述する図13及び図14の処理でも同様である。
【0050】
続くステップS23において、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー配送予定日イベントに係るデバイスIDに対応するイベントID(すなわち、トナー残量通知に係るデバイスIDに対応するイベントID)にそのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS22で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー配送予定日イベントに係るイベントID)を登録する。
【0051】
続くステップS24において、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントの登録内容がトナー配送日時及びトナー交換日時のカラムでnullになっているか否かを判定する。トナー配送管理部42は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、ステップS25に進む。また、トナー配送管理部42は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS26に進む。
【0052】
ステップS25では、通信処理部13は、トナー配送通知に係るデバイス(具体的には該デバイスを管理する管理装置21)にトナー配送予定日を通知する。そして、通信処理部13は、該図12に示す処理を終了する。
ステップS26では、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う。すなわち、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー配送管理部42は、該図12に示す処理を終了する。
【0053】
以上のような図12に示す処理により、トナー配送管理部42は、受信したトナー配送通知を基にトナー配送予定日を算出し、消耗品通知情報テーブル35にトナー配送予定日イベントに係る情報を登録し、そのトナー配送予定日イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS21乃至ステップS23)。そして、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントの登録内容がトナー配送日時及びトナー交換日時のカラムでnullになっている場合、通信処理部13は、トナー配送通知に係るデバイスにトナー配送予定日を通知し、そうでない場合、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う(ステップS24乃至ステップS26)。
【0054】
そして、消耗品管理システム1では、この図12に示す処理により消耗品通知情報テーブル35に登録されたトナー配送予定日を基に、配送システム400がトナーの配送手配を行う。例えば、管理センターサーバ10側でトナー配送予定日を管理しておき、トナー配送予定日又はその近くになったときに、管理センターサーバ10が配送システム400に配送要求を送信することで、配送システム400にてトナーの配送手配がなされる。又は、配送システム400側でトナー配送予定日を管理して、トナー配送予定日又はその近くになったときに、配送システム400がトナーの配送手配を行う。
【0055】
また、図13の処理では、先ずステップS41において、トナー配送管理部42は、配送システム400からのトナー配送日通知を受信する。例えば、トナー配送日通知には、図13に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS42において、トナー配送管理部42は、トナー配送日通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー配送日通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー配送日通知」)、及びトナー配送日時を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0056】
このとき、トナー配送管理部42は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー配送予定日イベントであり、トナー配送管理部42は、そのトナー配送予定日イベントの登録内容であるトナー残量通知日時、トナー配送予定日、及びトナー切れ予測日の情報を承継する。
【0057】
続くステップS43において、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー配送日通知イベントに係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS42で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー配送日通知イベントに係るイベントID)を登録する。
【0058】
続くステップS44において、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントの登録内容がトナー交換日時のカラムでnullになっているか否かを判定する。トナー配送管理部42は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、該図13に示す処理を終了する。また、トナー配送管理部42は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS45に進む。
【0059】
ステップS45では、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う。すなわち、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー配送管理部42は、該図13に示す処理を終了する。
以上のような図13に示す処理により、トナー配送管理部42は、配送システム400からのトナー配送日通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー配送日通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー配送日通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS41乃至ステップS43)。そして、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントの登録内容がトナー交換日時のカラムでnullになっていない場合、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う(ステップS44、ステップS45)。
【0060】
また、図14では、先ずステップS61において、トナー交換管理部43は、管理装置21からのトナー交換通知を受信する。例えば、トナー交換通知には、図14に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS62において、トナー交換管理部43は、トナー交換通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー交換管理部43は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー交換通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー交換通知」)、及びトナー交換日時(トナー交換通知を受信した日時)を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0061】
このとき、トナー交換管理部43は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー配送日通知イベントであり、トナー交換管理部43は、そのトナー配送日通知イベントの登録内容であるトナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、及びトナー切れ予測日の情報を承継する。
【0062】
続くステップS63において、トナー交換管理部43は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー交換管理部43は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー交換通知イベントに係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS62で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー交換通知イベントに係るイベントID)を登録する。
【0063】
続くステップS64において、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS62で登録したトナー交換通知イベントの登録内容が全てのカラムでnullになっていないか否かを判定する。トナー交換管理部43は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、該図14に示す処理を終了する。また、トナー交換管理部43は、そうでない場合、すなわち、エラー等によりnullのカラムが少なくとも1つあり、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS65に進む。
【0064】
ステップS65では、トナー交換管理部43は、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが交換されたことによるものか否かを判定する。
具体的には、トナー交換管理部43は、デバイス管理情報テーブル31及びグループ情報テーブル33を参照して、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報からトナー交換通知に係るデバイスが管理されている組織を特定する。具体的には、トナー交換管理部43は、受信したトナー交換通知に係るデバイスのグループIDを特定する。
【0065】
また、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35を参照してトナー配送日時が登録されている他のデバイスを特定し、さらに、デバイス管理情報テーブル31及びグループ情報テーブル33を参照して、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報からその特定した他のデバイスが管理されている組織を特定する。具体的には、トナー交換管理部43は、他のデバイスのグループIDを特定する。
【0066】
そして、トナー交換管理部43は、特定したトナー交換通知に係るデバイスのグループIDと特定した他のデバイスのグループIDとが一致し、かつ消耗品管理情報テーブル34を参照して取得したこれらのデバイスのトナーの情報が一致(他のデバイスが複数存在するときは少なくとも1つの他のデバイスについて一致)するとき、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーがトナー交換通知に係るデバイスに装着されたことによるものと判定する。すなわち、トナー交換管理部43は、デバイスの群管理により、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが該トナー交換通知に係るデバイスに装着されたことによるものか否かを判定している。
【0067】
トナー交換管理部43は、このようなステップS65の判定処理により、トナー交換通知が、他のデバイスのために配送されたトナーが装着されたことによるものと判定すると、ステップS66に進む。また、トナー交換管理部43は、そうでない場合、該図14に示す処理を終了する。
ステップS66では、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36におけるトナー交換通知イベントに係るデバイスIDの配送種別(「定期」又は「自動」)及び配送状況(「通常」又は「緊急」)の情報を取得する。
【0068】
続くステップS67において、トナー交換管理部43は、前記ステップS66で取得した配送状況が「通常」か否かを判定する。トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の配送状況が「通常」であると判定すると、ステップS68に進む。トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の配送状況が「通常」でないと判定すると、すなわち、配送情報テーブル36の配送状況が「緊急」の場合、ステップS69に進む。
【0069】
ステップS68では、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の編集処理を行う。具体的には、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36において、トナー交換通知に係るデバイスIDの配送状況を「通常」から「緊急」に変更する。そして、トナー交換管理部43は、ステップS69に進む。
ステップS69では、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の編集処理を行う。具体的には、トナー交換管理部43は、前記ステップS62で消耗品通知情報テーブル35に登録したトナー配送予定日に配送可能な最短日を設定する。例えば、トナー交換管理部43は、トナー残量及びトナーの予測使用量を基にトナーが無くなるまでの日数(トナーの消耗度合いが予め設定した度合いに達するまでの日数)を予測して、その予測日数を現在日時に加算してトナーが無くなる日を予測する。そして、トナー交換管理部43は、その予測した日に間に合うような日をトナー配送予定日にする。そして、トナー交換管理部43は、該図14に示す処理を終了する。
【0070】
以上のような図14に示す処理により、トナー交換管理部43は、管理装置21からのトナー交換通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー交換通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー交換通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS61乃至ステップS63)。そして、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS62で登録したトナー交換通知イベントの登録内容が全てのカラムでnullになっていない場合、処理を終了する。また、トナー交換管理部43は、それ以外の場合であって、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが装着されたことによるものと判定すると、配送情報テーブル36におけるトナー交換通知イベントに係るデバイスIDの配送状況を「通常」から「緊急」に変更する。さらに、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日に配送可能な最短日を設定する(ステップS64乃至ステップS68)。
【0071】
なお、トナーが切れた際にトナーが切れた通知を管理装置21から管理センターサーバ10に送信しても良いが、本実施形態では、トナーが切れた通知を特にせず、前述のようなトナー交換通知だけをやり取りしている。
以上のような構成及び処理により、消耗品管理システム1は次のような動作をする。
図15は、トナーの自動配送のための通常のシーケンスを示す。
【0072】
図15に示すように、先ず、管理装置21から管理センターサーバ10に「トナー残量通知」が送信される。次に、配送システム400から管理センターサーバ10に「トナー配送日通知」が送信される。最後に、管理装置21から管理センターサーバ10に「トナー交換通知」が送信される。そして、このような各通知に併せて、図15に示すように、図11乃至図14に示す処理が実行される。
しかし、消耗品管理システム1では、以上のような通常のシーケンスに常に沿うわけでもなく、通常のシーケンスから逸脱してしまうケースも発生する。そのようなケースについて以下に例を挙げて説明する。
【0073】
(ケース1)
デバイス(画像形成装置)Bがトナー残量通知を送信した後にそのトナーの使用量が予想以上に増えたため、デバイスBのトナー切れが発生してしまう場合がある。このような場合、又は顧客の都合による場合もあるが、デバイス(画像形成装置)Aのために自動配送されたトナーをデバイスBに顧客(例えば顧客先管理者)が装着してしまうことがある。
【0074】
図16は、このような場合の消耗品管理システム1における処理を示す。
図16に示すように、消耗品管理システム1では、デバイスBについて、図15に示した通常のシーケンスを逸脱し、「トナー残量通知」の送信(11/23に送信)の後であって「トナー配送日通知」が送信される前に「トナー交換通知」が送信(11/25に送信)される。
【0075】
図17は、そのときの消耗品管理情報テーブル34の登録内容の一例を示し、図18は、そのときの消耗品通知情報テーブル35の登録内容の一例を示す。
先ず、デバイスAについて説明する。
デバイスAについては通常のシーケンスとなっており、管理センターサーバ10は、管理装置21からの「トナー残量通知」を受信(11/20に受信)し、その後、配送システム400からの「トナー配送日通知」を受信(11/24に受信)している。
【0076】
この場合、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図18に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E0000001」が登録され、そのイベントID「E000001」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0077】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000003」が登録され、そのイベントID「E000003」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0078】
そして、「トナー配送日通知」を受信した場合に実施される図13に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000004」が登録され、そのイベントID「E000004」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー配送日時として「2010/11/24 9:00」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0079】
そして、管理センターサーバ10は、デバイスAからの「トナー交換通知」の受信待ち状態になっている。
以上より、デバイスAの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図17に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスA(デバイスID「MA000001−100001」)のイベントIDに「E000004」が登録される。
【0080】
一方、デバイスBについては次のようになる。
「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図18に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000002」が登録され、そのイベントID「E000002」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」がそれぞれ登録される。
【0081】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000005」が登録され、そのイベントID「E000005」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー配送予定日として「2010/11/27」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」がそれぞれ登録される。
【0082】
そして、「トナー交換通知」を受信した場合に実施される図14に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000006」が登録され、そのイベントID「E000006」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー交換通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー配送予定日として「2010/11/27」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」、トナー交換日時として「2010/11/25 13:09」がそれぞれ登録される。
【0083】
また、デバイスBの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図17に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスB(デバイスID「MA000001−100002」)のイベントIDに「E000006」が登録される。
このようなデバイスBについての消耗品通知情報テーブル35の登録内容により、管理センターサーバ10では、トナー交換通知を受信した際の消耗品通知情報テーブル35のデバイスBのトナー交換通知に係るイベントID「E000006」に対応するカラムにnullのカラム(トナー配送日時のカラム)があると判定する(ステップS64の判定処理で「No」と判定する)。
【0084】
これにより、管理センターサーバ10では、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況が「通常」と判定すると、その配送状況を「通常」から「緊急」に変更する(ステップS67、ステップS68)。さらに、管理センターサーバ10では、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日(「2010/11/27」)を配送可能な最短日(例えば「2010/11/25」)に変更する(ステップS69)。
【0085】
ここで、図19は、ステップS68の処理が実施されたときの配送情報テーブル36の登録内容の一例を示す。
図19に示すように、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況には、「緊急」が登録される。
以上のような処理の結果、配送システム400は、緊急配送への切り替えにより消耗品通知情報テーブル35の最新の登録情報となったトナー配送予定日を基に、トナーの配送を行うようになる。その結果、デバイスAに装着可能なトナーが迅速に配送されることとなる。
【0086】
すなわち、本実施形態では、消耗品通知順序が正しいか否かを消耗品通知情報テーブル35の登録状態により判定し、その結果、消耗品通知順序が正しくないと判定したとき、トナー配送予定日を変更するとともに配送情報の配送状況を緊急に変更することで、配送システム400がその変更したトナー配送予定日を基に消耗品を緊急配送できるようにし、消耗品切れによる装置の停止(ダウンタイム発生)の可能性を低減している。
【0087】
(ケース2)
前述のケース1では、デバイスBのトナー残量通知後にトナーの使用量が予想以上に増えたためにデバイスBのトナー切れが発生してしまった場合のケースである。しかし、デバイスBのトナーの使用量が予想をはるかに超えて急増しトナー切れが発生してしまうような場合には、デバイスBのトナー残量通知が送信される前に、デバイスAのために自動配送されているトナーをデバイスBに顧客(例えば顧客先管理者)が装着してしまうことになる。
【0088】
図20は、このような場合の消耗品管理システム1における処理を示す。
図20に示すように、消耗品管理システム1では、デバイスBについて、図15に示した通常のシーケンスを逸脱し、「トナー残量通知」の送信がなされる前に「トナー交換通知」が送信(11/24に送信)される。
図21は、そのときの消耗品管理情報テーブル34の登録内容の一例を示し、図22は、そのときの消耗品通知情報テーブル35の登録内容の一例を示す。
【0089】
先ず、デバイスAについて説明する。
デバイスAについては通常のシーケンスとなっており、管理センターサーバ10は、管理装置21からの「トナー残量通知」を受信(11/20に受信)し、その後、配送システム400からの「トナー配送日通知」を受信(11/24に受信)している。
この場合、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図22に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000001」が登録され、そのイベントID「E000001」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0090】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000002」が登録され、そのイベントID「E000002」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0091】
そして、「トナー配送日通知」を受信した場合に実施される図13に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000003」が登録され、そのイベントID「E000003」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー配送日時として「2010/11/24 9:00」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0092】
そして、管理センターサーバ10は、デバイスAからの「トナー交換通知」の受信待ち状態になっている。
以上より、デバイスAの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図21に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスA(デバイスID「MA000001−100001」)のイベントIDに「E000003」が登録される。
【0093】
一方、デバイスBについては次のようになる。
「トナー交換通知」を受信した場合に実施される図14に示す処理により、図22に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000004」が登録され、そのイベントID「E000004」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー交換通知」、トナー交換日時として「2010/11/24 16:11」がそれぞれ登録される。
【0094】
また、デバイスBの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図21に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスB(デバイスID「MA000001−100002」)のイベントIDに「E000004」が登録される。
このようなデバイスBについての消耗品通知情報テーブル35の登録内容により、管理センターサーバ10では、トナー交換通知を受信した際の消耗品通知情報テーブル35のデバイスBのトナー交換通知に係るイベントID「E000004」に対応するカラムにnullのカラム(トナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、及びトナー切り予測日のカラム)があると判定する(ステップS64の判定処理で「No」と判定する)。
【0095】
これにより、管理センターサーバ10では、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況が「通常」と判定すると、その配送状況を「通常」から「緊急」に変更する(ステップS67、ステップS68)。さらに、管理センターサーバ10では、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日の情報(「null」)に配送可能な最短日(例えば「2010/11/25」)を新規に設定する(ステップS69)。
【0096】
以上のように、本実施形態では、要するに、一のデバイス及び他のデバイスからの「トナー残量通知」、「トナー配送日通知」及び「トナー交換通知」の受信状況、並びに一のデバイスと他のデバイスとの管理される環境における関係を基に、トナー配送予定日に基づいて配送を完了した一のデバイスの消耗品が他のデバイスに装着されたと推定したとき、早期に配送するといった図12(ステップS22)の処理とは異なる基準により他のデバイスの消耗品のトナー配送予定日を設定している。
【0097】
すなわち、本実施形態では、トナー配送予定日に基づく配送により一のデバイスの消耗品の配送が完了してから一のデバイスからの「トナー交換通知」を受信する前に、一のデバイスとの間に管理される環境に関して予め設定された関係を有する他のデバイスからの「トナー交換通知」を受信した場合、他のデバイスの消耗品のトナー配送予定日を設定している。
【0098】
また、本実施形態では、通信処理部13は、例えば、受信手段を実現している。また、トナー配送管理部42は、例えば、第1設定手段を実現している。また、トナー交換管理部43は、例えば、第2設定手段を実現している。管理センターサーバ10は、例えば、消耗品管理装置を実現している。
【0099】
(実施形態の変形例)
なお、前述の実施形態に限定されないことは言うまでもない。
すなわち、本実施形態では、デバイスは画像形成装置に限定されるものではない。例えば、この場合、本実施形態に適用されるデバイスに応じて消耗品の内容も異なることになる。
【0100】
また、本実施形態は、配送システム400は顧客側(管理センターサーバ10側)に構築されるものであっても良い。例えば、この場合、前述のような管理センターサーバ10と配送システム400との間の情報(トナー配送日通知等)のやり取りは、管理センターサーバ10内で完結するようになる。
また、本実施形態では、管理装置21を備えることなく、デバイスと管理センターサーバ10との間で直接、通知等の情報のやり取りを行っても良い。
【符号の説明】
【0101】
1 消耗品管理システム1、10 管理センターサーバ、21 管理装置、13 通信処理部、30 一時記憶部、31 デバイス管理情報テーブル、32 設置情報テーブル、33 グループ情報テーブル、34 消耗品管理情報テーブル、35 消耗品通知情報テーブル、36 配送情報テーブル、40 テーブル管理部、41 トナー残量管理部、42 トナー配送管理部、43 トナー交換管理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、消耗品管理装置、消耗品管理システム、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、消耗品ケースの記憶媒体にID番号を記憶して、ID番号により消耗品ケースの発注・納入管理を行うことが開示されている。
また、特許文献2には、ホストコンピュータにおいて事務機器における消耗品を管理するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−181411号公報
【特許文献2】特開平11−352846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、一の処理装置への装着を想定して配送した消耗品が他の処理装置に装着されても、当該一の処理装置が消耗品を使えない時間を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は 処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部から受信可能な受信手段と、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段と、前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送を完了した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段と、を有する消耗品管理装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1の記載において、前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記一の処理装置と予め設定された関係を有する前記他の処理装置からの前記装着情報を前記受信手段が受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する消耗品管理装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項2の記載において、前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信しており且つ該受信後に該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記受信手段が受信した前記他の処理装置の消耗度合い情報を基に前記第1設定手段が設定した該他の処理装置の消耗品の配送時期を変更する設定をし、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信していない状態で該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を新規に設定する。
【0008】
請求項4に係る発明は、着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報を通信部に送信し、前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着された場合には装着情報を前記通信部に送信する複数の処理装置と、前記通信部を介して前記処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報を受信可能な受信手段、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段、並びに前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段を有する消耗品管理装置と、を有する消耗品管理システムである。
【0009】
請求項5に係る発明は、処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部を介して受信可能な受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定ステップと、前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定ステップで設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定ステップとは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定ステップと、をコンピュータに実行させるための制御プログラムである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1、4、5に係る発明によれば、一の処理装置への装着を想定して配送した消耗品が他の処理装置に装着されても、当該一の処理装置が消耗品を使えない時間を低減できる。
請求項2に係る発明によれば、このような構成でない場合と比較して、一の処理装置の消耗品が他の処理装置に装着されたとの推定を簡単な構成で実現できる。
請求項3に係る発明によれば、他の処理装置の消耗品度合い情報の受信状況に応じて他の処理装置の消耗品の配送時期を設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態の消耗品管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】消耗品が同種の複数のデバイスA,Bを顧客が保有している場合を説明する図である。
【図3】デバイスAの交換用に配送され保管されている消耗品を顧客が先にデバイスBに装着した場合を説明する図である。
【図4】管理センターサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】デバイス管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図6】設置情報テーブルの一例を示す図である。
【図7】グループ情報テーブルの一例を示す図である。
【図8】消耗品管理情報テーブルの一例を示す図である。
【図9】消耗品通知情報テーブルの一例を示す図である。
【図10】配送情報テーブルの一例を示す図である。
【図11】トナー残量通知があった際にトナー残量管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】トナー残量通知があった際にトナー配送管理部及び通信処理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】トナー配送日通知があった際にトナー配送管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】トナー交換通知があった際にトナー交換管理部が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】トナーの自動配送のための通常のシーケンスを示す図である。
【図16】消耗品管理システムの処理の一例を示す図である。
【図17】図16の場合における消耗品管理情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図18】図16の場合における消耗品通知情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図19】ステップS68の処理が実施されたときの配送情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図20】消耗品管理システムの処理の一例を示す図である。
【図21】図20の場合における消耗品管理情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【図22】図20の場合における消耗品通知情報テーブルの登録内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本実施形態は、消耗品管理システムである。
図1は、消耗品管理システム1の構成の一例を示す。
図1に示すように、消耗品管理システム1では、管理センターサーバ10が、管理対象のサブネット20にLAN(Local Area Network)やインターネット通信回線等の通信部100を介して接続されている。
【0013】
サブネット20には、管理装置21、複数のデバイス(例えば画像形成装置)A,B,・・・(デバイス22,23,・・・)が接続されている。
管理装置21は、LAN等の通信部23を介してSNMP(Simple Network Management Protocol)等の通信プロトコルにより管理対象のサブネット20内の各デバイスA,Bを管理する。
【0014】
この管理装置21は、各デバイスA,Bに関する履歴情報を管理し、その履歴に応じて、特定のイベントを検出した場合に、その検出内容に応じて管理センターサーバ10に通知等を行う。
なお、通信部100と通信部23とを分けて説明しているが、通信部100と通信部23とは同一の通信部であっても良い。
【0015】
また、管理装置21に管理されるデバイスA,Bとして画像形成装置を挙げているが、これに限定されるものではない。すなわち、管理装置21が管理可能な構成を有するデバイスであれば、本実施形態に適用しても良い。
管理センターサーバ10は、このような各管理装置21を介して各サブネット20内の各デバイスA,Bを管理する。
【0016】
例えば、サブネット20が顧客200側の構成となり、管理センターサーバ10が管理者(管理センター)300側の構成となるように消耗品管理システム1を構築して、管理者は、事務・保守・物流などのサービスを提供することができる。この場合、例えば、サブネット20は顧客200側のイントラネット内に構築されている。
このような例では、例えば、各管理装置21は、サブネット20内の各デバイスA,Bについて、故障状態管理、印刷枚数管理、消耗品管理、又は請求書発行管理等の各種の管理を行っており、その管理情報を管理センターサーバ10に送信する。管理センター300では、管理センターサーバ10に送られてきた管理情報を基に、デバイスの消耗品を配送したり、故障を修理するための作業員(例えばカスタマーエンジニア)を手配したりする。
【0017】
また、管理センターサーバ10は、配送システム400により顧客への消耗品の配送処理を行っている。例えば、配送システム400は、サーバにより各種情報を管理しており、このサーバと管理センターサーバ10との間で情報のやり取りを行う。
このような構成の消耗品管理システム1は、デバイスの消耗品の配送を自動で行うことができる。例えば、消耗品管理システム1は、過去の消耗品の配送実績、消耗品の使用量予測や管理装置からの通知を基に顧客の消耗品の在庫数を管理することで、配送の必要性を判断し消耗品の伝票発行や配送を手配する。
【0018】
このような自動配送では、例えば、定期的に消耗品の配送する場合と比較して顧客側の消耗品の余剰在庫を低減できる。
ところで、図2に示すように、複数の画像形成装置(デバイス)A,Bを顧客が保有し、それら画像形成装置(デバイス)A,Bの消耗品となるトナー(トナーカートリッジ)が同種となる場合(一のデバイスに対する消耗品が、他のデバイスに対する消耗品としても利用できる場合)がある。加えて、交換用に配送されてきたトナー500を顧客が保管場所600で一旦保管するような場合がある。
【0019】
このような場合に、図3に示すように、デバイスAの交換用に配送され保管場所600に保管されているトナー500を顧客がデバイスBに装着してしまう可能性が高くなる。しかし、トナー500を顧客がデバイスBに装着してしまうと、顧客は、その後デバイスAの消耗品を交換できなくなってしまう。この場合、デバイスAの処理(印刷サービス等)が停止してしまう(ダウンタイムが発生する)。
【0020】
このように、自動配送の場合、顧客側の消耗品の余剰在庫を低減できる反面、予想外の消耗品の使用によりデバイスの処理を停止させてしまう可能性が高くなる。
なお、特開2005−181411号公報(特許文献1)及び特開平11−352846号公報(特許文献2)に開示の技術では、消耗品を管理しているのに過ぎず、一のデバイスの交換用に配送された消耗品が他のデバイスに装着された場合に効果的な対応をすることはできない。
【0021】
これに対して、本実施形態では、以下のような構成及び処理により、一のデバイスの交換用に配送された消耗品が他のデバイスに装着された場合でも、消耗品不足によりデバイスの処理が停止する可能性を低減している。
なお、以下の実施形態では、消耗品がトナーである場合を説明するが、これに限定されないことは言うまでもない。すなわち、管理装置21や管理センターサーバ10で情報を管理できる消耗品であれば、本実施形態に適用しても良い。
【0022】
管理装置21は、前述のようにデバイスのトナー(残量、交換等)を管理しており、トナー残量通知、及びトナー交換通知を管理センターサーバ10に送信する。
例えば、トナー残量通知については、デバイスは、トナー残量が予め設定した値に達したことを検出した情報を管理装置21に通知し、管理装置21は、その通知に基づいてトナー残量通知を管理センターサーバ10に送信する。また、トナー交換通知については、デバイスは、新たなトナーが装着されたことを検出した情報を管理装置21に通知し、管理装置21は、その通知に基づいてトナー交換通知を管理センターサーバ10に送信する。
【0023】
また、配送システム400は、トナー(トナーカートリッジ)を配送した日時をトナー配送日時通知として管理センターサーバ10に送信する。
図4は、管理センターサーバ10の構成の一例を示す。
図4に示すように、管理センターサーバ10は、CPU(Central Processing Unit)11、プログラム等記憶部12、一時記憶部30、テーブル管理部40、及び通信処理部13を有している。
【0024】
プログラム等記憶部12は、電源OFF時にもデータを保持可能な記憶部である。プログラム等記憶部12には、CPU11が各種の処理に使用するプログラム12aや固定データ等が記憶されている。プログラム等記憶部12の好適な例としては、ROM(Read-Only Memory)が挙げられる。また、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0025】
プログラム12aは、管理センターサーバ10の出荷時当初からプログラム等記憶部12に記憶されているものとすることもできるが、出荷後に使用者等の作業によりCD−ROM等の記憶媒体から読み込まれてプログラム等記憶部12に記憶されたものとすることもできる。
一時記憶部30は、データが書き込み可能となっておりデータを一時的に保持する記憶部である。一時記憶部30の好適な例としては、RAM(Random Access Memory)があるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0026】
この一時記憶部30には、デバイス管理情報テーブル31、設置情報テーブル32、グループ情報テーブル33、消耗品管理情報テーブル34、消耗品通知情報テーブル35、及び配送情報テーブル36が格納されている。これらデバイス管理情報テーブル31等が記憶されるものとして、EEPROM等の不揮発性記憶部も挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0027】
また、管理センターサーバ10は、これらデバイス管理情報テーブル31等を単数又は複数の外部記憶装置(例えばサーバ)で保持しても良い。
CPU11は、プログラム等記憶部12からプログラム12a等を必要に応じて一時記憶部30に読み出して各種の処理を行う。
図5は、デバイス管理情報テーブル31の一例を示す。
【0028】
デバイス管理情報テーブル31は、管理装置21により管理されているデバイスを管理するテーブルである。図5に示すように、本実施形態では、デバイス管理情報テーブル31は、デバイスID、機種コード、機械番号、ファミリーコード、設置日時、設置情報ID、及びグループIDが対応付けられている。
ここで、デバイスIDは、デバイスの識別情報になるもので、本実施形態では、「機種コード」と「機械番号」との組合せで構成されている。機種コードはデバイスの機種識別子であり、機械番号はデバイスのシリアル番号である。他のテーブル(設置情報テーブル32及びグループ情報テーブル33を除く)は、このデバイスIDをキーとして各種情報を管理している。
【0029】
また、ファミリーコードは、デバイスのファミリーを示す識別子である。設置日時は、デバイスが設置された日時である。設置情報IDは、設置情報テーブル32により管理されるIDである。グループIDは、グループ情報テーブル33により管理されるIDである。
図6は、設置情報テーブル32の一例を示す。
【0030】
設置情報テーブル32は、デバイスの各設置情報を管理するテーブルであり、デバイスが配置されている組織情報から構成されている。図6に示すように、本実施形態では、設置情報テーブル32は、設置情報ID、事業所名、部門名、課名、及びグループ名が対応付けられている。
図7は、グループ情報テーブル33の一例を示す。
【0031】
グループ情報テーブル33は、顧客の課内の各グループを管理するテーブルである。図7に示すように、本実施形態では、グループ情報テーブル33は、グループID及びグループ名が対応付けられている。
このグループ情報テーブル33及び前述のデバイス管理情報テーブル31を参照することで、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報から、どの組織でどのデバイスが管理されているのかを判断できる。例えば、デバイス管理情報テーブル31を参照すると、デバイスIDが「MA000001−100001」と「MA000001−100002」との各デバイスは、グループIDが共に「G000001」である。そして、グループ情報テーブル33を参照することで、これらデバイスが「ABC事業所総務部」で管理されているのがわかる。すなわち、これらデバイスの消耗品についても「ABC事業所総務部」で一括管理しているのがわかる。
【0032】
図8は、消耗品管理情報テーブル34の一例を示す。
消耗品管理情報テーブル34は、デバイス毎にトナーの最新のイベントの種別を管理するテーブルである。図8に示すように、本実施形態では、消耗品管理情報テーブル34は、デバイスID、イベントID、消耗品コード、及びカラー情報が対応付けられている。
ここで、消耗品管理情報テーブル34のイベントIDには、対応付けられているデバイスIDの最新のイベントIDが登録される。また、消耗品コードは、トナーのコードであり、カラー情報は、トナーの色の情報(例えば「BlackToner」等)である。
【0033】
この消耗品管理情報テーブル34を参照することにより、配送されるトナーの情報を判断できる。
図9は、消耗品通知情報テーブル35の一例を示す。
消耗品通知情報テーブル35は、イベントの履歴を管理するテーブルである。図9に示すように、本実施形態では、消耗品通知情報テーブル35は、イベントID、デバイスID、イベント種別、トナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、トナー切れ予測日、トナー交換日時、及び無効フラグが対応付けられている。
【0034】
ここで、本実施形態では、イベント種別は、「トナー残量通知」、「トナー交換通知」、「トナー配送予定日通知」、及び「トナー配送日通知」の何れかにより示される。
また、トナー残量通知日時は、管理センターサーバ10が管理装置21からのトナー残量通知を受信した日時である。
また、トナー切れ予測日は、トナー残量通知を基に予測したトナー切れの日又は日時であり、実験的、経験的、又は理論的に求められる日または日時である。
【0035】
また、トナー配送予定日は、管理センターサーバ10が、トナー残量通知日時を基に算出するトナーの配送予定日であり、管理センターサーバ10は、このトナー配送予定日をトナー配送予定日通知により管理装置21に送信する。
また、トナー交換日時は、デバイスでトナーが交換された日時であり、管理センターサーバ10は、管理装置21から送信されてくるトナー交換通知を基にこのトナー交換日時の情報を取得する。
【0036】
また、トナー配送日時は、配送システム400による管理の下、トナーの配送を完了した日時であり、管理センターサーバ10は、配送システム400から送信されてくるトナー配送日通知を基にこのトナー配送日時の情報を取得する。
また、無効フラグは、処理を無効化するためのフラグ(オフの場合に「0」、オンの場合に「1」)である。
【0037】
そして、この消耗品通知情報テーブル35では、前回のイベントの登録内容を承継しつつ最新のイベントの新たな内容が登録されていく。この消耗品通知情報テーブル35を参照することにより、各デバイスとイベントとの対応、及びそのイベントの日時を判断できる。
図10は、配送情報テーブル36の一例を示す。
【0038】
配送情報テーブル36は、各デバイスの消耗品の配送種別及び配送方法を管理するテーブルである。図10に示すように、本実施形態では、配送情報テーブル36は、デバイスID、配送種別、及び配送状況が対応付けられている。
ここで、配送種別は、トナーを定期的に配送する「定期」又はトナーを自動で配送する「自動」の何れかにより示される。本実施形態では、「自動」配送される場合の処理に特徴がある。
【0039】
また、配送状況は、「通常」又はその「通常」よりも早い配送を示す「緊急」の何れかにより示される。
テーブル管理部40は、以上の各テーブルを用いて各種の処理を行う。そのために、図4に示すように、テーブル管理部40は、トナー残量管理部41、トナー配送管理部42、及びトナー交換管理部43を有している。例えば、トナー残量管理部41、トナー配送管理部42、及びトナー交換管理部43は、CPU11の演算処理によりCPU11の機能として実現される。
【0040】
ここで、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を基に処理を行う。また、トナー配送管理部42は、トナーの配送に関する処理を行う。また、トナー交換管理部43は、トナーの交換に関する処理を行う。
通信処理部13は、管理装置21や配送システム400からの通知を受信したり、管理装置21や配送システム400に各種の情報を送信したり、各種の通信処理を行う。
【0041】
図11乃至図14は、以上のような構成により実現される管理センターサーバ10の処理手順の一例を示すフローチャートである。
ここで、図11は、トナー残量通知があった際にトナー残量管理部41が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図12は、トナー残量通知があった際にトナー配送管理部42及び通信処理部13が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図13は、トナー配送日通知があった際にトナー配送管理部42が行う処理の一例を示すフローチャートである。また、図14は、トナー交換通知があった際にトナー交換管理部43が行う処理の一例を示すフローチャートである。
【0042】
図11から説明すると、先ずステップS1において、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を受信する。例えば、トナー残量通知には、図11に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS2において、トナー残量管理部41は、トナー残量通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー残量管理部41は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー残量通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー残量通知」)、及びトナー残量通知日時(トナー残量通知を受信した日時)を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0043】
続くステップS3において、トナー残量管理部41は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー残量管理部41は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー残量通知に係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー残量管理部41は、前記ステップS2で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー残量通知に係るイベントID)を登録する。そして、トナー残量管理部41は、トナーの消耗品コード及びカラー情報も登録する。
【0044】
続くステップS4において、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントの登録内容がトナー残量通知日時のカラム以外(具体的にはトナー配送予定日、トナー配送日時、トナー切れ予測日、トナー交換日時のカラム)でnullになっているか否かを判定する。トナー残量管理部41は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、ステップS5に進む。また、トナー残量管理部41は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS6に進む。
【0045】
ステップS5では、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントに係るトナー切れ予測日のカラムにトナー切れ予測日を登録する。そして、トナー残量管理部41は、該図11に示す処理を終了する。
ステップS6では、トナー残量管理部41は、エラー処理を行う。すなわち、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー残量管理部41は、該図11に示す処理を終了する。
【0046】
以上のような図11に示す処理により、トナー残量管理部41は、管理装置21からのトナー残量通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー残量通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー残量通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS1乃至ステップS3)。そして、トナー残量管理部41は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS2で登録したトナー残量通知イベントの登録内容がトナー残量通知日時のカラム以外でnullになっている場合、該トナー残量通知イベントの登録内容のトナー切れ予測日のカラムにトナー切れ予測日を登録し、そうでない場合、エラー処理を行う(ステップS4乃至ステップS6)。
【0047】
また、図12の処理では、先ずステップS21において、トナー配送管理部42は、受信したトナー配送通知を基にトナー配送予定日を算出する。すなわち、トナー配送管理部42は、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている配送情報(通知から配送完了までのリードタイム等)を基にトナー配送予定日を算出する。このとき、例えば、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35に登録したトナー切れ予測日を基にトナー配送予定日を算出しても良い。
【0048】
また、トナー配送通知に含まれる情報からデバイスのトナー残量を取得できるような場合には、トナー配送管理部42は、取得したトナー残量を考慮しつつ、実験的、経験的、又は理論的に予め設定されている配達情報(通知から配送完了までのリードタイム等)を基にトナー配送予定日を算出しても良い。
続くステップS22において、トナー配送管理部42は、トナー配送予定日イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー残量通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー配送予定日通知」)、及びトナー配送予定日を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0049】
このとき、トナー配送管理部42は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー残量通知イベントであり、トナー配送管理部42は、そのトナー残量通知イベントの登録内容であるトナー残量通知日時及びトナー切れ予測日の情報を承継する。このように、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35に対する登録処理では、前回のイベントの登録内容を承継して新たなイベントを登録する。これは、後述する図13及び図14の処理でも同様である。
【0050】
続くステップS23において、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー配送予定日イベントに係るデバイスIDに対応するイベントID(すなわち、トナー残量通知に係るデバイスIDに対応するイベントID)にそのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS22で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー配送予定日イベントに係るイベントID)を登録する。
【0051】
続くステップS24において、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントの登録内容がトナー配送日時及びトナー交換日時のカラムでnullになっているか否かを判定する。トナー配送管理部42は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、ステップS25に進む。また、トナー配送管理部42は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS26に進む。
【0052】
ステップS25では、通信処理部13は、トナー配送通知に係るデバイス(具体的には該デバイスを管理する管理装置21)にトナー配送予定日を通知する。そして、通信処理部13は、該図12に示す処理を終了する。
ステップS26では、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う。すなわち、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー配送管理部42は、該図12に示す処理を終了する。
【0053】
以上のような図12に示す処理により、トナー配送管理部42は、受信したトナー配送通知を基にトナー配送予定日を算出し、消耗品通知情報テーブル35にトナー配送予定日イベントに係る情報を登録し、そのトナー配送予定日イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS21乃至ステップS23)。そして、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS22で登録したトナー配送予定日イベントの登録内容がトナー配送日時及びトナー交換日時のカラムでnullになっている場合、通信処理部13は、トナー配送通知に係るデバイスにトナー配送予定日を通知し、そうでない場合、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う(ステップS24乃至ステップS26)。
【0054】
そして、消耗品管理システム1では、この図12に示す処理により消耗品通知情報テーブル35に登録されたトナー配送予定日を基に、配送システム400がトナーの配送手配を行う。例えば、管理センターサーバ10側でトナー配送予定日を管理しておき、トナー配送予定日又はその近くになったときに、管理センターサーバ10が配送システム400に配送要求を送信することで、配送システム400にてトナーの配送手配がなされる。又は、配送システム400側でトナー配送予定日を管理して、トナー配送予定日又はその近くになったときに、配送システム400がトナーの配送手配を行う。
【0055】
また、図13の処理では、先ずステップS41において、トナー配送管理部42は、配送システム400からのトナー配送日通知を受信する。例えば、トナー配送日通知には、図13に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS42において、トナー配送管理部42は、トナー配送日通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー配送日通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー配送日通知」)、及びトナー配送日時を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0056】
このとき、トナー配送管理部42は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー配送予定日イベントであり、トナー配送管理部42は、そのトナー配送予定日イベントの登録内容であるトナー残量通知日時、トナー配送予定日、及びトナー切れ予測日の情報を承継する。
【0057】
続くステップS43において、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー配送管理部42は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー配送日通知イベントに係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS42で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー配送日通知イベントに係るイベントID)を登録する。
【0058】
続くステップS44において、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントの登録内容がトナー交換日時のカラムでnullになっているか否かを判定する。トナー配送管理部42は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、該図13に示す処理を終了する。また、トナー配送管理部42は、そうでないと判定すると(「No」とした場合)、すなわち、エラー等によりトナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS45に進む。
【0059】
ステップS45では、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う。すなわち、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35内の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントに係る無効フラグのカラムに「1」を登録する。そして、トナー配送管理部42は、該図13に示す処理を終了する。
以上のような図13に示す処理により、トナー配送管理部42は、配送システム400からのトナー配送日通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー配送日通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー配送日通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS41乃至ステップS43)。そして、トナー配送管理部42は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS42で登録したトナー配送日通知イベントの登録内容がトナー交換日時のカラムでnullになっていない場合、トナー配送管理部42は、エラー処理を行う(ステップS44、ステップS45)。
【0060】
また、図14では、先ずステップS61において、トナー交換管理部43は、管理装置21からのトナー交換通知を受信する。例えば、トナー交換通知には、図14に示す処理において以降必要となるデバイスID等の情報が含まれている。
続くステップS62において、トナー交換管理部43は、トナー交換通知イベントを消耗品通知情報テーブル35に登録する。具体的には、トナー交換管理部43は、新たなイベントIDを発行し、その発行したイベントIDとともに、デバイスID(トナー交換通知に係るデバイスID)、イベント種別(「トナー交換通知」)、及びトナー交換日時(トナー交換通知を受信した日時)を消耗品通知情報テーブル35に登録する。
【0061】
このとき、トナー交換管理部43は、同一デバイス(同一デバイスID)の前回のイベントの登録内容を承継する。例えば、通常のシーケンスになっているときには、前回のイベントはトナー配送日通知イベントであり、トナー交換管理部43は、そのトナー配送日通知イベントの登録内容であるトナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、及びトナー切れ予測日の情報を承継する。
【0062】
続くステップS63において、トナー交換管理部43は、消耗品管理情報テーブル34に最新イベントを登録する。具体的には、トナー交換管理部43は、消耗品管理情報テーブル34において、トナー交換通知イベントに係るデバイスIDに対応するイベントIDに、そのデバイスIDの最新のイベントIDを登録する。すなわち、トナー配送管理部42は、前記ステップS62で消耗品通知情報テーブル35に登録したイベントID(トナー交換通知イベントに係るイベントID)を登録する。
【0063】
続くステップS64において、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS62で登録したトナー交換通知イベントの登録内容が全てのカラムでnullになっていないか否かを判定する。トナー交換管理部43は、そうであると判定すると(「Yes」とした場合)、すなわち、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっている(通常のシーケンスを逸脱していない)と判断すると、該図14に示す処理を終了する。また、トナー交換管理部43は、そうでない場合、すなわち、エラー等によりnullのカラムが少なくとも1つあり、トナーの自動配送のための通常のシーケンスになっていない(通常のシーケンスを逸脱した)と判断すると、ステップS65に進む。
【0064】
ステップS65では、トナー交換管理部43は、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが交換されたことによるものか否かを判定する。
具体的には、トナー交換管理部43は、デバイス管理情報テーブル31及びグループ情報テーブル33を参照して、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報からトナー交換通知に係るデバイスが管理されている組織を特定する。具体的には、トナー交換管理部43は、受信したトナー交換通知に係るデバイスのグループIDを特定する。
【0065】
また、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35を参照してトナー配送日時が登録されている他のデバイスを特定し、さらに、デバイス管理情報テーブル31及びグループ情報テーブル33を参照して、グループID及び該グループIDに対応するグループ情報からその特定した他のデバイスが管理されている組織を特定する。具体的には、トナー交換管理部43は、他のデバイスのグループIDを特定する。
【0066】
そして、トナー交換管理部43は、特定したトナー交換通知に係るデバイスのグループIDと特定した他のデバイスのグループIDとが一致し、かつ消耗品管理情報テーブル34を参照して取得したこれらのデバイスのトナーの情報が一致(他のデバイスが複数存在するときは少なくとも1つの他のデバイスについて一致)するとき、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーがトナー交換通知に係るデバイスに装着されたことによるものと判定する。すなわち、トナー交換管理部43は、デバイスの群管理により、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが該トナー交換通知に係るデバイスに装着されたことによるものか否かを判定している。
【0067】
トナー交換管理部43は、このようなステップS65の判定処理により、トナー交換通知が、他のデバイスのために配送されたトナーが装着されたことによるものと判定すると、ステップS66に進む。また、トナー交換管理部43は、そうでない場合、該図14に示す処理を終了する。
ステップS66では、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36におけるトナー交換通知イベントに係るデバイスIDの配送種別(「定期」又は「自動」)及び配送状況(「通常」又は「緊急」)の情報を取得する。
【0068】
続くステップS67において、トナー交換管理部43は、前記ステップS66で取得した配送状況が「通常」か否かを判定する。トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の配送状況が「通常」であると判定すると、ステップS68に進む。トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の配送状況が「通常」でないと判定すると、すなわち、配送情報テーブル36の配送状況が「緊急」の場合、ステップS69に進む。
【0069】
ステップS68では、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36の編集処理を行う。具体的には、トナー交換管理部43は、配送情報テーブル36において、トナー交換通知に係るデバイスIDの配送状況を「通常」から「緊急」に変更する。そして、トナー交換管理部43は、ステップS69に進む。
ステップS69では、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の編集処理を行う。具体的には、トナー交換管理部43は、前記ステップS62で消耗品通知情報テーブル35に登録したトナー配送予定日に配送可能な最短日を設定する。例えば、トナー交換管理部43は、トナー残量及びトナーの予測使用量を基にトナーが無くなるまでの日数(トナーの消耗度合いが予め設定した度合いに達するまでの日数)を予測して、その予測日数を現在日時に加算してトナーが無くなる日を予測する。そして、トナー交換管理部43は、その予測した日に間に合うような日をトナー配送予定日にする。そして、トナー交換管理部43は、該図14に示す処理を終了する。
【0070】
以上のような図14に示す処理により、トナー交換管理部43は、管理装置21からのトナー交換通知を受信したとき、消耗品通知情報テーブル35にトナー交換通知イベントに係る情報を登録し、そのトナー交換通知イベントを消耗品管理情報テーブル34に最新のイベントとして登録する(ステップS61乃至ステップS63)。そして、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35の前記ステップS62で登録したトナー交換通知イベントの登録内容が全てのカラムでnullになっていない場合、処理を終了する。また、トナー交換管理部43は、それ以外の場合であって、トナー交換通知の受信が、他のデバイスのために配送されたトナーが装着されたことによるものと判定すると、配送情報テーブル36におけるトナー交換通知イベントに係るデバイスIDの配送状況を「通常」から「緊急」に変更する。さらに、トナー交換管理部43は、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日に配送可能な最短日を設定する(ステップS64乃至ステップS68)。
【0071】
なお、トナーが切れた際にトナーが切れた通知を管理装置21から管理センターサーバ10に送信しても良いが、本実施形態では、トナーが切れた通知を特にせず、前述のようなトナー交換通知だけをやり取りしている。
以上のような構成及び処理により、消耗品管理システム1は次のような動作をする。
図15は、トナーの自動配送のための通常のシーケンスを示す。
【0072】
図15に示すように、先ず、管理装置21から管理センターサーバ10に「トナー残量通知」が送信される。次に、配送システム400から管理センターサーバ10に「トナー配送日通知」が送信される。最後に、管理装置21から管理センターサーバ10に「トナー交換通知」が送信される。そして、このような各通知に併せて、図15に示すように、図11乃至図14に示す処理が実行される。
しかし、消耗品管理システム1では、以上のような通常のシーケンスに常に沿うわけでもなく、通常のシーケンスから逸脱してしまうケースも発生する。そのようなケースについて以下に例を挙げて説明する。
【0073】
(ケース1)
デバイス(画像形成装置)Bがトナー残量通知を送信した後にそのトナーの使用量が予想以上に増えたため、デバイスBのトナー切れが発生してしまう場合がある。このような場合、又は顧客の都合による場合もあるが、デバイス(画像形成装置)Aのために自動配送されたトナーをデバイスBに顧客(例えば顧客先管理者)が装着してしまうことがある。
【0074】
図16は、このような場合の消耗品管理システム1における処理を示す。
図16に示すように、消耗品管理システム1では、デバイスBについて、図15に示した通常のシーケンスを逸脱し、「トナー残量通知」の送信(11/23に送信)の後であって「トナー配送日通知」が送信される前に「トナー交換通知」が送信(11/25に送信)される。
【0075】
図17は、そのときの消耗品管理情報テーブル34の登録内容の一例を示し、図18は、そのときの消耗品通知情報テーブル35の登録内容の一例を示す。
先ず、デバイスAについて説明する。
デバイスAについては通常のシーケンスとなっており、管理センターサーバ10は、管理装置21からの「トナー残量通知」を受信(11/20に受信)し、その後、配送システム400からの「トナー配送日通知」を受信(11/24に受信)している。
【0076】
この場合、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図18に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E0000001」が登録され、そのイベントID「E000001」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0077】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000003」が登録され、そのイベントID「E000003」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0078】
そして、「トナー配送日通知」を受信した場合に実施される図13に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000004」が登録され、そのイベントID「E000004」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー配送日時として「2010/11/24 9:00」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0079】
そして、管理センターサーバ10は、デバイスAからの「トナー交換通知」の受信待ち状態になっている。
以上より、デバイスAの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図17に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスA(デバイスID「MA000001−100001」)のイベントIDに「E000004」が登録される。
【0080】
一方、デバイスBについては次のようになる。
「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図18に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000002」が登録され、そのイベントID「E000002」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」がそれぞれ登録される。
【0081】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000005」が登録され、そのイベントID「E000005」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー配送予定日として「2010/11/27」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」がそれぞれ登録される。
【0082】
そして、「トナー交換通知」を受信した場合に実施される図14に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000006」が登録され、そのイベントID「E000006」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー交換通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/23 11:12」、トナー配送予定日として「2010/11/27」、トナー切れ予測日として「2010/11/29」、トナー交換日時として「2010/11/25 13:09」がそれぞれ登録される。
【0083】
また、デバイスBの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図17に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスB(デバイスID「MA000001−100002」)のイベントIDに「E000006」が登録される。
このようなデバイスBについての消耗品通知情報テーブル35の登録内容により、管理センターサーバ10では、トナー交換通知を受信した際の消耗品通知情報テーブル35のデバイスBのトナー交換通知に係るイベントID「E000006」に対応するカラムにnullのカラム(トナー配送日時のカラム)があると判定する(ステップS64の判定処理で「No」と判定する)。
【0084】
これにより、管理センターサーバ10では、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況が「通常」と判定すると、その配送状況を「通常」から「緊急」に変更する(ステップS67、ステップS68)。さらに、管理センターサーバ10では、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日(「2010/11/27」)を配送可能な最短日(例えば「2010/11/25」)に変更する(ステップS69)。
【0085】
ここで、図19は、ステップS68の処理が実施されたときの配送情報テーブル36の登録内容の一例を示す。
図19に示すように、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況には、「緊急」が登録される。
以上のような処理の結果、配送システム400は、緊急配送への切り替えにより消耗品通知情報テーブル35の最新の登録情報となったトナー配送予定日を基に、トナーの配送を行うようになる。その結果、デバイスAに装着可能なトナーが迅速に配送されることとなる。
【0086】
すなわち、本実施形態では、消耗品通知順序が正しいか否かを消耗品通知情報テーブル35の登録状態により判定し、その結果、消耗品通知順序が正しくないと判定したとき、トナー配送予定日を変更するとともに配送情報の配送状況を緊急に変更することで、配送システム400がその変更したトナー配送予定日を基に消耗品を緊急配送できるようにし、消耗品切れによる装置の停止(ダウンタイム発生)の可能性を低減している。
【0087】
(ケース2)
前述のケース1では、デバイスBのトナー残量通知後にトナーの使用量が予想以上に増えたためにデバイスBのトナー切れが発生してしまった場合のケースである。しかし、デバイスBのトナーの使用量が予想をはるかに超えて急増しトナー切れが発生してしまうような場合には、デバイスBのトナー残量通知が送信される前に、デバイスAのために自動配送されているトナーをデバイスBに顧客(例えば顧客先管理者)が装着してしまうことになる。
【0088】
図20は、このような場合の消耗品管理システム1における処理を示す。
図20に示すように、消耗品管理システム1では、デバイスBについて、図15に示した通常のシーケンスを逸脱し、「トナー残量通知」の送信がなされる前に「トナー交換通知」が送信(11/24に送信)される。
図21は、そのときの消耗品管理情報テーブル34の登録内容の一例を示し、図22は、そのときの消耗品通知情報テーブル35の登録内容の一例を示す。
【0089】
先ず、デバイスAについて説明する。
デバイスAについては通常のシーケンスとなっており、管理センターサーバ10は、管理装置21からの「トナー残量通知」を受信(11/20に受信)し、その後、配送システム400からの「トナー配送日通知」を受信(11/24に受信)している。
この場合、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図11に示す処理により、図22に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000001」が登録され、そのイベントID「E000001」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0090】
さらに、「トナー残量通知」を受信した場合に実施される図12に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000002」が登録され、そのイベントID「E000002」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー配送予定日通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0091】
そして、「トナー配送日通知」を受信した場合に実施される図13に示す処理により、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000003」が登録され、そのイベントID「E000003」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100001」、イベント種別として「トナー残量通知」、トナー残量通知日時として「2010/11/20 15:59」、トナー配送予定日として「2010/11/24」、トナー配送日時として「2010/11/24 9:00」、トナー切れ予測日として「2010/11/26」がそれぞれ登録される。
【0092】
そして、管理センターサーバ10は、デバイスAからの「トナー交換通知」の受信待ち状態になっている。
以上より、デバイスAの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図21に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスA(デバイスID「MA000001−100001」)のイベントIDに「E000003」が登録される。
【0093】
一方、デバイスBについては次のようになる。
「トナー交換通知」を受信した場合に実施される図14に示す処理により、図22に示すように、消耗品通知情報テーブル35には、新たに発行したイベントIDとして「E000004」が登録され、そのイベントID「E000004」に対応するものとして、デバイスIDとして「MA000001−100002」、イベント種別として「トナー交換通知」、トナー交換日時として「2010/11/24 16:11」がそれぞれ登録される。
【0094】
また、デバイスBの最新のイベントとなるトナー配送日通知イベントとして、図21に示すように、消耗品管理情報テーブル34のデバイスB(デバイスID「MA000001−100002」)のイベントIDに「E000004」が登録される。
このようなデバイスBについての消耗品通知情報テーブル35の登録内容により、管理センターサーバ10では、トナー交換通知を受信した際の消耗品通知情報テーブル35のデバイスBのトナー交換通知に係るイベントID「E000004」に対応するカラムにnullのカラム(トナー残量通知日時、トナー配送予定日、トナー配送日時、及びトナー切り予測日のカラム)があると判定する(ステップS64の判定処理で「No」と判定する)。
【0095】
これにより、管理センターサーバ10では、配送情報テーブル36のデバイスBの配送状況が「通常」と判定すると、その配送状況を「通常」から「緊急」に変更する(ステップS67、ステップS68)。さらに、管理センターサーバ10では、消耗品通知情報テーブル35のトナー配送予定日の情報(「null」)に配送可能な最短日(例えば「2010/11/25」)を新規に設定する(ステップS69)。
【0096】
以上のように、本実施形態では、要するに、一のデバイス及び他のデバイスからの「トナー残量通知」、「トナー配送日通知」及び「トナー交換通知」の受信状況、並びに一のデバイスと他のデバイスとの管理される環境における関係を基に、トナー配送予定日に基づいて配送を完了した一のデバイスの消耗品が他のデバイスに装着されたと推定したとき、早期に配送するといった図12(ステップS22)の処理とは異なる基準により他のデバイスの消耗品のトナー配送予定日を設定している。
【0097】
すなわち、本実施形態では、トナー配送予定日に基づく配送により一のデバイスの消耗品の配送が完了してから一のデバイスからの「トナー交換通知」を受信する前に、一のデバイスとの間に管理される環境に関して予め設定された関係を有する他のデバイスからの「トナー交換通知」を受信した場合、他のデバイスの消耗品のトナー配送予定日を設定している。
【0098】
また、本実施形態では、通信処理部13は、例えば、受信手段を実現している。また、トナー配送管理部42は、例えば、第1設定手段を実現している。また、トナー交換管理部43は、例えば、第2設定手段を実現している。管理センターサーバ10は、例えば、消耗品管理装置を実現している。
【0099】
(実施形態の変形例)
なお、前述の実施形態に限定されないことは言うまでもない。
すなわち、本実施形態では、デバイスは画像形成装置に限定されるものではない。例えば、この場合、本実施形態に適用されるデバイスに応じて消耗品の内容も異なることになる。
【0100】
また、本実施形態は、配送システム400は顧客側(管理センターサーバ10側)に構築されるものであっても良い。例えば、この場合、前述のような管理センターサーバ10と配送システム400との間の情報(トナー配送日通知等)のやり取りは、管理センターサーバ10内で完結するようになる。
また、本実施形態では、管理装置21を備えることなく、デバイスと管理センターサーバ10との間で直接、通知等の情報のやり取りを行っても良い。
【符号の説明】
【0101】
1 消耗品管理システム1、10 管理センターサーバ、21 管理装置、13 通信処理部、30 一時記憶部、31 デバイス管理情報テーブル、32 設置情報テーブル、33 グループ情報テーブル、34 消耗品管理情報テーブル、35 消耗品通知情報テーブル、36 配送情報テーブル、40 テーブル管理部、41 トナー残量管理部、42 トナー配送管理部、43 トナー交換管理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部から受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段と、
前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送を完了した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段と、
を有する消耗品管理装置。
【請求項2】
前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記一の処理装置と予め設定された関係を有する前記他の処理装置からの前記装着情報を前記受信手段が受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する請求項1に記載の消耗品管理装置。
【請求項3】
前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信しており且つ該受信後に該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記受信手段が受信した前記他の処理装置の消耗度合い情報を基に前記第1設定手段が設定した該他の処理装置の消耗品の配送時期を変更する設定をし、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信していない状態で該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を新規に設定する請求項2に記載の消耗品管理装置。
【請求項4】
着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報を通信部に送信し、前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着された場合には装着情報を前記通信部に送信する複数の処理装置と、
前記通信部を介して前記処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報を受信可能な受信手段、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段、並びに前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段を有する消耗品管理装置と、
を有する消耗品管理システム。
【請求項5】
処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部を介して受信可能な受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定ステップと、
前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定ステップで設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定ステップとは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【請求項1】
処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部から受信可能な受信手段と、
前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段と、
前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送を完了した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段と、
を有する消耗品管理装置。
【請求項2】
前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記一の処理装置と予め設定された関係を有する前記他の処理装置からの前記装着情報を前記受信手段が受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する請求項1に記載の消耗品管理装置。
【請求項3】
前記第2設定手段は、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信しており且つ該受信後に該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記受信手段が受信した前記他の処理装置の消耗度合い情報を基に前記第1設定手段が設定した該他の処理装置の消耗品の配送時期を変更する設定をし、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づく配送により前記一の処理装置の消耗品の配送が完了してから前記受信手段が前記一の処理装置からの前記装着情報を受信する前に、前記受信手段が前記他の処理装置の消耗品度合い情報を受信していない状態で該他の処理装置の前記装着情報を受信した場合、前記他の処理装置の消耗品の配送時期を新規に設定する請求項2に記載の消耗品管理装置。
【請求項4】
着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報を通信部に送信し、前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着された場合には装着情報を前記通信部に送信する複数の処理装置と、
前記通信部を介して前記処理装置からの消耗度合い情報及び装着情報を受信可能な受信手段、前記受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定手段、並びに前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定手段が設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定手段とは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定手段を有する消耗品管理装置と、
を有する消耗品管理システム。
【請求項5】
処理装置に着脱可能に装着されている消耗品の消耗度合い情報及び前記処理装置に前記消耗品とは別の新たな消耗品が装着されたことを示す装着情報を通信部を介して受信可能な受信手段が受信した前記処理装置の消耗度合い情報を基に、予め設定した配送情報に基づき該処理装置の消耗品の配送時期を設定する第1設定ステップと、
前記受信手段による一の処理装置及び他の処理装置からの前記消耗度合い情報及び前記装着情報の受信状況、並びに前記一の処理装置と前記他の処理装置との関係を基に、前記第1設定ステップで設定した配送時期に基づいて配送した前記一の処理装置の消耗品が前記他の処理装置に装着されたと推定したとき、前記第1設定ステップとは異なる基準により前記他の処理装置の消耗品の配送時期を設定する第2設定ステップと、
をコンピュータに実行させるための制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2012−230249(P2012−230249A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98451(P2011−98451)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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