消臭作用を有する液体洗濯用洗剤
【課題】 消臭作用を有する液体洗濯用洗剤。
【解決手段】 液体洗濯用洗剤１００重量％に対し、エデト酸塩を１．０重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを０、５重量％以上２０．０重量％以下の範囲にあり、システアミン及びラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする液体洗濯用洗剤。
【解決手段】 液体洗濯用洗剤１００重量％に対し、エデト酸塩を１．０重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを０、５重量％以上２０．０重量％以下の範囲にあり、システアミン及びラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする液体洗濯用洗剤。
【発明の詳細な説明】
【発明が属する技術分野】
【０００１】
本発明は、システアミン又はラクトンチオールの毛髪処理剤を使用した際に使用したタオル等の繊維製品に残った特異臭を消臭する液体洗濯洗剤の組成に関する。
【背景技術】
【０００２】
システアミン又ラクトンチオールを配合した毛髪処理剤は、主に毛髪の変形を目的として、損傷毛に損傷を与えない優れた毛髪処理剤である。
【０００３】
これらの毛髪処理剤を頭髪に作用させるときに使用したタオル等の繊維製品は、洗濯後も不快に感ずる特異臭がある。
【０００４】
乾燥後に特異臭が消臭されていても、タオル等の繊維製品が再び水分を含むと特異臭が発生するという問題があり、解決が望まれていた。
【０００５】
この不快な特異臭を抑制するため、後処理剤が提供されている。シクロデキストリンを含み、分子内部に疎水性の空間に水に不溶の物質を取り込む性質を利用した消臭剤組成物（特許文献１参照）が提供されている。
【特許文献１】特開２００１−１２３１９４
【０００６】
しかしタオル等の繊維製品が再び水分を含むと、不快な特異臭が発生するため、解決には至っていない。
【０００７】
また、同様にタオル等の繊維製品を過酸化水素を含む水溶液に漬け置く方法もあるが、タオルや衣類の染料を脱色するため実用的でない。
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、タオル等の繊維製品の感触等の洗濯洗剤の基本的機能が損なわれることなく、不快な特異臭を消臭する優れた液体洗濯用洗剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記課題を解決するために研究を行った結果、液体洗濯洗剤中に、特定量のエデト酸塩類とともに、エタノールを配合することにより前記課題が解決されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【００１０】
この発明により、システアミン又はラクトンチオールの毛髪処理剤を使用した際に使用したタオル等の繊維製品に残ったの不快な残臭を消臭し、タオル等の繊維製品の感触等が損なわれることなく優れたものであった。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
【００１２】
実施例においては以下のものを使用した。なお、配合量は重量％とする。
【００１３】
この実施形態にかかる液体洗濯用洗剤は、エデト酸塩を０．５重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを１．０重量％以上２０．０重量％以下の範囲で含有されるものである。
【００１４】
かかる洗濯用洗剤の構成例（配合例）を表１に示す。
【表１】
【実施例】
【００１５】
システアミン又はラクトンチオール毛髪処理剤を頭髪に作用させるときに使用したタオルを、特定量のエデト酸塩類とともに、エタノールを配合した洗濯洗剤を一般的な全自動洗濯機を使用し洗濯する。
【００１６】
脱水が修了したタオルを乾燥させた後、タオルに水分を含ませ、官能テストにより臭気を評価した。
【００１７】
官能テストにより臭気を評価した基準は以下のとおりである。（臭気の評価基準）
○：特異臭なし
△：特異臭若干あり
×：特異臭あり
【００１８】
モニター（Ａ） 女性 ３６才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｂ） 女性 ６２才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｃ） 女性 ７５才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｄ） 男性 ４８才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｅ） 女性 ４３才 配合例−１ △ 配合例−２ △
モニター（Ｆ） 女性 ７５才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｇ） 女性 ２９才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｈ） 男性 ６１才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｉ） 男性 ５０才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｊ） 女性 ８３才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
【００１９】
本考案は、タオル等の繊維製品に残った不快な特異臭を消臭した。
【発明が属する技術分野】
【０００１】
本発明は、システアミン又はラクトンチオールの毛髪処理剤を使用した際に使用したタオル等の繊維製品に残った特異臭を消臭する液体洗濯洗剤の組成に関する。
【背景技術】
【０００２】
システアミン又ラクトンチオールを配合した毛髪処理剤は、主に毛髪の変形を目的として、損傷毛に損傷を与えない優れた毛髪処理剤である。
【０００３】
これらの毛髪処理剤を頭髪に作用させるときに使用したタオル等の繊維製品は、洗濯後も不快に感ずる特異臭がある。
【０００４】
乾燥後に特異臭が消臭されていても、タオル等の繊維製品が再び水分を含むと特異臭が発生するという問題があり、解決が望まれていた。
【０００５】
この不快な特異臭を抑制するため、後処理剤が提供されている。シクロデキストリンを含み、分子内部に疎水性の空間に水に不溶の物質を取り込む性質を利用した消臭剤組成物（特許文献１参照）が提供されている。
【特許文献１】特開２００１−１２３１９４
【０００６】
しかしタオル等の繊維製品が再び水分を含むと、不快な特異臭が発生するため、解決には至っていない。
【０００７】
また、同様にタオル等の繊維製品を過酸化水素を含む水溶液に漬け置く方法もあるが、タオルや衣類の染料を脱色するため実用的でない。
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、タオル等の繊維製品の感触等の洗濯洗剤の基本的機能が損なわれることなく、不快な特異臭を消臭する優れた液体洗濯用洗剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
前記課題を解決するために研究を行った結果、液体洗濯洗剤中に、特定量のエデト酸塩類とともに、エタノールを配合することにより前記課題が解決されることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【００１０】
この発明により、システアミン又はラクトンチオールの毛髪処理剤を使用した際に使用したタオル等の繊維製品に残ったの不快な残臭を消臭し、タオル等の繊維製品の感触等が損なわれることなく優れたものであった。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
以下、この発明を実施するための最良の形態について説明する。
【００１２】
実施例においては以下のものを使用した。なお、配合量は重量％とする。
【００１３】
この実施形態にかかる液体洗濯用洗剤は、エデト酸塩を０．５重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを１．０重量％以上２０．０重量％以下の範囲で含有されるものである。
【００１４】
かかる洗濯用洗剤の構成例（配合例）を表１に示す。
【表１】
【実施例】
【００１５】
システアミン又はラクトンチオール毛髪処理剤を頭髪に作用させるときに使用したタオルを、特定量のエデト酸塩類とともに、エタノールを配合した洗濯洗剤を一般的な全自動洗濯機を使用し洗濯する。
【００１６】
脱水が修了したタオルを乾燥させた後、タオルに水分を含ませ、官能テストにより臭気を評価した。
【００１７】
官能テストにより臭気を評価した基準は以下のとおりである。（臭気の評価基準）
○：特異臭なし
△：特異臭若干あり
×：特異臭あり
【００１８】
モニター（Ａ） 女性 ３６才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｂ） 女性 ６２才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｃ） 女性 ７５才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｄ） 男性 ４８才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｅ） 女性 ４３才 配合例−１ △ 配合例−２ △
モニター（Ｆ） 女性 ７５才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｇ） 女性 ２９才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｈ） 男性 ６１才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｉ） 男性 ５０才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
モニター（Ｊ） 女性 ８３才 配合例−１ ○ 配合例−２ ○
【００１９】
本考案は、タオル等の繊維製品に残った不快な特異臭を消臭した。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
洗濯洗剤であって、エデト酸塩と、エタノールを含有し、タオルや衣類に吸着したシステアミンやラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする洗濯用液体洗剤組成物の提供。
【請求項２】
液体洗濯用洗剤１００重量％に対し、エデト酸塩を０．５重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを０．５重量％以上２０．０重量％以下の範囲にあり、システアミン及びラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする洗濯用洗剤。
【請求項１】
洗濯洗剤であって、エデト酸塩と、エタノールを含有し、タオルや衣類に吸着したシステアミンやラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする洗濯用液体洗剤組成物の提供。
【請求項２】
液体洗濯用洗剤１００重量％に対し、エデト酸塩を０．５重量％以上１０．０重量％以下、かつエタノールを０．５重量％以上２０．０重量％以下の範囲にあり、システアミン及びラクトンチオールの特異臭を消臭することを特徴とする洗濯用洗剤。
【公開番号】特開２０１２−９２２８０（Ｐ２０１２−９２２８０Ａ）
【公開日】平成２４年５月１７日（２０１２．５．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２５４２４２（Ｐ２０１０−２５４２４２）
【出願日】平成２２年１０月２６日（２０１０．１０．２６）
【出願人】（５９３０１０６９３）株式会社インター・ビューティー・イノベーション (3)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年５月１７日（２０１２．５．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１０月２６日（２０１０．１０．２６）
【出願人】（５９３０１０６９３）株式会社インター・ビューティー・イノベーション (3)
【Ｆターム（参考）】
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