説明

消費可能な製品のためのフリップオープンスタジアムパッケージ

例示的な実施形態は消費可能な製品を収容するためのパッケージアセンブリを含む。パッケージアセンブリはミシン目が入った折り目で連結されかつその周囲で回転可能である一対の製品ポケットを規定するパッケージハウジングを含む。パッケージハウジングは、一対の製品ポケットが実質的に互いに同一平面となる閉じた位置と、一対のポケットが隣接して重なった段状の関係となる開いた位置とを有する。パッケージハウジングは、閉じた位置と開いた位置との間で一対のポケットを回転させるためにミシン目の入った折り目で折り曲げ可能であり、一対のポケットは一対のポケットを互いに切り離すためにミシン目の入った折り目で分離可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年6月23日に出願の、米国仮特許出願第61/269,286号の優先権を主張し、その開示は、あらゆる意味でその全体において本明細書において参照することにより援用される。
【0002】
本発明は一般に、消費可能な製品を収容および分配するためのパッケージアセンブリに関する。より詳細には、本発明は、ガムスラブを収容および分配するための、オフセットされたホルダを有するパッケージアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
チューインガムは現在、様々に異なる体裁で消費者に対して入手可能である。これらとしては、スティック状のガム、板状(スラブ)のガム、ペレット状のガム、押し出された形状のガムおよびその他が挙げられる。近年、ガムのパッケージングは様々に変化している。1つまたは他のガムの体裁に、主に用いられている所定のタイプのパッケージングを含む様々なタイプのガムのパッケージングが消費者に利用可能である。
【0004】
これらのパッケージの多くは、パッケージを消費者に対して所望のものとする美的に優れかつ機能的な特徴の両方を提供する。特定の所望される特徴としては、パッケージの開口している部分の上にあって、分配するためのガムピースを露出するために開くことができる、美的に優れたデザインのパッケージングカバーが挙げられる。特定の機能的な特徴としては、ガムピースを便利にも個々に分配することができる1つ以上の並べられたアレイにガムピースを保持することができることが挙げられる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様において、複数の消費可能な製品を収容するためのパッケージアセンブリが開示される。パッケージアセンブリは互いに連結されかつ互いに対して回転可能である一対の製品ポケットを規定するパッケージハウジングを含む。パッケージハウジングは、一対の製品ポケットが実質的に互いに同一平面となる閉じた位置と、一対のポケットが隣接して重なった段状の関係となる開いた位置とを有する。ハウジングは閉じた位置と開いた位置との間で一対のポケットを回転させるために折り曲げ可能である。脆弱部の線は一対のポケットの間に配置される。一対のポケットは脆弱部の線において互いに分離可能である。
【0006】
別の態様において、消費可能な製品を保持するためのサイズ変更可能なパッケージが開示される。サイズ変更可能なパッケージは、第1のポケットおよび第2のポケットによって形成される第1のパッケージを含み、第1および第2のポケットはそれらの間に配置された脆弱部の領域を有し、第1のポケットを第2のポケットから分離させることができる。第1および第2のポケットは、第1のパッケージの閉じた位置と第1のパッケージの開いた位置との間で互いに対して回転可能となっている。第1のポケットは閉じた位置において第1のパッケージを保持するために、第2のポケットから延びるフラップを選択的に保持するためのスロットを含む。第1および第2のポケットは、閉じた位置において実質的に互いに同一平面にあり、ならびに開いた位置において、隣接して重なってオフセットされた段状の関係にある。第2のパッケージは脆弱部の領域において、第2のポケットを第1のポケットから切り離して形成される。第2のポケットは、閉じた位置において、第2のパッケージを保持するために、第2のポケットから延びるフラップを選択的に保持するためのスロットを含み、第2のパッケージは、第1のパッケージよりも小さい。
【0007】
さらに別の態様において、食用の製品のピースを収容するためのパッケージアセンブリが開示される。パッケージアセンブリは上側のコンパートメントおよび下側のコンパートメントを有するパッケージハウジングを含む。各コンパートメントは、複数の食用の製品の個々のピースを受け取りかつ収容するように形成される。上側および下側のコンパートメントは互いに対して回転可能である。パッケージハウジングは、上側および下側のコンパートメントが実質的に互いに同一平面となる閉じた位置と、上側および下側のコンパートメントが隣接して重なった段状の関係にある開いた位置とを有する。パッケージアセンブリはまた、上側および下側のコンパートメントの間に延び、かつそれらを連結する連結用のフラップを含む。上側および下側のコンパートメントは、フラップに隣接した脆弱部の領域に沿って、互いに分離可能である。
【0008】
さらなる態様において、消費可能な製品を保持するためのパッケージをサイズ変更する方法が開示される。本方法は、パッケージの閉じた位置から開いた位置へと遷移する工程を含む。パッケージは、第1および第2のポケットが実質的に互いに同一平面となりかつ第1のポケットから延びるフラップが第2のポケットの前壁に形成されたスロットによって選択的に保持されて第1および第2のポケットへのアクセスを妨害する、閉じた位置を有する。パッケージは、第1および第2のポケットを互いに対して回転させた際に第1および第2のポケットが隣接して重なった段状の関係となって、第1および第2のポケットの開口部がフラップによって妨害されない、開いた位置を有する。本方法はまた、第2のポケットを有する第2のパッケージを形成するために、脆弱部の領域において、第2のポケットを第1のポケットから切り離す工程を含む。第2のポケットはスロットを含み、本方法はさらに、閉じた位置において、第2のパッケージを保持するために、第2のポケットのスロットを用いて、第2のポケットから延びるフラップを選択的に保持する工程を含む。第2のパッケージは第1のパッケージよりも小さい。
【0009】
本発明の他の課題および特徴は添付の図面を参照して考慮される以下の詳細な説明から明らかとなる。しかしながら、図面は説明の目的のためのみに設計されており、本発明の限定を定義するものではないことは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は例示的な実施形態に従って形成可能である、平坦に閉じた位置におけるパッケージアセンブリの斜視図を示す。
【図2】図2は、開いた位置における、図1のパッケージの斜視図を示す。
【図3】図3は、わずかに開いた位置にヒンジで動かされた図1のパッケージの斜視図を示す。
【図4】図4は、閉じた位置におけるパッケージを示す、図1の線4−4に沿った断面図を示す。
【図5】図5は、折り目で製品ポケットを切り離した後のサイズ変更されたパッケージを示す。
【図6a】図6aはパッケージアセンブリの例示的な実施形態を形成するために用いられる平坦な打抜のブランクの平面図を示す。
【図6b】図6bはパッケージアセンブリの例示的な実施形態を形成するために用いられる平坦な打抜のブランクの平面図を示す。
【図7】図7はパッケージアセンブリの例示的な実施形態を形成するために用いられる平坦な打抜のブランクの平面図を示す。
【図8】図8は、2つのコンパートメントに分離されたパッケージハウジングを示す、パッケージアセンブリの代替的な実施形態を示す上面斜視図である。
【図9】図9は、パッケージハウジングを形成するために、共に連結された2つのコンパートメントを示す上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示的な実施形態は、例えばガムを含む消費可能な製品等の複数の製品を封入しかつ分配するためのサイズ変更可能なパッケージアセンブリを提供する。複数層化されたガムスラブが例示的な実施形態において示されているが、パッケージアセンブリの実施形態は、広範な種類の消費可能な製品を分配するために用いられ得ることは理解される。パッケージアセンブリは、板(スラブ)状、スティック状、ペレット状、ピロー状等を含む様々な形状におけるガムピースを収容および分配するために用いられ得ることが想定される。個々のガムピースは包装されていてもよく、または包装されていなくてもよい。
【0012】
図面を参照すると、パッケージアセンブリ10は、複数のガムスラブ14を支持するパッケージハウジング12を含む。スラブは並んだアレイで示されているが、他の個数および構成のスラブは本発明の想定内である。パッケージアセンブリ10は、閉じた位置(図1および図4)、開いた位置(図2)、およびそれらの位置の間で回転可能である位置(図3)に位置されることができる。図2に特に示されるように、ガムスラブ14は、パッケージアセンブリが開いた状態にある場合、対の並んだアレイにて配置されることができる。パッケージアセンブリ10は、例えば板紙または他の適切な材料等の、単一の実質的に連続した一続きの材料からできていてよく、食料品としてのガムスラブ14(図2)を収容および分配するために用いられ、ガムスラブ14は、パッケージアセンブリ10内において、規則正しくはない方向にて収容されてもよく、あるいは、少量の接着剤を用いて適切な位置に保持されていてもよい。
【0013】
パッケージアセンブリ10は、ガムスラブ14を保持するために、内部20aおよび20b(まとめて「内部20」と呼ぶ)を有する製品ポケット18aおよび18b(まとめて「ポケット18」と呼ぶ)の形をした対のコンパートメントをそれぞれ含む。製品ポケット18は、以下でさらに十分に記載するように、ポケット18aおよび18bを互いに分離させることを容易にする脆弱部の領域によって連結されている。脆弱部の領域は折り目22を含んでよく、この周囲で、製品ポケット18は、パッケージの閉じた位置と開いた位置との間で遷移するように回転可能である。製品ポケット18は各々、ガムスラブ14をそれらのポケットから分配するための、上方開口端部24を含む。ポケット18は、ポケット中にガムスラブ14を保持するのに十分に深いが、ガムスラブの上方端部14aは、分配するために露出されている。
【0014】
ポケット18aは、第1の前壁26、第1の後壁部28、第1の底壁30、および第1の対向する側壁32によって形成されている(図2)。第1の前壁26はスロット34および切り欠き36を含んでよい。一部の実施形態において、スロット34は、略湾曲した構成を有してよい。切り欠き36は、前壁26の縁38に形成されてもよい。
【0015】
ポケット18bは、第2の前壁40、第2の後壁部42、第2の底壁44、カバーフラップ46、および第2の対向する側壁48を有する(図2、図3、および図4)。カバーフラップ46は、第2の前壁40の延長部であってよく、かつタブ50を含み、タブ50は、第1の前壁26上でスロット34とつなぎ合わせることによって、閉じた位置において、パッケージアセンブリ10を選択的に保持するために用いられることができる。
【0016】
パッケージの両長手方向端を片手で掴むことによって、ユーザはパッケージアセンブリ10を手動で開くことができ、かつ、折り目22に沿って内側にそのパッケージを手動で折ることができる。この折る動作により、タブ50はスロット34から解放されて、パッケージアセンブリ10を開きかつ折って、垂直にオフセットされて重なったアレイのガムスラブ14を有する、2つの並んだポケットにする。
【0017】
図1から図4を参照すると、閉じた位置において、パッケージアセンブリ10は略矩形の構成を有するが、他の形状も可能である。パッケージは、第1の前壁26、第2の前壁40、およびカバーフラップ46によって形成される広い前表面を有し、かつ、第1の後壁部28を含む共通の後壁52、および折り目22によって連結されている第2の後壁部42で形成された広い後表面を有する。ポケット18の開口端部24は間隔を置いて離れて対向する関係にあり、その開口端部24の間にある後壁を横切って横断して延びる折り目22によって分離されている。1つのポケットの前面はスロット34を含むが、もう一方のポケットの前面はフラップ46を含み、このフラップ46はもう一方のポケットの前面から延び、スロット34へ挿入するために、タブ50の遠位端54においてタブ50を有している。図1および図2に示すように、閉じたアセンブリを提供する平坦な状態において、タブ50はスロット34に挿入可能である。その広い表面と比較した場合、パッケージアセンブリ10は狭い側端の表面を有しており、ならびに、第1の底壁30、第2の底壁44、第1の対向する側壁32、および第2の対向する側壁48によって形成される。
【0018】
閉じた位置において、ポケット18は互いに実質的に同一平面の関係に並べられ、共通の後壁52は、相対的に直線であり、パッケージアセンブリ10の長さに沿って同一平面であり、各々、閉じた位置において実質的に並べられている垂直軸56および54を有することができる。パッケージアセンブリ10が閉じた位置にある場合、ポケット18の上方開口端部24は、ポケット18が互いの方向に対して開くように、互いに対向する。カバーフラップ46は、ガムスラブ14が分配されていない場合には、上方開口端部24を覆うために、上方開口端部24の上にあることができる。
【0019】
図2を参照すると、開いた位置において、パッケージアセンブリ10は折り目22周囲で折られて、第1のポケット18aに対してポケット18bの方向を変更させ、ポケット18によって保持されているガムスラブ14を露出させ、ならびに、ガムスラブ14への障害のないアクセスを提供する。パッケージアセンブリ10は、共通の後壁52上のミシン目の入った折り目22周囲で折られ、その結果、第2の後壁部42は、閉じた位置において、第1の後壁部28に対して、約180度で回転されて、それにより、共通の後壁を少なくとも部分的にその上へと折り重ねる。折り目22が後壁52を非対称的な部分へと分けるように、第1の後壁部28は第2の後壁部42よりも長いことが好ましい。第2の後壁部42は好ましくは第1の後壁部28に寄せて折れて、その結果、第1および第2の後壁部28および42の間において少なくとも部分的に重なった接触が存在する。
【0020】
開いた位置において、ポケット18は、段状の構成で互いに略平行の方向となり、ここでポケット18bは、少なくとも部分的に重なる関係で、ポケット18aに対して垂直に段のあるオフセットを有し、ならびに、第1および第2のコンパートメントの垂直軸56および54は略平行の関係を有することができる。第1および第2の底壁は、開いた位置において、ガムスラブ14を支持し、第1および第2の後壁部の長さの違いに起因して、垂直に段のあるオフセットを有して、結果として、ポケット18は段状の構成となる。
【0021】
パッケージアセンブリ10が開いた位置にある場合、ポケット18の開口部24は、ポケット18が同じ方向に向かって開くように、同一の方向に向く。カバーフラップ46は、閉じた位置において開口部24の上にあったが、第2のポケット18bとそろって回転されて、その結果、開口部24は露出され、障害なくガムスラブ14を分配することを可能にする。開いた位置において、ガムスラブ14は段状の構成において、互いに垂直にオフセットした2つの列で並べられることができ、その結果、第1のポケット18aおよび/または第2のポケット18bからガムスラブ14へアクセスすることができる。ガムスラブ14は接着剤によってポケット18内で取り外し可能に保持されていてよく、この接着剤は製品ピースをユーザが引くことによって外され得る。
【0022】
ガムスラブが製品のポケット18aからなくなっている場合には、消費者はパッケージアセンブリのサイズを減少させることを望み得る。これを達成するために、消費者は、脆弱部の領域22において、ポケット18を分離させることができる。この脆弱部の領域は、ポケット18aおよび18bの分離を容易にするために折り込み目(scored)またはミシン目が入れられた、パッケージハウジングの幅に沿って延びた折り目22を含んでよい。消費者はポケット18aを取り除くことができ、かつポケット18bを保持することができ、それにより、サイズが減少した新たなパッケージを形成する。新たなパッケージのフラップは、ポケット18bの第2の後壁部42に形成されたスロット35によって選択的に保持されることができる。折られてない刻み目の線100は、フラップ部に含まれ得て、フラップ46とスロット35との係合を容易にする。このように、新たなパッケージは閉じた位置を有することができ、ここで、フラップは、スロット35によって保持され、ポケット18b内のガムスラブへのアクセスを妨害し、ならびに、開いた位置を有することができ、ここでは、フラップ46はスロット35から取り外され、回転されて、その結果、ポケット18b内のガムスラブ14へのアクセスは妨害されない。
【0023】
図6a、図6b、および図7に示すように、好ましい実施形態において、パッケージハウジング12は、板紙の単一の平坦な打抜きのブランクから形成されてよい。他の材料ならびに複合材料もまたパッケージハウジング12を形成するために用いられてよい。ブランク60は、1つ以上の消費可能な製品を保持するための適切な強度の、一体成形の板紙または他の材料から構成されることができる、実質的に連続した本体62を有することができる。本体62は、第1および第2の前壁部64および66、共通の後壁部72から形成される第1および第2の後壁部68および70、第1および第2の底壁部74および76、カバーフラップ部78、スロット34および35、ミシン目の開いた折り目22、ならびに折られていない折り込み目のあるライン100を有することができる。本体62はまた、側壁のタブ80および82を含むことができる。
【0024】
第1の前壁部64がスロット34を有する前壁26を形成し、第1の後壁部68が第1の後壁部28を形成し、第1の底壁部74が第1の底壁30を形成し、側壁のタブ80が第1のポケット18aの第1の対向する側壁32を形成するようにして、本体62は折られることができる。また、第2の前壁部66が第2の前壁40を形成し、第2の後壁部70がスロット35を有する第2の後壁部42を形成し、第2の底壁部76が第2の底壁44を形成し、側壁のタブ82が第1のポケット18aの第2の対向する側壁48を形成し、カバーフラップ部78がカバーフラップ46を形成するようにして、本体62は折られることができる。
【0025】
側壁のタブ80が第1の前壁部64の両側に配置され得て、かつ、側壁のタブ82が第2の後壁部70の両側に配置され得るようにして、側壁のタブ80および82は一体的に形成されることができる。サイドタブ90は、第1の前壁部64の両側に配置されているが、側壁のタブ80は後壁部68に配置されてもよいことを当業者は理解する(図6B)。同様に、サイドタブ82が第2の後壁部70の両側に配置されているが、側壁のタブ82は前壁部66に配置されてもよいことを当業者は理解する(図6B)。
【0026】
図6a、図6b、および図7を参照すると、ブランク60は、側壁のタブ80を折ることによって、パッケージアセンブリ10に形成されることができ、その結果、側壁のタブ80は前壁部に対して略直交し、この前壁部上において、側壁部528aおよび528bが配置され、その結果、側壁のタブ80の内部表面88は互いに対向している。同様に、側壁のタブ82は内側に折られることができて、第2の後壁部70に対して略直交となり、その結果、内部表面90は互いに対向している。サイドタブ80および82のフラップ84および86はさらに内側に折られることができて、その結果、フラップ84および86は、互いの方向に延び、かつ、第1の前壁部64および第2の後壁部70に対して各々、実質的に平行している。
【0027】
第1の前壁部64は、フラップ84が第1の後壁部68と接触するまで、第1の後壁部68に向かって折られることができる。フラップ84は、接着により、または他の方法で、第1の後壁部68に接続されることができ、それにより第1のポケット18aを形成する。同様に、第2の前壁部66は、フラップ86が第2の前壁部66に接触するまで、第2の後壁部70に向かって折られることができ、フラップ86は、接着により、または他の方法で、第2の前壁部66に接続され、それにより、第2のコンパートメント140およびカバーフラップ152を形成する。
【0028】
図1から図7を参照すると、折り目22は後壁52上で非対称的に配置されているので、ポケットの1つは、他のポケットに対して、垂直方向において下側にあって、オフセットされた位置にあるとしてみることができる。従って、パッケージアセンブリ10がガムスラブ14を分配するために開かれた場合、ユーザには2つの列が提示されることとなる。後ろの列は前の列の僅か上にある。これにより、両方の列から製品を分配することが容易となる。所望の数の製品がいずれかまたは両方のポケットから分配された後、パッケージアセンブリは、平坦な構成へと戻されてよく、タブ50はスロット34へとしまい込まれてパッケージアセンブリを再び閉じる。
【0029】
さらなる代替の実施形態を図8および図9に示す。パッケージハウジング200は、上述で説明され、かつ例えば図1において示されたものと類似しているが、別個の上側および下側のコンパートメント202および204で形成されており、これらのコンパートメントは共に連結されてパッケージハウジング200を形成する。これらのコンパートメントは、複数のガムピース210を保持する製品ポケット206および208の形態となっている。下側のコンパートメントは、後壁部214から延びている連結用のフラップ212を有してよい。連結用のフラップ212は、上側のコンパートメント前壁218の上端部216に隣接した、取付け領域215に接着されてよい。連結用のフラップ212が上側のコンパートメントに接合された場合、下側のコンパートメントは、連結用のフラップ212に隣接して形成された折り目220周囲で回転してよい。
【0030】
脆弱部の領域222は、上側および下側のコンパートメント202および204の間に提供されてよく、コンパートメント同士の分離を容易にする。脆弱部の領域は、折り目220を、パッケージハウジングの幅に沿って延びるミシン目および/または折り込み目の線を含むように処理することによって形成されてよい。従って、ユーザは、その折り目220に沿って破ることによってコンパートメント202および204を分離することができる。あるいは、脆弱部の領域は、フラップ212と上側のコンパートメント202との間の連結であってもよい。接着剤は、ユーザが上側および下側のコンパートメントを引っ張って離す場合、その接着剤が離されて、それによりコンパートメントを別個にするように、なされていてもよい。
【0031】
フラップが上側のコンパートメント202から延びて、下側のコンパートメントの後壁部214に接着されることができることもまた本発明の想定内である。
【0032】
本明細書において好ましい実施形態を記載しているが、様々な変形が、本発明の想定の範囲から逸脱することなくなされてもよいことはここで理解されるべきである。従って、本明細書において記載された好ましい実施形態は限定ではなく事例としてみなされるものであり、本発明の真なる範囲は本明細書に添付された特許請求の範囲において説明される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の消費可能な製品を含むためのパッケージアセンブリであって:
互いに連結され、かつ互いに対して回転可能である一対の製品ポケットを規定するパッケージハウジングであって、前記パッケージハウジングは、前記一対の製品ポケットが実質的に互いに同一平面となる閉じた位置と、前記一対のポケットが隣接して重なった段状の関係にある開いた位置とを有し、
前記ハウジングは、前記閉じた位置と開いた位置との間で前記一対のポケットを回転するように折り曲げ可能である、パッケージハウジングと;
前記一対のポケットの間に配置された脆弱部の線であって、前記一対のポケットは、前記脆弱部の線において、互いに分離可能である、脆弱部の線と;
を含む、パッケージアセンブリ。
【請求項2】
前記一対のポケットのうちの第1のポケットはフラップを有し、前記一対のポケットのうちの第2のポケットは、前記パッケージハウジングを前記閉じた位置に配置するために、前記フラップを受け取るためのスロットを有する、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項3】
前記一対のポケットのうちの第1のポケットは、スロットを含み、前記一対のポケットのうちの第1のポケットのフラップは、前記一対のポケットが前記脆弱部の線において切り離された後で、前記一対のポケットのうちの前記第1のポケットの開口部を閉じるために、前記一対のポケットのうちの第1のポケットのスロットによって選択的に受け取られる、請求項2に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項4】
前記一対のポケットのうちの第2のポケットのスロットは、前記一対のポケットのうちの第1のポケットの前壁に配置され、前記一対のポケットのうちの第2のポケットのスロットは前記一対のポケットのうちの第1のポケットの後壁に配置される、請求項3に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項5】
前記一対のポケットのうちの第1のポケットは、前記一対のポケットが前記脆弱部の線において切り離された場合、分離した、閉じることのできるパッケージを形成する、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項6】
前記一対のポケットの各々は開口部を含み、前記一対のポケットの各々の開口部は、前記閉じた位置において互いに対向する、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項7】
前記一対のポケットの各々は開口部を有し、前記一対のポケットの各々の開口部は、前記開いた位置において、同じ方向を向く、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項8】
前記脆弱部の線は折り目を含む、請求項1に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項9】
前記折り目は、折りこみ目および/またはミシン目が入れられている、請求項8に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項10】
前記折り目は、前記パッケージハウジングの幅に沿って、折りこみ目および/またはミシン目が入れられている、請求項9に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項11】
消費可能な製品を保持するためのサイズ変更可能なパッケージであって:
第1のポケットおよび第2のポケットによって形成される第1のパッケージであって、前記第1および第2のポケットはそれらの間に配置された脆弱部の領域を有して、前記第1のポケットを前記第2のポケットから分離させることができ、前記第1および第2のポケットは、前記第1のパッケージの閉じた位置と前記第1のパッケージの開いた位置との間で互いに対して回転可能となっており、前記第1のポケットは前記閉じた位置において前記第1のパッケージを保持するために、前記第2のポケットから延びるフラップを選択的に保持するためのスロットを含み、前記第1および第2のポケットは、前記閉じた位置において実質的に互いに同一平面にあり、ならびに前記開いた位置において、隣接して重なってオフセットされた段状の関係にある、第1のパッケージと;
前記脆弱部の領域において、前記第2のポケットを前記第1のポケットから切り離して形成される第2のパッケージであって、前記第2のポケットは、前記閉じた位置において、前記第2のパッケージを保持するために、前記第2のポケットから延びる前記フラップを選択的に保持するためのスロットを含み、前記第2のパッケージは、前記第1のパッケージよりも小さい、第2のパッケージと;
を含む、サイズ変更可能なパッケージ。
【請求項12】
前記第1のポケットのスロットは前記第1のポケットの前壁に配置され、前記第2のポケットのスロットは前記第2のポケットの後壁に配置される、請求項11に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項13】
前記第1および第2のポケットの各々は開口部を含み、前記第1および第2のポケットの各々の開口部は、前記第1のパッケージの前記閉じた位置において互いに対向する、請求項11に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項14】
前記第1および第2のポケットの各々は開口部を有し、前記第1および第2のポケットの各々の開口部は、前記第1のパッケージの前記開いた位置において、同じ方向を向く、請求項11に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項15】
前記脆弱部の領域は折り目を含む、請求項11に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項16】
前記折り目は、折りこみ目および/またはミシン目が入れられている、請求項15に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項17】
前記折り目は、前記パッケージハウジングの幅に沿って、折りこみ目が入れられている、請求項16に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項18】
前記第1のパッケージおよび第2のパッケージは、連結用のフラップによって、前記脆弱部の領域において、共に連結される、請求項11に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項19】
前記連結用のフラップは前記第2のポケットから延び、かつ前記第1のポケットに接着される、請求項18に記載のサイズ変更可能なパッケージ。
【請求項20】
食用の製品のピースを収容するためのパッケージアセンブリであって:
上側のコンパートメントおよび下側のコンパートメントを有するパッケージハウジングであって、各コンパートメントは、複数の食用の製品の個々のピースを受け取りかつ収容するように形成され、前記上側および下側のコンパートメントは互いに対して回転可能であり、
前記パッケージハウジングは、前記上側および下側のコンパートメントが実質的に互いに同一平面となる閉じた位置と、前記上側および下側のコンパートメントが隣接して重なった段状の関係にある開いた位置とを有する、パッケージハウジングと;
前記上側および下側のコンパートメントの間に延び、かつそれらを連結する連結用のフラップであって、前記上側および下側のコンパートメントは、前記フラップに隣接した脆弱部の領域に沿って、互いに分離可能である、連結用のフラップと;
を備える、パッケージアセンブリ。
【請求項21】
前記連結用のフラップは前記下側のコンパートメントから延び、かつ前記上側のコンパートメントへ接着される、請求項20に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項22】
前記連結用のフラップの前記上側のコンパートメントへの連結は、前記コンパートメントを互いに分離させることを助けるように処理される、請求項21に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項23】
前記連結用のフラップは、ミシン目の折り込み目の線を生成することによって処理される、請求項21に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項24】
前記脆弱部の領域は、前記連結用のフラップが前記上側のコンパートメントに接着される領域を含む、請求項21に記載のパッケージアセンブリ。
【請求項25】
消費可能な製品を保持するためのサイズ変更可能なパッケージを形成する方法であって:
パッケージの閉じた位置から開いた位置へと遷移する工程であって、前記パッケージは、ブランクから形成され、かつ脆弱部の領域によって連結された第1および第2のポケットを有し、前記パッケージは、前記第1および第2のポケットが実質的に互いに同一平面となりかつ前記第1のポケットから延びるフラップが前記第2のポケットの前壁に形成されたスロットによって選択的に保持されて前記第1および第2のポケットへのアクセスを妨害する、閉じた位置と、前記第1および第2のポケットを互いに対して回転させた際に前記第1および第2のポケットが隣接して重なった段状の関係となって、前記第1および第2のポケットの開口部が前記フラップによって妨害されない、開いた位置とを有する、工程と;
第2のパッケージを形成するために、前記脆弱部の領域において、前記第2のポケットを前記第1のポケットから切り離す工程であって、前記第2のポケットはスロットを含む、工程と;
前記閉じた位置において、第2のパッケージを保持するために、前記第2のポケットのスロットを用いて、前記第2のポケットから延びる前記フラップを選択的に保持する工程であって、前記第2のパッケージは前記第1のパッケージよりも小さい、工程と;
を含む、方法。
【請求項26】
前記ブランクは、第1の前壁部、第1の後壁部、および前記第1の前壁部または前記第1の後壁部のうちの1つの両側から延びる第1のセットのサイドタブを含み、前記方法はさらに、前記第1のポケットを形成するために、前記第1の前壁部または前記第1の後壁部のうちの1つに、前記セットのサイドタブを連結させる工程を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記ブランクは、第2の前壁部、第2の後壁部、および前記第2の前壁部または前記第2の後壁部のうちの1つの両側から延びる第2のセットのサイドタブを含み、前記方法はさらに、前記第2のポケットを形成するために、前記第2の前壁部または前記第2の後壁部のうちの1つに、前記セットのサイドタブを連結させる工程を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記切り離す工程は、前記第1のポケットに収容された前記消費可能な製品がなくなった場合に行われ、前記方法はさらに、前記第1のポケットを取り除く工程を含む、請求項25に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−531369(P2012−531369A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517691(P2012−517691)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/039661
【国際公開番号】WO2010/151591
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(508351303)クラフト・フーズ・グローバル・ブランズ・エルエルシー (28)
【Fターム(参考)】