説明

消防緊急無線システム、基地局装置および消防緊急情報送信方法

【課題】消防緊急情報の送受信を直ちに開始できる技術を提供する。
【解決手段】無線チャネルを使用して所定のフォーマットのである消防緊急情報を送受信する基地局装置10と、基地局装置10と消防緊急情報を送受信する複数の移動局装置20とを備える消防緊急無線システム1において、基地局装置10は、消防緊急情報を生成する消防緊急情報生成部11と、消防緊急情報を移動局装置20に送信し、移動局装置20から送信された消防緊急情報を受信する消防緊急情報送受信部13とを具備し、消防緊急情報生成部12は、消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御するチャネル切替制御情報をフォーマットの未定義領域に配置した消防緊急情報を生成し、移動局装置20は、基地局装置10から送信された消防緊急情報に含まれているチャネル切替制御情報に従って無線チャネルを切り替えるチャネル切替部24を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消防緊急無線システム、基地局装置および消防緊急情報送信方法に関する。特に、所定のフォーマットの消防緊急情報を送受信する消防緊急無線システム、基地局装置および消防緊急情報送信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図4は、従来の消防緊急無線システム9の概略構成図である。図5は、無線回線フォーマットの一例である。従来の消防緊急無線システム9は、図4に示すように、消防および緊急に係る情報(以下、「消防緊急情報」という)を送受信する基地局装置80と複数の移動局装置90(移動局装置90a…移動局装置90n)とを備える。基地局装置80は、消防緊急情報生成部81、回線制御部82および消防緊急情報送受信部83を備える。消防緊急情報送受信部83は、複数の無線部(無線部83a、無線部83b、無線部83c…無線部83m)を備える。
【0003】
消防緊急情報生成部81は、所定のフォーマットの消防緊急情報を生成する。例えば、消防緊急情報生成部81は、電話機70(電話機70a、電話機70b、電話機70c)から音声情報を取得し、消防緊急デジタル無線(SCPC方式)に係る無線回線フォーマットの消防緊急情報を生成する。
【0004】
消防緊急デジタル無線(SCPC方式)に係る無線回線フォーマットは、図5に示すように、LA領域、Pa領域、FCH/FACCH領域、RI領域、SW領域およびSACCH領域を有する。各領域内に示す数字は当該領域のビット数である。LA領域、Pa領域、RI領域およびSW領域は、制御情報を格納する領域である。FCH/FACCH領域は、ユーザ情報(音声情報、文字情報等)を格納する領域である。SACCH領域は、未定義領域である。
【0005】
回線制御部82は、消防緊急情報送受信部83の回線(無線チャネル)を制御(設定等)する。図4に示す例において、回線制御部82は、無線部83aに無線チャネル1、無線部83bに無線チャネル2、無線部83cに無線チャネル3、無線部83mに無線チャネルXを設定している。
【0006】
消防緊急情報送受信部83は、各無線部83a、83b、83c・・・83mを用いて、各無線部に設定されている無線チャネルを使用して、移動局装置90との間で消防緊急情報を送受信する。
【0007】
移動局装置90は、消防緊急情報生成部91、回線制御部92、消防緊急情報送受信部93および受話器99備える。消防緊急情報生成部91は、所定のフォーマットの消防緊急情報を生成する。例えば、消防緊急情報生成部91は、受話器99から音声情報を取得し、図5に示す無線回線フォーマットの消防緊急情報を生成する。
【0008】
回線制御部92は、消防緊急情報送受信部93の回線(無線チャネル)を制御(設定等)する。図4に示す例において、移動局装置90aには無線チャネル1が設定され、移動局装置90nには無線チャネル2が設定されている。消防緊急情報送受信部93は、設定されている無線チャネルによって、基地局装置80との間で消防緊急情報を送受信する。
【0009】
即ち、基地局装置80と各移動局装置90とは、複数の無線チャネルのなからか設定された一のチャンネルによって消防緊急情報を送受信することができる。図4に示す例において、基地局装置80(無線部83a)と移動局装置90aとは、無線チャンネル1によって消防緊急情報を送受信することができる。一方、基地局装置80(無線部83a)と移動局装置90nとは、消防緊急情報を送受信することができない。両者に設定されているチャネルが異なるからである。但し、基地局装置80(無線部83b)と移動局装置90nとは、無線チャンネル2によって消防緊急情報を送受信することができる。
【0010】
各移動局装置90が使用する無線チャネルの設定は、基地局運用者と移動局運用者との間で事前に取り決めた運用ルール、又は、基地局運用者から移動局運用者への音声(口頭)による都度の伝達に従って、移動局運用者が手動で行っている。なお、特許文献1および特許文献2は、何れも基地局と移動局とを備える無線システムについて開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−0096409号公報
【特許文献2】特開平11−18153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、従来の消防緊急無線システム9において、消防緊急情報の送受信を直ちに開始できない状況を招きやすいという問題がある。例えば、基地局側運用者が無線チャネルを言い間違えた場合、移動局側運用者が無線チャネルを聞き間違えた場合などは、移動局側運用者による移動局装置90の無線チャネルの設定が不適切となるため、直ちに消防緊急情報を送受信できない事態に陥る。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、消防緊急情報の送受信を直ちに開始できる消防緊急無線システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、無線チャネルを使用して所定のフォーマットの消防緊急情報を送受信する基地局装置と、基地局装置と消防緊急情報を送受信する複数の移動局装置とを備える消防緊急無線システムであって、基地局装置は、所定のフォーマットの消防緊急情報を生成する消防緊急情報生成部と、無線チャネルを使用して、消防緊急情報生成部によって生成された消防緊急情報を移動局装置に送信し、移動局装置から送信された消防緊急情報を受信する消防緊急情報送受信部とを具備し、消防緊急情報生成部は、消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御するチャネル切替制御情報をフォーマットの未定義領域に配置した消防緊急情報を生成し、移動局装置は、基地局装置から送信された消防緊急情報に含まれているチャネル切替制御情報に従って無線チャネルを切り替えるチャネル切替部を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、基地局運用者が基地局運用者に無線チャネルを伝達する場合に、無線チャネルを音声(口頭)で伝達しなくても、基地局装置がチャネル切替制御情報を送信することによって、移動局装置の無線チャネルを自動的かつ適切に切り替えることができる。従って、移動局側運用者は、直ちに適切な無線チャネルを移動局装置に設定し、直ちに消防緊急情報を送受信することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る消防緊急無線システム1の概略構成図である。
【図2】基地局装置10および移動局装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】消防緊急無線システム1のチャネル切替動作を説明するための説明図である。
【図4】従来の消防緊急無線システム9の概略構成図である。
【図5】無線回線フォーマットの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る消防緊急無線システム1の概略構成図である。消防緊急無線システム1は、図1に示すように、消防緊急情報を送受信する基地局装置10と複数の移動局装置20(移動局装置20a…移動局装置20n)とを備える。基地局装置10は、消防緊急情報生成部11、回線制御部12および消防緊急情報送受信部13を備える。消防緊急情報送受信部13は、複数の無線部(無線部13a、無線部13b、無線部13c…無線部13m)を備える。
【0018】
消防緊急情報生成部11は、所定のフォーマットの消防緊急情報を生成する。例えば、消防緊急情報生成部11は、電話機70(電話機70a、電話機70b、電話機70c)から音声情報を取得し、図5に示す無線回線フォーマットの消防緊急情報を生成する。消防緊急情報生成部11は、図5に示す無線回線フォーマットの未定義領域(SACCH領域)に、消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御する情報(以下、「チャネル切替制御情報」という)を配置(格納)した消防緊急情報を生成する。なお、使用すべき無線チャネルは、基地局側運用者の都度の入力、または、所定のルール(例えば、基地局側運用者によって入力された災害の種類に対応付けられている無線チャネル)に基づいて決定される。
【0019】
回線制御部12は、消防緊急情報送受信部13の回線(無線チャネル)を制御(設定等)する。図1に示す例において、回線制御部12は、無線部13aに無線チャネル1、無線部13bに無線チャネル2、無線部13cに無線チャネル3、無線部13mに無線チャネルXを設定している。
【0020】
消防緊急情報送受信部13は、各無線部13a、13b、13c・・・13mを用いて、各無線部に設定されている無線チャネルを使用して、移動局装置20との間で消防緊急情報を送受信する。また、消防緊急情報送受信部13は、チャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信してから所定の時間内に、チャネル切替制御情報によって示される無線チャネルを使用して移動局装置20から消防緊急情報を受信しなかった場合には、再度、チャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信する。
【0021】
移動局装置20は、消防緊急情報生成部21、回線制御部22、消防緊急情報送受信部23、チャネル切替部24および受話器29を備える。消防緊急情報生成部21は、所定のフォーマットの消防緊急情報を生成する。例えば、消防緊急情報生成部21は、受話器29から音声情報を取得し、図5に示す無線回線フォーマットの消防緊急情報を生成する。
【0022】
回線制御部22は、消防緊急情報送受信部23の回線(無線チャネル)を制御(設定等)する。図1に示す例において、移動局装置20aには無線チャネル1が設定され、移動局装置20nには無線チャネル2が設定されている。消防緊急情報送受信部23は、設定されている無線チャネルによって、基地局装置10との間で消防緊急情報を送受信する。
【0023】
チャネル切替部24は、基地局装置10から送信された消防緊急情報に含まれているチャネル切替制御情報に従って無線チャネルを切り替える。
【0024】
図2は、基地局装置10および移動局装置20の動作の一例を示すフローチャートである。図2(a)は基地局装置10の動作、図2(b)は移動局装置20の動作である。図2(a)のフローチャートは、消防または緊急事態が発生したときに開始する。図2(b)のフローチャートは、消防緊急情報の受信により開始する。なお、両フローチャートにおいては、説明の便宜上、基地局装置10側から移動局装置20側へと消防緊急情報を送信する例を説明する。
【0025】
図2(a)において、基地局装置10の消防緊急情報生成部11は、チャネル切替制御情報を配置(格納)した消防緊急情報を生成する(ステップS10)。消防緊急情報生成部11は、生成したチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を一時記憶するとともに、当該消防緊急情報を消防緊急情報送受信部13に供給する。消防緊急情報送受信部13は、消防緊急情報生成部11から取得したチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信する(ステップS11)。
【0026】
消防緊急情報送受信部13は、チャネル切替制御情報によって示される無線チャネルを使用して移動局装置20から消防緊急情報を受信したか否かを判断する(ステップS12)。消防緊急情報送受信部13は、チャネル切替制御情報によって示される無線チャネルを使用して移動局装置20から消防緊急情報を受信したと判断した場合(ステップS12:Yes)、基地局装置10側から移動局装置20側へと消防緊急情報(チャネル切替制御情報を含むかどうかは問わない)を送信する(ステップS13)。そして、本フローチャートは終了する。なお、説明の便宜上、基地局装置10によるステップS13の実行は1回であるように示したが、基地局装置10は音声情報を入力する都度ステップS13を実行する。
【0027】
一方、消防緊急情報送受信部13は、チャネル切替制御情報によって示される無線チャネルを使用して移動局装置20から消防緊急情報を受信してないと判断した場合(ステップS12:No)、ステップS11に戻って、再度、チャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信する(ステップS11)。
【0028】
図2(b)において、移動局装置20の消防緊急情報送受信部23は、基地局装置10から消防緊急情報を受信し、当該消防緊急情報に含まれている音声を音声出力部(非図示)から出力する(ステップS20)。
【0029】
移動局装置20の消防緊急情報送受信部23は、当該消防緊急情報内にチャネル切替制御情報が含まれているか否かを判断する(ステップS21)。消防緊急情報送受信部23は、当該消防緊急情報内にチャネル切替制御情報が含まれていると判断した場合(ステップS21:Yes)、チャネル切替制御情報をチャネル切替部24に供給する。チャネル切替部24は、チャネル切替制御情報に従って無線チャネルを切り替える(ステップS22)。そして本フローチャートは終了する。一方、消防緊急情報送受信部23は、当該消防緊急情報内にチャネル切替制御情報が含まれていないと判断した場合(ステップS21:No)、ステップS22を飛ばして本フローチャートは終了する。
【0030】
図3は、消防緊急無線システム1のチャネル切替動作を説明するための説明図である。なお、図3は、基地局装置10が無線チャネル1を使用して移動局装置20a、20nと消防緊急情報を送受信する場面を想定している。なお、基地局装置10の無線部13aには無線チャネル1が設定され、無線部13bには無線チャネル2が設定されているものとする。また、移動局装置20aの消防緊急情報送受信部23には無線チャネル1が設定され、移動局装置20nの消防緊急情報送受信部23には無線チャネル2が設定されているものとする。
【0031】
基地局装置10は、無線部13aを用いて無線部13aに設定されている無線チャネル1を使用して、無線チャネル1への切替を制御するチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を送信(発射)する(送信1)。
【0032】
送信1によるチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を受信した移動局装置20aは、自局が既に無線チャネル1に設定されているため、チャネルの切替動作を行うことなく、無線チャネル1を使用して基地局装置10との間で消防緊急情報を送受信する。なお、移動局装置20nは、送信1によるチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を受信できない。
【0033】
基地局装置10は、送信1と同様に、無線部13bを用いて無線部13bに設定されている無線チャネル2を使用して、無線チャネル1への切替を制御するチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を送信(発射)する(送信2)。
【0034】
送信2によるチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を受信した移動局装置20nは、自局が無線チャネル2に設定されているため、無線チャネル2から無線チャネル1へのチャネル切替の動作を行い、以降、無線チャネル1を使用して基地局装置10との間で消防緊急情報を送受信する。なお、移動局装置20aは、送信2によるチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を受信できない。
【0035】
なお、基地局装置10は、上述の如く、無線チャネル1への切替を制御するチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信してから所定の時間内に(例えば送信2から所定の時間内に)、無線チャネル1を使用して移動局装置20aおよび移動局装置20nから消防緊急情報を受信しなかった場合には、再度、無線チャネル1への切替を制御するチャネル切替制御情報を含む消防緊急情報を移動局装置20に送信する。
【0036】
以上、上記実施形態によれば、基地局運用者が基地局運用者に無線チャネルを伝達する場合に、無線チャネルを音声(口頭)で伝達しなくても、基地局装置10がチャネル切替制御情報を送信することによって、移動局装置の無線チャネルを自動的かつ適切に切り替えることができる。従って、移動局側運用者は、直ちに適切な無線チャネルを移動局装置20に設定し、直ちに消防緊急情報を送受信することができるようになる。
【0037】
また、所定のフォーマットの未定義とされている領域を用いてチャネル切替制御情報を送信するため、チャネル切替制御情報を音声情報に重畳させて伝送することができる。従って、音声情報の送受信に何ら影響を与えることなく、直ちに消防緊急情報を送受信することができるようになる。なお、移動局装置20が何れの無線チャネルに設定されていたとしても、移動局装置20側での設定が想定される全ての無線チャネルを用いてチャネル切替制御情報を送信すれば、確実に、移動局装置の無線チャネルを自動的かつ適切に切り替えることができる。
【0038】
なお、上記実施形態において、基地局装置10は、消防緊急情報生成部11、回線制御部12および消防緊急情報送受信部13を備える態様を説明したが、基地局装置10が消防緊急情報生成部11、回線制御部12および消防緊急情報送受信部13の全てを備えなくてもよい。例えば、基地局装置10は、消防緊急情報生成部11および回線制御部12を備え、別体である基地局装置10と異なる他の一の装置が消防緊急情報送受信部13を備える態様であってもよい。また、消防緊急情報送受信部13を備える他の一の装置に代えて、複数の無線装置(無線部13aの機能を備える無線装置、無線部13bの機能を備える無線装置、無線部13cの機能を備える無線装置…無線部13mの機能を備える無線装置)を備える態様であってもよい。また、他の一の装置が消防緊急情報生成部11または回線制御部12を備える態様であってもよい。
【0039】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0040】
1 消防緊急無線システム 10 基地局装置 11 消防緊急情報生成部 12 回線制御部 13 消防緊急情報送受信部 20 移動局装置 24 チャネル切替部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線チャネルを使用して所定のフォーマットの消防緊急情報を送受信する基地局装置と、前記基地局装置と前記消防緊急情報を送受信する複数の移動局装置とを備える消防緊急無線システムであって、
前記基地局装置は、
前記所定のフォーマットの前記消防緊急情報を生成する消防緊急情報生成部と、
無線チャネルを使用して、前記消防緊急情報生成部によって生成された前記消防緊急情報を前記移動局装置に送信し、前記移動局装置から送信された前記消防緊急情報を受信する消防緊急情報送受信部と
を具備し、
前記消防緊急情報生成部は、
前記消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御するチャネル切替制御情報を前記フォーマットの未定義領域に配置した前記消防緊急情報を生成し、
前記移動局装置は、
前記基地局装置から送信された前記消防緊急情報に含まれている前記チャネル切替制御情報に従って無線チャネルを切り替えるチャネル切替部
を具備することを特徴とする消防緊急無線システム。
【請求項2】
前記消防緊急情報送受信部は、
前記チャネル切替制御情報を含む前記消防緊急情報を前記移動局装置に送信してから所定の時間内に、前記チャネル切替制御情報によって示される無線チャネルを使用して前記移動局装置から前記消防緊急情報を受信しなかった場合に、再度、前記チャネル切替制御情報を含む前記消防緊急情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の消防緊急無線システム。
【請求項3】
無線チャネルを使用して所定のフォーマットの消防緊急情報を移動局装置に送信する基地局装置であって、
前記所定のフォーマットの前記消防緊急情報を生成する消防緊急情報生成部と、
前記消防緊急情報生成部によって生成された前記消防緊急情報を、無線チャネルを使用して前記移動局装置に送信する消防緊急情送送信部と
を備え、
前記消防緊急情報生成部は、
前記消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御するチャネル切替制御情報を前記フォーマットの未定義領域に配置した前記消防緊急情報を生成することを特徴とする基地局装置。
【請求項4】
無線チャネルを使用して所定のフォーマットの消防緊急情報を移動局装置に送信する消防緊急情報送信方法であって、
前記所定のフォーマットの前記消防緊急情報を生成する消防緊急情報生成ステップと、
前記消防緊急情報生成ステップによって生成された前記消防緊急情報を、無線チャネルを使用して前記移動局装置に送信する消防緊急情送送信ステップと
を有し、
前記消防緊急情報生成ステップは、
前記消防緊急情報の送受信に使用すべき無線チャネルの切り替えを制御するチャネル切替制御情報を前記フォーマットの未定義領域に配置した前記消防緊急情報を生成することを特徴とする消防緊急情報送信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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