説明

涙嚢圧縮用、乳酪製栄養化粧品

【課題】 忌み嫌われる眼の下のタルミ=涙嚢を隠す化粧品は、舞台用のものしかなく、外科手術だけが唯一の方法だが、手術費が高くて利用者は僅かである。このタルミを手軽に安全に軽減、除去する新化粧品の発明が課題。
【解決手段】 眼や涙嚢に良い乳を、目的に合った良い乳酸菌によって、特殊な乳酪製品にし、それをカジキ酵素206によって発酵処理した原料を基礎にして、安全で高い効能をもつものに完成。これをタルミに塗ることで、弛緩した皮膚を即座に緊張させて、タルミを縮小し、押上げて、若い外観に変えるだけでなく、酵素などの働きで皮下の涙嚢が若返って、化粧品を落とした後もタルミが戻らず、回を重ねるごとに、次第に永く若さを保つようにすることが可能になった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
涙嚢と呼ばれる眼の下のタルミは、若い内は細いが加齢とともに太くなり、垂れ下がって老衰、不健康、ヨボヨボ、淫乱といった悪印象を与えるために、世界中の人々に忌み嫌われているが、それを隠す化粧はこれまでドーランで塗り潰す以外になく、それも僅かに遠目を欺く舞台化粧にしか使えないので、身近に顔を見られる日常生活には全く役に立たない。
従って、このタルミを引き上げて細くしたい万人の願いを実現する方法は、これまで外科手術による以外になく、それも時と共にタルむので、繰り返し再手術を受ける必要があり、それには莫大な費用を要するため、ごく少数の高額所得者以外は利用できないのが世界の現状である。
このタルミができる原因は、涙嚢と、それを支えている皮膚が弱って弾力を失うためだとわかっているから、それらを強化すればいいのだが、涙嚢の機能は眼の保全であるから、目薬に工夫を加えれば解決できるという着想を得たので研究を続けてみたが、現在市販されているものは全然役にたたない。
その理由は、涙嚢と皮膚の衰弱は、コラーゲン等の皮膚構成物質の減耗と、補給、吸収力の衰弱という現行目薬の対象外の症状が真因だからであった。
そこで次は古代に不老長寿の研究が盛んだった中国に着目、その古文献を再調査して、古代に羊乳を目薬として使っていたという記録を発見、それをヒントに得たことから、ついにこの画期的な発明が新しく生まれた。それは『帰去来辞』や『桃源郷』の作者として有名な晋の陶淵明(365〜427)の『捜神後記』中にある「再生譚」に出て来るもので、そこでは「黒羊の乳」と書かれている。
そこで黒羊から初めて、羊・牛・馬といった大量に入手可能な生乳を分析比較した結果、必要と考えられる成分には大差ないことが確かめられたので、以後は原料として経済性の最も高い牛乳を使用して、その利用法を模索し、その効能効果を比較し、選別して本発明に至った。
本発明は、使用する乳酸菌の種類によって異なった性質をもつ乳酪製品の、皮膚に対する付着力、凝固力、引締め力、肌色感などの独特の効能をもち、徐々に皮膚力を強める働きをもつものを、複合して用いた化粧料によって、家庭で日常的に手軽に、涙嚢のタルミを細くして引き上げ、若さ溢れる表情を回復し、高齢化社会時代を迎えた人類の、激増しつつある若返り願望者たちの切望と、グローバル化による巨大需要を満たし、世界を明るくしつつ、我が国を富ませる、タルミ美化用の、世界最初の新しい化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
これを実現できたのは、眼の異常を治す乳類の優れた能力を活かし、それにさらにタルミ除去に役立つ凝固力を加える能力をもつ乳酸菌を、研究し、分類し、交配して作出したものから選んで培養、雑菌を除去処理して得られたものの働きを、たとえば含有カゼイン類の凝固力と、人の肌への親近性、必須アミノ酸などの浸透性と吸収性の良さをもち、それで皮膚組織を強化する、今までまだ実用化されていない新用途へ、さらに選別選択を加えて効能を強化し、完全化したものを、完成することができたからである。
【0003】
本発明は、眼の下のタルミとシワを、世界で初めて合成できた上記の要素の組み合わせによって、皮膚面に塗布するだけで誰でも容易に使用できて、副作用がなく、しかも皮膚と涙嚢が次第に強化して、タルミもシワも軽減していく優れた能力をもつタルミ美化化粧料で、すでに多数の協力希望者達が実験に参加して試用し、何等の副作用も問題もなく、心身共に非常に若返ったと、強い満足感を満喫しいる。
【0004】
本出願者は、さきの第二次大戦中の、国家的な大食料不足を補なうため、山野に自生する食用茸に着眼、鋸屑で茸類を人工栽培する法を発明してその、実用化の確立に成功、終戦直後、その技術を全国的に指導して、製薬・製菓の大会社が、この菌糸増産と栽培普及に努め、食用茸産業を確立した。
以来一貫して擔子菌植物の研究を続け、タイ国などで薬用茸・霊芝の人工栽培を指導、軌道に乗せて一大国家産業に成長させる端緒を開くなどしたほか、多種類の茸の医療効果を突き止めて広く啓蒙し、現在のガン特効薬茸の世界的開発や、健康食品としての研究を次々に展開、指導、振興して現在の健康食茸ブームを醸成するなど、擔子菌植物の研究と産業化に貢献してきた。
本発明は、こうした歴史と背景をもつその擔子菌植物が、眼の下のタルミ除去と治療に大きな効果を挙げ、また別に交配作出した薬草ゲンノショウコの新品種その他の植物が、皮膚に浸透してシワを除去し、容貌を若返らせる働きが顕著なことなどを次々に発見し、それらの実用化、商品化を行なうに際して欠かせない、凝固剤兼栄養源となる添加蛋白源としての乳酸菌と乳酪との、新分野への基礎研究に着手し、菌の交配、新品種の作出、その応用上の改良法や補助手段の研究を加えて、本発明の所期の成果を確立した。
【0005】
本発明品は、一見、どこにでもあるように見えると思うが、それらは全て一貫して続けて来た不老長寿法の徹底研究と、それを実現するための、熟練したバイオ技術による生物の新品種作出と、新物質の合成と創造と、それが含有する有用物の解明と用途の開発、さらに要求されるものの作出と応用と製品化、産業化の基礎研究と応用技術との、永く、広く、絶え間ない研究の歴史と成果が、これまで世界に存在しなかったこの眼の下のタルミとシワ用化粧料として、初めて誕生したのであって、これが本発明を生み出した背景技術である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、加齢とともに眼の下で次第に膨脹して外観を不快にしている、涙嚢の膨脹、いわゆるタルミを、皮膚面に塗布するだけで手軽に安全に縮小して若く見えるようにする、化粧料その他の開発が課題である。
【0007】
涙嚢を弛緩させる第一の原因は皮膚の老化だが、これは、涙は眼の浄化を担当しており、体調の不具合などで涙の有効成分や分泌が衰えると、涙の必要量が多くなり涙嚢が膨脹し弛緩する。また第二の原因として生体内成分であるアミノ酸の生成や分泌に変調を来すため、皮膚の保湿やPH調製などが、うまく行かなくなって、涙嚢を引締めていた皮膚が衰弱しても、その回復力が低下したまま、溜る涙の毒素と圧力で涙嚢が次第に膨脹していき、タルミをつくって老化、衰弱を表示し、若い顔面を維持できなくしてしまう。
だから日常生活を少しでも快適にしようと、このタルミを化粧品で化粧して外面を繕うことは勿論だが、可能ならそれを本当に若返らせて健康を回復する方が良く、そのためには在来の化粧品で皮膚を引っ張ったり、塗り隠したりするだけでは駄目で、皮膚の内部組織と涙嚢に栄養を与えて吸収させ、生体機能そのものを若返らせる必要がある。この機能回復力を備えたものの開発が本発明の第二の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は幸い、この課題に応える分野の研究成果を大量に蓄積しており、活用できる物質を熟知している。その中から化粧料として使える安全な物質=有機物で、皮膚への強い浸透力をもち、衰弱弛緩した皮膚と涙嚢とを傷めることなく栄養を補給し、刺激し、緊張させて、タルミの外観を小さくして押し上げて一時的に顔面を若々しく見せるだけでなく、同時に涙嚢を生理的に治療し強化する能力を併せもったものを作って、本質的に涙嚢を縮小してタルミを押し上げて表情を若返らせ、可能な限り永く持続させることのできるものを創り出すのが唯一の解決手段である。
【0009】
以上から導かれた具体的な方法は、原料に牛乳を使用し、この目的に合うよう、交配して作出、培養した乳酸菌を用いて、乳酪製品を作り、雑菌除去処理したものを、さらに特定酵素(カジキ酵素206)によって発酵処理し、得た原料を、さらに、たとえば含有カゼイン類の凝固力と、人肌への親近性、必須アミノ酸などの人肌への浸透性と吸収性の良さや、皮膚組織強化能力の強弱などで選別するなど、多数の工程を経て完全化し、製品として完成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明製品を眼の下のタルミの皮膚面に塗ると、数分後には皮膚がピンと張ってタルミが軽減し、目立つ皺がほとんど無くなる。
また日常、顔に塗っているわけに行かない男性の場合、夜ねる前に眼の下のタルミの皮膚面にこれを塗っておくと、皮膚から吸収されたものの効果と、付着して乾燥し縮小した物質により外皮がもつ習慣性との総合効果によって、翌朝には皮膚がピンと張って、タルミとシワがほとんど無くなっているし、洗顔して洗い落としてもその緊張は続き、大皺も軽減して目立たなくなっている。これを毎日繰り返していると、涙嚢そのものが強化して引き締まり、タルミは顕著に縮小して外観が細くなり、それが習慣になって、本発明品を塗っていなくても、常に若々しい外観が保たれるようになっていく。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
生乳類は雑菌が繁殖しやすいが、腐敗しては役立たないから、それを防ぐだけでなく、さらに積極的に、より有用化するために、無害乳酸菌を加えて乳酪化して有効成分のカゼインを濃縮して用い、皮膚表面で乾燥させて皮膚を収縮、緊張させてタルミを圧迫して小さくする力を高め、また筋肉を養う蛋白質、コラーゲンやアミノ酸などの必須滋養分を、皮膚に浸透し易い形態に熟成させて、効力を持続させて腐敗を遅らせるため、乳酸菌は殺さずに、特定酵素(カジキ酵素206)によって発酵処理して得た原料を、さらに、雑菌の侵入を排除する密閉容器を用いて、生きた乳酸菌と酵素をさらに活用した製品にすることで、これまで解決できなかった、このタルミと皺をとるという難問を解決し一掃する。これが本発明を実施するための、現時点での最良の形態である。
【0012】
これに使用した乳酸菌の種類は、基本的なブルガリア菌、ビフイズス菌、サーモフィラス菌、アシドフィルス菌などを主体にした、交配種を用いた。これを日常使用する化粧品に仕上げるにはまた多くの創意がいるが、それは本願とは切り離して出願する。
【0013】
こうして生産したクリーム状の製品は、微妙な用途の差により、溶媒類を加えて薄めて乳液としたり、濃縮してクリーム状にしたり、さらに乾燥速度の早い糊状にしたりして、用途別商品を製造して、それぞれ適当な容器類に詰めて商品化する。これが原則的な、最良の実施形態である。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、その原料の入手も容易、製造工程も単純で、全て機械化できるので、産業化はごく容易で、コストは極めて低く、また人類が続く限り人々は必ず加齢して、本発明品を必要とし続けるし、しかもこれはこれまで女性主体の商品と考えられてきた化粧品と異なり、むしろ男性の方が必要とすることが確かで、その利用者も老人ばかりでなく中年から、予防使用が始まる、いまだかつて存在しなかった特殊化粧品であるため、世界的な大需要を我が国が独占できることの確かな、強大な可能性をもっている。
【0015】
また、この新化粧品または皮膚健康食品の出現で、世界中の中・高年層が、その容貌の老化と、それが与えるさまざまな劣等感を拭い去り、生活意欲を旺盛化することへの貢献度は間違いなく高く、全世界が迎えた高齢化時代の中年から高齢の男女に亘る膨大な需要を考えると、これは我が国の経済力を画期的に高めるばかりでなく、世界の大衆に我が国の文化の高さを強く意識させて親密感を増し、日本人への親近感と尊敬とを加えて、立場を良くし、我が国外交上などにも、大きく貢献することは疑う余地がない。
一見単純な発明にみえるが、これが及ぼす国益は極めて高く。需要もまた決定的に莫大であり、採算性も比類なく高いから、産業上に於ける本発明の利用の可能性は極めて高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
涙嚢を圧縮して、老化した容貌を外見実質ともに若返らせる、カジキ酵素で発酵させた乳酪製の、皮膚から浸透する栄養を含む、皮膚整形用化粧品。