説明

液位センサ

【課題】本発明は、液位センサの周囲の温度が変化しても中点電位が変動してしまうということはなく、出力特性が安定している液位センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の液位センサは、絶縁基板11の一面に設けられるとともに第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18と電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターン17を備えるとともに、前記第1のサーミスタ16と第2のサーミスタ18のうち、いずれか一方を断熱材27で覆うようにしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、スチーム型電子レンジに使用される水タンクの液面を検知する液位センサに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の液位センサは、図9に示すように構成されていた。
【0003】
図9は従来の液位センサの上面図を示したもので、この図9において、1はAl23からなる絶縁基板で、この絶縁基板1は長手方向に略垂直に立設させ、かつこの絶縁基板1の一側面には上側に位置して電源電極2、中間電極3およびGND電極4を並列に設けている。さらに、この絶縁基板1の一側面には、第1の回路パターン5を介して前記GND電極4と一端が電気的に接続されるように複数のサーミスタ抵抗層6を上側から下側にわたって設けている。そして、このサーミスタ抵抗層6は温度が上昇すると抵抗値が急激に下がる特性を有している。そしてまた、前記絶縁基板1の一側面にはサーミスタ抵抗層6と同じ高さに位置して複数の固定抵抗層7を設けており、この固定抵抗層7は一端を第2の回路パターン8を介して前記電源電極2に電気的に接続している。さらに、前記絶縁基板1の一側面には第3の回路パターン9を設けており、この第3の回路パターン9により、前記サーミスタ抵抗層6の他端と固定抵抗層7の他端を電気的に接続している。
【0004】
以上のように構成された従来の液位センサについて、次にその動作を図面を参照しながら説明する。
【0005】
液位センサを図10に示すように、液面に対して略垂直に立設して水10に浸漬し、そしてこの状態で、電源電極2とGND電極4との間に直流電圧を印加する。この場合、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6は通電によって発熱し、一方、液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6は水10によって冷却される。そして、サーミスタ抵抗層6は温度が上昇すると抵抗値が急激に下がる特性を有しているため、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6の抵抗値は液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6の抵抗値に比べて十分に小さな値となり、これにより、液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6に流れる電流は、液面より下方に位置するサーミスタ抵抗層6に流れる電流に比べて十分大きな値となる。したがって、電源電極2およびGND電極4に直列に電流計(図示せず)を接続すると、電源電極2とGND電極4との間に流れる電流は液面より上方に位置するサーミスタ抵抗層6の個数に応じて増加した値となるため、これにより、液面の高さを知ることができるものである。
【0006】
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開昭62−102120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記従来の液位センサにおいては、サーミスタ抵抗層6および固定抵抗層7とでハーフブリッジ回路を形成し、そして中点電位を中間電極3から出力することにより液位を検出するようにしていたため、液位センサの周囲の温度が変動すると、サーミスタ抵抗層6の抵抗値が変化することになり、その結果、液位が変化していないにも関わらず、中点電位が変動するため、液位を正確に検出できなくなってしまうという課題を有していた。
【0008】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、液位センサの周囲の温度が変化しても中点電位が変動してしまうということはなく、出力特性が安定している液位センサを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0010】
本発明の請求項1に記載の発明は、絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた第1のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に前記第1のサーミスタとは別の位置に設けられた第2のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられ、かつ前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターンとを備え、前記第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、いずれか一方を断熱材で覆うようにしたもので、この構成によれば、第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと回路パターンとを電気的に接続することによりハーフブリッジ回路を構成するとともに、前記第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、いずれか一方を断熱材で覆うようにしているため、第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、断熱材で覆われた方のサーミスタが基準抵抗となり、そして液位の変化により中点電位が変動するため、液位を検出することができるとともに、液位センサの周囲の温度変化に対しては、第1のサーミスタおよび第2のサーミスタの抵抗値が同じように変化することになり、その結果、温度変化のみでは中点電位が変動しないため、液位センサの周囲の温度が変化しても、液位を正確に検出することができるという作用効果を有するものである。
【0011】
本発明の請求項2に記載の発明は、屈曲部を設けた絶縁基板と、この絶縁基板の一面に屈曲部からみて一方の側に設けられた第1のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に屈曲部からみて他方の側に設けられた第2のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられ、かつ前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターンとを備え、前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタがそれぞれ外側に位置するように、前記絶縁基板を屈曲部で折り曲げるとともに、折り曲げた絶縁基板の内側に断熱材を設けたもので、この構成によれば、第1のサーミスタおよび第2のサーミスタがそれぞれ外側に位置するように、絶縁基板を屈曲部で折り曲げるとともに、折り曲げた絶縁基板の内側に断熱材を設けているため、第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、液位が検出される被検出媒体と接しない方のサーミスタが基準抵抗となり、これにより、液位の変化により中点電位が変動して液位を検出することができるとともに、液位センサの周囲の温度変化に対しては、第1のサーミスタおよび第2のサーミスタの抵抗値が同じように変化し、そして温度変化のみでは中点電位が変動しないため、液位センサの周囲の温度が変化しても、液位を正確に検出することができるという作用効果を有するものである。
【0012】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、絶縁基板に第1のサーミスタと第2のサーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けたもので、この構成によれば、絶縁基板に第1のサーミスタと第2のサーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けているため、第1のサーミスタと第2のサーミスタの周囲の温度は高くなり、これにより、第1のサーミスタと第2のサーミスタからの出力信号が増加するという作用効果を有するものである。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明の液位センサは、絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた第1のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に前記第1のサーミスタとは別の位置に設けられた第2のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられ、かつ前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターンとを備え、前記第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、いずれか一方を断熱材で覆うようにしているため、第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、断熱材で覆われた方のサーミスタが基準抵抗となり、そして液位の変化により中点電位が変動するため、液位を検出することができるとともに、液位センサの周囲の温度変化に対しては、第1のサーミスタおよび第2のサーミスタの抵抗値が同じように変化することになり、その結果、温度変化のみでは中点電位が変動しないため、周囲の温度が変化しても、液位を正確に検出することができる液位センサを提供することができるという優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1および3に記載の発明について説明する。
【0015】
図1は本発明の実施の形態1における液位センサの上面図、図2は同液位センサの側断面図、図3は同液位センサの絶縁基板におけるサーミスタおよび回路パターンを示す上面図、図4は同液位センサの絶縁基板におけるヒーター層を示す上面図である。
【0016】
図1〜図4において、11はポリイミドからなる樹脂系材料によりフィルム状に構成された絶縁基板で、この絶縁基板11の長手方向の一端側にはAgからなる電源電極12、出力電極13およびGND電極15を設けている。16は第1のサーミスタで、この第1のサーミスタ16は前記絶縁基板11の上面に設けられるとともに、一端を回路パターン17を介して前記電源電極12と電気的に接続するとともに、他端を回路パターン17を介して出力電極13と電気的に接続している。18は第2のサーミスタで、この第2のサーミスタ18は絶縁基板11の上面に前記第1のサーミスタ16と離間して並設されるとともに、一端を前記出力電極13と回路パターン17を介して電気的に接続し、かつ他端をGND電極15と電気的に接続している。そして、前記電源電極12、出力電極13、GND電極15、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18により、図6に示すようにハーフブリッジ回路21を構成している。また、前記第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18は樹脂系材料によりフィルム状に構成されているものである。
【0017】
23は絶縁層で、この絶縁層23は前記絶縁基板11の上面に設けた第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18と回路パターン17の上面を覆うように設けられている。24はヒーター層で、このヒーター層24は前記絶縁層23の上面に蛇行するように設けられているとともに、回路パターン17を介して前記絶縁基板11の上面に設けたAgからなるヒーター電極25に電気的に接続されている。
【0018】
26は保護層で、この保護層26は前記ヒーター層24の上面を覆うように設けられている。27は断熱材で、この断熱材27は前記第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18のうち、いずれか一方の第1のサーミスタ16の上側を覆うように保護層26の上面に設けられている。
【0019】
上記したように本発明の実施の形態1においては、絶縁基板11の上面側に第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18を昇温させるためのヒーター層24を設けているため、第1のサーミスタ16と第2のサーミスタ18の周囲の温度は高くなり、これにより、第1のサーミスタ16と第2のサーミスタ18からの出力信号が増加するという効果が得られるものである。
【0020】
以上のように構成された本発明の実施の形態1における液位センサについて、次にその組立方法を説明する。
【0021】
まず、ポリイミド製の絶縁基板11の上面における電源電極12、出力電極13、GND電極15、ヒーター電極25および回路パターン17を設ける位置に、厚膜印刷工法によりAgペーストを印刷した後、約250℃で約30分間焼成することにより、絶縁基板11の上面に電源電極12、出力電極13、GND電極15、ヒーター電極25および回路パターン17を形成する。
【0022】
次に、絶縁基板11および回路パターン17の上面における第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18を設ける位置にサーミスタペーストを印刷した後、約270℃で約2時間焼成することにより、絶縁基板11および回路パターン17の上面に第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18を形成する。
【0023】
次に、前記絶縁基板11、回路パターン17、第1のサーミスタ16、第2のサーミスタ18の上面に絶縁層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁層23を形成する。
【0024】
次に、前記絶縁層23の上面におけるヒーター層24を設ける位置にヒーターペーストを印刷した後、約150℃で約30分間焼成することにより、絶縁層23の上面にヒーター層24を形成する。
【0025】
次に、前記絶縁基板11およびヒーター層24の上面に保護層ペーストを印刷した後、紫外線を照射して硬化させることにより、絶縁基板11およびヒーター層24の上面に保護層26を形成する。
【0026】
最後に、前記第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18のうち、いずれか一方の第1のサーミスタ16の上側を覆うように保護層26の上面に断熱材27を接着する。
【0027】
以上のようにして組み立てられた本発明の実施の形態1における液位センサについて、次にその動作を図面を参照しながら説明する。
【0028】
図5に示すように、予めスチーム型電子レンジ(図示せず)等に使用される熱伝導性のプラスチック容器28に水29を満たした後、プラスチック容器28の外側面に液位センサを立設するように接着剤で貼り付けて取り付ける。
【0029】
この場合、前記絶縁基板11および第1のサーミスタ16、第2のサーミスタ18は樹脂系材料によりフィルム状に構成しているため、プラスチック容器28の外側面の凹凸にあわせて液位センサを貼り付けて取り付けることができ、これにより、プラスチック容器28の温度を正確に第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18に伝えることができるため、液位センサの出力信号の精度が向上するという効果が得られるものである。
【0030】
また、液位センサにおける電源電極12、出力電極13、GND電極15、ヒーター電極25をコネクタ30に固定する。この場合、液位センサにおける電源電極12およびGND電極15は予め5Vの電源と接続されており、初期状態では、出力電極13は2.5Vに設定されている。そして、コネクタ30からリード線31を介して図6に示すように、ハーフブリッジ回路21の出力電極13における中点電位が液位センサに外付けされ、かつ予め2.6Vに設定された第1の基準電位32と第1のコンパレータ33により比較する。一方、絶縁基板11におけるヒーター電極25に電圧を印加することにより、ヒーター24を発熱させる。
【0031】
このような状態において、プラスチック容器28内の水29がスチーム型電子レンジ(図示せず)の使用により、減少していく場合を考えると、液位が満水である初期状態の場合は、第2のサーミスタ18は水没している。したがって、第2のサーミスタ18は水29により冷却されているため、第2のサーミスタ18の抵抗値は高い状態である。一方、第1のサーミスタ16は空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は低い状態である。それゆえに、初期状態では、ハーフブリッジ回路21の中点電位は第1の基準電位32の2.6Vよりも高い値となっているため、第1のコンパレータ33からはローの出力信号を出力する。
【0032】
次に、プラスチック容器28内の水29が減少して液面が第2のサーミスタ18の下側に位置するレベルになった場合は、第2のサーミスタ18は空気に接することになる。一方、第1のサーミスタ16も空気と接しているため、冷却されておらず抵抗値は低い状態である。それゆえに、この状態では、ハーフブリッジ回路21の中点電位は、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18が共に空気に接して低い抵抗値となっているため、第1の基準電位32の2.6Vよりも低い値となり、これにより、第1のコンパレータ33からはハイの出力信号を出力する。
【0033】
ここで、液位センサの周囲の温度が変動する場合を考えると、本発明の実施の形態1における液位センサにおいては、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18と回路パターンとを電気的に接続することによりハーフブリッジ回路21を構成するとともに、前記第1のサーミスタ16の上側を断熱材27で覆うように断熱材27を保護層26の上面に取り付けているため、この第1のサーミスタ16が基準抵抗となり、そして液位の変化により中点電位が変動するため、液位を検出することができるとともに、液位センサの周囲の温度変化に対しては、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18の抵抗値が、同じように変化することになり、その結果、温度変化のみでは中点電位が変動しないため、液位センサの周囲の温度が変化しても、液位を正確に検出することができるものである。
【0034】
なお、上記本発明の実施の形態1における液位センサにおいては、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18のうち、いずれか一方の第1のサーミスタ16の上側を断熱材27で覆うように断熱材27を保護層26の上面に取り付けた構成について説明したが、これに限定されるものではなく、いずれか他方の第2のサーミスタ18の上側を断熱材27で覆うように断熱材27を保護層26の上面に取り付けるようにしてもよく、この場合においても、上記本発明の実施の形態1と同様の効果が得られるものである。
【0035】
また、上記本発明の実施の形態1における液位センサにおいては、絶縁基板11の一面において、上側に設けた第1のサーミスタ16と下側に設けた第2のサーミスタ18とによって、ハーフブリッジ回路21を設けた構成としているが、さらに、多数のサーミスタを設けることにより、複数のハーフブリッジ回路を構成したり、またはフルブリッジ回路を構成した場合でも、上記本発明の実施の形態1と同様の効果が得られるものである。
【0036】
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。なお、この実施の形態2においては、上記実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。
【0037】
図7は本発明の実施の形態2における液位センサの側断面図、図8は液位センサをスチーム型電子レンジのプラスチック容器に貼り付けて取り付けた状態を示す側断面図を示したもので、この図7、図8に示すように、本発明の実施の形態2における液位センサは、絶縁基板11に屈曲部41を設け、そしてこの絶縁基板11における屈曲部41からみて一方の側に第1のサーミスタ16を設けている。また、前記絶縁基板11からみて他方の側には第2のサーミスタ18を設けている。そして、前記第1のサーミスタ16と第2のサーミスタ18とが外側に位置するように、前記絶縁基板11を屈曲部41で折り曲げている。そしてまた、前記絶縁基板11の内側には断熱材42を設けている。
【0038】
ここで、液位センサの周囲の温度が変動する場合を考えると、本発明の実施の形態2における液位センサにおいては、第1のサーミスタ16と第2のサーミスタ18とが外側に位置するように、絶縁基板11を屈曲部41で折り曲げるとともに、折り曲げた絶縁基板11の内側に断熱材42を設けているため、液位が検出される被検出媒体であるプラスチック容器28と接しない方の第1のサーミスタ16が基準抵抗となり、これにより、プラスチック容器28の液位の変化により中点電位が変動して液位を検出することができるとともに、液位センサの周囲の温度変化に対しては、第1のサーミスタ16および第2のサーミスタ18の抵抗値が同じように変化し、そして温度変化のみでは中点電位が変動しないため、液位センサの周囲の温度が変化しても、液位を正確に検出することができるという効果が得られるものである。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る液位センサは、液位センサの周囲の温度が変化しても出力信号は常に安定したものが得られるという効果を有するものであり、スチーム型電子レンジ等に使用されるプラスチック容器の液面を検出する液位センサとして有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態1における液位センサの上面図
【図2】同液位センサの側断面図
【図3】同液位センサの絶縁基板におけるサーミスタおよび回路パターンを示す上面図
【図4】同液位センサの絶縁基板におけるヒーター層を示す上面図
【図5】同液位センサをスチーム型電子レンジのプラスチック容器に貼り付けて取り付けた状態を示す側断面図
【図6】同液位センサを出力検出回路に接続した状態を示す回路図
【図7】本発明の実施の形態2における液位センサの側断面図
【図8】同液位センサをスチーム型電子レンジのプラスチック容器に貼り付けて取り付けた状態を示す側断面図
【図9】従来の液位センサの上面図
【図10】同液位センサの動作状態を示す図
【符号の説明】
【0041】
11 絶縁基板
16 第1のサーミスタ
17 回路パターン
18 第2のサーミスタ
21 ハーフブリッジ回路
24 ヒーター層
27,42 断熱材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁基板と、この絶縁基板の一面に設けられた第1のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に前記第1のサーミスタとは別の位置に設けられた第2のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられ、かつ前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターンとを備え、前記第1のサーミスタと第2のサーミスタのうち、いずれか一方を断熱材で覆うようにした液位センサ。
【請求項2】
屈曲部を設けた絶縁基板と、この絶縁基板の一面に屈曲部からみて一方の側に設けられた第1のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に屈曲部からみて他方の側に設けられた第2のサーミスタと、前記絶縁基板の一面に設けられ、かつ前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタと電気的に接続されることによりハーフブリッジ回路を構成する回路パターンとを備え、前記第1のサーミスタおよび第2のサーミスタがそれぞれ外側に位置するように、前記絶縁基板を屈曲部で折り曲げるとともに、折り曲げた絶縁基板の内側に断熱材を設けた液位センサ。
【請求項3】
絶縁基板に第1のサーミスタと第2のサーミスタを昇温させるためのヒーター層を設けた請求項1または2記載の液位センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−151525(P2008−151525A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−336829(P2006−336829)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】