説明

液体中の成分を検出するための装置

本発明は、血液または水中の成分を検出する、特に、その濃度を測定する、装置および方法に関連する。本発明はまた、血液中の成分を測定する、装置または方法の使用に関連する。本発明は、最終的には、前記装置および蛍光標準を含むキットに関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液中または水中の成分を検出するための、特に、血液中または水中の成分の濃度を決定するための、装置および方法に関連する。さらに、本発明は、血液中の成分を決定する装置または方法の使用に関連する。本発明は最終的には、前記装置およびDNA標準を含むキットに関連する。
【背景技術】
【0002】
以下において、特許出願および取扱説明書を含む様々な文書が引用される。本発明の特許性に関連すると見なされないが、これらの文書の内容すべては、参照として援用される。特に、引用されるすべての文書は、それぞれ個々の文書が明確におよび個別に、参照として援用されるように意図されている場合と同程度に、参照として援用される。
【0003】
血液中に溶解する物質の存在および/または濃度の決定に基づいて、患者の臨床状態を判断することができるので、医療診断の方法は日常的に使用される。今までのところ、血漿および/または血清の分析は、血液の固体成分から、分析される血漿を分離することを可能にする、遠心分離段階を実行しなければならなかった。一見したところ、固体血液成分を分離するための、適当な代替方法または装置は存在しない。遠心分離は、時間を要するだけでなく、特に、発展途上地域においては、しばしば適当な遠心分離機だけでなく、それらを操作するためのエネルギーもまた欠如しているため、これらの地域においても大きな障害となる。さらに、世界の多くの地域においては、既知の手段を使用することにより、血液分析を容易に実行することを可能にする専門的な人員が、しばしば存在しない。
【0004】
そのため、特に遠心分離なしで、血漿および/または血清中に含有される物質の分析を可能にする、装置および方法が必要とされる。さらに、対応する装置または方法は、訓練されていない人員が長期間の訓練の必要なしに、素早く、手際よく、かつ正確に、前記分析を実行することを可能にもするべきである。
【0005】
US 5,186,843は、血液から血漿または血清を分離するための材料を開示する。材料には、ガラスマイクロファイバー、セルロース繊維、および、合成織物繊維(synthetic textile fibers)が含まれる。この媒質は、分離に使用される層中に集められる少量の血漿を採取するために使用される。しかしながら、いまだ必要である、液体の回収およびさらなる操作は、迅速かつ正しい診断への障害である。
【0006】
US 4,816,224は、違う様式で設計されることができる、全血から血漿または血清を分離する装置を記載する。大容量を有するグラスファイバーが分離に使用される。装置は、複数のフィルター層を含むことができる。
【0007】
US 2006/0029923は、装置中のフィルター膜および圧力を使用して、固体血液成分から、血漿または血清を分離することができる装置を記載する。相当する装置は、免疫化学的検出方法によって血液中の成分を検出するための検出ストリップを含むことができる。しかしながら、これらのストリップを使用する場合、さらなるステップを実行しなければならない人員なしに、あるいは、さらなる補助的な手段および/または物質の使用なしに、直接的な検出をすることは不可能である。装置は、さらなる試験のための血漿または血清の採取が第一に意図されている。
【0008】
つまり、上述の種類の装置は、さらなる分析のために、小容量の血漿または血清を提供するために主に使用される。
測定結果を迅速に得ることを意図し、血漿または血清および/またはその他の体液を試験するために、現在の方法および装置を使用すると、しばしば指標値のみを得ることができ、そして、高い頻度で、測定される液体成分の存在または不在に関する報告のみが作成され得る。例えば、試験ストリップは、検出限界内に物質が存在するか否かのみを示す。しかしながら、液体、例えば血液中の、物質の濃度または含有量に関する正確な測定値のみが、患者の特定の状態および適切な治療方法に関する情報を提供するので、これらの方法および装置は、患者からの試料における、特定の疾患および/または状態の診断には、しばしば適さない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】US 5,186,843
【特許文献2】US 4,816,224
【特許文献3】US 2006/0029923
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そのため、先行技術の欠点を克服する装置および方法を提供することが本発明の目的である。特に、それを使用することによって、血漿または血清を全血から分離することができ、そして、入手された血漿または血清の遠心分離段階または同様の実験室的処理段階を必要とすることなく、血清または血漿中に含まれる物質を分析することが可能である、装置を提供することが目的である。本発明のさらなるあるいは付加的な目的は、簡単、安全、かつ確実に操作することができる装置、および、容易に実行することができ、そして特に専門外の人または医学的に訓練されてない人によって、使用または実行することができる方法の提供、簡単かつ費用のかからない様式で、産生および/または保存することができる装置の提供、並びに、相当するキットの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的は、請求項において定義される特徴によって達せられる。
本発明は、好ましくは、血液中の成分を検出する、特に、血液中の成分の濃度を決定する装置に関連し、この装置は、測定領域、フィルターおよび/またはフィルター領域、成分と相互作用する少なくとも一つの検出試薬、液体を導入する開口部、測定領域と開口部の間に配置されるフィルター、および、液体流入領域を含み、液体流入領域および/またはフィルター領域は、好ましくはフィルムが含まれる、好ましくは弾性領域によって、少なくとも部分的に形成または限定される。液体流入領域は、好ましくは開口部とフィルターとの間に配置される。
【0012】
液体の成分の自己蛍光または吸収を測定する場合、検出試薬もまた、除去することができる。
例えば物質の“検出”とは、特に、物質の存在または不在を決定することを意味する。ここで、測定方法の検出限界は、望ましい精度内での結果を決定する。
【0013】
物質の“濃度”は、特に、物質の絶対量と比較した場合、容量と無関係である。
本発明において、“血液中の成分”とは、特に、血液中に存在および/または溶解している物質である。物質は、特に、有機または無機、あるいはそれらの混合物であることができる。基本的に、その他の液体の成分もまた、本発明の装置を使用することによって決定することができる。ここで液体(fluid)とは、固体成分または懸濁物を含む液体(liquid)として理解される。好ましくは、液体とは体液である。体液は、例えば、血液、ある種の体液(liquor)、尿、漿液、唾液、精液、または、病的排泄物である。好ましくは、液体は水、特に蛇口、小川、または湖などからの水である。ここで、例えば、測定されたDNAが、微生物による水の汚染と関連するかどうかを、決定することが可能である。
【0014】
本発明の意味における“測定領域”とは、具体的には、空間、好ましくは規定容量、または定義可能な容量を有する空間であり、その中で液体の少なくとも一つの成分が測定される、空間である。好ましくは、少なくとも部分的に透明であり、そして、好ましくは光学的方法によって物質または成分を測定するのに特に適している。測定領域は、好ましくはフィルターの下流に位置し、そして、そこと液体連通している。それは、フィルターに直接隣接することができ、あるいは、そこから間隔をあけることができる。
【0015】
フィルターに直接隣接し、そして、ろ液を受け入れる領域は、ろ液領域とも呼ばれる。ろ液領域は、完全にまたは部分的に、測定領域またはその(1または複数の)要素のどちらかに相当することができ、フィルターの下流に配置され、ろ液を受け入れ、そして、測定領域の上流に配置される。
【0016】
ここで、“〜の上流”および“〜の下流”および同様の言葉は、開口部からフィルターを通って測定領域への、液体の流れる方向を考慮して、用いられる。
例えば、特定の波長範囲の光によって励起され、そして、特定の波長範囲の光を発光する、好ましい検出試薬の使用のため、測定領域は、好ましくは、例えば、可視光および発光波長の光などを透過させることができる。
【0017】
本発明のフィルターは、固体成分を含む血液またはその他の液体を分離するために適する、いずれかの材質を含むか、またはそれから構成されてもよい。例えば、フィルターは、ポリエチレンテレフタレート(例えば、血清を得るための製品として会社Sekisuiより流通している)、または、ポリスルホン(例えば、会社Pallより流通されている、Vivid Plasma Separation Membrane(以前のBTSSP))を含む、またはそれに基づくことができる。
【0018】
既知の適当なフィルターおよび/または(of)フィルター材質は、例えば、US 4,816,224、US 5,186,843、またはUS 2006/0029923に記載される。
好ましくは、フィルターは、完全にグラスファイバーから作られてはいないが、グラスファイバーを含む。より好ましくは、グラスファイバーの容量または重量比率は、0%と、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%または10%との間の範囲であるか、または、フィルターの約5%と50%との間の範囲であり、好ましくは、約10%と50%との間の範囲である。最も好ましくは、グラスファイバーを含まないフィルター材質である。血液のろ過において、フィルター材質は溶血を引き起こすべきではなく、そして、検体と結合すべきではない。
【0019】
本発明において“検出試薬”とは、特に、別の物質の存在および/または濃度を検出するための物質、好ましくは、例えば、血液、血漿、または水などの液体中の物質、である。検出試薬は、好ましくは、特定の条件下で検出可能な反応を可能にするか、または引き起こすことができる。検出試薬は、好ましくは、測定される物質と直接的に相互作用する。それは、この物質と、共有結合または非共有結合のどちらかを形成する。好ましくは、検出試薬の蛍光は、検体と結合した後にのみ、増加する。
【0020】
装置は、液体を導入するための開口部を含み、フィルターは開口部と測定領域との間に配置される。さらに、装置は、液体流入領域を含む。
液体流入領域は、好ましくは、開口部と測定領域との間に、より好ましくは開口部とフィルターとの間に配置される。
【0021】
以下において、フィルターのすぐ上流および/またはすぐ下流の領域もまた、フィルター領域と呼ばれる。より好ましくは、フィルター領域はフィルター、液体流入領域の部分または全体、ろ過領域、および/または測定領域をさらに含む。
【0022】
フィルター領域は、好ましくは約200〜約2000μlの間の容積を有する。液体または好ましくは血液の、量および特性に応じて、200μl以下の血漿または血清を、測定領域における測定のため得ることができる。好ましくは、本発明の装置は、約15μlと約80μlとの間、好ましくは約20μlと約60μlとの間、および最も好ましくは約40μlの血清または血漿の測定範囲において測定される容量の提供を可能にする。
【0023】
液体流入領域および/またはフィルター領域は、少なくとも部分的または完全に、好ましくは弾性の、フィルムによって、形成または限定される。フィルムは、好ましくは人工または天然のポリマー、あるいは共重合体から作製される。前記ポリマーおよび共重合体の例は、PVC、エチレン酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリエチレン、ポリエチレン共重合体、ポリプロピレン、ポリプロピレン共重合体、これらの共重合体の混合物、または、同様にブロック重合体、共押出、多層フィルム、並びに、同様に滑面をもたないフィルムである。フィルムは、好ましくはフィルター領域を限定する。フィルター領域において、フィルターは、好ましくはフィルター領域に隣接するフィルムと、例えば接合または接着されるなどして接続されるので、ろ液を受け入れる、フィルターの下流の領域は、フィルターによって液体流入領域から完全に分離される。本発明の装置への充填前は、フィルターは、例えば折り畳み形状または平面形状などの、空間を節減する様式においてフィルター領域を限定するフィルムと接触することができる。つまり、充填前に、液体流入領域およびフィルターの下流の領域は、小容量のみを有し、そして、好ましくは、内部容量を有さない。液体流入領域に試料を充填する際、試料が導入される圧力、およびフィルムの弾性は、フィルムによって囲まれた液体流入領域を拡張させる。この圧力は液体流入領域において保持または貯蓄されるので、試料はフィルターを通って押し出される。ろ過によって、フィルターの下流の領域はろ液で充填される。この領域も弾性フィルムによって囲まれている場合、本発明のこの好ましい態様は、ろ液側面に特定の小さなデッドスペース容積を作り、そして従って、特に有利な様式において、非常に小量のろ液の使用を可能にする。さらに、壊れやすいフィルター膜は、好ましくは、小さい袋を限定するフィルムの内側表面にはりつき、そして、従って有利に機械的に支えられる。充填およびフィルムの弾性的挙動、並びに流入バルブの好ましい存在は、フィルター膜を挟んだ、永続的な、押し出し圧力の差を作り出し、充填に用いられるシリンジが再び取り除かれたとしても、ろ過を起こす。
【0024】
本発明の装置は、好ましくは、総合的な予備測定なしで、成分の簡単かつ確実な検出、特に濃度の測定をするための、すぐに使える(ready-to-use)装置である。本発明は、小さく、商業的に利用可能な装置を使用して読むことができ、および/または液体、好ましくは血液の固体成分の分離と、液体相に含まれる成分の同時測定とを兼ねる、装置を提供するという点で、特に有利である。従って、血清または血漿から例えば固体血液成分の分離に今までは必要であった遠心分離段階が省略されるだけでなく、操作が簡便かつ安全であるため、訓練されていないスタッフが、診断過程において液体を分析することもできる。例えば、手術後または特定の病状の場合に患者の状態を予測するために、成分の濃度を正確に測定することが今や可能であることは、さらなる利点である。最後に、本装置は、さらなる処理および/または遅延なしで、またはさらに必要な測定段階なしで、着目する成分の迅速な測定(すぐに使える(ready-to-use))を可能にする。
【0025】
本発明に従って、成分は好ましくは血清または血漿、または、血液血清(blood serum)または血漿(blood plasma)において、測定される。
“血漿”とは、好ましくは、特に、細胞(赤血球、白血球など)などの固体成分から分離され、かつ依然として凝固することが可能である、血液の液体相を意味する。
【0026】
“血清”とは、好ましくは、特に、血液凝固後に、血小板および凝固因子と混合した細胞成分を、凝固物と分離することによって得られる血液の液体部分を意味する。
本発明に従って、基本的にいかなる物質も、適切な検出試薬を使用して検出することができる。好ましくは、検出または測定される成分は、生物中に生じる物質である。生物中に生じる物質は、有機または無機の性質であることができる。例えば、ミネラルまたは無機塩、微量元素、無機イオン、金属、および重金属などが、無機的なものである。
【0027】
有機物質は、異なる物質分類に属することができる。一群の物質は、酵素もまた含まれる、タンパク質によって形成される。酵素は、それらの基質を最終産物へと変換する。本発明に従って、好ましくは酵素および基質の両方、および/または最終産物を、測定することができる。酵素ではないタンパク質もまた、好ましくは、本発明の装置を使用することによって検出または測定されることができる。さらなる有機物質のグループには、ビタミンおよび補酵素、核酸、サイトカイン、ホルモン、ヒストン、ペプチド、糖などが含まれる。
【0028】
さらなる物質のグループは、一本鎖および/または二本鎖形態である、DNAおよびRNAを含む核酸によって形成される。
好ましくは、検出または測定される成分は、DNA、RNA、タンパク質、ホルモン、サイトカインを含む群から選択される生物学的分子である。後者の物質は、遊離であるか、あるいは、その他のタンパク質と結合していてもよい。例えば、血漿または血清中のDNAは、ヒストンおよび/またはエラスターゼ並びにマイクロサテライトの複合体としても生じることができる。さらに、検出または測定される成分は、好ましくは、その他の粒子で汚染された水試料における、無傷の、または、損なわれている細菌、ウイルスおよび/または寄生生物のDNA/RNAである。粒子は、ろ過過程によって除かれ、一方、微生物中に含まれる核酸は、適切な蛍光色素を使用して測定されることができる。
【0029】
検出または測定される成分は、好ましくは薬剤または薬物である。薬剤または薬物は、病状または疾患の治療のために個体に投与可能な物質である。薬剤または薬物は、上述の生物学的分子であってもよい。
【0030】
最も好ましくは、DNAが決定または測定される。本発明に従って使用されるフィルターは、好ましくは、DNAとほんの少し結合するかまたは結合しない。結合部分は、液体または血液中に含まれるDNAの、好ましくは30%より少なく、好ましくは20%より少なく、最も好ましくは10%よりも少ない。
【0031】
質および量の観点において、DNAは多数の方法において検出することができる。これらの方法には、PCR法並びにDNAと特異的に相互作用する検出可能試薬による検出が含まれる。本発明は、好ましくは、非細胞結合DNAの検出を可能にする。非細胞結合DNAは、異なる方法によって検出することができる。インターカレート色素の添加後の蛍光の測定に加えて、DNAのUV吸収の測定もまた、濃度の測定に使用される。この目的において必要な試料容量は、今のところ、低いμl範囲(例えば、2μl以上の範囲におけるNanoDropによる測定)に達した。DNAについての低い側の測定限界は、現在のところ蛍光法においては約10 ng/mlである。
【0032】
特に人工心肺装置を用いるなど、比較的危険な手術の後だけでなく、多発外傷を伴う事故、敗血症、やけどの後、並びに、虚血/再かん流疾患の後(動脈閉塞後)にも、強く、しばしば過剰な、免疫系の活性化が起こる。網羅的ではないが、医学的状態の例は、手術、多発外傷、軟部組織外傷、虚血/再かん流疾患、梗塞、虚血、塞栓症、感染、敗血症、移植、中毒、子癇、薬剤の副作用、または輸血である。それらは、臓器に一時的または永続的な損傷を引き起こす可能性だけでなく、死に至る可能性もある。この免疫応答の細胞成分は、好中球性顆粒球によって調節される。活性化の結果の推測には、状況の程度について、迅速に情報を得ることが重要である。
【0033】
US 60/827,571に開示される通り、血液中の顆粒球によって放出される非細胞結合DNAの濃度は、癌また病原体によって引き起こされたのではない、特定の病的事象の場合、増加する。病状に応じて、この非細胞結合DNAは遊離して、および/または、いわゆるNET(Neutrophil Extracellular Trap(好中球細胞外トラップ))と呼ばれる形態で存在することができ、NETは、この場合、闘っている微生物に対して産生されるだけでなく、特定の病的事象によって引き起こされる免疫学的応答の過程においても一般的に放出される、タンパク質で装飾されたDNAのネットワークである。これらのNETの一部は毛細血管にとどまる一方、さらなる一部は、血流によって破壊され、血漿および血清中に見出されることができる。
【0034】
本発明は、NETを産生する顆粒球の活性化後、数分以内に既に放出される、NETを検出する装置および方法を提供する。患者の試料における検出は、主治医の時宜に応じた対応を可能にし、生命を救う(safe)ことができる。
【0035】
さらに、血液中の遊離DNAは、死細胞から放出される。これらの細胞は、アポトーシスまたは壊死によって、死に至った可能性がある。例えば化学療法または放射線治療を受けた癌などの、いくつかの治療の過程において、細胞、とりわけ血液細胞のアポトーシスが誘導される。つまり本発明を用いることにより、治療の成果を、直接的および、細かく段階を踏む様式で、検出することができる。
【0036】
好ましくは、測定領域における成分の存在および/または濃度は、好ましくは、使用される検出試薬に応じて、発光、蛍光、化学発光、電気化学発光、スペクトル吸光光度法、自己蛍光、および/または生物発光を用いることにより、検出されることができる。
【0037】
好ましくは、フィルターは、フィルターを通して流れる液体の個体成分を分離し、そして、特に、液体の固体相および液体相をお互いから分離するために、実現される。いくつかのフィルター材料は、非常にもろいか、あるいは、壊れやすくなる可能性があるため、安定化が必須である。フィルターの性質に応じて、それは、安定化要素を含むことができる。安定化要素は、好ましくは、安定化端、または安定化枠であり、あるいは、例えば、金属または合成材料などの安定な材料の適用されたネットワークまたは統合されたネットワークである。
【0038】
好ましくはフィルター領域に含まれる、装置の液体流入領域は、好ましくは、環境圧力を超える圧力が液体にかけられるように、実現される。好ましくは、装置は、前記圧力が、好ましくはシリンジまたは同様のものを使用することによって、液体導入の間に蓄積されるように構成される。
【0039】
装置は、好ましくは、液体が、圧力の下、フィルターを通って測定領域へ導入されるように、実現される。この圧力は、例えば、測定されるべき、ろ過されていいない液体を含むシリンジのピストンによって、好ましくは手動で加えられることができる。
【0040】
本発明の好ましい態様に従って、環境圧力より下回る圧力、好ましくは減圧が、装置において使用される。測定されるべき試料が装置と接触して持ち込まれる際に、低圧力または減圧によって、試料は、外から加えられる圧力なしで、装置に運搬あるいは吸収され、そして、固体成分は装置内部の液体成分から分離される。測定領域は、好ましくは規定の位置または形態をとることを目的として、好ましくは弾性材料からなる。好ましくは、装置は、測定チャンバーの内部容量が規定の位置の容量よりも小さくなる様式に変形される弾性材料で作成され、その結果、例えば、試料が導入される際に、広がるか、あるいは、広がりながら、試料を吸い込む。さらに、測定領域の内側の領域は、試料が装置に入る前は環境圧力よりも低い圧力を有するように、測定領域は、好ましくは非弾性材料によって作成される。
【0041】
さらに好ましい態様において、検出試薬は、測定領域において、あるいは、測定領域の少し上流に配置され、かつ、好ましくはフィルターと測定領域との間に伸びている、空洞/内腔において、提供される。
【0042】
さらなる好ましい態様において、検出試薬は、フィルターにおいて、または、フィルターに近接して、提供される。
さらなる好ましい態様において、検出試薬は検出される成分と、直接的または間接的に相互作用する。直接的な相互作用は、好ましくは、DNAがDNAと結合する試薬を使用して検出される場合に生じ、結合は、共有結合または非共有結合であってよい。特定の物質が、DNAに共有結合することなく、二本鎖または一本鎖DNAにもまた、インターカレートする(インターカレーター)。部分的には、これだけが、物質に蛍光特性を与える。DNA中への集積、および特定波長の光の照射によって、定量的に測定することができ、かつ、DNA量と相関する、異なる波長の光を、これらの物質は発光する。蛍光色素は、インターカレーターと異なることも可能であり、DNAと接触させて、化学修飾によって測定することも可能である。別の好ましい態様において、検出試薬は、シアニン色素(Pico-GreenTM([2-[N-ビス-(3-ジメチルアミノプロピル)-アミノ]-4-[2,3-ジヒドロ-3-メチル-(ベンゾ-1,3-チアゾール-2-イル)-メチリデン]-1-フェニル-キノリン];Zipperら、2004;Nucleic Acids Research 32(12)も参照のこと)、TOTO(登録商標)-(例えば、1-1’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル]]ビス[4-[(3-メチル-2(3H)-ベンゾチアゾールイリデン)メチル]]-テトラヨーダイド)、Alexa(登録商標)-(例えば、2,3,5,6-テトラフルオロフェニルエステル(Alexa Fluor(登録商標)488 5-TFP;Alexa色素の資料は、Berlierら (2003);J Histo Cytochem 51(12):1699-712より得られる)またはSytox(登録商標)色素(Invitrogenより購入される)およびSYBR(登録商標)色素(例えば、C32H37N4S+または[2-[N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N-プロピルアミノ]-4-[2,3-ジヒドロ-3-メチル-(ベンゾ-1,3-チアゾール-2-イル)-メチリデン]-1-フェニル-キノリン];Invitrogenより購入される;Zipperら、2004;Nucleic Acids Research 32(12)もまた参照のこと)または、他には臭化エチジウム(例えばC21H20BrN3)をも含むグループから選択される。適当なシアニン色素のリストは、US 5,436,134およびUS 5,658,751に開示される。
【0043】
本発明に従って、物質は、好ましくは、測定領域において定量的に検出される。1つのみの検出試薬が存在する場合、標的分子と相互作用する際に、検出試薬が検出可能となるようにその特性を変化させることは、好都合である。上述の通り、インターカレーターは、核酸にインターカレートする前は検出されることができないが、一方で、非結合状態において、それらはこの特性を示さない。本発明に従って使用される検出試薬は、標的分子と相互作用する前に既に検出可能である可能性があるが、好ましくは、標的分子と相互作用する際にそのそれぞれの特性を変化させる。これは、好ましくは、検出試薬の吸収極大または発光波長が置き換わることによって生じる。
【0044】
非細胞結合DNAの測定は、好ましくは、血漿または血清への蛍光色素の添加後の、蛍光発光の検出を含む。
基本的に、すべての蛍光色素分子を、発明にしたがって使用することができる。以下のリストは、完全ではないが、適当な蛍光色素分子の例を示す:1,5 IAEDANS、1,8-ANS、4-メチルウンベリフェロン、4’,6-ジアミジノ-2-フェニルインドール、5-(および6-)カルボキシ-2’,7’-ジクロロフルオレセインpH 9.0、5-カルボキシ-2,7-ジクロロフルオレセイン、5-カルボキシフルオレセイン(5-FAM)、5-カルボキシナフトフルオレセイン(pH 10)、5-カルボキシテトラメチルローダミン(5-TAMRA)、5-FAM(5-カルボキシフルオレセイン)、5-FAM pH 9.0、5-HAT(ヒドロキシトリプタミン)、5-ヒドロキシトリプタミン(HAT)、5-ROX(5-カルボキシ-X-ローダミン,トリエチルアンモニウム塩)、5-ROX(カルボキシ-X-ローダミン)、5-ROX pH 7.0、5-TAMRA(5-カルボキシテトラメチルローダミン)、6 JOE、6-カルボキシローダミン6G、6-カルボキシローダミン6G pH 7.0、6-カルボキシローダミン6G塩酸塩、6-CR 6G、6-HEX、SE pH 9.0、6-JOE、6-TET、SE pH 9.0、7-AAD(7-アミノ-アクチノマイシンD)、7-アミノ-4-メチルクマリン、7-アミノアクチノマイシンD(7-AAD)、7-ヒドロキシ-4-メチルクマリン、9-アミノ-6-クロロ-2-メトキシアクリジン、ABQ、酸性フクシン、ACMA、ACMA(9-アミノ-6-クロロ-2-メトキシアクリジン)、アクリジンホモ二量体、アクリジンオレンジ、アクリジンオレンジ + DNA、アクリジンオレンジ,DNA & RNA、アクリジンレッド、アクリジンイエロー、アクリフラビン、アクリフラビンフォイルゲンSITSA、エクオリン、AFP類、Alexa 405、Alexa 430、Alexa 488、Alexa 546、Alexa 568、Alexa 594、Alexa Fluor 350TM、Alexa Fluor 430抗体複合型pH 7.2、Alexa Fluor 430TM、Alexa Fluor 488抗体複合型pH 8.0、Alexa Fluor 488ヒドラジド水、Alexa Fluor 488TM、Alexa Fluor 532TM、Alexa Fluor546TM、Alexa Fluor 568抗体複合型pH 7.2、Alexa Fluor 568TM、Alexa Fluor 594TM、Alexa Fluor 610 R-フィコエリスリンストレプトアビジンpH 7.2、Alexa Fluor 647 R-フィコエリスリンストレプトアビジンpH 7.2、Alexa Fluor 633TM、Alexa Fluor 647TM、Alexa Fluor 660TM、Alexa Fluor 680TM、Alexa Fluor 700、Alexa Fluor 750、アリザリンコンプレクソン、アリザリンレッド、アロフィコシアニン(APC)、AMC、AMCA-S、AMCA(アミノメチルクマリン)、AMCA-X、アミノアクチノマイシンD、アミノクマリン、アミノメチルクマリン(AMCA)、アニリンブルー、ステアリン酸アントロシル(anthrocyl stearate)、APC(アロフィコシアニン)、APC-Cy7、APTRA-BTC、APTS、Astrazon Brilliant Red 4G、Astrazon Orange R、Astrazon Red 6B、Astrazon Yellow 7 GLL、アタブリン、ATTO-TAGTM、CBQCA、ATTO-TAGTM FQ、オーラミン、オーロフォスフィン、オーロフォスフィンG、BAO 9(ビスアミノフェニルオキサジアゾール)、BCECF(高pH)、BCECF(低pH)、BCECF pH 5.5、BCECF pH 9.0、硫酸ベルベリン、ベータラクタマーゼ、BFP、BFP/GFP FRET、ビメイン(bimane)、ビス-アクリジンオレンジ、ビスベンズアミド、ビスベンズイミド(Hoechst)、ビス-BTC、Blancophor FFG、Blancophor SV、BOBO-3-DNA、BOBOTM-1(2,2’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル-1(4H)-ピリジニル-4-イリデンメチリジン]]ビス[3-メチル]-テトラヨーダイド)、BOBOTM-3(C45H58I4N6S2)、Bodiby 492/515、Bodipy 493/503、Bodipy 500/510、Bodipy 505/515、Bodipy 530/550、Bodipy 542/563、Bodipy 558/568、Bodipy 564/570、Bodipy 576/589、Bodipy 581/591、Bodipy 630/650-X、Bodipy 650/665-X、Bodipy 665/676、Bodipy FI、Bodipy FL ATP、BODIPY FL複合型、BODIPY FL, MeOH、Bodipy FI-セラミド、Bodipy R6G SE、Bodipy TMR、Bodipy TMR-X複合型、Bodipy TMR-X, SE、Bodipy TR、Bodipy TR ATP、BODIPY TR-Xファラシジン(phallacidine)pH 7.0、Bodipy TR-X SE、BODIPY TR-X, MeOH、BODIPY TR-X, SE、BOPRO-3、BO-PRO-3-DNA、BO-PROTM-1、BO-PROTM-3、Brilliant Sulphoflavin FF、BTC, BTC-5N、カルセイン、カルセインブルー、カルセインpH 9.0、カルセイン/エチジウムホモ二量体、カルシウムクリムソン、カルシウムクリムソンCa2+、calcium crimsonTM、カルシウムグリーン、カルシウムグリーン-1、カルシウムグリーン-1 Ca2+、カルシウムグリーン-2、カルシウムグリーン-5N、カルシウムグリーン-C18、カルシウムオレンジ、カルコフロールホワイト、カルボキシ-X-ローダミン(5-ROX)、カスケードブルー、カスケードブルーBSA pH 7.0、cascade blueTM、カスケードイエロー、カスケードイエロー抗体複合型pH 8.0、カテコールアミン、CCF2(GeneBlazer)、CFDA、CFP、CFP(Cyan Fluorescent Protein)、CFP/YFP FRET、クロロフィル、クロモマイシンA、クロモマイシンA、CI-NERF pH 2.5、CI-NERF pH 2.5、CI-NERF pH 6.0、CI-NERF pH 6.0、CL-NERF、CMFDA、コエレンテラジン、コエレンテラジンcp、コエレンテラジンf、コエレンテラジンfcp、コエレンテラジンh、コエレンテラジンhcp、コエレンテラジンip、コエレンテラジンn、コエレンテラジンO、クマリンファロイジン、C-フィコシアニン、CPM、CTC、CTCフォルマザン、Cy2TM、Cy3.1 8、Cy3.5TM、Cy3TM、Cy5.1 8、Cy5.5TM、Cy5TM、Cy7TM、シアン3、シアン6、シアンGFP、サイクリックAMP蛍光センサー(FiCRhR)、CyQuant、CyQUANT GR-DNA、ダブシル、ダンシル、ダンシルアミン、ダンシルカダベリン、ダンシルクロリド、ダンシルDHPE、ダンシルフルオリド、DAPI、ダポキシル、ダポキシル2、ダポキシル3、DCFDA、DCFH(ジクロロジヒドロフルオレセインジアセテート)、DDAO、DHR(ジヒドロローダミン123)、di-4-ANEPPS、di-8 ANEPPS、di-8-ANEPPS(non-ratio)、di-8-ANEPPS-脂質、DiA(4-di-16-ASP)、ジクロロジヒドロフルオレセインジアセテート(DCFH)、DiD、DIDS、ジヒドロローダミン123(DHR)、ジヒドロエチジウム、Dil(DilC18(3))、DilC18(“DiD”)ジニトロフェノール、DiO(DiOC18(3))、DiR、DiR(DilC18(7))、DM-NERF(高pH)、DM-NERF pH 4.0、DM-NERF pH 7.0、DNP、ドーパミン、DsRed、Draq5、DTAF、DY-630-NHS、DY-635-NHS、EBFP、ECFP、eCFP(Enhanced Cyan Fluorescent Protein)、EGFP、eGFP(Enhanced Green Fluorescent Protein)、ELF 97、エオシン、エオシン抗体複合型pH 8.0、エリスロシン、エリスロシンITC、臭化エチジウム、エチジウムモノアジド、エチジウムホモ二量体、エチジウムホモ二量体-1(EthD-1)、エチジウムホモ二量体-1-DNA、エチジウムホモ二量体-2、オイクリシン(euchrysin)、EukoLiIght、ユーロピウム-(III)-クロリド、EYFP、eYFP(Enhanced Yellow Fluorescent Protein)、Fast Blue、FDA、フォイルゲン(パラローザニリン)、FIF(Formaldehyde Induced Fluorescence)、FITC、FITC抗体、FITC抗体複合型pH 8.0、フラゾオレンジ、fluo-3、fluo-3 Ca2+、fluo-4、フルオレセイン、フルオレセイン(FITC)、フルオレセイン0.1 M NaOH、フルオレセイン抗体複合型pH 8.0、フルオレセインデキストランpH 8.0、フルオレセインジアセテート、フルオレセインpH 9.0、フルオロ-エメラルド、フルオロ-ゴールド(ヒドロキシスチルバミジン)、フルオロ-ルビー、FluorX、FM 1-43、FM 1-43脂質、FM 1-43TM、FM 4-64、フラレッド Ca2+、フラレッド, 高Ca、フラレッド, 低Ca、フラレッドTM(高pH)、フラレッドTM/フルオ-3、フラ-2, 高カルシウム、フラ-2, 低カルシウム、フラ-2/BCECF、ゲナクリルブリリアントレッドB、ゲナクリルブリリアントイエロー10GF、ゲナクリルピンク3G、ゲナクリルイエロー5GF、GeneBlazer(CCF2)、GFP(S65T)、GFP赤方変位型(rsGFP)、GFP野生型, 非UV励起(wtGFP)、GFP野生型, UV励起(wtGFP)、GFPuv、グロキサン酸(gloxalic acid)、グラニュラーブルー、ヘマトポルフィリン、HcRed、ヨウ化ヘキシジウム、Hoechst 33258(ビス-ベンズイミド)、Hoechst 33258、Hoechst 33342、Hoechst 34580、HPTS、ヒドロキシクマリン、ヒドロキシスチルバミジン、ヒドロキシスチルバミジン(FluoroGold)、ヒドロキシトリプタミン、インド-1, 高カルシウム、インド-1, 低カルシウム、インドジカルボシアニン(DiD)、インドトリカルボシアニン(DiR)、イントラホワイト、Cf、JC-1、JO-JO-1(C47H56I4N8O2)、JO-PRO-1、LaserPro、laurodan、LDS 751、LDS 751(DNA)、LDS 751(RNA)、ロイコフォアPAF、ロイコフォアSF、ロイコフォアWS、リサミンローダミン、リサミンローダミンB、LIVE/DEAD Kit Animal Cells、LOLO-1(C47H54Br2I4N8S2)、LO-PRO-1、ルシファーイエロー、ルシファーイエロー, CH、リソトラッカーブルー、リソトラッカーブルー-ホワイト、リソトラッカーグリーン、リソトラッカーレッド、リソトラッカーイエロー、LysoSensorブルー、LysoSensorグリーン、LysoSensorグリーンpH 5.0、LysoSensorイエローpH 3.0、LysoSensorイエロー/ブルー、Magグリーン、Magdalaレッド(フロキシンB)、Mag-Furaレッド、Mag-Fura-2、Mag-Fura-5、Mag-Indo-1、マグネシウムグリーン、マグネシウムグリーンMg2+、マグネシウムオレンジ、マラカイトグリーン、マリーナブルー、Maxilon Brilliant Flavin 0 GFF、Maxilon Brilliant Flavin 8 GFF、メロシアニン、メトキシクマリン、MitoTrackerグリーン、MitoTrackerグリーンFM、MitoTrackerグリーンFM, MeOH、MitoTrackerオレンジ、MitoTrackerレッド、MitoTrackerレッド, MeOH、ミトラマイシン(mitramycin)、モノブロモバイマン、モノブロモバイマン(mBBr-GSH)、モノクロロバイマン, MPS(Methyl Green Pyronine Stilbene)、MRFP、NBD、NBDアミン、NBD-X、NBD-X, MeOH、NeuroTrace 500/525、緑色蛍光Nissl染色-RNA、Nileブルー, EtOH、Nileレッド、Nileレッド-脂質、Nissl、ニトロベンズオキサゾール、ノルアドレナリン、ニュークレアファストレッド、ニュークレアイエロー、Nylosan Brilliant Iavin E8G、OliGreen(登録商標)、オレゴングリーン、オレゴングリーン488、オレゴングリーン488抗体複合型pH 8.0、オレゴングリーン488-X、オレゴングリーン514、オレゴングリーン514抗体複合体pH 8.0、オレゴングリーンTM、オレゴングリーンTM 488、オレゴングリーンTM 500、オレゴングリーンTM 514、パシフィックブルー、パシフィックブルー抗体複合型pH 8.0、パラローザニリン(フォイルゲン)、PBFI、PE-Cy5、PE-Cy7、PerCP、PerCP-Cy5.5、PE-TexasRed[レッド613]、フロキシンB(Magdala red)、フォールワイト(phorwite)AR、フォールワイトBKL、フォールワイトRev、フォールワイトRPA、ホスフィン3R、PhotoResist、フィコエリスリンB[PE]、フィコエリスリンR[PE]、PicoGreen dsDNA定量試薬、PKH26(Sigma)、PKH67、PMIA、ポントクロムブルーブラック(pontochrome blue black)、POPO-1(2,2’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル-1(4H)-ピリジニル-4-イリデンメチリデン]]-ビス[3-メチル]-テトラヨーダイド)、POPO-1-DNA、POPO-3、POPOTM-3ヨーダイド(2,2’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル-1(4H)-ピリジニル-4-イリデン-1-プロペン-1-イル-3-イリデン]]ビス[3-メチル]-テトラヨーダイド)、PO-PRO-1、PO-PRO-1-DNA、PO-PRO-3、プリムリン、プロシオンイエロー、プロピジウムヨーダイド(PI)、プロピジウムヨーダイド-DNA、PyMPO、ピレン、ピロニン、ピロニンB、ピロザールブリリアントフラビン7GF、QSY 7、キナクリンマスタード、レッド613[PE-TexasRed]、レ
ゾルフィン、RH 414、Rhod-2、ローダミン、ローダミン110、ローダミン110 pH 7.0、ローダミン123、ローダミン123, MeOH、ローダミン5 GLD、ローダミン6G、ローダミンB、ローダミンB 200、ローダミンB エキストラ、ローダミンBB、ローダミンBG、ローダミングリーン、ローダミンファリシジン、ローダミンファロイジン、ローダミンレッド、ローダミンWT、ローダミングリーンpH 7.0、ロードールグリーンPOPO-1-DNA pH 8.0、リボグリーン、ローズベンガル、R-フィコシアニン、R-フィコエリスリン(PE)、R-フィコエリスリンpH 7.5、RsGFP、S65A、S65C、S65L、S65T、サファイアGFP、SBFI、セロトニン、Sevron Brilliant Red 2B、Sevron Brilliant Red 4G、Sevron Brilliant Red B、Sevron Orange、Sevron Yellow L、sgBFPTM、sgBFPTM(super glow BFP)、sgGFPTM(スーパーグローGFP)、SITS、SITS(プリムリン)、SITS(スチルベンイソチオスルホン酸)、SNAFLカルセイン、SNAFL-1、SNAFL-2、SNARFカルセイン、SNARF1、グリーンナトリウム(sodium green)、グリーンナトリウムNa+、スペクトラム・レッド、SpectrumAqua、SpectrumGreen、SpectrumOrange、SPQ(6-メトキシ-N-(3-スルホプロピル)キノリニウム)、スチルベン、スルホローダミンB can C、スルホローダミンG Extra、SYBR(登録商標)Green、SYBR(登録商標)Green I、SYBR(登録商標)Green II、SYBR(登録商標)Gold、SYBR(登録商標)Safe DNA、SYPRO Ruby、SYTO 11、SYTO 12、SYTO 13、SYTO 13-DNA、SYTO 14、SYTO 15、SYTO 16、SYTO 17、SYTO 18、SYTO 20、SYTO 21、SYTO 22、SYTO 23、SYTO 24、SYTO 25、SYTO 40、SYTO 41、SYTO 42、SYTO 43、SYTO 44、SYTO 45、SYTO 45-DNA、SYTO 59、SYTO 60、SYTO 61、SYTO 62、SYTO 63、SYTO 64、SYTO 80、SYTO 81、SYTO 82、SYTO 83、SYTO 84、SYTO 85、SYTOX Blue、SYTOX Blue-DNA、SYTOX Green、SYTOX Orange、テトラサイクリン、テトラメチルローダミン(TRITC)、Texas RedTM、Texas Red-X POPO-1-DNA pH 7.2、Texas Red-XTM複合型、チアジカルボシアニン(DiSC3)、チアジンレッドR、チアゾールオレンジ、チオフラビン5、チオフラビンS、チオフラビンTCN、チオライト(thiolyte)、チノポールCBS(tinopol CBS)(カルコフロールホワイト)、TMR、TO-PRO(登録商標)-1ヨーダイド、TO-PRO(登録商標)-3ヨーダイド、TO-PRO-1、TO-PRO-1-DNA、TO-PRO-3、TO-PRO-5、TOTO-1(1-1’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル]]ビス[4-[(3-メチル-2(3H)-ベンゾチアゾリリデン)メチル]]-テトラヨーダイド)、TOTO-1-DNA、TOTO-3(C53H62I4N6S2)、TriColor(PE-Cy5)、TRITCテトラメチルローダミンイソチオシアネート、True Blue、TruRed、ウルトラライト(ultralite)、ウラニンB、Uvitex SFC、wt GFP、WW 781、X-Rhod-1 Ca2+、X-ローダミン、XRITC、キシレンオレンジ、Y66F、Y66H、Y66W、イエローGFP、YFP、YO-PRO(登録商標)-1ヨーダイド、YO-PRO-1、YO-PRO-1-DNA、YO-PRO-3、YOYO-1(C49H58I4N6O2)、YOYO-1-DNA、YOYO-3(1,1’-[1,3-プロパンジイルビス[(ジメチルイミノ)-3,1-プロパンジイル]]ビス[4-[3-(3-メチル-2(3H)-ベンゾオキサ-ゾールイリデン)-1-プロペニル]]-テトラヨーダイド)。
【0045】
本文脈において、4’,6-ジアミジノ-2-フェニルインドール、7-AAD(7-アミノ-アクチノマイシンD)、アクリジンオレンジ, DNA & RNA、アクリジンレッド、Alexa Fluor 594TM、Alexa Fluor 610 R-フィコエリスリン-ストレプトアビジンpH 7.2、Alexa Fluor 647 R-フィコエリスリン-ストレプトアビジンpH 7.2、Alexa Fluor 633TM、Alexa Fluor 647TM、Alexa Fluor 660TM、Alexa Fluor 680TM、Alexa Fluor 700、Alexa Fluor 750、アロフィコシアニン(APC)、BOBO-3-DNA、BOBOTM-3、Bodipy 650/665-X、Cy5.5TM、Cy5TM、DAPI、DDAO、Draq5、臭化ブロマイド、エチジウムモノアジド、エチジウムホモ二量体、エチジウムホモ二量体-1(EthD-1)、エチジウムホモ二量体-1-DNA、エチジウムホモ二量体-2、Hoechst 33258、Hoechst 33342、LDS 751、LDS 751(DNA)、LOLO-1、MitoTrackerレッド、Nileブルー-EtOH、OliGreen(登録商標)、PicoGreen dsDNA定量試薬、POPO-1-DNA、PO-PRO-1-DNA、プロピジウムヨーダイド(PI)、プロピジウムヨーダイド-DNA、Ribogreen、SYBR(登録商標)Green I、SYBR(登録商標)Green II、SYBR(登録商標)Gold、SYBR(登録商標)Safe DNA、SYPRO Ruby、SYTO 60、SYTO 61、SYTO 62、SYTO 63、SYTO 64、SYTOX Orange、Texas RedTM、TO-PRO-1-DNA、TO-PRO-3、TO-PRO-5、TOTO-1-DNA、TOTO-3、YO-PRO-1-DNA、YO-PRO-3、YOYO-1、YOYO-1-DNAおよびYOYO-3が特に好ましい。
【0046】
Pico-GreenTMおよび/またはSYTOX Greenが最も好ましい。
Pico-GreenTMの用量は、約40μlの試料容量の測定につき、好ましくは約0.01から5μlの試薬、好ましくは0.05から2μl、さらに好ましくは0.1から0.5μlの試薬、最も好ましくは0.15から0.3μlの試薬である。使用される試薬量は、試料の容量に対して調製する。検出試薬が固体の形状で提供される場合、検出試薬のその含有量中の固体の量が、上述の容量中に溶解している固体の含有量に相当する。
【0047】
好ましくは、装置の開口部は、一方向のバルブを含む。さらに、開口部は、好ましくはLuerロックを含む。
さらに好ましい態様に従って、装置は、使い捨ての装置である。
【0048】
フィルターは、好ましくは血液から血清および/または血漿を分離するために構成される。好ましくは、測定結果に影響を及ぼす可能性のある、血液細胞の溶解を起こさない。
ビリルビン、ヘモグロビン、または分散された脂質(ミセルも)を除去する(結合する)ことができる物質が、フィルター中に存在することができる。前記物質は、例えば、二酸化チタンまたはコレスチラミンなどであってよい。
【0049】
DNAを検出する場合、残存する血小板の量は、それ自体は測定への本来の不都合な効果を持たず、存在することができる。その他の成分を測定する場合、完全な血小板の分離が好都合であり、それは、装置の対応する場所において、複数の異なるフィルターの層からなるフィルターサンドイッチを使用することによって、達成することができる。
【0050】
装置は、好ましくは、特にその大きさの観点において、商業的に入手可能な検出装置に適合する。後者の装置には、特に、商業的に入手可能な光度計、例えば、Picofluor, TBS380(Turner Biosystems、U.S.A.)またはQubit(Invitrogen、U.S.A.)が含まれる。
【0051】
好ましくは、装置、および/または、少なくとも装置の一部の領域は、商業的に入手可能なキュベットの大きさを有し、そして、好ましくは、直径約10 mmおよび/または長さ約50 mm±15 mmであるか、または、商業的に入手可能キュベットのサイズに対応するアダプターを使用して適合させる。本発明に従って、“商業的に入手可能なキュベット”という言葉は、好ましくは、直径約10 mmおよび/または長さ約50 mm±15 mmを有するキュベットを示す。
【0052】
装置が、特にQubit装置、PCRチューブ(好ましくは有用な0.5 mlの容量をもつ)の形態であるキュベットと共に使用することもまた、好ましい。
さらに、キュベットは、好ましくは小型化されることができ、例えば、合成物質またはガラスの透明チューブからなり、そして、充填容量が約20から100μl、長さが約5から25 mm、そして内径が約1から4 mmである。
【0053】
好ましくは、装置には、少なくとも1つの通気手段が含まれる。通気は、好ましくは数mmのみの長さを有し、かつ、測定チャンバーに開口しているか、またはそこから伸長し、そして、その他方の端は、膜によって外気すなわち環境から隔てられている、狭い溝、チャネル、またはギャップを使用して、行われる。この膜は好ましくは、空気または気体は透過させるが、液体は透過させない、半透膜である。キュベットが使用される場合、半透膜は特に好ましくはチューブの下端に、好ましくはチューブを閉めるものとして、配置される。
【0054】
本発明は、自動容量注入を含む統合型測定チャンバーを有する装置を提供する。液体の充填方向、または、流入方向において、測定領域は、フィルターの下流に続き、そして、そのデザイン、配置および通気のために、好ましくは、気泡なしでろ液またはろ過された液体によって充填される。これは、半透膜を通して充填した後に、さらなる流れが生じないように、好ましくは、検出試薬の量に合わせてまたは調節して、正確に制御可能かつ正確な量で行われる。容量は、キュベット部分の液体空間の容量によって決定される。本発明は、このように、特に、自動容量注入または量をあらかじめ決めることを可能にし、特に、ピペッテイングまたはその他の溶液の操作を必要としないという利点をもたらす。
【0055】
測定領域を、部分的に事前に充填することも可能であり、この事前の充填は、検出試薬の入った希釈バッファーを含むことができる。測定領域における残りの注入可能容量は、次に、残りの容量によって制限され、従って規定される量のろ過された液体で充填することができ、そして短期間のインキュベーションの後、蛍光光度計で測定することができる。このように、得られた測定値を標準と比較し、それによってブランクを考慮に入れ、液体に含まれる物質の量を決定することができる。
【0056】
さらなる好ましい態様において、通気手段は、測定チャンバーの流入開口部と反対側に配置される狭い溝またはギャップによって、測定チャンバーと接続される。
好ましくは、測定領域は、従来の(PCR)チューブの形を有するか、あるいは、従来の(PCR)チューブとして実現されているものであり、さらに好ましくは、残りの装置がそこに取り付けられる通気手段を含む。
【0057】
好ましくは、装置は、少なくとも1つの二番目の測定領域を含む。つまり、複数の測定値を同時に検出すること、または、1つまたはそれ以上の較正値を同時に検出することが可能である。装置は好ましくは、ブランクまたは較正値を提供する、少なくとも1つのさらなる測定領域を含む。
【0058】
好ましくは、測定される成分は、2つの検出試薬と相互作用する。この場合、検出または濃度の測定は、2つの検出試薬を使用して、二段階の反応で行われる。一番目に結合する検出試薬は、測定される成分と特異的に相互作用する。この一番目の試薬は、好ましくは検出可能な物質と共役している。検出可能な物質は、好ましくは、上述の蛍光色素の1つに対応する。
【0059】
第二検出試薬は、好ましくは測定領域の特定の領域に固定される。
第一検出試薬は、好ましくは、装置内の、例えば、そこに通じる液体チャネルなどの、測定領域の上流の領域、フィルター領域、または、混合チャンバーにおいて、提供される。第一検出試薬が測定される物質に結合することができるように、測定領域に入る前に、血液または分離された血漿または血清を、第一検出試薬と接触させる必要がある。検出される物質と第一検出試薬との複合体は、次に、血漿または血清と共に測定領域に入り、そこで、測定領域の特定の領域に固定されている第二検出試薬と結合する。この場所における複合体の集積によって、測定される成分を検出することができる。余分な第一検出試薬は0、血清または血漿に均一に分布したままである。全体の溶液に分布している第一検出試薬の濃度を反映する、対照値を測定することができる。この対照値は、閾値または限界値として、適当な測定装置内にソフトウェアを使用してプログラムすることもできる。この二段階反応の場合、検出において使用される両方の試薬は、検出試薬と呼ばれるが、第一検出試薬は、上述の通り、測定される成分に結合する際に、その検出可能特性を変化させなければならない。しかしながら、第一検出試薬は、この特性を示すことが望ましい。両方の検出試薬は、測定される成分に直接結合し、そして、成分の実際の検出または測定は、第一検出試薬の検出によって行われ、一方、第二検出試薬は、抗原をある位置に固定し、そして、この位置は、抗原を含有する液体による限定されたかん流によって起こる増幅の後、写真・光学的測定にかけられる。
【0060】
この二段階反応において、検出試薬は好ましくは抗体または抗体断片である。第一検出試薬の場合、抗体は検出される物質と結合する。例えば、R-フィコエリスリン(PE)、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、PE-Cy5アロフィコシアニン(APC)、PE-Texas RedTM、ペリジニンクロロフィルタンパク質(PerCP)、PerCP-Cy5.5、APC-Cy7、および/またはTexas RedTMなどが、この目的において適当である。
【0061】
二段階反応で検出される成分は、インターロイキン6(IL-6)、ヘモグロビン、ビリルビン、CRP、ラクトフェリン、プロカルシトニン、AT-III、プロテインC、p24(HIV)、または抗体などの、例えば、内因性物質である。ウイルス、細菌、薬剤、毒、薬物、または、これらの物質の断片などの外因性物質もまた、この様式で測定されることができる。
【0062】
本発明の装置は、従って、特にさらななる手作業または実験室的な作業段階なしに、血液成分の定性的および/または定量的な測定を可能にする。
本発明はさらに、好ましくは本発明の装置を使用することにより、血液中の成分の検出の方法、特に、血液中の成分の濃度の測定の方法に関連する。この方法には、(a)測定領域、フィルター、および検出試薬を有する装置の提供、(b)装置への液体の導入、および(c)装置を使用する、成分の検出または濃度の測定、の段階が含まれる。成分の検出または濃度の測定の段階は、従来の測定手段、好ましくは、蛍光光度計を使用して、好ましくは実行される。
【0063】
本発明はさらに、例えば、ビリルビン、遊離ヘモグロビン、IL-6またはp24(HIVタンパク質)、CRPなどの、血液中の成分を測定するための、本発明の装置の使用および本発明の方法に関連する。細胞と結合していないDNAの測定における使用もまた、好ましい。ヘモグロビンまたはビリルビンは、好ましくは、適当な波長における光吸収を測定することによって、または、これらの物質の特徴的な自己蛍光を測定することによっても、測定される。
【0064】
本発明は、さらに、少なくとも本発明に従う装置、および、例えばDNAを含むことができる(蛍光)標準を含む、キットに関連する。このキットには、さらに、好ましくは患者から血液を採取するためのさらなる構成要素を伴う、シリンジ、及び/または測定手段が好ましくは含まれる。さらに、このキットには、解説補助を伴う操作説明書が、好ましくは含まれる。測定手段には、さらに、装置を使用して調製される試料の測定に特に適する装置が含まれることができる。それにはまた、データを蓄積および加工するソフトウェアもまた、含まれることができる。それには、アダプターケーブルが含まれていてもよい。さらに、電気配管によらない測定を可能にする、電池パックが含まれていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0065】
以下において、本発明の好ましい態様を図を参照して記述する。
【図1】図1は、測定領域を含む、本発明の装置の好ましい態様を示し、図1aは、装置の上面概略図を示し、そして、図1bは、好ましい装置の部分側面概略図を示す;
【図2】図2は、2つの並行する測定領域をもつ、本発明の好ましい態様の装置の、上面概略図を示す;
【図3】図3は、2つの測定領域をもつ、本発明のさらに好ましい態様の装置の、上面概略図を示す;
【図4】図4は、3つの測定領域をもつ、本発明の好ましい態様の装置の、上面概略図を示す;
【図5】図5は、本発明のさらに好ましい態様の上面概略図を示し、図5aは、流入最適化測定領域をもつ好ましい態様を示し、そして、図5bは、異なる流入最適化測定領域をもつ好ましい態様を示す;
【図6】図6は、血漿リザーバーを有する一体化された免疫アッセイを伴う、本発明の好ましい態様の装置の上面概略図を示す;
【図7】図7は、ディスク型フィルターを含む、本発明の好ましい装置の概略図を示し、図7aは装置の上面概略図を示し、図7bは、図7aの装置であるが、液体で充填され、それによって弾性的に膨らんだ液体流入領域をもつ装置の概略図を示し、そして図7cは、図7aの上面図を示す;
【図8】図8は、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示す;
【図9】図9は、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示す;
【図10】図10は、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示す;
【図11】図11は、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示す;
【図12】図12aは、本発明の好ましい装置の側面概略図を示し、フィルター4は液体流入領域5および近接するフィルター領域を分ける;図12bは、図7bに従う装置と同様に、ろ過される試料が充填された後の、図12aに記述される装置の構造の側面概略図を示す;そして図12cは、図12aおよび図12bに記述される装置の構造の上面概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
例えば図1および図8に示される通り、本発明に従う装置は、液体中の成分の検出、および好ましくはその濃度の測定のために機能する。好ましくは、液体は血液であり、そして、測定される成分はDNAである。
【0067】
図1から図7に従う装置には、測定領域3とそこに液体連通しているフィルター領域5が含まれる。フィルター領域5および測定領域3は、好ましくはお互いに第一液体チャネル7を介して繋がっている。好ましくは開口部9もまた含む装置1は、好ましくはLuerロックとして実現され、そして、より好ましくは、一方向バルブを含む。開口部9は、好ましくはフィルター領域5の液体流入領域に直接的に位置するか、あるいは、好ましくは、ポリマー、好ましくはポリ塩化ビニル(PVC)またはポリエチレン(PE)を含む、ホースまたはチューブ11を介して接続される。
【0068】
フィルター領域5は、好ましくは弾性および袋型であり、そして、さらにまたは付加的に好ましくは、柔らかいPVC、PE、共重合体、または複合重合体によっても作られる。開口部9は、好ましくは、例えば、Luerロックを形成し、そこに商業的に入手可能なシリンジ(示さない)を接続することができることによって、実現される。例えば、前記シリンジを使用して充填される液体、特に血液は、開口部9、および任意にチューブ11を通して、フィルター領域5に導入される。フィルター領域5は、好ましくは、規定量、または規定容量の液体を導入する際に、あらかじめ決められた様式において広がるように実現され、その結果、フィルター領域5の内側へ押し出す、あらかじめ決められた圧力を引き起こす。物質、挿入される容量および必要とされる容量、および同様のものは、好ましくは適宜調節される。一方向バルブを有する開口部9を提供することは、液体流入領域またはフィルタ領域5中の圧力のかかった液体が、逃げることを防ぐ。
【0069】
フィルター領域5に広がっている圧力に起因して、そこに含まれる液体は、好ましくはフィルター領域5内に接合されている、好ましくは特別な膜である、フィルターを通して押し出される。
【0070】
開口部9に加えて、フィルター領域5は、最終的に測定領域3へと続く、液体チャネル7への流出口を、好ましくは含む。フィルターは、好ましくは、フィルター領域5内の圧力を受けた液体が、フィルター(示さない)を介して液体チャネル7へ、そして次に測定領域3へと輸送されるように、配置される。従って、ろ過された液体、好ましくは血漿、および、特に好ましくは、あらかじめ決められた容量の血漿は、このように測定チャンバー3に提供される。
【0071】
上述の内容は、測定領域3、液体チャネル7、通気チャネル13の部分が、好ましくは半透膜15によって閉じられる1つの部分17に統合されるという事実を除いては、図1から図6に関連して記述される通り、図8から図11に従う好ましい態様においても、類推的にあてはまる。
【0072】
装置はさらに、検出試薬、好ましくはPico-GreenTMを含み、それは、液体チャネルを介して流入する血漿または血清と、および/または、測定チャンバー3に集められる血漿または血清と、接触し、そして特に相互作用するような様式で、測定チャンバー3および/または液体チャネル7において提供され、それにより液体または血漿中の成分を、検出すること、特にその濃度を測定することを可能にする。
【0073】
この目的のために、装置、そして特に、測定領域3、フィルター領域5、および液体チャネル7(または部分17)の容量、ならびに、弾性および圧力生成の観点におけるフィルター領域5の特性、並びにろ過および流入特性の観点におけるフィルターの特性は、あらかじめ決められた量の検出試薬と相互作用する、あらかじめ決められた量の血漿が、測定チャンバー3および/または液体チャネル7(あるいは部分17)において提供されるように調節される。
【0074】
好ましくは、血漿と接触することになる、測定チャンバー3および/または液体チャネル7(あるいは部分17)の内部領域は、少なくとも部分的には、検出試薬によって覆われており、それは、好ましくは、Pico-GreenTMまたはSytoxGreenを含むか、または、それらからなる。さらに、検出試薬を含む素早く溶解可能なペレットもまた、測定チャンバー3または液体チャネル7(あるいは部分17)の領域に配置されることができる。
【0075】
好ましくは、測定領域3は、チャネル、好ましくは通気チャネル13へ通じている。そのようなチャネルは、好ましくは通気開口部または通気孔(reccess)15へ通じており、好ましくは装置の外側の領域に配置され、そして、環境にむけて半透膜(示さない)を使用して閉じられる。そのような膜は、好ましくは、装置の内側から、空気または気体媒質は透過できるが、液体媒質または血漿は透過できないように特徴づけられる。従って、チャネルおよび通気領域15は、フィルター領域5および液体チャネル7および測定領域3が充填される際に、装置1中の余分な空気が外側の環境中へと移動するように構成され、言い換えれば、装置1が通気するように構成される。このように、特に測定領域中の決まった容量の液体を有利に導入することが可能である。
【0076】
従って、本発明の装置を使用して、決まった量の血漿を自動的に測定領域3に充填し、そして、それを検出試薬と混合することが可能である。装置、および測定領域中の液体、特に血漿は、特に、写真・光学的に、上述に従って、例えばPico-GreenTMなどの蛍光色素のインターカレーションによって、例えば遊離DNAを検出することによって、検出することができる。
【0077】
検出試薬は、好ましくは、測定領域3、例えば、測定チャンバーまたは測定チャネルの内部側に、好ましくはインクジェットまたはインジェットプリンターと同等の技術を使用して塗布され、そして、乾燥される。あるいはまたは追加的に、検出試薬は、測定チャンバーに粉末またはペレットとして、または、例えば供給チャネル中にすぐに可溶な物質として、提供される。装置は、好ましくは、直径約10 mm、および、長さまたは高さ約50 mm±15 mmを有する。
【0078】
好ましくは蛍光測定によって、特に、検出または測定される成分の光学的検出を保証するために、測定領域は、好ましくは、少なくとも部分的に透明または半透明である。
特に図1に関連する、上記の記述は、図2から図6(または図7)に従う好ましい態様にもまた、類推的に当てはまる。図2から図4に従う好ましい態様は、図1に関して記述される装置の構造および操作様式の観点において、基本的に一致する装置を示すが、しかしながら、いくつかの測定領域3、好ましくは2つまたは3つの測定領域を含み、これらの測定領域を、異なる様式で配置することができる。一般的な構造および操作の様式に従って、図1の上記の記述について参照される。いくつかの測定領域3を含む設計に関連して、共通のフィルター領域5からのびる異なる測定領域または液体チャネル7、および流れの方向に従って、測定領域3、通気チャネル13および通気領域15は、複数の並行する測定または検出または決定を実行するために適しており、測定領域3および/または液体チャネル7のいずれも、同じまたは異なる検出試薬を含むことができることのみが、指摘される。
【0079】
特に図1に関連する、上記の記述は、図8から図10に従う好ましい態様にもまた、類推的に当てはまる。図8から図10に従う好ましい態様は、図1から図7に関して記述される装置の構造および操作の様式の観点において、基本的に一致する装置を示す。
【0080】
好ましくは、ブランク測定領域とも言われる、少なくとも1つの測定領域が、ブランクを測定するために提供される。ブランクは、測定される試料と比較するために用いられる値である。例えば、ろ過された血漿は、ブランク測定領域において、試薬なしでブランクとして測定されることができ、つまり、例えば自己蛍光を示す。好ましくは、測定される物質の標準量が添加される、同種の液体を測定することにより、較正値を作成することができる。さらに好ましくは、血漿と光学的に類似している液体、または、合成物質でもあり、そして、安定して規定の蛍光を示す液体で充填され/それからなるキュベットを測定することによって、較正値を形成することができる。これらの値に基づいて、(1または複数の)試料の対応測定値が評価される。例えば、標準測定を毎日実行することができ、そして、着目する検体のブランクおよび測定値を、常に患者から得ることができる。
【0081】
従って、相当する好ましい態様を使用して、並行する同一の測定または並行する異なる測定を、同時に実行することが可能である。図1の好ましい測定装置に関して既に記述される通り、図2から図6(または図7)において示される好ましい態様においてもまた、測定領域3の容量、フィルター領域5の容量および液体チャネル7の容量、並びに弾性および圧力産生の観点におけるフィルター領域5の特性、並びにろ過および流入特性の観点におけるフィルターの特性は、規定量の(1または複数の)検出試薬と相互作用する、規定量の血漿が、測定チャンバー3または液体チャネル7に存在するように、調節される。
【0082】
図5は、同様に、測定チャンバーを含む本発明の装置の好ましい態様を示し、例示目的のみにおいて、変化された、流入最適化された測定領域3(図5、図5a参照)が示される。これは、測定領域3の配置が、制限されるものとして考慮されるのではなく、記述される操作様式が保証される範囲において、望ましいいかなる異なる形ももつことが出来ることを、明確にする。
【0083】
図6もまた、本発明の装置のさらに好ましい態様を示し、それに従って、さらなるチャンバー20は、好ましくは測定される成分と結合する試薬を含む、混合チャンバー25の下流に配置される。このチャンバー20において、例えば抗体などの検出試薬が、好ましくは少なくとも部分的に二酸化ケイ素(例えばガラス)またはポリスチレンまたはポリウレタンを含む基質に固く結合している。例えば抗原などの、測定される成分は、次にフィルター領域5、混合チャンバー25、および/またはチャネル7において、例えば蛍光標識抗体などの第一検出試薬と結合し、そして、さらにチャンバー20に流入する際、基質に結合しているさらなる抗体によって基質に固定され、そして次に、抗原の存在および/またはその濃度は、チャンバー20の蛍光光度測定によって決定される。両方の検出試薬は、抗原の異なるエピトープに対する抗体の場合には、測定される成分の異なる領域に、結合することができる。
【0084】
図7は、ディスク型フィルター16を含む、本発明の好ましい装置の概略図を示す。図7aは、装置の上面概略図を示し、そして、図7bは、図7aの装置であるが、液体で充填され、それによって弾性的に膨らんだ液体流入領域をもつ装置の概略図を示す。図7cは、図7aの装置の概略図を、図7aの上部からの視点で示す。示された残りの配置は、既に記述される配置に一致する。
【0085】
図8は、チューブ型のキュベット17を含む、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示し、それは、例えば、ペレット化されすぐに可溶である試薬23を含むことができる。本発明のこの装置を使用することによっても、測定領域に決まった量の血漿を充填し、そして、検出試薬と混合することが可能である。ここで、図1から図6に示される態様に従う、記述される部分、すなわち測定領域3、液体チャネル7および通気チャネル13の組み合わせは、部分17に統合または配置される。部分17は、好ましくは半透膜15によって形成される閉口部を伴って提供される。装置および測定領域の液体、好ましくは血漿を、特に写真・光学的に検出することができる。チューブ状またはホース型の透明測定キュベットは、長さが約20 mm、内径が約1〜4 mm、および、外径が約2〜6 mmである。
【0086】
図9は、2つのチューブ状キュベット17を含む本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示し、前記キュベットの1つは、検出試薬とともに提供することができ、一方、試薬を含まない別のものを使用して、ブランクが測定されることができる。
【0087】
図10は、試薬を含むことができる混合チャンバー20を含む本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示し、チャンバー20内の試薬は、特に好ましい様式においてろ液と混合する。
【0088】
図11は、一般的な方法によってあらかじめ産生される、規定量の血漿によって測定領域に自動的に充填することができる、本発明の装置の好ましい態様の上面概略図を示す。チューブ状またはホース型の測定キュベットは、長さ約20 mm、および、外径約2〜6 mmを有し、そして、領域19に試薬を含むことができる。
【0089】
図12aは、フィルター4が、液体流入領域5と、部分7または17へと通過するろ液領域とを隔てる、本発明の好ましい装置の側面概略図を示す。フィルターは好ましくは、液体流入領域および測定領域および/またはフィルター領域を限定する壁面またはフィルムと、好ましくは接着または接合によって、継続的に繋がっている。
【0090】
記述される態様の部分7または17は、例えば通気用キャピラリーおよび/または測定用キャピラリー、および/または測定領域を含む。
図12bは、図12aの装置に充填後の概略図を示す。図12cは、図12aおよび図12bの広い側面の図を示す。装置は弾性の壁面を有し、これは好ましくはフィルムによって形成されるか、または1つまたはそれ以上のフィルム領域を含み、そして、液体流入領域5並びにろ液領域を限定する。フィルター4は、装置の壁面に密着するかまたは、折り畳まれていてもよい。両方の状態において、壊れやすい可能性のあるフィルター膜を、機械的に支持する。開口部9を通って液体流入領域に注入することによって、および、特に好ましい態様において、液体流入領域の上流にバルブが存在するすることによって、液体流入領域とフィルターを超えたろ過領域との間に圧力差が存在する。フィルターの下流の領域、例えば、ろ液領域および/または測定領域もまた、弾性フィルムによって形成される場合、本発明のこの好ましい態様は、都合の良いことに、特に小さいデッドスペース容積をもたらし、そして、結果として、測定を実行するために、非常に少量のろ液が必要とされる。この装置はさらに、ろ液の伝達、測定、および/または除去に適する、例えばキャピラリーまたは開口部17を含む。
【0091】
操作の間、この装置は、好ましくは開口部9または液体流入領域を通って充填される。シリンジが、好ましくはこの目的にのために使用される。好ましい態様に従って、開口部9は一方向バルブ、例えばLuerロックを含む。好ましくはシリンジを用いて、記述された態様において手動で加えられる圧力を、試料に加えることによって、そして、このように導入された試料によって、液体流入領域の容量は増加する。言い換えれば、圧力下導入された物質によって、少なくとも部分的に液体流入領域を形成する、壁面またはフィルムが拡張される。このように、一方では、導入される試料容量の十分な空間が形成される。他方では、加えられる充填圧力は、フィルムまたは弾性材料の拡張をもたらし、その結果、液体流入領域が圧力のかかった試料物質で充填される。拡張したフィルムまたは拡張した弾性材料によって圧力をかけられた試料物質は、次にフィルターを通って押し出され、そして、ろ過される。フィルターの反対側に押し出されるろ液は、このようにフィルターを通りそしてろ液領域および/または測定領域に到達する。この領域もまた、好ましくは、少なくとも部分的に弾性材料、例えば弾性フィルムによって形成され、その結果、その容量は流入するろ液に従って形成される。これによって、上述の利点がもたらされる。
【0092】
つまり、本発明は、先行技術の不都合な点を克服する、有利な装置、方法、およびキットを提供する。特に、本発明を使用することによって、全血から血漿または血清を分離すること、および、血清または血漿中に含まれる物質を、入手された血清または血漿を用いる遠心分離段階または同様の実験室的過程段階を実行する必要なく、分析することが可能である。さらに、本発明は、簡単、安全かつ確実に、操作または実行されることができ、特に医学的な訓練を受けていない専門外の人、または人員によって、使用また実行されることができ、そして、簡単かつ費用のかからない様式で、製造、実行、および/または貯蔵されることができる、装置、方法、およびキットを、提供する。
【図1a】

【図1b】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定領域、フィルタおよび/またはフィルタ領域、成分との相互作用のための少なくとも1つの検出試薬、液体を導入す得るための開口を含み、
ここで、フィルタは、開口と測定領域、ならびに液体注入領域のあいだに配置され、液体注入領域および/またはフィルタ領域は少なくとも部分的には好ましくは伸縮性の領域により形成されまたは限定され、この伸縮性の領域は好ましくはフィルムを含む、血液成分の検出のための、特に血液中の成分濃度を測定するための、装置。
【請求項2】
液体注入領域が、開口と測定領域とのあいだ、好ましくは開口とフィルタとのあいだに配置される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
検出または測定される成分が、生物中で生じる物質である、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
検出または測定される成分が、DNA、RNA、タンパク質、ホルモン、サイトカインを含む群から選択される生体分子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
検出または測定される成分が、薬剤(medicament)または薬物(drug)である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
測定領域中の成分の存在および/または濃度を、発光、蛍光、自己蛍光、化学発光、電気化学発光、スペクトル吸収測光および/または生物発光の手段により測定することができる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
フィルタを通過させて血液の固形成分を分離するように、そして特に血液の固相と液相とを互いに分離するように、フィルタを適合させる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
血液に対して環境気圧以上の圧力を生じるように、液体注入領域を適合させる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
圧力条件下にて、フィルタを介して測定領域中に血液を導入する様に適合される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
環境気圧以下の圧力が、装置中に行き渡っている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
検出試薬が、測定領域中に提供される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
検出試薬が、成分と直接的または間接的に相互作用する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
測定される成分と相互作用する場合、検出試薬がその光学特性を変化する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
検出試薬が、Pico-GreenTM、Alexa色素、エチジウムブロマイド、およびSYBR(登録商標)またはSytox(登録商標)色素を含む群から選択される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
開口が一方向性バルブを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
開口がLuerロックを含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
使い捨て装置である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
フィルタが血液から血清または血漿を分離するように適合される、請求項1〜17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
商業的に入手可能な検出装置と適合性である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
商業的に入手可能なキュベットまたは別の商業的に入手可能な測定容器の寸法を有し、そして好ましくは約10 mmの直径および/または約50 mm±15 mmの長さを有するか、または商業的に入手可能なキュベットのサイズへのアダプターの手段により適合される、請求項1〜19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
少なくとも1つの排出手段を含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
排出手段が、狭開先(narrow groove)またはナローギャップの手段により、測定チャンバと接続される、請求項1〜21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
装置の測定領域が、チューブの形状であり、好ましくは排出手段を含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
装置が、少なくとも第2の測定領域を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
空試験値または較正値を提供するための少なくとも1つの領域を含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
測定される成分が、2つの検出試薬と相互作用する、請求項1〜25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
第1の検出試薬が、測定領域の上流の装置中に備えられる、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
第2の検出試薬が、測定領域中の特定の領域に固定化される、請求項26または27に記載の装置。
【請求項29】
測定領域および検出試薬を有する装置を提供する工程、装置中に血液を導入する工程、そして装置を使用することにより成分の濃度を検出しまたは測定する工程、
を含む、好ましくは請求項1〜28のいずれか1項に記載の装置を使用することによる、血液中の成分を検出するための、特に血液中の成分濃度を測定するための、方法。
【請求項30】
血液をシリンジによって導入し、ここで好ましくはフィルタリングのために必要とされる圧力を適用する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
血液中の成分を測定するための、請求項1〜28のいずれか1項に記載の装置および/または請求項29または30に記載の使用。
【請求項32】
請求項1〜28のいずれか1項に記載の装置および蛍光標準を含むキット。
【請求項33】
検出または測定される成分が、タンパク質である、請求項1〜28のいずれか1項に記載の装置。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12a】
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【図12b】
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【図12c】
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【公表番号】特表2011−501201(P2011−501201A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531462(P2010−531462)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/EP2008/009219
【国際公開番号】WO2009/056340
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(508329885)ロイコケア・アクチェンゲゼルシャフト (7)
【Fターム(参考)】