説明

液体二酸化炭素の超微粒化方法および超微粒化システム

【課題】地中への二酸化炭素貯留効率の大幅向上を可能とする液体二酸化炭素の超微粒化方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】本発明は、水に界面活性剤を添加する段階と、前記界面活性剤を含む前記水の圧力を上昇させて所定の圧力レベルの高圧水にする段階と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の体積比率が所定の値になるように前記界面活性剤を含む所定の圧力レベルの前記高圧水に液体二酸化炭素を吹込む段階と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の混合体をミキサーに通して前記混合体中の前記液体二酸化炭素を超微粒化する段階と、を含み、前記界面活性剤は、シロキサン系界面活性剤、前記高圧水の圧力は、前記高圧水に前記液体二酸化炭素を吹き込んだ状態で、二酸化炭素が液体状態を維持できるレベル、前記高圧水中の液体二酸化炭素の平均粒径は0.1乃至100μm径であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体二酸化炭素の超微粒化方法および超微粒化システムに係り、更に詳しくは、二酸化炭素を地中に貯留するため水と超微粒化した液体二酸化炭素混合体を地中に吹き込む際、水と液体二酸化炭素との混合体中の液体二酸化炭素の超微粒状態が長期間維持可能な液体二酸化炭素の超微粒化方法および超微粒化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料などの大量消費により、温室効果ガスである二酸化炭素(以下CO)が大気中に排出され、地球温暖化の主要因となっているため、地球温暖化の防止技術としてCO地中貯留が注目されている。貯留技術は地中貯留と海洋貯留に大別され、特に地中貯留技術は従来の原油増進回収技術が応用できるため、実用化により近い技術として期待されている。
【0003】
これまでに、発電所などの大規模排出源からCOを回収し、これを地下1000−2000mの帯水層と呼ばれる地層構造に貯留する研究が進められ、一部では実用化が開始されている。
地下の帯水層の温度・圧力条件ではCOの密度が水よりも小さくなり、浮力を受けてCOは上昇する。そこで地表方向へのCOの移動と漏洩を防ぐため、帯水層上にキャップロックと呼ばれる不透過層が存在する地質構造を利用した構造性トラップによる貯留法や、図1の右上に示すような界面張力によって地中の岩石多孔質中にCOをトラップする残留ガストラップ法の研究が進められている。
【0004】
しかしながら、日本周辺の地質構造に着目すると、構造性トラップに適したドーム構造を有する貯留層は限られており、さらにキャップロックに浸透性がある亀裂を有する場合には漏洩のリスクが高い問題点がある。また残留ガストラップ法は、漏洩リスクが低い一方で貯留効率が悪く、CO貯留ポテンシャルの大幅な拡大は困難である。従って、従来のようなCOをそのまま地中に圧入する手法では、COを安定して貯留できないため、地質構造に依存せず、さらにCOの漏洩を防ぐ新しい地中貯留技術の開発が必要不可欠である。
【特許文献1】特表2007−514529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地質構造に依存せず、漏洩リスクが低く安定した貯留法として、これまで気体のCOをマイクロバブル化して貯留する手法が提案されているが、図1の下部に示すように気体のCOではなく液体COを帯水層の孔隙径と同じスケールに超微粒化(エマルション化)すれば、界面張力によって岩石多孔質中に微粒化されたCOが、温度、圧力によって液体COまたは超臨界COとして大量にトラップされやすくなり、残留ガストラップの利点である漏洩リスクの低さを活かしながら、貯留効率の大幅な向上が期待される。
液体CO超微粒化のレベルとしては、図2に示す通り、多胡砂岩の場合は0.1〜10μm、Berea砂岩の場合は1〜100μmが適当である。
本発明は、地質構造に依存せず、地中へのCO貯留効率の大幅向上を可能とする液体二酸化炭素の超微粒化方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するための本発明は、水に界面活性剤を添加する段階と、前記界面活性剤を含む前記水の圧力を上昇させて所定の圧力レベルの高圧水にする段階と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の体積比率が所定の値になるように前記界面活性剤を含む所定の圧力レベルの前記高圧水に液体二酸化炭素を吹込む段階と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の混合体をミキサーに通して前記混合体中の前記液体二酸化炭素を超微粒化する段階と、
を含むことを特徴とする。
【0007】
前記界面活性剤は、シロキサン系界面活性剤であることを特徴とする。
【0008】
前記高圧水の圧力は、前記高圧水に前記液体二酸化炭素を吹き込んだ状態で、二酸化炭素が液体状態を維持できるレベルであることを特徴とする。
【0009】
前記ミキサーは、前記高圧水中の液体二酸化炭素の平均粒径が0.1乃至100μm径の超微粒になるように粉砕することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、水に界面活性剤を添加し、前記界面活性剤の含有率を一定に保持する界面活性剤添加手段と、前記界面活性剤を含む前記水の圧力を上昇させて所定の圧力レベルの高圧水にする圧力上昇維持手段と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の体積比率が所定の値になるように前記界面活性剤を含む所定の圧力レベルの前記高圧水に液体二酸化炭素を吹込む液体二酸化炭素噴射手段と、前記高圧水と前記液体二酸化炭素の混合体をミキサーに通して前記混合体中の前記液体二酸化炭素を超微粒化する液体二酸化炭素超微粒化手段と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、微粒化した液体COは、長期間エマルションとして所要の粒径分布で安定化し,液体COを地中の多孔質構造に貯留するために十分な時間,エマルション状態を維持できる効果がある。
これにより、液体COを帯水層の孔隙径と同じスケールに超微粒化(エマルション化)すれば,界面張力によって岩石多孔質中に液体COあるいは超臨界状態のCOとしてトラップされ,残留ガストラップの利点である漏洩リスクの低さを活かしながら,貯留効率の大幅な向上が期待できる。
また、超微粒化した液体COを油井管を通して油田に注入し、油層内にある貯留岩の中の小さな孔に浸透させることによって貯留岩の中に残っている油の流動性を高めて油を回収する石油増進回収方法や天然ガスを回収する天然ガス増進回収方法に適用することも可能となる。
【0012】
これまでのCO地中貯留では、超臨界状態のCOを連続圧入するために数十億円以上の高価なCO昇圧設備を必要としていたが、本発明によれば、地上で超微粒化した液体COを圧入するためにコストの安い一般的な加圧ポンプが利用でき圧入コストの大幅削減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
水と液体COは、互いに混じりにくいため、通常、帯水層中での液体COの微粒化は困難であるが、図3に示すように親水基と疎水基をもつ界面活性剤を添加することによって、界面張力が低下し、濡れにくい2相の液体を容易に混ぜることが出来るようになるため、液体COの微粒化が可能となる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図4には、本発明による水と液体CO混合体中の液体COの超微粒化システムの実施例1を示す。
実施例1のシステムは、超微粒化効果を確認するための実験装置であり、水タンク1、昇圧用シリンダー2、液体CO用タンク3、液体CO昇圧用ポンプ4、液体CO超微粒化装置5、水と液体CO混合体用の循環ポンプ6、から構成されており、その他、流体観察用窓7,圧力計8,バッファタンク9を備えている。
【0015】
本実施例1で液体COを超微粒化するには、図4に示す通り系内を高圧に保ちながら試験流体を連続的に循環させ,系内に設けた液体CO超微粒化装置5(スタティックミキサー)に水と液体COを通過させて攪拌し,液体COを微粒化する。
COが液体状態を保つ温度は30℃以下であるため、本実施例では室温を22℃で一定とし、高圧状態に保った系内に液体COを注入して水と液体COの体積比率を1:1にした。
実験ではまず系内を所定配合率の界面活性剤トリシロキサンを含む水で満たし,系内の圧力をCOが充分液化する約7MPaまで昇圧用シリンダー2で昇圧する。その後循環ポンプ6を駆動して系内の流体を循環させる。循環流量は500ml/minとし,約180 秒間循環させる。
界面活性剤による液体COの微粒化状態を確認するために、予め水タンク1に0.13−2.0%のトリシロキサンを投入する。
高圧下で微粒化の様子を可視化し,また動的光散乱式粒径分布測定装置を用いた粒径の測定を行うため,系内に単結晶サファイアガラス製の窓を設け,観察に十分な光量が確保できるようにした。粒径は粒子のブラウン運動を捉えて測定するため,循環を止めた後に粒径測定を開始した。
【0016】
実験の結果、界面活性剤を添加しない場合,循環を停止した直後は水と液体COが混合しているが,循環を停止して10秒後には水と液体COが分離し,20秒後には完全に二相に分離した。
水と液体COは容易に混じらないが,微粒化を補助する界面活性剤を添加すると、循環直後に著しく混濁し,120分経過後でも液体COの微粒化状態が維持された。
【0017】
図5は、界面活性剤を0.13%添加した場合の粒径分布の時間変化を示す図で、横軸は粒径、縦軸は強度を示す。循環停止直後は単分散性が良く,平均粒径は約3μmであるが,時間が経過するに従って分散性が悪くなり,平均粒径も約5μmまで増加している.これは微粒化した液体COが、時間経過と共に凝集した結果,液体CO同士が結合したため,粒径の平均値が増加したためと考えられる。
【0018】
図6は、界面活性剤濃度0.125%の場合の平均粒経の時間変化を示す図で、横軸は経過時間、縦軸は平均粒径を示す。粒径は約10分経過後、ほぼ4μmで安定していることが分かる。
このように,微粒化された液体COが、120分経過しても平均粒径3 ? 5 μmで安定するのに対し,岩石多孔質(世界的に標準砂岩として実験に用いられているBerea砂岩)の孔隙半径は0.01−50μmの範囲で分布し、平均粒径がおおよそ5μmであれば、超微粒化された液体COは岩石中にトラップできると考えられる。
【実施例2】
【0019】
図7は、本発明による水と液体CO混合体中の液体COの超微粒化システムの概略図である。
本発明の水と液体CO混合による液体COあるいは超臨界状態COの超微粒化生成システム20は、給水本管21、超微粒化CO吐出本管22、界面活性剤用タンク23と界面活性剤注入ポンプ24を含む界面活性剤注入装置40、界面活性剤撹拌ミキサー25、水温調節装置26、水圧昇圧用シリンダー27、液体CO用タンク28と液体CO注入用ポンプ29を含む液体CO注入装置50、CO超微粒化装置30、CO微粒化ミキサー31、流体観察用窓32、動的光散乱式粒径分布測定装置33、本線配管34、バイパス配管35、循環用配管36、水と超微粒化されたCOの混合体の循環用ポンプ37により構成されている。
【0020】
次に、本発明の液体COの超微粒化方法について説明する。
まず、給水本管21からの水と界面活性剤用タンク23から供給される界面活性剤を界面活性剤撹拌ミキサー25に注入して界面活性剤を水と均一に撹拌する。界面活性剤は、界面活性剤注入ポンプ24を用いて加圧注入し、水の流量変化に対応し界面活性剤を所要の注入率で自動注入できるようになっている。
本発明による液体や超臨界状態のCOの超微粒化技術は、CO地中貯留、原油や天然ガスの増進回収の分野等での利用を目指しているが、対象となる地層の地質と圧入圧力の条件に合わせて、圧入後に超微粒化されたCOが広く拡散して孔隙にトラップされるようにCOの粒径分布を調整する必要がある。媒体である水に対して、シロキサン系界
面活性剤を0.1〜5.0%(容積百分率)の範囲内で添加量を調整することにより、超微粒化されたCOの粒径分布をコントロールする。
【0021】
界面活性剤を均一に混入させた水を、ヒートポンプ等を利用した水温調整装置26により、所定の水温に調整する。超微粒化されたCOが液体あるいは超臨界状態として安定的に長時間維持できるように、超微粒化されたCOの利用目的に応じて媒体の水の温度調整を行う。COが液体であるための温度は30℃以下であり、31℃を超えると約7.4MPa以上の高圧のもとではCOは超臨界状態になる。使用目的場所までの流路上での熱ロスや加熱条件を考慮して水温調整を行う。
【0022】
水の昇圧設備として、例えば昇圧用シリンダー27を用いるが、7.5MPa以上の圧力環境が設定できる加圧能力が必要であるため、高圧水の圧力・流量を制御する水圧制御弁を含む。
液体CO注入用ポンプ29は、液体CO用タンク28から供給される液体COの圧力を上昇させ、界面活性剤を含む高圧水に所定の体積比率で液体COを自動的に加圧注入するが、高圧液体COの圧力・流量を制御する水圧制御弁を含む。
【0023】
CO超微粒化装置30は、複数のCO微粒化ミキサー31より構成されている。高圧水と液体COの体積比率が変化すれば、均一な超微粒化にするための撹拌時間は異なるので、CO微粒化ミキサー31の個数が異なる。高圧水に対する液体COの体積比率を大きくする場合には撹拌時間を長くする必要があるため、容易にCO微粒化ミキサー31の増設が可能な直列系の配列システムとする。使用するCO微粒化ミキサー31は、2箇所の注入口があり、撹拌するために乱流を発生させる仕切りが幾つか設けられた内部構造のスタティックミキサーであり、CO微粒化ミキサー31の2箇所の注入孔からそれぞれ界面活性剤を含む高圧水とCOの混合体を分岐注入し、CO微粒化ミキサー31内での撹拌効率を高める。
【0024】
CO超微粒化装置30で微粒化されたCOの粒径分布を正確に把握するため、CO超微粒化装置30を通過した後の位置に流体観察用窓32を設置し、動的光散乱式粒径分布測定装置33を用いて超微粒化されたCOの粒径分布の測定を行う。流体観察用窓32は、単結晶サファイアガラス製の窓であり、観察に十分な光量が確保できる耐圧用窓に仕上げている。動的光散乱式粒径分布測定装置33の測定は、そのセンサーを流体観察用窓32に近接設置して行う。粒径は粒子のブラウン運動を捉えて測定するため,本線配管34に平行に短い配管長のバイパス配管35を設け、流体観察用窓32の両側に水圧制御弁を設置し、微粒化されたCOを含む高圧水をバイパス配管に一時的に閉じ込めて静止状態での粒径測定を行う。
【0025】
CO超微粒化装置30で超微粒化されたCOを地中貯留や原油・天然ガスの増進回収等に圧入するが、トラブル等により作業が中断することが予想される。その待ち時間の間に、超微粒化されたCOの粒径分布が大幅に変動しないように、循環用配管36を設けてその流路の途中に設置した循環用ポンプ37を適宜稼動させ、界面活性剤の注入装置40による追加的な界面活性剤の注入や水温調整装置26による水温の再調整を行いながら、超微粒化されたCOの粒径分布を一定に保つようにする。
【0026】
超微粒化CO生成システム20により生成される超微粒化された液体COは、平均粒径が10μm以下、最大粒径が50μm以下の粒径分布をもつ。このように、液体COを地中に圧入する地層の孔隙径と同じスケールに超微粒化(エマルション化)すれば,界面張力によって岩石多孔質中に液体COがトラップされ,残留ガストラップの利点である漏洩リスクの低さを活かしながら,貯留効率の大幅な向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】超微粒化COが岩石多孔質中にトラップされる状況を説明する図である。
【図2】多胡砂岩とBerea砂岩の孔隙分布を示す図である。
【図3】界面活性剤の親水基と疎水基によって、濡れにくい2相の液体を容易に混ぜることが出来ることを説明する図である。
【図4】本発明の実施例1による水と液体CO混合体中の液体COの超微粒化システムである。
【図5】界面活性剤を0.13%添加した場合の粒経分布の時間変化を示す
【図6】界面活性剤を0.125%添加した場合の平均粒経の時間変化を示す。
【図7】本発明の実施例2による水と液体CO混合体中の液体COの超微粒化システムである。
【符号の説明】
【0028】
1 水タンク
2 昇圧用シリンダー
3 液体CO用タンク
4 液体CO昇圧用ポンプ
5 液体CO超微粒化装置
6 水と液体CO混合体用の循環ポンプ
7 流体観察用窓
8 圧力計
9 バッファタンク
20 超微粒化CO生成システム
21 給水本管
22 超微粒化CO吐出本管
23 界面活性剤用タンク
24 界面活性剤注入ポンプ
25 界面活性剤撹拌ミキサー
26 水温調整装置
27 水圧昇圧用シリンダー
28 液体CO用タンク
29 液体CO注入用ポンプ
30 CO超微粒化装置
31 CO微粒化ミキサー
32 流体観察用窓
33 動的光散乱式粒径分布測定装置
34 本線配管
35 バイパス配管
36 循環用配管
37 水と超微粒化されたCOの混合体の循環用ポンプ
40 界面活性剤注入装置
50 液体CO注入装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水に界面活性剤を添加する段階と、
前記界面活性剤を含む前記水の圧力を上昇させて所定の圧力レベルの高圧水にする段階と、
前記高圧水と前記液体二酸化炭素の体積比率が所定の値になるように前記界面活性剤を含む所定の圧力レベルの前記高圧水に液体二酸化炭素を吹込む段階と、
前記高圧水と前記液体二酸化炭素の混合体をミキサーに通して前記混合体中の前記液体二酸化炭素を超微粒化する段階と、
を含むことを特徴とする液体二酸化炭素の超微粒化方法。
【請求項2】
前記界面活性剤は、シロキサン系界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載の液体二酸化炭素の超微粒化方法。
【請求項3】
前記高圧水の圧力は、前記高圧水に前記液体二酸化炭素を吹き込んだ状態で、二酸化炭素が液体状態を維持できるレベルであることを特徴とする請求項1記載の液体二酸化炭素の超微粒化方法。
【請求項4】
前記ミキサーは、前記高圧水中の液体二酸化炭素の平均粒径が0.1乃至100μm径の超微粒になるように粉砕することを特徴とする請求項1記載の液体二酸化炭素の超微粒化方法。
【請求項5】
水に界面活性剤を添加し、前記界面活性剤の含有率を一定に保持する界面活性剤添加手段と、
前記界面活性剤を含む前記水の圧力を上昇させて所定の圧力レベルの高圧水にする圧力上昇維持手段と、
前記高圧水と前記液体二酸化炭素の体積比率が所定の値になるように前記界面活性剤を含む所定の圧力レベルの前記高圧水に液体二酸化炭素を吹込む液体二酸化炭素噴射手段と、
前記高圧水と前記液体二酸化炭素の混合体をミキサーに通して前記混合体中の前記液体二酸化炭素を超微粒化する液体二酸化炭素超微粒化手段と、
を含むことを特徴とする液体二酸化炭素の超微粒化システム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−273978(P2009−273978A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−125699(P2008−125699)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(304021417)国立大学法人東京工業大学 (1,821)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)
【Fターム(参考)】