説明

液体処理器

【課題】液体を処理するためのカートリッジと、当該カートリッジに蓋をするためのホルダとを備えた液体処理器であって、ホルダからカートリッジを容易に取り外すことができ、且つ、ホルダからカートリッジが外れることが防止された液体処理器を提供する。
【解決手段】突起部10は、外筒部111の内周壁111wから半径方向の内方に突出している。突起部30は、外筒部111の円周方向において突起部10が配置される位置とは異なる位置に配置されている。斜面部81は、上端79から下端78まで、内筒部193の円周方向に沿って上方から下方に向かって斜めに延びている。水平面部82は、斜面部81の下端78から内筒部193の円周方向に沿って水平方向に延びている。斜面部84は、内筒部193の円周方向において上端76から下端77まで、内筒部193の円周方向に沿って斜めに延びている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を処理するためのカートリッジとそれに蓋をするためのホルダとを備えた液体処理器に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を処理するためのカートリッジと、当該カートリッジに蓋をするためのホルダとを備えた液体処理器について、例えば、特表2007−531625号公報(以下、特許文献1という)に係る水フィルタアセンブリと、中国実用新案公告第201482290号明細書(以下、特許文献2という)に係るフィルタとが従来から知られている。
【0003】
特許文献1に係る水フィルタアセンブリは、水を処理するためのカートリッジアセンブリと、当該カートリッジアセンブリに蓋をするためのマニホールドアセンブリとを有している。
【0004】
カートリッジアセンブリには、螺旋タブが形成されている。詳細には、螺旋タブは、カートリッジアセンブリの頂部の一部である縁状のマージンの外側に形成されている。螺旋タブは、縁状のマージンにおいて、その起点から円周の半分未満の距離だけ離れた位置まで螺旋状に上に向かって延びている。
【0005】
マニホールドアセンブリのうち、カートリッジアセンブリの頂部に係合されるカートリッジレシーバには、螺旋タブが形成されている。マニホールドアセンブリの螺旋タブは、カートリッジレシーバの縁状のマージンの内側に形成されている。カートリッジアセンブリの螺旋タブと、マニホールドアセンブリの螺旋タブとが螺旋状に係合されることにより、マニホールドアセンブリとカートリッジアセンブリとが互いに連結される。
【0006】
特許文献2に係るフィルタは、水を処理するためのフィルタ装置と、当該フィルタ装置に蓋をするための接続ヘッド部とを有している。フィルタ装置と接続ヘッド部との連結構造としては、接続ヘッド部に雌ねじが形成され、フィルタ装置の上部の外面に雄ねじが形成されている。接続ヘッド部の雌ねじと、フィルタ装置の雄ねじとが相互に配合されることにより、接続ヘッド部とフィルタ装置とが互いに連結される。
【0007】
また、特開2001−219951号公報(以下、特許文献3という)に係るキャップ付き容器のように、容器と、その容器に蓋をするためのキャップとの連結構造が従来から知られている。特許文献3に係るキャップ付き容器において、キャップは、略円形の天板部と、天板部の周縁より下方に延びる円筒部と、円筒部の内径方向に突出する4つのラグとによって一体に形成されている。一方、容器の口部の外周面には、キャップのラグに対応した4つのスレッドが形成されている。各スレッドは、口部の外周面に沿って延びている。
【0008】
スレッドは、水平に延びる係合スレッドと、ストッパと、案内スレッドとによって構成されている。ストッパは、係合スレッドの左端部から下方に延びている。案内スレッドは、係合スレッドの右端部から右斜め上方に延びた後に、係合スレッドよりも上方において右方に延びている。
【0009】
ストッパは第1規制部を構成し、案内スレッドの右端部は第2規制部を構成している。口部の鉛直方向について、第1規制部の上縁部と第2規制部の下縁部との間隔は、ラグの幅よりも広い。一方、口部の円周方向について、第1規制部と第2規制部との間隔は、ラグの長さよりも狭い。この構成により、キャップが容器から取り外される場合には第2規制部の下縁部にラグが当接するため、容器内の圧力によってキャップが容器から勢いよく外れるような事態が防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特表2007−531625号公報
【特許文献2】中国実用新案公告第201482290号明細書
【特許文献3】特開2001−219951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1に係る水フィルタアセンブリにおいては、カートリッジアセンブリの螺旋タブと、マニホールドアセンブリの螺旋タブとのような螺旋構造により、カートリッジアセンブリに対してマニホールドアセンブリが固定される。同様に、特許文献2に係るフィルタにおいては、接続ヘッド部の雌ねじと、フィルタ装置の雄ねじとのような螺旋構造により、フィルタ装置に対して接続ヘッド部が固定される。
【0012】
螺旋構造を用いてカートリッジとホルダとを固定する場合には、カートリッジの内部の圧力がホルダに負荷されるときにホルダに対してカートリッジが螺旋構造に沿って回転することにより、ホルダからカートリッジが外れるような事態が発生するおそれがある。
【0013】
一方、特許文献3に係るキャップ付き容器は、容器内の圧力によってキャップが容器から勢いよく外れるような事態を防ぐように構成されているとしても、容器に対してキャップを容易に取り外すことについて考慮されたものではない。同様に、特許文献1に係る水フィルタアセンブリと、特許文献2に係るフィルタとも、ホルダに対するカートリッジの取り外し易さについて考慮されたものではない。
【0014】
そこで、本発明の目的は、液体を処理するためのカートリッジと、当該カートリッジに蓋をするためのホルダとを備えた液体処理器であって、ホルダからカートリッジを容易に取り外すことができ、且つ、ホルダからカートリッジが外れることが防止された液体処理器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明に従った液体処理器は、液体を処理するためのカートリッジと、ホルダとを備えた液体処理器である。カートリッジは、一端部が開口し且つ他端部が閉口した筒部を有している。ホルダは、筒状部を有し、カートリッジの一端部に連結される。
【0016】
ホルダは、第1の突起部と第2の突起部とを有している。第1の突起部は、筒状部の内周壁から半径方向の内方に突出している。第2の突起部は、筒状部の周方向において第1の突起部が配置される位置とは異なる位置に配置され、内周壁から半径方向の内方に突出している。
【0017】
カートリッジは、一端部の外周壁から半径方向の外方に延びる凸状部を有している。凸状部は、第1の斜面部と、水平面部と、第2の斜面部とを有している。第1の斜面部は、外周壁から突出するとともに、外周壁の第1の位置から第2の位置まで、筒部の周方向の第1の方向に沿って一端部から他端部に向かって斜めに延びている。水平面部は、外周壁から突出するとともに、外周壁の第2の位置から第3の位置まで、筒部の周方向の第1の方向に沿って水平方向に延びている。第2の斜面部は、外周壁から突出するとともに、外周壁の第4の位置から第5の位置まで、筒部の周方向の第1の方向に沿って一端部から他端部に向かって斜めに延びている。
【0018】
本発明によれば、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに取り付けられる場合に、第1の突起部は、カートリッジの一端部側から他端部側に向かって、第1の斜面部の他端部側面に沿って周方向の第1の方向に円滑に移動する。また、第1の突起部は、凸状部の第1の斜面部の他端部側端から水平面部の他端部側面に沿って周方向にさらに移動することにより、凸状部の水平面部の他端部側面に配置される。これにより、ホルダの筒状部に、カートリッジの一端部が連結される。このようにして、カートリッジとホルダとが互いに固定される。
【0019】
本発明に係る液体処理器において、カートリッジとホルダとが固定された状態では、第1の突起部は、凸状部の水平面部に接触している。そのため、螺旋構造による連結とは異なり、カートリッジの内部の圧力が、ホルダに対してカートリッジが回転する力に変換されることが無い。つまり、本発明によれば、ホルダからカートリッジが外れることが防止されている。
【0020】
また、本発明に係る液体処理器においてカートリッジがホルダから取り外される場合に、第1の突起部は、水平面部の他端部側面に沿って周方向の第1の方向の逆方向に移動する。一方、この場合に、第2の突起部は、筒部の周方向の第1の方向の逆方向に沿って他端部から一端部に向かって斜めに、第2の斜面部の一端部側面を円滑に摺動する。これにより、カートリッジをホルダから容易に取り外すことができる。
【0021】
なお、この場合に、第2の突起部は、筒部の外周壁の第5の位置の近傍から第4の位置まで移動する。すなわち、第2の突起部は、筒部の周方向において第1の斜面部が配置される位置とは異なる位置から、筒部の周方向において水平面部が配置される位置とは異なる位置まで移動する。このように構成されているので、本発明に係る液体処理器において第1の突起部が水平面部に接触している場合には、第2の突起部が第2の斜面部に接触しない。したがって、カートリッジの内部の圧力が、カートリッジに対してホルダが回転する力に変換されることが無い。つまり、本発明によれば、ホルダからカートリッジが外れることが防止されている。
【0022】
本発明に従った液体処理器において、カートリッジをホルダが蓋をするときに凸状部の第1の斜面部と対向する第1の突起部の端面の一部には、第1の斜面部に向かって突出するように湾曲する曲面部が形成されていることが好ましい。
【0023】
この構成によれば、第1の突起部の曲面部は、第1の斜面部に向かって突出するように湾曲している。そのため、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに取り付けられる場合に、曲面部を介して第1の突起部が第1の斜面部を円滑に摺動することができる。つまり、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに取り付けられる場合に、第1の突起部は、カートリッジに対してより円滑に、カートリッジの一端部側から他端部側に向かって第1の斜面部に沿って一端部の周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジをホルダに容易に取り付けることができる。
【0024】
本発明に従った液体処理器において、カートリッジをホルダが蓋をするときに凸状部の第1の斜面部と対向する第1の突起部の端面の一部には、筒状部の長手方向および周方向に対して傾斜し、且つ、第1の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部が形成されていることが好ましい。
【0025】
この構成によれば、第1の突起部の傾斜面部は、第1の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びている。そのため、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに取り付けられる場合に、傾斜面部を介して第1の突起部が第1の斜面部を円滑に摺動することができる。つまり、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに取り付けられる場合に、第1の突起部は、カートリッジに対してより円滑に、カートリッジの一端部側から他端部側に向かって第1の斜面部に沿って一端部の周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジをホルダに容易に取り付けることができる。
【0026】
本発明に従った液体処理器において、カートリッジがホルダから取り外されるときに凸状部の第2の斜面部と対向する第2の突起部の端面の一部には、第2の斜面部に向かって突出するように湾曲する曲面部が形成されていることが好ましい。
【0027】
この構成によれば、第2の突起部の曲面部は、第2の斜面部に向かって突出するように湾曲している。そのため、当該液体処理器においてカートリッジがホルダから取り外される場合に、曲面部を介して第2の突起部が第2の斜面部を円滑に摺動することができる。つまり、当該液体処理器においてカートリッジがホルダから取り外される場合に、第2の突起部は、カートリッジに対してより円滑に、カートリッジの他端部側から一端部側に向かって第2の斜面部に沿って一端部の周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジをホルダから容易に取り外すことができる。
【0028】
本発明に従った液体処理器において、カートリッジがホルダから取り外されるときに凸状部の第2の斜面部と対向する第2の突起部の端面の一部には、筒状部の長手方向および周方向に対して傾斜し、且つ、第2の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部が形成されていることが好ましい。
【0029】
この構成によれば、第2の突起部の傾斜面部は、第2の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びている。そのため、当該液体処理器においてカートリッジがホルダから取り外される場合に、傾斜面部を介して第2の突起部が第2の斜面部を円滑に摺動することができる。つまり、当該液体処理器においてカートリッジがホルダから取り外される場合に、第2の突起部は、カートリッジに対してより円滑に、カートリッジの他端部側から一端部側に向かって第2の斜面部に沿って一端部の周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジをホルダから容易に取り外すことができる。
【0030】
本発明に従った液体処理器において、第1の突起部には、カートリッジをホルダが蓋をするときに凸状部の水平面部が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部が形成されていることが好ましい。
【0031】
この構成によれば、カートリッジをホルダが蓋をするときに、第1の突起部の水平面部の一端部側面が凸状部の水平面部の他端部側面に沿って移動することにより、第1の突起部は、カートリッジに対してより円滑に周方向に移動することができる。また、この構成によれば、当該液体処理器においてカートリッジがホルダに連結されているときに、第1の突起部の水平面部が凸状部の水平面部に沿って接触している。これにより、カートリッジの内部の圧力が、ホルダに対してカートリッジが取り外される力として作用することを、より確実に制限することができる。
【0032】
本発明に従った液体処理器において、ホルダは、複数組の第1の突起部と第2の突起部とを有していることが好ましい。第1の突起部と第2の突起部とは、筒状部の周方向において互い違いに配置されていることが好ましい。カートリッジは、複数の凸状部を有していることが好ましい。
【0033】
この構成によれば、複数の第1の突起部が複数の凸状部の水平面部に接触するため、カートリッジをホルダに安定した状態で固定させることができる。すなわち、この構成によれば、ホルダに対してカートリッジの位置が安定する。また、第1の突起部が一つである場合に比べて、第1の斜面部に対してより円滑に第1の突起部を移動させることができる。第2の突起部が一つである場合に比べて、第2の斜面部に対してより円滑に第2の突起部を移動させることができる。
【0034】
本発明に従った液体処理器において、ホルダは、二組の第1の突起部と第2の突起部とを有していることが好ましい。カートリッジは、二つの凸状部を有していることが好ましい。ホルダの筒状部は、円筒形状を有していることが好ましい。また、本発明に従った液体処理器において、好ましくは、筒状部の円周方向に沿った第1の突起部の幅と、筒状部の円周方向に沿った第2の突起部の幅とは、それぞれ筒状部の中心角が45度である円弧の長さ以下である。さらに、筒状部において互いに隣り合う第1の突起部と第2の突起部との筒状部の円周方向に沿った間隔は、好ましくは、中心角が45度である円弧の長さよりも大きい。
【0035】
この構成によれば、当該液体処理器の使用者がカートリッジをホルダに取り付け始めるときに、第1の突起部または第2の突起部が凸状部の一端側端に接触するような事例が、4パターン存在する。4パターンのうちの2パターンは、第1の突起部が凸状部の一端側端に接触する事例であり、残りの2パターンは、第2の突起部が凸状部の一端側端に接触する事例である。しかしながら、この構成によれば、当該液体処理器の使用者は、ホルダに対するカートリッジの差込位置を確認せずに第1の突起部または第2の突起部を凸状部の一端側端に接触させるような場合でも、その位置から周方向のどちらか一方に45度程度カートリッジを回転させた位置を回転開始位置として決定することができる。使用者は、この回転開始位置からカートリッジを回転させ始めることにより、容易にカートリッジをホルダに取り付けることができる。したがって、この構成によれば、ホルダの筒状部に対するカートリッジの一端部の差込位置の自由度を増加させることができる。
【0036】
本発明に従った液体処理器において、好ましくは、カートリッジの一端部の外周壁において凸状部よりも一端部側には、シール部材が取り付けられている。ホルダは、筒状部よりも一端部側に配置された他の筒状部を有していることが好ましい。また、好ましくは、第1の斜面部の一端部側端と水平面部の一端部側端との間の寸法aと、シール部材の一端部側端と他端部側端との間の寸法bと、シール部材の他端部側端と第1の斜面部の一端部側端との間の寸法cと、他の筒状部の内周壁の他端部側端と第1の突起部の一端部側端との間の寸法dとの間に、a+c≧d、a≧b、および、c≦dの関係が成り立つ。
【0037】
この構成によれば、ホルダとカートリッジとの間のシール性を確保することができるため、ホルダとカートリッジとの間に液体が漏れることを防止することができる。一方、当該液体処理器の使用者がカートリッジをホルダに取り付ける場合には、シール部材がホルダの他の筒状部に装着されるときに、他の筒状部とシール部材との間に摩擦力による抵抗が生じる。しかしながら、この構成によれば、ホルダとシール部材との間に抵抗が生じるときに、カートリッジの一端部側から他端部側に向かって第1の斜面部の下方側面に沿って一端部の周方向に第1の突起部を移動させることができる。このように、使用者は、ホルダとシール部材との間に抵抗が生じるときに、第1の斜面部を利用して第1の突起部を移動させることができる。そのため、使用者は、当該抵抗に打ち勝つ程度の力を発揮するために、極端に大きな力を入れる必要が無い。つまり、使用者は、あまり力を入れずにホルダにカートリッジを取り付けることができる。
【0038】
本発明に従った液体処理器において、カートリッジの一端部には、シール部材の一端部側に他のシール部材が配置されていることが好ましい。また、他のシール部材の一端部側端と他端部側端との間の寸法は、シール部材の一端部側端と他端部側端との間の寸法と同一であることが好ましい。
【0039】
この構成によれば、シール部材と他のシール部材とによって、ホルダとカートリッジとの間に液体が漏れることをさらに防止することができる。また、この構成によれば、ホルダとシール部材との間、および、ホルダと他のシール部材との間に抵抗が生じるときに、カートリッジの一端部側から他端部側に向かって第1の斜面部に沿って一端部の周方向に第1の突起部を移動させることができる。そのため、当該液体処理器の使用者は、あまり力を入れずにホルダにカートリッジを取り付けることができる。
【発明の効果】
【0040】
以上のように、本発明によれば、液体を処理するためのカートリッジと、当該カートリッジに蓋をするためのホルダとを備えた液体処理器であって、ホルダからカートリッジを容易に取り外すことができ、且つ、ホルダからカートリッジが外れることが防止された液体処理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る液体処理器の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る液体処理器の全体を示す正面図である。
【図3】本発明に係る液体処理器の全体を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV線の断面図である。
【図5】図3のV−V線の断面図である。
【図6】本発明に係る液体処理器のカートリッジの全体を示す平面図である。
【図7】カートリッジの凸状部を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る液体処理器のホルダの全体を示す底面図である。
【図9】(A)は、ホルダの筒状部の第1の突起部と第2の突起部とを示す斜視図であり、(B)は(A)のB−B線の断面図である。
【図10】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第1の突起部が第1の斜面部を摺動する前の状態を示す図である。
【図11】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第1の突起部の一端側端が第1の斜面部に接触する状態を示す図である。
【図12】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第1の突起部が第1の斜面部の他端側端から水平面部を移動する状態を示す図である。
【図13】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第1の突起部が水平面部に嵌合することによってホルダに対してカートリッジが取り付けられた状態を示す図である。
【図14】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第2の突起部が第2の斜面部を摺動する前の状態を示す図である。
【図15】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第2の突起部が第2の斜面部を摺動する状態を示す図である。
【図16】カートリッジの一端部とホルダの筒状部とを示す図であって、筒状部の第2の突起部が第2の斜面部を摺動することによってホルダに対してカートリッジが取り外された状態を示す図である。
【図17】本発明に係る液体処理器のホルダに形成された第1の突起部の変形例を概略的に示す図である。
【図18】本発明に係る液体処理器のホルダに形成された第2の突起部の変形例を概略的に示す図である。
【図19】本発明に係る液体処理器のホルダに形成された第1の突起部および第2の突起部の変形例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0043】
(第1実施形態)
図1に、液体処理器の一例としての浄水器用のフィルタアセンブリ100を示す。フィルタアセンブリ100は、液体としての水を処理するためのカートリッジ190と、カートリッジ190の一端部に連結されるホルダ110とを備えている。なお、以下において、カートリッジ190の一端部とは、例えば図2に示すようにカートリッジ190に対してホルダ110が上方に取り付けられることを仮定することにより、カートリッジ190の上端部のことをいう。一方、カートリッジ190の他端部とは、カートリッジ190の下端部のことをいう。そのため、フィルタアセンブリ100において、一端部側とは上方を指し、他端部側とは下方を指している。
【0044】
フィルタアセンブリ100の上下左右等の方向は、図示しない浄水器においてフィルタアセンブリ100が配置される姿勢に応じて変化する。同様に、浄水器においてフィルタアセンブリ100が配置される姿勢に応じて、カートリッジ190の一端と他端とは、それぞれ、例えば、左端と右端とであったり、下端と上端とであったりする。また、浄水器においてフィルタアセンブリ100が配置される姿勢に応じて、ホルダ110の一端と他端とは、それぞれ、例えば、左端と右端とであったり、下端と上端とであったりする。
【0045】
図2に示すように、ホルダ110は、筒状部の一例としての外筒部111と、外筒部111の上方に配置される内筒部112とを有している。内筒部112は、他の筒状部の一例である。外筒部111は、ホルダ110の下部に配置されている。図2と図3とを参照するように、外筒部111と内筒部112とは、円筒形状を有している。外筒部111の中心と内筒部112の中心とは一致しており、中心C1(図8参照)である。ホルダ110の上部には、管状部材120が配置されている。管状部材120は、流入部121と流出部122とを有している。
【0046】
図4と図5と図8とを参照するように、内筒部193は、内周壁112wの下端の位置が外筒部111の天井面111cの位置と略一致するように、外筒部111に接続されている。一方、図4と図5とを参照するように、カートリッジ190は、濾材180を収容する収容部191と、上端部とを有している。カートリッジ190の一端部としての上端部は、外筒部192と内筒部193と嵌合部194と嵌合部195とを有している。収容部191は、カートリッジ190の下端部を含むように構成されている。
【0047】
収容部191は、円筒形状を有している。収容部191の底部は閉口している。収容部191の内部には、濾材180の収容空間182が形成されている。液体としての水をフィルタアセンブリ100が濾過する場合には、収容空間182に水が満たされている。濾材180は、収容部191の内周面181との間に所定の間隔を隔てて配置されている。濾材180は、例えば中空糸フィルタによって形成されている。濾材180は、着脱自在にカートリッジ190の上端部に取り付けられている。
【0048】
カートリッジ190において、収容部191、外筒部192、内筒部193、嵌合部194、および、嵌合部195により、筒部が構成されている。また、カートリッジ190において、外筒部192、内筒部193、嵌合部194、および、嵌合部195は、互いに一体である。一体である外筒部192、内筒部193、嵌合部194、および、嵌合部195のうち、嵌合部195の上端には、カートリッジ190の内部から水を流出させる流出口192bが形成されている。このように、カートリッジ190は、上端部が開口し且つ下端部が閉口した筒部を有している。
【0049】
嵌合部195と嵌合部194と内筒部193と外筒部192とは、それぞれ中心C2(図6参照)を中心とする円筒形状を有している。嵌合部195の外周壁には、他のシール部材の一例としてのOリング63とOリング64とが取り付けられている。Oリング63とOリング64とは、それぞれ同一のものである。Oリング63とOリング64とが取り付けられた嵌合部195の上方および外周壁の外方を、円柱状の鞘部123が覆うことにより、鞘部123と嵌合部195との間が密閉される。鞘部123は、管状部材120(つまり、ホルダ110の上部)から下方に延びている。
【0050】
図5と図6とを参照するように、嵌合部194は、中心C2を中心とする円の半径方向の外方に、嵌合部195からフランジ状に延びた部分である。図6に示すように、嵌合部194の上面196には、複数の開口192aが形成されている。管状部材120の流入部121を流れる水は、開口192aを通ることによって、カートリッジ190の内部に流入する。内筒部193は、中心C2を中心とする円の半径方向の外方に、嵌合部194からフランジ状に延びた部分である。嵌合部194の外周壁には、シール部材の一例としてのOリング61とOリング62とが取り付けられている(図5参照)。Oリング61とOリング62とは、それぞれ同一のものである。Oリング61,62,63,64は、ゴム等の弾性部材によって形成されている。
【0051】
内筒部193は、中心C2を中心とする円の半径方向の外方に、嵌合部194からフランジ状に延びた部分である。外筒部192は、中心C2を中心とする円の半径方向の外方に、内筒部193からフランジ状に延びた部分である。外筒部192と収容部191とは、互いに着脱自在に固定されている。なお、ホルダ110の中心C1とカートリッジ190の中心C2とは、ホルダ110にカートリッジ190が嵌め合わされたときに一致する。
【0052】
ここでは、図4と図5とを参照して、カートリッジ190に流入する水の流れと、カートリッジ190から流出する水の流れとを説明する。
【0053】
水道水または井戸水等の被浄化対象水は、流入口121aを介して流入部121に流入する。流入部121を流れる水は、連通口121bを通ることによってホルダ110の内部に流入する。連通口121bは、流入部121の内部と、ホルダ110の内筒部112の内部とを連通させる。内筒部112の内部に流入した水は、カートリッジ190の開口192aを通ることによって収容空間182まで流れる。
【0054】
収容空間182において濾材180に濾過された水は、濾材180の上側からカートリッジ190の外部に流出する。このとき、濾過された水は、流出口192bを介して流出部122まで流れる。流出部122の内部とホルダ110の内部とは、連通口124によって連通されている。流出口192bを通った水は、さらに連通口124を通ることにより、流出部122の内部に流出する。流出部122を流れる濾過水は、流出口122bを介してフィルタアセンブリ100の外部に流出する。
【0055】
フィルタアセンブリ100は、ホルダ110の内筒部112の内周壁112w(図8参照)と、カートリッジ190の嵌合部194との間をシールするOリング61とOリング62とを備えている。Oリング61とOリング62とにより、フィルタアセンブリ100に流入する水が、ホルダ110とカートリッジ190との間から漏れることを防止している。また、フィルタアセンブリ100は、ホルダ110の鞘部123と、カートリッジ190の嵌合部195との間をシールするOリング63とOリング64とを備えている。Oリング63とOリング64とにより、カートリッジ190からホルダ110に流出する水と、ホルダ110からカートリッジ190に流入する水とが混合されることが防止されている。
【0056】
なお、Oリング61,62が取り付けられた嵌合部194と、Oリング63,64が取り付けられた嵌合部195とは一体である。嵌合部194と嵌合部195とが一体であるカートリッジ190に、Oリング61,62と、Oリング63,64とが取り付けられているため、上記の二箇所の水漏れをより効果的に防止することができる。
【0057】
カートリッジ190は、凸状部80を有している。図6と図7とを参照するように、凸状部80は、内筒部193の外周壁から半径方向の外方に突出するように、内筒部193の外周壁に形成されている。図7に示すように、凸状部80は、第1の斜面部の一例としての取り付け側の斜面部81と、水平面部82と、第2の斜面部の一例としての取り外し用の斜面部84とを有している。凸状部80において、斜面部81と水平面部82と斜面部84とは一体である。また、斜面部81と水平面部82とは、凸状部80において連続している。後述するように、斜面部81は、ホルダ110にカートリッジ190が取り付けられる場合に機能するため、取り付け用の斜面部である(図10参照)。一方、斜面部84は、ホルダ110に対してカートリッジ190が取り外される場合に機能するため、取り外し用の斜面部である(図14参照)。
【0058】
斜面部81は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って、上方から下方に向かって斜めに延びている。斜面部81の上端79は、嵌合部194の下端よりも下方に配置されている。斜面部81の下端78は、外筒部192の上面197よりも上方に配置されている。斜面部81の下端78は、水平面部82の上端78と一致している。斜面部81は、内筒部193の外周壁において、上端79から下端78まで延びている。斜面部81の上端79の位置は第1の位置の一例であって、下端78の位置は第2の位置の一例である。
【0059】
水平面部82は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、斜面部81の下端78から終端75まで、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って水平方向に延びている。第3の位置の一例としての終端75は、後述するストッパ面83よりも、第1の方向の後方に配置されている。なお、内筒部193の円周方向の第1の方向とは、概略的に図7の右方から左方に向かう方向をいう。
【0060】
斜面部84は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って上方から下方に向かって斜めに延びている。斜面部84は、内筒部193の外周壁において、上端76から下端77まで延びている。斜面部84の上端76の位置は第4の位置の一例であって、下端77の位置は第5の位置の一例である。第4の位置としての上端76は、第3の位置としての終端75よりも上方に配置されている。また、上端76は、内筒部193の円周方向において、図7に示すように終端75よりも第1の方向の前方に配置されている。しかしながら、内筒部193の円周方向に沿った上端76の位置と終端75の位置とは、略一致していてもよい。このように、斜面部84は、内筒部193の円周方向において水平面部82が配置される位置とは異なる位置から、内筒部193の円周方向に沿って上方から下方に向かって斜めに、内筒部193の円周方向の第1の方向において斜面部81が配置される位置とは異なる位置まで延びている。さらに、斜面部84は、斜面部81が配置される位置よりも下方に配置されている。斜面部84は、内筒部193の円周方向において水平面部82が配置される位置とは異なる位置であって斜面部81が配置される位置よりも下側から、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って上方から下方に向かって斜めに延びている。
【0061】
凸状部80において、水平面部82よりも内筒部193の円周方向の第1の方向の前方には、ストッパ面83が形成されている。上下方向に沿ったストッパ面83の上端の位置は、水平面部82の位置と一致していてもよい。つまり、ストッパ面83の上端の位置は、終端75の位置と一致していてもよい。あるいは、上下方向に沿ったストッパ面83の上端の位置は、図7に示すように水平面部82の位置よりも下方であってもよい。上下方向に沿ったストッパ面83の上端の位置を含むストッパ面83の形状は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する突起部10(図9参照)の端面の形状に合わせて形成されていればよい(図13参照)。
【0062】
一方、ホルダ110は、図8,9を参照するように、第1の突起部の一例としての突起部10と、第2の突起部としての突起部30とを有している。突起部10は、外筒部111の内周壁111wから半径方向の内方に突出している。図8に示すように、突起部30は、外筒部111の円周方向において突起部10が配置される位置とは異なる位置に配置されている。突起部30は、内周壁111wから半径方向の内方に突出している。図9に示すように、上下方向に沿った突起部10の下端面の位置と突起部30の下端面の位置とは、外筒部111の底面111dの位置と一致している。また、上下方向に沿った突起部10の上端11pの位置は、曲面部11の上端の位置および水平面部12の位置と一致している。
【0063】
後述するように、突起部10は、ホルダ110にカートリッジ190が取り付けられる場合に機能するため、取り付け用の突起部である。一方、突起部30は、ホルダ110に対してカートリッジ190が取り外される場合に機能するため、取り外し用の突起部である。
【0064】
外筒部111の外周面には、位置合わせ用の目印91が配置されている(図9(A)参照)。目印91は、例えば逆三角形状を有している。一方、カートリッジ190の内筒部193の外周壁には、位置合わせ用の目印92が配置されている(図7参照)。目印92は、例えば三角形状を有している。使用者は、下方を向く目印91の頂点の位置と上方を向く目印92の頂点の位置とを合わせることにより、ホルダ110にカートリッジ190を取り付け始めるときに、所定の位置合わせ容易に実行することができる。
【0065】
図9(B)に示すように、目印91の表面91sは、外筒部111の外周壁の表面111sに対して、同一面を形成している。目印91のうち、表面91sと表面111sとの間の部分には、溝91dが形成されている。一方、カートリッジ190の目印92も、内筒部193の外周壁の表面に対して同様に形成されている。このような構成により、目印91,92の視認性を向上させることができる。
【0066】
図8に示すように、ホルダ110は、二組の突起部10と突起部30とを有している。外筒部111の内周壁111wの円周方向において突起部10と突起部30とが互い違いに配置されている。ホルダ110の外筒部111は、円筒形状を有している(図1と図2とを参照)。外筒部111の円周方向に沿った突起部10の幅W10と、外筒部111の円周方向に沿った突起部30の幅W30とは、それぞれ外筒部111の中心角が45度である円弧の長さ以下である。図8に示すように、中心角θ1と中心角θ3とは、45度以下である。また、外筒部111において互いに隣り合う突起部10と突起部30との外筒部111の円周方向に沿った間隔は、中心角が45度である円弧の長さよりも大きい。図8に示すように、中心角θ2は、45度よりも大きい。一方、カートリッジ190は、二つの凸状部80を有している(図6参照)。二つの凸状部80は、内筒部193において、等間隔に配置されている。
【0067】
次に、以下では、ホルダ110に対するカートリッジ190の回転、つまり、カートリッジ190がホルダ110に取り付けられるときの凸状部80に対する突起部10の移動について、図10〜13を用いて説明する。
【0068】
図10に示すように、使用者は、ホルダ110に対してカートリッジ190を取り付ける場合に、外筒部111の円周方向において、目印91の下方の頂点の位置と目印92の上方の頂点の位置とを略一致させる。外筒部111の円周方向において、目印91の下方の頂点の位置と目印92の上方の頂点の位置とが略一致された位置は、ホルダ110にカートリッジ190を取り付けるための回転開始位置として最適な位置である。図10に示すホルダ110とカートリッジ190との状態は、上下方向に沿った水平面部12の位置(つまり突起部10の上端11pの位置)と、上下方向に沿った斜面部81の上端79の位置とが略同一である状態である。
【0069】
突起部10の端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部11が形成されている。曲面部11が形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。また、突起部10には、水平面部12が形成されている。水平面部12が延びる方向は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに、凸状部80の水平面部82が延びる方向と略平行な方向である。
【0070】
Oリング61とOリング62とは、凸状部80よりも上方に配置されている。斜面部81の上端79と水平面部82の上端78との間の寸法aと、Oリング62の上端とOリング61の下端との間の寸法bと、Oリング61の下端と斜面部81の上端79との間の寸法cと、内筒部112の内周壁112の下端とOリング61の下端との間の寸法dとの間に、a+c≧d、a≧b、および、c≦dの関係が成り立つ。なお、上述したように、内周壁112wの下端の位置は、外筒部111の天井面111cの位置と略一致している。
【0071】
Oリング63とOリング64とは、Oリング62の上方に配置されている。また、Oリング64の上端とOリング63の下端と間の寸法bは、Oリング62の上端とOリング61の下端との間の寸法bと同一である。つまり、斜面部81の上端79と水平面部82の上端78との間の寸法aと、Oリング64の上端とOリング63の下端との間の寸法bと、Oリング61の下端と斜面部81の上端79との間の寸法cと、内周壁112wの下端とOリング61の下端との間の寸法dとの間に、a+c≧d、a≧b、および、c≦dの関係が成り立つ。
【0072】
回転開始位置からカートリッジ190を回転させることにより、ホルダ110に対するカートリッジ190の嵌め合いが進行する。図10に示すホルダ110とカートリッジ190との状態から、図11に示すR1方向にカートリッジ190を回転させる場合に、曲面部11は、斜面部81の上端79よりも下方の部分に接触する。R1方向の回転が続けられることにより、曲面部11は、外筒部192の円周方向に沿って上方から下方に向かって斜めに移動する。このとき、曲面部11は、斜面部81の下方側面に沿って摺動するため、上方から下方に向かって斜めに円滑に移動することができる。
【0073】
なお、図10に示す上下方向に沿った外筒部192に対する外筒部111の底面111d(図9(A)参照)の位置と、図11に示す上下方向に沿った外筒部192に対する外筒部111の底面111dの位置とは、互いに略同一である。
【0074】
さらにR1方向の回転が進むことにより、曲面部11は、斜面部81の下端78(つまり水平面部82の上端78)よりも下方の位置まで移動する(図12参照)。この位置からさらにR1方向の回転が進む場合に、斜面部81の下端に曲面部11が接触しながら凸状部80に対して突起部10が移動することにより、曲面部11が水平面部82の下方に容易に移動する。
【0075】
凸状部80に対して曲面部11が水平面部82の下方にまで移動した後に、さらにR1方向の回転が進むことによって、水平面部12が水平面部82の下方側面に沿って外筒部192の円周方向に移動する。水平面部12の全体が水平面部82の下方に配置される位置において、ホルダ110とカートリッジ190とが嵌め合わされる(図13参照)。凸状部80に対する突起部10の移動は、例えば曲面部11の先端がストッパ面83に接触する位置において制限される。
【0076】
図13に示すように、外筒部111の円周方向に沿った水平面部12の外周面の幅は、内筒部193の円周方向に沿った水平面部82の下方側面の幅と略同一である。外筒部111の円周方向に沿った水平面部12の外周面の幅は、内筒部193の円周方向に沿った水平面部82の下方側面の幅以上であることが好ましい。このような大小関係により、ホルダ110に対してカートリッジ190をより安定した状態で固定させることができる。
【0077】
次に、以下では、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときの凸状部80に対する突起部30の移動、つまり、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときのホルダ110に対するカートリッジ190の回転について、図14〜16を用いて説明する。
【0078】
図14に示すホルダ110とカートリッジ190との状態は、図13に示すホルダ110とカートリッジ190との状態と同様に、突起部10の水平面部12が水平面部82の下方に配置された状態である。
【0079】
カートリッジ190がホルダ110に連結された状態において、内筒部193の円周方向に沿った斜面部84の上方側面と突起部30の下端との間隔は、外筒部111の円周方向に沿った水平面部12の外周面の幅よりも大きい。あるいは、カートリッジ190がホルダ110に連結された状態において、内筒部193の円周方向に沿った斜面部84の上方側面と突起部30の下端との間隔は、円筒部193の円周方向に沿った水平面部82の下方側面の幅よりも大きい。このような構成により、水平面部12が水平面部82の下方側面から完全に離れた後に、突起部30が斜面部84の上方側面に乗り上げることができる。
【0080】
カートリッジ190がホルダ110に連結された状態からカートリッジ190をR2方向(図15参照)に回転させることにより、ホルダ110に対するカートリッジ190の取り外しが進行する。図15に示すように、突起部30の端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部31が形成されている。曲面部31が形成された端面は、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに凸状部80の斜面部84と対向する。図14に示すホルダ110とカートリッジ190との状態から、図15に示すR2方向にカートリッジ190を回転させた場合に、突起部30は、下端77よりも上方において斜面部84に乗り上げる。斜面部84の下端77は、外筒部192の上面197に配置されている。このとき、水平面部12の全体は、水平面部82の位置から外れている。
【0081】
R2方向の回転がさらに続けられることにより、突起部30の曲面部31が斜面部84の上方側面に沿って内筒部193の円周方向に沿って下方から上方に向かって斜めに移動する。このとき、曲面部31が斜面部84に沿って摺動するため、突起部30は、下方から上方に向かって斜めに円滑に移動することができる。
【0082】
なお、図示は省略するが、図14と図15とに示す突起部10および突起部30の下端(つまり、ホルダ110の外筒部111の底面111d)と、斜面部84の上端76との間の上下方向に沿った寸法は、上述したOリング62の上端とOリング61の下端との間の寸法b以上の寸法である。これにより、使用者は、あまり力を入れずに、カートリッジ190をホルダ110から容易に取り外すことができる。
【0083】
さらにR2方向の回転が進むことにより、曲面部31は、斜面部84の上端76よりも上方の位置まで移動する(図16参照)。この位置においては、鞘部123がOリング63,64との嵌合を解消し、内筒部112がOリング61,62との嵌合を解消している。このようにして、ホルダ110に対してカートリッジ190が取り外される。
【0084】
以上のように、第1実施形態に係るフィルタアセンブリ100は、水を濾過するためのカートリッジ190と、ホルダ110とを備えた液体処理器である。カートリッジ190は、上端部が開口し且つ下端部が閉口した筒部として、収容部191と外筒部192と内筒部193と嵌合部194と嵌合部195とを有している。ホルダ110は、外筒部111を有し、カートリッジ190の上端部に連結される。
【0085】
ホルダ110は、突起部10と突起部30とを有している。突起部10は、外筒部111の内周壁111wから半径方向の内方に突出している。突起部30は、外筒部111の円周方向において突起部10が配置される位置とは異なる位置に配置され、内周壁111wから半径方向の内方に突出している。
【0086】
カートリッジ190は、上端部のうちの内筒部193の外周壁から半径方向の外方に突出する凸状部80を有している。凸状部80は、斜面部81と、水平面部82と、斜面部84とを有している。斜面部81は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、上端79から下端78まで、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿ってカートリッジ190の上端部から下端部に向かって斜めに延びている。水平面部82は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、下端78から終端75まで、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って水平方向に延びている。斜面部84は、内筒部193の外周壁から突出するとともに、上端76から下端77まで、内筒部193の円周方向の第1の方向に沿って上端部から下端部に向かって斜めに延びている。
【0087】
フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、突起部10は、カートリッジ190の上側から下側に向かって、斜面部81の下方側面に沿って内筒部193の円周方向の第1の方向に円滑に移動する。また、突起部10は、斜面部81の下端から水平面部82の下方側面に沿って円周方向にさらに移動することにより、水平面部82の下方側面に配置される。これにより、ホルダ110の外筒部111の内周壁111wに、カートリッジ190の内筒部193が連結される。このようにして、カートリッジ190とホルダ110とが互いに固定される。
【0088】
フィルタアセンブリ100において、カートリッジ190とホルダ110とが固定された状態では、突起部10は、凸状部80の水平面部82に接触している。そのため、螺旋構造による連結とは異なり、カートリッジ190の内部の圧力が、ホルダ110に対してカートリッジ190が回転する力に変換されることが無い。つまり、フィルタアセンブリ100によれば、ホルダ110からカートリッジ190が外れることが防止されている。さらに、螺旋構造をカートリッジ190の上端部とホルダ110の外筒部111との間に構成する場合に比べて、ホルダ110およびカートリッジ190の金型の構造を簡素化できる。そのため、ホルダ110およびカートリッジ190の成形のサイクルタイムを短縮させることができる。
【0089】
また、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、突起部10は、水平面部82の下方側面に沿って円周方向に移動する。一方、この場合に、突起部30は、内筒部193の円周方向に沿って下方から上方に向かって斜めに、斜面部84の上方側面を円滑に摺動する。これにより、カートリッジ190をホルダ110から容易に取り外すことができる。
【0090】
なお、この場合に、突起部30は、斜面部84の下端77よりも上方から上端76まで移動する。つまり、突起部30は、内筒部193の円周方向において斜面部81が配置される位置とは異なる位置から、内筒部193の円周方向において水平面部82が配置される位置とは異なる位置まで移動する。このように構成されているので、フィルタアセンブリ100において突起部10が水平面部82に接触している場合には、突起部30が斜面部84に接触しない。したがって、カートリッジ190の内部の圧力が、カートリッジ190に対してホルダ110が回転する力に変換されることが無い。つまり、フィルタアセンブリ100によれば、ホルダ110からカートリッジ190が外れることが防止されている。
【0091】
フィルタアセンブリ100において、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに凸状部80の斜面部81と対向する突起部10の端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部11が形成されている。
【0092】
この構成によれば、曲面部11は、斜面部81に向かって突出するように湾曲している。そのため、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、曲面部11を介して突起部10が斜面部81を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、突起部10は、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の上側から下側に向かって斜面部81に沿って内筒部193の円周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジ190をホルダ110に容易に取り付けることができる。
【0093】
フィルタアセンブリ100において、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに凸状部80の斜面部84と対向する突起部30の端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部31が形成されている。
【0094】
この構成によれば、曲面部31は、斜面部84に向かって突出するように湾曲している。そのため、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、曲面部31を介して突起部30が斜面部84を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、突起部30は、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の下側から上側に向かって斜面部84に沿って内筒部193の円周方向に移動することができる。このように、この構成によれば、カートリッジ190をホルダ110から容易に取り外すことができる。
【0095】
フィルタアセンブリ100において、突起部10には、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに凸状部80の水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部12が形成されている。
【0096】
この構成によれば、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに、突起部10の水平面部12の上方側面が凸状部80の水平面部82の下方側面に沿って移動することにより、突起部10は、カートリッジ190に対してより円滑に周方向に移動することができる。また、この構成によれば、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に連結されているときに、水平面部12が水平面部82に沿って接触している。これにより、カートリッジ190の内部の圧力が、ホルダ110に対してカートリッジ190が取り外される力として作用することを、より確実に制限することができる。
【0097】
フィルタアセンブリ100において、ホルダ110は、二組の突起部10と突起部30とを有している。突起部10と突起部30とは、外筒部111の円周方向において互い違いに配置されている。カートリッジ190は、二つの凸状部80を有している。
【0098】
この構成によれば、二つの突起部10が二つの水平面部82に接触するため、カートリッジ190をホルダ110に安定した状態で固定させることができる。すなわち、この構成によれば、ホルダ110に対してカートリッジ190の位置が安定する。また、突起部10が一つである場合に比べて、斜面部81に対してより円滑に突起部10を移動させることができる。突起部30が一つである場合に比べて、斜面部84に対してより円滑に突起部30を移動させることができる。
【0099】
ホルダ110の外筒部111は、円筒形状を有している。また、フィルタアセンブリ100において、外筒部111の円周方向に沿った突起部10の幅W10と、外筒部111の円周方向に沿った突起部30の幅W30とは、それぞれ外筒部111の中心角が45度である円弧の長さ以下である。さらに、外筒部111において互いに隣り合う突起部10と突起部30との外筒部111の円周方向に沿った間隔は、中心角が45度である円弧の長さよりも大きい。
【0100】
この構成によれば、フィルタアセンブリ100の使用者がカートリッジ190をホルダ110に取り付け始めるときに、突起部10または突起部30が凸状部80の上端に接触するような事例が、4パターン存在する。4パターンのうちの2パターンは、突起部10が凸状部80の上端に接触する事例であり、残りの2パターンは、突起部30が凸状部80の上端に接触する事例である。しかしながら、この構成によれば、使用者は、ホルダ110に対するカートリッジ190の差込位置を確認せずに突起部10または突起部30を凸状部80の上端に接触させるような場合でも、その位置から周方向のどちらか一方に45度程度カートリッジを回転させた位置を回転開始位置として決定することができる。使用者は、この回転開始位置からカートリッジ190を回転させ始めることにより、容易にカートリッジ190をホルダ110に取り付けることができる。したがって、この構成によれば、ホルダ110の外筒部111に対するカートリッジ190の上端部の差込位置の自由度を増加させることができる。
【0101】
カートリッジ190の上端部の外周壁において凸状部80よりも上方の嵌合部194には、Oリング61,62が取り付けられている。また、斜面部81の上端79と水平面部82の上端78との間の寸法aと、Oリング62の上端とOリング61の下端との間の寸法bと、Oリング61の下端と斜面部81の上端79との間の寸法cと、内周壁112wの下端とOリング61の下端との間の寸法dとの間に、a+c≧d、a≧b、および、c≦dの関係が成り立つ。
【0102】
この構成によれば、ホルダ110とカートリッジ190との間のシール性を確保することができるため、ホルダ110とカートリッジ190との間に水が漏れることを防止することができる。一方、使用者がカートリッジ190をホルダ110に取り付ける場合には、Oリング61,62がホルダ110の内周壁112wに装着されるときに、内周壁112wとOリング61,62との間に摩擦力による抵抗が生じる。しかしながら、この構成によれば、ホルダ110とOリング61,62との間に抵抗が生じるときに、上方から下方に向かって斜面部81の下方側面に沿って内筒部193の円周方向に突起部10を移動させることができる。このように、使用者は、ホルダ110とOリング61,62との間に抵抗が生じるときに、斜面部81を利用して突起部10を移動させることができる。そのため、使用者は、当該抵抗に打ち勝つ程度の力を発揮するために、極端に大きな力を入れる必要が無い。つまり、使用者は、あまり力を入れずにホルダ110にカートリッジ190を取り付けることができる。
【0103】
フィルタアセンブリ100において、Oリング63とOリング64とは、嵌合部195に取り付けられている。嵌合部195は、Oリング61,62が取り付けられた嵌合部194の上方に配置されている。また、Oリング64の上端とOリング63の下端との間の寸法は、Oリング62の上端とOリング61の下端との間の寸法bと同一である。
【0104】
この構成によれば、Oリング61およびOリング62と、Oリング63およびOリング64とによって、ホルダ110とカートリッジ190との間に水が漏れることをさらに防止することができる。また、この構成によれば、ホルダ110の内筒部112とOリング61,62との間、および、鞘部123とOリング63,64との間に抵抗が生じるときに、カートリッジ190の上側から下側に向かって斜面部81に沿って内筒部193の円周方向に突起部10を移動させることができる。そのため、使用者は、あまり力を入れずにホルダ110にカートリッジ190を取り付けることができる。
【0105】
なお、液体処理器とは、カートリッジ190の内部において水を濾過するものに限定されず、カートリッジ190の内部において所定の処理を施す機能を有しているものであればよい。フィルタアセンブリ100は、例えば、カートリッジ190の内部において、複数種の液体を混合させるものであってもよく、液体に気体または固体の物質を混合させるものであってもよい。
【0106】
フィルタアセンブリ100において、半径方向の外方に向かって取り付け側の突起部と、取り外し用の突起部とが延びていてもよく、半径方向の内方に向かってカートリッジ190の凸状部が延びていてもよい。このような構成により、カートリッジ190の上端部がホルダ110に連結されていてもよい。
【0107】
カートリッジ190の外周壁の形状と、ホルダ110の外周壁の形状とは、それぞれ円筒形状に限定されず、多角形の筒形状であってもよい。
【0108】
ホルダ110の内周壁111wに形成される突起部10と突起部30とは、それぞれ上下方向で異なる位置に形成されていてもよい。それぞれ上下方向で異なる位置に形成された突起部10と突起部30との構成に合わせて、上下方向に沿った斜面部81の位置および斜面部84の位置とが決定されていればよい。この構成の場合に、凸状部80の斜面部84は、内筒部193の円周方向において水平面部82が配置される位置とは異なる位置から、内筒部193の円周方向に沿って上方から下方に向かって斜めに、内筒部193の円周方向において斜面部81が配置される位置とは異なる位置まで延びていればよい。
【0109】
フィルタアセンブリ100において、ホルダ110は、二組の突起部10と突起部30とを有している。ただし、突起部10と突起部30とは、一組であってもよく、三組以上であってもよい。突起部10と突起部30とは、外筒部111の内周壁111wの円周方向において互い違いに配置されていればよい。斜面部84は、内筒部193の円周方向において水平面部82が配置される位置とは異なる位置から、内筒部193の円周方向に沿って上方から下方に向かって斜めに、内筒部193の円周方向において斜面部81が配置される位置とは異なる位置まで延びていればよい。
【0110】
(第2実施形態)
図17に示すように、取り付け側の突起部の形状は、上記実施形態1のものに限定されない。図17(A)〜(F)は、外筒部111の内周壁111wに形成された各突起部を、図9に示すように正面から見た場合の取り付け側の各突起部を示す図である。図17(A)〜(F)において、取り付け側の各突起部の形状は、概略的に示されている。なお、以下において、上記第1実施形態に係るフィルタアセンブリ100と同一の構成のものには同符号を付し、その説明を省略する。
【0111】
図17(A)に示す例において、突起部10aの端面の一部には、傾斜面部11aが形成されている。傾斜面部11aは、外筒部111(図9参照)の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部81(図7参照)が延びる方向と略平行な方向に延びている。傾斜面部11aが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。また、突起部10aには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに凸状部80の水平面部82(図7参照)が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部12aが形成されている。
【0112】
図17(B)に示す例において、突起部10bは、三角柱形状を有している。突起部10bの端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部81が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部11bが形成されている。傾斜面部11bが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。なお、突起部10bは、水平面部82(図7参照)が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部を有していない。
【0113】
図17(C)に示す例において、突起部10cは、円柱形状を有している。突起部10cの端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部10sが形成されている。曲面部10sが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。なお、突起部10cは、水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部を有していない。ただし、突起部10cの上端10uが、水平面部82に沿って移動することができる。
【0114】
図17(D)に示す例において、突起部10dの端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部11dが形成されている。曲面部11dが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。曲面部11dは、実施形態1に係るフィルタアセンブリ100の突起部10と異なり、端面の上端から下端まで、つまり、突起部10dの略中央部から底部までにも曲面が形成されている。また、突起部10dには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部12dが形成されている。
【0115】
図17(E)に示す例において、突起部10eは、各頂点が曲面状に形成された略四角柱形状を有している。略四角柱の頂点を含む突起部10eの端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部11eが形成されている。曲面部11eが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。また、突起部10eの端面の一部には、縦面部11esが形成されている。縦面部11esは、上側の曲面部11eの下端から、下側の曲面部(参照番号を省略)まで下方に延びている。さらに、突起部10eには、水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部12eが形成されている。
【0116】
図17(F)に示す例において、突起部10fは、五角柱形状を有している。突起部10fの端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部81が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部11fが形成されている。傾斜面部11fが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。傾斜面部11fは、端面の上側に形成されている。また、突起部10fの端面の一部には、縦面部11fsが形成されている。縦面部11fsは、傾斜面部11fの下端から下方に延びている。縦面部11fsは、凸状部80のストッパ面83(図7参照)の形状に整合するように形成されている。さらに、突起部10fには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部12fが形成されている。
【0117】
図17(C),(D),(E)に示す例によれば、各曲面部10s,11d,11eは、斜面部81に向かって突出するように湾曲している。そのため、フィルタアセンブリ100(図5参照)においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、曲面部10s,11d,11eを介して突起部10c,10d,10eが斜面部81を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、各突起部10c,10d,10eは、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の上側から下側に向かって斜面部81に沿って内筒部193(図5参照)の円周方向に移動することができる。このように、図17(C),(D),(E)に示す例の構成によれば、カートリッジ190をホルダ110に容易に取り付けることができる。
【0118】
図17(A),(B),(F)に示す例によれば、各傾斜面部11a,11b,11fは、斜面部81が延びる方向と略平行な方向に延びている。そのため、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、傾斜面部11a,11b,11fを介して突起部10a,10b,10fが斜面部81を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に取り付けられる場合に、突起部10a,10b,10fは、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の上側から下側に向かって斜面部81に沿って内筒部193の円周方向に移動することができる。このように、図17(A),(B),(F)に示す例の構成によれば、カートリッジ190をホルダ110に容易に取り付けることができる。
【0119】
図17(A),(D),(E),(F)に示す例によれば、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110に連結されているときに、突起部10a,10d,10e,10fの水平面部12a,12d,12e,12fが水平面部82に沿って接触している。これにより、カートリッジ190の内部の圧力が、ホルダ110に対してカートリッジ190が取り外される力として作用することを、より確実に制限することができる。
【0120】
(第3実施形態)
図18に示すように、取り外し側の突起部の形状は、上記実施形態1のものに限定されない。図18(A)〜(F)は、外筒部111の内周壁111wに形成された各突起部を、図9に示すように正面から見た場合の取り外し側の各突起部を示す図である。図18(A)〜(F)において、取り外し側の各突起部の形状は、概略的に示されている。図18(A)〜(F)に示す各突起部の例は、上記第2実施形態の突起部の例のいずれかとの組み合わせによって、フィルタアセンブリ100(図1参照)に用いられていてもよい。なお、以下において、上記第1実施形態に係るフィルタアセンブリ100と同一の構成のものには同符号を付し、その説明を省略する。
【0121】
図18(A)に示す例において、突起部30aの端面の一部には、傾斜面部31aが形成されている。傾斜面部31aは、外筒部111(図9参照)の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部84(図7参照)が延びる方向と略平行な方向に延びている。傾斜面部31aが形成された端面は、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する。
【0122】
図18(B)に示す例において、突起部30bは、三角柱形状を有している。突起部30bの端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部84が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部31bが形成されている。傾斜面部31bが形成された端面は、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する。
【0123】
図18(C)に示す例において、突起部30cは、円柱形状を有している。そのため、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する突起部30cの端面には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部30sが形成されている。
【0124】
図18(D)に示す例において、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する突起部30dの端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部31dが形成されている。曲面部31dは、実施形態1に係るフィルタアセンブリ100の突起部30と異なり、端面の上端から下端まで、つまり、突起部30dの略中央部から頂部までにも曲面が形成されている。
【0125】
図18(E)に示す例において、突起部30eは、各頂点が曲面状に形成された略四角柱形状を有している。略四角柱の頂点を含む突起部30eの端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部31eが形成されている。曲面部31eが形成された端面は、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する。また、突起部30eの端面の一部には、縦面部31esが形成されている。縦面部31esは、下側の曲面部31eの上端から、上側の曲面部(参照番号を省略)まで上方に延びている。
【0126】
図18(F)に示す例において、突起部30fは、五角柱形状を有している。突起部30fの端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部84が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部31fが形成されている。傾斜面部31fが形成された端面は、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する。傾斜面部31fは、端面の下側に形成されている。また、突起部30fの端面の一部には、縦面部31fsが形成されている。縦面部31fsは、傾斜面部31fの上端から上方に延びている。
【0127】
図18(A),(B),(F)に示す例によれば、各傾斜面部31a,31b,31fは、斜面部84が延びる方向と略平行な方向に延びている。そのため、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、傾斜面部31a,31b,31fを介して突起部30a,30b,30fが斜面部84を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、突起部30a,30b,30fは、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の下側から上側に向かって斜面部84に沿って内筒部193の円周方向に移動することができる。このように、図18(A),(B),(F)に示す例の構成によれば、カートリッジ190をホルダ110から容易に取り外すことができる。
【0128】
図18(C),(D),(E)に示す例によれば、各曲面部30s,31d,31eは、斜面部84に向かって突出するように湾曲している。そのため、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、曲面部30s,31d,31eを介して突起部30c,30d,30eが斜面部84を円滑に摺動することができる。つまり、フィルタアセンブリ100においてカートリッジ190がホルダ110から取り外される場合に、突起部30c,30d,30eは、カートリッジ190に対してより円滑に、カートリッジ190の下側から上側に向かって斜面部84に沿って内筒部193の円周方向に移動することができる。このように、図18(C),(D),(E)に示す例の構成によれば、カートリッジ190をホルダ110から容易に取り外すことができる。
【0129】
(第4実施形態)
図19(A)〜(D)には、取り付け側の突起部に取り外し側の突起部が接続された、各取り付け側の突起部と、各取り外し側の突起部との例を示す。つまり、取り付け側の突起部が取り外し側の突起部を兼ねていてもよく、または、取り付け側の突起部が取り外し側の突起部を兼ねていてもよい。
【0130】
図19(A)〜(D)において、取り外し側の突起部が取り付け側の突起部に接続された各突起部(以下、単に接続突起部という)の形状は、概略的に示されている。図19(A)〜(D)は、外筒部111の内周壁111wに形成された各接続突起部を、図9に示すように正面から見た場合の各接続突起部を示す図である。なお、以下において、上記第1実施形態に係るフィルタアセンブリ100と同一の構成のものには同符号を付し、その説明を省略する。
【0131】
図19(A)に示す例において、接続突起部20aの端面の一部には、斜面部81(図7参照)に向かって突出するように湾曲する曲面部21aが形成されている。曲面部21aが形成された端面は、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する。曲面部21aは、実施形態1に係るフィルタアセンブリ100の突起部10と異なり、端面の上端から下端まで、つまり、接続突起部20aの略中央部から底部までにも曲面が形成されている。また、接続突起部20aには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82(図7参照)が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部22aが形成されている。
【0132】
図19(A)に示す例において、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84(図7参照)と対向する接続突起部20aの他の端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部23aが形成されている。曲面部23aは、実施形態1に係るフィルタアセンブリ100の突起部30と異なり、他の端面の下端から上端まで、つまり、接続突起部20aの略中央部から水平面部22aまでにも曲面が形成されている。
【0133】
図19(B)に示す例において、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する接続突起部20bの端面の一部には、斜面部81に向かって突出するように湾曲する曲面部21bが形成されている。また、接続突起部20bには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部22bが形成されている。カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する接続突起部20bの他の端面の一部には、斜面部84に向かって突出するように湾曲する曲面部23bが形成されている。
【0134】
図19(C)に示す例において、接続突起部20cは、接続突起部20cの断面形状が平行四辺形である略四角柱形状を有している。カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する接続突起部20cの端面の一部には、外筒部111(図9参照)の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部81が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部21cが形成されている。また、接続突起部20cには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部22cが形成されている。カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する接続突起部20cの他の端面の一部には、傾斜面部23cが形成されている。傾斜面部23cは、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部84が延びる方向と略平行な方向に延びている。なお、接続突起部20cの各頂点は、曲面状に形成されていてもよい。
【0135】
図19(D)に示す例において、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに斜面部81と対向する接続突起部20dの端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部81が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部21dが形成されている。傾斜面部21dは、端面の上側に形成されている。また、接続突起部20dの端面の一部には、縦面部21dsが形成されている。縦面部21dsは、傾斜面部21dの下端から下方に延びている。縦面部21dsは、凸状部80のストッパ面83(図7参照)の形状に整合するように形成されている。さらに、接続突起部20dには、カートリッジ190をホルダ110が蓋をするときに水平面部82が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部22dが形成されている。
【0136】
図19(D)に示す例において、カートリッジ190がホルダ110から取り外されるときに斜面部84と対向する接続突起部20dの他の端面の一部には、外筒部111の長手方向および円周方向に対して傾斜し、且つ、斜面部84が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部23dが形成されている。傾斜面部23dは、他の端面の下側に形成されている。また、接続突起部20dの他の端面の一部には、縦面部23dsが形成されている。縦面部23dsは、傾斜面部23dの上端から上方に延びている。
【0137】
図19(A)〜(D)に示す各接続突起部のいずれかが内周壁111w(図8参照)に複数配置されている場合には、内周壁111wにおいてそれぞれが等間隔に配置されていることが好ましい。また、各接続突起部は、図19(A)〜(D)に示す例のいずれか複数が組み合わせられることによって内周壁111wに複数配置されていてもよく、図19(A)〜(D)に示す例のいずれか一つが内周壁111wに複数配置されていてもよい。
【0138】
内周壁111wに配置される接続突起部の数は、一から四までの数であることが好ましい。一方、カートリッジ190の凸状部80の数は、接続突起部の数と同数である。図19(A)〜(D)に示す例のように、取り付け側の突起部に取り外し側の突起部が接続された接続突起部によれば、使用者は、ホルダ110に対するカートリッジ190の回転開始位置を確認することなしにカートリッジ190をホルダ110に取り付けることができる。そのため、ホルダ110とカートリッジ190とは、それぞれ目印91,92(図10参照)を有していなくてもよい。
【0139】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【符号の説明】
【0140】
10:突起部、11:曲面部、11a,11b,11f:傾斜面部、12:水平面部、30:突起部、31:曲面部、31a,31b,31f:傾斜面部、61,62,63,64:Oリング、80:凸状部、81:斜面部、82:水平面部、84:斜面部、100:フィルタアセンブリ、110:ホルダ、111:外筒部、111w:内周壁、190:カートリッジ、192:外筒部、193:内筒部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部が開口し且つ他端部が閉口した筒部を有し、液体を処理するためのカートリッジと、筒状部を有し、前記カートリッジの前記一端部に連結されるホルダとを備えた液体処理器であって、
前記ホルダは、前記筒状部の内周壁から半径方向の内方に突出する第1の突起部と、前記筒状部の周方向において前記第1の突起部が配置される位置とは異なる位置に配置され、前記内周壁から半径方向の内方に突出する第2の突起部とを有し、
前記カートリッジは、前記筒部の前記一端部の外周壁から半径方向の外方に突出する凸状部を有し、
前記凸状部は、
前記外周壁から突出するとともに、前記外周壁の第1の位置から第2の位置まで、前記筒部の周方向の第1の方向に沿って前記一端部から前記他端部に向かって斜めに延びる第1の斜面部と、
前記外周壁から突出するとともに、前記外周壁の前記第2の位置から第3の位置まで、前記筒部の周方向の前記第1の方向に沿って水平方向に延びる水平面部と、
前記外周壁から突出するとともに、前記外周壁の第4の位置から第5の位置まで、前記筒部の周方向の前記第1の方向に沿って前記一端部から前記他端部に向かって斜めに延びる第2の斜面部とを有している、液体処理器。
【請求項2】
前記カートリッジを前記ホルダが蓋をするときに前記凸状部の前記第1の斜面部と対向する前記第1の突起部の端面の一部には、前記第1の斜面部に向かって突出するように湾曲する曲面部が形成されている、請求項1に記載の液体処理器。
【請求項3】
前記カートリッジを前記ホルダが蓋をするときに前記凸状部の前記第1の斜面部と対向する前記第1の突起部の端面の一部には、前記筒状部の長手方向および周方向に対して傾斜し、且つ、前記第1の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部が形成されている、請求項1に記載の液体処理器。
【請求項4】
前記カートリッジが前記ホルダから取り外されるときに前記凸状部の前記第2の斜面部と対向する前記第2の突起部の端面の一部には、前記第2の斜面部に向かって突出するように湾曲する曲面部が形成されている、
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の液体処理器。
【請求項5】
前記カートリッジが前記ホルダから取り外されるときに前記凸状部の前記第2の斜面部と対向する前記第2の突起部の端面の一部には、前記筒状部の長手方向および周方向に対して傾斜し、且つ、前記第2の斜面部が延びる方向と略平行な方向に延びる傾斜面部が形成されている、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の液体処理器。
【請求項6】
前記第1の突起部には、前記カートリッジを前記ホルダが蓋をするときに前記凸状部の前記水平面部が延びる方向と略平行な方向に延びる水平面部が形成されている、
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の液体処理器。
【請求項7】
前記ホルダは、複数組の前記第1の突起部と前記第2の突起部とを有し、
前記筒状部の周方向において前記第1の突起部と前記第2の突起部とが互い違いに配置され、
前記カートリッジは、複数の前記凸状部を有している、
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の液体処理器。
【請求項8】
前記ホルダは、二組の前記第1の突起部と前記第2の突起部とを有し、
前記カートリッジは、二つの前記凸状部を有し、
前記ホルダの前記筒状部は、円筒形状を有し、
前記筒状部の円周方向に沿った前記第1の突起部の幅と、前記筒状部の前記円周方向に沿った前記第2の突起部の幅とは、それぞれ前記筒状部の中心角が45度である円弧の長さ以下であって、
前記筒状部において互いに隣り合う前記第1の突起部と前記第2の突起部との前記筒状部の前記円周方向に沿った間隔は、前記中心角が45度である円弧の長さよりも大きい、
請求項7に記載の液体処理器。
【請求項9】
前記カートリッジの前記一端部の前記外周壁において前記凸状部よりも前記一端部側には、シール部材が取り付けられ、
前記ホルダは、前記筒状部よりも前記一端部側に配置された他の筒状部を有し、
前記凸状部の第1の斜面部の前記一端部側端と前記水平面部の前記一端部側端との間の寸法aと、前記シール部材の前記一端部側端と前記他端部側端との間の寸法bと、前記シール部材の前記他端部側端と前記第1の斜面部の前記一端部側端との間の寸法cと、前記他の筒状部の内周壁の前記他端部側端と前記第1の突起部の前記一端部側端との間の寸法dとの間に、a+c≧d、a≧b、および、c≦dの関係が成り立つ、
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の液体処理器。
【請求項10】
前記カートリッジの前記一端部には、前記シール部材の前記一端部側に他のシール部材が配置され、前記他のシール部材の前記一端部側端と前記他端部側端との間の寸法は、前記シール部材の前記一端部側端と前記他端部側端との間の寸法と同一である、
請求項9に記載の液体処理器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−49012(P2013−49012A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−188349(P2011−188349)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】