説明

液体吐出ヘッドの製造方法。

【課題】 複数の吐出口間で吐出口部材の吐出口開口に対応する部分の厚さが異なるように、形状に精度よく形成された吐出口部材を備えた液体吐出ヘッドを歩留まり良く得る。
【解決手段】 液体を吐出する吐出口を複数有する液体吐出ヘッドの製造方法において、第1の層と、第3の層に行われるエッチング法によるエッチングに対して前記第3の層より耐性を有する第2の層と、前記第3の層と、がこの順に積層された基板を用意する工程と、前記第3の層を前記エッチング法により部分的にエッチングして前記第2の層を露出させる工程と、露出した前記第2の層の少なくとも一部を除去して前記第1の層の上面の一部を露出させ、前記上面の露出した領域内に第1の前記吐出口を形成し、前記第3の層の上面に第2の前記吐出口を形成する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する液体吐出ヘッドの製造方法および、液体吐出ヘッドの製造方法に関し、具体的には、被記録媒体に対してインクを吐出し記録画像を得るインクジェット記録ヘッドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液体吐出ヘッドの一例としては、被記録媒体に対してインクを吐出し記録画像を得るインクジェット記録ヘッドが知られている。その一例として、特許文献1には以下のようなインクジェット記録ヘッドが開示されている。これは、吐出口部材(ノズルプレート)の厚さを異ならせて、吐出エネルギー発生部と吐出口開口との距離をブラックの液滴を吐出する吐出口とカラーの液滴を吐出する吐出口と、で異なる吐出量の液滴を吐出できるようにするものである。そのノズルプレートの製造方法として、一つのプレートを部分的にエッチングすることで、部分的に厚さを変更する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】USP7198353号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、エッチング進行方向におけるエッチングされる量のばらつきが吐出口部材の厚さのばらつきとなる。そのため、吐出口部材の厚さが部分的に薄くなるように精度よく加工することが出来ずに、吐出液滴の量を所望の量とすることが出来ないことが懸念される。
【0005】
そこで本発明は、複数の吐出口間で吐出口部材の吐出口開口に対応する部分の厚さが異なるように、形状に精度よく形成された吐出口部材を備えた液体吐出ヘッドを歩留まり良く得ることが可能な液体吐出ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一例は、液体を吐出する吐出口を複数有する液体吐出ヘッドの製造方法において、第1の層と、第3の層に行われるエッチング法によるエッチングに対して前記第3の層より耐性を有する第2の層と、前記第3の層と、がこの順に積層された基板を用意する工程と、前記第3の層を前記エッチング法により部分的にエッチングして前記第2の層を露出させる工程と、露出した前記第2の層の少なくとも一部を除去して前記第1の層の上面の一部を露出させ、前記上面の露出した領域内に第1の前記吐出口を形成し、前記第3の層の上面に第2の前記吐出口を形成する工程と、を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吐出口部材となる層の中間部に設けられたエッチング耐性の高い層によって、吐出口部材の加工のためのエッチングの停止位置の精度を高めることができる。そのため、厚さが部分毎に異なる形状に精度よく形成された吐出口部材を備えた液体吐出ヘッドを歩留まり良く得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明するための模式的断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を説明するための模式的断面図である。
【図3】本発明に係る液体吐出ヘッドの一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照して以下に本発明の実施の形態の説明を行う。なお、以下の説明では,同一の機能を有する構成には図面中同一の番号を付与し、その説明を省略する場合がある。
【0010】
また、以下の説明では、液体吐出ヘッドは、インクジェット記録ヘッドのほか、カラーフィルター作成などにも使用可能である。
【0011】
図3は本発明の実施形態に液体吐出ヘッドの製造方法によって製造される液体吐出ヘッドの一例を示し、一部ヘッドを破断した断面を示す模式的斜視図である。液体吐出ヘッドは、液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生するエネルギー発生素子8が設けられた基板6と、吐出口7が複数設けられ、基板6とともに吐出口7と連通する液体の流路100を形成する吐出口部材10と、を有している。同一基板6内において、エネルギー発生素子8が設けられた面からの距離が相対的に大きい第1の吐出口7aと、その距離が相対的に小さい第2の吐出口7bとが同じ流路100と連通するように設けられている。流路100の基板6からの高さはほぼ一定であるが、吐出口部材10の流路100より吐出口7側の部分10aの厚さが、第1の吐出口7aに対応する部分は厚く、第2の吐出口7bに対応する部分は薄くなっているためである。また、流路100はシリコン基板6を貫通する供給口9にアクセスする。これにより例えば、吐出用の液体にインクを使用する場合、同じ色のインクを異なる吐出体積で吐出可能である。基板6上には、エネルギー発生素子8として、電気熱変換素子あるいは圧電素子等が所望の個数配置される。このようなエネルギー発生素子8によって、インク液滴を吐出させるためのエネルギーがインクに与えられ、記録が行われる。例えば、上記エネルギー発生素子8として電気熱変換素子が用いられる時には、この素子が近傍の記録液を加熱することにより、インクに状態変化を生起させ吐出エネルギーを発生する。また、例えば、圧電素子が用いられる時は、この素子の機械的振動によって、吐出エネルギーが発生される。なお、これらのエネルギー発生素子には、素子を動作させるための制御信号入力用電極(不図示)が接続されている。
【0012】
(第一の実施形態)
図1は、図3のA−A’を通り、基板6に垂直な位置で切断した場合の各工程での切断面を表わす模式的切断面図である。
【0013】
まず図1(a)に示されるように、エネルギー発生素子8を有する基板6上に溶解可能な樹脂層を用いて液体の流路パターン5を形成する。流路パターン5となる溶解可能な樹脂の形成の方法としては、スピンコート法、ロールコート法等で被膜を形成する方法がある。この流路パターン5は流路の型となるので5〜15μmの厚さで塗布する必要がある。溶解可能な樹脂の材料としては、フォトリソグラフィー工程によりエネルギー発生素子8との位置関係を精度良くパターニングするために感光性が望まれる。以上の観点から、ポリメチルイソプロペニルケトン(PMIPK)をシクロヘキサノンに溶解させて使用することが好ましい。他には、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)をジエチレングリコールジメチルエーテルに溶解させて使用してもよい。
【0014】
次いで、図1(b)示されるように、パターン化された流路パターン5の上に、吐出口部材となるための第1の層1をスピンコート法、ロールコート法等で形成する。ここで、第1の層1を形成する工程において、流路パターン5を変形させない等の特性が必要となる。すなわち、第1の層1となる材料を溶剤に溶解し、これをスピンコート、ロールコート等で流路パターン5上に形成する場合、流路パターン5を溶解しないように溶剤を選択する必要がある。また、吐出口部材10としては、液体の流路の構造材料としての高い機械的強度、基板6との密着性と耐液性が要求される。例えば、下記組成物1を使用し、これをメチルイソブチルケトン/キシレン混合溶媒に60wt%の濃度で溶解したものを使用することができる。
【0015】
(樹脂組成物1)
名称 重量部
EHPE−3150 ダイセル化学(株)製 100
A−187 日本ユニカー(株)製 5
SP−172 旭電化工業(株)製 6
さらに、上記組成物に対して必要に応じて添加剤など適宜添加することが可能である。この溶液を流路パターン5を被覆するように15〜30μmの厚さでコーティングし、第1の層1を設ける。
【0016】
次いで図1(c)示されるように、第1の層1の少なくとも一部を被覆するように第2の層としての第2の層2を形成する。第2の層2はパターニングが可能であること、第1の層、第3の層に対して高い被エッチング選択比をもつこと、つまり第3の層に行われるエッチング法によるエッチングに対して第3の層と比較して十分な耐性を持つことが求められる。材料としては精度良くパターニングするために感光性を持つことが望まれ、例えば、ポジ型レジストであるシリコン含有レジストが使用可能である。またシリコンの酸化物、シリコンの窒化物が使用可能である。これは精度良くパターニングするためにフォトリソグラフィにて形成できる感光性のレジストである。また、第2の層2は、15以上30μm以下の厚さの吐出口形成部材に対して耐エッチング性を持つために2μm以上5μm以下の厚さでコーティングするのが望ましい。他には、Ti等の金属を主成分とする材料を用い、スパッタ法にて厚さ0.5μmの第2の層2を形成する。そして、この遮蔽層としての第3の層3を、フォトリソグラフィにより所定の形状のレジストパターンを形成した後、イオンミリングのようなArイオンによるドライエッチングによって第3の層3をエッチングしてもよい。なお、第2の層2は第1の層1上に全面的に形成してもよい。
【0017】
図1(d)示されるように、第1の層1と第2の層2上に再び第3の層3を形成する。第3の層3としては、第1の層1と同様に流路の構造材料としての高い機械的強度と耐液性が要求される。第3の層は15〜30μmの厚さとすることができる。第3の層3の材料は第1の層1との接合性を考慮すると第1の層1と同じ組成の材料であることが好ましい。例えば、第1の層1と第3の層3との両方とがエポキシ樹脂の硬化物、あるいは未硬化のものであることや、両方がシリコン化合物であることなどである。
【0018】
図1(e)に示されるように、第3の層上に第4の層4を形成する。第4の層4は、第3の層3に対して高い被エッチング選択比をもつこと、第3の層3と必要以上に相溶しないことが求められる。材料としては精度良くパターニングするために感光性を持つことが望まれる。ポジ型レジストであるSi含有レジストを使用可能である。精度良くパターニングするためにフォトリソグラフィにて形成できる感光性のレジストであり、15〜30μmの厚さの吐出口形成部材に対して2〜5umの厚さでコーティングする。他には、Tiを主成分とする材料を用い、スパッタ法にて厚さ0.5μmの遮蔽層としての第3の層3を形成することができる。以上により第1から4の4層が順に積層された基板が用意される。
【0019】
次いで、図1(f)に示されるように、第4の層4をマスクとして、第3の層3の上面から基板6に向かう方向に第3の層3を部分的にエッチングする。エッチング方法としては、酸素によるドライエッチング法を使用可能である。第4の層4が設けられていない部分では、第3の層3がエッチングされる。エッチングを続けると第2の層2が露出する。深さ方向への加工精度が少々十分ではなくとも、第3の層3と第2の層2とのエッチング選択性が大きい条件でエッチングを行えば、見かけ上、第2の層2でエッチングが停止されたようになるので、第1の層はエッチングを免れる。これによりエッチングばらつきの影響をうけず、第2の吐出口7bを形成するための第1の層1の上面を所望の高さとすることができる。
【0020】
次いで、図1(g)に示されるように、第2の層2、第4の層4を除去し、第1の層1における第2の吐出口7bの形成部位、第3の層3における第1の吐出口7aの形成部位を露出させる。第2の層2と第4の層4とを形成する材料が同じ組成であれば、一括して溶解させて除去することが可能である。この時、第2の層2、第4の層4ともに、全体を除去せずに部分的に残しておいてもよい。
【0021】
次いで、第1の層1、第3の層3に対してフォトリソ技術を用いて吐出口を形成する。硬化後のこれにより第3の層3の上面には第1の吐出口7aが、第2の層2が除去されることで露出した第1の層1の上面の領域内には第2の吐出口7bが、それぞれ形成される。次いで、パターン5を除去して流路100を形成する。
【0022】
表1に、第3の層3と第2の層2とのエッチング選択性を得るための、それぞれの材料と、第3の層3のエッチング方法と、の好適な例を示す。
【0023】
【表1】

【0024】
(第2の実施形態)
図2を参照して第2の実施形態を説明する。図2は図1と同様の断面である。
【0025】
本実施形態は、第2の層2と第4の層4とが、吐出口に対応した開口を有し、これを利用して吐出口を形成することを特徴とする。
【0026】
まず、図2(a)に示すように、第1の実施形態と同様にして流路パターン5を基板6上に形成する。
【0027】
図2(b)のように、第1の実施形態と同様にして、流路パターン5を被覆するように、第1の層1をスピンコート法、ロールコート法等で形成する。
【0028】
次いで、図2(c)に示されるように、第1の実施形態と同様にして第2の層である第2の層2を第1の層1上に設ける。ただし、本実施形態では、第2の層2には、第1の吐出口7bに対応した形状の第2の開口9bが設けられている。
【0029】
次いで、図2(d)に示されるように、第1の実施形態と同様にして第3の層3を第2の層2を被覆するように設ける。
【0030】
次いで、図2(e)のように、第1の実施形態と同様にして、第3の層3の上面の一部を被覆するように第4の層4を設ける。ただし、第1の実施形態と異なり、本実施形態では第4の層4に第1の吐出口7aに対応した第1の開口9aが設けられている。
【0031】
次いで、第4の層4をマスクとし、第3の層3をエッチングする。エッチングはドライエッチングにより行うことができる。
すると、図2(f)に示されるように、第4の層4が除去されることで第2の層2の第2の開口9bとその周囲が露出するとともに、第3の層3に第1の開口9aに対応して第1の吐出口7aが形成される。
【0032】
エッチングを継続し、第2の層2をマスクとして、第1の層1の第2の開口9bに対応する部分がエッチングされて除去する。これと並行して、第4の層4をマスクとして利用し、第1の層1の第1の開口9aに対応する部分をエッチングして除去する。そして、第1の吐出口7aから、第3の層3、そして第3の層3と第1の層1との接触部分を経て第1の層1を貫通する貫通孔が形成され、第1の吐出口7aと流路パターン5とが連通する。並行して、第2の吐出口7bと流路パターン5とが連通して図2(g)に示されるような状態となる。
【0033】
次いで、流路パターン5を除去して流路100を形成するとともに、第2の層2および第4の層4を除去して図2(h)に示される状態となる。なお、第2の層2と第4の層4とは除去しなくともよい。また、第2の層と第4の層とが同材料で、第1の層と第3の層とが同材料であると、エッチング条件の選定が簡便であり好適である。
【0034】
なお、第1、2の実施形態ともに供給口9の形成に関する説明は省略した。
【符号の説明】
【0035】
1 第1の層
2 第2の層
3 第3の層
4 第4の層
6 基板
7 吐出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する、第1のエネルギー発生素子及び第2のエネルギー発生素子が設けられた基板と、前記第1のエネルギー発生素子に対応して、液体を吐出する第1の吐出口が設けられ、前記第2のエネルギー発生素子に対応して、液体を吐出する第2の吐出口が設けられた吐出口部材と、を有し、前記第1のエネルギー発生素子と前記第1の吐出口との距離が前記第2のエネルギー発生素子と前記第2の吐出口との距離より大きい液体吐出ヘッドの製造方法において、
前記吐出口部材の一部となるための第1の層と、前記吐出口部材の他の部となるための第3の層に行われるエッチング法によるエッチングに対して前記第3の層より耐性を有する第2の層と、前記第3の層と、がこの順に積層された前記基板を用意する工程と、
前記第3の層を前記エッチング法により部分的にエッチングして前記第2の層を露出させる工程と、
露出した前記第2の層の少なくとも一部を除去して前記第1の層の一部を露出させる工程と、
露出した前記第1の層の一部に前記第2の吐出口を形成し、エッチングされずに残った前記第3の層に前記第1の吐出口を形成し、前記第1の層の、前記第1の吐出口に対応する部分を除去することにより、前記吐出口部材を形成する工程と、
を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項2】
前記第1の層と前記第3の層とが樹脂からなり、前記第2の層が金属あるいはシリコン化合物からなり、前記エッチング法がドライエッチング法であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項3】
前記第1の層と前記第3の層とがシリコン化合物からなり、前記第2の層が金属からなり、前記エッチングをドライエッチング法によって行うことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項4】
前記シリコン化合物が、シリコンの酸化物またはシリコンの窒化物であることを特徴とする請求項2または3に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項5】
前記第1の層と前記第3の層とが接している部分があることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項6】
液体を吐出するために利用されるエネルギーを発生する、第1のエネルギー発生素子及び第2のエネルギー発生素子が設けられた基板と、前記第1のエネルギー発生素子に対応して、液体を吐出する第1の吐出口が設けられ、前記第2のエネルギー発生素子に対応して、液体を吐出する第2の吐出口が設けられた吐出口部材と、を有し、前記第1のエネルギー発生素子と前記第1の吐出口との距離が前記第2のエネルギー発生素子と前記第2の吐出口との距離より大きい液体吐出ヘッドの製造方法において、
前記吐出口部材の一部となるための第1の層と、第1の開口を有する第2の層と、前記吐出口部材の他の部となるための第3の層と、第2の開口を有し前記第3の層を部分的に覆う第4の層と、がこの順に積層された前記基板を用意する工程と、
前記第4の層をマスクとして利用して前記第3の層をエッチングすることにより、前記第1の開口に対応した前記第1の吐出口を前記第3の層に形成するとともに、前記第2の層を露出させる工程と、
前記第2の層をマスクとして利用して前記第1の層をエッチングすることにより前記第2の開口に対応した前記第2の吐出口を前記第1の層に形成するとともに、前記第1の層の、前記第1の吐出口に対応する部分を除去することにより、前記吐出口部材を形成する工程と、
を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項7】
前記第1の層と前記第3の層とが樹脂からなり、前記第2の層が金属あるいはシリコン化合物からなり、前記第1の層と前記第3の層とに行われるエッチング法がそれぞれドライエッチングであることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項8】
前記第1の層と前記第3の層とがシリコン化合物からなり、前記第2の層が金属からなり、前記エッチングをドライエッチング法によって行うことを特徴とする請求項6に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項9】
前記シリコン化合物が、シリコンの酸化物またはシリコンの窒化物であることを特徴とする請求項7または8に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項10】
前記第3の層は前記第1の層と接する接触部分があり、前記第4の層をマスクとして利用して前記第1の層と前記第3の層とをエッチングして、前記第1の開口から前記第1の吐出口と前記第3の層の前記接触部分と前記第1の層とを貫通する貫通孔を形成することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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